JP2646092B2 - カツトシートフイーダー - Google Patents

カツトシートフイーダー

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JP2646092B2 JP20755987A JP20755987A JP2646092B2 JP 2646092 B2 JP2646092 B2 JP 2646092B2 JP 20755987 A JP20755987 A JP 20755987A JP 20755987 A JP20755987 A JP 20755987A JP 2646092 B2 JP2646092 B2 JP 2646092B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は記録部にカットシートを一枚づつ送り込むカ
ットシートフィーダーに関する。
〔従来の技術〕
プリンタや複写機などの記録装置にあっては、積層さ
れたカットシート(記録紙)を1枚づつ分離しながら記
録部へ自動的に供給するカットシートフィーダー(自動
分離給紙装置)が使用されている。
このカットシートフィーダーには、記録装置と別体の
着脱式のものと、記録装置内に構成された一体式のもの
がある。
この種のカットシートフィーダーとして、積層された
カットシートの前端を分離突起で押えておき、給紙ロー
ラを回転させた時の摩擦搬送力で最上層のカットシート
に前記分離突起を乗り越える力を付与する方式のものが
使用されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
第5図は従来のカットシートフィーダーにおいてカッ
トシートに作用する力を示す模式図である。
第5図において、積層状態のカットシート1は、スプ
リング付勢の圧板等を介して押圧力Pで給紙ローラ2に
押し付けられており、該カットシート1の前端は、給紙
ローラ2の軸方向分割部分の間で図示のように突設され
た分離突起3によって押さえられている。
この状態で給紙ローラ2が矢印A方向に回転駆動され
る時の給紙可能条件および重送防止条件はそれぞれ次の
(1)式および(2)式で表すことができる。
F1=μ1・P−μ2・P>R ……(1) F2=μ2・P−μ3・P<R ……(2) ここで、各符号はそれぞれ次の量を表す。
F1:1枚目のシートの搬送力 F2:2枚目のシートの搬送力 P:シート押圧力 R:分離突起3の乗り越え力 μ1:給紙ローラ2と1枚目のシートの摩擦係数 μ2:1枚目のシートと2枚目のシートの摩擦係数 μ3:2枚目のシートと3枚目のシートの摩擦係数 なお、μ2とμ3は一般に同じであるが、シートのバ
ラツキや接触状態によって変化し相違する場合がある。
ところで、シート(ハガキ、カード類、普通紙など種
々の記録媒体を含む)は環境(温度や湿度など)によっ
て剛度(以後“腰”と称す)が大きく変化し、さらに、
表面状態や摩擦係数も変化する。
また、給紙ローラ2においても、環境によって摩擦係
数が変化する。
低温低湿(例えば5℃、10%程度)では、シート(ハ
ガキ等)の腰が強くなって前記乗り越え力Rが増大し、
シート(ハガキ等)とシート(ハガキ等)間の摩擦係数
μ2、μ3並びにシートと給紙ローラ間の摩擦係数μ1
は減少する。
一方、高温高湿(例えば35℃、90%程度)では、シー
ト(ハガキ等)の腰が弱くなって前記乗り越え力Rが減
少し、シートとシート間の摩擦係数μ2、μ3並びにシ
ートと給紙ローラ間の摩擦係数μ1は増大する。
以上のことから、低温低湿度では、(1)式において
μ1、μ2が小さくRが大きいことから、シート(ハガ
キ等)が分離突起3を乗り越えずに、給紙ローラ2とシ
ート1との間でスリップしやすくなる。
一方、高温高湿では、(2)式において、μ2、μ
3、が大きくRが小さいことから、シート(ハガキ等)
が2枚いっしょに給紙される現象(重送)が生じやす
い。
上記問題を解決すべく、給紙ローラ2へのシート1の
圧接力Pと、分離突起3の乗り越え力Rを決定する該分
離突起および給紙ローラ2のオーバーラップ量Hなどを
変化させて、前述の(1)式および(2)式の条件を全
ての環境で満足させる形状寸法を求める作業が行われて
いる。
しかし、給紙可能条件である(1)式と重送防止条件
である(2)式とは、前述のごとく相反する条件である
ため、全環境において両方を満足させることは非常に困
難であり、従来の分離突起を使用するカットシートフィ
ーダーでは全環境において安定した給紙性能を得ること
ができなかった。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は上記従来の問題点に鑑みなされたものであ
り、環境が変化しても常に安定した給紙性能を発揮しう
るカットシートフィーダー特に分離突起の構造を提供す
ることを目的とする。
本発明は、カットシートを記録部に送るためのカット
シートフィーダーにおいて、カットシートを支持するカ
ットシート支持部材と、前記カットシート支持部材に支
持されたカットシートを送り出すために回転可能に設け
られ、回転軸方向に所定の間隔をおいて円周方向に向う
溝部を有するシート送り回転体と、前記シート送り回転
体により送り出されるカットシートを一枚づつ分離する
ために、前記シート送り回転体の前記溝部に向って突出
形成された分離突起と、を有し、前記分離突起を、乗り
越える力が相違する複数段の突起部で構成したことを特
徴とするカットシートフィーダーにより、上記目的を達
成するものである。
〔実施例〕
以下図面を参照して本発明を具体的に説明する。
第3図は本発明の一実施例に係るカットシートフィー
ダーを備えた記録装置の一部破断斜視図であり、第4図
は第3図の中央縦断面図である。
第3図および第4図において、11は記録装置のベース
を示し、該ベース11には以下に説明する記録部およびシ
ート供給機構が支持されている。
まず、左右に延びるプラテン12が固定され、該プラテ
ン12の前方にはガイド手段(図示せず)に沿って該プラ
テン12と平行に往復動するキャリッジ13が設けられ、該
キャリッジ上には記録ヘッド14が搭載されている。
図示の記録装置は熱転写プリンタの場合を例示し、記
録ヘッド(サーマルヘッド)14はプラテン12との間に送
り込まれるシート(ハガキなどの小サイズシートを含む
種々のカットシート)1に対し離反(アップ)圧接(ダ
ウン)可能に支持されており、また、キャリッジ13上に
は記録ヘッド14とシート1との間にインクリボンを送給
するリボンカセット16が搭載されている。
記録ヘッド14のシート搬送方向上流側には後述するカ
ットシートフィーダーの給紙ローラを兼ねる送りローラ
2およびピンチローラ18、19(第4図)から成る搬送機
構が設けられている。
送りローラ2はプラテン12の下方に配置され、その両
端部でベース11に回転可能に軸支されている。
記録ヘッド14の後流側(搬出側)には第4図に示すご
とく排出ローラ20およびベイルローラ21から成るシート
排出機構が設けられている。
送りローラ2の上流側(第4図の右側)にはハガキな
どのカットシート1を1枚づつ供給するためのカットシ
ートフィーダー(自動分離給紙機構)25が設けられてい
る。
このカットシートフィーダー25は記録装置に内蔵され
た一体型のものであり、その給紙ローラ2と前述の送り
ローラ2は同じローラが使用されている。
前記カットシートフィーダー25は、第4図に示すごと
く、圧縮スプリング26によって給紙ローラ2に押圧され
る圧板27と、ベース11側に取り付けられ給紙ローラ2に
接するシート1が乗り越え可能に積層状態のシート1を
押える分離突起30とで構成されている。
積層状態のシート(ハガキなど)1は、スプリング付
勢の圧板27で給紙ローラ2の周面に押圧力P(第1図)
で押圧され、かつ先端を分離突起30で押さえた状態で保
持されている。
なお、積層されたシート1の両サイドは不図示のガイ
ド機構で案内されている。
こうして、給紙ローラ2が矢印A(第4図)方向に回
転すると、1枚目(最上層)のシート1は、摩擦搬送力
を受け分離突起30を乗り越えて送り出され、2枚目以降
のシート1から分離して記録部へ供給される。
1枚目のシートに続いて2枚目以降のシートも同様に
して1枚づつ分離され連続的に供給される。
第1図は本発明によるカットシートフィーダーの要部
を示す模式的説明図である。
第1図において、分離突起30は乗り越え力が相違する
複数段(図示の例は2段)の分離突起部30−1および30
−2で構成されている。
なお、第1図は従来構造を示す第5図に相当する説明
図であり、第1図および第5図中の同一番号および同一
符号はそれぞれ同一内容を表示するものである。
そこで、1段目の分離突起部30−1の乗り越え力をR1
とし、2段目の分離突起部30−2の乗り越え力をR2と
し、これからの分離突起部の給紙ローラ2とのオーバー
ラップ量は1段目の乗り越え力の方が小さくなるよう
に、すなわち、R1<R2となるように設定されている。
第2図はシート1の先端が1段目の分離突起部30−1
を乗り越えた直後に該シートに作用する力を示す模式的
説明図である。
前述の実施構造によれば、乗り越え力R1、R2が相違す
る2段の突起部30−1、30−2で分離突起30を構成した
ので、各環境において次のような作用効果が得られた。
(1)環境が低温低湿の場合 この場合はシート(ハガキなど)1の腰が強いため、
1段目30−1の乗り越え力R1が小さくても該シートは1
段目で容易に1枚だけ分離させることができる。
さらに、シート1の腰が強いため、1段目30−1を乗
り越えたことによって第2図に示すごとくシート1が元
の平面に戻ろうとする力pが生じ、シート1の給紙ロー
ラ2への押圧力がPから(P+p)へ増大する。
このため2段面30−2での給紙ローラ2による摩擦搬
送力F1{=μ1(P+p)}が大きくなり、したがっ
て、その分、2段目の分離突起部30−2と給紙ローラ2
とのオーバーラップ量を大きくして2段目の乗り越え力
R2を増大させることができる。
(2)環境が高温高湿の場合 この場合はハガキの腰が弱くμ2が大きいことから、
1段目30−1で重送してしまうことがある。
しかし、1段目30−1を2枚以上のシート(ハガキな
ど)1が通過したとしても、2段目30−2の乗り越え力
R2が1段目30−1の乗り越え力R1より大きいので、この
2段目30−2において1枚目のシートだけを分離して正
確に給紙することができる。
なお、高温高湿においては、シート(ハガキなど)1
の腰が弱いために該シートの元に戻ろうとする力pはほ
とんど零と考えてよく、該シートの給紙ローラ2への押
圧力の増加はほとんど生じない。
こうして、第1図に示す分離突起30を有する本発明の
カットシートフィーダーによれば、低温低湿から高温高
湿まで環境が大幅に変化する場合でも全ての環境におい
て安定した分離給紙性能を維持することが可能になっ
た。
なお、図示の実施例では分離突起30に乗り越え力が相
違する2段の突起部30−1、30−2を設けたが、これら
必要に応じ乗り越え力に差をつけた3段以上の突起部を
設けることも可能である。
また、本発明は、図示のような記録装置内蔵型のカッ
トシートフィーダーのみならず、記録装置と別体の着脱
式のカットシートフィーダーに対しても同様に適用する
ことができ、同様の作用効果を達成することができるも
のである。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなごとく、本発明によれば、カ
ットシートを記録部に送るためのカットシートフィーダ
ーにおいて、カットシートを支持するカットシート支持
部材と、前記カットシート支持部材に支持されたカット
シートを送り出すために回転可能に設けられ、回転軸方
向に所定の間隔をおいて円周方向に向う溝部を有するシ
ート送り回転体と、前記シート送り回転体により送り出
されるカットシートを一枚づつ分離するために、前記シ
ート送り回転体の前記溝部の向かって突出形成された分
離突起と、を有し、前記分離突起を、乗り越える力が相
違する複数段の突起部で構成したので、環境が変化して
も常に安定した給紙性能を発揮し得るカットシートフィ
ーダーが得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係るカットシートフィーダ
ーの要部を示す模式的立面図、第2図は第1巣の模式的
平面図、第3図は本発明によるカットシートフィーダー
を備えた記録装置の一部破断斜視図、第4図は第3図の
中央縦断面図、第5図は従来のカットシートフィーダー
の要部を示す模式的立面図である。 1……カットシート(ハガキなど)、2……給紙ロー
ラ、30……分離突起、30−1、30−2……突起部、P…
…シート押圧力、F1……シート搬送力、R1、R2……突起
部の乗り越え力。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カットシートを記録部に送るためのカット
    シートフィーダーにおいて、 カットシートを支持するカットシート支持部材と、 前記カットシート支持部材に支持されたカットシートを
    送り出すために回転可能に設けられ、回転軸方向に所定
    の間隔をおいて円周方向に向う溝部を有するシート送り
    回転体と、 前記シート送り回転体により送り出されるカットシート
    を一枚づつ分離するために、前記シート送り回転体の前
    記溝部に向って突出形成された分離突起と、 を有し、 前記分離突起を、乗り越える力が相違する複数段の突起
    部で構成したことを特徴とするカットシートフィーダ
    ー。
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