JPH044157Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 （産業上の利用分野） 本考案は玄関、仕切用等の各種ドアの目隠しス
クリーン収納装置に関するものである。

（従来の技術） 従来の装置は第２図乃至第４図に示すように構
成していた。即ち、ドアＡは、中空上下框１，２
と両中空竪框３，４と、２板のガラス板５を嵌入
する上下框１，２に取付けるガラス板用上下框
６，７とガラス板５を嵌入する両竪框３，４に取
付けるガラス板用竪框８，９とで構成している。
そして、上框１の室内壁１０（第３図参照）の下
側を開放し、室内壁１０の下端室内側に取付片１
１を水平に突設している。

一方、目隠し用スクリーン１２はドラム１３に
巻取られており、下端にウエイトバー１４を取付
けている。そして、ドラム１３は、両端をコ字形
をした支持部材１５で回転自在に支持され、支持
部材１５の上面２個所に室外側に向つて水平な固
定片１６，１６を溶接にて固定している。そし
て、カバー１７に設けた水平固定板１８の室外側
端下面に固定片１６，１６を当接し、固定片１
６，１６の下面からネジ（図示省略）にて水平固
定板１８に両固定片１６，１６を固定して支持部
材１５を固定している。

前記のようにカバー１７に支持部材１５を固定
し、目隠し用スクリーン１２を上框１の内部に収
納してカバー１７の水平固定板１８を前記取付片
１１の下面に当接し、取付片１１の上面から複数
個のネジ（図示省略）を螺合してカバー１７を取
付片１１に固定する。そして、目隠し用スクリー
ン１２のウエイトバー１４をカバー１７と上框１
の室内端との間から下方に垂下している。

従来は前記のように構成したもので、必要に応
じて目隠し用スクリーン１２を下方に降してガラ
ス板５の目隠しを行う。

（考案が解決しようとする問題点） 前記従来の装置においては、ドラム１３自体の
径は上框１の幅よりも狭いものであるが、目隠し
用スクリーン１２を巻取つた後の径は上框１の幅
よりも大きくなる。それ故、ドラム１３の取付手
段である取付片１１を室内側に突出させ、これに
ドラム１３を固定する固定片１６を固定せざるを
得ず、必然的にカバー１７を室内側に突出させな
ければならず、非常に不便なものであつた。

そこで、本考案においては、上框の内部に突出
させないで目隠し用スクリーンを収納することが
できるドアの目隠しスクリーン収納装置を提供し
ようとするものである。

〔考案の構成〕

（問題点を解決するための手段） 本考案におけるドアの目隠しスクリーン収納装
置は、目隠し用スクリーン１２を巻取つた後のド
ラム１３全体の径よりも大きな幅に形成したドア
Ａの中空上框１を水平仕切壁２０で上下室２１，
２２に分割し、下室２２の室内壁１０を開放し、
水平仕切壁２０の下面中央部に取付片２９を垂直
に突設し、取付片２９に下室２２内に収納できる
ように目隠し用スクリーン１２を巻取つたドラム
１３の支持部材１５を着脱自在に固定したもので
ある。

（作用） 本考案においては、水平仕切壁２０の中央下面
に設けた取付片２９に支持部材１５を着脱自在に
取付け、目隠し用スクリーン１２を巻取つたドラ
ム１３を下室２２内に収納し、室内壁１０から室
内側には突出させないようにする。

（実施例） 本考案の実施例を第１図に基いて詳細に説明す
ると、目隠し用スクリーン１２を巻取つた後のド
ラム１３全体の径よりも幅を大きな幅に形成した
中空の上框１を水平仕切壁２０で上室２１と下室
２２とに分割し、下室２２の室内壁１０を開放す
る。即ち、下室２２の室内壁１０の上端片２３を
除いて下側を開放し、上端片２３の室外側にＬ字
形の係止片２４を長手方向に設け、下室２２の下
面壁２５の室内側端から室外側上方に向つて案内
片２６を傾斜させて突出している。そして、垂直
面で形成したカバー１７′の上端室内側に水平部
２７を突設し、その室外端から上面に逆７字形の
係合片２８を設け、係合片２８を前記係止片２４
に係合してカバー１７′を室内壁１０と同一垂直
面に位置するように取付けている。

又、水平仕切壁２０の下面中央には長手方向
（ガラス板５と平行）に取付片２９を垂直に突設
している。

一方、目隠し用スクリーン１２は従来と同様に
ドラム１３に巻付けられており、ドラム１３はコ
字形の支持部材１５で回転自在に支持されてい
る。この支持部材１５の上面に複数個の固定片３
０を垂直に固定している。

そして、複数個の固定片３０を前記取付片２９
にネジ３１で着脱自在に取付けている。尚、目隠
し用スクリーン１２は前記案内片２６とカバー１
７′の下端との間に形成される空間３２から室内
側に引出されるようになつている。

他は従来と同様なので、同一符号を付し説明を
省略する。

本実施例は前記のように構成したもので、取付
片２９に支持部材１５に設けた固定片３０をネジ
３１により固定することによりドラム１３全体を
下室２２の内部に収納する。その後、カバー１
７′の係合片２８を上端片２３の係止片２４に係
合してカバー１７′を室内壁１０と同一垂直面内
に位置させる。

前記の状態においてウエイトバー１４は上框１
の下端部に位置している。そして、目隠しをする
際には、ウエイトバー１４を下側に引張ることに
よりドラム１３を回転させて目隠し用スクリーン
１２を巻戻し、ガラス板５の部分を覆い、ウエイ
トバー１４を適当個所に固定する。

ガラス板５の部分を露出させる際にはウエイト
バー１４を上昇させて目隠し用スクリーン１２を
ドラム１３に巻取る。

故障が起きた時或いは交換する際には、カバー
１７′を係止片２４から離脱させて取り除き、ネ
ジ３１を外し、支持部材１５を離脱させ下室２２
から取り出す。

〔考案の効果〕

本考案においては水平仕切壁２０の取付片２９
に支持部材１５を着脱自在に取りつけることによ
り下室２２の内部にドラム１３を収納し、室内側
に突出させることがない。

それ故、室内側をきれいに仕上げることができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るドアの目隠しスクリーン
収納装置の一実施例の断面図、第２図は従来の正
面図、第３図は一部の断面図、第４図はスクリー
ン関係の正面図を夫々示す。 Ａ……ドア、１……上框、１０……室内壁、１
２……目隠し用スクリーン、１３……ドラム、１
５……支持部材、２０……水平仕切壁、２１……
上室、２２……下室、２９……取付片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 目隠し用スクリーン１２を巻取つた後のドラム
   １３全体の径より大きな幅に形成したドアＡの中
   空上框１を、水平仕切壁２０で上下室２１，２２
   に分割し、下室２２の室内壁１０を開放し、水平
   仕切壁２０の下面中央部に取付片２９を垂直に突
   設し、取付片２９に下室２２内に収納できるよう
   に目隠し用スクリーン１２を巻取つたドラム１３
   の支持部材１５を着脱自在に固定したことを特徴
   とするドアの目隠しスクリーン収納装置。