JPH0440352Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、工事仮囲い用の控え治具に係るもの
である。

「従来の技術」 従来、敷地一杯に建物を建設する場合、外周道
路に面する仮囲いの内側に、仮設通路が設けられ
る。

この場合の仮囲いは、通常第４図に示すように
仮設される。すなわち、外周道路との境界部にお
いて、建地単管１…を立て、布単管２…を組み、
該布単管の外側に鋼板３…を取り付け、また、内
側で建地単管１…から適宜間隔を隔てて杭４…を
打ち、該杭と建地単管上部との間に真直な控え単
管５…が傾めに組み込まれる。なお、図中、６…
は、クランプ、７は、地下工事のある場合におけ
る手摺である。

「考案が解決しようとする問題点」 しかし、斯様な仮囲いでは、仮設通路Ａに控え
単管Ａ…が傾めに存するために、これが甚だ通行
の支障となる。

本考案は、斯る従来の欠点を除去しようとする
ものである。

「問題点を解決するための手段」 本考案は、第１図の実施例が示すように、上端
を工事仮囲いの建地単管１の上部に、また、下端
をその建地単管１の背後に適宜間隔を隔てて地中
に打ち込んだ杭４に連結させる控え治具８を、人
体より背高くかつ逆Ｌ字状に屈曲させて形成した
ことを特徴する。

「作用」 如上の構成であるから、当該控え治具８…は、
従来の控え単管に代えて、下端を杭４…に、ま
た、上端を建地単管１…の上部に、それぞれ組み
込めばよい。

「実施例」 第１図は、本考案の実施例を示している。

図において、１は、建地単管、２は、布単管、
３は、鋼板、４は、杭、６は、クランプであり、
これらは従来のものと同じである。

８は、本考案に係る控え治具であり、鋼管によ
り人体よりも背高くかつ逆Ｌ字状に円弧に屈曲さ
せて本体８１を形成し、該本体の上端部に、小径
鋼管のアジヤスタ管８２を出入可動に挿入すると
共に、該アジヤスタ管を位置決めする固定ボルト
８２を装着し、また、適所に横振れ止めブレース
取付用ピン８４（第３図）を設けている。なお、
図中、８５は、手摺管である。

本体８１は、第２図に示すように、直角に屈曲
させてもよく、この場合には、コーナーに火打ち
材８６を設ける。

「考案の効果」 本考案によれば、仮囲い沿いの仮設通路Ａにお
いて、邪魔物がなくなり、したがつて、歩行に支
障を来すことがなくなり、歩行が楽になる。

また、地下掘削にあたつては、外周歩廊の手摺
柱としても利用でき、実用上頗る有益である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の実施例を示す側面図、第２
図は、要部の他の例を示す側面図、第３図は、要
部の拡大側面図、第４図は、従来例を示す側面図
である。 １……建地単管、２……布単管、３……鋼板、
４……杭、６……クランプ、８……控え治具、８
１……本体、８２……アジヤスタ管、８３……固
定用ボルト、８４……ブレース取付用ピン、８５
……手摺管、８６……火打ち材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上端を工事仮囲いの建地単管１の上部に、ま
   た、下端をその建地単管１の背後に適宜間隔を隔
   てて地中に打ち込んだ杭４に連結させる控え治具
   ８を、人体より背高くかつ逆Ｌ字状に屈曲させて
   形成したことを特徴とする工事仮囲い用の控え治
   具。