JP2797963B2 - 逆打ち工法における建物外周柱の施工方法 - Google Patents

逆打ち工法における建物外周柱の施工方法

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JP2797963B2
JP2797963B2 JP6094103A JP9410394A JP2797963B2 JP 2797963 B2 JP2797963 B2 JP 2797963B2 JP 6094103 A JP6094103 A JP 6094103A JP 9410394 A JP9410394 A JP 9410394A JP 2797963 B2 JP2797963 B2 JP 2797963B2
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昌明 岡野
幸雄 林
健三 田中
幸平 三ノ輪
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、逆打ち工法での建物
の施工に際して、既存構造物と接して計画しなければな
らない敷地状況で採用される方法であり、高い軸力を受
ける建物外周柱の施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、建物等の施工に際しては、作業床
を確保して地下と地上とを同時に施工できるようにし
た、所謂、逆打ち工法を採用することが多くなってい
る。一方、市街地に計画される建物は、敷地境界線いっ
ぱいに既存構造物と接して計画されることが多い。
【0003】ところが、前記逆打ち工法で必要な、地上
の軸力を支える支柱(構真柱)用の敷設場所は、前述し
た既存構造物(建物)と接して計画された建物の境界線
近傍には確保できなくなる。即ち、図4に示すように、
支柱(構真柱)20用の支持杭21の敷設が、山止め2
2の存在や隣接敷地内となる等のために困難となること
から、支柱(構真柱)20用の敷設場所の確保ができな
くなる。
【0004】そして、これらのことから、既存構造物と
接して計画された建物を逆打ち工法で施工する時には、
前記境界線近傍に位置することとなる建物本体の外周柱
を支持する、支柱(構真柱)の敷設を行えない場合があ
る。そこで、このような場合(建物外周柱の高軸力を支
持する、逆打ち工法に必要な支柱を敷設できない場合)
に対処すべく採用する施工方法として、従来では、次の
(1) 〜(4) に述べる方法が一般的に知られている。
【0005】即ち、(1) 図5に示すように、建物本体2
3の外周柱24を周囲の山留め22に緊結することによ
り、地上の軸力を山留め22へ伝えることで、建物本体
23の外周柱24を、逆打ち工法における地上の軸力を
支える柱とする方法。
【0006】(2) 図6に示すように、地上の軸力を支え
るべく設置する、梁25支持用の仮設柱である構真柱2
0を、建物本体23における外周柱24の柱芯位置から
建物内側位置へずらして敷設すると共に、その構真柱2
0を建物躯体の構築後において切断する方法。
【0007】(3) 図7に示すように、建物内側位置に設
置した、地上の軸力を支える仮設柱(構真柱)20に、
建物本体23の外周柱24を抱かせて仮設柱(構真柱)
20に添う状態で外周柱24を敷設する方法。
【0008】(4) 地上の軸力を支える仮設柱(構真柱)
が施工できるように、図8に示すような仮設柱(図示せ
ず)が施工できない(仮設柱支持用の支持杭21が施工
できない)位置から、図9に示すように、杭21上部に
仮設柱が施工できる位置へ、建物本体23の外周柱24
の敷設位置を変更する方法。
【0009】
【この発明が解決しようとする課題】しかし、前述した
(1) の方法(図5参照)では、山留め22の設置精度が
良くないために、この山留め22に緊結する外周柱24
の設置精度を確保することが難しいものとなる。また、
山留め22と外周柱24とを緊結するための緊結治具2
6は、地上階が上層まで建上がると高軸力が加わること
となるので、大がかりにして強固にする必要がある。さ
らに、山留め22に対して偏心した外力が加わる等の欠
点がある。
【0010】そして、前述した(2) の方法(図6参照)
では、外周柱24の柱芯位置から建物内側位置へずらし
て敷設する、梁25支持用の仮設柱(構真柱)20が、
地下の建物躯体の構築に際して障害となる。しかも、躯
体の構築の完了後に、その仮設柱(構真柱)20を切断
しなければならない等、面倒で困難な作業が必要とな
る。
【0011】また、前述した(3) の方法(図7参照)で
は、仮設柱(構真柱)20に建物本体23の外周柱24
を添わせているので、敷設した仮設柱(構真柱)20の
重心が偏心してしまうこととなり、建込み精度の確保が
困難なものとなる。また、建物本体23の外周柱24と
仮設柱(構真柱)支持用の杭21における芯位置とのズ
レが大きくなるので、二次的な応力が作用するなどの問
題が生ずる。
【0012】さらに、前述した(4) の方法(図8および
図9参照)では、建物本体23における外周柱24の敷
設位置の変更を実施すると、建築計画全体に及ぼす影響
が大きいものとなってしまう。そのため、その建物本体
23の外周柱24の敷設位置変更は、非常に困難なもの
となる。
【0013】この発明は前述した事情に鑑みて創案され
たものであり、その目的は、既存構造物と接して計画さ
れた建物の逆打ち工法での構築時において、その建物の
外周柱の支持を、簡単な作業により安定した状態で確実
に行えるようにする、逆打ち工法における建物外周柱の
施工方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】既存建築物と接して計画
された建物を逆打ち工法で築造する時に用いる、この発
明の建物外周柱の施工方法は、建物の内側位置に敷設し
た杭上に立設する内周柱で支持される。梁および仮設ブ
レースを設けると共に、この梁および仮設ブレースに固
定することで、建物の外周柱を支持することを特徴とし
たものである。そして、このような本発明の建物外周柱
の施工方法によれば、逆打ち工法の実施時における建物
の外周柱を、建物内側の内周柱で支持した梁および仮設
ブレースで支持することにより、外周柱が受けた高軸力
を安定した状態で確実に支持できるようにする。
【0015】このことから、この発明の建物外周柱の施
工方法では、既存構造物と接して計画された建物逆打ち
工法で築造する際に、その建物外周柱の支持を、大がか
りな支持用の構造や治具を必要とせずに、簡単な作業で
確実に行える。
【0016】
【実施例】以下、この発明の逆打ち工法における建物外
周柱の施工方法を、図示する実施例によって説明する。
【0017】既存構造物と接して計画された建物を逆打
ち工法で築造する時に用いる、建物外周柱の施工方法
(図1および図2参照)は、先ず、建物1の内側位置に
敷設した杭2上に立設する内周柱3で支持される、梁4
を設けると共に、この梁4を建物外の山留め5位置まで
延長する。その後、この延長した梁4の延長端部4a
を、山留め5の上端に平行に渡した架台6の上面に載置
して固定すると共に、この延長した梁4に固定すること
で、建物1の外周柱7を支持するものである。
【0018】そして、建物外周柱7を支持する建物内側
の梁4を、建物1外の山留め5位置まで延長すると共
に、この延長した梁4を、山留め5の上端に平行に渡し
た架台6に預けるという、本発明の建物外周柱の施工方
法(第一実施例)によれば、図2に示すように、山留め
5側に渡した架台6により、柱軸力を各山留め5へ分散
させることができ、高軸力を受ける外周柱7をも支持す
ることができる。
【0019】なお、軸力がより大きくなる場合には、架
台6の長さを長くすることにより、架台6へ接触する山
留め5の数を増やし、応力の分散効率を高めて対処する
ことができる。
【0020】また、この本発明の建物外周柱の施工方法
(第一実施例)によれば、山留め5にそれほどの精度を
要求せずに、その上端に支持用の架台6を設置すること
ができる。特に、一階が逆打ち工法の発進階になる時に
は、山留め5の地上部を切りそろえ、そこに支持用の架
台6を設置することにより、梁4をその上に載せるだけ
で施工が可能となる。しかも、軸力が偏心しないで山留
め5へ加わるため、山留め5に偏心による付加曲げが加
わらない。
【0021】図3は、既存構造物と接して計画された建
物を逆打ち工法で築造する時に用いる、本発明である建
物外周柱の施工方法の第二実施例である。ここでの外周
柱7の施工方法は、建物1の内側位置に敷設した杭2上
に立設する内周柱3で支持される、梁4および仮設ブレ
ース8を設けると共に、この梁4および仮設ブレース8
に固定することで、建物1の外周柱7を支持するもので
ある。
【0022】即ち、内周柱3に上、下2本の梁4,4を
跨設し、この梁4,4の外側端部において外周柱7を固
定し、さらに、外周柱7の下端と下部梁4がなす隅角部
と、内周柱3と上部梁4がなす隅角部の間に斜めに仮設
ブレース8を跨設する。 そして、梁4および仮設ブレ
ース8を設けることにより、建物1の外周柱7を支持す
るという、本発明の建物外周柱の施工方法(第二実施
例)によれば、前述した第一実施例の場合のように、梁
4を延長する必要がない。即ち、この建物外周柱の施工
方法(第二実施例)では、建物1の内側位置の内周柱3
から仮設ブレース8を設けることにより、外周柱7を支
持するため、梁4を延長する必要がない。
【0023】また、前述した建物外周柱の施工方法(第
一実施例)では、山留め5までの距離が長いと、延長し
た梁4に大きな応力が作用するため、かなり大きな成梁
を必要とする。しかし、この建物外周柱の施工方法(第
二実施例)では、梁4を延長する必要がないので、この
ような成梁を設ける必要がない。さらに、この建物外周
柱の施工方法(第二実施例)では、どの階からでも、外
周柱7を支持できるという特徴がある。
【0024】
【発明の効果】この発明の建物外周柱の施工方法によれ
ば、逆打ち工法の実施時における建物の外周柱を、建物
内側の内周柱で支持した梁および仮設ブレースで支持す
ることにより、外周柱が受けた高軸力を安定した状態で
確実に支持することができる。そして、このことから、
この発明の建物外周柱の施工方法では、既存構造物と接
して計画された建物を逆打ち工法で築造する際に、その
建物外周柱の支持を、大がかりな支持用の構造や治具等
を必要とせずに、簡単な作業で確実に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の逆打ち工法における建物外周柱の施
工方法を示す概略図である。
【図2】図1のA−A線拡大断面図である。
【図3】この発明の建物外周柱の施工方法の別態様を示
す概略図である。
【図4】既存構造物と接して計画された建物に採用した
一般的な逆打ち工法を示す概略図である。
【図5】従来の逆打ち工法における建物外周柱の施工方
法を示す概略図である。
【図6】従来の逆打ち工法における建物外周柱の施工方
法を示す概略図である。
【図7】従来の逆打ち工法における建物外周柱の施行方
法を示す概略図である。
【図8】従来の逆打ち工法における建物外周柱の施工方
法を示す概略図である。
【図9】従来の逆打ち工法における建物外周柱の施工方
法を示す概略図である。
【符号の説明】
1…建物、2…杭、3…内周柱、4…梁、4a…延長端
部、5山留め、6…架台、7…外周柱、8…仮設ブレー
ス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三ノ輪 幸平 神奈川県横浜市中区太田町4丁目51番地 鹿島建設株式会社横浜支店内 (56)参考文献 特開 平7−150580(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 29/045 E04B 1/35 E21D 13/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既存構造物と接して計画された建物を逆
    打ち工法で築造する時に用いる、前記建物における外周
    柱の施工方法であり、 前記建物の内側位置に敷設した杭上に立設する内周柱で
    支持される、梁および仮設ブレースを設けると共に、こ
    の梁および仮設ブレースに固定することで、前記建物の
    外周柱を支持することを特徴とする逆打ち工法における
    建物外周柱の施工方法。
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JP6855365B2 (ja) * 2017-11-21 2021-04-07 大成建設株式会社 新設建物の地下構造

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