JPH0533532Y2 - - Google Patents

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JPH0533532Y2
JPH0533532Y2 JP1986071903U JP7190386U JPH0533532Y2 JP H0533532 Y2 JPH0533532 Y2 JP H0533532Y2 JP 1986071903 U JP1986071903 U JP 1986071903U JP 7190386 U JP7190386 U JP 7190386U JP H0533532 Y2 JPH0533532 Y2 JP H0533532Y2
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slope
fence
fence body
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は吊柵式落石防止柵に関する。
(従来の技術およびその問題点) 法面の落石による災害を防止する手段として従
来、次のタイプのものがあつた。
法尻、路肩部に沿つて柵体を設置するもの 法面上方に支柱を固設し、これを介してワイ
ヤロープで金網を吊下するもの 法面に沿つて金網を覆うもの しかしながら、のタイプは法面勾配が約45°
までしか効果を期待できないという致命的な欠点
があつた。,は急勾配法面の落石防止に効果
はあるが、アンカーブロツクや支柱を法面に埋設
したり、多数のワイヤロープを縦横に張設する関
係から、急斜面や壁面で掘さく作業や架設展張作
業を行わねばならず、作業性と安全対策上問題が
あつた。そのうえ、これらの構造は金網の下端が
横方向に張設した複数のワイヤロープの内、最下
段のロープに係止されているので、法面と金網の
間に空隙が生じる。そのため、法面が道路に沿つ
て、存在する地形では金網の最下端を横方向ワイ
ヤロープに係止できるので落石があつても路上に
落下することはないが、山岳トンネルの坑口部な
どのように傾斜が急でしかも壁面に近い場所で、
かつ路面からかなり高い位置に落石防止柵を設置
する場合には効果がなく、空隙により落石が路面
を直撃することになる。
(問題点を解決するための手段) 本考案は前記のような従来の落石防止手段の問
題点を解消するために研究して考案されたもの
で、その目的とするところは、施工が容易で、法
面や壁面等の角度に自在に対応することができる
と共に、小落石の落下の確実に防止でき、トンネ
ル等の坑口や洞口部分にも設置することが可能な
落石防止柵を提供することにある。
この目的を達成するため本考案は、柵体を用い
しかも柵体の支柱を法面や壁面に埋設せず、法面
や壁面上に枢着して上端部をワイヤロープで吊持
し、かつ柵体に張設した金網の下端を閉止構造と
したものである。
すなわち本考案の特徴とするところは、複数本
の支柱とそれら支柱の長手方向と直交する複数の
横材とそれら横材と平行状に支柱間に張設したワ
イヤロープとを備えた柵体1の裏面側に下端が柵
体下縁よりも延出るする余尺部を有せしめて金網
を展張し、前記柵体の各下柱の下端部を法面また
は壁面に間隔的に固定した支承板に枢着するとと
もに、各支柱の上端部をワイヤロープを介して上
方の法面または壁面に係留させ、前記柵体裏面の
金網の余尺部を折返し、その折返し部を支柱枢着
部より上方の法面または壁面に固定したことにあ
る。
(実施例) 以下本考案の実施例を添付図面に基づいて説明
する。
第1図ないし第5図は本考案に係る吊棚式落石
防止柵の一実施例を示すもので、1は柵体、2は
支承板、3は吊持用ワイヤロープである。
柵体1はH形鋼からなる複数本の支柱4,4,
4′とそれら支柱4,4,4′の長手方向と直交す
るH形鋼からなる複数段の横材5,5と、横材
5,5と平行状に支柱間に張設された補強用のワ
イヤロープ6,6とを備えており、柵体1の背面
側(山側)に金網7が展張されている。
前記各支柱4,4,4′の上端部にはワイヤロ
ープの取付金具8が固定されると共に、下端部は
面取り状に作られ、ウエブには貫通孔9が穿設さ
れている。
支承板2は、第1a図と第2a図のように、法
面又は壁面Aに接する座板部10とこの座板部1
0から立上る平行状の軸受板部11,11とを有
しており、軸受板部11,11には貫通孔12,
12が対設されている。
上記支承板2は柵体1の支柱4,4,4′に対
応する間隔で法面又は壁面Aに配され、予めこれ
に打込まれたルーフボルトアンカー13,13の
おねじを座板部10とに配した通孔から突出さ
せ、ナツト14を螺合することで法面又は壁面A
に固定される。
柵体1は各支柱4,4,4′の下端部が各支承
板2,2,2の軸受板部11,11間に遊嵌され
るように配置され、軸受板部11,11の一方の
貫通孔12か。ボルト15を支柱の貫通孔9を介
して他方の貫通孔12に通し、ナツト16を螺合
することで角度変位可能に枢着される。
吊持用ワイヤロープ3は各支柱4,4,4′の
取付金具8に一端が連結され、他端が上方法面又
は壁面A′に打込まれたルーフボルトアンカー1
6に係止金具17をもつて連結される。
そして、前記柵体1に展張された金網7の下縁
は積極的に余尺が作られ、この余尺は柵体下縁か
ら上方に向けた折返し延長部18として構成さ
れ、支承板2より上の法面又は壁面Aに添着され
た状態で、端部を高位側ルーフボルトアンカー1
9で固定される。
さらに各部の詳細について説明を加えると、ま
ず横材5,5と支柱4,4,4′との取合いは、
第3図で中間支柱を例にとつて示すごとくウエブ
を挟んで両側に取付金具20を溶接し、この取付
金具20を支柱4′の高さ方向で間隔を置いて配
し、取付金具4′に横材を直接か又はこれに溶接
した当板を介して重ね、取付金具20に穿設した
ボルト通し孔21を介してボルトナツト22で固
定してなるものである。
次に、各補強用ワイヤロープ6,6の張設構造
は、それぞれワイヤロープ本体23と端末金具2
4,24と調整ロツド25,25とからなつてお
り、支柱4,4のウエブにはそれぞれ第2図に示
すように調整ロツド25を取付ける貫通孔26が
高さ方向で一定間隔をおいて形成され、ナツト2
7により固定される。
端末金具24は第4図に示すように、ワイヤロ
ープ本体23の端部解燃部分を挿入するソケツト
28とこのソケツト28に挿込まれるくさび29
とを備え、ソケツト29の背部には調整ロツド2
5に取付けたナツト30を90°変位することで抜
出可能にする窓孔31′が形成されている。そし
て、中間の支柱4′のウエブには左右の支柱4,
4に対応する位置に、ワイヤロープ本体23を挿
通する通孔32が形成されている。
なお、金網7の柵体1への取付け方法は任意で
あり、例えば支柱4,4に対しては金網7の網目
に平鋼を挿通した後ボルトナツトで固定し、中間
支柱4′および横材5,5に対しては平鋼を金網
の上に重ねてボルトナツトで固定し、補強用ワイ
ヤロープ6,6とはワイヤで結束するなどの手法
を採ればよい。
また、吊持用ワイヤロープ3の係止金具17,
17は第5図のようにリング34を有する面材3
3として構成され、これに設けた通孔からルーフ
ボルトアンカー19,19の上端を突出させ、ナ
ツト34′,34′を螺合することでルーフボルト
アンカー19に固定されるようになつている。
その他図面において、35は巻付グリツプ、B
はトンネルの坑口部である。
(実施例の作用) 次に本考案の実施例の使用法と作用を説明す
る。
施工にあたつては、支柱4,4,4′の取付金
具20に横材5をボルトナツト22で固定し、次
いで補強用ワイヤロープ6の本体23を中間の
4′の通孔32に挿通したのち、両端をそれぞれ
端末金具24,24に固定し、調整ロツド25,
25の一端をそれぞれ端末金具24に装着し、調
整ロツド24の他端を支柱4,4に設けた貫通孔
26,26に挿通後ナツトを螺合する。これで柵
体1が組立てられ、柵体1の背後に金網7を展張
する。このとき金網7の下縁部は最下段の横材か
ら延出するように余尺を持たせておく。
一方、この柵体1の組立てとは別に、法面又は
壁面A,A′にルーフボルトアンカー13,19,
16を施工し、ルーフボルトアンカー13には支
承板2を、ルーフボルトアンカー16には係止金
具17をそれぞれ固定する。この作業は支柱埋設
方式のような大掛りな穿孔やコンクリート打設な
どを要しないため容易である。そして、各支承板
2,2,2に柵体1の支柱4,4,4′の下端部
を位置させ、軸受板部11,11を介してボルト
ナツト15,16で枢着し、金網7の余尺を折返
し延長部18としてルーフボルトアンカー19で
法面又は壁面Aに固定する。さらに、前記係止金
具17に一端を取付けた吊持用ワイヤロープ3の
他端を支柱4,4,4′の上端部に連結する。こ
れで柵体1は所望傾斜角に吊持される。
本考案による落石防止柵は、柵体1の構成部分
である支柱4,4,4′をそれぞれ法面又は壁面
Aの対応する位置にルーフボルトアンカーで固定
した支承板2に枢着するため、支柱埋設方式に比
べ穿孔作業が簡易化され、かつまた吊持用ワイヤ
ロープ3の長さ調整で柵体1が支柱下端部を支点
として任意に傾動するので、施工する法面や壁面
の傾斜に自在に対応させることができる。
さらに、金網7の折返し延長部18を法面又は
壁面Aに固定することで支承板2と柵体1の間に
空隙を生じさせないため、上方から小さな落石が
下降して来ても折返し延長部18によるポケツト
機構18′で止められ、下方に落下しない。従つ
て、トンネル坑口Bが下位に存してもこれへの落
石を確実に防止できる。
なお、本考案は既述した慣用の落下防止手段と
の併用の可能であり、トンネル坑口等の上域にだ
け局部的に設置することも効果的である。
(考案の効果) 以上説明した本考案によれば、法面または壁面
の中間に設けられるら落石防止柵であつて、複数
本の支柱4,4′とそれら支柱の長手方向と直交
する複数の横材5,5とそれら横材と平行状に支
柱間に張設したワイヤロープ6,6とを備えた柵
体1の裏面側に下端が柵体下縁よりも延出する余
尺部を有せしめて金網7を展張し、前記柵体1の
角支柱4,4′の下端部を法面または壁面に間隔
的に固定した支承板2,2枢着するとともに、各
支柱4,4′の上端部をワイヤロープ3,3を介
して上方の法面または壁面に係留させ、前記柵体
裏面の金網7の余尺部を折返し、その折返し部1
8を支柱枢着部より上方の法面または壁面に固定
したので、次のような作用効果が得られる。
支柱4,4′と横材5,5とワイヤロープ6,
6と金網7を一体に有しているヒンジ形の柵体
1が法面上方からワイヤロープ3,3で吊持さ
れているため、何らトンネル坑口の障害となら
ず、トンネル坑口より上の法面ないし垂直状の
壁面などに設置することができる。しかも、施
工上も、法面や壁面に大がかりな穿孔作業を行
う必要がなく、金網の垂設作業の要さず、金網
7まで張つた柵体1の下端を予め法面や壁面に
固定しておいた支承板2,2に枢着し、金網7
の余尺部をその近くに固定し、ワイヤロープ3
で柵体1の角度を張設してとめるだけでよいた
め、非常に簡単である。
大きな落石は、支柱4,4′と横材5,5と
ワイヤロープ6,6で受け止めることができ、
小さな落石も金網7で受け止め、かつ金網7の
折返し部18が支柱枢着部より上方の法面ない
し垂直状の壁面に固定されポケツト機構18′
が形成されていため小落石はここに捕捉され、
下方に落下させない。したがつて大落石、小落
石のトンネル坑口への落下を確実に防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る吊棚式落石防止柵の一実
施例を示す側面図、第1a図はその部分的拡大
図、第2図は本考案落石防止柵の正面図、第2a
図は同じくその部分的拡大図、第3図は本考案に
おける支柱と横材との取合いを示す平面図、第4
図は補強用ワイヤロープと端末金具の取合いを示
す断面図、第5図は吊持用ワイヤロープの固定部
分を示す平面図である。 1……柵体、2……支承板、3……吊持用ワイ
ヤロープ、4,4,4′……支柱、7……金網、
18……折返し延長部、A……法面又は壁面、B
……トンネル坑口。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 法面または壁面の中間に設けられる落石防止柵
    であつて、複数本の支柱4,4′とそれら支柱の
    長手方向と直交する複数の横材5,5とそれら横
    材と平行状に支柱間に張設したワイヤロープ6,
    6とを備えた柵体1の裏面側に下端が柵体下縁よ
    りも延出する余尺部を有せしめて金網7を展張
    し、前記柵体1の各支柱4,4′の下端部を法面
    または壁面に間隔的に固定した支承板2,2に枢
    着するとともに、各支柱4,4′の上端部をワイ
    ヤロープ3,3を介して上方の法面または壁面に
    係留させ、前記柵体裏面の金網7の余尺部を折返
    し、その折返し部18を支柱枢着部より上方の法
    面または壁面に固定したことを特徴とする吊柵式
    落石防止柵。
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JPS62185707U JPS62185707U (ja) 1987-11-26
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7034464B2 (ja) * 2017-07-27 2022-03-14 東亜グラウト工業株式会社 落石防護柵

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