JPH0438758Y2 - - Google Patents

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JPH0438758Y2
JPH0438758Y2 JP1987107308U JP10730887U JPH0438758Y2 JP H0438758 Y2 JPH0438758 Y2 JP H0438758Y2 JP 1987107308 U JP1987107308 U JP 1987107308U JP 10730887 U JP10730887 U JP 10730887U JP H0438758 Y2 JPH0438758 Y2 JP H0438758Y2
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backrest
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JP1987107308U
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、背凭れのパツド材を後方から押して
背凭れの腰部を前方に出没し、着座する者の好み
に応じて腰部の支持感を調節するランバサポート
機構を備えた座席に関する。
「従来の技術」 従来のこの種のランバサポート機構を備えた座
席としては、例えば第6図および第7図に示すよ
うなものがある。
すなわち、第6図に示すものは、背凭れの本体
にその枢軸3を略水平にしてアーム部材2が枢着
されており、背凭れの本体のパツド材1の裏面4
を臨んでアーム部材2の遊端2aに枢軸3に近い
押しロツド6と遠い押しロツド7とが固着されて
おり、近い押しロツド6と遠い押しロツド7とは
それぞれ水平に配置され、枢軸3の中心と遠い押
しロツド7の軸心とを結ぶ線上に近い押しロツド
6の軸心が位置するようになつており、一方、近
い押しロツド6および遠い押しロツド7に面する
パツド材1の裏面4は第6図aに示すように凹凸
のない平面に形成されているものである。
また、第7図に示すものは、第6図に示すもの
と基本的には同じ構成をしており、枢軸3の中心
に近い押しロツド8は上下に二本の水平なロツド
材8a,8bから成り、遠い押しロツド9は同じ
く上下に二本の水平なロツド材9a,9bから成
るものである。
「考案が解決しようとする問題点」 しかしながら、このような従来の座席では、ア
ーム部材2が枢軸3を中心にして第6図aにおい
て時計方向に揺動すると、近い押しロツド6より
遠い押しロツド7が先にパツド材1の裏面4に当
接し、さらにアーム部材2が揺動すると、遠い押
しロツド7が裏面4を押し込み、パツド材1のそ
の部分のみが前方に突出し、近い押しロツド6が
遅れて裏面4に当接してパツド材1の下側の一部
のみが膨らみ(第6図b参照)、さらにアーム部
材2が揺動すると、近い押しロツド6が裏面4を
押し込むものの遠い押しロツド7がさらに裏面4
を押し込み(第6図c参照)、パツド材1の下側
の一部がさらに大きく膨らんで突起感があり、着
座するものの好みに応じた腰部の支持感が得られ
ないという問題点があつた。
第7図に示す座席においては、遠い押しロツド
9を二本のロツド材9a,9bとし、パツド材1
を二箇所で押し込むようにして突起感に対し多少
改良されてはいるが、その構成において基本的に
は第6図に示すものと同じであり、着座するもの
の好みに応じた腰部の支持感が得られないという
同様の問題点があつた。
また、前記問題点を解決すべく近い押しロツド
6と遠い押しロツド7とをアーム部材2に固着せ
ずに、パツド材1の裏面4に同時に当接するよう
にアーム部材2に対して回動し得る構成にしたも
のが考えられるが、その構成が複雑になりコスト
が嵩むという問題点があつた。
本考案は、このような従来の問題点に着目して
なされたもので、簡単な構成でコストを嵩ませる
ことなく、パツド材の上下方向に渡つた広範囲な
且つ連続的な堅さ調節を可能にして、着座する者
の好みに応じた腰部の支持感が得られる座席を提
供することにある。
「問題点を解決するための手段」 かかる目的を達成するための本考案の要旨とす
るところは、 背凭れのパツド材を後方から押して背凭れの要
部を前方に出没し、着座する者の好みに応じて腰
部の支持感を調節するランバサポート機構を備え
た座席において、 背凭れの本体にその揺動中心軸を略水平にして
アーム部材を枢支し、 該アーム部材の遊端に、該アーム部材が揺動し
た際に、前記パツド材の裏面に当接する押し部材
を固設し、 該押し部材に、前記揺動中心軸から遠い方の縁
部にある遠い当接部と、前記揺動中心軸から近い
方の縁部にあつて、前記アーム部材が揺動した際
に前記遠い当接部より先行して前記パツド材の裏
面に当接する近い当接部とを設けたことを特徴と
する座席に存する。
「作用」 押し部材を背凭れのパツド材に当接するため
に、公知の拘束手段により所定の揺動角度位置に
拘束されているアーム部材を拘束解除して揺動す
ると、押し部材の近い当接部の方が遠い当接部よ
り先にパツド材の裏面を押し、押した部分に対応
するパツドの前面のみが前方へ突出する。
さらにアーム部材を揺動すると、押し部材の遠
い当接部がパツド材の裏面に当接する。揺動中心
軸の近い部分は遠い部分に比べ移動量が少ないの
で近い当接部がパツド材の裏面を押し込む量は、
遠い当接部がパツド材の裏面に当接するまでの移
動量より少なく、近い当接部がパツド材の裏面を
押す量はわずかであり、近い当接部が押した部分
に対応するバツドの前面がさらに前方へ突出する
量はわずかである。
さらにアーム部材を揺動すると、近い当接部が
押し込む量に対して遠い当接部が押し込む量の方
が多いので、近い当接部が押した部分に対応する
パツドの前面の突出量と近い当接部が押した部分
に対応するパツドの前面の突出量とが次第に近付
くようになる。このようにして、押し部材の上縁
部と下縁部とが同時にパツド材に当接可能で、パ
ツド材の上下方向に渡つた広範囲な且つ連続的な
堅さ調節が可能になり、適宜な揺動位置でアーム
部材の揺動を拘束すれば、着座する者の好みに応
じた腰部の支持感を得ることができるものであ
る。
「実施例」 以下、図面に基づき本考案の一実施例を説明す
る。
第1図〜第3図は本考案の一実施例を示してい
る。
第1図および第2図に示すように、座席10の
背凭れ11の本体には、軸中心が略水平な枢軸1
2によりアーム部材20が揺動可能に枢支されて
いる。アーム部材20は公知の拘束手段により複
数の揺動角度でそれぞれ位置決めされるように構
成されている。
アーム部材20の遊端21には押し部材30が
固設されている。押し部材30には、枢軸12の
軸心から遠い当接部である当接ロツド31と近い
当接部である当接ロツド32とが設けられてい
る。遠い当接ロツド31および近い当接ロツド3
2は背凭れ11のパツド材13の裏面14をそれ
ぞれ臨んで略水平に配設されている。アーム部材
20が揺動すると遠い当接ロツド31および近い
当接ロツド32がそれぞれパツド材13の裏面1
4に当接するようになつている。裏面14は比較
的固いサポータ層である。
第3図aに示すように、パツド材13の裏面1
4には、近い当接ロツド32で押される部分が一
般の面15より後方に突出している突起ビード1
6が形成されている。その突起ビード16の突出
量は、アーム部材20が揺動した際に遠い当接ロ
ツド31が裏面14の一般の面15を押すより先
に近い当接ロツド32の方が裏面14の突起ビー
ド16を押すように設定されている。
次に作用を説明する。
第3図aにおいて、アーム部材20は所定の揺
動角度位置に拘束され、押し部材30の近い当接
ロツド32はパツド材13の裏面14の突起ビー
ド16に当接しており、一方遠い当接ロツド31
はパツド材13の裏面14の一般の面15から後
方へ離れた位置にある。
第3図aにおいて、アーム部材20を時計方向
へ揺動すると、近い当接ロツド32がパツド材1
3の裏面14の突起ビード16を押し、押した部
分に対応するパツド材13の前面のみが前方へ突
出する。遠い当接ロツド31がパツド材13の裏
面14の一般の面15に当接する(第3図b参
照)。
枢軸12の中心軸に近い部分は遠い部分に比べ
移動量が少ないので近い当接ロツド32がパツド
材13の裏面14の突起ビード16を押し込む量
は、遠い当接ロツド31がパツド材13の裏面1
4の一般の面15に当接するまでの移動量より少
ない。すなわち、遠い当接ロツド31がパツド材
13の裏面14の一般の面15に当接するまでの
間に、近い当接ロツド32がパツド材13の裏面
14を押す量はわずかであり、近い当接ロツド3
2が押した部分に対応するパツド材13の前面を
前方へ突出する量はわずかである。
第3図bにおいて、アーム部材20を時計方向
に揺動すると、近い当接ロツド32が移動する量
に対して遠い当接ロツド31が移動する量の方が
多いので、近い当接ロツド32が突起ビード16
を押した部分に対応するパツド材13の前面の突
出量に対して、遠い当接ロツド31が一般の面1
5を押した部分に対応するパツド材13の前面の
突出量が次第に近づき、適宜な揺動角度位置でア
ーム部材20の揺動を拘束すれば、着座する者の
好みに応じた腰部の支持感を得ることができる
(第3図c参照)。
第4図および第5図は本考案の第2実施例を示
している。
第5図aに示すように、第1実施例に係るもの
との相違は、パツド材43の裏面44にアーム部
材50の揺動中心52に近い当接部62が押すべ
き部分として一般の面45が形成されており、遠
い当接部61が押すべき部分として一般の面45
より前方に没入した面46が形成される点にあ
る。
また、押し部材60の遠い当接部61および近
い当接部62がそれぞれ水平に配設された二本の
ロツド材から構成されている点にある。
すなわち、押し部材60の遠い当接部61がパ
ツド材43の裏面44の前方に没入した面46に
始めて当接した状態(第5図bの状態)から次第
に前方に没入した面46を押し込む状態(第6図
cの状態)まで間でアーム部材50の揺動角度位
置を選択し、その位置でアーム部材50を揺動不
能に拘束すれば、着座する者に合つた腰部の支持
感を得ることができる。
前記実施例においては、揺動中心軸である枢軸
12を上にアーム部材20の遊端21を下にし
て、下側に位置する遊端21に押し部材30を固
設したものを示したが、揺動中心軸を下に遊端を
上にして上側に位置する遊端に押し部材を固設し
た構成のものであつてもよい。
「考案の効果」 本考案に係る座席によれば、簡単な構成でコス
トを嵩ませることなく、パツド材の上下方向に渡
つた広範囲な且つ連続的な堅さ調節を可能にし
て、着座する者の好みに応じた腰部の支持感を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本考案の第1実施例を示して
おり、第1図は座席の側面図、第2図はパツド材
の要部を破断して表わした斜視図、第3図a〜c
は作用説明図、第4図および第5図は本考案の第
2実施例を示しており、第4図はパツド材の要部
を破断して表わした斜視図、第5図a〜cは作用
説明図、第6図a〜cおよび第7図a〜cは従来
の座席の作用説明図である。 10……座席、11……背凭れ、12……枢軸
(揺動中心軸)、13……パツド材、14……裏
面、15……一般の面、16……突起ビード、2
0……アーム部材、21……遊端、30……押し
部材、31……遠い当接ロツド(遠い当接部)、
32……近い当接ロツド(近い当接部)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 背凭れのパツド材を後方から押して背凭れの要
    部を前方に出没し、着座する者の好みに応じて腰
    部の支持感を調節するランバサポート機構を備え
    た座席において、 背凭れの本体にその揺動中心軸を略水平にして
    アーム部材を枢支し、 該アーム部材の遊端に、該アーム部材が揺動し
    た際に、前記パツド材の裏面に当接する押し部材
    を固設し、 該押し部材に、前記揺動中心軸から遠い方の縁
    部にある遠い当接部と、前記揺動中心軸から近い
    方の縁部にあつて、前記アーム部材が揺動した際
    に前記遠い当接部より先行して前記パツド材の裏
    面に当接する近い当接部とを設けたことを特徴と
    する座席。
JP1987107308U 1987-07-13 1987-07-13 Expired JPH0438758Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1987107308U JPH0438758Y2 (ja) 1987-07-13 1987-07-13

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JP1987107308U JPH0438758Y2 (ja) 1987-07-13 1987-07-13

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Publication Number Publication Date
JPS6415556U JPS6415556U (ja) 1989-01-26
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ID=31341603

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JP1987107308U Expired JPH0438758Y2 (ja) 1987-07-13 1987-07-13

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JPS6415556U (ja) 1989-01-26

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