JPH043874Y2 - - Google Patents

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JPH043874Y2
JPH043874Y2 JP1986080653U JP8065386U JPH043874Y2 JP H043874 Y2 JPH043874 Y2 JP H043874Y2 JP 1986080653 U JP1986080653 U JP 1986080653U JP 8065386 U JP8065386 U JP 8065386U JP H043874 Y2 JPH043874 Y2 JP H043874Y2
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seat
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、例えば自動車等の車体後部の後室
構造に関し、特にリヤシート後方に荷物スペース
を有するとともに、前記リヤシートのシートバツ
クが前倒可能とされた車体後室構造に関するもの
である。
〔従来の技術〕
従来、例えばバン系車両、トラツク系車両およ
びワンボツクスカー等の自動車における車体後室
構造は、第9図および第10図に示すように車体
後室に取付けられるリヤシートRと車体を構成す
るバツクパネル10との間には〓間20が形成さ
れており、この〓間20が例えば車載用ジヤツキ
11もしくは工具、雑布等の荷物を収納(載置)
する所謂荷物スペース20として使用されてい
る。また前記リヤシートRの背もたれ部であるシ
ートバツク30は、その下端310近傍を支点4
0として第9図矢印のように前倒可能に構成され
ており、前記シートバツク30の前倒時にはこの
第9図(実線状態)および第10図に示すよう
に、前倒されたシートバツク30の車両上方側
(即ち前倒されたシートバツク30の裏面320
上)も荷物スペース90となるよう構成されてい
るとともに、前倒した前記シートバツク30の裏
面320上に載せた荷物等が例えば滑り落ちたり
しないようにするため、前記シートバツク30の
裏面320は凹形状に形成されている。さらに前
記リヤシートRと前記バツクパネル10との間に
おいて例えば車載用ジヤツキ11等が収納(載
置)される荷物スペース20は、第9図の二点鎖
線で示すように前記リヤシートRのシートバツク
30の引き起こし時(即ち乗員着座用の通常のシ
ートとして使用する時)には、このシートバツク
30により覆われる状態になるとともに、この第
9図の実線および第10図に示すように前記リヤ
シートRのシートバツク30の前倒時(即ちシー
トバツク30の裏面320上も荷物スペース90
として使用する時)には、例えば車載用ジヤツキ
11等が収納(載置)された前記荷物スペース2
0はその上方が開放された状態となる(即ち前記
荷物スペース20は覆われていない状態となる)
ものである。尚、第9図および第10図の図中の
符号12はジヤツキハンドルであつて、前記バツ
クパネル10に係止部材13(例えばバネ作用を
有するキヤツチ部材等)を介して保持固定されて
おり、このバツクパネル10に保持固定された前
記ジヤツキハンドル12も第9図の二点鎖線で示
すようなリヤシートRのシートバツク30引き起
こし時にはこのリヤシートRと前記バツクパネル
10との間の荷物スペース20内に載置されてい
ることになるものである。
このようにリヤシート後方に荷物スペース(荷
物室)を有し、かつこのリヤシートを前倒可能
(折りたたみ可能)としてこの折りたたまれたリ
ヤシート上も荷物スペース(荷物室)として使用
するような車体後室構造を示す従来技術として、
例えば実開昭60−7237号公開公報(実願昭58−
99501号)がある。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし第9図および第10図に示す車体後室構
造では、リヤシートRのシートバツク30前倒時
においてこのシートバツク30の車両上方側、即
ちシートバツク30の裏面320上(荷物スペー
ス90)に荷物等を載せた場合、この荷物を載せ
た前記シートバツク30の裏面320は凹形状に
形成されている(即ち凹面となつている)が、あ
まり深くは凹形成されておらず(シートバツク3
0の構成上等によりあまり深く凹形成することも
できない)、このシートバツク30の裏面320
に形成される凹形状(即ち凹面)程度では、車体
の急加速、急減速もしくは車体の振動等により凹
形成された前記シートバツク30の裏面320上
に載せた荷物等が滑る(転がる)ことがあり、前
記リヤシートRと前記バツクパネル10との間の
荷物スペース20もしくは前記リヤシートRとフ
ロントシートFとの間に落下する(滑り落ちる)
ことがある。また前倒した前記シートバツク30
の裏面320上に、例えばこの裏面320の凹形
状(凹面)内に収めることができないような大き
な荷物を載せた場合には、前記シートバツク30
の裏面320が凹形状に形成されている、即ち凹
凸形状となつていることにより、前記シートバツ
ク30の裏面320は所謂平坦状(フラツト状)
ではないため、載せられた前記大きな荷物が不安
定となる所謂荷物の座りが悪くなるものである。
さらに前記リヤシートRと前記バツクパネル10
との間の荷物スペース20に車載用ジヤツキ1
1、ジヤツキハンドル12および図示してない工
具や雑布等を収納(載置)した場合において、前
記リヤシートRのシートバツク30を前倒した場
合には、前記荷物スペース20は前記シートバツ
ク30もしくは図示してない蓋部材等で覆われて
おらず前記荷物スペース20の上方は開放された
状態となつているため、前記荷物スペース20に
収納(載置)した車載用ジヤツキ11、ジヤツキ
ハンドル12および図示してない工具や雑布等が
見えることになり、見栄えが大幅に低下するもの
である。
そこでこの考案の目的は、リヤシートのシート
バツク前倒時における見栄えを向上するととも
に、前倒したシートバツク(裏面)上の荷物の滑
り落ち(転がり落ち)を防止し、かつ載置した荷
物の安定性を向上する(荷物の座りをよくする)
ことである。
〔問題点を解決するための手段〕
そのためこの考案は上述の問題点を、車体後室
を形成するバツクパネルにリヤシートのシートバ
ツク方向に回動付勢するバネ部材を介してフラツ
トボードを前倒可能に取付けて、前倒したこのフ
ラツトボードで前記リヤシートと前記バツクパネ
ルとの間の荷物スペースを覆う蓋作用を成すとと
もに、前記フラツトボードの自由端近傍と前記バ
ツクパネルには互いに係止する係止部をそれぞれ
設けて、この各係止部の係止で前記フラツトボー
ドを引き起こし状態に保持固定することにより解
決しようとするものである。
さらに詳しくは第1図の符号を付して説明する
と、リヤシートRとこのリヤシートR後方のバツ
クパネル1との間に荷物スペース2を有するとと
もに、前記リヤシートRのシートバツク3をその
下端31近傍を支点4として前倒可能とした車体
後室構造において、前記シートバツク3前倒時に
このシートバツク3の下端31と前記バツクパネ
ル1との間を覆つて前記荷物スペース2の蓋部材
となるフラツトボード5を設け、このフラツトボ
ード5は前記シートバツク3方向に回動付勢され
るバネ部材6により前記バツクパネル1に前倒可
能に取付けられており、前記シートバツク3の前
倒に連動して前記フラツトボード5が前倒しこの
フラツトボード5の自由端51が前倒された前記
シートバツク3の下端31に載置されるととも
に、前記フラツトボード5の自由端51近傍と、
このフラツトボード5引き起こし時のフラツトボ
ード自由端51近傍に対向する前記バツクパネル
1には、それぞれ引き起こされた前記フラツトボ
ード5を引き起こし状態に保持固定する係止部
7,8が設けられているものである。
〔作用〕
上述の手段によれば、リヤシートRのシートバ
ツク3前倒時に、このシートバツク3の下端31
(即ちリヤシートR)とバツクパネル1との間の
荷物スペース2を覆う蓋作用を成すフラツトボー
ド5を、前記シートバツク3方向に回動付勢する
バネ部材6を介して前記バツクパネル1に前倒
(回動)可能に取付け、かつ前記フラツトボード
5を前記バツクパネル1側に引き起こして引き起
こし状態に保持固定するため互いに係止する係止
部7,8を前記フラツトボード5の自由端51近
傍と前記バツクパネル1とにそれぞれ設けたこと
により、前記リヤシートRのシートバツク3前倒
時には前記フラツトボード5が前記バネ部材6の
付勢力で前倒してこのフラツトボード5が振動す
る(バタつく)こともなく前記リヤシートRと前
記バツクパネル1との間の荷物スペース2を覆う
ことができるため、この荷物スペース2内に収納
(載置)した例えば車載用ジヤツキ11等が見え
ることはなく見栄えを向上することができ、しか
も前倒した前記シートバツク3の裏面32上(車
両上方側の荷物スペース9)に載置した荷物が前
記シートバツク3の裏面32上を滑つても(転が
つても)、前記荷物スペース2内に落ちることを
防止できるとともに、前倒した前記シートバツク
3の裏面32を凹形状に形成することなくこのシ
ートバツク3の裏面32から前記バツクパネル1
までを広い荷物スペース9とすることができ、か
つ前記シートバツク3の裏面32と前記フラツト
ボード5をともに平坦状(フラツト)にすること
ができるためこのシートバツク3の裏面32およ
びフラツトボード5に載置した例えば大きな荷物
の安定性を向上することができる(即ち荷物の座
りを良くすることができる)。また前記シートバ
ツク3前倒時において前記フラツトボード5の自
由端51近傍の係止部7と前記バツクパネル1の
係止部8を係止することにより前記フラツトボー
ド5を前記バツクパネル1側に引き起こし状態に
保持固定することができるため、前記リヤシート
Rと前記バツクパネル1との間の荷物スペース2
に収納(載置)された例えば車載用ジヤツキ11
等の荷物の出し入れおよび保持固定等を容易に行
なうことができる。
〔実施例〕
以下、添付図面に基づいて、この考案の実施例
を説明する。
第1図から第8図までの図面はこの考案の実施
例を示しており、第1図乃至第3図に示すように
車体後部の後室に取付けられたリヤシートRと車
体後部を構成するバツクパネル1との間に形成さ
れる〓間2を荷物スペース2とし、この荷物スペ
ース2内に例えば車載用ジヤツキ11および図示
してない工具や雑布等を収納(載置)するよう構
成するとともに、前記リヤシートRのシートバツ
ク3は、その下端31近傍を支点4として第2図
矢印のように前倒可能として、前記シートバツク
3の前倒時にはこの第1図乃至第3図の実線状態
となり、このシートバツク3の車両上方側(即ち
シートバツク3の裏面32上)も荷物スペース9
となるよう構成されている。またこの第1図乃至
第3図の二点鎖線で示すように、前記シートバツ
ク3の引き起こし時(即ち乗員着座用の通常のシ
ートとして使用する時)には、前記リヤシートR
と前記バツクパネル1との間において車載用ジヤ
ツキ11等が収納(載置)される前記荷物スペー
ス2は前記引き起こされたシートバツク3で覆わ
れるよう構成されている。尚、第2図の図中の符
号Fは車両前部の前室に取付けられたフロントシ
ートを示している。
このように構成された車体後室構造であつて、
第1図乃至第3図に示すようにリヤシートRのシ
ートバツク3前倒時には、このシートバツク3の
下端31とバツクパネル1との間を覆う、即ち前
記リヤシートRと前記バツクパネル1との間の荷
物スペース2を覆うべく所謂この荷物スペース2
の蓋作用を成すフラツトボード5を前記リヤシー
トR(シートバツク3)の車両幅方向の略全幅に
わたつて延びるよう設けるとともに、このフラツ
トボード5は、フラツトボード5を常に前記シー
トバツク3方向に回動するよう付勢するトーシヨ
ンバー61(第7図参照)もしくはトーシヨンス
プリング62(第8図参照)等のバネ部材6によ
りヒンジ63等の回動支点を介して前記バツクパ
ネル1に前倒可能(回動自在)に取付けられてい
る、即ち前記フラツトボード5は前記バツクパネ
ル1にヒンジ63等を介して回動自在に、かつバ
ネ部材6(トーシヨンバー61もしくはトーシヨ
ンスプリング62等)により前倒可能に取付けら
れている。そして、第1図および第2図の二点鎖
線で示すように前記シートバツク3が引き起こさ
れている場合には、この第1図および第2図に示
すようにバネ部材6によりヒンジ63を介して前
倒可能に回動付勢されている前記フラツトボード
5は、前記バネ部材6の回動付勢力によりその自
由端51が前記引き起こされたシートバツク3の
裏面32側に当接してこの第1図および第2図に
示す二点鎖線状態に保持されているとともに、こ
の第1図および第2図の実線ならびに第3図の実
線で示すように前記シートバツク3を前倒した場
合には、前倒可能に回動付勢されている前記フラ
ツトボード5は、前記バネ部材6の回動付勢力に
より前倒し、即ち前記フラツトボード5は前記シ
ートバツク3の前倒に連動するようにして前倒す
ることになり、その自由端51近傍が前倒した前
記シートバツク3の下端31近傍における裏面3
2に載るよう載置して当接してこの第1図乃至第
3図の実線状態に保持されており、これにより前
倒した前記フラツトボード5は前記リヤシートR
と前記バツクパネル1との間の荷物スペース2を
覆う蓋として作用(機能)するとともに、前倒し
た前記フラツトボード5により前倒した前記シー
トバツク3から前記バツクパネル1までを連続し
て略平坦状(フラツト)な面として、前記シート
バツク3の裏面32上および前記フラツトボード
5上を大容量の荷物スペース9とするものであ
る。尚、前記フラツトボード5の前倒時には、そ
の自由端51が前倒した前記シートバツク3の下
端31近傍の裏面32に載置して当接するよう
(即ち第1図乃至第3図の状態となるべく前倒し
た前記シートバツク3の下端31近傍の裏面32
と前記フラツトボード5の自由端51が所謂オー
バーラツプするよう)前記フラツトボード5の短
辺側の長さ(即ち前倒時における車両前後方向の
長さ)を定めるとともに、前倒時には前記フラツ
トボード5が前記シートバツク3の裏面32とで
略平坦状(フラツト)な面により大容量の荷物ス
ペース9を形成するべく、前記前倒したフラツト
ボード5が前記シートバツク3の下端31近傍の
裏面32に載置当接した場合には略平坦状(フラ
ツト)になるよう、前記フラツトボード5の前記
バツクパネル1への取付位置(ヒンジ63および
バネ部材6等の位置)が定められるものである。
また、前記シートバツク3の裏面32は凹形状等
に形成されていることなく、前倒した前記フラツ
トボード5とで略平坦状(フラツト)な面を形成
するよう、第2図および第3図に示すように平坦
状(フラツト)に形成されるとともに、前記シー
トバツク3の上端33における裏面31には前倒
時に車両上方側に突出する凸部34を形成し、前
記シートバツク3の裏面32上および前記フラツ
トボード5上の荷物スペース9に載置した荷物等
が前記リヤシートRとフロントシートF(第2図
参照)との間に滑り落ちる(転がり落ちる)こと
を防止するよう構成されている。さらに、前記フ
ラツトボード5の蓋作用で覆われるべく前記リヤ
シートRと前記バツクパネル1との間の荷物スペ
ース2内の例えば車載用ジヤツキ11等を出し入
れしたり収納(載置)したのち保持固定したりす
るために前倒している前記フラツトボード5を第
1図の二点鎖線で示すように前記バツクパネル1
側に引き起こして、前記荷物スペース2の上方を
開放するべく、前記フラツトボード5を引き起こ
し状態に保持固定するため、第1図および第3図
に示すように前記フラツトボード5の自由端51
近傍に係止部7を設けるとともに、このフラツト
ボード5の引き起こし時における自由端51近傍
に設けた前記係止部7に対向する前記バツクパネ
ル1には前記フラツトボード自由端51近傍に設
けた係止部7が係止する係止部8を設けて、前記
フラツトボード5引き起こし時には前記各係止部
7,8が係止することにより前記フラツトボード
5を引き起こし状態に保持固定するよう構成され
ている。前記各係止部7,8の具体的な構成は例
えば第1図、第3図および第4図に示すように、
前記フラツトボード5の自由端51近傍に布製等
のバンドより成る係止部7を設けるとともに、前
記バツクパネル1には前記フラツトボード5(自
由端51近傍)の係止部7であるバンド7が係止
する(引つ掛かる)フツクより成る係止部8を設
けたものであり、前記フラツトボード5の引き起
こし時には第1図、第3図および第4図に示すよ
うに前記フラツトボード5の自由端51近傍のバ
ンド(係止部)7を前記バツクパネル1のフツク
(係止部)8に係止させる(引つ掛ける)ことに
より、前記フラツトボード5を引き起こし状態に
保持固定するよう構成されている。また前記各係
止部7,8の他の構成として第5図および第6図
に示すように、前記フラツトボード5の自由端5
1近傍には係止部7としてバネ材より成るキヤツ
チを設け、かつ後述するバツクパネル1に設けた
係止部8であるフツクが挿通する挿通孔71を設
けるとともに、前記バツクパネル1には前記フラ
ツトボード5(自由端51近傍)の係止部7であ
るキヤツチに係止する(嵌合する)係止部8とし
てフツクを設けたものであり、この第5図および
第6図に示すように前記フラツトボード5を前記
バツクパネル1側に押しつけることにより前記バ
ツクパネル1のフツク(係止部)8が前記フラツ
トボード5の挿通孔71を挿通してこのフラツト
ボード5の自由端51近傍のキヤツチ(係止部)
7に係止して(嵌合して)、前記フラツトボード
5を引き起こし状態に保持固定するよう構成され
ている。尚、このフラツトボード5(自由端51
近傍)およびバツクパネル1に設けられる各係止
部7,8の形状は第1図乃至第6図に示す形状に
限定されることなく、前記フラツトボード5引き
起こし時に互いに係止する構成であれば如何なる
係止部7,8の形状であつてもよいものである。
さらにまた、第5図および第6図に示す前記フラ
ツトボード5の自由端51近傍のキヤツチ(係止
部)7を、第7図に示すように例えば丸棒状のジ
ヤツキハンドル12の径と略合致するよう寸法設
定しておくことにより、この第7図に示すように
係止部7であるこのキヤツチ7で他のキヤツチ1
3とともに、前記フラツトボード5の裏面のジヤ
ツキハンドル12を保持固定するよう構成しても
よいものである。
而して、リヤシートR近傍を荷物スペース9と
して使用するべく、前記リヤシートRのシートバ
ツク3を前倒した際には、バネ部材6(第7図に
示すトーシヨンバー61もしくは第8図に示すト
ーシヨンスプリング62等)によりヒンジ63を
介してバツクパネル1に前倒可能に回動付勢され
ているフラツトボード5は、前記バネ部材6の前
倒方向への回動付勢力により前倒して、即ち前記
シートバツク3を前倒するとこのシートバツク3
の前倒に連動して前記フラツトボード5も前倒し
て、第1図乃至第3図(実線)で示すようにこの
フラツトボード5の自由端51近傍が前倒した前
記シートバツク3の下端31近傍における裏面3
2に載るよう載置される(当接する)ことによ
り、前記リヤシートRと前記バツクパネル1との
間において例えば車載用ジヤツキ11等を収納
(載置)した荷物スペース2を前倒した前記フラ
ツトボード5で覆うことができ、前記荷物スペー
ス2の蓋作用(機能)を果すことができるもので
ある。したがつて前記シートバツク3前倒時にお
いても、前記リヤシートRと前記バツクパネル1
との間の荷物スペース2は前記フラツトボード5
の蓋作用により覆われるため、前記荷物スペース
2内に収納(載置)された荷物(例えば車載用ジ
ヤツキ11や図示してない工具および雑布等)あ
るいは第7図に示すように前記フラツトボード5
の裏面に保持固定したジヤツキハンドル12等が
見えることは全くなく、見栄えを大幅に向上する
ことができるものである。
また、前倒した前記シートバツク3の裏面32
と前倒した前記フラツトボード5とによる略平坦
状(フラツト)な面の車両上方側の荷物スペース
9に荷物等を載置した場合、即ち前記シートバツ
ク3の裏面32上および前記フラツトボード5上
(荷物スペース9)に荷物を載置した場合におい
て、例えば車体の急加速、急減速もしくは車体の
振動等があつても、前記リヤシートRと前記バツ
クパネル1との間の荷物スペース2は前倒した前
記フラツトボード5の蓋作用により覆われるとと
もに、前倒した前記シートバツク3の上端33近
傍の裏面32側には凸部34が形成されているた
め、前記シートバツク3の裏面32上および前記
フラツトボード5上の荷物スペース9に載置され
た荷物は、略平坦状(フラツト)な面の前記シー
トバツク3の裏面32上および前記フラツトボー
ド5上(即ち車両上方側の前記荷物スペース9
内)を滑る(転がる)程度であつて、このように
荷物が滑つても(転がつても)、この荷物が前記
リヤシートRと前記バツクパネル1との間の荷物
スペース2もしくは前記リヤシートRとフロント
シートF(第2図参照)との間に落下する(滑り
落ちたり転がり落ちたりする)ことを確実に防止
することができるものである。
さらに、前述したように前記シートバツク3の
裏面32上(車両上方側の荷物スペース9)に載
置した荷物の落下(滑り落ちや転がり落ち)は確
実に防止することができるため、前記シートバツ
ク3の裏面32は載置する荷物の落下防止のため
の例えば凹形状に形成する(第9図および第10
図に示す従来技術の構成)ことは全くなく、前倒
した前記フラツトボード5により前記シートバツ
ク3から前記バツクパネル1までを略平坦状(フ
ラツト)な面として広い(大容量)の荷物スペー
ス9を形成するよう、前記シートバツク3の裏面
32および前記フラツトボード5はいずれも平坦
化(フラツト化)に形成することができるため、
前記シートバツク3の裏面32上および前記フラ
ツトボード5上における大容量の荷物スペース9
には大きな荷物を載置することができるととも
に、載置される荷物は平坦状(フラツト)な面上
(即ち平坦状のシートバツク3の裏面32上およ
びフラツトボード5上)に載置することができる
ため、載置された荷物は極めて安定性のある載置
状態とすることができる、即ち載置される荷物の
所謂座りを極めて良好とすることができるもので
ある。
一方、前記シートバツク3前倒時において、前
倒した前記フラツトボード5の蓋作用により覆わ
れた前記リヤシートRと前記バツクパネル1との
間の荷物スペース2内に収納(載置)された車載
用ジヤツキ11もしくは工具や雑布等、および第
7図に示すように前記フラツトボード5の裏面に
保持されたジヤツキハンドル12等を出し入れし
たり収納(載置)後に保持固定したりする場合に
は、第1図乃至第6図に示すように前記フラツト
ボード5を前記バツクパネル1側に引き起こし
て、第1図乃至第4図に示すように前記フラツト
ボード5の自由端51近傍に設けたバンド(係止
部)7を前記バツクパネル1に設けたフツク(係
止部)8に係止させる(引つ掛ける)、もしくは
第5図および第6図に示すように前記フラツトボ
ード5を前記バツクパネル1側に押しつけて前記
フラツトボード5の自由端51近傍の挿通孔71
を挿通した前記バツクパネル1のフツク(係止
部)8を前記フラツトボード5の自由端51近傍
のキヤツチ(係止部)7に係止させる(嵌合させ
る)ことにより、これら第1図乃至第6図に示す
ように前記フラツトボード5を前記バツクパネル
1側に引き起こして引き起こし状態に保持固定す
ることができるものである。したがつて前記フラ
ツトボード5を前記バツクパネル1側に引き起こ
して保持固定することにより、前記リヤシートR
と前記バツクパネル1との間の荷物スペース2の
上方を開放する(即ち蓋を開ける作用をなす)こ
とができるため、前記フラツトボード5が邪魔に
なつたり、このフラツトボード5を手等で支える
ことは全くなく、前記荷物スペース2内に収納
(載置)された車載用ジヤツキ11等の荷物およ
び第7図に示すジヤツキハンドル12等の出し入
れや収納(載置)後の保持固定を極めて容易に行
なうことができるものである。
また、前記フラツトボード5はバネ部材6(ト
ーシヨンバー61もしくはトーシヨンスプリング
62等)により前倒可能に回動付勢されており、
前記シートバツク3の前倒時にはこのシートバツ
ク3の前倒に連動するようにして前記フラツトボ
ード5も前記バネ部材6の回動付勢により前倒す
ることができるため、前記フラツトボード5は前
記シートバツク3の前倒に連動して所謂自動的に
前倒させることができるものであるとともに、前
記フラツトボード5の前倒時には、このフラツト
ボード5の自由端51近傍は、前記バネ部材6の
回動付勢力により前倒した前記シートバツク3の
下端31近傍の裏面32上に強く(前記回動付勢
力で)押さえつけられて載置される(当接する)
ため、車体の振動時等であても前倒した前記フラ
ツトボード5が振動する(所謂バタつく)ことを
防止でき、このフラツトボード5の振動騒音(バ
タつき騒音)等の発生を防止することができるも
のである。
〔考案の効果〕
この考案は上述のように、車体後室を形成する
バツクパネルにリヤシートのシートバツク方向に
回動付勢するバネ部材を介してフラツトボードを
前倒可能に取付けて、前倒したこのフラツトボー
ドで前記リヤシートと前記バツクパネルとの間の
荷物スペースを覆う蓋作用を成すとともに、前記
フラツトボードの自由端近傍と前記バツクパネル
には互いに係止する係止部をそれぞれ設けて、こ
の各係止部の係止で前記フラツトボードを引き起
こし状態に保持固定するものであつて、前記リヤ
シートのシートバツク前倒時に前記荷物スペース
内が見えることを防止でき、前記シートバツク前
倒時における見栄えを大幅に向上することができ
るとともに、前倒した前記シートバツク(裏面)
上およびフラツトボード上に載置される荷物の落
下(滑り落ちや転がり落ち)を防止することがで
き、かつ荷物が載置される前記シートバツク(裏
面)および前記フラツトボードは平坦状(フラツ
ト)な面に形成されているため、載置される荷物
の安定性を大幅に向上する、即ち荷物の座りを極
めて良好とすることができ、しかも前倒した前記
シートバツク(裏面)と前記フラツトボードによ
り広い(大容量)の荷物スペースを形成すること
ができる。また、各係止部の係止により前記フラ
ツトボードを前記バツクパネルに引き起こし状態
に保持固定することができるため、前記リヤシー
トとバツクパネルとの間の荷物スペース内の荷物
の出し入れおよび収納(載置)後の保持固定等を
極めて容易に行なうことができるとともに、前記
フラツトボードは前倒可能となるようバネ部材に
より常に前記シートバツク方向に回動付勢されて
いるため、前記シートバツクの前倒に連動して前
記フラツトボードを自動的に前倒することがで
き、しかも前倒した前記フラツトボード(自由端
近傍)は前記バネ部材の回動付勢力により前倒し
た前記シートバツク(下端近傍の裏面)に強く押
さえつけられて載置される(当接する)ため、車
体の振動時等であつても前倒した前記フラツトボ
ードの振動(バタつき)を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図から第8図までの図面はこの考案の実施
例を示しており、第1図は第2図の部拡大図、
第2図は車室内におけるリヤシートのシートバツ
ク前倒時(フラツトボード前倒時)の車体側面
図、第3図は車体後室における第2図状態の車室
内斜視図、第4図はフラツトボード引き起こし時
における第1図部拡大斜視図、第5図はフラツ
トボード引き起こし時における他の実施例を示す
側面図、第6図は第5図の部拡大図、第7図は
バネ部材が取付けられたフラツトボード単体斜視
図、第8図はフラツトボードを回動付勢するバネ
部材の他の実施例を示す単体斜視図、第9図およ
び第10図の図面は従来例を示しており、第9図
は第2図相当側面図、第10図は第3図相当斜視
図である。 R……リヤシート、1……バツクパネル、2…
…荷物スペース、3……シートバツク、31……
下端、4……支点、5……フラツトボード、51
……自由端、6……バネ部材、7,8……係止
部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. リヤシートとこのリヤシート後方のバツクパネ
    ルとの間に荷物スペースを有するとともに、前記
    リヤシートのシートバツクをその下端近傍を支点
    として前倒可能とした車体後室構造において、前
    記シートバツク前倒時にこのシートバツクの下端
    と前記バツクパネルとの間を覆つて前記荷物スペ
    ースの蓋部材となるフラツトボードを設け、この
    フラツトボードは前記シートバツク方向に回動付
    勢されるバネ部材により前記バツクパネルに前倒
    可能に取付けられており、前記シートバツクの前
    倒に連動して前記フラツトボードが前倒しこのフ
    ラツトボードの自由端が前倒された前記シートバ
    ツクの下端に載置されるとともに、前記フラツト
    ボードの自由端近傍と、このフラツトボード引き
    起こし時のフラツトボード自由端近傍に対向する
    前記バツクパネルには、それぞれ引き起こされた
    前記フラツトボードを引き起こし状態に保持固定
    する係止部が設けられていることを特徴とする車
    体後室構造。
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