JPH0438614B2 - - Google Patents

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JPH0438614B2
JPH0438614B2 JP62044427A JP4442787A JPH0438614B2 JP H0438614 B2 JPH0438614 B2 JP H0438614B2 JP 62044427 A JP62044427 A JP 62044427A JP 4442787 A JP4442787 A JP 4442787A JP H0438614 B2 JPH0438614 B2 JP H0438614B2
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vehicle
vehicle surface
gate
fresh water
spraying
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【発明の詳細な説明】 A 発明の目的 (1) 産業上の利用分野 本発明は、洗車機による車両の水垢除去方法に
関する。
尚、本発明でいう「水垢」とは、水に溶け込ん
だカルシウム等の無機物が車両表面に付着、浸透
し、黒ずんで表出した汚れをいう。
(2) 従来の技術 車両表面の塗装面を保護し光沢を出すべく新し
くワツクス掛けを行なう場合において、その塗装
面に前記水垢を残したままその上から新規のワツ
クス掛けをしても塗装本来の色合を出すことは困
難であり、従来では、手作業により上記水垢をコ
ンパウンド剤を用いて除去してから、ワツクス掛
けを行なうようにしていた。
そこで斯かる水垢除去を洗車機により自動的に
行わせるために、例えば特開昭61−157456号公報
に開示されるように、車両を跨いでその前後方向
に往復走行可能な門型フレームに設けた水垢除去
剤散布装置により車両表面に水垢除去剤を散布し
てから、門型フレームに設けた回転ブラシ装置に
より車両表面をブラツシングし、その後、門型フ
レームに設けた噴射装置により車両表面に中和剤
入りリンス水を噴射してから、同車両表面に清水
を噴射し、次いで門型フレームに設けた乾燥装置
により車両表面を乾燥するようにした水垢除去方
法が既に提案されている。
(3) 発明が解決しようとする課題 上記提案の方法では、門型フレームに、回転ブ
ラシ装置を挟んでその前後方向一方に乾燥装置
を、またその前後方向他方に中和剤入りリンス水
と清水との選択切換噴射装置をそれぞれ配備した
洗車機が使用され、その門型フレームの往行時に
前記選択切換噴射装置により中和剤入りリンス水
を車両表面に噴射して車両表面に残留する水垢除
去剤を中和させ、引き続く門型フレームの復行時
に前記選択切換噴射装置により清水を車両表面に
噴射してから、乾燥装置により車両表面を乾燥さ
せるようにしているので、車両表面に中和剤入り
リンス水が噴射されてから車両表面が乾燥される
までの間に、車両表面上の中和剤入りリンス水を
洗い流すための清水噴射は門型フレームの片道走
行過程(復行時)だけでしか行われないことにな
り、従つて、車両表面に残留しては該表面に好ま
しからざる影響を与える虞れのある前記中和剤
を、清水により車両表面から十分に洗い流すこと
が困難となり、また斯かる問題を解決するため
に、門型フレームの往復走行過程(前記復行時と
更に引き続く往行時)に清水噴射を行うようにす
れば、それだけ門型フレームを余分に走行させな
ければならず、作業能率が悪いという別の問題が
ある。更に門型フレームの往行時における前記中
和剤入りリンス水の噴射と、同フレームの復行時
における清水の噴射とを、回転ブラシ装置に対し
て同側の共通の噴射装置より噴射するために、そ
の噴射対象を門型フレームの往行時と復行時とで
特別に切換える必要があり、それだけ制御が複雑
となる。
また上記提案の方法では、中和剤入りリンス水
が車両表面に噴射されて以後、車両表面を乾燥さ
せるまでの間に、車両表面をブラツシングしてい
ないので、車両表面に噴射された中和剤入りリン
ス水を車両表面上の残留水垢除去剤と積極的且つ
十分に接触させることができず、それだけ水垢除
去剤に対する中和効果が低下して、車両表面を傷
める虞れがあつた。
本発明は上記に鑑み提案されたもので、上記問
題を解決しつつ車両表面の水垢を効率よく的確に
除去し得るようにした、洗車機による車両の水垢
除去方法を提供することを目的とする。
B 発明の構成 (1) 課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本発明は、車両を跨
いでその前後方向に往復走行可能な門型フレーム
に設けた水垢除去剤散布装置により車両表面に水
垢除去剤を散布してから、同フレームに設けた回
転ブラシ装置により車両表面をブラツシングし、
その後、前記門型フレームに設けた中和剤入りリ
ンス水噴射装置により車両表面に中和剤入りリン
ス水を噴射してから、同フレームに設けた清水噴
射装置により車両表面に清水を噴射し、次いで同
フレームに設けた乾燥装置により車両表面を乾燥
するようにした、洗車機による車両の水垢除去方
法において、前記回転ブラシ装置を挟んでその前
後方向一方に前記中和剤入りリンス水噴射装置及
び乾燥装置を、またその前後方向他方に前記清水
噴射装置をそれぞれ装備した門型フレームを使用
し、前記ブラツシング終了後における門型フレー
ムの前記一方への走行時に、前記中和剤入りリン
ス水噴射装置により車両表面に中和剤入りリンス
水を噴射してから前記回転ブラシ装置により車両
表面をブラツシングし次いで前記清水噴射装置に
より車両表面に清水を噴射するようにし、また引
き続く門型フレームの前記他方への走行時に、前
記清水噴射装置により車両表面に清水を噴射して
から前記乾燥装置により車両表面を乾燥させるよ
うにしたことを特徴とする。
(2) 作用 上記構成によれば、車両表面に中和剤入りリン
ス水が噴射されてから車両表面が乾燥されるまで
の間に、車両表面上の中和剤入りリンス水を洗い
流すための清水噴射は門型フレームの往復走行過
程(前記一方への走行時と引き続く他方への走行
時)に亘つて十分に行うことができるから、車両
表面の残留中和剤等を十分に洗い流すことができ
る。しかもその前半の片道走行過程(前記一方へ
の走行時)において清水噴射は中和剤散布の後
に、またその後半の片道走行過程(前記他方への
走行時)において清水噴射は乾燥処理の前にそれ
ぞれ行なわれる。
また門型フレームの前記一方の走行時におい
て、車両表面に前記中和剤入りリンス水を噴射し
た後、清水を噴射する車両表面を回転ブラシ装置
によりブラツシングしているから、その車両表面
に残留する水垢除去剤と、そこに噴射された中和
剤入りリンス水とを効果的に接触させて残留水垢
除去剤が確実に中和される。
(3) 実施例 以下、図面により本発明の一実施例について説
明すると、先ず第1図において、洗車機1は、図
示しない車両を跨ぐ門型フレーム2を備え、この
門型フレーム2は前記車両の側方で地上に敷設さ
れる走行レール3に沿つて走行可能、即ち前記車
両の前後方向に沿つて矢符4で示す方向に走行可
能である。
門型フレーム2には回転ブラシ装置B、乾燥装
置D、洗剤噴射装置C、ワツクス塗布装置Wが設
けられ、これらは洗車機1が従来具有している機
能、即ち洗浄、ワツクス塗布、乾燥等の処理機能
を果す。
回転ブラシ装置Bは、上記回転ブラシ5及び一
対の側面回転ブラシ6を備える。上記回転ブラシ
5は、門型フレーム2に回動自在に支承された横
軸8に、揺動腕9を介して揺動自在に支承され
る。揺動腕9には、その上部に原動機10が設け
られており、その原動機10から揺動腕9内の伝
動機構を介して上記回転ブラシ5が回転駆動され
る。また、横軸8には、スプロケツト11が固定
されており、横軸8の下方で門型フレーム2には
中間軸12が回動自在に支承されており、この中
間軸12には他のスプロケツト13が固定され
る。両スプロケツト11,13には無端状チエン
14が懸回されており、このチエン14の途中に
固着された取付金具15には、門型フレーム2に
下端を支承されたエアシリンダ16のピストン棒
17が連結される。従つてエアシリンダ16を縮
小駆動すれば、上面回転ブラシ5を二点鎖線で示
すように上方格納位置に保持することができる。
また、エアシリンダ16を不作動の状態にする
と、上面回転ブラシ5は、横軸8を中心として門
型フレーム2の前後に自由に揺動することができ
る。
一対の側面回転ブラシ6の回転軸18は保持筒
19に保持されており、その保持筒19は軸線を
鉛直にして移動枠20に固着される。移動枠20
は、門型フレーム2に横架した案内レール21に
摺動可能に係合されており、案内レール21の支
軸22は門型フレーム2に回動自在に支承され
る。従つて、案内レール21、移動枠20、保持
筒19、回転軸18及び側面回転ブラシ6は、支
軸22を支点として走行方向4に揺動可能であ
る。移動枠20には、原動機23が支持されてお
り、この原動機23の出力軸に固定されたスプロ
ケツト24と、回転軸18の端部に固定されれた
スプロケツト25とには無端状チエン26が懸回
され、原動機23によつて側面回転ブラシ6が回
転駆動される。
乾燥装置Dは、門型フレーム2の両側で内方に
向けて開口する一対の側面送風ノズル27と、上
部で下方に向けて開口する上面送風ノズル28と
が送風機29に接続されて成り、上面送風ノズル
28は図示しない昇降作動手段により、乾燥すべ
き車両の車高に対応して昇降作動される。
洗剤噴射装置Cは、門型に設けられた洗剤供給
ヘツダ46に複数の噴射ノズル47を設けて成
り、ワツクス塗布装置Wは門型に設けられたワツ
クス供給ヘツダ48に複数の噴射ノズル49を設
けて成る。
このような回転ブラシ装置B、乾燥装置D、洗
剤噴射装置C、ワツクス塗布装置Wは、洗車機に
従来装備されているものであり、その構成も従来
周知である。
ここで洗車機1に水垢除去機能を持たせるため
に、門型フレーム2には、その走行方向4に沿つ
て回転ブラシ装置Bの前後少なくとも一方、たと
えば両方に水垢除去剤散布装置M1,M2が設けら
れる。更に門型フレーム2には、回転ブラシ装置
Bを挟んでその前側に中和剤入りリンス水噴射装
置R1及び乾燥装置Dが、また後側に清水噴射装
置R2がそれぞれ配設される。
第2図において、水垢除去剤散布装置M1,M2
は、門型フレーム2の内側に支持された門型の供
給ヘツダ31,32に、車両(図示せず)に向け
て複数の散布ノズル33,34を取付けて構成さ
れる。これら散布ノズル33,34はその散布方
向を調節し得るように供給ヘツダ31,32にそ
れぞれ取付けられており、しかもその開口面積は
比較的大きく設定される。また中和剤入りリンス
水噴射装置R1及び清水噴射装置R2は、門型フレ
ーム2の内側に支持された門型の供給ヘツダ3
5,36に、車両に向けた複数の噴射ノズル3
7,38を取付けて構成される。
上記水垢除去剤散布装置M1,M2には、給水ポ
ンプP、空気源A、水垢除去剤貯留タンクT1
並びに下地ワツクス貯留タンクT2がそれぞれ接
続される。即ち、給水ポンプPには第1電磁弁S1
及び第1エジエクタE1がこの順に接続され、空
気源Aには第2電磁弁S2、減圧弁CV及び第2エ
ジエクタE2がこの順に接続され、第2エジエク
タE2に直角に第1エジエクタE1が接続される。
水垢除去剤貯留タンクT1には第3電磁弁S3が接
続され、下地ワツクス貯留タンクT2には第4電
磁弁S4が接続され、これらは並列に接続されると
共に第1エジエクタE1に直角に接続される。さ
らに第2エジエクタE2は第5電磁弁S5を介して
一方の水垢除去剤散布装置M1における供給ヘツ
ダ31の上部中央に接続されるとともに、第6電
磁弁S6を介して他方の水垢除去剤散布装置M2
おける供給ヘツダ32の上部中央に接続される。
給水ポンプPは、中和剤入りリンス水噴射装置
R1に給水するために、第7電磁弁S7及び第3エ
ジエクタE3を介して供給ヘツダ35の上部中央
に接続されると共に、清水噴射装置R2に給水す
るために、第8電磁弁S8を介して供給ヘツダ36
の上部中央に接続される。また第3エジエクタ
E3には中和剤貯留タンクT3が直角に接続される。
水垢除去剤貯留タンクT1に貯留される水垢除
去剤は、図示例では水垢に対してばかりでなく、
それよりも車両表面に強固に付着した老化ワツク
スに対しても作用して塗装面よりも除去し得るよ
うなものが選択される。尚、老化ワツクスとは、
過去において車両表面に薄く塗られた塗装保護膜
としてのワツクス層がその内部に大気中あるいは
雨水中の汚れを取り込んで汚損、老化したものを
いう。
而して上記水垢除去剤としては、アニオン界面
活性剤、ノニオン界面活性剤、キレート剤、アル
カリ塩、グリコールエーテル系溶剤(例えばエチ
レングリコールモノアルキルエーテル)を含有す
る強アルカリ性の水溶液が使用されており、これ
は後述するように水垢除去剤散布装置M1,M2
より水でPH12〜14に希釈され且つ空気と混合され
て、泡状で塗装面に散布される。斯かる成分より
なる上記水垢除去剤は水溶性であるから、後述す
る中和工程及びすすぎ工程を容易に行なうことが
でき、また予備洗浄工程(第1往行時)後に乾燥
工程を挟むことなく直ちに老化ワツクス−水垢除
去剤の散布工程に移行し得る。
また中和剤貯留タンクT3に貯留される中和剤
としては、アルカリ性の前記水垢除去剤を中和す
るためにPH4.5を示す酸(特に金属腐食に対する
影響の少ない有機酸が好ましい)が用いられ、こ
の中和剤は清水との混合によりPH4.5〜5.0となつ
て中和剤入りリンス水噴射装置R1から噴射され
る。
このような回転ブラシ装置B、乾燥装置D、洗
剤噴射装置C、ワツクス塗布装置W、中和剤入り
リンス水噴射装置R1、清水噴射装置R2及び水垢
除去剤散布装置M1,M2の作動、並びに門型フレ
ーム2の走行作動は門型フレーム2に設けた制御
装置39(第1図参照)にて制御される。
次に、この実施例の作用について第3図〜第8
図を参照しながら説明するが、第3図〜第8図に
おいて上方のaは簡略化した側面を示し、下方の
bはその簡略化した平面を示すものである。
〔第1往行時〕 車両V表面の水垢除去に当たつては、制御装置
39上の水垢除去工程スタートキー(図示せず)
を押圧操作する。これにより、門型フレーム2は
第3図の矢符で示すように往行する。この第1往
行時には、電磁弁S1〜S8のうち第8電磁弁S8のみ
が開弁状態に保たれ、また回転ブラシ装置B及び
洗剤噴射装置Cが作動する。従つて車両表面には
従来周知のブラシング洗浄が施されると共に清水
噴射装置R2から清水が噴射されて、車両表面の、
水垢及び老化ワツクス以外の泥等の汚れが除去さ
れると共に、車両表面の温度が高過ぎるときには
冷却作用も果すことができる。
〔第1復行時〕 次に門型フレーム2は第4図の矢符で示すよう
に復行される。この第1復行時には、第1,第
2,第3,第6電磁弁S1,S2,S3,S6が開弁し、
第4,第5,第7,第8電磁弁S4,S5,S7,S8
閉弁状態に保たれ、回転ブラシ装置Bが駆動され
る。従つて、給水ポンプPからの水は、第1エジ
エクタE1で水垢除去剤を吸い上げて第2エジエ
クタE2に至り、この第2エジエクタE2で空気源
Aからの空気によつて泡状とされる。泡状となつ
た水垢除去剤は、一方の水垢除去剤散布装置M2
の供給ヘツダ32に供給され、各散布ノズル34
から車両Vに向けて泡状で散布される。この際、
散布ノズル34の開口面積は比較的大きく設定さ
れているので、水垢除去剤の泡はつぶれることな
く車両Vの表面に付着する。このように水垢除去
剤を泡状にして散布するのは、車両Vの表面に散
布された除去剤が直ちに流下してしまうことを防
止し、水垢の車両Vの表面からの浮き上がりに必
要な反応時間を確保し、均一な処理面を得るため
である。また、実験によれば、泡状とすることに
より、単に、液状で散布した場合に比べ優れた除
去効果を得ることができた。
また、水垢除去剤の散布と同時に行なわれる回
転ブラシ装置Bのブラシングにより、手作業で行
なうこすり取りと同様の効果が得られると共に、
車両Vに向けて散布された除去剤を車両Vの全表
面に略均一に付着させることができる。
〔第2往行時〕 次に門型フレーム2を第5図の矢符で示すよう
に往行させる。この第2往行時には、第6電磁弁
S6を閉弁して第5電磁弁S5を開弁する。これによ
り、他方の水垢除去剤散布装置M1から水垢除去
剤が車両Vに向けて泡状で供給され、さらに回転
ブラシ装置Bによるブラシングが行なわれる。こ
のようにして、門型フレーム2の1往復走行に伴
つて車両Vの表面に水垢除去剤が充分に散布され
る。
門型フレーム2が第5図の右端に達したとき
に、第1〜第3,第5電磁弁S1〜S3,S5が閉弁さ
れる。即ち全ての電磁弁S1〜S8が閉弁状態とな
り、水垢除去剤の散布が終了する。
〔第2復行時〕 前記除去剤の散布後、門型フレーム2は、第6
図の矢符で示すように復行する。この門型フレー
ム2の第2復行時には、回転ブラシ装置Bのみが
作動しており、前記第1復行及び第2往行の際に
剥離されずに残つた老化ワツクス及び水垢が、充
分な反応時間とブラシングとにより、更に効果的
に剥離される。
〔休止期間〕
門型フレーム2が第6図の左端に戻つたとき
に、回転ブラシ装置Bの作動が停止され、門型フ
レーム2は一定時間たとえば5分間程度休止す
る。この休止中に、回転ブラシ装置Bの前記ブラ
シングが行なわれにくい部分の手直しを手作業に
て行なう。
〔第3往行時〕 門型フレーム2の休止後、制御装置39のすす
ぎ及び乾燥工程スタートキー(図示せず)を押圧
する。これにより、門型フレーム2は第7図の矢
符で示すように往行する。この門型フレーム2の
第3往行時に、第7,第8電磁弁S7,S8が開弁さ
れ、第1〜第6電磁弁S1〜S6は閉弁状態に保た
れ、回転ブラシ装置Bが駆動される。これによ
り、中和剤入りリンス水噴射装置R1から車両V
に向けて中和剤入りのリンス水が噴射された後に
車両Vの表面がブラシングされ、次いで清水噴射
装置R2からは車両Vに向けて清水が噴射される。
従つて、中和剤入りリンス水噴射装置R1から噴
射される中和剤入りリンス水により車両表面の残
留水垢除去剤が中和され、次いで清水噴射装置
R2からの清水により、余分の除去剤及び浮き上
つた老化ワツクス、水垢等が車両Vの表面から洗
い落とされ、即ち車両表面に対し1回目のすすぎ
が行なわれる。尚、各噴射装置R1,R2の噴射ノ
ズル37,38の孔径を小さく且つ個数を多くし
ておくことにより、車両Vの表面に万遍なく中和
剤入りリンス水及び清水を噴射することができ
る。
〔第3復行時〕 次に、第8図の矢符で示すように、門型フレー
ム2を復行させる。この第3復行時には、第7電
磁弁S7が閉弁され、第8電磁弁S8が開弁されると
共に、乾燥装置Dが作動される。これによつて、
清水噴射装置R2から車両Vに向けて清水が噴射
され、車両Vの表面に対し2回目のすすぎが行な
われる。このときに車両Vの表面の汚れや水垢は
除去されているので、塗装面が傷付くことを避け
るために、回転ブラシ装置Bは休止したままであ
り、清水で洗われた後の車両Vの表面は乾燥装置
Dにより乾燥される。門型フレーム2が第8図の
左端に達したときに、第8電磁弁S8が閉弁される
と共に、乾燥装置Dの作動が停止され、これによ
り一連の水垢除去工程が終了する。
〔ワツクス掛け工程〕
次に必要に応じて手作業によるワツクス掛け、
あるいは従来周知の洗車機1によるワツクス洗車
を行なう。
以上で全工程を終了するが、各工程を前述の説
明のように単独で運転するのに代えて、連続的に
自動化運転することも可能である。
ところで、老化ワツクス及び水垢除去工程にお
ける門型フレーム2の第2往復行時に、門型フレ
ーム2の走行速度を、たとえば制御装置39内に
設けたヘルツインバータ(図示せず)により第1
復行時よりも低速とすれば、より一層のブラシン
グ効果を得ることができ、手直し作業をしなくて
も良い程度に老化ワツクス及び水垢を除去するこ
とができる。
また門型フレーム2を休止させて手直し作業を
する時間を作業者に報知するために、第1図で示
すように、制御装置39の上方位置で門型フレー
ム2にブザー50などの報知装置を設けるように
してもよい。
C 発明の効果 以上のように本発明によれば、回転ブラシ装置
を挟んでその前後方向一方に中和剤入りリンス水
噴射装置及び乾燥装置を、またその前後方向他方
に清水噴射装置をそれぞれ装備した門型フレーム
を使用し、車両表面に水垢除去剤を散布してから
行われる車両表面に対するブラツシングの終了後
における門型フレームの前記一方への走行時に、
前記中和剤入りリンス水噴射装置により車両表面
に中和剤入りリンス水を噴射してから前記回転ブ
ラシ装置により車両表面をブラツシングし次いで
前記清水噴射装置により車両表面に清水を噴射す
るようにし、また引き続く門型フレームの前記他
方への走行時に、前記清水噴射装置により車両表
面に清水を噴射してから前記乾燥装置により車両
表面を乾燥させるようにしたので、車両表面に中
和剤入りリンス水が噴射されてから車両表面が乾
燥されるまでの間に、車両表面上の中和剤入りリ
ンス水を洗い流すための清水噴射は門型フレーム
の往復走行過程(前記一方への走行時と引き続く
他方への走行時)に亘つて十分に行うことができ
て、車両表面の残留中和剤等を十分に洗い流すこ
とができ、しかもその前半の片道走行過程(前記
一方への走行時)において清水噴射は中和剤散布
の後に、またその後半の片道走行過程(前記他方
への走行時)において清水噴射は乾燥処理の前に
それぞれ行うことができ、したがつて、車両表面
に対する中和剤入りリンス水の散布から乾燥処理
に至る一連の中和工程を、門型フレームの僅か1
往復走行過程で能率良く、しかも清水噴射による
濯ぎ時間を十分に確保しつつ、的確に行うことが
できる。また上記のような門型フレームの1往復
走行過程に亘つて共通の前記清水噴射装置より清
水を噴射することができるから、その清水噴射の
制御が容易である。更に門型フレームの前記一方
の走行時において、車両表面に前記中和剤入りリ
ンス水を噴射した後、清水を噴射する前に車両表
面をブラツシングしているから、その車両表面に
残留する水垢除去剤と、そこに噴射された中和剤
入りリンス水とを効果的に接触させて残留水垢除
去剤を確実に中和することができ、比較的少量の
中和剤により十分な中和効果を発揮させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図
は洗車機の縦断側面図、第2図は老化ワツクス−
水垢除去剤散布装置、清水噴射装置、及び中和剤
入りリンス水噴射装置の配管系統を示す斜視図、
第3図〜第8図は作動状態を順次示すための説明
図であり、aは簡略化した側面図、bはその簡略
化した平面図である。 1…洗車機、2…門型フレーム、B…回転ブラ
シ装置、D…乾燥装置、M1,M2…水垢除去剤散
布装置、R1…中和剤入りリンス水噴射装置、R2
…清水噴射装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 車両を跨いでその前後方向に往復走行可能な
    門型フレーム2に設けた水垢除去剤散布装置M1
    M2により車両表面に水垢除去剤を散布してから、
    同フレーム2に設けた回転ブラシ装置Bにより車
    両表面をブラツシングし、その後、前記門型フレ
    ーム2に設けた中和剤入りリンス水噴射装置R1
    により車両表面に中和剤入りリンス水を噴射して
    から、同フレーム2に設けた清水噴射装置R2
    より車両表面に清水を噴射し、次いで同フレーム
    2に設けた乾燥装置Dにより車両表面を乾燥する
    ようにした、洗車機による車両の水垢除去方法に
    おいて、前記回転ブラシ装置Bを挟んでその前後
    方向一方に前記中和剤入りリンス水噴射装置R1
    及び乾燥装置Dを、またその前後方向他方に前記
    清水噴射装置R2をそれぞれ装備した門型フレー
    ム2を使用し、前記ブラツシング終了後における
    門型フレーム2の前記一方への走行時に、前記中
    和剤入りリンス水噴射装置R1により車両表面に
    中和剤入りリンス水を噴射してから前記回転ブラ
    シ装置Bにより車両表面をブラツシングし次いで
    前記清水噴射装置R2により車両表面に清水を噴
    射するようにし、また引き続く門型フレーム2の
    前記他方への走行時に、前記清水噴射装置R2
    より車両表面に清水を噴射してから前記乾燥装置
    Dにより車両表面を乾燥させるようにしたことを
    特徴とする、洗車機による車両の水垢除去方法。
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