JP2562070B2 - 車両の艶出し方法、下処理剤、水性ワックス、洗車機 - Google Patents

車両の艶出し方法、下処理剤、水性ワックス、洗車機

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JP2562070B2 JP2061514A JP6151490A JP2562070B2 JP 2562070 B2 JP2562070 B2 JP 2562070B2 JP 2061514 A JP2061514 A JP 2061514A JP 6151490 A JP6151490 A JP 6151490A JP 2562070 B2 JP2562070 B2 JP 2562070B2
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【発明の詳細な説明】 A.発明の目的 (1) 産業上の利用分野 本発明は、洗車機による車両の艶出し方法、その方法
の実施に直接使用する下処理剤、水性ワックス、および
洗車機に関する。
(2) 従来の技術 洗車機による車両の艶出し方法を実施するに当り、ア
ニオン系界面活性剤を有する水性ワックスを用いること
は、例えば、特開昭63−227680号公報に記載されている
ように従来公知である。
また、カチオン系界面活性剤を有する水性ワックスを
洗車機に用いることは、例えば、特開昭64−52560号公
報に記載されているように従来公知である。
(3) 発明が解決しようとする課題 しかしながらアニオン界面活性剤を有する水性ワック
スを使用する場合には、ワックスがけをする車両の車体
表面の状態如何によりワックスの車体表面への付着性に
差違が生じることが判明し、例えば車体表面が水にぬれ
難い疎水性面になっているときにはワックスの車体表面
への付着がよいが、水にぬれ易い親水性面になっている
ときにはワックスの車体表面への付着が悪いという第1
の課題がある。
本発明(特に請求項1〜請求項4の発明)は、斯かる
第1の課題を解決して、アニオン界面活性剤を有する水
性ワックスを、親水性面になっている車体表面にも容易
に付着させ得るようにすることを第1の目的とする。
一方、カチオン界面活性剤を有する水性ワックスを使
用する場合には、ガラス面にもワックスが強固に付着す
るため、ワックスがけの後にウインドクリーナを使用し
てガラス面のワックスを除去する必要があり、その作業
に大きな労力と時間を要するという第2の課題がある。
本発明(特に請求項5〜請求項8の発明)は、斯かる
第2の課題を解決して、車両のガラス面に塗布された、
カチオン界面活性剤を有する水性ワックスを容易に除去
できるようにすることを第2の目的とする。
B.発明の構成 (1) 課題を解決するための手段 前記第1の目的を達成するために、請求項1の発明
は、洗車機を用いて行なう車両の艶出し方法であって、
洗車機に設けた下処理剤塗布装置により、カチオン界面
活性剤を有する下処理剤を車両の車体表面に塗布する第
1工程と、同洗車機に設けたワックス塗布装置により、
前記第1工程で前記カチオン界面活性剤を有する下処理
剤が塗布された前記車体表面に、アニオン界面活性剤を
有する水性ワックスを塗布する第2工程とを有すること
を特徴とし、また請求項2の発明は、請求項1に記載さ
れた車両の艶出し方法に使用する下処理剤であって、カ
チオン界面活性剤を有することを特徴とし、更に請求項
3の発明は、請求項1に記載された車両の艶出し方法に
使用する水性ワックスであって、アニオン界面活性剤を
有することを特徴とし、更にまた請求項4の発明は、車
両に対してその前後方向に相対運動可能なフレームと、
そのフレームに設けられて、カチオン界面活性剤を有す
る下処理剤を車両の車体表面に塗布し得る下処理剤塗布
装置と、同フレームに設けられて、前記下処理剤塗布装
置により前記カチオン界面活性剤を有する下処理剤が塗
布された前記車体表面に対して、アニオン界面活性剤を
有する水性ワックスを塗布し得るワックス塗布装置とを
備えたことを特徴としている。
また前記第2の目的を達成するために、請求項5の発
明は、洗車機を用いて行なう車両の艶出し方法であっ
て、洗車機に設けたカチオンワックス塗布装置により、
カチオン界面活性剤を有する水性ワックスを車両の車体
表面に塗布する第1工程と、同洗車機に設けたアニオン
ワックス塗布装置により、前記第1工程で前記カチオン
界面活性剤を有する水性ワックスが塗布された前記車体
表面に、アニオン界面活性剤を有する水性ワックスを塗
布する第2工程とを有することを特徴とし、また請求項
6の発明は、請求項5に記載された車両の艶出し方法に
使用する下処理剤であって、カチオン界面活性剤を有す
ることを特徴とし、更に請求項7の発明は、請求項5に
記載された車両の艶出し方法に使用する水性ワックスで
あって、アニオン界面活性剤を有することを特徴とし、
更にまた請求項8の発明は、車両に対してその前後方向
に相対運動可能なフレームと、そのフレームに設けられ
て、カチオン界面活性剤を有する水性ワックスを車両の
車体表面に塗布し得るカチオンワックス塗布装置と、同
フレームに設けられて、前記カチオンワックス塗布装置
により前記カチオン界面活性剤を有する水性ワックスが
塗布された前記車体表面に対して、アニオン界面活性剤
を有する水性ワックスを塗布し得るアニオンワックス塗
布装置とを備えたことを特徴とする。
(2) 作用 請求項1〜請求項4の発明の上記特徴によれば、ワッ
クスがけする車体表面が親水性面である場合でも、アニ
オン界面活性剤を有する水性ワックスの付着が良好にな
ってワックス効果が向上する。
また請求項5〜請求項8の発明の上記特徴によれば、
カチオン界面活性剤を有する水性ワックスを用いたにも
拘わらず、車両のガラス面に塗布されたカチオン界面活
性剤を有する水性ワックスがガラス面に強固に付着する
ことがなく、その拭取りが容易に行われる。
(3) 実施例 以下、図面により本発明の一実施例について説明する
と、先ず第1図において、洗車機1は、図示しない車両
を跨ぐ門型フレーム2を備え、この門型フレーム2は前
記車両の側方で地上に敷設される走行レール3に沿って
走行可能、即ち前記車両の前後方向に沿って矢符4で示
す方向に走行可能である。
門型フレーム2には回転ブラシ装置B、乾燥装置D、
清水噴射装置R、下処理剤塗布装置W、洗剤噴射装置
C、ワックス塗布装置M1が設けられている。前記下処理
剤塗布装置Wは、下処理剤中にワックス成分が含まれる
場合(後述する組成2の場合)、即ち請求項5〜請求項
8の発明においてはカチオン界面活性剤を有する水性ワ
ックスを車体表面に塗布し得るカチオンワックス塗布装
置を構成しており、また前記ワックス塗布装置M1は、請
求項5〜請求項8の発明においてはアニオンワックス塗
布装置を構成している。
回転ブラシ装置Bは、上面回転ブラシ5及び一対の側
面回転ブラシ6を備える。上面回転ブラシ5は、門型フ
レーム2に回動自在に支承された横軸8に、揺動腕9を
介して揺動自在に支承される。揺動腕9には、その上部
に原動機10が設けられており、その原動機10から揺動腕
9内の伝動機構を介して上面回転ブラシ5が回転駆動さ
れる。また、横軸8には、スプロケット11が固定されて
おり、横軸8の下方で門型フレーム2には中間軸12が回
動自在に支承されており、この中間軸12には他のスプロ
ケット13が固定される。両スプロケット11,13には無端
状チェン14が懸回されており、このチェン14の途中に固
着された取付金具15には、門型フレーム2に下端を支承
されたエアシリンダ16のピストン棒17が連結される。従
ってエアシリンダ16を縮小駆動すれば、上面回転ブラシ
5を二点鎖線で示すように上方格納位置に保持すること
ができる。また、エアシリンダ16を不作動の状態にする
と、上面回転ブラシ5は、横軸8を中心として門型フレ
ーム2の前後に自由に揺動することができる。
一対の側面回転ブラシ6の回転軸18は保持筒19に保持
されており、その保持筒19は軸線を鉛直にして移動枠20
に固着される。移動枠20は、門型フレーム2に横架した
案内レール21に摺動可能に係合されており、案内レール
21の支軸22は門型フレーム2に回動自在に支承される。
従って、案内レール21、移動枠20、保持筒19、回転軸18
及び側面回転ブラシ6は、支軸22を支点として走行方向
4に揺動可能である。移動枠20には、原動機23が支持さ
れており、この原動機23の出力軸に固定されたスプロケ
ット24と、回転軸18の端部に固定されたスプロケット25
とには無端状チェン26が懸回され、原動機23によって側
面回転ブラシ6が回転駆動される。
乾燥装置Dは、門型フレーム2の両側で内方に向けて
開口する一対の側面送風ノズル27は、上部が下方に向け
て開口する上面送風ノズル28とが送風機29に接続されて
成り、上面送風ノズル28は図示しない昇降作動手段によ
り乾燥すべき車両の車高に対応して昇降作動される。
第2図を併せて参照すると明らかなように、清水を車
体表面に噴射し得る清水噴射装置Rは、門型フレーム2
内面のサイドブラシ6後方位置に、車両の車体表面に対
向する複数のノズル30を有する門型の清水噴射管31を備
えており、その上部中央は電磁弁S1を介装した給水管32
によって給水ポンプPに接続している。
カチオン界面活性剤を添加した下処理剤を車体表面に
塗布し得る下処理剤塗布装置Wは、門型フレーム2のサ
イドブラシ6とトップブラシ5の中間位置に門型の下処
理剤噴射管33を備えており、この下処理剤噴射管33には
車体表面に対向するように複数のノズル34が所定間隔で
設けられる。下処理剤噴射管33の上部中央には下処理剤
タンクT1から延びる下処理剤供給管35が連結されてお
り、その途中に設けたエゼクタE1と前記給水ポンプPと
は電磁弁S2を介装した給水管32で接続される。したがっ
て、給水ポンプPから清水を供給すると、エゼクタE1
発生する負圧によって下処理剤タンクT1内の下処理剤が
吸引され、前記清水と混合して下処理剤噴射管33から車
体表面に噴出する。
洗剤を車体表面に噴射し得る洗剤噴射装置Cは、門型
フレーム2の上面回転ブラシ5と乾燥装置Dの中間位置
に設けられた複数のノズル36を有する門型の洗剤噴射管
37を備えており、その上部中央と洗剤タンクT2はエゼク
タE2と電磁弁S3を介装した洗剤供給管38で接続されると
ともに、前記エゼクタE2と給水ポンプPとは電磁弁S4
介装した給水管32で接続されている。したがって、給水
ポンプPから清水を供給すると、エゼクタE2に発生する
負圧によって洗剤タンクT2内の洗剤が吸引され、前記清
水と混合して洗剤噴射管37から車体表面に噴出する。
また、上記洗剤噴射装置Cに隣接して配設されたアニ
オン界面活性剤を添加した水性ワックスを車体表面に塗
布し得るワックス塗布装置M1は、4個のノズル39を有す
る水性ワックス噴射管40を備えており、その上部中央に
は電磁弁S5を介装したエア供給管41でエア供給源Aに接
続されている。エア供給管41の下流端近傍に設けたエゼ
クタE3は、水性ワックス供給管42を介して水性ワックス
タンクT3に接続するとともに、電磁弁S6を介装した給水
管32を介して給水ポンプPに接続する。而して、エゼク
タE3に吸収された水性ワックスタンクT3内の水性ワック
スは、清水と混合して水性ワックス噴射管40から車体表
面に噴射されるが、その際、エア供給源Aから供給され
る高圧エアにより加速された水性ワックスは、泡立つこ
となく車体表面に塗布される。
下処理剤タンクT1に貯留される、カチオン系界面活性
剤を有する下処理剤は、以下に示す組成1あるいは組成
2の成分より成る。
〔組成1〕 カチオン界面活性剤として 第4級アンモニウム塩型 (アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩) 20.0% 水溶性溶剤として イソプロピルアルコール 5.0% 水 75.0% 計100.0% 〔組成2〕 カチオン界面活性剤として 第4級アンモニウム塩型 (ジアルキルジメチルアンモニウムクロライド) 4.2% アミン塩型(アルキルアミン酢酸塩) 3.0% ノニオン界面活性剤として ポリオキシエチレンアルキルアミン 0.2% ワックスとして カルナバワックス 5.4% パラフィンワックス 1.8% 溶剤として 流動パラフィン 3.6% ケロシン 3.6% 水溶性溶剤として エチレングリコール 9.0% 水 69.2% 計100.0% 水性ワックスタンクT3に貯留される、アニオン系界面
活性剤を有する水性ワックスは、以下に示す組成3の成
分より成る。
〔組成3〕 アニオン界面活性剤として 硫酸エステル塩(アルキル 硫酸エステルトリエタノールアミン塩) 2.0% ワックスとして カルナバワックス 2.5% シリコーンオイル 3.5% 溶剤として ケロシン 10.0% 乳化安定剤として ザンサンガム 1.0% 水溶性溶剤として エチレングリコール 10.0% 水 71.0% 計100.0% さて、上記組成1又は組成2を有する下処理剤(特に
組成2の場合は下処理剤がカチオン系水性ワックスとし
て機能)と、組成3を有するアニオン系水性ワックスと
を用いた車両のワックスがけは、門型フレーム2が走行
レール3上を3回往復移動する間に行われ、その間に第
4図に示すシーケンスで洗浄工程、リンス工程、下処理
工程、第1乾燥工程、ワックス工程、第2乾燥工程、拭
取りポリッシュ工程が順次に実行される。
洗浄工程(第1往行) 電磁弁S1を開弁して給水ポンプPから供給される清水
を清水噴射装置Rのノズル30から車体表面に噴射すると
ともに、2個の電磁弁S3,S4を開弁して洗剤噴射装置C
のノズル36から洗剤を車体表面に噴射する。同時に、門
型フレーム2を第3図における右方向に第1往行させな
がら、回転ブラシ装置Bを駆動して車体表面をブラシン
グ洗浄する。
リンス工程(第1復行) 第1往行の状態から洗剤噴射装置Rの電磁弁S3を閉弁
して洗剤の供給を停止し、洗剤噴射装置Cと清水噴射装
置Rのいずれからも清水を車体表面に噴射させ、門型フ
レーム2を第3図における左方向に第1復行させながら
回転ブラシ装置Bで車体表面をブラシングしてリンスす
る。
下処理剤塗布工程(第2往行) 電磁弁S1,S2を開弁し、清水噴射装置Rのノズル30か
ら清水を車体表面に噴射するとともに、下処理剤塗布装
置Wのノズル34から、カチオン系界面活性剤を有する下
処理剤を車体表面に噴出し、そのカチオン系界面活性剤
を有する下処理剤を回転ブラシ装置Bで車体表面に塗布
する。
第1乾燥工程(第2復行) 全ての電磁弁S1〜S3を開弁し、かつ回転ブラシ装置B
の回転を停止させて格納位置とし、乾燥装置Dを作動さ
せて車体表面の乾燥を行う。この第1乾燥工程は、続く
水性ワックス塗布工程においてワックスのかかりむらが
出るのを防ぐためのもので、必要に応じて省略すること
も可能である。
水性ワックス塗布工程(第3往行) 電磁弁S1,S5,S6を開弁し、清水噴射装置Rのノズル30
から清水を車体表面に噴射するとともに、ワックス塗布
装置M1のノズル39からアニオン系水性ワックスを噴出し
て車体表面に塗布する。この水性ワックス塗布工程で
は、ワックス塗布装置M1にエア供給源Aから高圧エアを
供給することにより水性ワックスは泡立つことなく噴射
され、回転ブラシ装置Bによるブラシングを併用しなく
とも、車体表面に対して充分な量の水性ワックスを付着
させることができる。
第2乾燥工程(第3復行) 全ての電磁弁S1〜S6を閉弁し、乾燥装置Dを作動させ
て車体表面の乾燥を行う。
拭取りポリッシュ工程 前記第2乾燥工程が終わると、車体表面にアニオン系
水性ワックスに含まれるワックス分が白い付着物として
残留するため、この付着物をタオルあるいはモップでポ
リッシュして拭取る。
このようにして、アニオン系水性ワックスを塗布する
前にカチオン系下処理剤を車体表面に塗布しておくこと
により、殆どワックス分が付着していない親水性面にな
っている車体表面に対してもアニオン系水性ワックスを
充分に付着させて良好なワックス効果を得ることが可能
となる。
また、下処理剤にカチオン界面活性剤を有する水性ワ
ックスを用いた場合は、アニオン界面活性剤を有する水
性ワックスを使用したことにより、ガラス面に付着した
ワックス分は乾いたタオル等では除去できないが、濡れ
たタオル等でガラス面を拭取るだけで容易に除去するこ
とができる。即ち、ガラス面に塗布されたカチオン界面
活性剤を有する水性ワックスを容易に除去することがで
きる。但し、前記ワックスがけを行う前から付着してい
たワックス分は除去することができないので、この場合
は古いワックス分を予め除去しておく必要がある。(即
ち、カチオン界面活性剤を有する水性ワックスを、アニ
オン界面活性剤を有する水性ワックスの下処理剤として
の目的で用いた場合は、ワックスがけする車体表面が親
水性面である場合でも、アニオン界面活性剤を有する水
性ワックスの付着が良好になり、その結果、ワックス効
果を向上させることができる効果を達成する。またカチ
オン界面活性剤を有する水性ワックスを、水性ワックス
としての目的で用いた場合は、アニオン界面活性剤を有
する水性ワックスを使用することにより、ガラス面に塗
布されたカチオン界面活性剤を有する水性ワックスを、
容易に除去することができる効果を達成する。) 第5図はワックスがけの他のシーケンスを示すもの
で、第1往行の洗浄工程が終了すると、第1復行で下処
理剤塗布工程を行い、続いて第2往行で水性ワックス塗
布工程を行う。この水性ワックス塗布工程では回転ブラ
シ装置Bによる車体表面のブラシングが並行して行われ
るので、この水性ワックス塗布工程の前に乾燥工程を行
わなくとも、ワックスのかかりむらの発生を防止するこ
とができる。
次に、第2復行で乾燥工程を行った後、第3往行で清
水によるリンス工程を行い、更に第3復行で再び乾燥工
程を行う。これにより、車体表面の白い付着物が無くな
り、最後の拭取りポリシング工程を省略することができ
る。
而して、第5図のシーケンスによっても、第4図のシ
ーケンスと同様の効果を達成できる。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記
実施例に限定されるものでなく、特許請求の範囲に記載
された本発明を逸脱することなく、種々の小設計変更を
行うことが可能である。
例えば、カチオン系下処理剤あるいはアニオン系水性
ワックスの成分は前記実施例に限定されず、下記の物質
から適宜選択して使用することができる。
1)カチオン界面活性剤としては、第4級アンモニウム
塩型、アミン塩型、 2)アニオン界面活性剤としては、スルホン酸塩、硫酸
エステル塩、脂肪酸塩、 3)ワックスとしては、カルナバワックス、キャンデリ
ラワックス、ライスワックス、木ろう、みつろう、モン
タンワックス、オゾケライト、セレシン、パラフィンワ
ックス、マイクロクリスリタンワックス、合成ワック
ス、シリコーンオイル、アミン変性シリコーンオイル、
アリキル変性シリコーンオイル、 4)水溶性溶剤としては、イソプロピルアルコール、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、 5)溶剤としては、ケロシン、オレフィン、流動パラフ
ィン、 6)乳化安定剤としては、水溶性合成高分子、水溶性セ
ルロース誘導体、水溶性天然高分子、醗酵法多糖類(ザ
ンサンガムは醗酵法多糖類に含まれる)、 7)ノニオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリ
オキシエチレン脂肪酸エステル、多価アルコール脂肪酸
部分エステル。
但し、カチオン下処理剤の組成2におけるワックスと
して、シリコーンオイル、アミン変性シリコーンオイ
ル、アルキル変性シリコーンオイルは、安定性が悪く分
離するために使用不能である。また、カチオン下処理剤
には、従来洗車機に使用しているカチオン系水性ワック
スを使用できる。
C.発明の効果 以上のように請求項1〜請求項4の発明によれば、ワ
ックスがけする車体表面が親水性面である場合でも、ア
ニオン界面活性剤を有する水性ワックスの付着が良好に
なり、その結果、ワックス効果を向上させることができ
る。
また請求項5〜請求項8の発明によれば、カチオン界
面活性剤を有する水性ワックスを用いるためにも拘わら
ず、車両のガラス面に塗布されたカチオン界面活性剤を
有する水性ワックスの除去作業を容易に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】 第1図は洗車機の全体側面図、第2図は清水噴射装置、
下処理剤塗布装置、洗剤噴射装置、ワックス塗布装置の
配管系を示す斜視図、第3図は作用の説明図、第4図は
ワックスがけのシーケンスを示す図、第5図はワックス
がけの他のシーケンスを示す図である。 1……洗車機、2……フレームとしての門型フレーム、
M1……ワックス塗布装置(アニオンワックス塗布装
置)、W……下処理剤塗布装置(カチオンワックス塗布
装置)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗車機(1)を用いて行なう車両の艶出し
    方法であって、 洗車機(1)に設けた下処理剤塗布装置(W)により、
    カチオン界面活性剤を有する下処理剤を車両の車体表面
    に塗布する第1工程と、同洗車機(1)に設けたワック
    ス塗布装置(M1)により、前記第1工程で前記カチオン
    界面活性剤を有する下処理剤が塗布された前記車体表面
    に、アニオン界面活性剤を有する水性ワックスを塗布す
    る第2工程とを有することを特徴とする、車両の艶出し
    方法。
  2. 【請求項2】カチオン界面活性剤を有することを特徴と
    する、請求項1に記載の車両の艶出し方法に使用する下
    処理剤。
  3. 【請求項3】アニオン界面活性剤を有することを特徴と
    する、請求項1に記載の車両の艶出し方法に使用する水
    性ワックス。
  4. 【請求項4】車両に対してその前後方向に相対運動可能
    なフレーム(2)と、そのフレーム(2)に設けられ
    て、カチオン界面活性剤を有する下処理剤を車両の車体
    表面に塗布し得る下処理剤塗布装置(W)と、同フレー
    ム(2)に設けられて、前記下処理剤塗布装置(W)に
    より前記カチオン界面活性剤を有する下処理剤が塗布さ
    れた前記車体表面に対して、アニオン界面活性剤を有す
    る水性ワックスを塗布し得るワックス塗布装置(M1)と
    を備えたことを特徴とする、洗車機。
  5. 【請求項5】洗車機(1)を用いて行なう車両の艶出し
    方法であって、 洗車機(1)に設けたカチオンワックス塗布装置(W)
    により、カチオン界面活性剤を有する水性ワックスを車
    両の車体表面に塗布する第1工程と、同洗車機(1)に
    設けたアニオンワックス塗布装置(M1)により、前記第
    1工程で前記カチオン界面活性剤を有する水性ワックス
    が塗布された前記車体表面に、アニオン界面活性剤を有
    する水性ワックスを塗布する第2工程とを有することを
    特徴とする、車両の艶出し方法。
  6. 【請求項6】カチオン界面活性剤を有することを特徴と
    する、請求項5に記載の車両の艶出し方法に使用する下
    処理剤。
  7. 【請求項7】アニオン界面活性剤を有することを特徴と
    する、請求項5に記載の車両の艶出し方法に使用する水
    性ワックス。
  8. 【請求項8】車両に対してその前後方向に相対運動可能
    なフレーム(2)と、そのフレーム(2)に設けられ
    て、カチオン界面活性剤を有する水性ワックスを車両の
    車体表面に塗布し得るカチオンワックス塗布装置(W)
    と、同フレーム(2)に設けられて、前記カチオンワッ
    クス塗布装置(W)により前記カチオン界面活性剤を有
    する水性ワックスが塗布された前記車体表面に対して、
    アニオン界面活性剤を有する水性ワックスを塗布し得る
    アニオンワックス塗布装置(M1)とを備えたことを特徴
    とする、洗車機。
JP2061514A 1990-03-13 1990-03-13 車両の艶出し方法、下処理剤、水性ワックス、洗車機 Expired - Fee Related JP2562070B2 (ja)

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