JPS63110054A - 門型洗車機による洗車方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は円型洗車機によって車両、主として乗用自動車
の車体の表面に強固に付着して、従来除去困難であった
水垢を除去すると同時に、洗車仕上り効果を良好とする
洗車方法に関するものである。

（従来の技術） 従来洗車は、特公昭５Ｂ−４６５７号公報に示されるよ
うに、水洗い（リンス）を行った後、アニオン系界面活
性剤を含む泡状ワックスによる第一ボリジングおよびカ
チオン系界面活性剤を含む水性ワックスによる第二ポリ
シングする方法が採用されているが、この場合洗車後の
車体の光沢が十分でなく、またワックス効果の持続性が
乏しいという欠点がある。

この原因としては、アニオン系の泡状ワックスまたは洗
剤とカチオン系のワックスのボリシングにブラシが並用
されるため、ブラシには両異性イオン液が混合して付着
してイオン反応を起こし、ワックス分が固化してブラシ
に付着してしまうので、このブラシで車体面をブラシン
グすると付着したワックス分を車体面にこすり付けてし
まうことになり、かえって車体面を汚染することになる
。

そこで、特開昭６０−１５０８７６号公報のように、ブ
ラシに付着したアニオン系の洗剤弁を除去するために一
定時間のブラシリンスおよび車体面のリンスを行った後
、ワックス掛けを行う方法により優れたワックス仕上げ
を得ると共に、汚染によるブラシ寿命の短縮を防止して
いる。

また、特公昭５８−４７３８０＠公報においても、アニ
オン系の洗剤を使用するプラシング洗浄俊十分にリンス
を行った後、ワックス掛けを行う方法が提案されている
。

これらの方法によれば、ブラシがイオン反応により固化
したワックスによって汚染されることが回避されるが、
操作が煩雑でありかっ、洗車仕上げに長時間を要する欠
点がある。

すなわら、円型洗車機による洗車仕上げは通常、ガソリ
ンスタンド等での侍も時間を利用して行われるサービス
であるため、長時間かかっては利用されないという理由
から、処理を短時間で行うことが要求される。

さらに、上述したいずれの方法もアニオン系界面活性剤
を主剤とする洗浄剤を使用しているため、単なるほこり
や油や土砂等の汚れは除去し得るが、雨水や結露等に溶
り込んだ排気ガスの油煙、煤煙等の大気汚染物質及び老
化したワックス分が次第に車体の塗膜と強固に結合して
生じた汚れからなるいわゆる水垢は除去できず、従って
、十分な光沢が得られなかった。

か）る水垢の除去手段としては、従来、研磨剤を含む洗
剤やワックスを使用して手作業によって行っていたため
、多大の労力と時間が必要であり、円型洗車機により省
力的かつ、短時間に水垢を除去する手段の実現が要望さ
れてきた。

水垢除去手段を門型洗車機に組入れる方法については、
特開昭６０−１５４９４１号公報で７ラシング洗浄およ
び乾燥俊、１往復走行によるＰ［−１１２〜１４の強ア
ルカリ性の水垢除去用洗剤の散布を行い、次いで１往復
ブラシングを行った後さらに、約５分間運転を停止して
手作業で洗浄し、しかる１炎、１往復のリンス、乾燥を
行い、特公昭５Ｂ−４６５７号公報の方法等によりワッ
クス塗布を行う方法。

特開昭６０−１５４９４２号公報では、水垢除去用洗剤
散布とブラシングを交互に２回行った後、約５分間運転
を停止して手作業で洗浄する方法。

また、特開昭６０−１７６８５５号公報では１往復かつ
、低速度で強アルカリ性の水垢除去用洗剤を散布シ、さ
らに、水垢除去用洗剤を散布しつつブラシングした後、
再度低速度で乾燥を行う方法。

等が１２案されているが、特開昭６０−１５４９４１号
公報および特開昭６０−１５４９４２号公報の方法では
、洗車機の運転を中断し、さらに、手作業で洗浄するこ
と、また、特開昭６０−１７６８５５号公報においても
運転途中に低速度に切替えて洗車を行うこと等、操作が
極めて煩雑かつ、長時間を要し、省力的で短時間で洗車
することを目的とする円型洗車機の目的を十分に発揮す
ることができない欠点がある。

（発明が解決しようとする問題点） このような状況下、円型洗車機を使用して水垢除去洗浄
からワックス塗布および乾燥仕上げまで運転を中断する
ことなく、一定の速度で連続して、手作業を要せずに短
時間で、かつ、ブラシの汚染を伴わずに、優れた光沢を
有する洗車方法が要望されている。

（問題点を解決するための手段） 本発明者らは、これらの要望を満足すべく鋭意改良研究
を行った結果、ある特定の有機溶剤を水垢除去用洗剤お
よび発泡性アニオン化剤に使用することが極めて有効で
あることを見出し、本発明の方法に到達した。

本発明は、従来方法の欠点を解消した、円型洗車機を使
用する洗車方法を提供することを目的とする。

本発明の要旨は、次の通りである。

回転ブラシ装置、リンス水散布装置、水垢除去用洗剤散
布装置、中和剤散布装置、発泡性アニオン化剤散布装置
、水性ワックス散布装置および乾燥空気噴射による乾燥
装置を装備した門型洗車機を使用して、 （イ）（Ａ−１）〜（Ａ−４）の群から選ばれる水に可
溶な有機溶剤の１種または２種以上を、原液中に１〜６
０ｕ但％含有するアルカリ性の水垢除去用洗剤を！Ｂ！
布する工程 （ロ）上記水垢除去用洗剤を散布シながらブラシングす
る工程 （ハ）緩衝性を有する弱酸性の中和剤の散布と、それに
後続するリンス水散布管よりリンス水を散イ■する工程 （ニ）（Ａ−１）〜（Ａ−４）の群から選ばれる水に可
溶な有ｉ溶剤の１種または２種以上を、原液中に１〜６
０重量％含有する発泡性アニオン化剤を散１５シながら
プラシングする工程（ホ）水性ワックスをｆ＆　ｍ　シ
ながらプラシングし、それに後続するリンス水数イ［管
よりリンス水を散（５して余剰のワックス分を洗い流す
工程くべ）乾燥空気を噴Ｑ’ｌして車体面を乾燥させる
工程の順序で行うことを特徴とする円型洗車機による洗
車方法。

（Ａ−１）　　一般式Ｃ６Ｈ２ｎ＋１０８で示される脂
肪族飽和一価アルコール類 ただし、ｎ：１〜５の数 （Ａ−２）　　一般式ＣｎＨ２，（０）−１″）２で示
される脂肪族飽和二価アルコール類 ただし、ｎ：３〜６の数 （Ａ−３＞　　一般式ト（（ＯＡ）ｘＯＨで示されるオ
キシアルキレングリコール類 ただし、Ａ；Ｃ　２〜Ｃ４のアルキ レン基 ｘ：１〜７の数 （Ａ−４）　　一般式Ｒ（ＯＡ）ｖｏｌ−１で示される
オキシアルキレングリコールモノア ルキルエーテル類 ただし、Ａ：Ｃ２〜Ｃ４のアルキ レン基 Ｙ：１〜５の数 Ｒ：Ｃ１〜Ｃ４のアルキ ル基 本発明の方法の（イ）および（ロ）の工程で使用される
水垢除去用洗剤には（Ａ−１）〜（Ａ−４）のれ工から
選ばれる水に可溶な有機溶剤と、洗浄剤成分として一般
に知られている高級アルコール硫酸エステル塩、高級ア
ルキルエーテル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスル
ホン酸塩等のアニオン系界面活性剤とポリオキシエチレ
ンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアル
キルエーテル、脂肪酸アルキロールアマイド等のノニオ
ン系界面活性剤等の活性剤成分に、力性ソーダ、力性カ
リ、炭酸ソーダ等の無機アルカリ及び、珪酸ソーダ、芒
硝、トリポリリン酸ソーダ、ニトリロトリ耐酸ソーダ、
エヂレンジアミンテ１〜う酢酸塩等のビルグーを添加し
たものが使用される。

また、本発明の方法の（ニ）の工程で使用される発泡性
アニオン化剤には（Ａ−１）〜（Ａ−４）の群から選ば
れる水に可溶な有機溶剤と、カチオン系の水性ワックス
散布前に、予め車体面上をアニオン化してカチオン系の
ワックスとイオン反応ににリワックスの塗膜強度を高め
るために、上述のアニオン系界面活性剤単独あるいはア
ニオン系界面活性剤を主成分に少量の上述のノニオン系
界面活性剤およびビルグーを添加したものが使用され、
特公昭５Ｂ−４６５７号公報のように、ワックス分を必
要としない。

本発明の方法で使用し得る（Ａ−’１）〜（Ａ−４）の
群から選ばれる水に可溶な有機溶剤中、（Ａ−１）の群
から選ばれる脂肪族飽和一価アルコール類としては、メ
タノール、エタノール、ｎ−プロパツール、イソプロパ
ツール、ｎ−ブタノール、イソブタノール、第二ブタノ
ール、第三ブタノール、ｎ−７ミルアルコール、イソア
ミルアルコール、第ニアミルアルコール等があげられる
が、好ましくは０２〜Ｃ４のアルコール類およびこれれ
らの混合物が使用される。

０６以上の水に難溶性の例えばｎ−ヘキ醤ナノール、ｎ
−オクタツール等は好ましくない。

（Ａ−２）の群から選ばれる脂肪族飽和二価アルコール
類としては、トリメチレングリコール、ブタンジオール
、１，５−ベンタンジオール、ヘキシレングリコール等
の二価アルコール類およびこれらの混合物が使用される
。

０８以上の水に難溶性の例えばオクチレングリコールは
好ましくない。

（Ａ−３）のオキシアルキレングリコール類としては、
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、テトラエチレングリコール、ポリオキ
シエチレングリコール（平均分子ｆｆ１３００以下）、
プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリ
プロピレングリコール、ポリオキシプロピレングリコー
ル（平均分子ｆｆｉ　３００以下）、ポリオキシエチレ
ン・ポリオキシプロピレンランダムグリコール（平均分
子量３００以下）等およびこれらの混合物である。

×７以上、すなわち平均分子量が３００以上の高分子■
になると、調製した薬液の粘度が上昇して洗車懇による
散布が困難になるために、好ましくない。

（Ａ−４）のオキシアルキレングリコールモノアルキル
エーテル類としては、エチレングリコールモノメチルエ
ーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチ
レングリコールモノブチルエーテル等のセロソルブ類、
ジエチレングリコール七ツメチルエーテル、ジエチレン
グリコールモノブチルエーテル等のカルピトール類、ト
リエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレ
ングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリ
コール七ツメチルエーテル、ペンタエチレングリコール
七ツメチルエーテル、トリ（オキシエチレン・オキシプ
ロピレン１：１ランダム共重合）グリコールモノブチル
エーテル、ジテトラエヂレングリコールモノブチルエー
テル等やこれらの混合物があげられる。

７５以上になると、薬液が増粘するため改イ［が困難に
なり、好ましくない。

すなわち、本発明における水に可溶な右は溶剤（Ａ−１
）〜（Ａ−４）は、分子中に１以上２個以下の水［３１
をイｊするアルコール、グリコールおよびグリコールエ
ーテル類から選ばれ、（Ａ−１）〜（Ａ−４）の中、好
ましくは（Ａ−１）、（Ａ−３）、（Ａ−４）で、最も
好ましくは（Ａ−１）、（Ａ−４）の群から選ばれる。

本発明の（Ａ−１）〜（Ａ−４）の群から選ばれる水に
可溶なイ：Ｔ１１溶剤は、水垢除去用洗剤および発泡性
アニオン化剤の原液中に１〜６０重但％、好ましくは５
〜５０重川％含用される。

本発明の方法で調製された水垢除去用洗剤および発泡性
アニオン化剤は、一般に原液（１００重■％）〜水で約
１０重ω％に希釈して円型洗車機に取（＝Ｊｉプられた
それぞれのタンクに注入して使用され、さらにこれらの
液を吸引するために使用されるエジェクタの水によって
希釈されるため、各改イ５管の出口では０．１重量％〜
２０重Ｍ％になり、車体面上に散布される。

（発明の効果） 本発明の方法によれば、円型洗車機を使用して水垢除去
洗浄からワックス塗布および乾燥仕上げまで運転を中断
することなく、一定の速度で連続して、手作業を要せず
に短時間で、かつ、ブラシの汚染を伴わずに、優れた光
沢を有する洗車仕上げが可能になる。

すなわち、本発明の方法によれば、（イ）および（ロ）
の水垢除去洗浄工程において、車体面上に固着した水垢
を速く軟化させて車体面から浮上らすことができるため
、特開昭６０−１５４９４１号公報、特開昭６０−１５
４９４２号公報のように運転を中断して手作業で洗浄し
たり、また、特開昭６０−１７６８５５号公報のように
低速に切替えて複雑かつ、長時間な洗浄を行う必要がな
く、一定の速度で連続して短時間で水垢の除去洗浄工程
を達成することができる。

（作用） 一般に、公知の界面活性剤からなる洗浄剤の汚れの洗浄
機構は、界面張力の低下作用による湿潤、浸透、乳化、
分散および起泡作用から成りたっているが、本発明の（
Ａ−１）〜（Ａ−４）の群から選ばれる水に可溶な有機
溶剤により、車体面上に固着した水垢に対して、湿潤、
浸透速度を高めると同時に、乳化、分散効果を著しく向
上させ、さらに適度な起泡作用を保持するいわゆる相乗
効果によるものと考えられる。

これに反し、本発明の（Ａ−１）〜（Ａ−４）の群以外
の有機溶剤、例えば水に不溶な灯油、石油スピリット、
石油ナフサ等の特開昭６０−１７６８５５号公報で使用
されている石油系溶剤、ｎ−オクタノール、ｎ−デカノ
ール等の高級アルコール類、エチルエーテル、ｎ−ブヂ
ルエーテル等のエーテル類、水に部分的あるいは完全に
溶解するギ酸メチル、ギ酸エチル、ギ酸プロピル、酢酸
エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン
等のケトン類、Ｎ、Ｎ−ジメチルホルムアミド、ジエヂ
ルアミン等の窒素系溶剤等を使用した場合は、十分な水
垢除去洗浄効果が１ｑられず、とくに水垢の除去むらが
生じるために、特開昭６０−１５４９４１号公報、特開
昭６０−１５４９４２号公報のように運転を中断して手
作業による洗浄が必要となる。

これは、本発明の（Ａ−１）〜（Ａ−４）以外の有機溶
剤を使用した場合、車体面上に固着した水垢に対して十
分な湿シし浸透速度が１１られず、同時に乳化、分散Ｊ
３よび起泡作用を妨害することに起因するためであると
考えられる。

また、本発明の（Ａ−１）〜（Ａ−４）の群から選ばれ
た水溶性の有機溶剤であっても、添加ｍが１重ω％未満
の場合は上述の洗浄作用の相乗効果が得難く、特開昭６
０−１７６８５５号公報のように運転速度を低速にして
長時間な洗浄を行う必要があり、逆に、添加ｍが６０重
量％を超えると起泡作用が妨害されて、水垢除去用洗剤
及び発泡性アニオン化剤が車体面から流れ落ちるため、
洗車効果を維持するためには天吊の該薬液が必要になり
、経済的に不利になる。

次に、本発明の（ニ）および（ボ）の工程においても、
本発明の方法の発泡性アニオン化剤を使用すれば、例え
ば特公昭５８−４６５７号公報に示されているように、
アニオン系の洗剤とカチオン系のワックスのボリシング
にブラシが兼用され、ブラシに雨具性イオン液が混合し
て付着し、イオン反応を起こしてもワックス分が固化し
てブラシに付着することなく、むしろ雨具性のイオン反
応を利用して車体面上に極めて有効にワックス塗布が可
能となり、光沢および持続性の優れたワックス仕上げが
達成されると共に、ワックスの汚染によりブラシ寿命が
短くなるといった不都合も解決できる。

しかるに、前述した本発明の（Ａ−１）〜（Ａ−４）の
群以外の有機溶剤を使用した場合は、ワックス分を車体
面上に効果的に塗布することが妨害されるために十分な
洗車効果が得られず、またブラシの汚染から回避するこ
とができない。

すなわち、本発明の発泡性アニオン化剤とカチオン系の
ワックスがイオン化反応して、ミクロ的にワックス分が
固化しても（Ａ−１）〜（Ａ−４）から成る水に可溶な
有機溶剤により、溶解分散さけてブラシへの付着を防止
しながら車体面上へ選択的に塗布づる極めて好都合な効
果を発揮する。

従って、特開昭６０−１．５０８７６号公報のよ　　　
　　　′うに、アニオン系の洗剤使用後ワックス上トリ
に入る前に、ブラシから該洗剤を完全に除去するために
一定時間ブラシリンスする工程を行うと共に、車体面上
の洗剤弁をもリンスする工程を行ったり、また、特公昭
５８−４７３８０号公報のように洗剤を使用するブラシ
ング洗浄後、十分にリンスを行った後ワックス掛けを行
うといった煩雑かつ、長時間な工程を必要としない。

もらろん、か）る方法においても、本発明の発泡性アニ
オン化剤を使用して十分な効果が得られることは言及す
るにはおよばない。

本発明の方法において（ハ）の工程で使用される中和剤
は、前工程（イ）および（ロ）で使用されたアルカリ性
の水垢除去洗浄剤が車体面上に残存するとＩＩを痛める
恐れがあるため゛、これを中和すると同時に排水の中和
をも目的とする。

一般には、ＰＨ７未満の酸性液が使用されるが、Ｐ　Ｈ
３〜６．５の弱酸性で、かつ、緩衝性を有することが好
ましい。

該弱酸性の緩衝溶液は、フタル酸水素カリウム、クエン
酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、コハク酸ナトリウム
、乳酸ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、酢酸ナトリウ
ム等の有機酸のアルカリ金属塩と酢酸、酒石酸、クエン
酸、乳酸、リンゴ酸、コハク酸等の有機酸、塩酸、リン
酸等の鉱酸または、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
、水酸化アンモニウム等の無機のアルカリ性溶液との混
液により調製される。

また、本発明の方法において（ボ）の工程で使用される
水性ワックスとしては、一般に、ワックス成分として、
流動パラフィン等の液状ワックス、カルナバワックス、
ライスワックス、みつろう、モンタンワックス、セレシ
ン、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワック
ス等の固型ワックスを有機溶剤、第一級アミン酢酸塩、
アルキルトリメヂルアンモニウムクＯライド、ジアルキ
ルジメチルアンモニウムクロライド、ヤシアルキルジメ
チルベンジルアンモニウムクロライド等のカチオン系界
面活性剤、あるいはこれに少Ｍのノニオン系界面活性剤
を使用して水に溶解または分散せしめたものが使用され
る。

次に本発明の方法の一例を図によって説明する。

図面に示すように、閂型洗車槻１は、回転式のトップブ
ラシ２．１ナイドブラシ３、ロッカーブラシ４を内臓し
、下部の走行輪５により、レール６上を往復走行して、
予め設定されたプログラムに従い自動車７を洗車する。

洗車機１の前部には、前方（図面布部）より順に、円型
に屈曲する水垢除去用洗剤数イ１管８、中和剤散布管９
、発泡性アニオン他剤散布管１０、水性ワックス散布管
１１が、また後部にはリンス水散布管１２が内設されて
いる。

また各々の薬液は、各タンク（図示せず）に注入され、
圧水（清水）によるエジェクタにより吸入され、各散布
管８．９，１０．１１より噴射され、リンス水散布管１
２から圧水（清水）が噴射される。

１３は、洗車機１の両側内面中央下部に設けた垂直で内
方向に乾燥空気を噴射する側面噴射管、１４は洗車１１
の後上部に設けた左右方向を向き、下向に噴射する上面
噴射管である。

１５は、洗車効果等を６１価するために、乗用車７の前
部ボンネットに取付けられた試験用塗装板である。

上述の洗車機１は、設定されたプログラムに従い、第１
往路において、水垢除去用洗剤散布管８より、該洗剤を
散布シ（本発明の（イ）の工程）、次いで、第１復路に
おいて、該洗剤の散布を継続しながら回転ブラシ２．３
．４によってブラシングして、軟化させて塗装面から浮
上らせた水垢を除去する（本発明の（ロ）の工程）。

第２往路においては、中和剤散布管９より該薬液を散布
しながら、それに後続するリンス水散布管１２より清水
を散布して中和剤を洗い流しく本発明の（ハ）の工程）
、第２復路において、発泡性アニオン化剤改Ｙｌｉ管１
０より、該薬液を散布しながら回転ブラシ２，３．４に
よりブラシングして塗装面を均一にアニオン化させる（
本発明の（ニ）の工程）。

第３往路においては、水性ワックス故ｆｔｒ管１１より
、該薬液を散ｆａｒ　Ｌｊながら回転ブラシ２，３゜４
によってブラシングして塗装面にワックスを均一に塗布
し、それに後続するリンス水数１５管１２より清水を散
布シて、余剰のワックス分を洗い流しく本発明の（ボ）
の工程）、第３復路にＪ３いて、乾燥空気噴ｇＡ管１３
．１／ｌより乾燥空気を噴射して塗装面を乾燥させる（
本発明の（へ）の工程）。

以下、実施例および比較例によって、本発明の方法をさ
らに詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。

実施例１ 各々、次に示す薬液をｗ４製し、前述の門型洗車機によ
り（イ）〜（へ）の各工程共に１分間の速度で連続して
洗車を行い（全洗車工程６分間）、洗車効果の評価を行
った結果を表１に示ず。

水垢除去用洗剤 ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル５重量％ アルキルベンゼンスルホン酸ソーダ ステアリン酸ソーダ　　　　　　３ 珪酸ソーダ　　　　　　　　　１０ カ性ソーダ　　　　　　　　　　２ エチレングリコールモノエチルエーデル水　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　５５発泡性アニオン化耐 高級アルコール硫酸エステル塩 １０重量％ アルキルベンゼンスルホン酸ソーダ エヂレングリコールモノエチルエーテル水　　　　　　
　　　　　　　　　　　　５５中和剤 ミバエリス（Ｍｉ　ｃｈａｅ　Ｉ　ｉ　ｓ）のｍ’ｆＥ
液として公知の、次に示す中和剤（ＰＨ：３．２〜６゜
２）を使用した。

酢酸ソーダ　　　　　　　　　１４重量％酢百　　　　
　　　　　　　　　６ 水　　　　　　　　　　　　　　　　　　８０水性ワツ
クス カルナバワックス　　　　　　　３重量％流動バラファ
ン　　　　　　　　２ ラウリルトリメチルアンモニウムクロライドら ポリオキシエチレンアルキルエーテル エチレングリコール　　　　　１５ 水　　　　　　　　　　　　　　　　　　７４上記の各
々の薬液を各タンクに注入し、圧水（清水）によるエジ
ェクタの水母および薬液吸入量を調節して、各散布管の
出口での薬液が次の濃度になるようにして洗車を行った
。

水垢除去用洗剤　　　　　　　１０重ω％中和剤　　　
　　　　　　　　　５ 発泡性アニオン化剤　　　　　　５ 水性ワツクス　　　　　　　　　５ 洗車効果の評価方法としては、一般に乗用車に多く使用
されているアミノアルキッド樹脂塗装試験板（白色、縦
５０ｃａ＋、横５０ａＲ）を、予め、３ケ月問屋外で暴
露して汚染させ、それを乗用車の前部ボンネットに固定
し、該塗装試験板の洗車前後の光沢度をデジタル変角光
度計ＶＧ−ＩＤ型（日本電色工業株式会社製）を用いて
６０°鏡面光沢度を測定し、次式（Ｊ　ｌ５Ｋ−２２３
６＞によって求められる光沢増加度ΔＧで示す。

ΔＧ＝Ｇ８−ＧＡ ここで、 ΔＧ：光沢増加度 ＧＡ；洗車前の試験板の光沢度平均値 Ｇ８：洗車後の試験板の光沢度平均値 水垢除去洗浄後および全工程洗車後の試験板の光沢増加
度を測定、樟出し、光沢増加度の値が大きい程洗車効果
が優れている。

一方、洗車回数は、同一ブラシで洗車を繰返してそのブ
ラシがワックス等が付着して黒変し、洗車効果が低下す
るまでの回数で示す。

実施例２〜１３１１５よび比較例１〜１３水垢除去用洗
剤および発泡性アニオン化剤に、下記の略号で示す有機
溶剤の種類、添加量（水の添加量と置換）を変えて薬液
を調製した以外は、ずべて実施例１と同じ方法で洗車効
果の評価を行い、実施例２〜１３を表１に、比較例１〜
１３を表２に示す。

ａ；エチレングリコールモノエチルエーテルｂ：イソプ
ロピルアルコール Ｃ；ジエチレングリコール七ツメチルエーテルｄ：イソ
アミルアルコール ｅ；ヘキシレングリコール ｆ：ジエヂレングリコール ｇ＝灯油 ｈｅｎ−ヘキサノール ｉニオクチレンゲリコール ｊ；Ｃ−ブヂルエーデル に；酢酸エチル １；メチルエヂルケトン ｍ；Ｎ、Ｎ−ジメヂルホルムアミド これらの結果から、本発明方法によれば、洗車後の光沢
増加度が大きくなって洗車効果が著しく向上し、かつ、
ブラシの汚染が抑制されて、同一ブラシによる洗車可能
回数を多くすることができることがわかる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明方法による洗車開始直前の状態を略示
する洗車はと自動車の側面図、第２図は、同じく平面図
である。 １・・・門型洗車機、２・・・トップブラシ、３・・・
サイドブラシ、４・・・ロッカーブラシ、５・・・走行
輪、６・・・レール、７・・・自動車、８・・・水垢除
去用洗剤散布管、９・・・中和剤数イ［管、１０・・・
発泡性アニオン耐高散１５管、１１・・・水性ワックス
故ｆｌｉ管、１２・・・リンス水散布管、１３・・・側
面噴射管、１４・・・上面噴射管、１５・・・試験用塗
装板

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 回転ブラシ装置、リンス水散布装置、水垢除去用洗剤散
   布装置、中和剤散布装置、発泡性アニオン化剤散布装置
   、水性ワックス散布装置および乾燥空気噴射による乾燥
   装置を装備した門型洗車機を使用して、 （イ）（Ａ−１）〜（Ａ−４）の群から選ばれる水に可
   溶な有機溶剤の１種または２種以上を、原液中に１〜６
   ０重量％含有するアルカリ性の水垢除去用洗剤を散布す
   る工程 （ロ）上記水垢除去用洗剤を散布しながらブラシングす
   る工程 （ハ）緩衝性を有する弱酸性の中和剤の散布と、それに
   後続するリンス水散布管よりリンス水を散布する工程 （ニ）（Ａ−１）〜（Ａ−４）の群から選ばれる水に可
   溶な有機溶剤の１種または２種以上を、原液中に１〜６
   ０重量％含有する発泡性アニオン化剤を散布しながらブ
   ラシングする工程 （ホ）水性ワックスを散布しながらブラシングし、それ
   に後続するリンス水散布管よりリンス水を散布して余剰
   のワックス分を洗い流す工程 （ヘ）乾燥空気を噴射して車体面を乾燥させる工程の順
   序で行うことを特徴とする門型洗車機による洗車方法。 （Ａ−１）一般式Ｃ＿ｎＨ＿２＿ｎ＿＋＿１ＯＨで示さ
   れる脂肪族飽和一価アルコール類 ただし、ｎ：１〜５の数 （Ａ−２）一般式Ｃ＿ｎＨ＿２＿ｎ（ＯＨ）＿２で示さ
   れる脂肪族飽和二価アルコール類 ただし、ｎ：３〜６の数 （Ａ−３）一般式Ｈ（ＯＡ）＿ｘＯＨで示されるオキシ
   アルキレングリコール類 ただし、Ａ；Ｃ＿２〜Ｃ＿４のアルキレン基 ｘ；１〜７の数 （Ａ−４）一般式Ｒ（ＯＡ）＿ＹＯＨで示されるオキシ
   アルキレングリコールモノアルキルエーテル類 ただし、Ａ；Ｃ＿２〜Ｃ＿４のアルキレン基 Ｙ；１〜５の数 Ｒ；Ｃ＿１〜Ｃ＿４のアルキル基