JP3427093B2 - 吹付け洗浄用洗浄処理剤及び吹付け洗浄方法 - Google Patents

吹付け洗浄用洗浄処理剤及び吹付け洗浄方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコイン洗車場、ノンブラ
シ型洗車機、自動車修理工場等で使用される吹付け洗浄
用の洗浄処理剤とその洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の加圧型高圧スプレー洗浄機で使用
される洗浄液としては、水、種々の界面活性剤を配合し
た洗剤、これらにアルカリビルダーを混合した洗剤等が
使用されている。しかしながら、指頭で軽くこすればす
ぐ除去できる様な汚れが除去できないのが現状である。
この為、アルカリビルダーを多量配合した強アルカリ性
洗剤を被洗浄面にかけて汚れを浮き上らせたのち高圧ス
プレーで洗浄する等の工夫をしているものの、十分な洗
浄力は得られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
洗浄剤や洗浄方法では、汚れの除去が不十分であるとと
もに強アルカリ剤を多量排水することとなり公害上大き
な問題となる。これを防ぐには中和してから排水する様
な配水設備が必要となり、多額の設備費がかかる等の欠
点がある。一方、高圧スプレーの洗浄剤の中に無機物、
樹脂、その他の微粉体を配合して被洗浄面へ吹付けるこ
とにより物理的効果にて著しく洗浄力を高められること
は公知であるが、洗浄後の粉体が被洗浄面、被洗浄体下
部の床部等に付着、推積し、これらの処理が不可能な
為、公害上、美観上、排水上の問題が大きく、使用され
ていないのが現状である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために発明したものであり、請求項1〜3の吹付け
洗浄用洗浄処理剤及び請求項4〜7の吹付け洗浄方法を
提案するものである。すなわち、上記課題の解決手段と
して、請求項1の発明では、水に対して不溶又は難溶な
粉末状の有機酸が水又は水に界面活性剤を加えた洗浄液
に粒子状分散状態に配合された洗浄剤と、前記有機酸を
中和して水に溶解させることにより流し去るリンス剤と
の組合わせからなることを特徴とする吹付け洗浄用洗浄
処理剤を提案する。また、請求項4の発明では、水に対
して不溶又は難溶な粉末状の有機酸が水又は水に界面活
性剤を加えた洗浄液に粒子状分散状態に配合された洗浄
剤を被洗浄面に吹付けて被洗浄面に付着している汚れを
洗浄除去した後、前記有機酸を中和して水に溶解させる
リンス剤を吹付けることにより、洗浄後に残存する有機
酸粒子を水に溶解させて水と共に流し去ることを特徴と
する吹付け洗浄方法を提案する。また、請求項5の発明
では、水に対して不溶又は難溶な粉末状の有機酸が水又
は水に界面活性剤を加えた洗浄液に粒子状分散状態に配
合された洗浄剤と、この洗浄剤中の有機酸を中和して水
に溶解させるリンス剤とを、被洗浄面に吹付ける際に混
合して吹付け、被洗浄面に付着している汚れを未溶解の
有機酸粒子の有する物理的作用を用いて洗浄除去すると
ともに、洗浄後に残存する有機酸粒子を水に溶解させて
水と共に流し去ることを特徴とする吹付け洗浄方法を提
案する。
【0005】なお、前記有機酸としては、イタコン酸、
セバシン酸、アジピン酸、フマル酸、ステアリン酸、ベ
ヘン酸、メリシン酸等の脂肪族カルボン酸、エチレンジ
アミン4酢酸、ニトリロ3酢酸、トリエチレンテトラミ
ン6酢酸、ヒドロキシエチルイミノ2酢酸等のアミノカ
ルボン酸、安息香酸、イソフタル酸、テレフタル酸、無
水フタル酸、フミン酸等の芳香族カルボン酸の粉体状で
水に対して不溶又は難溶な有機酸の使用が可能である
(請求項2,6)。また、前記リンス剤としては、水又
は水に界面活性剤を加えた洗浄液にカセイソーダ、カセ
イカリ、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、メタケ
イ酸ソーダ、アンモニア水、モルホリン及びアルカノー
ルアミンから選んで溶解状態に配合してなる液剤の使用
が可能である(請求項3,7)。なお、前記洗浄液とし
ては、アニオン、ノニオン、両性、カチオン界面活性剤
又はそれらの混合された界面活性剤を主成分として水に
加えた液剤が使用される。
【0006】本発明の洗浄剤は、被洗浄面に吹付けるこ
とにより、分散状態の有機酸粉末状粒子が被洗浄面に対
し物理的に作用し、著しく洗浄力を高めることができ
る。ここで有機酸の配合量としては、被洗浄面に吹付け
られる状態で、水又は洗浄液100部に対して200部
を超えない範囲が望ましい。200部を越えると液状を
保ちにくいので被洗浄面への吹付けが困難になるととも
に洗浄力の増加が期待されず不経済である。
【0007】本発明による洗浄剤での洗浄後は、公知で
ある無機物、樹脂、その他の微粉体で洗浄したのと同様
に、被洗浄面や被洗浄体下部の床部等に前記有機酸の粉
末が付着したり推積することとなり、そのまま放置する
ことは公害、美観、排水、被洗浄面への酸性物質付着に
よる発錆等の問題が発生することとなる。本発明の洗浄
方法は、この問題を解決する為のものであり、洗浄終了
後に、前記洗浄剤に使用された有機酸を中和して水に溶
解させて流し去るリンス剤を吹付けることにより、被洗
浄面や被洗浄体下部の床部等に付着したり推積して残存
する有機酸を水に溶解させて水と共に流し去るように構
成した点に特徴を有するものである。
【0008】本発明におけるリンス剤としては、カセイ
ソーダ、カセイカリ、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリ
ウム、メタケイ酸ソーダ、アンモニア水、モルホリン、
アルカノールアミン等を、水又は水にアニオン、ノニオ
ン、両性、カオチン界面活性剤又はそれらの混合された
界面活性剤を主成分として加えた洗浄液に溶解状態で配
合したもの用いた。本発明における有機酸として好まし
いものは、なるべく微粉末状であり、分子量が小さく、
前記リンス剤との中和反応がスピーディーであって、中
和後はキレート効果を発揮し、より洗浄力を高めるもの
が良く、例としてはエチレンジアミン4酢酸、ニトリロ
3酢酸等のアミノカルボン酸が適している。また、前記
有機酸を中和して水溶性にするために前記リンス剤に配
合するものとして好ましいものは、公害や排水に鑑みP
Hがなるべく低く、人体に安全なものが良く、例として
は炭酸水素ナトリウムが適している。また、炭酸水素ナ
トリウムは、前記アミノカルボン酸やセバシン酸、アジ
ピン酸、フマル酸等を中和する際に、瞬時に中和すると
ともに炭酸ガスを発生させ発泡状態を起す為、若干でも
残っている汚れを浮遊させ、洗浄力をより高めることと
なる。
【0009】なお、粉末状有機酸を前記リンス剤にて中
和して水へ溶解させるのに、ある程度時間を要する場合
は、洗浄剤とリンス剤を同時にライン中にて混合して被
洗浄面に吹付け、汚れの洗浄除去とともに粉末状有機酸
の中和及び水への溶解を行うようにしてもさしつかえな
い。
【0010】以上の様に、本発明は、水に不溶又は難溶
な有機酸を粉末分散状に配合した前記洗浄剤を被洗浄面
に吹付けることにより物理的に洗浄力を高め、かつ洗浄
後に残存する有機酸粒子を前記リンス剤にて中和して水
へ溶解させることにより、被洗浄面の汚れをより効果的
に洗浄除去することができるとともに、被洗浄面や被洗
浄体下部の床部等に残存する有機酸粒子を中和した状態
で流し去ることが可能な洗浄処理剤又は洗浄方法を提供
した点に特徴を有するものである。
【0011】
【実施例】評価方法 1.洗浄力 洗浄終了後、汚れの取れ具合を目視で判定。 ○:良く汚れが取れている。 △:ある程度汚れが取れている。 ×:ほとんど汚れが取れていない。 2.粉体の残存性 洗浄終了後、粉体が被洗浄面や被洗浄体下部の床等に残
る程度を目視で判定。 ○:まったく残らない。 △:若干残る。 ×:多量に残る 3.排水時の問題 洗浄終了後、排水のPHを測定して公害上問題があるか
を判定。 ○:ほぼ中性で全く問題ない。 △:弱アルカリ性で若干問題がある。 ×:強アルカリ性で問題がある。
【0012】配合例1
【表1】 配合例2
【表2】 配合例3
【表3】 比較配合例1
【表4】 比較配合例2
【表5】 (結果)
【表6】
【0013】以上の結果より明らかなように、本発明の
実施例である配合例1、2、3については、洗浄力が良
く粉体も残存せずかつ排水にも問題がなく、良好な結果
が得られたが、比較配合例1、2では、排水がアルカリ
性であったり、粉末が多量に残存し、良好な結果は得ら
れなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C11D 3/30 C11D 3/30 7/32 7/32 10/02 10/02 // B08B 3/08 B08B 3/08 A (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C11D 1/00 - 17/08 B08B 3/00 - 3/14 B06S 3/04 - 3/06 C09K 3/14

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水に対して不溶又は難溶な粉末状の有機
    酸が水又は水に界面活性剤を加えた洗浄液に粒子状分散
    状態に配合された洗浄剤と、前記有機酸を中和して水に
    溶解させることにより流し去るリンス剤との組合わせか
    らなることを特徴とする吹付け洗浄用洗浄処理剤。
  2. 【請求項2】 前記有機酸が、脂肪族カルボン酸、アミ
    ノカルボン酸及び芳香族カルボン酸から選ばれる請求項
    1に記載の吹付け洗浄用洗浄処理剤。
  3. 【請求項3】 前記リンス剤が、水又は水に界面活性剤
    を加えた洗浄液にカセイソーダ、カセイカリ、炭酸ナト
    リウム、炭酸水素ナトリウム、メタケイ酸ソーダ、アン
    モニア水、モルホリン及びアルカノールアミンから選ん
    で溶解状態に配合してなる請求項1に記載の吹付け洗浄
    用洗浄処理剤。
  4. 【請求項4】 水に対して不溶又は難溶な粉末状の有機
    酸が水又は水に界面活性剤を加えた洗浄液に粒子状分散
    状態に配合された洗浄剤を被洗浄面に吹付けて被洗浄面
    に付着している汚れを洗浄除去した後、前記有機酸を中
    和して水に溶解させるリンス剤を吹付けることにより、
    洗浄後に残存する有機酸粒子を水に溶解させて水と共に
    流し去ることを特徴とする吹付け洗浄方法。
  5. 【請求項5】 水に対して不溶又は難溶な粉末状の有機
    酸が水又は水に界面活性剤を加えた洗浄液に粒子状分散
    状態に配合された洗浄剤と、この洗浄剤中の有機酸を中
    和して水に溶解させるリンス剤とを、被洗浄面に吹付け
    る際に混合して吹付け、被洗浄面に付着している汚れを
    未溶解の有機酸粒子の有する物理的作用を用いて洗浄除
    去するとともに、洗浄後に残存する有機酸粒子を水に溶
    解させて水と共に流し去ることを特徴とする吹付け洗浄
    方法。
  6. 【請求項6】 前記有機酸が、脂肪族カルボン酸、アミ
    ノカルボン酸及び芳香族カルボン酸から選ばれる請求項
    4又は5に記載の吹付け洗浄方法。
  7. 【請求項7】 前記リンス剤が、水又は水に界面活性剤
    を加えた洗浄液にカセイソーダ、カセイカリ、炭酸ナト
    リウム、炭酸水素ナトリウム、メタケイ酸ソーダ、アン
    モニア水、モルホリン及びアルカノールアミンから選ん
    で溶解状態に配合してなる請求項4又は5に記載の吹付
    け洗浄方法。
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化学大辞典,共立出版株式会社,1969年 8月15日,第5巻,第131頁

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