JPH0436899B2 - - Google Patents

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JPH0436899B2
JPH0436899B2 JP62102477A JP10247787A JPH0436899B2 JP H0436899 B2 JPH0436899 B2 JP H0436899B2 JP 62102477 A JP62102477 A JP 62102477A JP 10247787 A JP10247787 A JP 10247787A JP H0436899 B2 JPH0436899 B2 JP H0436899B2
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JP
Japan
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polishing
wax
vehicle body
body surface
traveling frame
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JP62102477A
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Shigeo Takeuchi
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Takeuchi Tekko KK
Original Assignee
Takeuchi Tekko KK
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Publication date
Application filed by Takeuchi Tekko KK filed Critical Takeuchi Tekko KK
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Priority to US07/144,136 priority patent/US4781946A/en
Priority to CA000556995A priority patent/CA1289437C/en
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Publication of JPH0436899B2 publication Critical patent/JPH0436899B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60SSERVICING, CLEANING, REPAIRING, SUPPORTING, LIFTING, OR MANOEUVRING OF VEHICLES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60S3/00Vehicle cleaning apparatus not integral with vehicles
    • B60S3/04Vehicle cleaning apparatus not integral with vehicles for exteriors of land vehicles
    • B60S3/06Vehicle cleaning apparatus not integral with vehicles for exteriors of land vehicles with rotary bodies contacting the vehicle

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 A 発明の目的 (1) 産業上の利用分野 本発明は、車両、特に自動車の車体面に対する
艶出しに最適な車両の艶出し方法に関する。
(2) 従来の技術 上記車両の艶出し方法として、例えば特公昭58
−4657号公報に開示されるように、停車している
車両を跨いでその前後方向に往復走行する門型走
行フレームの往行又は復行時に、該走行フレーム
に設けた下処理剤塗布装置によりアニオン系活性
剤入りの下処理剤を前記車両の車体面に塗布しな
がら、該走行フレームに設けた回転ブラシにより
その車体面をポリシングする第1ポリシング工程
と、その第1ポリシング工程に続く門型走行フレ
ームの復行又は往行時に、該走行フレームに設け
た水性ワツクス塗布装置によりカチオン系活性剤
入りの水性ワツクスを車体面に塗布しながら前記
回転ブラシによりその車体面を再度ポリシングす
る第2ポリシング工程とを少なくとも有する方法
は、従来公知である。
(3) 発明が解決しようとする課題 斯かる従来の方法では、第1ポリシング工程で
車体面に擦り付けられたアニオン系活性剤入りの
下処理剤に、第2ポリシング工程で塗布されるカ
チオン系活性剤入りの水性ワツクスが接触した時
に、その両活性剤が反応して、水性ワツクス中に
溶けていたワツクス成分が不溶性となり、その不
溶性ワツクス成分が回転ブラシのポリシング作用
により車体面に擦り込まれてワツクス被膜を形成
するようになつているが、その両活性剤が接触し
てから十分な量の不溶性ワツクス成分を生成する
までの間には若干の時間遅れがある。一方、近年
においては作業時間の短縮化を図るべく門型走行
フレームの平均走行速度が9〜10m/分(従前は
4〜5m/分)と高速化されてきており、車体面
に対するポリシング時間も短縮化される傾向にあ
るので、特に第2ポリシング工程の初期、即ち下
処理剤と水性ワツクスとの接触開始当初にポリシ
ングされる車体面(例えば第6b図に符号Bで示
すボンネツト前部表面)に対しては、前記不溶性
ワツクス成分が未だ十分に生成されない間にポリ
シングが終了してしまうことになつて、その部分
に不溶性ワツクス成分を十分に擦り付けることが
できず、そのため当該部分に対するワツクス効果
が車体面の他の部分のそれに比べ劣るという問題
を生じる。
また一般にアニオン系活性剤とカチオン系活性
剤とは量的に適度な比率で混合された時に最適の
ワツクス効果が発揮されるものであり、例えばア
ニオン系活性剤の方が多過ぎると却つてワツクス
効果は悪くなるという問題がある。ところが上記
従来の方法では、第1ポリシング工程の終了直後
において回転ブラシにアニオン系活性剤入りの下
処理剤が多量に保持されているので、引き続く第
2ポリシング工程の初期には、回転ブラシによる
ポリシングの際に車体面に塗布される水性ワツク
ス中のカチオン系活性剤に対して、回転ブラシか
ら多量に放出れる下処理剤中のアニオン系活性剤
が多過ぎて、その両活性剤の比率が偏つてしま
い、これまた第2ポリシング工程の初期にポリシ
ング作用を受ける車体面に対するワツクス効果が
低下する原因となるのである。
本発明は、斯かる事情に鑑み提案されたもの
で、門型走行フレームが高速化されたとしても、
また第1ポリシング工程の終了直後において回転
ブラシに多量の下処理剤が保持されていたとして
も上記問題の生ずることのない、車両の艶出し方
法を提供することを目的とする。
B 発明の構成 (1) 課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本発明は、停車して
いる車両を跨いでその前後方向に往復走行する門
型走行フレームの往行又は復行時に、該フレーム
に設けた下処理剤塗布装置によりアニオン系活性
剤入りの下処理剤を車両の車体面に塗布しなが
ら、該フレームに設けた回転ブラシによりその車
体面をポリシングする第1ポリシング工程と、そ
の第1ポリシング工程に続く門型走行フレームの
復行又は往行時に、該フレームに設けた水性ワツ
クス塗布装置によりカチオン系活性剤入りの水性
ワツクスを車体面に塗布しなら前記回転ブラシに
よりその車体面を再度ポリシングする第2ポリシ
ング工程とを少なくとも有する車両の艶出し方法
において、前記第1ポリシング工程の終了後、前
記第2ポリシング工程が開始される前に、前記門
型走行フレームの走行を停止させたまま前記回転
ブラシに前記カチオン系活性剤入りの水性ワツク
スを所定時間塗布することを特徴とする。
(2) 作用 上記水性ワツクスの所定時間に亘る予備的塗布
工程によれば、第2ポリシング工程の開始前に、
回転ブラシに対して予め十分な量の水性ワツクス
を塗布しておくことができるので、第1ポリシン
グ工程の終了直後に回転ブラシにアニオン系活性
剤入りの下処理剤が多量に保持されていたとして
も、第2ポリシング工程の初期より車体面におい
て下処理剤中のアニオン系活性剤と水性ワツクス
中のカチオン系活性剤とを適度な比率で接触させ
ることができてワツクス効果が高められる。
また上記水性ワツクスの所定時間に亘る予備的
塗布工程によれば、第2ポリシング工程の開始前
に、回転ブラシにおける下処理剤中のアニオン系
活性剤と水性ワツクス中のカチオン系活性剤との
反応時間を十分に確保して回転ブラシ中に不溶性
ワツクス成分を予め十分に生成保持させておくこ
とができるので、門型走行フレームの高速化によ
り第2ポリシング時間が比較的短くなつたとして
も、第2ポリシング工程の初期より上記不溶性ワ
ツクス成分を十分に擦り付けることができる。
(3) 実施例 以下、図面により本発明の一実施例について説
明すると、第1図には本発明方法を実施する為の
洗車装置の概略側面図が示されている。この第1
図において、地上に敷設される走行レール2には
門型走行フレーム1がそこに軸支される走行輪3
を介して前後方向に走行可能に敷設される。この
門型走行フレーム1には、上面回転ブラシ4及び
左右一対の側面回転ブラシ5,5が支持される。
前記上面回転ブラシ4は、門型走行フレーム1
に横架される横軸6に揺動腕7を介して前後揺動
自在に支持され、揺動腕7に設けた原動機8によ
りその揺動腕7内の伝動機構を介して回転駆動さ
れ、車両の車体上面に接触して該面をブラシング
洗浄することができる。前記横軸6にはスプロケ
ツト9が固着され、またその横軸6の後方(第1
図左方)において門型走行フレーム1には、他の
スプロケツト11及び作動アーム12を固着した
中間軸10が自由に回転できるように支持され、
前記両スプロケツト9,11間には無端チエン1
3が懸回される。前記作動アーム12には、下端
を門型走行フレーム1に揺動可能に軸支14した
エアシリンダ15の上端が枢軸16を介して回動
可能に連結されており、従つて第1図実線位置に
あるエアシリンダ15を所定量伸長作動させる
と、揺動腕7を横軸6回りに時計方向に所定角度
揺動させて、前記上面回転ブラシ4を第1図鎖線
に示す上方格納位置Xに保持することができる。
またエアシリンダ15が不作動状態、即ちフリー
な状態にあるときには、上面回転ブラシ4は揺動
腕7を介して横軸6回りに門型走行フレーム1の
前後に自由に揺動することができる。尚、第1図
中Yは上面回転ブラシ4の前方へ揺動限を示す。
前記門型走行フレーム1の後部には、前記左右
一対の側面ブラシ5,5が吊設されるものであつ
て、すなわち門型走行フレーム1上部に横架した
案内レール17に左右一対の移動枠18,18が
摺動できるように係合され、それら移動枠18,
18には左右一対の側面回転ブラシ5,5を吊下
した垂直軸19,19が装着されており、各移動
枠18と垂直軸19とは案内レール17の支持軸
20を支点として門型走行フレーム1の走行方向
に前後揺動することができる。各移動枠18には
原動機21が支持され、この原動機21によつて
側面回転ブラシ5を回転させることができる。左
右一対の側面回転ブラシ5,5は案内レール17
に沿つて開閉するように移動できるよう制御さ
れ、車両の車体前面、左右両側面及び後面をブラ
シング洗浄することができる。而して前記上面及
び一対の側面回転ブラシ4及び5,5の支持及び
作動機構は従来公知のものが使用されるものであ
つて詳細な説明を省略する。
門型走行フレーム1の前部には乾燥装置Dが装
備されており、すなわち門型走行フレーム1の両
側には、その内方に向けて開口する左右一対の側
面送風ノズル22,22が設けられるとともに、
その上面に同じく内方に向けて開口する上面送風
ノズル23が昇降可能に設けられ、これらの側面
及び上面送風ノズル22,22及び23は門型走
行フレーム1の両側上部に装設した送風機24に
連通される。而してこの乾燥装置Dもまた従来公
知の構造のものであるので、その詳細な説明を省
略する。
門型走行フレーム1の、前記側面回転ブラシ
5,5よりも後方には、アニオン系活性剤を添加
した下処理剤を泡状にして車両の車体面に塗布し
得る下処理剤塗布装置W1が設けられる。次にこ
の下処理剤塗布装置W1の構造を、主に第2図を
参照して説明すると、門型走行フレーム1の後面
に連設される支持枠25には、門型の下処理剤噴
射管26が門型走行フレーム1を横切つて配設さ
れており、この下処理剤噴射管26には門型走行
フレーム1の内方に噴口を向けた複数個のノズル
27が間隔をあけて設けられる。下処理剤噴射管
26の途中には泡状下処理剤供給管28が接続さ
れ、この供給管28は第1エゼクタ29、電磁弁
30、減圧弁31を介してエア供給管32に接続
されており、このエア供給管32は、門型走行フ
レーム1に支持されるエアタンクAに接続され
る。前記第1エゼクタ29には、第2エゼクタ3
3、電磁弁34、清水供給管35を介して水ポン
プPが接続される。また第2エゼクタ33には下
処理剤供給管36を介して下処理剤タンクT1
接続される。従つて水ポンプPの駆動後、電磁弁
34を開けば、圧力水は電磁弁34を介して第2
エゼクタ33に至り、ここでエゼクタ効果によつ
て下処理剤タンクT1内の下処理剤が供給管36
を経て吸引されるので、その下処理剤と圧力水が
混合されて第1エゼクタ29に至る。そこでさら
に電磁弁30を開くとエアタンクA内の高圧空気
は減圧弁31、電磁弁30を介して第1エゼクタ
29に至るので、その第1エゼクタ29では下処
理剤及び水の混合液と高圧空気とが混合されて泡
状の下処理剤を生成し、その下処理剤が泡状のま
ま下処理剤噴射管26に供給されて複数のノズル
27より噴射される。
また前記支持枠25には、前記下処理剤塗布装
置W1の前側に隣接してリンス装置Rが設けられ
る。このリンス装置Rは、前記下処理剤噴射管2
6と略平行に配設された略門型の清水噴射管37
と、その噴射管37に設けられて門型走行フレー
ム1の内方に噴口を設けた複数個のノズル38と
より構成され、前記清水噴射管37の途中には電
磁弁39を介して前記水ポンプPが接続され、前
記電磁弁39の開弁によつてノズル38より清水
を噴射することができる。
また前記門型走行フレーム1には、カチオン系
活性剤を有する水性ワツクスを車体面に塗布し得
る水性ワツクス塗布装置W2と、洗剤を車体面に
塗布し得る洗剤塗布装置Cが設けられる。水性ワ
ツクス塗布装置W2は、上面回転ブラシ4と乾燥
装置Dとの中間において走行フレーム1の上部に
上部水性ワツクス噴射管40が門型走行フレーム
1を横切つて配設され、また上面回転ブラシ4と
一対の側面回転ブラシ5,5との中間において走
行フレーム1の左右両内側面に左右一対の側部水
性ワツクス噴射管41,41が配設されており、
側部水性ワツクス噴射管41,41は上部水性ワ
ツクス噴射管40の両端部にそれぞれ連通され
る。前記上部水性ワツクス噴射管40には、上面
回転ブラシ4が第1図実線で示す作動位置付近に
ある時、これに水性ワツクスを直接噴射塗布でき
るように噴口を後方下向きに向けた複数個のノズ
ル42が設けられる。また前記側部水性ワツクス
噴射管41,41には、門型走行フレーム1の内
方に且つ水平真横に噴口が向けられた複数個のノ
ズル43と、側面回転ブラシ5,5に向けて水平
且つ後方内向きに噴口が向けられた複数個のノズ
ル44が設けられる。上部水性ワツクス噴射管4
0の途中は、水性ワツクス供給管45、第3エゼ
クタ46及び電磁弁47を介して水ポンプPに接
続される。前記第3エゼクタ46には、水性ワツ
クスタンクT2が電磁弁48を介して接続される。
したがつて水ポンプPの駆動後、両電磁弁47,
48を開弁すれば、圧力水がエゼクタ46に至
り、ここでエゼクタ効果により吸引された水性ワ
ツクスタンクT2内の水性ワツクスと該圧力水と
が混合され、その混合液が複数個のノズル42,
43,44より噴射される。また電磁弁47を開
弁し、電磁弁48を閉弁とすれば、ノズル42,
43,44より清水を噴射することができる。
洗剤塗布装置Cは、上部水性ワツクス噴射管4
0の後部に隣接して門型走行フレーム1に設けら
れる上部洗剤噴射管49と、側部水性ワツクス噴
射管41,41の後部に隣接して同フレーム1に
設けられる側部洗剤噴射管50,50とより構成
されており、側部洗剤噴射管50,50は上部洗
剤噴射管49の両端部にそれぞれ連通される。前
記上部洗剤噴射管49には、上面回転ブラシ4が
第1図実線で示す作動位置付近にある時、これに
洗剤を直接噴射塗布できるように真下に噴口を向
けた複数個のノズル51が設けられる。また前記
側部洗剤噴射管50,50には、噴口を内方の側
面回転ブラシ5,5に向けられた複数個のノズル
52が設けられる。上部洗剤噴射管49の途中
は、洗剤供給管53、第4エゼクタ54、電磁弁
55を介して水ポンプPに接続される。前記第4
エゼクタ54には、洗剤タンクT3が電磁弁56
を介して接続される。したがつて水ポンプPの駆
動後、両電磁弁55,56を開弁すれば、圧力水
が第4エゼクタ54に至り、ここでエゼクタ効果
により吸引された洗剤タンクT3内の洗剤と該圧
力水とが混合され、その混合液が複数個のノズル
51,52より噴射される。また電磁弁55を開
弁し、電磁弁56を閉弁すればノズル51,52
より清水を噴射することができる。
前記各回転ブラシ4,5の作動系統、洗剤塗布
装置C、下処理剤塗布装置W1、水性ワツクス塗
布装置W2、リンス装置R及び乾燥装置Dの作動、
並びに走行フレーム1の走行作動は、走行フレー
ム1に設けた制御装置57にて制御される。
次に前記実施例の作用を第3a,b〜第7a,
b図を参照して説明する。
〔ブラシング洗浄工程〕
先ず車両Vを走行レール2,2間の所定位置に
停車させる。門型走行フレーム1は第3a,b図
左端位置において上面送風ノズル23を上昇位置
に保持したまま、上面回転ブラシ4が前述のよう
にして第1図鎖線の格納位置Xより第1図実線の
作動位置まで下方に降ろされる。しかる後、上面
回転ブラシ4及び左右一対の側面回転ブラシ5,
5を正転(第3a,b図矢印r1方向)させると共
に上部及び側部洗剤噴射管49,50,50より
洗剤を、また清水噴射管37より清水をそれぞれ
噴射しながら、門型走行フレームを第3図右方向
に往行させると、上面回転ブラシ4は横軸6回り
に揺動して車両Vの車体上面をブラシング洗浄
し、一方、左右一対の側面回転ブラシ5,5は案
内レール17に沿つて開閉制御されて、車体の前
面、左右両側面及び後面を順次ブラシング洗浄す
る。そしてそれらブラシング洗浄により車体表面
に残る洗剤や汚れは、清水噴射管37から噴射さ
れる清水により洗い流される。而してかかるブラ
シング洗浄は従来周知であるが、特にこの実施例
において左右一対の側面回転ブラシ5,5は車体
前面をブラシング後、即ち車体の左右両側面及び
後面をブラシングするときに逆転(第3b図矢印
r2方向)状態となる。
かくして走行フレーム1が第3図鎖線に示すよ
うに右端位置に達したところでその走行を停止さ
せると同時に洗剤と清水の噴射を停止させ、車体
のブラシング洗浄工程が終了する。
〔第1ポリシング工程〕 次に第4a,b図実線に示すように門型走行フ
レーム1が右端位置にある状態で、今度は前記上
面及び各側面回転ブラシ4,5,5をそれぞれ逆
転(第4a,b図矢印r2方向)させると共に下処
理剤塗布装置W1の下処理剤噴射管26より泡状
下処理剤を噴出させながら、門型走行フレーム1
を第4図左方向に復行させると、その泡状下処理
剤が車体面上に塗布され、その車体面上を各回転
ブラシ4,5,5によつて前述のブラシング洗浄
の場合と逆の順次でポリシングすると、即ち泡状
下処理剤を車体表面に擦り付けることができる。
尚、かかるポリシング工程において一対の側面回
転ブラシ5,5は車体後面をポリシング後、即ち
車体両側面及び前面をポリシングするときに正転
(第4b図矢印r1方向)状態となる。
而してこの工程で噴射された下処理剤は泡状を
なしているので、車体表面に塗布された後すぐに
流れ落ちるようなことはなく、比較的少量の下処
理剤でも車体面に均等に塗布することができる。
かくして第4a,b図鎖線に示すように門型走
行フレーム1が左端位置に達したところでその走
行を停止させると同時に泡状下処理剤の噴射を停
止させ、車体の第1ポリシング工程を終了する。
〔回転ブラシへの水性ワツクス塗布工程〕
次に第5a,b図に示すように門型走行フレー
ム1を左端位置において停止させたまま、上面及
び各側面回転ブラシ4,5,5を正転(第5a,
b図矢印r1方向)させると共に水性ワツクス塗布
装置W2の上部及び側部水性ワツクス噴射管40,
41,41より水性ワツクスを噴射させて、その
水性ワツクスを上面及び各側面回転ブラシ4,
5,5に直接噴射塗布する。かかる塗布工程は、
その塗布された水性ワツクス中のカチオン系活性
剤と、各回転ブラシ4,5,5に第1ポリシング
工程で附着した下処理剤中のアニオン系活性剤と
が反応して不溶性ワツクス成分が十分に生成する
までの時間、例えば5秒間程度継続される。
〔第2ポリシング及びリンス工程〕 上記水性ワツクス塗布工程が終了すると、水性
ワツクス塗布装置W2を引続き作動状態に保持し
たままリンス装置Rの清水噴射管37より清水を
噴射させ、且つ走行フレーム1を第6a,b図右
方向に往行させる。この往行によれば、水性ワツ
クスの塗布された車体面が上面及び各側面回転ブ
ラシ4,5,5により先刻のブラシング洗浄の場
合と同じ順序で再度ポリシングされると共に、リ
ンス装置Rから噴射される清水に車体面上の余剰
ワツクスが流し落される。尚、かかる第2ポリシ
ング工程において一対の側面回転ブラシ5,5は
車体の前面をポリシング後、即ち車体両側面及び
後面をポリシングするときに逆転(第6b図矢印
r2方向)状態となる。
而して上記第2ポリシング工程では、前工程す
なわち回転ブラシへの水性ワツクス塗布工程で回
転ブラシ4,5,5中に十分に生成保持された不
溶性ワツクス成分や、該第2ポリシング工程で塗
布された水性ワツクスと第1ポリシング工程で車
体面上に付着した下処理剤との接触反応により生
成した不溶性ワツクス成分が、回転ブラシ4,
5,5のポリシング作用によつて車体面各部に擦
り付けられ、そこに厚いワツクス被膜を形成する
ことができる。
かくして門型走行フレーム1が第6a,b図鎖
線に示すように右端位置に達したところで走行を
停止させると同時に各回転ブラシ4,5,5の回
転を停止させ、水性ワツクスと清水の噴射を停止
させる。そして上面回転ブラシ4を前述のように
して上方格納位置Xに跳ね上げ、さらに左右一対
の側面回転ブラシ5,5を外方に開放し、第2ポ
リシング及びリンス工程を終了する。
〔乾燥工程〕
最後に第7a,b図において右端位置にある門
型走行フレーム1を再び復行させ、上面送風ノズ
ル23を適宜位置まで下降した後、送風機24を
駆動して一対の側面ノズル22,22及び上面送
風ノズル23から一斉に乾燥空気を噴出させる
と、リンス後の車体面の全面に乾燥空気が吹き付
けられ、これにより車体面上の水滴を吹き飛ばす
ことができる。門型走行フレームが左端位置に達
したら、門型走行フレーム1の走行を停止し、送
風機24の駆動を停止して車体の乾燥工程を終了
する。
以上により車体の洗浄、泡状下処理剤によるポ
リシング、水性ワツクスによるポリシングとリン
ス及び乾燥の全工程を終了する。
ところで第1ポリシング工程においてアニオン
(陰イオン)系活性剤入り泡状下処理剤は、回転
ブラシ4,5,5によるポリシング作用を受けて
車体面に下処理剤被膜を形成するので、その被膜
により、第2ポリシング工程で車体面に塗布され
るカチオン(陽イオン)系活性剤入り水性ワツク
スの車体面への附着を容易に行わせることができ
る。またその水性ワツクスの附着によれば、その
ワツクス中のカチオン系活性剤と下処理剤中のア
ニオン系活性剤とが反応して、それまで水性ワツ
クス中に溶けていたワツクス成分が不溶性となる
ため、その不溶性ワツクス成分を各回転ブラシ
4,5,5のポリシング作用により車体面に擦り
込むことができるが、その両活性剤が接触してか
ら不溶性ワツクス成分を生成するまでの間には若
干の時間遅れがある。しかるに本発明では、前記
第2ポリシング工程に先立ち水性ワツクスを各回
転ブラシ4,5,5に所定時間に亘り直接塗布す
るようにしているので、その塗布された水性ワツ
クスが、前工程すなわち第1ポリシング工程で各
回転ブラシ4,5,5に附着した下処理剤と十分
長く反応して各回転ブラシ4,5,5中に不溶性
ワツクス成分を予め十分に生成保持しておくこと
ができ、その保持状態で第2ポリシング工程に移
行できるから、その第2ポリシング工程の開始当
初に回転ブラシ4,5,5によつてポリシングさ
れる車体面(例えば第6b図に符号Bで示すボン
ネツト前部表面)にも、その第2ポリシング工程
の開始当初より上記不溶性ワツクス成分を十分に
擦り付けてそこに厚いワツクス被膜を形成するこ
とができ、従つて走行フレーム1の高速化により
ポリシング時間が短くなつても支障はない。
上記水性ワツクスの所定時間に亘る予備的塗布
工程によれば、第2ポリシング工程の開始前に、
回転ブラシ4,5,5に対して予め十分な量の水
性ワツクスを塗布しておくことができるので、第
1ポリシング工程の終了直後に回転ブラシ4,
5,5にアニオン系活性剤入りの下処理剤が多量
に保持されていたとしても、第2ポリシング工程
の初期より車体面において下処理剤中のアニオン
系活性剤と水性ワツクス中のカチオン系活性剤と
を適度な比率で接触させることができてワツクス
効果が高められる。
尚、前記実施例では、第2ポリシング工程に先
立ち、上面回転ブラシ4及び両側面回転ブラシ
5,5の全部に水性ワツクスを直接塗布するよう
にしたが、本発明では、水性ワツクスを一方の回
転ブラシ4又は5,5にだけ直接塗布するように
し、他方の回転ブラシへは該一方の回転ブラシよ
り水性ワツクスを飛散させてそれを該他方の回転
ブラシ中の下処理剤と反応させるようにし、それ
から第2ポリシング工程に移行してもよい。
C 発明の効果 以上のように本発明によれば、第1ポリシング
工程の終了後、第2ポリシング工程が開始される
前に、門型走行フレームの走行を停止させたまま
回転ブラシにカチオン系活性剤入りの水性ワツク
スを所定時間塗布するようにしたので、第2ポリ
シング開始前に、回転ブラシに対して予め十分な
量の水性ワツクスを塗布しておくことができ、従
つて第1ポリシング工程の終了直後に回転ブラシ
にアニオン系活性剤入りの下処理剤が多量に保持
されていたとしても、第2ポリシング工程の初期
より車体面において下処理剤中のアニオン系活性
剤と水性ワツクス中のカチオン系活性剤とを適度
な比率で接触させることができてワツクス効果を
高めることができる。しかも前記水性ワツクスの
所定時間に亘る予備的塗布工程によつて、第2ポ
リシングの開始前に、回転ブラシにおける下処理
剤中のアニオン系活性剤と水性ワツクス中のカチ
オン系活性剤との反応時間を十分に確保して回転
ブラシ中に不溶性ワツクス成分を予め十分に生成
保持させておくことができるから、門型走行フレ
ームの高速化により第2ポリシング時間が比較的
短くなつたとしても、第2ポリシング工程の初期
より上記不溶性ワツクス成分を十分に擦り付ける
ことができる。それらの結果、車体面のうち第2
ポリシング工程初期にポリシングされる部位に対
しても、その後にポリシングされる部位と同様の
優れたワツクス効果が得られ、車体面をその全面
に亘り万遍なく艶出し処理することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図
は洗車機の縦断側面図、第2図は下処理剤塗布装
置、リンス装置、洗剤塗布装置及び水性ワツクス
塗布装置の配管系統を示す斜視図、第3a〜7a
図は作動状態を示すための、簡略化した側面図、
第3b〜7b図は同じく作動状態を示すための、
簡略化した平面図である。 C……洗剤塗布装置、D……乾燥装置、R……
リンス装置、W1……下処理剤塗布装置、W2……
水性ワツクス塗布装置、1……門型走行フレー
ム、4……上面回転ブラシ、5……側面回転ブラ
シ、42,44……ノズル。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 停車している車両を跨いでその前後方向に往
    復走行する門型走行フレーム1の往行又は復行時
    に、該走行フレーム1に設けた下処理剤塗布装置
    W1によりアニオン系活性剤入りの下処理剤を車
    両の車体面に塗布しながら、該走行フレーム1に
    設けた回転ブラシ4,5によりその車体面をポリ
    シングする第1ポリシング工程と、その第1ポリ
    シング工程に続く門型走行フレーム1の復行又は
    往行時に、該走行フレーム1に設けた水性ワツク
    ス塗布装置W2によりカチオン系活性剤入りの水
    性ワツクスを車体面に塗布しながら前記回転ブラ
    シ4,5によりその車体面を再度ポリシングする
    第2ポリシング工程とを少なくとも有する車両の
    艶出し方法において、前記第1ポリシング工程の
    終了後、前記第2ポリシング工程が開始される前
    に、前記門型走行フレーム1の走行を停止させた
    まま前記回転ブラシ4,5に前記カチオン系活性
    剤入りの水性ワツクスを所定時間塗布することを
    特徴とする、車両の艶出し方法。
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