JPH0438281A - 自動２輪車のキャニスタ取着装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） この発明は、蒸発燃料を捕集するキャニスタの保持構造
を改善した自動２輪車のキャニスタ取着装置に関する。

（従来の技術） 停車中に燃料タンクから蒸発した蒸発燃料が大気中に拡
散しないように、捕集用のキャニスタを備えた自動２輪
車がある。捕集された蒸発燃料は、次のエンジン稼働の
負圧により、パージ通路を介してシリンダ内に吸引され
て、燃焼処理される。

このキャニスタは、例えば第５図に示すようにフレーム
に取着けられる。すなわち、エンジンユニットが搭載さ
れる主フレームのうち、エンジンユニット後方を通るセ
ンターチューブａに取着ブラケットｂが溶着され、ラバ
ーが貼られたホルダ内に収められたキャニスタＣが、こ
の取着ブラケットｂにボルトｄにより、またはクッショ
ンを介して浮動式に保持される。

しかし、この場合には、外観にキャニスタＣが見えるた
め、自動２輪車が個有しているデザインのバランスが崩
れ、またフレームに溶接箇所が増すので、生産工程を変
更する必要が生じる。

また、別の例として、第６図に示すように、キャニスタ
Ｃがラバーの貼られたバンドｅによりセンターチューブ
ａに締着されたものがある。ｆはキャニスタＣとセンタ
ーチューブａとの間に介在させたクッションである。

この場合も、上記例と同様に外観上不利であり、外装の
ためのカバー類の対応が難しい。またバンドで締着でき
るフレームの形状には制約があって、自由度が乏しい、
などの問題がある。

（発明が解決しようとする課題） この発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたもの
であり、外観に影響がないように、隠蔽された位置にキ
ャニスタが配置され、しかもフレームや他部品に特別な
加工が要求されない自動２輪車のキャニスタ取着装置を
提供することを目的とする。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段） 上記の目的に沿って、この発明の自動２輪車のキャニス
タ取着装置は、ヘッドパイプから後方および下方へ接続
されたタンクレールとダウンチューブとによって主フレ
ームが構築され、その主フレーム内にエンジンユニット
が搭載されると共に、その上方のタンクレールに燃料タ
ンクが配置され、かつ、タンクレールとダウンチューブ
に掛け渡されたブリッジチューブにエンジンマウンティ
ングがボルトにより固定され、このエンジンマウンティ
ングによりエンジンユニットの上部が懸架された自動２
輪車において、エンジンマウンティングと共締めでキャ
ニスタ取着ステーが固定され、タンクカバーの内側に位
置するキャニスタが、このキャニスタ取着ステーの先端
部に、クッションを介して浮動式に保持された構成を採
るものである。

（作用） このような構成が採られたことにより、キャニスタはタ
ンクカバーの内部に隠蔽されて、自動２輪車として纏め
られた外観デザインに影響を与えない。

キャニスタ取着ステーがエンジンマウンティングと共締
めでブリッジチューブに固定され、キャニスタ取着のた
めの特別な加工７部品を必要としないので、キャニスタ
を用いない他の機種と同じ構造に設定でき、生産性やメ
ンテナンス性が良くなる。

キャニスタはクッションを介してキャニスタ取着ステー
に浮動式に保持されるので、振動によるダメージを受け
にくく、長期にその機能が維持できるものとなる。

（実施例） 以下この発明の実施例を示す図に就いて説明する。

第４図はこの発明のキャニスタ取着装置を備えた自動２
輪車の外観を示す側面図である・ヘッドパイプ１から後
方へタンクレール２、下方へダウンチューブ３が延びて
、それぞれセンターチューブ４およびロアチューブ５に
なって後下部で接続され、こうして構築された主フレー
ムにエンジンユニット６が搭載される。

エンジンユニット６の上方には、タンクレール２に跨が
って燃料タンク７が配置される。燃料タンク７の下縁に
はタンクカバー８が接続されて、エンジンのシリンダヘ
ッド９の一部を覆っている。

次に、第１図はこの発明の実施例になるキャニスタ取着
装置を示す主フレームの前上部の側面図、第２図はその
キャニスタ取着装置の正面図、第３図は側面図である。

燃料タンク７およびタンクカバー８に被覆された部分の
、シリンダヘッド９の上方に、タンクレール２とダウン
チューブ３の間にブリッジチューブ１０が掛け渡されて
いる。ブリッジチューブ１０には、エンジンマウンティ
ング１１がボルト１２で締着されている。このエンジン
マウンテイング１１に、シリンダヘッド９に形成された
ブラケット１３が接続されて、エンジンユニット６の上
部が懸架される。

次に、上記エンジンマウンティング１１に重ねて、キャ
ニスタ取着ステー１４がボルト１２により、共締めの形
で固定される。

キャニスタ取着ステー１４の先端縁の上下面には、クッ
ション１５ａ、１５ｂを挟んでアッパーブラケットプレ
ート１６ａとロアーブラケットプレート１６ｂの一端縁
が重ねられて、通しボルト１７ａとナツト１７ｂにより
浮動式に接続される。

アッパーブラケットプレート１６ａとロアーブラケット
プレート１６ｂは、他端縁が締着ボルト１９ａとナツト
１９ｂで結合され、間にキャニスタ１８を挾んで、これ
を抱持する。そして、このキャニスタ１８が前記タンク
カバー８の中に収容されるように、キャニスタ取着ステ
ー１４の形状が設定されている。

キャニスタ１８には、燃料タンク７から導出された蒸発
燃料吸入管２０とエンジン吸気通路に接続されたパージ
管２１が接続され、反対側から大気開放管２２が導出さ
れる。停車中に燃料タンク７内で蒸発した蒸発燃料は、
蒸発燃料吸入管２０を介してキャニスタ１８内に充填さ
れた吸着剤に捕集され、この捕集された燃料は、次のエ
ンジン稼働による負圧により、パージ管２１を介して吸
出され、シリンダ内で燃焼される口 こうして、蒸発燃料の大気への放散を防ぐキャニスタが
自動２輪車に設置される。そのキャニスタ１８はタンク
カバー８内に隠蔽され、自動２輪車の外観デザインに影
響を与えない。

キャニスタ取着ステー１４は、エンジンマウンティング
１１と共締めでフレームに固定されるので、フレーム側
には新たに加工を加える必要なく、キャニスタを用いな
い同機種のフレームと同一ににすることができ、生産性
がよい。また、キャニスタ取着ステー１４を用いたこと
により、キャニスタ１８を最適の位置に配置することが
でき、上記のデザイン上の問題や、ユーザが行う簡単な
メンテナンスなどに支障なく対応させることが可能であ
る。

さらに、キャニスタ１８が浮動式に保持されて振動が緩
和されるので、耐久性に優れたものとなる。

〔発明の効果〕

以上の通り、この発明に係わる自動２輪車のキャニスタ
取着装置は、タンクカバー付きの燃料タンクが配置され
、エンジンマウンティングによりエンジンユニットの上
部がフレーム上部に懸架された自動２輪車において、エ
ンジンマウンティングと共締めでキャニスタ取着ステー
が固定され、タンクカバーの内側に位置するキャニスタ
が、このキャニスタ取着ステーの先端部に、クッション
を介して浮動式に保持されたもので、キャニスタがタン
クカバー内に隠蔽されて、自動２輪車としての外観デザ
インに影響がなく、フレームや他部品に特別な加工が要
求されないので生産性やメンテナンス性が向上する効果
がある。

第１図はこの発明の実施例になるキャニスタ取着装置を
備えた自動２輪車フレーム前上部の側面図、第２図は第
１図のキャニスタ取着装置の拡大した正面図、第３図は
同じくキャニスタ取着装置の拡大した側面図、第４図は
第１図の自動２輪車の外観を示す側面図、第５図および
第６図はそれぞれ従来のキャニスタ取着装置を示す要部
の側面図である。

１・・・ヘッドパイプ、２・・・タンクレール、３・・
・ダウンチニーブ、６・・・エンジンユニット、７・・
・燃料タンク、８・・・タンク、カバー、１０・・・ブ
リッジチューブ、１１・・・エンジンマウンティング、
１２・・・ボルト、１４・・・キャニスタ取着ステー、
１５ａ。

１５ｂ・・・クッション、１８・・・キャニスタ。

巴願人代理人　　波　多　野　　　久

【図面の簡単な説明】

第 図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ヘッドパイプから後方および下方へ接続されたタンクレ
   ールとダウンチューブとによって主フレームが構築され
   、その主フレーム内にエンジンユニットが搭載されると
   共に、その上方のタンクレールに燃料タンクが配置され
   、かつ、タンクレールとダウンチューブに掛け渡された
   ブリッジチューブにエンジンマウンティングがボルトに
   より固定され、このエンジンマウンティングによりエン
   ジンユニットの上部が懸架された自動２輪車において、
   エンジンマウンティングと共締めでキャニスタ取着ステ
   ーが固定され、タンクカバーの内側に位置するキャニス
   タが、このキャニスタ取着ステーの先端部に、クッショ
   ンを介して浮動式に保持されたことを特徴とする自動２
   輪車のキャニスタ取着装置。