JPH0438118Y2 - - Google Patents

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JPH0438118Y2
JPH0438118Y2 JP1986047465U JP4746586U JPH0438118Y2 JP H0438118 Y2 JPH0438118 Y2 JP H0438118Y2 JP 1986047465 U JP1986047465 U JP 1986047465U JP 4746586 U JP4746586 U JP 4746586U JP H0438118 Y2 JPH0438118 Y2 JP H0438118Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (従来技術) 本考案は流体封入式防振ブツシユに係り、特に
流体の流動乃至は共振作用に基づいてブツシユ軸
心方向に入力される振動を減衰せしめるようにし
た防振ブツシユに関するものである。
(従来技術) 自動車等のサスペンシヨンの振動系に介装され
て、防振機能を果たす防振支持体の中に、入力振
動を流体の流動乃至は共振作用に基づいて減衰せ
しめるようにした、所謂流体封入式の防振支持体
がある。そして、そのような流体封入式防振支持
体の一種に、(a)内筒部材と、(b)該内筒部材の外側
に配置された外筒部材と、(c)それら内筒部材と外
筒部材との間に介装された筒状の弾性部材と、(d)
該弾性部材内に形成され、軸心方向に隔たつて配
列された環状の2種の流体室と、(e)該2種の流体
室を連通せしめるオリフイス手段と、(f)前記2種
の流体室内に封入された所定の非圧縮流体とを有
し、非圧縮性流体が前記オリフイス手段を移動す
る際の流動乃至は共振作用に基づいて、主として
ブツシユ軸心方向の入力振動を減衰せしめるよう
にした流体封入式防振ブツシユがある。例えば、
自動車のメンバマウントやデフマウント、あるい
はテンシヨンロツドブツシユやストラツトマウン
ト等が、それである。
ところで、このような流体封入式防振ブツシユ
では、前述のように、非圧縮性流体がオリフイス
手段を移動する際の流動乃至は共振作用に基づい
て振動が減衰せしめられるようになつているとこ
ろから、振動の減衰効果を高めるためには、オリ
フイス手段を流動乃至は共振する非圧縮性流体量
を振動入力に対して多くする必要があり、そして
そのためには、内筒部材と外筒部材との軸心方向
への相対変位量に対する2種の流体室の容積変化
率を高める必要があるのである。
(問題点) しかし、従来の流体封入式防振ブツシユでは、
それら流体室のブツシユ軸心方向の外壁部を構成
する弾性部材の軸心方向両端部分が、単に、内筒
部材の外周面と外筒部材の内周面とに対して拘束
され、内筒部材と外筒部材との軸心方向への相対
移動に従う弾性部材の変形時において、それら弾
性部材の軸心方向両端部分が、流体室のブツシユ
軸心方向内壁部を構成する弾性部材の隔壁部に対
してそれぞれ略等しい距離を保つて変形させられ
るようになつていたため、内筒部材と外筒部材と
の軸心方向への相対変位に対するそれら流体室の
容積変化率が、小さいといつた問題があり、それ
故振動入力に対する減衰効率が良好であるとは言
い難いものであつた。
また、かかる従来の流体封入式防振ブツシユに
あつては、流体室の形成に関連して、オリフイス
手段が固定的に設けられており、そのために流体
室の形成が面倒乃至は複雑であつたり、減衰され
るべき振動周波数に関係するオリフイスの径乃至
は断面積やその長さを自由に変化させることが困
難である等の問題を内在するものであつた。
(解決手段) ここにおいて、本考案は、このような事情に鑑
みて為されたものであつて、その要旨とするとこ
ろは、前述の如き、(a)内筒部材と、(b)外筒部材
と、(c)弾性部材と、(d)2種の流体室と、(e)オリフ
イス手段と、(f)所定の非圧縮性流体とを有する流
体封入式防振ブツシユにおいて、かかる2種の流
体室を、弾性部材の中間部に位置して、外周面に
開口する環状のポケツト部と、該ポケツト部の軸
心方向略中央部に位置して、該ポケツト部の底部
から所定高さで立ち上がる、前記弾性部材と同様
な材料からなる環状の隔壁部と、該ポケツト部の
外周面開口部に装着され且つ該隔壁部の外周部に
嵌合されて、該ポケツトを軸心方向において流体
密に2分する、外周面に周溝が形成されてなる半
円筒状の一対のオリフイス部材半体とから構成す
ると共に、該一対のオリフイス部材半体に、その
周溝を前記2種の流体室にそれぞれ連通せしめる
通孔を設けて、該一対のオリフイス部材半体を円
環状となるようにそれらの対応する端部を突き合
わせて前記ポケツト部の開口部に装着した状態に
おいて、前記外筒部材を外挿せしめることによつ
て、該一対のオリフイス部材半体の周溝を覆蓋す
ることにより、前記オリフイス手段を形成する一
方、弾性部材の軸心方向両端内周部に位置して、
弾性部材に一体に且つ内筒部材に位置固定に環状
の拘束部材をそれぞれ設け、該拘束部材によつて
該弾性部材の軸心方向両端内周部を該内筒部材に
対して拘束せしめるようにしたことにある。
(作用・効果) 従つて、かかる本考案に従う流体封入式防振ブ
ツシユにあつては、弾性部材に設けた環状のポケ
ツト部内に半円筒形状の一対のオリフイス部材半
体を突き合わせて配置することだけで、かかるポ
ケツト部を軸心方向に2分せしめて、2種の流体
室が極めて容易に形成され得ると共に、その一対
のオリフイス部材半体の外周面に設けた周溝を外
筒部材の外挿によつて覆蓋して、オリフイス手段
が形成されることとなるところから、オリフイス
手段の形成も簡単に行なわれ得、しかも単に一対
のオリフイス部材半体の周溝の大きさ、長さを変
えるだけで、オリフイスの断面積や長さを比較的
自由に変えることが出来、以て振動周波数のチユ
ーニングも容易となつたのである。
しかも、このような流体封入式防振ブツシユで
は、2種の流体室のブツシユ軸心方向外壁部を構
成する弾性部材の軸心方向両端部が、それぞれそ
の内周部を拘束部材によつて拘束され、内筒部材
と外筒部材との軸心方向への相対移動に従う弾性
部材の弾性変形時において、それら弾性部材の軸
心方向両端部の内周部が内筒部材に対して位置固
定に保持されるようになつているため、その内筒
部材と外筒部材との軸心方向への相対移動に従う
弾性部材の変形時において、2種の流体室の一方
では、軸心方向で対向する壁部が積極的に接近せ
しめられることとなり、また他方では、積極的に
離間せしめられることとなる。
つまり、本考案に係る流体封入式防振ブツシユ
においては、内筒部材と外筒部材との軸心方向へ
の相対移動に伴う弾性部材の弾性変形に従つて、
2種の流体室の一方では、拘束部材によつてその
容積が積極的に減少せしめられるのであり、また
他方では、その容積が強制的に増大せしめられる
のである。そして、それ故、弾性部材の軸心方向
両端部が単に内筒部材の外周面と外筒部材の内周
面とに拘束されている従来の流体封入式防振ブツ
シユに比べて、内筒部材と外筒部材との軸心方向
への相対変位量に対するそれら2種の流体室の容
積変化率が増大するのであり、オリフイス手段を
流動乃至は共振する非圧縮性流体量が増加して、
振動入力に対する減衰効率が向上することとなる
のである。
(実施例) 以下、本考案をより一層具体的に明らかにする
ために、その一実施例を図面に基づいて詳細に説
明する。
先ず、第1図および第2図は、本考案に従う流
体封入式防振ブツシユの一例を示す縦断面図およ
び横断面図であるが、それらの図に示されている
ように、本実施例の防振ブツシユは、内筒部材と
しての円筒状の内筒金具10と、その内筒金具1
0の外側に同心的に配置された外筒部材としての
円筒状の外筒金具12と、それら内筒金具10と
外筒金具12との間に介装せしめられた弾性部材
としてのゴムスリーブ14と、そのゴムスリーブ
14内において軸心方向で対向するように形成さ
れた、所定の非圧縮性流体が封入せしめられた一
対の環状の流体室16,16と、内周部において
それら流体室16,16の外周部を画定する状態
でゴムスリーブ14の外周部に装着され、外周部
において前記外筒金具12の内周面に嵌着され
た、外筒金具12との間にそれら流体室16,1
6を相互に連通せしめる周方向のオリフイス18
を形成する円筒状のオリフイス部材20と、ゴム
スリーブ14の軸心方向両端内周部を前記内筒金
具10に対して拘束せしめる拘束部材としての一
対の金属リング22,24とから成つている。
そして、かかる防振ブツシユは、内筒金具10
の内孔26において、所定の軸部材に外挿して取
り付けられると共に、外筒金具12において、直
接乃至は円筒状の取付スリーブ28を介して、所
定の筒状部材に挿入して取り付けられ、それら軸
部材と筒状部材との間に入力される軸心方向の振
動を非圧縮性流体がオリフイス18を移動する際
の流動乃至は共振作用に基づいて減衰せしめるよ
うになつている。なお、非圧縮性流体としては、
例えば水、アルキレングリコール、ポリアルキレ
ングリコール、シリコーン油、液状の低分子量重
合体等が用いられる。
ところで、このような防振ブツシユにおいて、
前記金属リング22は、その外周面がブツシユ軸
心方向外側ほど径の大きいテーパ状とされてお
り、ブツシユ軸心方向内側に位置する外周側コー
ナ部が鈍角状とされている。そして、内筒金具1
0に対して、その軸心方向の端面から所定距離だ
けブツシユ軸心方向内側寄りに圧入固定されてい
る。また、他方の金属リング24は、その断面形
状が矩形状とされており、内筒金具10の他端側
の端部に圧入固定されている。そして、第3図に
示されているように、これら金属リング22,2
4間に跨がつた状態で、前記ゴムスリーブ14が
内筒金具10の外周面に一体加硫成形せしめられ
ている。
また、かかるゴムスリーブ14は、第3図およ
び第4図に示されているように、その軸心方向の
略中央部に位置して、外周面に開口する、ゴムス
リーブ14の肉厚に略等しい深さの環状のポケツ
ト部30を有していると共に、そのポケツト部3
0の軸心方向中央部に位置して、前記金属リング
22,24の径方向の肉厚と略等しい高さの環状
の隔壁部32を有している。そして、そのポケツ
ト部30を軸心方向で挟む軸心方向端部34,3
6の内周部において、前記金属リング22,24
に一体に固着せしめられている。また、ポケツト
部30を軸心方向で挟むそれらゴムスリーブ14
の軸心方向端部34,36および前記隔壁部32
の外周部には、それぞれそれらの外周面を略覆う
状態で金属製の外側スリーブ38,40および4
2が加硫接着によつて一体に固着されており、そ
れら外側スリーブ38,40および42に対して
八方絞り加工が施されることにより、ゴムスリー
ブ14の軸心方向端部34,36および隔壁部3
2に対して予備圧縮が加えられている。なお、第
4図に示されているように、隔壁部32は、ブツ
シユ径方向の一方向において対向する部位が、他
の部位よりも形成幅の広い幅広部とされている。
そして、本実施例では、このようなゴムスリー
ブ14のポケツト部30の開口部に対して、前記
オリフイス部材20が装着せしめられると共に、
このオリフイス部材20が装着されたゴムスリー
ブ14に対して、前記外筒金具12が装着される
ことにより、第1図および第2図に示されている
如き流体封入式防振ブツシユが組み付けられるよ
うになつている。
オリフイス部材20は、第1図、第2図、第5
図および第6図に示されているように、半円筒状
を成す一対のオリフイス部材半体48,48が周
方向の端面を突き合わせられることによつて形成
されており、その外周部が、前記ポケツト部30
の形成幅に略等しい幅の幅広部50とされると共
に、その内周部が該幅広部50よりも所定寸法狭
い幅の狭幅部52とされている。そして、第1図
および第2図に示されているように、幅広部50
においてゴムスリーブ14の軸心方向端部34,
36間に嵌入されると共に、狭幅部52の内周面
に形成された環状溝54において前記ゴムスリー
ブ14の隔壁部32の外周部に固定的に嵌合され
て、ポケツト部30の開口部に装着され、ポケツ
ト部30の開口部を幅広部50において流体密に
閉塞すると共に、その幅広部50で閉塞したポケ
ツト部30内の空間を、内周部の狭幅部52とゴ
ムスリーブ14の隔壁部32とで協働して軸心方
向に流体密に2分するようになつている。これに
よつて、ゴムスリーブ14内に、前記一対の流体
室16,16が形成されるようになつているので
ある。
また、第5図および第6図に示されているよう
に、オリフイス部材20の外周部には、円周の略
全長にわたり、前記ゴムスリーブ14の隔壁部3
2の形成幅よりも広い幅をもつて、周溝56が形
成されている。そして、その周溝56の周方向両
端部の幅方向に隔たつた部位に位置して、一対の
通孔58,58が形成され、該オリフイス部材2
0のゴムスリーブ14への装着時において、周溝
56がそれら通孔58,58を通じて各流体室1
6,16にそれぞれ連通せしめられるようになつ
ている。
一方、前記外筒金具12は、第7図に示されて
いるように、ゴムスリーブ14への組付け前にお
いては円筒状を成しており、その内周部に、所定
厚さのゴム層60を一体に備えている。そして、
オリフイス部材20のゴムスリーブ14への装着
後、第1図および第2図に示されているように、
そのゴム層60を介してゴムスリーブ14に外挿
され、両端部にロールカシメ加工を施されて、ゴ
ムスリーブ14の外周部に組み付けられるように
なつている。そして、かかる外筒金具12の組付
け(外挿)によつて、前記オリフイス部材20の
外周部に形成された周溝56が、その開口部を流
体密に閉塞せしめられることにより、前記流体室
16,16を連通せしめるオリフイス18が形成
されるようになつている。なお、第7図中、62
はシールリツプである。
そして、通常は、前記オリフイス部材20の装
着、並びに外筒金具12の組付操作が所定の非圧
縮性流体中で行なわれることにより、それらオリ
フイス部材20および外筒金具12の組付けと同
時に、非圧縮性流体が流体室16,16内に封入
せしめられるのであり、これによつて、第1図お
よび第2図に示されている如き防振ブツシユが得
られるのである。
従つて、かかる構造の流体封入式防振ブツシユ
にあつては、オリフイス部材20のポケツト部3
0の開口部に対する装着によつて、2種の流体室
16,16が形成されると共に、かかるオリフイ
ス部材20の外周面に設けた周溝56を外筒金具
12の外挿によつて覆蓋することにより、所定の
オリフイス18が容易に形成されることとなる
が、かかるオリフイス18のサイズを決定するオ
リフイス部材20の周溝56の大きさ(径/長
さ)は比較的自由に決定され、従来の如き固定的
なものでないところから、振動周波数のチユーニ
ングが容易である利点を有している。
また、このような流体封入式防振ブツシユで
は、内筒金具10と外筒金具12との間に軸心方
向の振動が入力すると、ゴムスリーブ14の軸心
方向端部34,36と隔壁部32とがそれら内筒
金具10と外筒金具12との軸心方向への相対移
動に従つて弾性変形し、その結果流体室16,1
6のうちの一方の容積が減少し、他方の容積が増
大する。従つて、その容積が減少する側の流体室
16から増大する側の流体室16へオリフイス1
8を通じて非圧縮性流体が移動することとなり、
その際の非圧縮性流体の流動乃至は共振に基づい
て振動が減衰せしめられることとなる。
ところで、本実施例の流体封入式防振ブツシユ
では、前述のように、流体室16,16の軸心方
向外側の外壁部を構成するゴムスリーブ14の軸
心方向端部34,36が、金属リング22,24
によつて、その内周部をそれぞれ内筒金具10に
対して拘束されているため、内筒金具10と外筒
金具12との軸心方向への相対移動に従うゴムス
リーブ14の弾性変形時において、それら軸心方
向端部34,36の一方が流体室16,16の軸
心方向内側の内壁部を構成する隔壁部32に対し
て強制的に接近せしめられることとなり、他方が
強制的に離間せしめられることとなる。
つまり、内筒金具10と外筒金具12との軸心
方向への相対移動に伴うゴムスリーブ14の弾性
変形時において、流体室16,16のうちの一方
では、金属リング22または金属リング24によ
つて、その容積が積極的に減少せしめられるので
あり、また他方では、積極的に増大せしめられる
のである。そして、それ故、それらゴムスリーブ
14の軸心方向端部34,36が内筒金具10の
外周面および外筒金具12の内周面に単に拘束さ
れる場合に比べて、内筒金具10と外筒金具12
との軸心方向への相対変位量に対するそれら流体
室16,16の容積変化率が著しく増大するので
あり、オリフイス18を流動乃至は共振する非圧
縮性流体量が大幅に増大して、振動入力に対する
減衰効率が向上するのである。
なお、本実施例では、前述のように、流体室1
6,16を隔てる隔壁部の外周部がオリフイス部
材20の狭幅部52によつて構成されているた
め、これによつても流体室16,16の容積変化
率が積極的に増大せしめられ、振動入力に対する
減衰効率が向上するといつた利点がある。
また、本実施例では、金属リング22のブツシ
ユ軸心方向内側に位置する外周側コーナ部が鈍角
状とされているため、ゴムスリーブ14の軸心方
向端部34の内周部位が、入力振動による繰返し
変形に対して優れた耐久性を有しているといつた
利点もある。なお、本実施例では、設計上の都合
から、他方の金属リング24の断面形状が矩形状
とされているが、この他方の金属リング24の断
面形状も、設計上許される場合には、上記金属リ
ング22の断面形状と同様の形状とすることが可
能である。
以上、本考案の一実施例を説明したが、これは
文字通りの例示であつて、本考案が、かかる具体
例に限定して解釈されるべきものでないことは、
勿論である。
例えば、前記実施例では、内筒部材である内筒
金具10と拘束部材である金属リング22,24
とがそれぞれ別体に構成されていたが、それらを
一体に構成することも可能である。
また、前記実施例では、流体室16,16とが
オリフイス部材20と外筒金具12との間に形成
された周方向のオリフイス18によつて連通せし
められるようになつているが、そのようなオリフ
イス18の断面形状や長さ、あるいはそれらの比
率等は、目的とする振動周波数に応じて適宜に変
更することが可能である。
さらに、本考案は、自動車サスペンシヨンにお
けるメンバマウントやデフマウント、あるいはテ
ンシヨンロツドブツシユやストラツトマウント等
に対して特に好適に適用できるものであるが、こ
れら以外の流体封入式防振ブツシユに対しても適
用することができる。
その他、一々列挙はしないが、本考案がその趣
旨を逸脱しない範囲内において種々なる変更、修
正、改良等を施した態様で実施できることは、言
うまでもないところである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す縦断面図(第
2図における−断面図)であり、第2図は第
1図における−断面図である。第3図は第1
図の実施例におけるゴムスリーブの一体加硫成形
品を示す縦断面図であり、第4図はその右側面図
である。第5図は第1図の実施例のオリフイス部
材を取り出して示す平面図であり、第6図はその
右側面図である。第7図は、第1図の実施例にお
ける外筒金具のブツシユ組付け前の形状を示す縦
断面図である。 10…内筒金具(内筒部材)、12……外筒金
具(外筒部材)、14……ゴムスリーブ(弾性部
材)、16,16……流体室、18……オリフイ
ス、20……オリフイス部材、22,24……金
属リング(拘束部材)、30……ポケツト部、3
2……隔壁部、34,36……軸心方向端部、3
8,40,42……外側スリーブ、48……オリ
フイス部材半体、50……幅広部、52……狭幅
部、60……ゴム層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 内筒部材と;該内筒部材の外側に配置された外
    筒部材と;それら内筒部材と外筒部材との間に介
    装された筒状の弾性部材と;該弾性部材内に形成
    され、軸心方向に隔たつて配列された環状の2種
    の流体室と;該2種の流体室を連通せしめるオリ
    フイス手段と;前記2種の流体室内に封入された
    所定の非圧縮性流体とを有する流体封入式防振ブ
    ツシユにおいて、 前記2種の流体室を、前記弾性部材の中間部に
    位置して、外周面に開口する環状のポケツト部
    と、該ポケツト部の軸心方向略中央部に位置し
    て、該ポケツト部の底部から所定高さで立ち上が
    る、前記弾性部材と同様な材料からなる環状の隔
    壁部と、該ポケツト部の外周面開口部に装着され
    且つ該隔壁部の外周部に嵌合されて、該ポケツト
    部を軸心方向において流体密に2分する、外周面
    に周溝が形成されてなる半円筒状の一対のオリフ
    イス部材半体とから構成すると共に、該一対のオ
    リフイス部材半体に、その周溝を前記2種の流体
    室にそれぞれ連通せしめる通孔を設けて、該一対
    のオリフイス部材半体を円環状となるようにそれ
    らの対応する端部を突き合わせて前記ポケツト部
    の開口部に装着した状態において、前記外筒部材
    を外挿せしめることによつて、該一対のオリフイ
    ス部材半体の周溝を覆蓋することにより、前記オ
    リフイス手段を形成する一方、前記弾性部材の軸
    心方向両端内周部に位置して、該弾性部材に一体
    に且つ前記内筒部材に位置固定に環状の拘束部材
    をそれぞれ設け、該拘束部材によつて該弾性部材
    の軸心方向両端内周部を該内筒部材に対して拘束
    せしめるようにしたことを特徴とする流体封入式
    防振ブツシユ。
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JP2638602B2 (ja) * 1987-11-18 1997-08-06 トヨタ自動車株式会社 防振装置
JPH0716130Y2 (ja) * 1989-06-21 1995-04-12 東海ゴム工業株式会社 流体封入式筒型防振組立体

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JPS61274133A (ja) * 1985-05-25 1986-12-04 ボ−ゲ・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツンク 軸受

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