JPH0437930Y2 - - Google Patents

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JPH0437930Y2
JPH0437930Y2 JP1985019155U JP1915585U JPH0437930Y2 JP H0437930 Y2 JPH0437930 Y2 JP H0437930Y2 JP 1985019155 U JP1985019155 U JP 1985019155U JP 1915585 U JP1915585 U JP 1915585U JP H0437930 Y2 JPH0437930 Y2 JP H0437930Y2
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snow
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  • Devices Affording Protection Of Roads Or Walls For Sound Insulation (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、防雪柵、特に、防雪柵の風下側に
雪が堆積せず、除雪の容易な防雪柵に関するもの
である。
〔従来の技術〕
従来の防雪柵としては、吹払式と吹溜式の2種
類に大別できる。
しかしながら、近年においては、第8図に示す
吹払式防雪柵の需要が増加する傾向にある。それ
は、道路に溜る雪を吹払式防雪柵で風1を絞り、
防雪板2の下部空間3より吹き出すことにより、
吹き出す風を加速して、その風によつて道路面4
上の雪を吹き払うので、雪の除去効果が良いこ
と、また、そのために、防雪板2間から吹き出す
風5も、下部空間から吹き出す速い速度の風6に
すい込まれて、下部空間3からの風に合流し、道
路面4上を這う形となり、雪の風下側への吹払い
が一層効果的であること、更に、これらのため
に、路面4上には渦の発生がなく、従つて、自動
車の運転者に対する視界の確保も非常に良好であ
ること等の理由によるものである。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、吹払式防雪柵の下部空間3が、
次に示すような理由により、雪で埋つてしまう場
合がある。その主な場合を示すと、 (1) 無風時に大量の降雪があり、時間の経過とと
もに雪の粘着力が増加し、風の力で下部空間3
および路面4上の積雪が吹き払えなくなる場合 (2) 無風時に路面4上に堆積した雪を除雪機によ
つて除雪作業を行なうが、その場合、防雪柵側
に雪が押されて、防雪柵下の下部空間3に堆積
し、粘着力が増加して、風の力によつてはこの
堆積雪が吹き払えなくなる場合 である。
その結果、次のような問題点を生ずることにな
る。すなわち、 (1) 下部空間は、防雪柵の受風面積に対して約1/
2の面積に設定するのが最も効率が良いと言わ
れており、従つて、下部空間3から吹き出す風
の風速も2倍となつて、路面4上の雪もよく吹
き払われるが、この下部空間3が雪で埋まる
と、風は加速されず、防雪柵の上方を通り抜け
る割合が多くなり、その結果、逆に路面上には
通常以上の堆雪を見るようになる。
(2) 下部空間3からの吹き出す風が減少し又は無
くなると、その結果、防雪柵の風上側には、防
雪柵によつて流れの止められた雪が大量に堆積
するようになり、従つて、融雪期の雪溶けが遅
れ、道路すなわち防雪柵に沿つた畠では作物の
生育に大きな悪影響を及ぼすようになる。
(3) 更に、下部空間3が堆雪で埋まり、吹き出す
風を減少させたりあるいは風を止める場合に
は、路面4上には風の渦が発生し、その結果、
路面上に吹溜りを生ずる。この吹溜りや渦は、
自動車の運転に支障を与え、また、運転者の視
界を著しく妨げ、安全運転を大きく阻害する。
このような障害に対して、従来は、第9図に示
すように、除雪機により路面上の除雪を行なう
が、防雪柵の支柱7が邪魔をして、支柱7間すな
わち下部空間3内に除雪機の除雪刃8を入れるこ
とができず、従つて、この下部空間3内の除雪を
行なうことができず、そのために、第10図に示
すように、支柱7の近くまでの除雪しかなし得な
かつた。その結果は、第11図に示すような渦を
路面上に発生することになり、路面上の堆雪と、
渦による視界の妨げを生ずるようになる。
上記のような障害に対して従来は、作業員の手
作業により、防雪柵の下部に溜つた雪9を除去し
て風が吹き抜ける下部空間3を確保していた。
本来、防雪柵の設置の目的が、歩行者や自動車
等の安全通行および除雪費用の軽減にあつたのに
もかかわらず、作業員の手作業による膨大な費用
の増加や、吹溜りや渦の発生による自動車等の安
全走行に対する障害の発生を伴うという問題点を
有していた。
このような問題点を解決するために、路側帯に
沿つて立設された防雪柵において、道路上を走行
する除雪機の除雪刃が所定幅だけ防雪柵の直下へ
侵入できるように、防雪柵の接地脚部を路側方向
へ逃がしたものも既に提案されている(実開昭60
−144614号公報参照)。しかしながら、このよう
な防雪柵においては、防雪板部分の重心が道路側
に偏よるので防雪柵には道路側へ倒れようとする
大きなモーメントが作用し、かつ道路側に吹き抜
けようとする風の影響も重なり、また、防雪板部
分の連結部が積雪による雪丘に埋まつて融雪期に
おける雪の沈降力を受けるので、破壊されやす
く、防雪柵、特に防雪板部分には、反対方向に引
つ張る補強用の支柱またはロープ、あるいは下方
から支持する補強部材を欠かすことができない。
このような補強用支柱あるいはロープの固定には
接地脚部から離れた場所を、また下方からの支持
補強部材には防雪板と路面との間の空間を必要と
するので、このような防雪柵は現実的でなかつ
た。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、この考案は、道路
の路面外に垂直に設けられた多数の支柱と、これ
らの支柱に下方の道路上へ張り出すようにその頂
部を連結された主柱と、これらの主柱間に水平軸
に対して回動可能に設けられた複数の防雪板と、
これらの防雪板が回動可能に連結された連動部材
とからなる防雪柵を、上記主柱および防雪板の下
端と路面との間に所定の間隔が置かれるように設
置したものである。
〔作用〕
それらの間に複数の防雪板が設けられている主
柱を支柱から下方の道路上へ張り出すようにその
頂部を支柱に連結したので、防雪板の一部および
その連結部分が雪丘に埋もれることがないので融
雪期に雪の沈降力を受けず、主柱と防雪板の重力
によるモーメントも道路側に吹き抜けようとする
風力とは相殺されるものであり、主柱や防雪板を
支持するために、特に補強用支柱やロープ、また
は補強部材を必要としない。したがつて、道路脇
に補強用支柱やロープのための新しい土地を必要
とすることがないので防雪柵の設置が容易であ
り、また、下方からの補強部材が主柱および防雪
板と路面との間の下部空間を邪魔することがない
ので、除雪機の除雪刃を路面端部にまで容易に入
り込ますことができる。
〔実施例〕
以下、この考案をその一実施例を示す図に基づ
いて説明する。
第1図および第2図におて、符号11は縦方向
に並列して複数個設けられた防雪板であつて、そ
の両端部は主柱12に回転軸13を介してほぼ水
平な軸心上を回動することが可能なように取り付
けられている。また、14は道路の路面4外に基
礎コンクリート15に取り付けて設けられた支柱
であつて、主柱12はそれらの頂部において連結
することによつて、上記支柱14に取り付けられ
ている。主柱12は、支柱14から下方の道路上
に張り出し、その下端および最下端に取り付けら
れた防雪板の下端は、路面4から所定間隔、すな
わち除雪機の除雪刃8が挿入可能な間隔で、かつ
吹払いのための加速風を得るために最適の間隔を
有し、したがつて、主柱12の下端の下方には、
障害物の存在しない下部空間16が全長にわたつ
て形成される。
また、符号17は、複数個の防雪板11を同時
に回動さるせために、各防雪板11に回動可能に
ピン結合された連動部材であり、18は防雪板1
1の回動を所定位置において係止するためのスト
ツパー、19は主柱12の位置決めおよび支持用
の支持部材、20および21は主柱12の補強部
材である。
また、防雪板11の詳細を示すと、第3図のと
おりであつて、防雪板11は板部材22の両側を
取付金具23に例えばボルト24により取り付け
られ、取付金具23には防雪板11を主柱12に
回動可能に取り付けるための回転軸13が取り付
けられている。なお、連動部材17は、この取付
金具23にピンボルト25により回動可能に取り
付けられている。
この実施例は上記のように構成されているが、
次に作用について説明する。
まず、降雪時以外にあつては、防雪柵が視界を
妨げ、自動車の運転車等に対する圧迫感等を与え
たり、景観を害すること等を避けるために、防雪
板11は、第4図に示すように、ストツパー18
が当接するまで連動部材17により回動し倒され
て、透視し得るようにされる。
一方、降雪時において、各防雪板11は起こさ
れて風の吹抜けを阻止する。従つて、風のある場
合には、防雪板11に当たる風は、第5図Aに示
すように、防雪板11の下端の下部空間16に誘
導され、風速を増して下部空間16を吹き抜けた
後、その増速された風によつて路面4上の雪を吹
き払い、除雪する。
また、風のない場合には、第5図Bのように、
路面4上とともに防雪板下にも堆雪するが、この
場合は、その後に風が吹いても、下部空間16が
閉塞するか、又は、せばめられているために、下
部空間16からの風の吹出しは小量となり、路面
4上の雪は吹き払われない。
この状態になつた場合には、第6図に示すよう
に、除雪機により、路面4外まで除雪する。この
場合、下部空間16には障害物がないために、除
雪機の除雪刃8は、除雪板11の下部を十分奥ま
で除雪することができ、従つて、人手を要するこ
となく、除雪機の除雪作業のみによつて、第7図
に示すように、十分な大きな下部空間16を形成
し、その結果、図に示すように、増速された有効
な風を下部空間16より吹き出して、路面4上の
雪を吹き払う。
なお、上記実施例においては、主柱12の頂部
を支柱14の上端に連結しているけれども、連結
位置は上端に限られることなく、主柱12の下端
と路面4との間に所定の間隔が得られれば、どの
位置でもよい。
〔考案の効果〕
上記のように、この考案によれば、この考案の
防雪柵によれば、主柱が下方の道路上に張り出す
ようにその頂部で支柱に連結されているので、融
雪期における雪の沈降力を殆ど受けず、主柱と防
雪板の自重によるモーメントと通常の風の影響だ
けを考慮すればいよのでその分、主柱や防雪板の
支持のための補強部材、補強用支柱やロープを軽
減することができる。したがつて、補強部材、補
強用支柱やロープのための空間を節約でき、主柱
および防雪板の下端と路面との間に所定の間隔を
形成して防雪柵を設置することが容易である。
また、連結部の下方には広い空間が確保できる
ので除雪機の除雪刃と防雪柵との接触の恐れがな
く、除雪機の運転も容易で除雪作業を効率的に行
うことができる。
さらに、各防雪板は、各主柱間で水平軸に対し
て回動可能に設けられ、かつそれぞれ連動部材に
回動可能に連結されているので、降雪時以外には
連動部材の操作によつて、複数の防雪板を一度に
水平に回動し、防雪柵外の視界を取り戻すことが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例の正面図、第2図
は第1図の右側面図、第3図は第1図の防雪板の
主柱への取付部の詳細図、第4図は第1図の非降
雪時の状態を示す側面図、第5図Aは第1図の降
雪時であつて風のある場合の状態を示す側面説明
図、第5図Bは第5図Aの風がなく、積雪した状
態の後、風が吹き出した場合の状態を示す側面説
明図、第6図は第5図Bの積雪後の除雪機による
除雪作業の状態を示す説明図、第7図は第6図に
よる除雪後の風の状態を示す説明図、第8図は従
来の防雪柵と風の状態を示す防雪柵の側面図、第
9図は第8図の除雪作業の説明図、第10図は第
9図による除雪後の堆雪状態を示す説明図、第1
1図は第10図における場合の風の状態を示す説
明図である。 4……路面、11……防雪板、12……主柱、
13……回転軸、14……支柱、16……下部空
間、17……連動部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 道路の路面外に垂直に設けられた多数の支柱
    と、これらの支柱に下方の道路上へ張り出すよう
    にその頂部で連結された主柱と、これらの主柱間
    に水平軸に対して回動可能に設けられた複数の防
    雪板と、これらの防雪板が回動可能に連結された
    連動部材とからなり、上記主柱および防雪板の下
    端と路面との間に所定の間隔を置くように設置さ
    れたことを特徴とする防雪柵。
JP1985019155U 1985-02-15 1985-02-15 Expired JPH0437930Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985019155U JPH0437930Y2 (ja) 1985-02-15 1985-02-15

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985019155U JPH0437930Y2 (ja) 1985-02-15 1985-02-15

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Publication Number Publication Date
JPS61135909U JPS61135909U (ja) 1986-08-23
JPH0437930Y2 true JPH0437930Y2 (ja) 1992-09-07

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ID=30508467

Family Applications (1)

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JP1985019155U Expired JPH0437930Y2 (ja) 1985-02-15 1985-02-15

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Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60144614U (ja) * 1984-03-05 1985-09-25 トーア・スチール株式会社 吹払柵

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61135909U (ja) 1986-08-23

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