JP4336257B2 - 防雪柵の基礎転倒防止工 - Google Patents
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Description
しかしながら、防雪柵に対しては、正風のみならず、道路側から反道路側に吹く「逆風」も作用する。この逆風に対しては耐荷重不足になるので、基礎ボリュームが大荷重に耐えられず、基礎が反道路側に転倒して、上部構造(防雪柵本体)が破損する事故が頻発していた。
この対策としては、逆風にも耐えられるようにコンクリートを使用して既存の基礎コンクリートに打ち継ぎを行うことで基礎のボリュームアップを図ることが挙げられるが、大掛りな工事となり、また、冬季におけるコンクリートの養生の難しさなどからの通年施工ができず、かつまた、土砂を掘削した場合には残土の処理も煩雑なものなり、施工性が芳しくないとともに工事費が高くなる問題があった。
転倒防止具を基礎コンクリートの近傍に配してサポート部分を基礎コンクリートと結合することで基礎転倒防止を図るので、コンクリートのうち継ぎといった大規模な工事を要さず、簡単な作業により既設の防雪柵における転倒防止を達成することができ、短期間の工期でしかも通年施工で行なえ、使用する部材も簡単なもので足りるので、効果の割に施工費用を安くすることができるというすぐれた効果が得られる。
また、サポート部材を共通部品とし、異なる寸法の支圧板への配設数を変えることで簡単に必要強度に対応することができる。
これによれば、転倒防止具をしっかりと基礎コンクリートと一体化することができるので、逆風時の強い荷重を安定的に受け止めて、基礎の転倒を防止できる。
これによればアングル効果により強度が高く、また比較的軽量で、現場での取扱いも容易になる。
支圧板ないし支圧部は後半域に傾斜部を有しているものを含んでいる。
これによれば、支圧板ないし支圧部の後部が地盤から浮かず、有効支圧面積が増し、全面積を支持面積とすることができるので、一段と強い逆風にも基礎転倒を防止できる。
図1と図2は本発明による基礎転倒防止工を適用して強化された吹き払い式の防雪柵の一例を示しており、1、1はH形鋼や鋼パイプなどで作られ、道路端の道路延長方向に沿って所定の間隔で配された支柱、2は前記支柱1,1間に多段状に配された防雪板である。
この穴5の大きさは、転倒防止具4を配置するに十分なものでよいが、栗石などの基礎層3´の表面とほぼ同じレベルの穴底地盤50は均一に敷き均し、場合によっては砕石類を用いて固める。
もちろんこれに限定されるものではなく、ボルトを支圧板4a側に植え立て、これに底部40のボルト穴を通し、ナットで緊締してもよいし、溶接などで底部40を支圧板4aと一体化してもよい。
そこで、突出部60にナット4eを螺合して緊締すれば、基礎コンクリート3と転倒防止具4とが一体化される。これが図5の基本工事完了の状態である。
しかし、本発明では、基礎コンクリート反道路側面30の下部域にサポート部材4b、4bが前部41をもって結合されていて、サポート部材の底部40が基礎コンクリート反道路側面に近接した地盤50に据えられた支圧板4aに一体化している。
このため、図6の斜めの点線で示すように、基礎コンクリート3は実質的に底面積が広げられたものとなり、それにより反道路側への荷重に対する抵抗が著しく増大し、逆風による転倒事故の発生が防止される。 本発明は基礎コンクリート3の反道路側に腹付け土が全くない場合も有効である。
サポート部材4bは第1実施例と同様なものが用いられ、支圧板4a上に平行状に3個配列され、それぞれ底部40が支圧板に固定され、各前部が基礎コンクリート3の反道路側面30に結合される。
他の構成と工程は第1実施例と同様であるから、説明は援用する。
1)サポート部材4bは、側面が三角形状である場合に限らず任意であり、図10のように、後部に立ち上がりを有していもよい。あるいは図11のような斜部と突っ張り部を有するような異形状であってもよい。さらに、サポート部材4bは、底辺部40と前辺部41を多角状のプレートでつないだものでもよいし、断面が直角三角形などをなした筒状体あるいは、後述する図12のサポート部(材)のように、前部の両側が90度屈曲して後方に伸びる平面コ字状の部体を用いてもよい。
2)支圧板4aは、それ自体の前端が図11のようにL状などのブラケット4cによりアンカー6と結合されてもよい。
4)基礎コンクリート3の反道路側面に対する連結部分は、座片を用いずに、直接、前部の板面を用いてもよい。また、座片は場合によっては左右のサポート部材に渡される帯状であってもよい。
5)支圧板4aの基礎コンクリート3の反道路側面に対する配置高さレベルは、通常、基礎コンクリート3の底面と同レベルとされるが、場合によっては、それよりも適度に高いレベルであってもよい。
図13と、図14は図12の基礎転倒防止具4を適用した例を示しており、前部40を基礎コンクリート3の反道路側面に当接し、アンカー6の突出部60にナットを螺合することで工事が完了するので、簡単である。
これによれば、傾斜部4a´は、基礎コンクリート3の反道路の土層が平らである場合には土層に食い込み、反道路の腹付け土が所定の水平状から先に傾斜がある場合にはその傾斜に合致して、支圧板の後半部を浮かさず支圧有効面積を十分なものにすることができる。
実験対象の防雪柵は既設の吹払い柵であり、支柱は100×100で高さ3500mmのH形鋼、支柱間隔は4mとし、防雪板は1.6t×550×3800mmを左右の支柱間に4段、道路側に鉛直に対して23度の角度で支架させた仕様のものである。基礎は、800×800mm、高さ1400mmのコンクリートである。
これに対し、支圧板として540×1000mm、厚さ12mmの厚鋼板を用い、サポート部材として、40×40×4tmmのL形鋼を高さ516mm、奥行き516mmの略直角正三角形状に溶接して組立て、鉛直辺部に50×4.5mm×100mmの座片を溶接したものを用い、このサポート部材を3つ、450mmの間隔をおいて支圧板に配し、底辺部をボルトで固定した転倒防止金具を使用した。
また、支圧板として、540×1000mm、厚さ12mm、395mmの位置から後方160mmを135度に屈曲したものを使用した結果、風速45m/secの逆風でも、全く転倒が発生せず、非常に効果的であることが確認された。
2 防雪柵
3 基礎コンクリート
4 転倒防止金具4
4a 支圧板(支圧部)
4b サポート部材(サポート部)
40 底部
41 前部
5 穴
6 アンカー
Claims (4)
- 基礎コンクリート上に立設した支柱に防雪板を装架させた防雪柵において、支圧板と支圧板に固定される底部と基礎コンクリートに連結されるべき前部を有するサポート部材を備えた転倒防止具を用い、支圧板をブロック状の基礎コンクリート反道路側面の近傍でかつ基礎コンクリートの底面とほぼ同レベルの地盤に位置させ、サポート部材の前部を基礎コンクリート反道路側面に埋め込んだアンカーの反道路側に突出する部分に連結して基礎コンクリートと転倒防止具を一体化することにより基礎コンクリートの底面積を広げることを特徴とする防雪柵の基礎転倒防止工。
- サポート部材が鋼材を組付け接合したフレーム状をなしている請求項1に記載の防雪柵の基礎転倒防止工。
- 支圧板とサポート部材が一体化された成形体からなっている請求項1に記載の防雪柵の基礎転倒防止工。
- 支圧板が後半域に傾斜部を有している請求項1に記載の防雪柵の基礎転倒防止工。
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