JP2588137B2 - ガードレール等の仮設装置 - Google Patents

ガードレール等の仮設装置

Info

Publication number
JP2588137B2
JP2588137B2 JP6121781A JP12178194A JP2588137B2 JP 2588137 B2 JP2588137 B2 JP 2588137B2 JP 6121781 A JP6121781 A JP 6121781A JP 12178194 A JP12178194 A JP 12178194A JP 2588137 B2 JP2588137 B2 JP 2588137B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base member
guardrail
block
front wall
band
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6121781A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07300830A (ja
Inventor
重一 山内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP6121781A priority Critical patent/JP2588137B2/ja
Publication of JPH07300830A publication Critical patent/JPH07300830A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2588137B2 publication Critical patent/JP2588137B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 この発明は、ガードレール等の
仮設装置に関し、より詳しくは、所定期間、車道上に一
時的に設置されるガードレール、フェンスなどの仮設装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】 道路上にはガードレールあるいはフェ
ンスなどを一時的に設置する必要が生じる場合は多々
。例えば、新規に道路を設けた折、従来の道路とこの
新規道路の境界部にて、未整備の新規道路への一般車両
の進入を阻止する場合、あるいは三車線の車道中、一車
線を閉鎖する必要が生じた場合などにあって、防護柵設
置要綱によれば、ガードレールの基礎部分は深さ1.1
m程度の土中式根入れが必要とされている。しかし要綱
の規定を厳格に採用する折には、その仮設設置には大変
な手数を要し、またその撤去時には、道路の大規模な補
修工事も必要となり、その仮設費用も全体的には莫大な
ものとなる。
【0003】 しかし、現実においては、仮設費用の軽
減を意図して、図8にその例を示すように、全く根入れ
手段を採用することなく、コンクリート製の四角形の各
ブロック41の略中心部に穿設した縦方向の挿入孔42
内にそれぞれポスト43を立設し、該ポスト43,43
間にガードレール44あるいはフェンスを差し渡し状に
固着せしめている。
【0004】 あるいは、図9に示すように、各コンク
リート製ブロック41の両側壁面部分に縦方向の切欠き
溝45,45を設け、隣接する一対のブロック41,4
1間にて、該切欠き溝45部にコンクリート製あるいは
木製などのブリッジ板46の端部をそれぞれ係止せしめ
て、ガードレール44全体の補強強化を図っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 取付け用基礎部材と
してブロックを用いた従来のガードレール等の仮設装置
は、ブロック自体を車道面に直接設置しているため、本
装置に暴走車両が接触し、あるいは衝突した折、車両は
ガードレールおよびブロックの角部に激突し、車両は破
損し、またガードレール支持用ポストとブロックとは挿
込み構造となっているので、ブロック部はポストを中心
に回転し、車両は不測の方向にスピンをかけられ、正規
の車両走行路より大きく逸脱し、大事故の原因となる。
【0006】 図9に示す隣接するブロック間にブリッ
ジ板を配した構成を採用した場合、装置自体は確かに補
強され、安定性は向上するも、依然としてブロック群は
車道上に設置されているため、暴走車両の接触、あるい
は衝突の折、このブリッジ板はガードレールと略平行し
ているため、車両はブリッジ板に沿って進行し、ガード
レールの屈曲、車両のブロックの角部に対する衝突はブ
リッジ板のブロックよりの離反、さらにブロックのポス
トを中心とする回転は、暴走車両の事故発生の一因とな
る車両に対しスピンがかけられる結果となる。
【0007】 本来、ガードレール等の仮設装置は、道
路の構造令に従って作られた車道を一時的にせよ道路構
造令に反した形、例えば急カーブまたは変則的な仮設装
置の取付けにより、車両を誘導するものであるため、そ
の分事故発生の危険度は高まる。そのためにもガードレ
ール等の仮設装置はより安全性の高い車両の路外逸脱防
止構造のものが求められる。
【0008】 この発明は暴走車両の本装置への接触あ
るいは衝突の折にも、暴走車両をして本来の車両走行路
へ誘導し、工事現場などへの暴走車両の突入を未然に回
避し、大事故の誘因を初期的段階にて取除き、その仮設
装置の設置構成比較的簡易でありながら、拡大事故の
発生を予防的に阻止しうるガードレール等の仮設装置を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するた
めに、この発明に係るガードレール等の仮設装置は、以
下の構成を採用している。すなわち、本装置にあって
は、コンクリート製帯状基礎部材は少なくとも底盤と該
底盤の車道側縁に立上り状に正面壁が一体に形成されて
おり、該底盤上にはガードレールまたはフェンスを取付
けたポストを立設せしめたコンクリート製ブロック群が
前記正面壁に接し、かつ基礎部材に対し、所望の間隔に
て回転不動状態に載置されていることを特徴とする。
【0010】 また、より具体的な本装置にあっては、
コンクリート製帯状基礎部材は底盤と該底盤の車道側縁
に立上る正面壁と反対側の背面壁にて構成された天井を
開口する断面チャンネル型を呈し、該基礎部材の溝内に
は、ガードレールまたはフェンスを取付けたポストを立
設したコンクリート製ブロック群が、所望の間隔にて回
転不動状態に嵌合載置されていることを特徴とし、また
さらに前記基礎部材の溝内には草花などを植え込むため
の土壌を入れたことを特徴とする。
【0011】 また本装置にあっては、コンクリート製
帯状基礎部材は底盤と該底盤の車道側縁にて立上る正面
壁と反対側の高さの低い背面壁にて構成された天井を開
口する断面チャンネル型を呈し、該基礎部材上にはガー
ドレールまたはフェンスを取付けたポストを立設したコ
ンクリート製ブロック群が、ブロックの底部に設けた嵌
合溝部に前記背面壁を嵌合せしめて、所望の間隔にて回
転不動状態に載置されていることを特徴とする。
【0014】 また前記正面壁の上縁部には車道側に、
円弧面を有する迫り出し部を設けている。あるいはまた
正面壁の車道側面の中央部には帯状凹陥部を形成し、そ
の下方部分に上り勾配の上向き傾斜壁を、また上方部分
には下向き傾斜壁を連設して設け、全体的に正面壁の車
道側面を「く」の字形としたそれぞれの正面壁をもって
構成せしめたことを特徴としている。
【0015】 また各帯状基礎部材の裏面は全面に亘っ
て凹凸面が形成され、その下面には柔軟性を有するシー
ト材が敷設されていることを特徴としている。
【0017】
【作用】 ガードレールなどを立設せしめたコンクリー
ト製ブロックはコンクリート製帯状基礎部材上に載置さ
れて、鋭い角部を有するブロック群は、基礎部材の正面
壁の背部に隠蔽され、暴走車両は直接ブロック群に衝突
することが回避でき、またブロックはポスト部を中心に
回転することがなく、重量の大きいコンクリート製基礎
部材、ブロック群にてガードレールの基礎を固めること
ができる。
【0018】 また、暴走車両、特にタイヤ部はまず基
礎部材の車道側縁に位置する正面壁の車道側面の下方部
分に形成された上り勾配の上向き傾斜壁部分に乗り上げ
気味に浅い角度にて摺接状に衝突し、車両暴走方向は
正規の車両走行路へと誘導される。また正面壁の上縁部
に設けた迫り出し部の存在は、該部に摺接した車両のタ
イヤははじかれ気味にて正規の車両走行路へと誘導され
る。また下向きおよび上向きの連続する傾斜壁を正面壁
に形成した折には、暴走車両は上下二個所の傾斜壁にて
順次摺接し、正規の車両走行路への誘導がなされる。ま
た、仮設ガードレールなどがカーブ個所に設置される折
には、帯状基礎部材は比較的短いものを用いることによ
り、その設置作業は容易なものとなる。
【0019】
【実施例】 つぎに、この発明に係るガードレール等の
仮設装置の具体的実施例を図面を用いて説明する。図1
はこの発明を実施したガードレール等の仮設装置の一部
の斜視図で、ガードレール等の仮設装置1は、天井を開
口する断面チャンネル型を呈する鉄筋コンクリート製帯
状基礎部材2と同じく鉄筋コンクリート製のブロック8
から構成されている。
【0020】 帯状基礎部材2は底盤3と底盤3の車道
側縁部にて立上る正面壁4と他縁部にて立上る、前記正
面壁4と対をなす背面壁5にて構成され、これら底盤3
と両壁4,5にて形成される基礎部材2の溝部6には、
所望の間隔にて立方体状のコンクリート製ブロック8群
が嵌合載置されている。
【0021】 図1の左方に図示したブロック8Aにあ
って、基礎部材2を構成する正面壁4と接するブロック
の壁部には、縦方向に伸びる切欠き状の陥部9が形成さ
れ、ブロック8Aと基礎部材の正面壁4間における閉塞
状の陥部9内にはガードレール取付用ポスト10Aが挿
し込まれ、各ブロック8A毎に立設されたポスト10を
用いてガードレール11が正面壁4上に略位置して適宜
の取付用金具12を用いて固着されている。
【0022】 なお、図1の右方に図示したブロック8
Bはフェンス取付用のブロックで、ブロックの天井部の
略中心部には、フェンス取付用ポスト10Bが挿入され
る縦孔状の陥部9が穿設され、ブロック毎に立設された
ポスト10B群を用いて、フェンス13が適宜の取付金
具12を用いて固着される。
【0023】 帯状基礎部材2の両端部分は端壁15を
もって閉塞され、また基礎部材2の底盤3部には散在的
に水抜き孔16群が穿設され、さらに底盤3部には、基
礎部材2を車道面に固定せしめるためのアンカー打込用
透穴17群が同じく適宜の間隔をもって穿設されている
(図1参照)。そして、基礎部材2の面には車道面に
対するスライド動を抑止するために、全面に亘って凹凸
面18が形成され、さらに基礎部材2の裏面にはマット
材あるいは発泡シート材などから成る柔軟性を有するシ
ート材29が敷設され、車道面の凹凸面を吸収し、基礎
部材2が安定性を有するよう構成されている。
【0024】 また、図1および図2に図示する溝部6
の深い帯状基礎部材2にあっては、必要に応じ、図3に
示すように、嵌合ブロック8,8間、あるいはブロック
8と端壁15間の溝部6に形成された空間部に十分の量
の土壌14を入れ、これに草花、あるいは小型の樹木を
植え込むことにより、ドライバーの気分を和らげ、気分
転換ができ、運転環境が激しくなり、特に注意力の集中
が求められる機会の多い本仮設装置設置個所での運転注
意を惹起する上で大いなる効果が期待できる。
【0025】 なお、植込まれた草花等が十分ドライバ
ーの視野に入るよう、この折にはブロックに立設される
ガードレール取付用ポスト10Aはブロック8Aの後方
部(反車道側)に位置して、ガードレール11自体やや
後方に位置せしめている。そして、帯状基礎部材2内に
多量の土壌14を収量することにより、基礎部材は、さ
らにその重量を増大せしめ、仮設装置自体の安定性確保
に大きく貢献している。
【0026】 図4に示すブロック8Cは他の実施例を
示すもので、ブロックの周壁の一部に切欠き状の陥部9
または天井中央部に縦長状の陥部9を穿設せしめる構成
は、前記ブロック8A,8Bと同様であるが、このブロ
ック8Cの面部には一条の嵌合溝19が形成され、該
嵌合溝19内に、前記基礎部材2の正面壁4と対をな
し、かつ正面壁4より高さを低くした背面壁5を嵌合せ
しめることにより、所望の間隔にて、ブロックの基礎部
材2に対する嵌合固定が増強される。
【0027】 図5は帯状基礎部材2およびブロック8
の双方において、他の実施例とその構成を異にし、基礎
部材2は底盤3と底盤の車道側縁にて立上る正面壁4よ
り構成されて、断面L字型を呈し、該基礎部材2の底盤
3上にて、正面壁4に接して設置されるポスト取付用陥
部9を設けたブロック8Dをもって構成されたガードレ
ール等の仮設装置1は、ブロック8Dの上面肩部よりブ
ロック内にたすき掛け状に挿入され、その端部を基礎部
材2の底盤と正面壁の交差部たる隅欠部20に突出した
ボルトおよびナットなどよりなる複数の緊締金具21に
て、ブロック8D群は基礎部材2上に所望の間隔をもっ
て配置固着されている。
【0028】 以上記述した各仮設装置1にあって、基
礎部材2を構成する正面壁4は、基礎部材2上に載置さ
れるブロック8と背高は略等しく、あるいは心持ち背高
に形成されており、また正面壁4の適宜個所には反射部
材23が設置されている。また、各ブロック8の天井面
および帯状基礎部材2の端壁15上には吊り下げ用リン
グ24が設置されている。
【0029】 なお、帯状基礎部材2の長さおよびブロ
ック8の具体的構造数値を参考までに挙げると、帯状基
礎部材2の長さは2〜6mで、またブロック8の大きさ
は三辺がそれぞれ略0.5mの立方体をもって構成され
ている。
【0030】 帯状基礎部材2の正面壁4は、図2に示
すように、その車道側の正面壁面はその下方部分は上り
勾配の上向き傾斜壁26となし、同壁2にて車両誘導面
を形成し、正面壁部に対し斜方向より摺接状に衝突した
暴走車両のタイヤ部は、正面壁の上向き傾斜壁26に乗
り上げ気味に摺接しながらも誘導されつつ走行し、暴走
車両は衝突エネルギーを吸収半減せしめられて、その誤
った走行方向を正規の車両走行路へと誘導されるよう構
成されている。
【0031】 また帯状基礎部材2の正面壁4は、図4
にその変形例を示すように、正面壁4の上縁部には全長
に亘り、車道側に向け大きい円弧面を有する迫り出し部
28を形成している。この構造の採用により、この仮設
装置に対し、浅い斜め方向より衝突した暴走車両は、ま
ずタイヤ部がこの迫り出し部28に接触し、不測の乗り
上げ事故が抑止され、車両ははじかれ気味に正規の走行
路へと戻される。
【0032】 また帯状基礎部材2の正面壁4の車道側
面は、図5にその変形例を示すように、正面壁4の中央
部分には正面壁の長手方向に一致する帯状の凹陥部25
が形成され、この凹陥部25に連続する形にて、下方部
分には上向き傾斜壁26が、また上方部分には下向き傾
斜壁27が形成され、正面壁の車道側面は全体として
「く」の字形を呈している。
【0033】 この構成の採用により暴走車両は上向き
傾斜壁26に乗り上げ気味に摺接誘導され、タイヤの一
部は下向き傾斜壁27の張り出た上縁部に摺接し、さら
に車両のボディ部分はガードレール11の上下二段の帯
状凸部11a,11aに摺接し、車両はこのガードレー
ルの仮設装置1に衝突し、はねかえされる形にて、正規
の走行路側へと誘導される。
【0034】 この仮設装置1が車道面上の所定位置に
固定着される折には、基礎部材2の裏面に、ゴム製マッ
ト材あるいは樹脂製スポンジシート材などの柔軟性を有
するシート材29を配し、その安定定着性を確保し、さ
らに底盤3に穿設せしめたアンカー打込用透穴17を用
いて車道面へのアンカーの打込みにより、基礎部材2の
一段の定着性を確保する。
【0035】 なお、このアンカーに代えて、あるいは
アンカーと併用して、ブロック8に穿設された陥部9内
に立設されるポスト10の先端部を、基礎部材2の底盤
3および車道面に一連に穿設せしめた透孔および穴部に
挿通、突出せしめて、基礎部材2を車道上に安定定置せ
しめることができる。
【0036】 以上の各構成よりなる各仮設装置1群
は、基礎部材2の端壁15間にゴム、合成樹脂製発泡材
などの板状緩衝材30Aを介在せしめて、ボルトおよび
ナットなどの連結金具31を用いて、連繋設置される
(図1および図6参照)。また、仮設装置1群がカーブ
個所に設置される折には、基礎部材2の端壁15間に平
面視台形の緩衝材30Bを介在せしめることにより、ガ
ードレール等の仮設装置の屈曲設置が可能となる(図7
参照)。そして、この平面視台形の緩衝材30Bの台形
角度を適宜選択することにより、カーブ個所への幅広い
設置対応が可能となる。
【0037】
【発明の効果】 この発明に係るガードレール等の仮設
装置にあっては、ガードレールあるいはフェンスを取付
けたポストの基部を支持するブロックは、帯状基礎部材
の正面壁にて完全ガードされているため、暴走車両は危
険度の大きいブロックの角部に直接接触、衝突すること
が回避でき、人身、車両事故の拡大を未然に防止するこ
とができる。
【0038】 また正規の走行車線より外れた車両が、
まずこの装置に接触する個所となる基礎部材の帯状正面
壁には、上り勾配の上向き傾斜壁を正面壁の下方部分に
設けていることにより、暴走車両のタイヤは、この傾斜
壁部分に乗り上げ気味に摺接しながら、この上向き傾斜
壁に誘導されて車両の走行方向を正規の走行路側に導く
ことができ、暴走車両は衝突エネルギーを仮設装置全体
にて吸収することをさけ、エネルギーを半減せしめて、
車両および本仮設装置の破損を極力減少せしめることが
でき、また仮設装置の外側に位置する、例えば土木工事
の工事区域への突進事故も高い確率をもって阻止するこ
とができる。
【0039】 また正面壁の上縁部に、車道側に円弧面
を有する迫り出し部を設けることにより、この正面壁に
まず摺接する暴走車両のタイヤは、この迫り出し部に接
触し、車両の乗り上げが回避され車両ははねかえされる
状態にて暴走車両の走行路の修正が行われる。また正面
壁の上下位置にそれぞれ下向きおよび上向き傾斜壁を連
続して設けることにより、まず上向き傾斜壁に乗り上げ
気味に摺接した暴走車両のタイヤは、上向き傾斜壁に誘
導されながら、つぎに下向き傾斜壁にてはねかえされる
状態にて走行路の自然修正が行われる。
【0040】 また、アスファルト舗装車道面に輪だち
掘れ部分やすりへり部分があり、均一な平坦部を欠く車
道面にあっては、基礎部材の裏面に凹凸面を形成するこ
とにより、車道面の凹凸を吸収し、安定性は拡大し、さ
らに基礎部材の裏面側にマット材、発泡シート材などの
柔軟性を有するシート材を敷設せしめることにより、凹
凸のある車道面にあっても重量の大きなこの仮設装置を
安定固定化せしめることができ、暴走車両の本仮設装置
への衝突時における抵抗力を増大せしめることができ
る。
【0041】 また、帯状基礎部材の溝部内にブロック
の全体あるいは少なくともブロックの一部を嵌入して固
定することにより、基礎部材に対するブロックの選択幅
の大きい設置間隔を保ち、かつ暴走車両衝突の負荷に対
してもブロックは回転のない強固な配設がきわめて容易
に行うことができる。また基礎部材とブロック間に固着
金具を挿通固着せしめることにより、ブロックの基礎部
材上での定位置確保は一段と強固なものとなる。
【0042】 また、帯状基礎部材およびブロック群を
基体とするこの仮設装置は、その間に肉厚を十分確保す
る緩衝材を介在せしめて連繋されているので、一連の仮
設装置はその連繋部にて若干のフレキシブル性が付与せ
られ、暴走車両の衝突エネルギーは該緩衝材の存在によ
り吸収され、減少せられて、事故の拡大を大幅に抑止す
ることができる。
【0043】 また、この発明に係る仮設装置は、ガー
ドルール、フェンス等の基礎部分を重量の大きいコンク
リート製ブロック群および帯状基礎部材にて固めている
ので、ガードレールなどの設置は強固なものとなり、特
に暴走車両の路外逸脱を阻止する上で大きい効果が期待
できる。また、背高でその分大きい風圧を受け易いフェ
ンスにあって、その基礎部分の強固な補強効果はフェン
ス本来の目的を長期に亘り確実に達成せしめることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明を実施したガードレール等の仮設装
置の一部の斜視図である。
【図2】 図1のII−II線における断面図である。
【図3】 他の実施例を示す図2に相当する図である。
【図4】 さらに他の実施例を示す図2に相当する図で
ある。
【図5】 さらにまた他の実施例を示す図2に相当する
図である。
【図6】 ガードレール等の仮設装置の直列連繋部を示
す平面図である。
【図7】 ガードレール等の仮設装置の屈曲連繋部を示
す平面図である。
【図8】 従来のガードレールの仮設装置の一部の斜視
図である。
【図9】 従来の改良型ガードレールの仮設装置の一部
の斜視図である。
【符号の説明】
2 帯状基礎部材 3 底盤 4 正面壁 5 背面壁 6 溝部 8 ブロック 9 陥部 10 ポスト 11 ガードレール 15 端壁 19 嵌合溝 26 上向き傾斜壁 27 下向き傾斜壁 28 迫り出し部 29 マット材 30 緩衝材

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート製帯状基礎部材は底盤と該
    底盤の車道側縁にて立上る正面壁と反対側の背面壁にて
    構成された天井を開口する断面チャンネル型を呈し、該
    基礎部材の溝内には、ガードレールまたはフェンスを取
    付けたポストを立設せしめたコンクリート製ブロック群
    が所望の間隔にて回転不動状態に嵌合載置されているガ
    ードレール等の仮設装置。
  2. 【請求項2】 帯状基礎部材の溝内に嵌め込まれたブロ
    ックの残余溝部分には草花などを植込むための土壌が入
    れられている請求項のガードレール等の仮設装置。
  3. 【請求項3】 コンクリート製帯状基礎部材は底盤と該
    底盤の車道側縁にて立上る正面壁と反対側の高さの低い
    背面壁にて構成された天井を開口する断面チャンネル型
    を呈し、該基礎部材上にはガードレールまたはフェンス
    を取付けたポストを立設したコンクリート製ブロック群
    が、ブロックの裏面に設けた嵌合溝部に前記背面壁を嵌
    合せしめて、所望の間隔にて回転不動状態に載置されて
    いるガードレール等の仮設装置。
  4. 【請求項4】 帯状基礎部材の正面壁の上縁部には車道
    側に、円弧面を有する迫り出し部を設けてなる請求項1
    乃至のうち1に記載のガードレール等の仮設装置。
  5. 【請求項5】 帯状基礎部材の正面壁は車道側面の中央
    部に帯状凹陥部を形成し、その下方部分に上り勾配の上
    向き傾斜壁を、また上方部分に反対に下向き傾斜壁を連
    続して設け、全体として「く」字形とした請求項1乃至
    のうち1に記載のガードレール等の仮設装置。
  6. 【請求項6】 帯状基礎部材の裏面は、全面に亘って凹
    凸面が形成され、さらに基礎部材の裏面側には柔軟性を
    有するシート材が敷設されている請求項1乃至のうち
    1に記載のガードレール等の仮設装置。
JP6121781A 1994-05-10 1994-05-10 ガードレール等の仮設装置 Expired - Fee Related JP2588137B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6121781A JP2588137B2 (ja) 1994-05-10 1994-05-10 ガードレール等の仮設装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6121781A JP2588137B2 (ja) 1994-05-10 1994-05-10 ガードレール等の仮設装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07300830A JPH07300830A (ja) 1995-11-14
JP2588137B2 true JP2588137B2 (ja) 1997-03-05

Family

ID=14819737

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6121781A Expired - Fee Related JP2588137B2 (ja) 1994-05-10 1994-05-10 ガードレール等の仮設装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2588137B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100661270B1 (ko) * 2006-10-13 2006-12-26 (주)케이지엔지니어링 공원용 펜스형 도로 경계석
JP5114584B2 (ja) * 2011-04-28 2013-01-09 佐々波コンクリート工業株式会社 ガードレール用基礎ブロックの設置構造
CN106192819B (zh) * 2016-08-30 2018-05-01 江苏顺达交通设施有限公司 一种旋转机构、具该机构的交通护栏及该护栏的防戳方法
JP7214521B2 (ja) * 2019-03-18 2023-01-30 Jfe建材株式会社 恒久対策用の導流堤および恒久対策用の導流堤の構築方法
CN110232839B (zh) * 2019-07-11 2023-06-27 兰州交通大学 一种针对山区高速公路长下坡路段的失控车辆诱导系统及方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6012484A (ja) * 1983-07-01 1985-01-22 株式会社日立製作所 エレベ−タ−の表示装置
JPH0220253U (ja) * 1988-07-26 1990-02-09
JPH079082B2 (ja) * 1992-04-06 1995-02-01 元之助 新井 道路用バリケード
JPH0664023U (ja) * 1993-02-15 1994-09-09 ティアック株式会社 香気発生装置及びこれを使用した空気清浄装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07300830A (ja) 1995-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0704010B1 (en) Slotted rail terminal
EP0799351B1 (en) Thrie-beam terminal with breakaway post cable release
US4358090A (en) Sound barrier for highway and other traffic
US9683339B2 (en) Portable roadway warning device
US7913981B2 (en) Cable release lever
CA2483508A1 (en) Cable safety system
AU2054599A (en) Safety barrier terminal for motorway guard-rail
US6485226B1 (en) Flexible plastic curb
EP2348157A2 (en) Self supporting paver system
WO2005111311A2 (en) Removable delineator post and method for the use thereof
US7387295B2 (en) Tire fence
JP2588137B2 (ja) ガードレール等の仮設装置
JPH02157308A (ja) コンクリート防護壁
US20180355632A1 (en) Safety Device for Guard Rail
US8960647B2 (en) Barrier system
WO2001011146A1 (en) A barrier
JPH07305315A (ja) ガードレール等の仮設装置
KR200252869Y1 (ko) 고속도로의 비상용 중앙 분리대 구조
JP3076217U (ja) 道路用衝撃吸収装置
KR200271971Y1 (ko) 차량의 전복 방지용 도로 옹벽의 가드레일
CN214993369U (zh) 一种公路防护栏
JPH06240625A (ja) 道路用可動バリケード
KR200252807Y1 (ko) 도로곡선부 추락방지용 가드레일
KR100691874B1 (ko) 성토지의 방호울타리
NZ200099A (en) Road safety barrier or kerb

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees