JPH07300830A - ガードレール等の仮設装置 - Google Patents

ガードレール等の仮設装置

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JPH07300830A
JPH07300830A JP12178194A JP12178194A JPH07300830A JP H07300830 A JPH07300830 A JP H07300830A JP 12178194 A JP12178194 A JP 12178194A JP 12178194 A JP12178194 A JP 12178194A JP H07300830 A JPH07300830 A JP H07300830A
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Juichi Yamauchi
重一 山内
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S K ENG KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のガードレール等の仮設装置は、ガード
レールを取付けたポストをブロックにて支持し、該ブロ
ックは車道面に置かれていた。角部を露出せしめたブロ
ック群は、暴走車両がガードレールに衝突した折、事故
拡大の原因となる。この危険度の大きい露出ブロックに
原因する車両事故の拡大を未然に防止することにある。 【構成】 底盤3および該底盤3の車道側縁にて立上る
正面壁4と反車道側縁に背面壁5を一体に形成したコン
クリート製帯状基礎部材2の溝部6には、ガードレール
11取付け用ポスト10を立設せしめたコンクリート製
ブロック8が所望の間隔をもって嵌合され、各ブロック
8は正面壁4にて隠蔽され、かつ回転不動状態に載置さ
れており、前記正面壁4の下方部分には上向き傾斜壁2
6が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ガードレール等の仮
設装置に関し、より詳しくは、所定期間、車道上に一時
的に設置されるガードレール、フェンスなどの仮設装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】道路上にはガードレールあるいはフェン
スなどを一時的に設置する必要が生じる場合は多々生じ
る。例えば、新規に道路を設けた折、従来の道路とこの
新規道路の境界部にて、未整備の新規道路への一般車両
の進入を阻止する場合、あるいは三車線の車道中、一車
線を閉鎖する必要が生じた場合などにあって、防護柵設
置要綱によれば、ガードレールの基礎部分は深さ1.1
m程度の土中式根入れが必要とされている。しかし要綱
の規定を厳格に採用する折には、その仮設設置には大変
な手数を要し、またその撤去時には、道路の大規模な補
修工事も必要となり、その仮設費用も全体的には莫大な
ものとなる。
【0003】しかし、現実においては、仮設費用の軽減
を意図して、図8にその例を示すように、全く根入れ手
段を採用することなく、コンクリート製の四角形の各ブ
ロック41の略中心部に穿設した縦方向の挿入孔42内
にそれぞれポスト43を立設し、該ポスト43,43間
にガードレール44あるいはフェンスを差し渡し状に固
着せしめている。
【0004】あるいは、図9に示すように、各コンクリ
ート製ブロック41の両側壁面部分に縦方向の切欠き溝
45,45を設け、隣接する一対のブロック41,41
間にて、該切欠き溝45部にコンクリート製あるいは木
製などのブリッジ板46の端部をそれぞれ係止せしめ
て、ガードレール44全体の補強強化を図っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】取付け用基礎部材とし
てブロックを用いた従来のガードレール等の仮設装置
は、ブロック自体を車道面に直接設置しているため、本
装置に暴走車両が接触し、あるいは衝突した折、車両は
ガードレールおよびブロックの角部に激突し、車両は破
損し、またガードレール支持用ポストとブロックとは挿
込み構造となっているので、ブロック部はポストを中心
に回転し、車両は不測の方向にスピンをかけられ、正規
の車両走行路より大きく逸脱し、大事故の原因となる。
【0006】図9に示す隣接するブロック間にブリッジ
板を配した構成を採用した場合、装置自体は確かに補強
され、安定性は向上するも、依然としてブロック群は車
道上に設置されているため、暴走車両の接触、あるいは
衝突の折、このブリッジ板はガードレールと略平行して
いるため、車両はブリッジ板に沿って進行し、ガードレ
ールの屈曲、車両のブロックの角部に対する衝突はブリ
ッジ板のブロックよりの離反、さらにブロックのポスト
を中心とする回転は、暴走車両の事故発生の一因となる
車両に対しスピンがかけられる結果となる。
【0007】本来、ガードレール等の仮設装置は、道路
の構造令に従って作られた車道を一時的にせよ道路構造
令に反した形、例えば急カーブまたは変則的な仮設装置
の取付けにより、車両を誘導するものであるため、その
分事故発生の危険度は高まる。そのためにもガードレー
ル等の仮設装置はより安全性の高い車両の路外逸脱防止
構造のものが求められる。
【0008】この発明は暴走車両の本装置への接触ある
いは衝突の折にも、暴走車両をして本来の車両走行路へ
誘導し、工事現場などへの暴走車両の突入を未然に回避
し、大事故の誘因を初期的段階にて取除き、その仮設装
置の設置構成比較的簡易でありながら、拡大事故の発生
を予防的に阻止しうるガードレール等の仮設装置を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明に係るガードレール等の仮設装置は、以下
の構成を採用している。すなわち、本装置にあっては、
コンクリート製帯状基礎部材は少なくとも底盤と該底盤
の車道側縁に立上り状に正面壁が一体に形成されてお
り、該底盤上にはガードレールまたはフェンスを取付け
たポストを立設せしめたコンクリート製ブロック群が前
記正面壁に接し、かつ基礎部材に対し、所望の間隔にて
回転不動状態に載置されていることを特徴とする。
【0010】また本装置にあっては、コンクリート製帯
状基礎部材は底盤と該底盤の車道側縁に立上る正面壁と
反対側の背面壁にて構成された天井を開口する断面チャ
ンネル型を呈し、該基礎部材の溝内には、ガードレール
またはフェンスを取付けたポストを立設したコンクリー
ト製ブロック群が、所望の間隔にて回転不動状態に嵌合
載置されていることを特徴とし、またさらに前記基礎部
材の溝内には草花などを植え込むための土壌を入れたこ
とを特徴とする。
【0011】また本装置にあっては、コンクリート製帯
状基礎部材は底盤と該底盤の車道側縁にて立上る正面壁
と反対側の高さの低い背面壁にて構成された天井を開口
する断面チャンネル型を呈し、該基礎部材上にはガード
レールまたはフェンスを取付けたポストを立設したコン
クリート製ブロック群が、ブロックの底部に設けた嵌合
溝部に前記背面壁を嵌合せしめて、所望の間隔にて回転
不動状態に載置されていることを特徴とする。
【0012】また本装置にあっては、コンクリート製帯
状基礎部材は底盤と該底盤の車道側縁にて立上る正面壁
にて構成された断面L字型を呈し、該基礎部材上にはガ
ードレールまたはフェンスを取付けたポストを立設した
コンクリート製ブロック群が、所望の間隔にて配され、
該ブロックと基礎部材とは固定金具にて固着されている
ことを特徴とする。
【0013】そして、これら基礎部材を構成する車道側
縁にて立上る正面壁の高さはブロックの高さと略等しい
かあるいはやや背高に構成されていることを特徴とす
る。
【0014】また前記正面壁の車道側面の下方部分は上
り勾配の上向き傾斜壁をもって構成されている。または
正面壁の上縁部には車道側に、円弧面を有する迫り出し
部を設けている。あるいはまた正面壁の車道側面の中央
部には帯状凹陥部を形成し、その下方部分に上り勾配の
上向き傾斜壁を、また上方部分には下向き傾斜壁を連設
して設け、全体的に正面壁の車道側面を「く」の字形と
したそれぞれの正面壁をもって構成せしめたことを特徴
としている。
【0015】また各帯状基礎部材の裏面は全面に亘って
凹凸面が形成され、その下面には柔軟性を有するシート
材が敷設されていることを特徴としている。
【0016】前記ブロック群を載置したコンクリート製
帯状基礎部材の両端には端壁を設け、隣接する基礎部材
の端壁間には板状緩衝部材を介して連結金具をもって連
繋されていることを特徴とし、また前記帯状基礎部材が
カーブ個所に設置される折には、基礎部材の端壁間に
は、平面視台形を呈する緩衝部材を介在せしめて連結金
具をもって連繋されていることを特徴とする。
【0017】
【作用】ガードレールなどを立設せしめたコンクリート
製ブロックはコンクリート製帯状基礎部材上に載置され
て、鋭い角部を有するブロック群は、基礎部材の正面壁
の背部に隠蔽され、暴走車両は直接ブロック群に衝突す
ることが回避でき、またブロックはポスト部を中心に回
転することがなく、重量の大きいコンクリート製基礎部
材、ブロック群にてガードレールの基礎を固めることが
できる。
【0018】また、暴走車両、特にタイヤ部はまず基礎
部材の車道側縁に位置する正面壁の車道側面の下方部分
に形成された上り勾配の上向き傾斜壁部分に乗り上げ気
味に浅い角度にて摺接状に衝突し、車両は暴走方向は正
規の車両走行路へと誘導される。また正面壁の上縁部に
設けた迫り出し部の存在は、該部に摺接した車両のタイ
ヤははじかれ気味にて正規の車両走行路へと誘導され
る。また下向きおよび上向きの連続する傾斜壁を正面壁
に形成した折には、暴走車両は上下二個所の傾斜壁にて
順次摺接し、正規の車両走行路への誘導がなされる。ま
た、仮設ガードレールなどがカーブ個所に設置される折
には、帯状基礎部材は比較的短いものを用いることによ
り、その設置作業は容易なものとなる。
【0019】
【実施例】つぎに、この発明に係るガードレール等の仮
設装置の具体的実施例を図面を用いて説明する。図1は
この発明を実施したガードレール等の仮設装置の一部の
斜視図で、ガードレール等の仮設装置1は、天井を開口
する断面チャンネル型を呈する鉄筋コンクリート製帯状
基礎部材2と同じく鉄筋コンクリート製のブロック8か
ら構成されている。
【0020】帯状基礎部材2は底盤3と底盤3の車道側
縁部にて立上る正面壁4と他縁部にて立上る、前記正面
壁4と対をなす背面壁5にて構成され、これら底盤3と
両壁4,5にて形成される基礎部材2の溝部6には、所
望の間隔にて立方体状のコンクリート製ブロック8群が
嵌合載置されている。
【0021】図1の左方に図示したブロック8Aにあっ
て、基礎部材2を構成する正面壁4と接するブロックの
壁部には、縦方向に伸びる切欠き状の陥部9が形成さ
れ、ブロック8Aと基礎部材の正面壁4間における閉塞
状の陥部9内にはガードレール取付用ポスト10Aが挿
し込まれ、各ブロック8A毎に立設されたポスト10を
用いてガードレール11が正面壁4上に略位置して適宜
の取付用金具12を用いて固着されている。
【0022】なお、図1の右方に図示したブロック8B
はフェンス取付用のブロックで、ブロックの天井部の略
中心部には、フェンス取付用ポスト10Bが挿入される
縦孔状の陥部9が穿設され、ブロック毎に立設されたポ
スト10B群を用いて、フェンス13が適宜の取付金具
12を用いて固着される。
【0023】帯状基礎部材2の両端部分は端壁15をも
って閉塞され、また基礎部材2の底盤3部には散在的に
水抜き孔16群が穿設され、さらに底盤3部には、基礎
部材2を車道面に固定せしめるためのアンカー打込用透
穴17群が同じく適宜の間隔をもって穿設されている
(図1参照)。そして、基礎部材2の裏面には車道面に
対するスライド動を抑止するために、全面に亘って凹凸
面18が形成され、さらに基礎部材2の裏面にはマット
材あるいは発泡シート材などから成る柔軟性を有するシ
ート材29が敷設され、車道面の凹凸面を吸収し、基礎
部材2が安定性を有するよう構成されている。
【0024】また、図1および図2に図示する溝部6の
深い帯状基礎部材2にあっては、必要に応じ、図3に示
すように、嵌合ブロック8,8間、あるいはブロック8
と端壁15間の溝部6に形成された空間部に十分の量の
土壌14を入れ、これに草花、あるいは小型の樹木を植
え込むことにより、ドライバーの気分を和らげ、気分転
換ができ、運転環境が激しくなり、特に注意力の集中が
求められる機会の多い本仮設装置設置個所での運転注意
を惹起する上で大いなる効果が期待できる。
【0025】なお、植込まれた草花等が十分ドライバー
の視野に入るよう、この折にはブロックに立設されるガ
ードレール取付用ポスト10Aはブロック8Aの後方部
(反車道側)に位置して、ガードレール11自体やや後
方に位置せしめている。そして、帯状基礎部材2内に多
量の土壌14を収量することにより、基礎部材はその重
量を増大せしめ、仮設装置自体の安定性確保に大きく貢
献している。
【0026】図4に示すブロック8Cは他の実施例を示
すもので、ブロックの周壁の一部に切欠き状の陥部9ま
たは天井中央部に縦長状の陥部9を穿設せしめる構成
は、前記ブロック8A,8Bと同様であるが、このブロ
ック8Cの裏面部には一条の嵌合溝19が形成され、該
嵌合溝19内に、前記基礎部材2の正面壁4と対をな
し、かつ正面壁4より高さを低くした背面壁5を嵌合せ
しめることにより、所望の間隔にて、ブロックの基礎部
材2に対する嵌合固定が増強される。
【0027】図5は帯状基礎部材2およびブロック8の
双方において、他の実施例とその構成を異にし、基礎部
材2は底盤3と底盤の車道側縁にて立上る正面壁4より
構成されて、断面L字型を呈し、該基礎部材2の底盤3
上にて、正面壁4に接して設置されるポスト取付用陥部
9を設けたブロック8Dをもって構成されたガードレー
ル等の仮設装置1は、ブロック8Dの上面肩部よりブロ
ック内にたすき掛け状に挿入され、その端部を基礎部材
2の底盤と正面壁の交差部たる隅欠部20に突出したボ
ルトおよびナットなどよりなる複数の緊締金具21に
て、ブロック8D群は基礎部材2上に所望の間隔をもっ
て配置固着されている。
【0028】以上記述した各仮設装置1にあって、基礎
部材2を構成する正面壁4は、基礎部材2上に載置され
るブロック8と背高は略等しく、あるいは心持ち背高に
形成されており、また正面壁4の適宜個所には反射部材
23が設置されている。また、各ブロック8の天井面お
よび帯状基礎部材2の端壁15上には吊り下げ用リング
24が設置されている。
【0029】なお、帯状基礎部材2の長さおよびブロッ
ク8の具体的構造数値を参考までに挙げると、帯状基礎
部材2の長さは2〜6mで、またブロック8の大きさは
三辺がそれぞれ略0.5mの立方体をもって構成されて
いる。
【0030】帯状基礎部材2の正面壁4は、図2に示す
ように、その車道側の正面壁面はその下方部分は上り勾
配の上向き傾斜壁26となし、同壁2にて車両誘導面を
形成し、正面壁部に対し斜方向より摺接状に衝突した暴
走車両のタイヤ部は、正面壁の上向き傾斜壁26に乗り
上げ気味に摺接しながらも誘導されつつ走行し、暴走車
両は衝突エネルギーを吸収半減せしめられて、その誤っ
た走行方向を正規の車両走行路へと誘導されるよう構成
されている。
【0031】また帯状基礎部材2の正面壁4は、図4に
その変形例を示すように、正面壁4の上縁部には全長に
亘り、車道側に向け大きい円弧面を有する迫り出し部2
8を形成している。この構造の採用により、この仮設装
置に対し、浅い斜め方向より衝突した暴走車両は、まず
タイヤ部がこの迫り出し部28に接触し、不測の乗り上
げ事故が抑止され、車両ははじかれ気味に正規の走行路
へと戻される。
【0032】また帯状基礎部材2の正面壁4の車道側面
は、図5にその変形例を示すように、正面壁4の中央部
分には正面壁の長手方向に一致する帯状の凹陥部25が
形成され、この凹陥部25に連続する形にて、下方部分
には上向き傾斜壁26が、また上方部分には下向き傾斜
壁27が形成され、正面壁の車道側面は全体として
「く」の字形を呈している。
【0033】この構成の採用により暴走車両は上向き傾
斜壁26に乗り上げ気味に摺接誘導され、タイヤの一部
は下向き傾斜壁27の張り出た上縁部に摺接し、さらに
車両のボディ部分はガードレール11の上下二段の帯状
凸部11a,11aに摺接し、車両はこのガードレール
の仮設装置1に衝突し、はねかえされる形にて、正規の
走行路側へと誘導される。
【0034】この仮設装置1が車道面上の所定位置に固
定着される折には、基礎部材2の裏面に、ゴム製マット
材あるいは樹脂製スポンジシート材などの柔軟性を有す
るシート材29を配し、その安定定着性を確保し、さら
に底盤3に穿設せしめたアンカー打込用透穴17を用い
て車道面へのアンカーの打込みにより、基礎部材2の一
段の定着性を確保する。
【0035】なお、このアンカーに代えて、あるいはア
ンカーと併用して、ブロック8に穿設された陥部9内に
立設されるポスト10の先端部を、基礎部材2の底盤3
および車道面に一連に穿設せしめた透孔および穴部に挿
通、突出せしめて、基礎部材2を車道上に安定定置せし
めることができる。
【0036】以上の各構成よりなる各仮設装置1群は、
基礎部材2の端壁15間にゴム、合成樹脂製発泡材など
の板状緩衝材30Aを介在せしめて、ボルトおよびナッ
トなどの連結金具31を用いて、連繋設置される(図1
および図6参照)。また、仮設装置1群がカーブ個所に
設置される折には、基礎部材2の端壁15間に平面視台
形の緩衝材30Bを介在せしめることにより、ガードレ
ール等の仮設装置の屈曲設置が可能となる(図7参
照)。そして、この平面視台形の緩衝材30Bの台形角
度を適宜選択することにより、カーブ個所への幅広い設
置対応が可能となる。
【0037】
【発明の効果】この発明に係るガードレール等の仮設装
置にあっては、ガードレールあるいはフェンスを取付け
たポストの基部を支持するブロックは、帯状基礎部材の
正面壁にて完全ガードされているため、暴走車両は危険
度の大きいブロックの角部に直接接触、衝突することが
回避でき、人身、車両事故の拡大を未然に防止すること
ができる。
【0038】また正規の走行車線より外れた車両が、ま
ずこの装置に接触する個所となる基礎部材の帯状正面壁
には、上り勾配の上向き傾斜壁を正面壁の下方部分に設
けていることにより、暴走車両のタイヤは、この傾斜壁
部分に乗り上げ気味に摺接しながら、この上向き傾斜壁
に誘導されて車両の走行方向を正規の走行路側に導くこ
とができ、暴走車両は衝突エネルギーを仮設装置全体に
て吸収することをさけ、エネルギーを半減せしめて、車
両および本仮設装置の破損を極力減少せしめることがで
き、また仮設装置の外側に位置する、例えば土木工事の
工事区域への突進事故も高い確率をもって阻止すること
ができる。
【0039】また正面壁の上縁部に、車道側に円弧面を
有する迫り出し部を設けることにより、この正面壁にま
ず摺接する暴走車両のタイヤは、この迫り出し部に接触
し、車両の乗り上げが回避され車両ははねかえされる状
態にて暴走車両の走行路の修正が行われる。また正面壁
の上下位置にそれぞれ下向きおよび上向き傾斜壁を連続
して設けることにより、まず上向き傾斜壁に乗り上げ気
味に摺接した暴走車両のタイヤは、上向き傾斜壁に誘導
されながら、つぎに下向き傾斜壁にてはねかえされる状
態にて走行路の自然修正が行われる。
【0040】また、アスファルト舗装車道面に輪だち掘
れ部分やすりへり部分があり、均一な平坦部を欠く車道
面にあっては、基礎部材の裏面に凹凸面を形成すること
により、車道面の凹凸を吸収し、安定性は拡大し、さら
に基礎部材の裏面側にマット材、発泡シート材などの柔
軟性を有するシート材を敷設せしめることにより、凹凸
のある車道面にあっても重量の大きなこの仮設装置を安
定固定化せしめることができ、暴走車両の本仮設装置へ
の衝突時における抵抗力を増大せしめることができる。
【0041】また、帯状基礎部材の溝部内にブロックの
全体あるいは少なくともブロックの一部を嵌入して固定
することにより、基礎部材に対するブロックの選択幅の
大きい設置間隔を保ち、かつ暴走車両衝突の負荷に対し
てもブロックは回転のない強固な配設がきわめて容易に
行うことができる。また基礎部材とブロック間に固着金
具を挿通固着せしめることにより、ブロックの基礎部材
上での定位置確保は一段と強固なものとなる。
【0042】また、帯状基礎部材およびブロック群を基
体とするこの仮設装置は、その間に肉厚を十分確保する
緩衝材を介在せしめて連繋されているので、一連の仮設
装置はその連繋部にて若干のフレキシブル性が付与せら
れ、暴走車両の衝突エネルギーは該緩衝材の存在により
吸収され、減少せられて、事故の拡大を大幅に抑止する
ことができる。
【0043】また、この発明に係る仮設装置は、ガード
レール、フェンス等の基礎部分を重量の大きいコンクリ
ート製ブロック群および帯状基礎部材にて固めているの
で、ガードレールなどの設置は強固なものとなり、特に
暴走車両の路外逸脱を阻止する上で大きい効果が期待で
きる。また、背高でその分大きい風圧を受け易いフェン
スにあって、その基礎部分の強固な補強効果はフェンス
本来の目的を長期に亘り確実に達成せしめることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施したガードレール等の仮設装置
の一部の斜視図である。
【図2】図1のII−II線における断面図である。
【図3】他の実施例を示す図2に相当する図である。
【図4】さらに他の実施例を示す図2に相当する図であ
る。
【図5】さらにまた他の実施例を示す図2に相当する図
である。
【図6】ガードレール等の仮設装置の直列連繋部を示す
平面図である。
【図7】ガードレール等の仮設装置の屈曲連繋部を示す
平面図である。
【図8】従来のガードレールの仮設装置の一部の斜視図
である。
【図9】従来の改良型ガードレールの仮設装置の一部の
斜視図である。
【符号の説明】
2 帯状基礎部材 3 底盤 4 正面壁 5 背面壁 6 溝部 8 ブロック 9 陥部 10 ポスト 11 ガードレール 15 端壁 19 嵌合溝 20 隅欠部 21 緊締金具 26 上向き傾斜壁 27 下向き傾斜壁 28 迫り出し部 29 マット材 30 緩衝材

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも底盤と該底盤の車道側の側縁
    部にて立上る正面壁を一体に設けたコンクリート製帯状
    基礎部材の底盤上には、ガードレールまたはフェンスを
    取付けたポストを立設せしめたコンクリート製ブロック
    群が、前記正面壁に接し、かつ基礎部材に対して所望の
    間隔にて回転不動状態に載置されているガードレール等
    の仮設装置。
  2. 【請求項2】 コンクリート製帯状基礎部材は底盤と該
    底盤の車道側縁にて立上る正面壁と反対側の背面壁にて
    構成された天井を開口する断面チャンネル型を呈し、該
    基礎部材の溝内には、ガードレールまたはフェンスを取
    付けたポストを立設せしめたコンクリート製ブロック群
    が所望の間隔にて回転不動状態に嵌合載置されているガ
    ードレール等の仮設装置。
  3. 【請求項3】 帯状基礎部材の溝内に嵌め込まれたブロ
    ックの残余溝部分には草花などを植込むための土壌が入
    れられている請求項2のガードレール等の仮設装置。
  4. 【請求項4】 コンクリート製帯状基礎部材は底盤と該
    底盤の車道側縁にて立上る正面壁と反対側の高さの低い
    背面壁にて構成された天井を開口する断面チャンネル型
    を呈し、該基礎部材上にはガードレールまたはフェンス
    を取付けたポストを立設したコンクリート製ブロック群
    が、ブロックの裏面に設けた嵌合溝部に前記背面壁を嵌
    合せしめて、所望の間隔にて回転不動状態に載置されて
    いるガードレール等の仮設装置。
  5. 【請求項5】 コンクリート製帯状基礎部材は底盤と該
    底盤の車道側縁にて立上る正面壁にて構成された断面L
    字型を呈し、該基礎部材上にはガードレールまたはフェ
    ンスを取付けたポストを立設したコンクリート製ブロッ
    ク群が正面壁と接して所望の間隔にて配され、該ブロッ
    クと基礎部材とは固定金具にて固着されているガードレ
    ール等の仮設装置。
  6. 【請求項6】 帯状基礎部材を構成する車道側縁にて立
    上る正面壁の高さは、少なくとも基礎部材上に載置され
    たブロックの背高と同一である請求項1乃至5のうちの
    1に記載のガードレール等の仮設装置。
  7. 【請求項7】 帯状基礎部材の正面壁の車道側面の下方
    部分は上り勾配の上向き傾斜壁をもって構成されている
    請求項1乃至6のうち1に記載のガードレール等の仮設
    装置。
  8. 【請求項8】 帯状基礎部材の正面壁の上縁部には車道
    側に、円弧面を有する迫り出し部を設けてなる請求項1
    乃至6のうち1に記載のガードレール等の仮設装置。
  9. 【請求項9】 帯状基礎部材の正面壁は車道側面の中央
    部に帯状凹陥部を形成し、その下方部分に上り勾配の上
    向き傾斜壁を、また上方部分に反対に下向き傾斜壁を連
    続して設け、全体として「く」字形とした請求項1乃至
    6のうち1に記載のガードレール等の仮設装置。
  10. 【請求項10】 帯状基礎部材の裏面は、全面に亘って
    凹凸面が形成され、さらに基礎部材の裏面側には柔軟性
    を有するシート材が敷設されている請求項1乃至9のう
    ち1に記載のガードレール等の仮設装置。
  11. 【請求項11】 ブロック群を載置した複数の帯状基礎
    部材の両端部に設けられた端壁同士は板状緩衝部材を介
    して連結金具を用いて連繋されている請求項1乃至10
    のうちの1に記載のガードレール等の仮設装置。
  12. 【請求項12】 帯状基礎部材の端部連結部に配される
    緩衝部材は平面視台形を呈している請求項11のガード
    レール等の仮設装置。
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