JPH0437609A - 酸化物超伝導薄膜およびその製造方法 - Google Patents

酸化物超伝導薄膜およびその製造方法

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JPH0437609A
JPH0437609A JP2143105A JP14310590A JPH0437609A JP H0437609 A JPH0437609 A JP H0437609A JP 2143105 A JP2143105 A JP 2143105A JP 14310590 A JP14310590 A JP 14310590A JP H0437609 A JPH0437609 A JP H0437609A
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film
thin film
superconducting
superconducting thin
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JP2143105A
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Kumiko Nishikura
西倉 久美子
Hideaki Adachi
秀明 足立
Hiroshi Ichikawa
洋 市川
Kentaro Setsune
瀬恒 謙太郎
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Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E40/60Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment

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  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Superconductor Devices And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
  • Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明f!100に以上の高臨界温度が期待される酸化
物超伝導薄膜およびその製造方法に関する。
従来の技術 高温超伝導体として、A15型2元系化合物として窒化
ニオブ(N b N)やゲルマニウムニオブ(NbsG
e)などが知られていた力\ これらの材料の超伝導転
移温度はたかだか23にであっ旭一方、ペロブスカイト
系化合物は さらに高い転移温度が期待さh  Ba−
La−Cu−0系の高温超伝導体が提案された[J、G
、Bednorz and K。
A、Mul 1er、7yイトシxリフト・7ユア・フ
ィシ゛−り(ZeitschriftFur  Phy
sik  B)−Condensec]  Matte
r  Vol  64 189193(1986)玉 さらに B i−3r−Ca−Cu−〇系の材料が10
0に以上の転移温度を示すことも発見された[H,Ma
eda、 Y、Tanaka、 M、Fukutomi
 and T、AsanO,シ゛ヤハ ニーズ゛・シ゛
ヤーナル・オフ゛′・ア7°ライド・フィシ゛7クス(
Japanese Journal of Appli
ed Physics)Vol、27.L209210
(1988)−加えてこのBi系よりも超伝導転移温度
の高いT l−Ba−Ca−Cu−0系の材料が発見さ
れるに至った[Z、Z、Sheng and A8M、
Hermann、ネイチt−(Nature)Vol、
332,138−139(1988)、]。
この種の材料の超伝導機構の詳細は明らかではない力交
 転移温度が室温以上に高くなる可能性があり、高温超
伝導体として従来の2元系化合物より、より有望な特性
が期待される。
さらに超伝導体と絶縁物とを交互に積層することにより
、より高い超伝導転移温度が従来から期待されていた[
M、H,Cohen and D、H,Douglas
s、Jr。
、フィシ9カル・レビュー・レタース゛(Physic
al  Review  Letters)Vol、 
19.118−121(1967)]。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、Tl−Ba−Ca−Cu−0系の材料(
よ 現在の技術では主として焼結という過程でしか形成
できないた嵌 セラミックの粉末あるいはブロックの形
状でしか得られな1.%  −Xこの種の材料を実用化
する場合、薄膜状に加工することが強く要望されている
力丈 従来の技術では良好な超伝導特性を有する薄膜作
製は難しいものであッ九  すなわち、Tl−Ba−C
a−CuO系には超伝導転移温度の異なるいくつかの相
が存在することが知られている力(特に転移温度か10
0に以上の相を薄膜の形態で達成するのは非常に困難と
されていf4 また 従来このTI系において良好な超伝導特性を示す
薄膜を形成するためには少なくとも600℃以上の熱処
理あるいは形成時の加熱が必要であり、そのため高い超
伝導転移温度が期待される絶縁膜との周期的な積層構造
を得ることは極めて困難と考えられ またこの構造を利
用した集積化デバイスを構成することも大変困難である
とされていれ 本発明はTI系において転移温度が100に以上の超伝
導薄膜およびその製造方法の提供を目的とする。
課題を解決するための手段 上記の目的を達成するために本発明の酸化物超伝導薄膜
は タリウム(TI)、銅(Cu)およびアルカリ土類
(IIa族)を主成分とする層状酸化物超伝導薄膜と、
ビスマス(B i )とニオブ(Nb)を主成分とする
層状酸化物薄膜とが交互に積層された構造としたもので
ある。
さらに前記酸化物超伝導薄膜は基体温度を400〜60
0 ℃とし スパッタリング法でTI、Cuおよびアル
カリ土類(IIa)を主成分とする層状酸化物超伝導薄
膜と、 B1とNbを主成分とする層状酸化物薄膜とを
交互に積層して製造する。
作用 本発明は上記した構成によって、T1202酸化膜層ま
たはこれを主体とした層により覆われた結晶構造のTl
系超伝導薄膜と、TI系超超伝導体その結晶格子定数(
a軸)がほぼ等しく、安定なり1b り覆われた結晶構造の81とNbとを含む酸化物層状構
造の絶縁体薄膜とが交互に積層された構造をとることに
よって、超伝導膜と絶縁膜との間での相互拡散の少ない
安定な薄膜が形成され また再現性良<Tl系超伝導薄
膜を製造できる。
実施例 まず、本発明者らはTl系超伝導薄膜と絶縁膜との周期
的な積層構造を実現するたム Tl系超伝導薄膜と種々
の絶縁膜との相互作用について検討しt:、3 通t、TI系超伝導薄膜は400〜600℃に加熱した
基体上に蒸着して得る。蒸着後、そのままでも薄膜は超
伝導特性を示す力(その後850〜950℃の熱処理を
施ム 超伝導特性を向上させる。
しかしながら、基体温度が高い時に絶縁膜をTl系超伝
導薄膜に続いて積層したり、絶縁膜を形成後熱処理を行
った場合、超伝導膜と絶縁膜との間で、元素の相互拡散
かしこり超伝導特性が大きく劣化することか判明し九 
相互拡散を起こさないために(よ 超伝導膜 絶縁膜の
結晶性が優れていること、超伝導膜・絶縁膜間での格子
の整合性が優れていること、絶縁膜が850〜950℃
の熱処理に対して安定であることが不可欠と考えられる
種々の検討を行った結果 本発明者らは 少なくともN
bを含むBi酸化物層状構造の薄膜が絶縁膜として適し
ていることを見い出した この理由として、Nbを含む
B1層状酸化物(より1202酸化物層がNbおよび酸
素等の元素からなる構造体を挟み込んた層状ペロブスカ
イトを示すことが知られており、このBi2O2層は同
種の結晶構造の物質の界面に対して高温の熱処理におい
ても非常に安定であり、またTI系超超伝導体B1−N
b系酸化物との格子の整合性かきわめて優れていること
か考えられる。
さらに本発明者らii、TI系超超伝導薄膜B1−Nb
系酸化物薄膜を周期的に積層した時、TI系超超伝導薄
膜本来超伝導転移温度が上昇することを見い出しt島 図面を参照しながらその発明の内容を具体的な実施例で
説明する。
第1図は 本実施例で用いた二元マグネトロンスパッタ
装置内部の概略構成図であり、 11はTlBa−Ca
−Cu−0ターゲツト 12はB1−Nb−0ターゲツ
ト、 13はシャッター、 14はアパーチャー、 1
5は基$16は基体加熱用ヒーターを示す。焼結体をプ
レス成形加工して作製した2個のターゲット11、12
を用へ 第1図に示すように配置させな すなわち、M
g0(100)基体15に焦点を結ぶように各ターゲッ
トが約30’傾いて設置されている。ターゲットの前方
には回転するシャッター13があり、その中に設けられ
たアパーチャー14の回転をパルスモータ−で制御する
ことにより、  Tl−Ba−Ca−Cu−0−* B
1−Nb−0−+T1−Ba−Ca−Cu−○→B1−
Nb−0→Tl−Ba−Ca−Cu−0のサイクルでス
パッタ蒸着を行なうことかできる。Tl−Ba−Ca−
Cu−○ABiNb−0膜の積層の断面図を第2図に示
す。第2図において、 21はTl−Ba−Ca−Cu
−0肱22はB1−Nb−0膜を示す。ターゲット11
、12への入力電力Tl−Ba−Ca−Cu−0および
B1−Nb−0ノスバッタ時間を制御することにより、
基体15上に蒸着するTl−Ba−Ca−Cu−0膜2
1、Tl−Ba−Ca−Cu−0膜22の膜厚を変える
ことができも 基体15をヒーター16で約600℃に
加熱し アルゴン・酸素(1:  1)混合雰囲気0.
5Paのガス中で各ターゲットのスパッタリングを行な
りへ 薄膜作製後は酸素雰囲気中において、850℃の
熱処理を10分間施しに本実施例で(友 各ターゲット
のスパッタ電力を、Tl−Ba−Ca−Cu−0:  
100 W、  B1−Nb−0:  100 Wとし
 ターゲット11、12のスパッタ時間を制御し島Tl
−Ba−Ca−Cu−0膜21の元素の組成比率かTl
:BaCa:Cu=2:2:2:3.  B1−Nb−
0膜22の元素の組成比率かBi:Nb=4:3になる
ようへ ターゲット11、12の元素の組成比率を調整
し九 Tl−Ba−Ca−Cu−0膜21をB1−Nb
−0膜22と積層せずに基体15上に形成した場合、す
なわちTl−Ba−Ca−Cu−0膜21そのものの特
性it、 125 Kで超伝導転移を起こLlooKで
抵抗かゼロになるものてあっ九 さらに本発明者らによ
ると、結晶性を維持したまま、薄くできる膜厚の限界は
B1−Nb−0膜22については約20OAであっ九 
絶縁膜はできるだけ薄い方が好ましいので、膜厚20O
AのB1−Nb−0膜22に対して、TlBa−Ca−
Cu−0膜21の膜厚を変え 第2図に示すような(T
l−Ba−Ca−Cu−0膜−Bi−Nb−0膜)の積
層構造を20周期作製しtミ  そのときの超伝導薄膜
の抵抗の温度特性i、t、、  Tl−Ba−Ca−C
u−0膜21の膜厚が100Aではゼロ抵抗温度が約3
0にとTl−Ba−Ca−Cu−0膜21の特性が劣化
することがわかっ九 この理由として、Tl−Ba−C
a−Cu−0膜21とB1−Nb−0膜22との間で元
素の相互拡散による膜21、22の結晶性の破壊が考え
られる。さらに500Aにおいて1、L  B1−Nb
−0膜22との周期的な積層なしに基体15上につけた
ときのTl−Ba−Ca−Cu−0膜21本来の超伝導
特性とほとんど同じであり、絶縁膜Bi −NbO膜2
2との積層効果は確認されなかっ九 しかしながら、本
発明者らは300Aにおいて、超伝導転移温度、ゼロ抵
抗温度がともに数に上昇し かつ安定に薄膜が形成され
ることを見い出し戸、:o  この効果の詳細な理由に
ついては未だ不明であるハTl−Ba−Ca−Cu−0
膜21とB1−Nb−0膜22との積層界面での元素の
相互拡散の影響が少なく、かつ薄いB1−Nb−0膜2
2を介して複数のTl−Ba−Ca−Cu−0膜21を
積層することによりTl−Ba−Ca−Cu−0膜21
において超伝導機構になんらかの変化が引き起こされた
ことが考えられる。
な耘 超伝導転移温度が上昇する効果CL  TlBa
−Ca−Cu−0膜21の膜厚か200−400人の範
囲で有効であることを、本発明者らは(j[i+Eしへ
な耘 本発明者らは薄膜形成後の熱処理において、TI
ガスを供給しながら行うと、より再現性よく超伝導特性
が得られることを見い出し九 このことはTIの蒸気圧
が異常に高く、蒸発しやすいのでこれを供給することに
よって、結晶性の劣化を防ぐことができたためと考えら
れもまた 本発明者らはターゲット11もしくは12に
鉛(Pb)を添加してスパッタしたとき、基体15の温
度が上記実施例よりも約100℃低くて耘 前記実施例
と同等な結果が得られることを見い出し九 さらに 本発明者らはB1−Nb−0膜22の代わりに
B1−Nb−Nb−0,B1−Nb−Ta−0,B1−
Nb−Ca−0,B1−Nb−BaO,B1−Nb−B
a−0,B1−Nb−Na−0,B1−Nb−に−0膜
を用いたときも前記実施例と同等の効果が得られること
を確言忍し九 さらに 本発明者らi!TIの酸化物と、Ba、Ca、
Cuの酸化物を異なる蒸発源から真空中で別々に蒸発さ
せ、基体上にTl−0−Ba−Cu−0−+Ca−Cu
O4Ba−Cu−0−* Tl−0の順で周期的に積層
させた場合、さらにBiの酸化物と、Nbの酸化物を異
なる蒸発源から真空中で別々に蒸発させ、B1−0−*
Nb−0−+B1−0の順で周期的に積層させた場合、
先に示した積層構造作製方法より極めて制御性良く、安
定した膜質へ しかも膜表面が極めて平坦なTl−Ba
−Ca−Cu−0超伝導薄膜およびB1−Nb−0絶縁
膜が得られることを見い出した さらに 本発明者らII  Tl−0、Ba−Cu−0
、Ca−Cu−0、、B1−0. Nb−0を別々の蒸
発源から蒸発させ、Tl−Ba−Ca−Cu−0超伝導
薄膜とB1−Nb−0絶縁膜を周期的に積層した時、極
めて制御性良< m (TI−Ba−Ca−Cu−0)
・n (Bi−Nb−0)の周期構造を持つ薄膜を形成
できることを見い出した ここでrrKnは正の整数を
示す。さらに このm (Tl−Ba−Ca−Cu−0
)  ・n(Bi−Nb−0)薄膜は 先に示したTl
−Ba−Ca−Cu−0を同時に蒸着して得る超伝導薄
膜と、B1−Nb−0を同時に蒸着して得る酸化物絶縁
膜とを周期的に積層して得た薄膜に比べて、はるかに結
晶性が優れ 超伝導転移温度、臨界電流密度等の特性に
勝っていることも併せて見い出し九 さらに 発明者ら
は上記の方法で作製したTl−Ba−Ca−Cu−0超
伝導薄膜とB1−Nb−0絶縁膜はいずれも薄膜表面が
極めて平坦であることを見い出した これらのことは第3図に示す積層断面図と考えあわせる
とっぎのように説明することができ4すなわ板 それぞ
れ層状構造を構成する異なる元素を別々に順次積層して
いくことにより、基体表面に対し平行な面内だけで積層
された蒸着元素が動くだけで、基体表面に対し垂直方向
への元素の移動がないことによるものと考えられる。さ
らにBiとNbを含む酸化物層状ペロブスカイト構造の
結晶のa軸の長さ1表Tl−Ba−Ca−Cu−0のそ
れとほぼ等しく、連続的にエピタキシャル成長が可能で
あることによるものと考えられる。
さらに意外にL 良好な超伝導特性を得るに必要な基体
の温度、熱処理温度L 従来より低いことを見い呂しμ Tl−0,Ba−Cu−0,Ca−Cu−0,、B1−
0. Nb−0を周期的に積層させる方法として(よ 
いくつか考えられる。
般番二 MBE装置あるいは多元のEB蒸着装置で蒸発
源の前を開閉シャッターで制御したり、気相成長法で作
製する際にガスの種類を切り替えたりすることにより、
周期的積層を達成することができる。しかしこの種の非
常に薄い層の積層には従来スパッタリング蒸着は不向き
とされてい九 この理由(よ 成膜中のガス圧の高さに
起因する不純物の混入およびエネルギーの高い粒子によ
るダメージと考えられている。しかしながぺ 本発明者
ら(ま このTl系酸化物超伝導体に対してスバッリン
グにより異なる薄い層の積層を行なったとこへ 意外に
も良好な積層膜作製が可能なことを発見しf、:o  
スパッタ中の高い酸素ガス圧およびスパッタ放電力゛(
TI系の100K以上の臨界温度を持つ相の形成 およ
びB1−Nb−0絶縁膜の形成に都合がよいためではな
かろうかと考えられる。
スパッタ蒸着で異なる物質を積層させる方法として(よ
 組成分布を設けた1個のスパッタリングターゲットの
放電位置を周期的に制御するという方法がある力t 組
成の異なる複数個のターゲットのスパッタリングという
方法を用いると比較的簡単に達成することができる。こ
の場合、複数個のターゲットの各々のスパッタ量を周期
的に制御したり、あるいはターゲットの前にシャッター
を設けて周期的に開閉したりして、周期的積層膜を作製
することができる。また基板を周期的に運動させて各タ
ーゲットの上を移動させる方法でも作製が可能である。
レーザースパッタあるいはイオンビームスパッタを用い
た場合には 複数個のターゲットを周期運動させてビー
ムの照射するターゲットを周期的に変えれ(戯 周期的
に積層膜が実現される。このように複数個のターゲット
を用いたスパッタリングにより比較的簡単にTI系酸化
物の周期的積層が作製可能となる。
次に他の実施例について具体的に説明する。
第4図に本実施例で用いた5元マグネトロンスパッタ装
置の概略構成図を示す。第4図において、40はBiツ
タ−ット、 41はT1ターゲット、42はBaCu合
金ターゲット、43はCaCu合金ターゲット、 44
はNbターゲット、 45はシャッター、 46はスリ
ット、 47は基($、48は基体加熱用ヒーターを示
す。計5個のターゲット  4 0、   4 1、 
  4 2、   4 3、   4 4  は Mg
0(10O)基体47に焦点を結ぶように各ターゲット
か約30°傾いて設置されている。ターゲットの前方に
は回転するシャッター45があり、パルスモータで駆動
することによりその中に設けられたスリット46の回転
が制御され 各ターゲットのサイクルおよびスパッタ時
間を設定することができ4 基体47をヒーター48で
約600℃に加熱し アルゴン・酸素(5:  i)混
合雰囲気3Paのガス中で各ターゲットのスパッタリン
グを行なつ九 各ターゲットのスパッタ電流を、Bi:
30 mA、  Tl:30mA、  BaCu:80
mA、  CaCu:300mA、  Nb:400m
Aにして実験を行っ九 T l−”BaCu−CaCu
−T1のサイクルでスパッタL  Tl−Ba−Ca−
Cu−0膜の元素の組成比率がTl:Ba:Ca:Cu
=2:2:2:3となるように各ターゲットのスパッタ
時間を調整し 上記サイクルを20周期行った結K  
100K以上の臨界温度を持つ相を作製することができ
總 このままの状態でもこのTl−Ba−Ca−Cu−
0薄膜は100に以上の超伝導転移を示した力\ さら
に酸素中で650℃、 1時間の熱処理を行なうと非常
に再現性よくなり、超伝導転移温度は125L 抵抗が
ゼロになる温度は105Kになりへ 超伝導転移温度が
100 Kを超す相は金属元素がTl−Ba−Cu−C
a−Cu−Ca−Cu−BaT1の順序で並んだ酸化物
の層から成り立っているとも言われており、本発明の製
造方法がこの構造を作るのに非常に役立っているのでは
ないかと考えられる。また 同様にB1→Nb−*Bi
のサイクルでB1−Nb−0膜の元素の組成比がBi:
Nb=4:3となるように各ターゲットのスパッタ時間
を調整し 上記サイクルを4サイクルまで少なくして、
B1−Nb−0膜の膜厚を薄くしてL 極めて結晶性に
優れたB1−Nb0膜が得られt島 さらに本発明者らはmX (Tl→BaCu−+CaC
,u−BaCu−Tl) −+ n X (Bi−Nb
−+Bi)のサイクルで各ターゲットをスパッタL  
m (Tl−Ba−Ca−Cu−0)  ・n(Bi−
Nb−0)薄膜を基体47上に作製しk ここでrrb
nは正の整数を示す。本発明者らはn=4のとき、mを
変化させて周期的に積層して得た膜の超伝導特性を調へ
t:、m=2、6、16のときに得た膜の抵抗の温度変
化をそれぞれ調べ九m6のとき、最も高い超伝導転移温
度およびゼロ抵抗温度が得られtも  このときQ ゼ
ロ抵抗温度はTl−Ba−Ca−Cu−0膜の従来の値
よりも高いものであっ島 この効果の詳細な理由につい
ては未だ不明である力丈 本実施例に示した方法でTl
−Ba−Ca−Cu−0膜とB1−Nb−0膜とを周期
的に積層することによって、Tl−Ba−Ca−Cu−
0膜とB1−Nb−0膜が互いにTl202層とBip
02層を介してエピタキシャル成長していることにより
積層界面での元素の相互拡散の影響がなく、かつ結晶性
に優れた薄いB1−Nb−0膜を介して同じく結晶性に
優れたT l−Ba−Ca−Cu−0膜を積層すること
によりTl−Ba−Ca−Cu−0膜において超伝導機
構になんらかの変化が引き起こされたことが考えられる
な耘 超伝導転移温度か上昇する効果(よ Tl−Ba
Cu−+ CaCu −BaCu−4Tlのサイクルが
4〜10の範囲で有効であることを、本発明者らは確認
しμまL 本発明者らは基体の温度は400〜600℃
の範囲で最もTl−Ba−Ca−Cu−0超伝導薄膜の
結晶性および超伝導特性がよいことを見い出しl’−o
  これは蒸気圧が異常に高いT1の蒸発が600℃を
超えると起こり、さらに400℃未満では結晶化が起こ
らないことが考えられる。
また 本発明者らはターゲット41もしくは44に鉛(
Pb)を添加してスパッタしたとき、基体47の温度か
上記実施例よりも約100℃低くてL 上記実施例と同
等な結果が得られることを見い出した さらに 本発明者らはB1−Nb−0膜の代わり側御B
1−Nb−Nb−0,B1−Nb−Ta−0,B1−N
b−Ca−0,B1−Nb−BaO,B1−Nb−3r
−0,B1−Nb−Na−0,B1−Nb−に−0膜を
用いたときも同等の結果か得られることを確認した発明
の効果 以上のように本発明の酸化物超伝導薄膜およびその製造
方法によれば次の効果が得られも(1)タリウベ 銅お
よびアルカリ土類(IIa)を主成分とする層状酸化物
超伝導薄膜と、 ビスマスとニオブを主成分とする層状
酸化物薄膜が交互に積層された構造となっているので、
転移温度が100に以上の酸化物超伝導膜が得られる。
(2)基体温度を従来より低い400〜600℃とし 
スッパッタリング法でタリクAmおよびアルカリ土類(
IIa)を主成分とする酸化物超伝導薄膜と、ビスマス
とニオブを主成分とする層状酸化物薄膜とを交互に積層
するので、転移温度が100に以上の酸化物超伝導薄膜
が安定に製造できも
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例における薄膜製造装置の概略構
成は 第2図は本発明による薄膜の断面医 第3図は他
の実施例の薄膜の断面医 第4図は他の実施例における
薄膜製造装置の概略構成図である。 1l−=TI−Ba−Ca−Cu−0  ターゲット、
 12・・・B1−Nb−0ターゲット、 15・・・
基体 代理人の氏名 弁理士 粟野重孝 はか1名ll−7ノ
ーBa−Ca−Cu−0ターウツド12−−− Bi−
Nb−Qターげット15−−− 基   停 第2図 第1図 ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ @@@  ■ ■ O■ O■ ■ ■ ■ ■ ○ ■ ■ ■ O■ (D(DG)G)  ■ ■ ■ ○ O○ ○ ○ ○ Q ○ ○ ○ ○ O○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ O ○ ○ ○ O○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ oooo。 @ −−−−Ca−0 ・ −−−−Q、−O ■−−−− &−D 8ノ207 b−D 第4

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)タリウム(Tl)、銅(Cu)およびアルカリ土
    類(IIa族)を主成分とする層状酸化物超伝導薄膜と、
    ビスマス(Bi)とニオブ(Nb)を主成分とする層状
    酸化物薄膜とが交互に積層された酸化物超伝導薄膜。
  2. (2)基体温度を400〜600℃とし、スパッタリン
    グ法でTl、Cuおよびアルカリ土類(IIa)を主成分
    とする層状酸化物超伝導薄膜と、BiとNbを主成分と
    する層状酸化物薄膜とを交互に積層する酸化物超伝導薄
    膜の製造方法。
JP2143105A 1990-05-31 1990-05-31 酸化物超伝導薄膜およびその製造方法 Pending JPH0437609A (ja)

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JP (1) JPH0437609A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007002523A (ja) * 2005-06-23 2007-01-11 Sakai Heavy Ind Ltd ハンドガイドローラ
JP2015165103A (ja) * 2014-02-28 2015-09-17 三菱重工業株式会社 デミスタユニットおよびこれを備えたegrシステム

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JP2007002523A (ja) * 2005-06-23 2007-01-11 Sakai Heavy Ind Ltd ハンドガイドローラ
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