JPH0437121B2 - - Google Patents
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- JPH0437121B2 JPH0437121B2 JP62209302A JP20930287A JPH0437121B2 JP H0437121 B2 JPH0437121 B2 JP H0437121B2 JP 62209302 A JP62209302 A JP 62209302A JP 20930287 A JP20930287 A JP 20930287A JP H0437121 B2 JPH0437121 B2 JP H0437121B2
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Landscapes
- Manufacture Of Metal Powder And Suspensions Thereof (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
この発明は、半導体シリコンのドーピング用、
またはIn−Sb,Ga−Sb等の化合物半導体に使用
されるアンチモンメタルの球状化方法に関する。 (従来の技術) アンチモンメタルを使用する分野では、通常ア
ンチモンは純度を重要視し、形状的には表面が滑
らかで球状形が良いとされている。従来は塊状メ
タルとシヨツト状メタルが用いられているが、塊
状の場合は、破砕時にロール等から入るコンタミ
や角ばつたアンチモンメタルのハンドリング、運
搬時に容器の損傷から生じる小片が不純物の原因
となつている。また、シヨツト状のアンチモンメ
タルでも、形状が偏平であつたり、シヨツテイン
グ時の冷却液としてグリセリンを用いた場合に
は、シヨツトどうしが付着したり、フレーク状に
なるため、前記塊状アンチモンメタルと同じよう
に不純物が混入していた。さらに、グリセリンを
冷却液として用いたために、洗浄を行つてもカー
ボンによる汚染が生じるという問題点があつた。 一方、球状のアンチモンメタルを得る方法とし
て、溶融物質を多孔板を経由して急冷液体中に落
下させて造粒する方法(特公昭38−12169号等参
照)、あるいは上記溶融物質を多孔板を経由して
急冷液体中に落下させて造粒する方法において、
急冷液体の表面直下に表層乱流を発生させる手段
を設けた溶融物質の造粒装置(特開昭50−30781
号公報参照)等が提案されている。 (発明が解決しようとする課題) しかし、単に溶融物質を多孔板を経由して急冷
液体中に落下させて造粒する方法では、溶融物質
の落下距離や水温等の条件を適正に選定しなけれ
ば、表面が滑らかで球状のアンチモンメタル粒を
得ることができず、またこれらの条件を十分満足
するアンチモンメタルの造粒手段についても確立
されていない。 一方、上記と同様の溶融物質を多孔板を経由し
て急冷液体中に落下させて造粒する方法におい
て、急冷液体の表面直下に表層乱流を発生させる
手段を設けた溶融物質の造粒装置は、急冷液面に
突入してくる溶融物質の連続平滑流に水平方向の
力を加えることにより、連続平滑流を脈動流に変
換させる方法であり、急冷液体の表面直下で液滴
に分裂させることはできても、アンチモンメタル
の場合は、表層乱流によつて生成粒が片側に集め
られて、粒どうしが付着するという問題があり、
球状のアンチモンメタル粒の収率が低く、かつ安
定して製造できないという問題点がある。 この発明は、溶融物質を多孔板を経由して急冷
液体中に落下させて造粒する方法における従来の
前記問題点を解決し、表面が滑らかで球状のアン
チモンメタル粒を収率よく得ることが可能な方法
を提案しようとするものである。 (課題を解決するための手段) この発明は、アンチモンメタルの溶融体を多孔
板から、下方20cm以下の距離に水面を位置せしめ
て水温70℃以上の冷却水中に滴下凝固させて球形
粒を製造する方法において、前記冷却水を上昇流
を主体にした乱水流とすることにより該アンチモ
ンメタルの溶融体を急速に冷却球状化することを
要旨とするものである。 (作用) アンチモンメタルの滴下用多孔板は、耐食、耐
熱性のもので、好ましくは石英ガラス製とし、厚
さは強度と孔の目詰り防止を考慮して約1mmと
し、孔径は所望粒度に応じて適宜変更するが、孔
の目詰り防止のため0.5mmφ以上、好ましくは0.7
〜0.9mmφとする。 上記多孔板から冷却水面間での距離は、この発
明者の研究により見い出したもので、滴下距離が
20cmを超えると、孔から滴下するアンチモンメタ
ルは水から受ける衝撃力が大きくなり、その形状
がフレーク状となつて凝固し前記したように不純
物が混入し易くなる。また、水温が70℃より低い
場合には、粒の表面に微細な孔ができるために滑
らかでなくなるとともに、付着水が残留し品質が
悪化するという問題が生じる。 このような条件のもと、この発明において、冷
却プール内の水を上昇流を主体にして乱水流とす
るのは、多孔板より流下するアンチモン溶融体を
冷却水面直下で液滴化するのみならず、冷却水と
の接触を良くしてアンチモンメタル粒の冷却を促
進するとともに粒どうしの付着を防止するためで
ある。したがつて、この発明によれば、上昇流を
主体にした乱水流の作用により、表面が滑らかで
球状のアンチモンメタル粒を収率よくかつ安定し
て得ることができるのである。 (実施例) 第1図はこの発明方法を実施するための装置構
成例を示す概略図であり、1は溶融体の容器、2
は水槽、3は多孔板、4はアンチモンメタル、5
はヒーター、6は攪拌機、7は投込ヒーター、8
は不活性ガス吸込管である。 容器1は例えば石英ガラス製であり、外部に配
したヒーター5によりアンチモンメタル4を加熱
溶解し、該容器底部の多孔板(例えば石英ガラス
製)3から冷却水槽2に流下するようになつてい
る。 攪拌機6は水槽2内の冷却水を上昇流を主体に
した乱水流とすることができるものであり、図面
ではモーター駆動によつて回転する攪拌羽根方式
を例示しているが、特にこの方式に限定するもの
ではない。 上記装置において、多孔板3と水槽2内の水面
との距離は20cm以下に設定し、かつ水温を70℃以
上に保持した状態で、容器1内のアンチモンメタ
ル4を多孔板3から水槽2内に流下させると、ア
ンチモンメタルは冷却水面直下で液滴化すると同
時に、攪拌機6により上昇流を主体にして乱水流
となつている冷却水によりアンチモンメタルの冷
却が促進され、粒どうしが付着することなく水槽
底部にアンチモンメタル粒が沈降堆積いていく。
この場合、乱水流の流速は速い程、冷却が大きく
促進され粒どうしの付着防止効果が大きい。した
がつて、この装置によれば、表面が滑らかで球状
のアンチモン粒が収率よく得られる。 実施例 1 第1図に示す装置により、実際にアンチモンメ
タルを球状化した際の実施結果を以下に示す。 アンチモンメタル4を石英ガラス製容器1に入
れ外部ヒーター5で加熱溶解して該容器底の多孔
板3から水槽2内に滴下させシヨツトとした。使
用した多孔板3の孔径は0.8mmφとし、溶融メタ
ル温度、多孔板から冷却水面までの距離、冷却水
温、冷却水の攪拌速度を変えて、シヨツトの形
状、収率を調査した結果を第1表に示す。 第1表に示すごとく、本発明方法によつて製造
したアンチモンシヨツトは球状で表面が滑らかで
あり、収率も高いことがわかる。
またはIn−Sb,Ga−Sb等の化合物半導体に使用
されるアンチモンメタルの球状化方法に関する。 (従来の技術) アンチモンメタルを使用する分野では、通常ア
ンチモンは純度を重要視し、形状的には表面が滑
らかで球状形が良いとされている。従来は塊状メ
タルとシヨツト状メタルが用いられているが、塊
状の場合は、破砕時にロール等から入るコンタミ
や角ばつたアンチモンメタルのハンドリング、運
搬時に容器の損傷から生じる小片が不純物の原因
となつている。また、シヨツト状のアンチモンメ
タルでも、形状が偏平であつたり、シヨツテイン
グ時の冷却液としてグリセリンを用いた場合に
は、シヨツトどうしが付着したり、フレーク状に
なるため、前記塊状アンチモンメタルと同じよう
に不純物が混入していた。さらに、グリセリンを
冷却液として用いたために、洗浄を行つてもカー
ボンによる汚染が生じるという問題点があつた。 一方、球状のアンチモンメタルを得る方法とし
て、溶融物質を多孔板を経由して急冷液体中に落
下させて造粒する方法(特公昭38−12169号等参
照)、あるいは上記溶融物質を多孔板を経由して
急冷液体中に落下させて造粒する方法において、
急冷液体の表面直下に表層乱流を発生させる手段
を設けた溶融物質の造粒装置(特開昭50−30781
号公報参照)等が提案されている。 (発明が解決しようとする課題) しかし、単に溶融物質を多孔板を経由して急冷
液体中に落下させて造粒する方法では、溶融物質
の落下距離や水温等の条件を適正に選定しなけれ
ば、表面が滑らかで球状のアンチモンメタル粒を
得ることができず、またこれらの条件を十分満足
するアンチモンメタルの造粒手段についても確立
されていない。 一方、上記と同様の溶融物質を多孔板を経由し
て急冷液体中に落下させて造粒する方法におい
て、急冷液体の表面直下に表層乱流を発生させる
手段を設けた溶融物質の造粒装置は、急冷液面に
突入してくる溶融物質の連続平滑流に水平方向の
力を加えることにより、連続平滑流を脈動流に変
換させる方法であり、急冷液体の表面直下で液滴
に分裂させることはできても、アンチモンメタル
の場合は、表層乱流によつて生成粒が片側に集め
られて、粒どうしが付着するという問題があり、
球状のアンチモンメタル粒の収率が低く、かつ安
定して製造できないという問題点がある。 この発明は、溶融物質を多孔板を経由して急冷
液体中に落下させて造粒する方法における従来の
前記問題点を解決し、表面が滑らかで球状のアン
チモンメタル粒を収率よく得ることが可能な方法
を提案しようとするものである。 (課題を解決するための手段) この発明は、アンチモンメタルの溶融体を多孔
板から、下方20cm以下の距離に水面を位置せしめ
て水温70℃以上の冷却水中に滴下凝固させて球形
粒を製造する方法において、前記冷却水を上昇流
を主体にした乱水流とすることにより該アンチモ
ンメタルの溶融体を急速に冷却球状化することを
要旨とするものである。 (作用) アンチモンメタルの滴下用多孔板は、耐食、耐
熱性のもので、好ましくは石英ガラス製とし、厚
さは強度と孔の目詰り防止を考慮して約1mmと
し、孔径は所望粒度に応じて適宜変更するが、孔
の目詰り防止のため0.5mmφ以上、好ましくは0.7
〜0.9mmφとする。 上記多孔板から冷却水面間での距離は、この発
明者の研究により見い出したもので、滴下距離が
20cmを超えると、孔から滴下するアンチモンメタ
ルは水から受ける衝撃力が大きくなり、その形状
がフレーク状となつて凝固し前記したように不純
物が混入し易くなる。また、水温が70℃より低い
場合には、粒の表面に微細な孔ができるために滑
らかでなくなるとともに、付着水が残留し品質が
悪化するという問題が生じる。 このような条件のもと、この発明において、冷
却プール内の水を上昇流を主体にして乱水流とす
るのは、多孔板より流下するアンチモン溶融体を
冷却水面直下で液滴化するのみならず、冷却水と
の接触を良くしてアンチモンメタル粒の冷却を促
進するとともに粒どうしの付着を防止するためで
ある。したがつて、この発明によれば、上昇流を
主体にした乱水流の作用により、表面が滑らかで
球状のアンチモンメタル粒を収率よくかつ安定し
て得ることができるのである。 (実施例) 第1図はこの発明方法を実施するための装置構
成例を示す概略図であり、1は溶融体の容器、2
は水槽、3は多孔板、4はアンチモンメタル、5
はヒーター、6は攪拌機、7は投込ヒーター、8
は不活性ガス吸込管である。 容器1は例えば石英ガラス製であり、外部に配
したヒーター5によりアンチモンメタル4を加熱
溶解し、該容器底部の多孔板(例えば石英ガラス
製)3から冷却水槽2に流下するようになつてい
る。 攪拌機6は水槽2内の冷却水を上昇流を主体に
した乱水流とすることができるものであり、図面
ではモーター駆動によつて回転する攪拌羽根方式
を例示しているが、特にこの方式に限定するもの
ではない。 上記装置において、多孔板3と水槽2内の水面
との距離は20cm以下に設定し、かつ水温を70℃以
上に保持した状態で、容器1内のアンチモンメタ
ル4を多孔板3から水槽2内に流下させると、ア
ンチモンメタルは冷却水面直下で液滴化すると同
時に、攪拌機6により上昇流を主体にして乱水流
となつている冷却水によりアンチモンメタルの冷
却が促進され、粒どうしが付着することなく水槽
底部にアンチモンメタル粒が沈降堆積いていく。
この場合、乱水流の流速は速い程、冷却が大きく
促進され粒どうしの付着防止効果が大きい。した
がつて、この装置によれば、表面が滑らかで球状
のアンチモン粒が収率よく得られる。 実施例 1 第1図に示す装置により、実際にアンチモンメ
タルを球状化した際の実施結果を以下に示す。 アンチモンメタル4を石英ガラス製容器1に入
れ外部ヒーター5で加熱溶解して該容器底の多孔
板3から水槽2内に滴下させシヨツトとした。使
用した多孔板3の孔径は0.8mmφとし、溶融メタ
ル温度、多孔板から冷却水面までの距離、冷却水
温、冷却水の攪拌速度を変えて、シヨツトの形
状、収率を調査した結果を第1表に示す。 第1表に示すごとく、本発明方法によつて製造
したアンチモンシヨツトは球状で表面が滑らかで
あり、収率も高いことがわかる。
【表】
(発明の効果)
以上説明したごとく、この発明方法によれば、
多孔板から冷却水面までの距離と冷却水温度を適
正に保持した状態で、冷却水を上昇流を主体にし
た乱水流とすることによつて、カーボン等の不純
物の混入がなく、球状で表面が滑らかなアンチモ
ンシヨツトを収率よく製造することができるとい
う、大なる効果を奏するものである。
多孔板から冷却水面までの距離と冷却水温度を適
正に保持した状態で、冷却水を上昇流を主体にし
た乱水流とすることによつて、カーボン等の不純
物の混入がなく、球状で表面が滑らかなアンチモ
ンシヨツトを収率よく製造することができるとい
う、大なる効果を奏するものである。
第1図はこの発明方法を実施するためのアンチ
モンメタル造粒装置の一例を示す概略図である。 1……容器、2……水槽、3……多孔板、4…
…アンチモンメタル、5……ヒーター、6……攪
拌機、7……投込ヒーター、8……不活性ガス吸
込管。
モンメタル造粒装置の一例を示す概略図である。 1……容器、2……水槽、3……多孔板、4…
…アンチモンメタル、5……ヒーター、6……攪
拌機、7……投込ヒーター、8……不活性ガス吸
込管。
Claims (1)
- 1 アンチモンメタルの溶融体を多孔板から、下
方20cm以下の距離に水面を位置せしめた水温70℃
以上の冷却水中に滴下凝固させて球形粒を製造す
る方法において、前記冷却水を上昇流を主体にし
た乱水流とすることにより該アンチモンメタルの
溶融体を球状化することを特徴とするアンチモン
メタルの球状化方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20930287A JPS6455309A (en) | 1987-08-25 | 1987-08-25 | Method for spheroidizing antimony metal |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20930287A JPS6455309A (en) | 1987-08-25 | 1987-08-25 | Method for spheroidizing antimony metal |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6455309A JPS6455309A (en) | 1989-03-02 |
JPH0437121B2 true JPH0437121B2 (ja) | 1992-06-18 |
Family
ID=16570704
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20930287A Granted JPS6455309A (en) | 1987-08-25 | 1987-08-25 | Method for spheroidizing antimony metal |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6455309A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1090547C (zh) * | 1998-12-23 | 2002-09-11 | 江苏江南铁合金厂 | 锡粒的制备方法 |
CN109434123B (zh) * | 2018-10-26 | 2022-03-22 | 锡矿山闪星锑业有限责任公司 | 一种制备锑珠的装置及方法 |
CN110947975A (zh) * | 2019-12-20 | 2020-04-03 | 攀枝花钢城集团有限公司 | 废旧铝箔利用方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5030781A (ja) * | 1973-07-21 | 1975-03-27 |
-
1987
- 1987-08-25 JP JP20930287A patent/JPS6455309A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5030781A (ja) * | 1973-07-21 | 1975-03-27 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6455309A (en) | 1989-03-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |