JP3134370B2 - 粒状シリコン多結晶の製造方法 - Google Patents

粒状シリコン多結晶の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、いわゆる連続引上法に
よるシリコン単結晶の製造の際に原料として用いる、粒
状シリコン多結晶の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体工業の基幹物質であるシリ
コン単結晶の製造方法はいわゆる引上法(CZ法)が主
流であり、この方法では、小塊状の高純度のシリコン単
結晶を高純度の石英ルツボ中で加熱溶融し、種結晶を浸
漬して引き上げることにより単結晶を得ている。
【0003】最近、このような引上法において、長尺状
の単結晶を製造するため、引上の進行に伴って、生長し
たシリコン単結晶の量に相当する原料多結晶を連続的に
石英ルツボ中のシリコン溶融体中に投入して補う、改良
された引上方法、いわゆる連続引上法の実用化が進み生
産に用いられようとしている。
【0004】この引上方法には、原料多結晶として、
(a)塊状シリコン多結晶を破砕して小片にした、破砕
小片多結晶や、(b)多結晶製造段階で特殊な製造プロ
セス(特開昭63年129012号公報、特開平2年1
53814号公報等に記載のもの)によって外径0.5
から3mmの小球状に形成された、小球状多結晶が使用さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の破砕
多結晶においては、破砕工程で破砕ボールや容器壁から
の不純物汚染が避けられないという欠点があり、又、不
定形であるためにルツボへの投入の際に投入口に詰まり
を生じたりしてスムーズな連続投入ができない場合があ
った。
【0006】また、上述の小球状多結晶においては、製
造工程で多結晶中に水素の含有が避けられず、単結晶引
上時、シリコン溶融体に投入すると小泡が生じ、単結晶
の品質に悪影響を与えるという欠点があった。
【0007】このため、このような欠点を生じない小粒
状のシリコン多結晶の製造方法が検討されているが、未
だに満足すべきものが得られていない。例えば、特開平
2−145710号には遠心噴霧法による小粒状の金属
を製造する方法が開示されているが、この方法をシリコ
ンに適用しようとしても、円板の衝突部分への溶融体の
固化付着が避けられず、均一な形状の粒状シリコン多結
晶を得られないという欠点があった。本発明は、上記の
如き欠点を除去することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、不活性ガス雰
囲気の反応室内において、耐熱性素材からなる棒状体
を、表面部を1100℃〜1300℃に加熱しつつ、軸
線を水平面と略平行にした状態において回転させ、該棒
状体の上方から該棒状体上にシリコンの溶融体を流下
し、該棒状体から飛散させて粒状シリコン多結晶を形成
することを特徴とする。
【0009】なお、前記棒状体は、シリコン多結晶体、
シリコン単結晶体、又は、表面にシリコンをコーティン
グした金属棒から構成するのが好ましい。
【0010】
【作用】上記構成に係る粒状シリコン多結晶の製造方法
においては、棒状体上に流下されたシリコンの溶融体
は、棒状体の表面に固化することなく、遠心力によって
棒状体の表面部から飛散させられて粒状シリコン多結晶
となる。
【0011】表面部を1100℃〜1300℃としたの
は、1100℃より低い温度とすると棒状体の表面にシ
リコン溶融体が固化付着してしまい、1300℃より高
い温度とすると、エネルギーコストが過大となるのみな
らず、棒状部材の変形や破損が起きやすくなるためであ
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
説明する。図1は、本発明の一実施例に係る粒状シリコ
ン多結晶の製造方法を示す正面図である。同図におい
て、符号2はステンレススチール製の溶融室、符号3は
溶融室2の下方に設けられた同ステンレススチール製の
粒化室(反応室に相当)であり、これら溶融室2と粒化
室3とは、連通穴4により内部空間を連通して配設され
ている。
【0013】溶融室2の上方部には、原料ホッパー5
と、後述する流出口10aの目視用の覗き窓6が設けら
れ、また、流出口開閉栓8が鉛直方向に上下動可能に配
設されている。この流出口開閉栓8の先端部8aは、石
英で形成されている。流出口開閉栓8の下方には、該流
出口開閉栓8によって底部の流出口10aを開閉される
ルツボ10が配設され、このルツボ10の周りには、ヒ
ーター12が配設されている。
【0014】粒化室3には、ルツボ10の下方に位置し
て、グラファイトからなる円柱状の電極部14、16が
設けられ、この電極部14、16間には、シリコン単結
晶から切り出された円柱状のシリコン単結晶ブロック
(棒状体に相当)18が、同軸的に連結されている。該
ブロック18の中心は、前記流出口10aの鉛直下方に
位置している。電極部14、16中には、集電部20、
22が設けられ、該集電部20、22に通電することに
より、シリコン単結晶ブロック(以下、「ブロック」と
略称する。)18を通電加熱できるようになっている。
電極部14、ブロック18及び電極部16は、軸線を水
平面と平行にした状態で、軸線回りに回転自在に配設さ
れており、その端部は回転モータ24の出力軸に連結さ
れ、軸線回りの回転を制御されるようになっている。
【0015】前記ブロック18の上方及び下方には、該
ブロック18の上方空間を覆う円筒部26と、該ブロッ
ク18の下方空間を覆う絞り部27とが一体に形成され
てなる、石英からなる捕集部材28が配設されている。
即ち、この捕集部材28には、該捕集部材28の軸線と
直交する方向に、該捕集部材28を貫く穴28a、28
bが形成され、これらの穴28a、28bに、前記ブロ
ック18が挿入された状態にある。また、捕集部材26
の下方には、該捕集部材26と同じく石英からなる製品
回収容器30が配設されている。
【0016】前記粒化室3の上方部には、ブロック18
の目視用の覗き窓32が形成されている。また、溶融室
2の上部及び粒化室3の下部には、不活性ガス供給用の
パイプ34、36が連通して設けられ、不活性ガス(ア
ルゴン)を粒化室3の下部から溶融室2の上部に向けて
供給できるようになっている。
【0017】上記の構成において、粒状シリコン多結晶
を製造する場合には、まず、流出口開閉栓8で流出口1
0aを閉じた状態において、原料となるシリコン多結晶
を原料ホッパー4からルツボ10中に投下し、ヒーター
12の加熱により溶融させる。
【0018】一方、集電部20、22に通電し、ブロッ
ク18をその表面部が1100℃〜1300℃の温度と
なるように加熱し、同時にブロック18を軸線回りに回
転させる。また、パイプ36、34を通して、アルゴン
ガスを溶融室2及び粒化室3に流した状態としておく。
【0019】しかる後、流出口開閉栓8の先端部8aを
微小量開き、シリコンの溶融体をブロック18上に流下
すると、シリコンの溶融体はブロック18の表面で、遠
心力によりブロック18の外方に飛散せしめられ、飛散
中に冷却されて粒状シリコン多結晶となり、製品回収容
器30に順次回収される。
【0020】このような方法によれば、ブロック18上
に流下したシリコンの溶融体がブロック18の表面に固
化することがなく、均一な大きさ及び形状の粒状シリコ
ン多結晶が製造される。ブロック18の回転速度等によ
って若干異なるが、およそ、外径0.5〜3mmの球形の
高純度シリコン多結晶を製造することができる。
【0021】しかも、不活性ガス雰囲気中でシリコンの
溶融、粒化が行われるため、粒状シリコン多結晶が酸化
することはなく、また、内部に不純物や水素が含有され
ることもない。
【0022】上記実施例においては、棒状体としてシリ
コン単結晶を用いたが、図2に示すように、棒状体とし
て高純度石英管38を用いる構成としてもよい。同図
は、高純度石英管38の内部に、両端部に集電部42、
44が形成された抵抗発熱体40を配設したものであ
り、石英管38は、抵抗発熱体40によって内部から加
熱されつつ、回転モータ24によって軸線回りに回転せ
しめられるようになっている。このような構成とすれ
ば、市販されている加熱装置を抵抗発熱体40としてそ
のまま利用できるので設備費の低減を図ることができ
る。
【0023】また、棒状体として表面にシリコンをコー
ティングした耐熱性を有する金属棒を用いても直接通電
加熱して使うことができ、また、円柱状のシリコン多結
晶体を用いてもよい。
【0024】また、上記実施例においては、不活性ガス
としてアルゴンを用いたが、この他、水素、窒素、ヘリ
ウム等、シリコンの酸化を防ぐことができるものであれ
ばよい。
【0025】[実験例1]引上法によって製造されたシ
リコン単結晶から外径10cm、長さ30cmの円柱状
ブロックを切り出し、図1に示した電極部14、16間
に装着し、アルゴン気流中において通電加熱することに
より表面部の温度を1150℃に保ちつつ、1150r
pmの速度で回転させた。そして、このブロック上にシ
リコンの溶融体を毎分0.5リットルの割合で流下し、
ブロックから飛散させて得られた粒状シリコン多結晶を
回収した。こうして得られた粒状シリコン多結晶は外径
1〜2mmのものが80パーセントを占め、引上法(連続
引上法)の原料として極めて好適なものであった。
【0026】[実験例2]外径7.6cmの中空の高純
度石英管に、図2に示すように炭化珪素の抵抗発熱体を
通し、水素気流中で通電加熱して石英管の表面部を12
50℃に加熱しつつ、石英管を600rpmの速度で回
転させ、前記実験例1と同様にしてシリコンの溶融体を
石英管上に毎分0.3リットルの割合で流下し、粒状シ
リコン多結晶を製造した。得られた粒状シリコン多結晶
は実験例1と同様に外径1〜2mmのものが80パーセン
トを占め、連続引上法の原料として極めて好適なもので
あった。
【0027】なお、原料として用いたシリコン多結晶
と、上述の実験例1及び実験例2で得られたシリコン多
結晶の物性値は表1に示す通りであり、粒状シリコン多
結晶の製造工程において、シリコン多結晶の物性値は変
化していないことがわかる。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、シリコンの溶融体が棒状体の表面に固化することが
なく、内部に不純物や水素を含有しない、均一な大きさ
及び形状の粒状シリコン多結晶を製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る粒状シリコン多結晶の
製造方法を示す正面図である。
【図2】本発明の他の実施例に係る粒状シリコン多結晶
の製造方法を示す正面図である。
【符号の説明】
3 反応室 18、38 棒状体 26 捕集壁

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】不活性ガス雰囲気の反応室内において、耐
    熱性素材からなる棒状体を、表面部を1100℃〜13
    00℃に加熱しつつ、軸線を水平面と略平行にした状態
    において回転させ、該棒状体の上方から該棒状体上にシ
    リコンの溶融体を流下し、該棒状体から飛散させて粒状
    シリコン多結晶を形成することを特徴とする粒状シリコ
    ン多結晶の製造方法。
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