JPH04370358A - 過給機付エンジンの蒸発燃料制御装置 - Google Patents

過給機付エンジンの蒸発燃料制御装置

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Publication number
JPH04370358A
JPH04370358A JP17340191A JP17340191A JPH04370358A JP H04370358 A JPH04370358 A JP H04370358A JP 17340191 A JP17340191 A JP 17340191A JP 17340191 A JP17340191 A JP 17340191A JP H04370358 A JPH04370358 A JP H04370358A
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JP
Japan
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intake air
intake
canister
adsorbent
valve
Prior art date
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Application number
JP17340191A
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English (en)
Inventor
Kunihiko Nakada
邦彦 中田
Mamoru Yoshioka
衛 吉岡
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、過給機付エンジンの蒸
発燃料制御装置に関し、とくに2系統のパージ通路を同
時に使用した場合でもキャニスタ内の吸着剤に吸着され
た蒸発燃料を確実にパージさせることが可能な蒸発燃料
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の燃料タンクから発生する蒸発燃
料をそのまま大気中に放出させることは大気汚染の原因
となるため、この蒸発燃料をエンジンの吸気通路に導入
し、供給燃料とともに燃焼室内で燃焼させるようにした
装置が知られている。これらの装置では、蒸発燃料は活
性炭などの吸着剤を収納した容器に導かれ、蒸発燃料は
吸着剤に一時的に吸着される。吸着剤に吸着された蒸発
燃料は、エンジン運転時に吸気管負圧によって吸着剤か
ら離脱し、吸気とともに燃焼室内に導入される。
【0003】蒸発燃料制御装置に関する先行技術の一例
として、特公昭62−18747号公報、特開平2−4
2168号公報が知られている。前者はスロットル弁下
流の吸気管圧力が正圧のときバルブを開いてキャニスタ
内の蒸発燃料をターボチャージャのコンプレッサ上流に
パージさせるものである。後者は、蒸発燃料制御装置を
、主ターボチャージャおよび副ターボチャージャを有す
る2ステージツインターボエンジンに適用したものであ
り、キャニスタからの蒸発燃料をバルブを介して常時作
動する主ターボチャージャのコンプレッサ上流にパージ
させるものである。
【0004】また、スロットル弁下流のサージタンクに
キャニスタからの蒸発燃料をパージする第1のパージ通
路と、ターボチャージャのコンプレッサ上流の吸気通路
にキャニスタからの蒸発燃料をパージする第2のパージ
通路を設けた装置は、特開昭57−143155号公報
に開示されている。
【0005】図8は、従来の蒸発燃料制御装置に採用さ
れているキャニスタ150の一例をしめしている。図中
、151は収納容器を示しており、収納容器151内に
は蒸発燃料を吸着する吸着剤152が収納されている。 収納容器151内には、吸着剤152を上下方向で保持
するプレート153が設けられている。プレート153
には、吸気が通過可能な複数の孔が穿設されている。プ
レート153の吸着剤152側にはフィルタ154が設
けられている。収納容器151の頂部には、3つの吸気
口155、156、157が設けられている。
【0006】吸気口155は、燃料タンク(図示略)内
と連通しており、燃料タンクで発生した蒸発燃料は吸気
口155から吸着剤152に導かれるようになっている
。吸気口156は、吸気通路であるサージタンク(図示
略)内と連通しており、サージタンク内が負圧になった
時に吸着剤152に吸着された蒸発燃料が吸気口156
を介してサージタンクに導かれるようになっている。 吸気口157は、ターボチャージャのコンプレッサ上流
の吸気通路(図示略)と連通しており、吸気通路の負圧
により吸着剤152に吸着された蒸発燃料が吸気口15
7を介してターボチャージャのコンプレッサ上流に導か
れるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
57−143155号公報や図8のようなキャニスタを
使用した場合は、蒸発燃料を十分にパージさせることが
できないという問題が生じる。以下、これについて説明
する。スロットル弁の下流に位置するサージタンク内と
ターボチャージャのコンプレッサ上流に蒸発燃料をパー
ジさせる装置では、2系統のパージ通路を同時に使用し
てパージを行なうと、コンプレッサ上流の負圧よりもサ
ージタンク側の負圧が大きくなった場合は、コンプレッ
サ側の吸気が図8の矢印Bに示すように吸気口157か
らキャニスタ150に流入する。ここで、吸気が吸気口
157から吸気口156へ流出する場合の流路抵抗より
も、吸気口157から吸着剤152内に流入し吸気口1
56へ流出する場合の流路抵抗が大きいので、コンプレ
ッサ上流側からの吸気は吸着剤152の表面部分に沿っ
て流れ、吸気口156からサージタンクへ流れることに
なる。そのため、コンプレッサ側から流入する吸気Bに
よってサージタンク側へパージされる蒸発燃料は著しく
少量であり、実質的な蒸発燃料のパージは行なわれない
【0008】本発明は、上記の問題に着目し、スロット
ル弁の下流とターボチャージャのコンプレッサ上流にキ
ャニスタからの蒸発燃料をパージさせる装置において、
コンプレッサ上流からキャニスタ内に流入する吸気によ
って十分な量の蒸発燃料をスロットル弁の下流に確実に
パージさせることが可能な蒸発燃料制御装置を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的に沿う本発明に
係る過給機付エンジンの蒸発燃料制御装置は、キャニス
タ内の吸着剤に吸着された蒸発燃料をスロットル弁下流
の吸気通路にパージさせる第1のパージ通路と、前記キ
ャニスタ内の吸着剤に吸着された蒸発燃料をターボチャ
ージャのコンプレッサ上流にパージさせる第2のパージ
通路とを備えた過給機付エンジンの蒸発燃料制御装置に
おいて、前記キャニスタに、前記第2のパージ通路を介
してキャニスタ内に流入する吸気を吸着剤内に導く吸気
導入手段を設けたものから成る。
【0010】
【作用】このように構成された過給機付エンジンの蒸発
燃料制御装置においては、キャニスタ内の吸着剤に吸着
された蒸発燃料は、第1のパージ通路と第2のパージ通
路とを介してパージされる。ここで、ターボチャージャ
のコンプレッサ上流の負圧よりスロットル弁下流の負圧
が大きくなる場合は、第2のパージ通路を介してコンプ
レッサ上流の吸気がキャニスタ内に導かれる。キャニス
タ内に流入した吸気は吸気導入手段によって吸着剤内に
導かれるので、吸気と吸着剤との接触面積が大幅に増加
され、吸着剤に吸着された蒸発燃料の離脱が十分に行な
われる。したがって、十分な量の蒸発燃料をスロットル
弁下流に確実にパージさせることが可能となる。
【0011】
【実施例】以下に、本発明に係る過給機付エンジンの蒸
発燃料制御装置の望ましい実施例を、図面を参照して説
明する。
【0012】第1実施例 図1ないし図4は、本発明の第1実施例を示しており、
とくに車両に搭載される6気筒エンジンに適用した場合
を示している。このうち、図3は蒸発燃料制御装置を中
心としたエンジンの系統図を示しており、図4は蒸発燃
料制御装置を除いたエンジンの制御系統図を示している
。図4において、1はエンジン、2はサージタンク、3
は排気マニホールドを示す。排気マニホールド3は排気
干渉を伴わない#1〜#3気筒群と#4〜#6気筒群の
2つに集合され、その集合部が連通路3aによって連通
されている。7、8は互いに並列に配置された主ターボ
チャージャ、副ターボチャージャである。ターボチャー
ジャ7、8のそれぞれのタービン7a、8aは排気マニ
ホールド3の集合部に接続され、それぞれのコンプレッ
サ7b、8bは、インタクーラ6、スロットル弁4を介
してサージタンク2に接続されている。
【0013】主ターボチャージャ7は、低吸入空気量域
から高吸入空気量域まで作動され、副ターボチャージャ
8は低吸入空気量域で停止される。双方のターボチャー
ジャ7、8の作動、停止を可能ならしめるために、副タ
ーボチャージャ8のタービン8aの下流に排気切替弁1
7が、コンプレッサ8bの下流に吸気切替弁18が設け
られる。吸、排気切替弁18、17の両方とも開弁のと
きは、両方のターボチャージャ7、8が作動される。副
ターボチャージャ8のタービン8aの下流と主ターボチ
ャージャ7のタービン7aの下流とは、排気バイパス通
路40を介して連通可能となっている。排気バイパス通
路40には、この排気バイパス通路40を開閉する排気
バイパス弁41が設けられている。排気バイパス弁41
は、ダイヤフラム式アクチュエータ42によって開閉さ
れるようになっている。
【0014】低吸入空気量域で停止される副ターボチャ
ージャ8の吸気通路には、1個ターボチャージャから2
個ターボチャージャへの切替を円滑にするために、コン
プレッサ7bの上流とコンプレッサ8bの下流とを連通
する吸気バイパス通路13と、吸気バイパス通路13の
途中に配設される吸気バイパス弁33が設けられる。吸
気バイパス弁33はダイヤフラム式のアクチュエータ1
0によって開閉される。吸気切替弁18の上流と下流と
を連通するバイパス通路には、逆止弁12が設けられて
おり、吸気切替弁18の閉時において副ターボチャージ
ャ8側のコンプレッサ出口圧力が主ターボチャージャ7
側より大になったとき、空気が上流側から下流側に流れ
ることができるようにしてある。なお、図中、14はコ
ンプレッサ出口側の吸気通路、15はコンプレッサ入口
側の吸気通路を示す。吸気通路15はエアフローメータ
24を介してエアクリーナ23に接続される。排気通路
を形成するフロントパイプ20は、排気ガス触媒21、
22を介して排気マフラー(図示せず)に接続される。 吸気切替弁18はアクチュエータ11によって開閉され
、排気切替弁17はダイヤフラム式アクチュエータ16
によって開閉されるようになっている。ウエストゲート
バルブ31は、アクチュエータ9によって開閉されるよ
うになっている。
【0015】アクチュエータ9、10、11、16、4
2は、過給圧または負圧の導入によって作動するように
なっている。各アクチュエータ9、10、11、16、
42には、正圧タンク51からの過給圧または負圧とエ
アフローメータ24の下流からの大気圧とを選択的に切
り替えるために、第1、第2、第3、第4、第5、第6
の電磁弁25、26、27、28、32、44が接続さ
れている。各電磁弁25、26、27、28、32、4
4の切替は、エンジンコントロールコンピュータ29か
らの指令に従って行なわれる。なお、第2の電磁弁26
へ負圧を導入する通路には、負圧の一方の流れのみを許
すチェック弁45が介装されている。
【0016】第1の電磁弁25のONは、吸気切替弁1
8を全開とするようにアクチュエータ11を作動させ、
OFFは吸気切替弁18を全閉とするようにアクチュエ
ータ11を作動させる。第4の電磁弁28のONは、排
気切替弁17を全開とするようにアクチュエータ16を
作動させ、OFFは排気切替弁17を全閉するようにア
クチュエータ10を作動させる。第3の電磁弁27のO
Nは吸気バイパス弁33を全閉とするようにアクチュエ
ータ10を作動させ、OFFは吸気バイパス弁33を全
開するようにアクチュエータ10を作動させる。
【0017】排気バイパス弁41を作動させるアクチュ
エータ42に大気圧を導入する第5の電磁弁32は、O
N、OFF制御でなく、デューティ制御される。同様に
、ウエストゲートバルブ31を作動させるアクチュエー
タ9に過給圧を導く第6の電磁弁44も、ON、OFF
制御でなく、デューティ制御される。デューティ制御は
、周知の通り、デューティ比により通電時間を制御する
ことであり、デジタル的に通電、非通電の割合を変える
ことにより、アナログ的に平均電流が可変制御される。 なお、デューティ比は、1サイクルの時間に対する通電
時間の割合であり、1サイクル中の通電時間をA、非通
電時間をBとすると、デューティ比=A/(A+B)×
100(%)で表わされる。本実施例では、第5の電磁
弁32と第6の電磁弁44をデューティ制御することに
より、これらの電磁弁の開口量を可変させることが可能
となっている。
【0018】排気バイパス弁41の開度は、アクチュエ
ータ42のダイヤフラム室42aに導入される過給圧の
大気へのブリード量(リーク量)を第5の電磁弁32の
デューティ制御によって可変させることにより可変可能
となっている。ウェストゲートバルブ31の開度は、ア
クチュエータ9のダイヤフラム室9bに導入される過給
圧の大気へのブリード量(リーク量)を第6の電磁弁4
4のデューティ制御によって可変させることにより可変
可能となっている。
【0019】エンジンコントロールコンピュータ29は
、エンジンの各種運転条件検出センサと電気的に接続さ
れ、各種センサからの信号が入力される。エンジン運転
条件検出センサには、吸気管圧力センサ30、スロット
ル開度センサ5、吸入空気量測定センサとしてのエアフ
ローメータ24、エンジン回転数センサ50、および酸
素センサ19が含まれる。エンジンコントロールコンピ
ュータ29は、演算をするためのセントラルプロセッサ
ユニット(CPU)、読み出し専用のメモリであるリー
ドオンリメモリ(ROM)、一時記憶用のランダムアク
セスメモリ(RAM)、入出力インターフェイス(I/
Oインターフェイス)、各種センサからのアナログ信号
をディジタル量に変換するA/Dコンバータを備えてい
る。
【0020】図3は、蒸発燃料制御装置を中心としたエ
ンジンの系統図を示している。図中、61は車両に搭載
される燃料タンクを示している。燃料タンク61で発生
した蒸発燃料は、通路62を介してキャニスタ100に
導かれるようになっている。キャニスタ100は、周知
の通り活性炭が収納された蒸発燃料の吸着容器であり、
燃料タンク61からの蒸発燃料は、このキャニスタ10
0の活性炭に一旦吸着されるようになっている。キャニ
スタ100には、第1のパージ通路64と第2のパージ
通路65の2系統のパージ通路が接続されている。
【0021】第2のパージ通路65の下流端は、主ター
ボチャージャ7のコンプレッサ7b上流に接続されてい
る。第2のパージ通路65には、パージ用バルブとして
の第1のバキュームコントロールバルブ(VCV1)6
6が介装されている。第1のバキュームコントロールバ
ルブ66は、ダイヤフラム式のアクチュエータ66aに
よって開閉駆動されるようになっている。アクチュエー
タ66aのダイヤフラム室には、制御圧力通路67を介
して主ターボチャージャ7のコンプレッサ7b下流側の
過給圧が導かれるようになっている。第1のパージ通路
64の下流端は、サージタンク2に接続されている。第
1のパージ通路64には、制御弁としての第2のバキュ
ームコントロールバルブ(VCV2)69とパージ用電
磁弁70が介装されている。第2のバキュームコントロ
ールバルブ69とパージ用電磁弁70とは、直列に接続
されている。第2のバキュームコントロールバルブ69
は、ダイヤフラム式のアクチュエータ69aによって開
閉駆動されるようになっている。アクチュエータ69a
のダイヤフラム室69bには、通路81を介してスロッ
トル弁4の直下流の吸気管負圧が導かれるようになって
いる。パージ用電磁弁70は、エンジンコントロールコ
ンピュータ29によるデューティ比の変化によって第1
のパージ通路64を流れる蒸発燃料のパージ量を制御す
る機能を有する。
【0022】吸気管負圧を制御弁としての第2のバキュ
ームコントロールバルブ69のダイヤフラム室69bに
導く制御圧力通路81には、スロットル弁4の下流から
ダイヤフラム室69bに向う吸気の流れを阻止するチェ
ック弁82が設けられている。また、ダイヤフラム室6
9bは、通路83を介して主、副ターボチャージャ7、
8の上流の吸気通路85と連通可能となっている。通路
83には、吸気の流れを制限する絞り部(オリフィス)
84aとチェック弁部84bとを有する絞り弁84が設
けられている。
【0023】エンジンコントロールコンピュータ29は
、エアフローメータ24およびエンジン回転数センサ5
0からの信号によりエンジン1回転当りの吸入空気量を
算出する機能を有している。また、エンジンコントロー
ルコンピュータ29は、エンジン回転数(NE)とエン
ジン1回転当りの吸入空気量(GN)とからデューティ
比を求め、パージ用電磁弁70のデューティ制御を行な
う機能を有している。
【0024】図1および図2は、キャニスタ100を示
している。キャニスタ100は、円筒状の収納容器10
1を有している。収納容器101には、活性炭からなる
吸着剤102が収納されている。収納容器101内には
、吸着剤102を上下方向で保持するプレート103が
収納されている。プレート103は、吸気が通過可能な
多数の孔を有するパンチングメタル等から構成されてい
る。プレート103の吸着剤102側には、吸気に混在
している異物を除去するフィルタ104が設けられてい
る。収納容器101の底部には、ナット部105が形成
されている。
【0025】収納容器101の上部は、アッパプレート
106によって塞がれている。アッパプレート106と
一方のプレート103との間には、流路形成用ブロック
107が設けられている。アッパプレート106の上面
には、ポート形成用ブロック108が設けられている。 ポート形成用ブロック108には、燃料タンク61から
の蒸発燃料を通路62を介してキャニスタ100に流入
させる吸気口109が形成されている。また、ポート形
成用ブロック108には、吸着剤102に吸着された蒸
発燃料をスロットル弁4の下流に位置するサージタンク
2へ流出させる吸気口110が形成されている。吸気口
109は、流路形成用ブロック107に設けられた第1
のチェックバルブ111および第2のチェックバルブ1
12と連通しており、吸気口110は、同様に流路形成
用ブロック107に設けられた第3のチェックバルブ1
13と連通している。第2のチェックバルブ112と第
3のチェックバルブ113は、上方のプレート103側
に開口している。
【0026】第1のチェックバルブ111は、ボール1
11aと圧縮コイルスプリング111bとから構成され
ており、吸気口109から吸着剤102に向う吸気の流
れのみを許容する機能を有している。第2のチェックバ
ルブ112は、ボール112aと圧縮コイルスプリング
112bとから構成されており、吸着剤102側から吸
気口109に向う吸気の流れのみを許容する機能を有し
ている。すなわち、第2のチェックバルブ112は、キ
ャニスタ100内が正圧になった時に開となり、キャニ
スタ100内の圧力を降下させる機能を有する。第3の
チェックバルブ113は、ボール113aと圧縮コイル
スプリング113bとから構成されており、吸着剤10
2側から吸気口110に向う吸気の流れのみを許容する
機能を有している。
【0027】第1のチェックバルブ111が設けられる
流路形成用ブロック107の中央部107aは、プレー
ト103およびフィルタ104を貫通し、吸着剤102
内に臨まされている。流路形成用ブロック107の中央
部107aには、パイプ状の吸気導入ガイド115が取
付けられている。これによって、第1のチェックバルブ
111の下流側の通路116は、吸着剤102の内部ま
で延設されている。なお、流路形成用ブロック107の
下部には、上方のプレート103を吸着剤102側に押
圧する圧縮コイルスプリング119が取付けられている
【0028】収納容器101の上部を塞ぐアッパプレー
ト106には、吸着剤102側からの蒸発燃料を第2の
パージ通路65を介して主ターボチャージャ7のコンプ
レッサ7b上流に導く吸気口117が設けられている。 アッパプレート106とプレート103との間には、コ
ンプレッサ7b上流の負圧よりもサージタンク2内の負
圧が大になった時に、第2のパージ通路65を介してキ
ャニスタ100内に流入する吸気を吸着剤102内に導
く吸気導入手段としての仕切板120が設けられている
。仕切板120は、断面形状がコ字状のリング状部材か
ら構成されている。仕切板120は、流路形成用ブロッ
ク107の外周でかつ吸気口117の内側に位置してい
る。
【0029】吸気口117からキャニスタ100内に流
入した吸気は、複数の孔を有するプレート103および
フィルタ104を介して吸着剤102内に流入するよう
になっている。吸着剤102内に流出した吸気は、蒸発
燃料とともにフィルタ104およびプレート103を介
して第3のチェックバルブ113に流入し、吸気口11
0からサージタンク2内に導かれるようになっている。
【0030】つぎに、第1実施例における作用について
説明する。高吸入空気量域では、吸気切替弁18と排気
切替弁17がともに開かれ、吸気バイパス弁33が閉じ
られる。これによって2個ターボチャージャ7、8が駆
動され、十分な過給空気量が得られ、出力が向上される
。低速域でかつ高負荷時には、吸気切替弁18と排気切
替弁17がともに閉じられ、吸気バイパス弁33か開か
れる。これによって1個のターボチャージャ7のみが駆
動される。低吸入空気量域で1個ターボチャージャとす
る理由は、低吸入空気量域では1個ターボチャージャ過
給特性が2個ターボチャージャ過給特性より優れている
からである。1個ターボチャージャとすることにより、
過給圧、トルクの立上りが早くなり、レスポンスが迅速
となる。低吸入空気量域から高吸入空気量域に移行する
とき、つまり1個ターボチャージャから2個ターボチャ
ージャ作動へ切り替えるときには、吸気切替弁18およ
び排気切替弁17が閉じられているときに排気バイパス
弁41をデューティ制御により小開制御し、さらに吸気
バイパス弁33が閉じることにより副ターボチャージャ
8の助走回転数を高め、ターボチャージャの切替をより
円滑(切替時のショックを小さく)に行うことが可能に
なる。
【0031】上述の制御過程では、スロットル弁4が開
弁されると、通路81はスロットル弁4の直上流と連通
されて大気圧となる。そして、制御弁としての第2のバ
キュームコントロールバルブ69のダイヤフラム室69
bからチェック弁82までの間に存在する負圧は、絞り
弁84を介して大気側に逃がされ、ダイヤフラム室69
b内のスプリングの力により第2のバキュームコントロ
ールバルブ69は開弁状態となる。したがって、サージ
タンク2内が負圧の場合は、キャニスタ100に吸着さ
れていた蒸発燃料は、第1のパージ通路64を介してサ
ージタンク2に導かれ、この時の蒸発燃料のパージ量は
パージ用電磁弁70のデューティ制御によって制御され
る。このように、第1のパージ通路64は、低、中吸入
空気量域でのみパージを行なう機能を有する。
【0032】エンジン回転数が高くなり吸入空気量がさ
らに増加すると、第1のバキュームコントロールバルブ
66のアクチュエータ66aへの正圧の導入により、第
1のバキュームコントロールバルブ66が開弁し、第1
のパージ通路64および第2のパージ通路65の2系統
のパージ通路による蒸発燃料のパージが行なわれる。こ
こで、主ターボチャージャ7のコンプレッサ7b上流の
負圧よりもサージタンク2内の負圧が大きい場合は、コ
ンプレッサ7b側の吸気が吸気口117からキャニスタ
100内に流入する。この場合、キャニスタ100内に
は吸気導入手段としての仕切板120が設けられている
ので、吸気口117からキャニスタ100内に流入した
吸気は、プレート103およびフィルタ104を介して
吸着剤102に流入し、吸気Aは吸着剤102と広い接
触面積をもって接触可能となる。これによって、吸着剤
102に吸着された蒸発燃料を吸着剤102から十分に
離脱させることが可能となる。そして、吸着剤102内
に流出した吸気は、蒸発燃料とともにフィルタ104お
よびプレート103を介して第3のチェックバルブ11
3に流入し、吸気口110から第1のパージ通路64を
経由してサージタンク2内にパージされる。
【0033】このように、本実施例ではキャニスタ10
0内に流入した吸気Aを仕切板120によって強制的に
吸着剤102に導くようにしているため、図8に示す従
来構成に比べて、蒸発燃料を十分にパージさせることが
可能となる。また、図8に示す従来装置の場合は、吸気
が吸着剤152の表面部分だけを通過するので、吸着剤
152の表面部分が常に飽和状態となって劣化しやすく
なるが、本実施例の場合は、吸着剤102内に流入した
吸気Aは拡散し、多くの吸着剤粒子と接触可能となるの
で、従来のような吸着剤の劣化は解消される。
【0034】第2実施例 図5および図6は、本発明の第2実施例を示している。 第2実施例が第1実施例と異なるところは、吸気導入手
段の構成のみであり、その他の部分は第1実施例に準じ
るので、準じる部分に第1実施例と同一の符号を付すこ
とにより準じる部分の説明を省略し、異なる部分につい
てのみ説明する。後述する他の実施例も同様とする。
【0035】第1実施例ては、プレート103とアッパ
プレート106との間に、吸気導入手段としての仕切板
120を設けるようにしていたが、本実施例では、第1
実施例よりもさらに下方に延びる吸気導入手段としての
仕切板130が設けられている。仕切板130は、筒状
部材から構成されている。仕切板130の頂部はアッパ
プレート106と接合されており、下端部は自由端とな
っている。仕切板130は、プレート103およびフィ
ルタ104を貫通し、下端は、吸気導入ガイド115の
下端近傍まで延びている。これによって、キャニスタ1
00内に流入する吸気Aは、少なくとも吸着剤102の
中央部近傍まで導かれるようになっている。
【0036】このように構成された第2実施例では、仕
切板130によって吸気口117から流入したコンプレ
ッサ7b側からの吸気Aを吸着剤102のほぼ中央まで
導くことが可能となり、第1実施例の場合よりもさらに
吸気Aと吸着剤102との接触面積を拡大することがで
きる。したがって、その分、吸着剤102に吸着された
蒸発燃料の離脱量を増加させることができ、蒸発燃料の
パージ量は十分なものとなる。
【0037】第3実施例 図7は、本発明の第3実施例を示している。第1実施例
および第2実施例におていは、吸気導入手段として共に
仕切板120、130を設ける構成としたが、本実施例
ではこれらと異なった手段により吸気導入手段を構成し
ている。図7において、主ターボチャージャ7のコンプ
レッサ7bからの吸気Aは、吸気口117を介してキャ
ニスタ100内に流入するようになっている。第1実施
例および第2実施例では、吸気口117は単に流入ポー
トとしての機能だけを果していたが、本実施例では吸気
口117と吸気導入手段としてのパイプ140が一体化
されている。すなわち、パイプ140の上部が吸気口1
17として機能し、パイプ140の下部は吸気導入手段
として機能するようになっている。パイプ140の下端
部には、吸気A内に混在している異物を除去するフィル
タ141が設けられている。パイプ140の下端は、吸
気導入ガイド115の下端近傍まで延びている。
【0038】このように構成された第3実施例において
は、吸気口117から流入した吸気Aは、パイプ140
に導かれ吸着剤102の中央近傍に流出される。そのた
め、吸気Aは吸着剤102の全体に拡散され、吸着剤1
02に吸着された蒸発燃料をほぼ均一に離脱させること
が可能となる。また、第2実施例のように、筒状部材か
らなる仕切板130を吸着剤102の中央近傍まで延設
することは、燃料タンク61からの蒸発燃料を吸気導入
ガイド115から吸着剤102に吸着させる場合に、蒸
発燃料の拡散が仕切板130によって多少阻止されると
いうことが生じるが、本実施例の場合はこのようなこと
は解消される。
【0039】なお、上記各実施例は、主ターボチャージ
ャと副ターボチャージャを有する過給機付エンジンに適
用した場合を示したが、1つのターボチャージャを備え
た過給機付エンジンに適用できることは勿論である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
キャニスタに、第2のパイプ通路を介してキャニスタ内
に流入するターボチャージャのコンプレッサ上流の吸気
を吸着剤内に導く吸気導入手段を設けるようにしたので
、キャニスタ内に流入した吸気と吸着剤との接触面積を
増加させることができる。したがって、吸着剤に吸着さ
れた蒸発燃料をコンプレッサ上流側から流入した吸気に
よって十分に離脱させることが可能となり、蒸発燃料の
パージを確実に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る過給機付エンジンの
蒸発燃料装置におけるキャニスタの断面図である。
【図2】図1の部分拡大断面図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る過給機付エンジンの
蒸発燃料制御装置の系統図である。
【図4】図1のエンジンの制御系統図である。
【図5】本発明の第2実施例に係る過給機付エンジンの
蒸発燃料装置におけるキャニスタの断面図である。
【図6】図5の部分拡大断面図である。
【図7】本発明の第3実施例に係る過給機付エンジンの
蒸発燃料装置におけるキャニスタの断面図である。
【図8】従来のキャニスタの断面図である。
【符号の説明】
1  エンジン 2  サージタンク 7  主ターボチャージャ 8  副ターボチャージャ 29  エンジンコントロールコンピュータ61  燃
料タンク 63  キャニスタ 64  第1のパージ通路 65  第2のパージ通路 120  吸気導入手段(仕切板) 130  吸気導入手段(仕切板) 140  吸気導入手段(パイプ) A  主ターボチャージャのコンプレッサ上流からキャ
ニスタ内に流入する吸気

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  キャニスタ内の吸着剤に吸着された蒸
    発燃料をスロットル弁下流の吸気通路にパージさせる第
    1のパージ通路と、前記キャニスタ内の吸着剤に吸着さ
    れた蒸発燃料をターボチャージャのコンプレッサ上流に
    パージさせる第2のパージ通路とを備えた過給機付エン
    ジンの蒸発燃料制御装置において、前記キャニスタに、
    前記第2のパージ通路を介してキャニスタ内に流入する
    吸気を吸着剤内に導く吸気導入手段を設けたことを特徴
    とする過給機付エンジンの蒸発燃料制御装置。
JP17340191A 1991-06-19 1991-06-19 過給機付エンジンの蒸発燃料制御装置 Pending JPH04370358A (ja)

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