JPH04358754A - 過給機付エンジンの蒸発燃料制御装置 - Google Patents

過給機付エンジンの蒸発燃料制御装置

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JPH04358754A
JPH04358754A JP3142391A JP3142391A JPH04358754A JP H04358754 A JPH04358754 A JP H04358754A JP 3142391 A JP3142391 A JP 3142391A JP 3142391 A JP3142391 A JP 3142391A JP H04358754 A JPH04358754 A JP H04358754A
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JP
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valve
control
passage
purge
intake
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JP3142391A
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English (en)
Inventor
Kunihiko Nakada
邦彦 中田
Mamoru Yoshioka
衛 吉岡
Toshihisa Sugiyama
敏久 杉山
Yuji Kanto
関東 勇二
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の燃料タンクから
発生する蒸発燃料を燃焼室に導き、大気中に放出される
蒸発燃料を規制するようにした過給機付エンジンの蒸発
燃料制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の燃料タンクから発生する蒸発燃
料をそのまま大気中に放出させることは大気汚染の原因
となるため、この蒸発燃料をエンジンの吸気通路に導入
し、供給燃料とともに燃焼室内で燃焼させるようにした
装置が知られている。この装置では、蒸発燃料は活性炭
などの吸着剤を収納したキャニスタに導かれ、吸着剤に
一時的に吸着される。吸着剤に吸着された蒸発燃料は、
エンジン運転時に吸気管負圧によって吸着剤から離脱し
、吸気とともに燃焼室内に導入される。
【0003】蒸発燃料制御装置に関する先行技術の一例
として、たとえば特開昭61−19962号公報が知ら
れている。この装置では、キャニスタとスロットル弁下
流とを連通するパージ通路にパージ用電磁弁が設けられ
ており、このパージ用電磁弁を吸入空気量に応じてデュ
ーティ制御することにより、蒸発燃料のパージ流量が最
適に調整される。しかし、蒸発燃料のパージ流量の調整
をデューティ制御によって行なう装置においては、パー
ジ用電磁弁が燃料中の固型成分等の付着によって開き側
で故障すると、スロットル弁が全閉となるアイドリング
時または減速時に、大量の蒸発燃料がキャニスタから吸
気通路(サージタンク)に流れる。そのため、空燃比が
大きく変動し、エンジンの不調またはエンジンストール
を招くおそれがある。また、パージ用電磁弁の開弁側で
の故障によって空燃比がオーバリッチになりエンジンが
失火した場合は、未燃燃料が排気通路に配置される排気
ガス触媒に滞留し、この触媒での未燃燃料の燃焼により
、触媒が溶損するおそれも生じる。
【0004】このような問題に対処するため、図5に示
すように、キャニスタ90に吸着された蒸発燃料をパー
ジさせるパージ用電磁弁91の下流にフェイルセーフ用
の連通制御弁92を設けた装置が知られている(実開平
2−61173号公報)。この装置においては、パージ
用電磁弁91が開弁されない運転領域では、連通制御弁
92は吸気管負圧によって閉弁されるようになっている
。したがって、パージ用電磁弁91が開き側で故障した
場合は、連通制御弁92によってパージ通路93は確実
に閉じられ、大量の蒸発燃料の吸気通路94への流入に
よるエンジンストール等の発生が防止される。
【0005】このように、パージ通路に、蒸発燃料のパ
ージ流量をデューティ制御により調整するパージ用電磁
弁と、たとえばスロットル弁の全閉時の吸気管負圧をダ
イヤフラム室に導入して閉弁作動する制御弁とを直列に
設けることにより、パージ用電磁弁が開弁状態で故障し
た場合でも、蒸発燃料のパージが停止される。制御弁を
ダイヤフラム式のバルブ構成としたのは、パージ通路の
閉塞機構を制御圧力による純機械的な構成とすることが
でき、電気的な制御に比べ信頼性が高いからである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、制御弁
をダイヤフラム式のバルブ構成にすると、過給機付エン
ジンに適用した場合は耐久信頼性の点で問題がある。す
なわち、過給機付エンジンでは、スロットル弁の下流に
位置するサージタンク内の圧力は、負圧から正圧に変化
したり正圧から負圧に変化したりするので、ダイヤフラ
ム室にスロットル弁下流の圧力を導く構成の場合は、ダ
イヤフラムが負圧および正圧によって往復動することに
なり、ダイヤフラムの寿命が大幅に低下する。一般にダ
イヤフラムは一方向の圧力に対しては比較的耐久性が良
いのであるが、ダイヤフラムに負圧または正圧が作用す
る構成の場合は、使用が過酷になり、耐久信頼性が著し
く低下する。したがって、ダイヤフラムが破損した場合
は、パージ通路を開閉することが不可能になり、制御弁
はパージ用電磁弁のフェイルセーフ機能を果たさなくな
る。
【0007】本発明は、上記の問題に着目し、パージ通
路に配置される制御弁のダイヤフラム室に負圧と正圧が
繰返し作用する場合でも、制御弁の耐久信頼性を向上さ
せることが可能な過給機付エンジンの蒸発燃料制御装置
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的に沿う本発明に
係る過給機付エンジンの蒸発燃料制御装置は、燃料タン
クから発生する蒸発燃料をキャニスタに吸着させ、該吸
着された蒸発燃料をパージ通路を介してスロットル弁下
流の吸気通路に導くようにした過給機付エンジンの蒸発
燃料制御装置において、前記パージ通路に、蒸発燃料の
パージ流量をデューティ制御により調整するパージ用電
磁弁と、前記スロットル弁の全閉時の吸気管負圧のダイ
ヤフラム室への導入によって閉弁する制御弁とを直列に
設け、前記吸気管負圧を制御弁のダイヤフラム室へ導く
制御圧力通路に、スロットル弁下流から前記ダイヤフラ
ム室へ向う吸気の流れを阻止するチェック弁を設け、前
記ダイヤフラム室を絞り弁を介して大気と連通させたも
のから成る。
【0009】
【作用】このように構成された過給機付エンジンの蒸発
燃料制御装置においては、スロットル弁の全閉時にはチ
ェック弁を介してスロットル弁下流側に吸気が流れ、そ
の負圧により制御弁が閉弁される。過給域に入ってスロ
ットル弁下流側の圧力が負圧から正圧(過給圧)に変化
すると、チェック弁により制御弁のダイヤフラム室に正
圧がかからなくなり、ダイヤフラムの反対方向の変位が
防止される。また、この状態では制御弁からチェック弁
までの間に存在する負圧は、絞り弁を介して大気側に逃
がされるため、ダイヤフラムは圧力の変化に追従して迅
速に動くことがなくなり、負圧から正圧への変化または
正圧から負圧への急激な変化の繰返しの場合でも、ダイ
ヤフラムの変位頻度が緩和される。このように、ダイヤ
フラムの反対方向の変位が防止され、かつその変位頻度
が緩和されるので、ダイヤフラムの寿命の向上がはかれ
、制御弁の耐久信頼性が高められる。
【0010】
【実施例】以下に、本発明に係る過給機付エンジンの蒸
発燃料制御装置の望ましい実施例を、図面を参照して説
明する。図1ないし図4は、本発明の一実施例を示して
おり、とくに車両に搭載される6気筒エンジンに適用し
た場合を示している。このうち、図1は蒸発燃料制御装
置を中心としたエンジンの系統図を示しており、図2は
蒸発燃料制御装置を除いたエンジンの制御系統図を示し
ている。図2において、1はエンジン、2はサージタン
ク、3は排気マニホールドを示す。排気マニホールド3
は排気干渉を伴わない#1〜#3気筒群と#4〜#6気
筒群の2つに集合され、その集合部が連通路3aによっ
て連通されている。7、8は互いに並列に配置された主
ターボチャージャ、副ターボチャージャである。ターボ
チャージャ7、8のそれぞれのタービン7a、8aは排
気マニホールド3の集合部に接続され、それぞれのコン
プレッサ7b、8bは、インタクーラ6、スロットル弁
4を介してサージタンク2に接続されている。
【0011】主ターボチャージャ7は、低吸入空気量域
から高吸入空気量域まで作動され、副ターボチャージャ
8は低吸入空気量域で停止される。双方のターボチャー
ジャ7、8の作動、停止を可能ならしめるために、副タ
ーボチャージャ8のタービン8aの下流に排気切替弁1
7が、コンプレッサ8bの下流に吸気切替弁18が設け
られる。吸、排気切替弁18、17の両方とも開弁のと
きは、両方のターボチャージャ7、8が作動される。副
ターボチャージャ8のタービン8aの下流と主ターボチ
ャージャ7のタービン7aの下流とは、排気バイパス通
路40を介して連通可能となっている。排気バイパス通
路40には、この排気バイパス通路40を開閉する排気
バイパス弁41が設けられている。排気バイパス弁41
は、ダイヤフラム式アクチュエータ42によって開閉さ
れるようになっている。
【0012】低吸入空気量域で停止される副ターボチャ
ージャ8の吸気通路には、1個ターボチャージャから2
個ターボチャージャへの切替を円滑にするために、コン
プレッサ7bの上流とコンプレッサ8bの下流とを連通
する吸気バイパス通路13と、吸気バイパス通路13の
途中に配設される吸気バイパス弁33が設けられる。吸
気バイパス弁33はダイヤフラム式のアクチュエータ1
0によって開閉される。吸気切替弁18の上流と下流と
を連通するバイパス通路には、逆止弁12が設けられて
おり、吸気切替弁18の閉時において副ターボチャージ
ャ8側のコンプレッサ出口圧力が主ターボチャージャ7
側より大になったとき、空気が上流側から下流側に流れ
ることができるようにしてある。なお、図中、14はコ
ンプレッサ出口側の吸気通路、15はコンプレッサ入口
側の吸気通路を示す。吸気通路15はエアフローメータ
24を介してエアクリーナ23に接続される。排気通路
を形成するフロントパイプ20は、排気ガス触媒21、
22を介して排気マフラー(図示せず)に接続される。 吸気切替弁18はアクチュエータ11によって開閉され
、排気切替弁17はダイヤフラム式アクチュエータ16
によって開閉されるようになっている。ウエストゲート
バルブ31は、アクチュエータ9によって開閉されるよ
うになっている。
【0013】アクチュエータ9、10、11、16、4
2は、過給圧または負圧の導入によって作動するように
なっている。各アクチュエータ9、10、11、16、
42には、正圧タンク51からの過給圧または負圧とエ
アフローメータ24の下流からの大気圧とを選択的に切
り替えるために、第1、第2、第3、第4、第5、第6
の電磁弁25、26、27、28、32、44が接続さ
れている。各電磁弁25、26、27、28、32、4
4の切替は、エンジンコントロールコンピュータ29か
らの指令に従って行なわれる。なお、第2の電磁弁26
へ負圧を導入する通路には、負圧の一方の流れのみを許
すチェック弁45が介装されている。
【0014】第1の電磁弁25のONは、吸気切替弁1
8を全開とするようにアクチュエータ11を作動させ、
OFFは吸気切替弁18を全閉とするようにアクチュエ
ータ11を作動させる。第4の電磁弁28のONは、排
気切替弁17を全開とするようにアクチュエータ16を
作動させ、OFFは排気切替弁17を全閉するようにア
クチュエータ10を作動させる。第3の電磁弁27のO
Nは吸気バイパス弁33を全閉とするようにアクチュエ
ータ10を作動させ、OFFは吸気バイパス弁33を全
開するようにアクチュエータ10を作動させる。
【0015】排気バイパス弁41を作動させるアクチュ
エータ42に大気圧を導入する第5の電磁弁32は、O
N、OFF制御でなく、デューティ制御される。同様に
、ウエストゲートバルブ31を作動させるアクチュエー
タ9に過給圧を導く第6の電磁弁44も、ON、OFF
制御でなく、デューティ制御される。デューティ制御は
、周知の通り、デューティ比により通電時間を制御する
ことであり、デジタル的に通電、非通電の割合を変える
ことにより、アナログ的に平均電流が可変制御される。 なお、デューティ比は、1サイクルの時間に対する通電
時間の割合であり、1サイクル中の通電時間をA、非通
電時間をBとすると、デューティ比=A/(A+B)×
100(%)で表わされる。本実施例では、第5の電磁
弁32と第6の電磁弁44をデューティ制御することに
より、これらの電磁弁の開口量を可変させることが可能
となっている。
【0016】排気バイパス弁41の開度は、アクチュエ
ータ42のダイヤフラム室42aに導入される過給圧の
大気へのブリード量(リーク量)を第5の電磁弁32の
デューティ制御によって可変させることにより可変可能
となっている。ウェストゲートバルブ31の開度は、ア
クチュエータ9のダイヤフラム室9bに導入される過給
圧の大気へのブリード量(リーク量)を第6の電磁弁4
4のデューティ制御によって可変させることにより可変
可能となっている。
【0017】エンジンコントロールコンピュータ29は
、エンジンの各種運転条件検出センサと電気的に接続さ
れ、各種センサからの信号が入力される。エンジン運転
条件検出センサには、吸気管圧力センサ30、スロット
ル開度センサ5、吸入空気量測定センサとしてのエアフ
ローメータ24、エンジン回転数センサ50、および酸
素センサ19が含まれる。エンジンコントロールコンピ
ュータ29は、演算をするためのセントラルプロセッサ
ユニット(CPU)、読み出し専用のメモリであるリー
ドオンリメモリ(ROM)、一時記憶用のランダムアク
セスメモリ(RAM)、入出力インターフェイス(I/
Oインターフェイス)、各種センサからのアナログ信号
をディジタル量に変換するA/Dコンバータを備えてい
る。
【0018】図1は、蒸発燃料制御装置を中心としたエ
ンジンの系統図を示している。図中、61は車両に搭載
される燃料タンクを示している。燃料タンク61で発生
した蒸発燃料は、通路62を介してチャコールキャニス
タ63に導かれるようになっている。チャコールキャニ
スタ63は、周知の通り活性炭が収納された蒸発燃料の
吸着容器であり、燃料タンク61からの蒸発燃料は、こ
のチャコールキャニスタ63の活性炭に一旦吸着される
ようになっている。チャコールキャニスタ63には、メ
インパージ通路64とサブパージ通路65の2系統のパ
ージ通路が接続されている。
【0019】サブパージ通路65の下流端は、主ターボ
チャージャ7のコンプレッサ7b上流に接続されている
。サブパージ通路65には、第1のバキュームコントロ
ールバルブ(VCV1)66が介装されている。第1の
バキュームコントロールバルブ66は、ダイヤフラム式
のアクチュエータ66aによって開閉駆動されるように
なっている。アクチュエータ66aのダイヤフラム室に
は、通路67を介してコンプレッサ7b下流側の過給圧
が導かれるようになっている。メインパージ通路64の
下流端は、サージタンク2に接続されている。メインパ
ージ通路64には、制御弁としての第2のバキュームコ
ントロールバルブ(VCV2)69とパージ用電磁弁7
0が介装されている。第2のバキュームコントロールバ
ルブ69とパージ用電磁弁70とは、直列に接続されて
いる。第2のバキュームコントロールバルブ69は、ダ
イヤフラム式のアクチュエータ69aによって開閉駆動
されるようになっている。アクチュエータ69aのダイ
ヤフラム室69bには、制御圧力通路81を介してスロ
ットル弁4の直下流の吸気管負圧が導かれるようになっ
ている。パージ用電磁弁70は、エンジンコントロール
コンピュータ29によるデューティ比の変化によってメ
インパージ通路64を流れる蒸発燃料のパージ量を制御
する機能を有する。
【0020】吸気管負圧を制御弁としての第2のバキュ
ームコントロールバルブ69のダイヤフラム室69bに
導く制御圧力通路81には、スロットル弁4の下流から
ダイヤフラム室69bに向う吸気の流れを阻止するチェ
ック弁82が設けられている。また、ダイヤフラム室6
9bは、通路83を介して主、副ターボチャージャ7、
8の上流の吸気通路85と連通可能となっている。通路
83には、吸気の流れを制限する絞り(オリフィス)8
4aとチェック弁84bとを有する絞り弁84が設けら
れている。チェック弁84bを設けたのは、スロットル
弁4の急閉弁による吸気の逆流を考慮したためである。
【0021】エンジンコントロールコンピュータ29は
、エアフローメータ24およびエンジン回転数センサ5
0からの信号によりエンジン1回転当りの吸入空気量を
算出する機能を有している。また、エンジンコントロー
ルコンピュータ29は、エンジン回転数(NE)とエン
ジン1回転当りの吸入空気量(GN)とに基づき、図4
に示すデューティ比マップM1 からデューティ比を求
め、パージ用電磁弁70のデューティ制御を行なう機能
を有している。
【0022】つぎに、上記のエンジンの蒸発燃料制御装
置における作用について説明する。高吸入空気量域では
、吸気切替弁18と排気切替弁17がともに開かれ、吸
気バイパス弁33が閉じられる。これによって2個ター
ボチャージャ7、8が駆動され、十分な過給空気量が得
られ、出力が向上される。低速域でかつ高負荷時には、
吸気切替弁18と排気切替弁17がともに閉じられ、吸
気バイパス弁33が開かれる。これによって1個のター
ボチャージャ7のみが駆動される。低吸入空気量域で1
個ターボチャージャとする理由は、低吸入空気量域では
1個ターボチャージャ過給特性が2個ターボチャージャ
過給特性より優れているからである。1個ターボチャー
ジャとすることにより、過給圧、トルクの立上りが早く
なり、レスポンスが迅速となる。低吸入空気量域から高
吸入空気量域に移行するとき、つまり1個ターボチャー
ジャから2個ターボチャージャ作動へ切り替えるときに
は、吸気切替弁18および排気切替弁17が閉じられて
いるときに排気バイパス弁41をデューティ制御により
小開制御し、さらに吸気バイパス弁33を閉じることに
より副ターボチャージャ8の助走回転数を高め、ターボ
チャージャの切替をより円滑(切替時のショックを小さ
く)に行うことが可能になる。
【0023】上述の制御過程では、スロットル弁4が開
弁されると、制御圧力通路81はスロットル弁4の直上
流と連通されて大気圧となる。そして、制御弁としての
第2のバキュームコントロールバルブ69のダイヤフラ
ム室69bからチェック弁82までの間に存在する負圧
は、絞り弁84を介して大気側に逃がされ、ダイヤフラ
ム室69b内のスプリングの力により第2のバキューム
コントロールバルブ69は開弁状態となる。したがって
、サージタンク2内が負圧の場合は、チャコールキャニ
スタ63に吸着されていた蒸発燃料は、メインパージ通
路64を介してサージタンク2に導かれ、この時の蒸発
燃料のパージ量はパージ用電磁弁70のデューティ制御
によって制御される。このように、メインパージ通路6
4は、低、中吸入空気量域でのみパージを行なう機能を
有する。
【0024】サージタンク2内が過給によって正圧にな
った場合は、第2のバキュームコントロールバルブ69
の閉弁によりメインパージ通路64は閉じられる。この
状態では、第1のバキュームコントロールバルブ66の
アクチュエータ66aには正圧が導かれ、第1のバキュ
ームコントロール66の開弁によりサブパージ通路65
は開かれる。サブパージ通路65が開かれると、チャコ
ールキャニスタ63に吸着されていた蒸発燃料は、サブ
パージ通路65を介して主ターボチャージャ7のコンプ
レッサ7bの直上流に導かれ、蒸発燃料のパージが行な
われる。このように、サブパージ通路65は、高吸入空
気量域のみで蒸発燃料のパージを行なう機能を有する。
【0025】スロットル弁4の全閉時には、上述したよ
うにチェック弁82を介してスロットル弁下流側に吸気
が流れ、その負圧により制御弁としての第2のバキュー
ムコントロールバルブ69が閉弁される。過給域に入っ
てスロットル弁下流側の圧力が負圧から正圧に変化する
と、従来ではこの正圧がそのまま第2のバキュームコン
トロールバルブ69に導かれていたが、本実施例ではチ
ェック弁82の閉弁により第2のバキュームコントロー
ルバルブ69のダイヤフラム室69bに正圧がかからな
くなり、ダイヤフラム69cの反対方向の変位が防止さ
れる。つまり、ダイヤフラム69cは、一般の使用条件
と同様に一方向にのみ変位することになる。また、この
状態では、第2のバキュームコントロールバルブ69か
らチェック弁82までの間に存在する負圧は、絞り弁8
4を介して大気とほぼ同じ圧力になる吸気通路85に逃
がされるため、急激な負圧から正圧への変化または正圧
から負圧への変化の繰返しが生じても、第2のバキュー
ムコントロールバルブ69のダイヤフラム69c変位頻
度が緩和される。このように、ダイヤフラム69cの反
対方向の変位が防止され、しかもその変位頻度が緩和さ
れるので、ダイヤフラム69cに無理な負担がかからな
くなり、ダイヤフラム69cの寿命が高められる。なお
、本実施例では、絞り弁84の一方を吸気通路85と接
続したが、大気側に直接連通する構成としても同様な効
果が得られる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る過給
機付エンジンの蒸発燃料制御装置によるときは、パージ
通路に、蒸発燃料のパージ流量をデューティ制御により
調整するパージ用電磁弁と、スロットル弁の全閉時の吸
気負圧のダイヤフラム室への導入によって閉弁する制御
弁とを直列に設け、吸気負圧を制御弁のダイヤフラム室
へ導く制御圧力通路に、スロットル弁下流からダイヤフ
ラム室へ向う吸気の流れを阻止するチェック弁を設け、
ダイヤフラム室を絞り弁を介して大気と連通させるよう
にしたので、制御弁のダイヤフラム室に負圧と正圧が繰
返し作用しても、ダイヤフラムに無理な力がかからなく
なる。したがって、ダイヤフラムの寿命が長くなり、制
御弁の耐久信頼性を大幅に向上させることができる。そ
の結果、制御弁のフェイルセーフ機能が十分に発揮でき
、パージ用電磁弁が開き側で故障した場合でもパージ通
路を確実に閉塞させることが可能となり、蒸発燃料装置
の信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る過給機付エンジンの蒸
発燃料制御装置の系統図である。
【図2】図1のエンジンの制御系統図である。
【図3】図1における制御弁の拡大断面図である。
【図4】図1の装置におけるパージ用電磁弁のデューテ
ィ比を求めるマップ図である。
【図5】従来のエンジンの蒸発燃料制御装置の系統図で
ある。
【符号の説明】
1  エンジン 2  サージタンク 4  スロットル弁 7  主ターボチャージャ 8  副ターボチャージャ 29  エンジンコントロールコンピュータ61  燃
料タンク 63  チャコールキャニスタ 64  パージ通路(メインパージ通路)69  制御
弁(第2のバキュームコントロールバルブ)69b  
ダイヤフラム室 69c  ダイヤフラム 70  パージ用電磁弁(バキュームスイッチングバル
ブ) 81  制御圧力通路 82  チェック弁 84  絞り弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  燃料タンクから発生する蒸発燃料をキ
    ャニスタに吸着させ、該吸着された蒸発燃料をパージ通
    路を介してスロットル弁下流の吸気通路に導くようにし
    た過給機付エンジンの蒸発燃料制御装置において、前記
    パージ通路に、蒸発燃料のパージ流量をデューティ制御
    により調整するパージ用電磁弁と、前記スロットル弁の
    全閉時の吸気管負圧のダイヤフラム室への導入によって
    閉弁する制御弁とを直列に設け、前記吸気管負圧を制御
    弁のダイヤフラム室へ導く制御圧力通路に、スロットル
    弁下流から前記ダイヤフラム室へ向う吸気の流れを阻止
    するチェック弁を設け、前記ダイヤフラム室を絞り弁を
    介して大気と連通させたことを特徴とする過給機付エン
    ジンの蒸発燃料制御装置。
JP3142391A 1991-02-01 1991-02-01 過給機付エンジンの蒸発燃料制御装置 Pending JPH04358754A (ja)

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JP3142391A Pending JPH04358754A (ja) 1991-02-01 1991-02-01 過給機付エンジンの蒸発燃料制御装置

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JP (1) JPH04358754A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019127885A (ja) * 2018-01-24 2019-08-01 浜名湖電装株式会社 絞り弁装置および流量調整装置
JP2020190222A (ja) * 2019-05-21 2020-11-26 浜名湖電装株式会社 流量調整装置

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JP2019127885A (ja) * 2018-01-24 2019-08-01 浜名湖電装株式会社 絞り弁装置および流量調整装置
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