JP2020190222A - 流量調整装置 - Google Patents

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yosuke Omori
陽介 大森
曄楠 李
ye nan Li
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Abstract

【課題】気流音と圧力変動に伴う騒音とを低減可能な流量調整装置を提供する。【解決手段】流量調整装置はパージバルブ15と流量絞りユニット16とを備える。流量調整装置は、負圧感知用通路164aと流出側通路156aの負圧に応じて動作する膜状体163とを備える。膜状体163は、負圧感知用通路164aに設けられている。流量調整装置は、流入側絞り部161と流出側絞り部165とを備える。流入側絞り部161と流出側絞り部165は、膜状体163の動作に連動して変位して流入側通路154aの流路横断面積と流出側通路156aの流路横断面積を狭める。【選択図】図4

Description

この明細書における開示は、蒸発燃料の流量を制御する流量調整装置に関する。
特許文献1には、キャニスタ側からエンジンの吸気管側へ流れる蒸発燃料の流量を調整可能な電磁弁であるパージバルブが開示されている。近年、エンジンの低燃費化により、エンジン負圧が減少する傾向にある。これに伴い、パージバルブが調整可能な蒸発燃料の流量は大流量化している。
特開2006−308045号公報
パージバルブとキャニスタとの間における圧力の変動幅は、パージバルブが調整可能な最大流量が大きいほど大きくなる。このため、大きい通路断面積を備えるパージバルブほど、パージバルブに接続されている配管やキャニスタ等の振幅が大きくなり、これらを通じて車室内へ伝わる振動、音等が大きくなるという問題がある。
さらに蒸発燃料の大流量化によれば、パージバルブと吸気マニホールドを連結する流路において、例えば超音速流が発生し気流音が車外に伝わるという問題がある。
この明細書における開示の目的は、気流音と圧力変動に伴う騒音とを低減可能な流量調整装置を提供することである。
この明細書に開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。また、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例であって、技術的範囲を限定するものではない。
開示された流量調整装置の一つは、エンジン(2)の吸気圧によってキャニスタ(13)からエンジンに向けて流れる蒸発燃料の流量を調整する流量調整装置であって、
蒸発燃料の流通を許可する開状態と閉状態とに切り換えるように燃料流路(153)を開閉する弁体(152)と、開状態と閉状態とを切り換えるために、弁体とともに変位する可動コア(1511)を軸方向に駆動する駆動力を発生する電磁ソレノイド部(151)と、弁体よりもエンジン寄りに位置する流出側通路(156a;168a)に連通する負圧感知用通路(164a)と、負圧感知用通路にまたは負圧感知用通路に連通する部位に設けられて、流出側通路の負圧に応じて動作する負圧感知部(163)と、弁体よりもキャニスタ側に位置する流入側通路(154a;1154a;169a;1169a)に設けられて、流入側通路における流路横断面積を狭めることが可能な流入側絞り部(161;1161)と、流出側通路に設けられて、流出側通路における流路横断面積を狭めることが可能な流出側絞り部(165;1165)と、を備え、
流入側絞り部と流出側絞り部は、負圧感知部の動作に連動して変位して、流入側通路の流路横断面積と流出側通路の流路横断面積を狭める。
この流量調整装置によれば、エンジンの吸気圧の大きさに基づいて、流入側通路と流出側通路の両方の流路横断面積とを絞る。流入側と流出側との流路絞りにより、弁体よりもキャニスタ側の流路における圧力変動を抑制できるとともに弁体よりもエンジン側の流路で発生する気流音を抑制できる。以上のように、気流音と圧力変動に伴う騒音とを低減できる流量調整装置が得られる。
第1実施形態の流量調整装置を備えた蒸発燃料処理装置の構成図である。 蒸発燃料処理装置の車両における搭載場所を示した図である。 第1実施形態の流量調整装置について低負圧時の状態を示した概要図である。 流量調整装置について高負圧時の状態を示した概要図である。 高負圧時の絞り弁装置の弁体位置を示した部分断面図である。 第2実施形態の流量調整装置について低負圧時の状態を示した概要図である。 流量調整装置について高負圧時の状態を示した概要図である。 第3実施形態の流量調整装置について高負圧時の状態を示した概要図である。 第4実施形態の流量調整装置について高負圧時の状態を示した概要図である。 第5実施形態の流量調整装置について高負圧時の状態を示した概要図である。 第6実施形態の流量調整装置について高負圧時の状態を示した概要図である。
以下に、図面を参照しながら本開示を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
第1実施形態について図1〜図5を参照しながら説明する。流量調整装置は、車両に搭載される蒸発燃料パージシステムである蒸発燃料処理装置1に用いられる。流量調整装置は、パージバルブ15と流量絞りユニット16とを備えている。蒸発燃料処理装置1は、図1に示すように、キャニスタ13に吸着した燃料中のHCガス等をエンジン2の吸気通路に供給する。これにより、燃料タンク10からの蒸発燃料が大気に放出されることを防止できる。蒸発燃料処理装置1は、内燃機関であるエンジン2の吸気通路を構成するエンジン2の吸気系と、蒸発燃料をエンジン2の吸気系に供給する蒸発燃料パージ系とを備える。
エンジン2の吸気圧によって吸気通路に導入された蒸発燃料は、インジェクタ等からエンジン2に供給される燃焼用燃料と混合されて、エンジン2の燃焼室で燃焼される。エンジン2は少なくともキャニスタ13から脱離された蒸発燃料と燃焼用燃料とを混合して燃焼する。エンジン2の吸気系は、吸気通路を構成する吸気管21が吸気マニホールド20に接続されている。この吸気系は、さらに吸気管21の途中にスロットルバルブ25、エアフィルタ24等が設けられて構成されている。
蒸発燃料パージ系において燃料タンク10とキャニスタ13は、ベーパ通路を構成する配管11によって接続されている。蒸発燃料パージ系においてキャニスタ13と吸気管21は、パージ通路を構成する配管14とパージバルブ15とを介して接続されている。パージ通路の途中には、パージポンプを設けるようにしてもよい。エアフィルタ24は、吸気管21の上流部に設けられ、吸気中の塵や埃等を捕捉する。スロットルバルブ25は、吸気マニホールド20の入口部の開度を調節して、吸気マニホールド20内に流入する吸気量を調節する吸気量調節弁である。吸気は、吸気通路を通過して吸気マニホールド20内に流入し、インジェクタ等から噴射される燃焼用燃料と所定の空燃比となるように混合されて燃焼室で燃焼される。
燃料タンク10は、例えばガソリン等の燃料を貯留する容器である。燃料タンク10は、ベーパ通路を形成する配管11によってキャニスタ13の流入部に接続されている。キャニスタ13は、内部に活性炭等の吸着材が封入された容器である。キャニスタ13は、燃料タンク10内で発生する蒸発燃料を、ベーパ通路を介して取り入れて吸着材に一時的に吸着する。
キャニスタ13には、バルブモジュール12が一体に設けられ、またはダクト部を介して設けられている。バルブモジュール12には、キャニスタクローズバルブと内部ポンプとが内蔵されている。キャニスタクローズバルブは、外部の新鮮な空気を吸入するための吸入部を開閉する。内部ポンプは、大気に対してガスを放出したり、大気を吸入したりすることが可能なポンプである。キャニスタ13がキャニスタクローズバルブを備えることにより、キャニスタ13内に大気圧を作用させることができる。キャニスタ13は、吸入された新鮮な空気によって吸着材に吸着した蒸発燃料を容易に脱離可能、すなわちパージすることができる。
パージバルブ15は、パージ通路、すなわち、ハウジング150の内部に設けられた燃料通路153を開閉する弁体152を有する開閉装置である。パージバルブ15は、キャニスタ13からの蒸発燃料をエンジン2へ供給することを許可および阻止できる。パージバルブ15は、例えば、電圧が供給されていない通常時に燃料通路153を閉じた状態を維持する弁装置である。パージバルブ15は、電圧の非印加時に燃料通路153を閉じる閉状態であり電圧の印加時に燃料通路153を開く開状態に制御されるノーマルクローズ式の弁装置である。このように開状態と閉状態とが切り換わることにより、パージバルブ15は蒸発燃料処理装置1における蒸発燃料のパージ量を調節することができる。
近年、エンジンの低燃費化によりエンジン負圧が減少する傾向にあり、パージバルブには大流量を調整可能な性能が求められている。一方、パージバルブ15が開弁状態から閉弁状態に変移したときの圧力の変動幅は、パージバルブ15が調整できる最大流量が大きいほど大きくなることがわかっている。パージバルブ15の調整可能な流量値が大きいほど、パージバルブ15とキャニスタ13とを連結する流路において圧力の変動幅が大きくなる。圧力変動幅の増大は、配管の振動をもたらし車両における騒音の要因になっている。パージバルブ15とキャニスタ13とを接続する配管14は、例えば図2に示すように車室内の床下に設けられている。このため、配管の振動による騒音が車室内に伝わりやすい。この点から、蒸発燃料処理装置1はキャニスタ側の流路における圧力変動幅を抑制する機能を備えている。
さらに大流量を調整可能な性能をパージバルブに求めると、パージバルブとエンジンとを連結する流路に、超音速流が発生して気流音が車外に洩れることになる。これは、パージバルブがエンジン側の流路形状としてソニック形状を採用することにより顕著になる。この点から、蒸発燃料処理装置1はエンジン側の流路で発生する気流音を抑制する機能を備えている。
図2に示すように、流量調整装置の流出側通路156aとエンジン2とを連結する吸気管21内の流路は、車両前部またはエンジンルーム内に設けられている。パージバルブ15よりも下流側の流路は、エンジン2よりも車両前方に設けられている。この下流側の流路において最も車両前方に位置する流路前端部21aは、エンジン2よりも車両の前端部41に近い場所に位置している。このため、流路前端部21aとその周辺から発生する気流音は、エンジン音にかき消されることなく車外に洩れやすい。車両の前端部41から流路前端部21aまでの最短距離は、エンジン2から車両の前端部41までの最短距離よりも短く設定されていることが好ましい。蒸発燃料処理装置1は、エンジン2側の流路で発生する気流音を抑制する機能を備えるため、流路前端部21aを含む範囲から洩れる気流音を抑制する効果を奏する。
図3に示すように、流量調整装置が備えるパージバルブ15は、弁座155、弁体152、電磁ソレノイド部151等を備えている。電磁ソレノイド部151は、ヨーク、ボビン、コイル1510、固定コア、可動コア1511、電源供給用のコネクタ等を備えている。ヨーク、固定コア、可動コア1511等は、磁性材料によって形成されている。電磁ソレノイド部151は、コネクタによってターミナル端子を、供給電圧を制御する制御装置50等に電気的に接続することにより、コイル1510に通電する電流を制御できるように構成されている。
電磁ソレノイド部151は、弁体152が弁座155から離間して流体の流通を許可する開状態と弁座155に接触して流体の流通を阻止する閉状態とを切り換える。電磁ソレノイド部151は、弁体152と一体に変位する可動コア1511を軸方向に駆動する駆動力を発生する。閉状態から電磁ソレノイド部151のコイル1510に通電すると、ヨーク、可動コア1511、固定コア等により形成された磁気回路に磁束が発生する。この磁束に伴う磁力により、可動コア1511は固定コア側に向かって軸方向に吸引される。可動コア1511は、この吸引力によってスプリングの付勢力に抗して固定コア側に移動して、弁体152が弁座155から離間し、燃料通路153を開く開状態となる。
制御装置50は、少なくとも一つの演算処理装置(CPU)と、プログラムとデータとを記憶する記憶媒体としての少なくとも一つのメモリ装置とを有する。制御装置50は、例えばコンピュータによって読み取り可能な記憶媒体を備えるマイクロコンピュータによって提供される。記憶媒体は、コンピュータによって読み取り可能なプログラムを非一時的に格納する非遷移的実体的記憶媒体である。記憶媒体は、半導体メモリまたは磁気ディスクなどによって提供されうる。制御装置50は、一つのコンピュータ、またはデータ通信装置によってリンクされた一組のコンピュータ資源によって提供されうる。プログラムは、制御装置50によって実行されることによって、制御装置50をこの明細書に記載される装置として機能させ、この明細書に記載される方法を実行するように制御装置50を機能させる。
制御装置50が提供する手段および/または機能は、実体的なメモリ装置に記録されたソフトウェアおよびそれを実行するコンピュータ、ソフトウェアのみ、ハードウェアのみ、あるいはそれらの組合せによって提供することができる。例えば、制御装置50がハードウェアである電子回路によって提供される場合、それは多数の論理回路を含むデジタル回路、またはアナログ回路によって提供することができる。
例えば制御装置50は、通電のオン時間とオフ時間とによって形成される1周期の時間に対するオン時間の比率、すなわちデューティ比を制御してコイル1510に通電を行う。パージバルブ15は、デューティコントロールバルブともいう。パージバルブ15は、デューティ信号によって制御されるデューティ比を変更することにより、開弁量を連続的に制御することができる。この通電制御により、燃料通路153を流通する蒸発燃料の流量であるパージ量を調節することができる。
パージバルブ15のハウジング150には、キャニスタ13側からの流体が流入する入力ポート154とエンジン2側へ流体が流出する出力ポート156とが設けられている。ハウジング150は、電磁ソレノイド部151、弁体152等を収容している。入力ポート154の内部に設けられた流入側通路154aは、キャニスタ13に接続されている配管14を介してキャニスタ13に連通している。流入側通路154aは、燃料流路である燃料通路153や弁体152よりもキャニスタ13側に位置する通路である。出力ポート156の内部に設けられた流出側通路156aは、吸気マニホールド20に接続されている吸気管21を介して吸気マニホールド20に連通している。流出側通路156aは、燃料通路153や弁体152よりもエンジン2側に位置する通路である。出力ポート156と吸気マニホールド20とを接続する配管は、パージホースとも呼ばれる。
図3は、低負圧時における流量絞りユニット16の状態を示している。図4は、高負圧時における流量絞りユニット16の状態を示している。流量絞りユニット16は、流入側絞り部161と流出側絞り部165とを有する。流入側絞り部161は、入力ポート154内の流入側通路154aに設置されている。流出側絞り部165は、出力ポート156内の流出側通路156aに設置されている。
流入側絞り部161は、流路を構成する流入側絞り通路161aが設けられ、流入側通路154aに対して交差する方向に変位可能な弁部材である。流入側絞り部161は、流入側通路154aの開度、つまり、流入側通路154aの流路横断面積を調整可能とする流入側流量調整部である。流入側絞り通路161aは、流入側通路154aに沿う方向に流入側絞り部161を貫通する貫通孔部によって形成されている。流入側絞り通路161aは、流入側通路154aと同等以上の通路横断面積を有している。
流入側通路154aは、エンジン2の吸気圧が高負圧状態をもたらす場合に、流入側絞り部161によって流路横断面積が狭められる。流入側絞り部161は、エンジン2の吸気圧の大きさに応じて、パージバルブ15よりもキャニスタ13側で流路を絞るように動作することにより流通抵抗を高める装置である。
流出側絞り部165は、流路を構成する流出側絞り通路165aが設けられ、流出側通路156aに対して交差する方向に変位可能な弁部材である。流出側絞り部165は、流出側通路156aの開度、つまり、流出側通路156aの流路横断面積を調整可能とする流出側流量調整部である。流出側絞り通路165aは、流出側通路156aに沿う方向に流出側絞り部165を貫通する貫通孔部によって形成されている。流出側絞り通路165aは、流出側通路156aと同等以上の通路横断面積を有している。流出側通路156aは、エンジン2の吸気圧が高負圧状態をもたらす場合に、流出側絞り部165によって流路横断面積が狭められる。流出側絞り部165は、エンジン2の吸気圧の大きさに応じて、パージバルブ15よりもエンジン2側で流路を絞るように動作することにより流通抵抗を高める装置である。
流入側絞り部161と流出側絞り部165は、連結部材163aによって連結されている。連結部材163aは、例えば棒状の部材であり、容易に変形しないワイヤ等で構成することができる。流入側絞り部161は連結部材163aにおける一方端部に結合し、流出側絞り部165は連結部材163aにおける他方端部に結合している。出力ポート156は入力ポート154に沿うように延びている。入力ポート154は連結部材163aの一方端部側に位置し、出力ポート156は連結部材163aの他方端側に位置している。入力ポート154と出力ポート156は、このようにずれた位置において平行に延びている。
流量調整装置は、流出側通路156aに連通する負圧感知用通路164aを備える。負圧感知用通路164aに存在する膜状体163には、エンジン2の吸気圧による負圧が作用する。膜状体163は、その前後の差圧によって弾性変形し、流出側通路156aの圧力に基づいて動作する負圧感知部の一例である。膜状体163は、エンジン2の吸気圧に応じて動作する負圧感知部の一例である。負圧感知用通路164aは、流出側通路156aや流入側通路154aに対して、流路横断面積が小さい通路である。これにより、流出側通路156aの負圧は、負圧感知用通路164aまたは負圧感知用通路164aに連通する部位に設けられた負圧感知部に作用しやすくなっている。
膜状体163は、流出側通路156aに連通する負圧感知用通路164aに設けられている。膜状体163は、負圧感知用通路164aに設けられている構成ではなく、負圧感知用通路164aに連通する部位に設けられている構成でもよい。膜状体163は、連結部材163aを介して、流入側絞り部161と流出側絞り部165をつないでいる。
膜状体163は、外縁部が、負圧感知用通路164aを形成する負圧感知用部材164の内壁面に固定されて、流量調整装置に設けられている。膜状体163は、中央部が連結部材163aに固定されている。負圧感知用部材164は、入力ポート154と出力ポート156とを連結するダクト状の部材である。流入側通路154aは、負圧感知用通路164aを通じて膜状体163に連通する。流出側通路156aは、負圧感知用通路164aを通じて膜状体163に連通する。膜状体163は、流出側通路156aの圧力を、負圧感知用通路164aを通じて受けることができるように設置されている。膜状体163は、流出側通路156aの圧力に応じて撓むように動作する。
膜状体163は、負圧感知用通路164aを横断するように設けられている。膜状体163は、流入側通路154aと流出側通路156aとの間において負圧感知用通路164aを通じた通気を遮断する遮断膜としても機能する。膜状体163は、金属、ゴムまたはその他の樹脂によって形成することができる。膜状体163は、ダイヤフラムによって構成することもできる。膜状体163は、表面に作用する圧力によって変形することにより、負圧感知用通路164aにおいて通路軸方向に変位する。膜状体163は、弾性変形可能な弾性部材であってもよい。
連結部材163aは、連結部材163aに結合している膜状体163の変位に伴って移動する。流入側絞り部161と流出側絞り部165は、流出側通路156aの圧力に応じて変形する膜状体163と一体である連結部材163aの変位に伴って移動する。連結部材163aは、負圧感知部である膜状体163と一体に変位する構成でもよいし、負圧感知部の動作に連動して変位する構成でもよい。負圧感知部の動作に連動して変位するとは、負圧感知部の動作に追随するように変位すること、間接的に連結された負圧感知部の動作に伴って変位することを含む。
流入側絞り部161は、流入側絞り部161とハウジングとの間に介在された弾性体162によっても支持されている。弾性体162は、流入側通路154aに対して交差する方向に伸縮自在な部材であり、この方向に流入側絞り部161を変位可能に支持している。弾性体162は、図3に示す低負圧時に、流入側絞り通路161aの通路軸と流入側通路154aの通路軸とが同軸に近い状態となるように流入側絞り部161を支持する。
流出側絞り部165は、流出側絞り部165と負圧感知用部材164との間に介在された弾性体166によっても支持されている。弾性体166は、流出側通路156aに対して交差する方向に伸縮自在な部材であり、この方向に流出側絞り部165を変位可能に支持している。弾性体166は、図3に示す低負圧時に、流出側絞り通路165aの通路軸と流出側通路156aの通路軸とが同軸に近い状態となるように流出側絞り部165を支持する。膜状体163および連結部材163aは、弾性体162が支持する方向に対して直交する方向に流入側絞り部161および流出側絞り部165を支持する。
弾性体162、弾性体166は、例えば、コイルばね、板ばね、弾性を有するパッキン、ゴム等により構成することができる。膜状体163、弾性体162、弾性体166は、エンジン2の負圧の小さな変動に対して過敏に連動しないような適度の弾性力を有することが好ましい。
流量絞りユニット16は、エンジン2の吸気圧に応じて、流入側通路154aおよび流出側通路156aについて、全開状態と絞り状態とに切り換えることができる。全開状態は、エンジン2の吸気圧が低負圧時であり、エンジン2の吸気圧の大きさが所定の閾値未満である状態である。この閾値は、膜状体163、弾性体162、弾性体166の各特性値に応じて定まる値である。
図3に示すように、低負圧時では、流入側絞り通路161aの通路軸と流入側通路154aの通路軸とが同軸状態またはその状態に近い状態である。低負圧時では、流出側絞り通路165aの通路軸と流出側通路156aの通路軸とが同軸状態またはその状態に近い状態である。絞り状態は、エンジン2の吸気圧が高負荷時であり、高負圧時は、エンジン2の吸気圧の大きさが所定の閾値以上である状態である。
図4、図5のように高負荷時は、膜状体163が流出側通路156a側へ撓んで流入側絞り通路161aの通路軸と流入側通路154aの通路軸とが大きくずれた状態である。このとき、流出側絞り通路165aの通路軸と流出側通路156aの通路軸とについても大きくずれた状態である。このような位置関係によれば、流入側通路154aと流出側通路156aとの両方において流路抵抗が増大することになる。
全開状態の場合、弁体152から流入側通路154aへ伝播する圧力変動は、流入側通路154aにおいて振幅が小さくなることなくキャニスタ13側の通路へ伝わっていく。全開状態は車室内の騒音レベルが高くなる車両の走行時に相当するため、圧力変動や気流音による騒音に気づきにくい状況である。全開状態では、加速によるエンジン音や走行音によって騒音を感じないときにパージ流量を絞ることなく高いパージ性能を発揮することができる。一方、絞り状態は、エンジン2の吸気圧が高く、車室内の騒音レベルが低くなるアイドリング時でもある。絞り状態は、車両停止時であって、走行によるロード音等が発生していない状態である。したがって、絞り状態は、圧力変動や気流音による騒音に気づきやすい状況である。
絞り状態では、流入側通路154aの流路横断面積と流出側通路156aの流路横断面積とを絞っている。絞り状態では、流入側通路154aに伝播する圧力変動は、流入側絞り部161によって狭くなった流入側通路154aを通過時に振幅が小さくなる。この作用により、圧力変動は流入側通路154aにおいて抑えられてからキャニスタ13側の通路へ伝わっていくようになる。このように絞り状態では、流路横断面積が狭められていない全開状態に比べて、キャニスタ13側の通路へ伝わっていく圧力変動が抑えられ、または緩やかになる。流量調整装置は、高負圧時に、流入側通路154aが絞り状態になることによってキャニスタ13側の通路における脈動を低減して騒音を未然に防止できる。
さらに絞り状態では、流出側絞り部165によって狭くなった流出側通路156aにおいて流通抵抗が増大するため、エンジン2側へ流出する蒸発燃料の流速が抑えられる。このように絞り状態では、流路横断面積が狭められていない状態に比べて、エンジン2側の通路へ流出する蒸発燃料について超音速流などの発生が抑えられる。流量調整装置は、高負圧時に、流出側通路156aが絞り状態になることによってエンジン2側の通路における流速低減を図り、車外に伝わる気流音を未然に防止できる。
第1実施形態の流量調整装置がもたらす作用効果について説明する。流量調整装置は、エンジン2の吸気圧によってキャニスタ13からエンジンに向けて流れる蒸発燃料の流量を調整する。流量調整装置は、燃料通路153を開閉する弁体152と、弁体152を駆動する駆動力を発生する電磁ソレノイド部151とを備える。流量調整装置は、流出側通路156aに連通する負圧感知用通路164aと、流出側通路156aの負圧に応じて動作する負圧感知部とを備える。負圧感知部は、負圧感知用通路164aにまたは負圧感知用通路164aに連通する部位に設けられている。流量調整装置は、流入側通路154aの流路横断面積を狭めることが可能な流入側絞り部161と、流出側通路156aの流路横断面積を狭めることが可能な流出側絞り部165とを備える。流入側絞り部161と流出側絞り部165は、負圧感知部の動作に連動して変位して流入側通路154aの流路横断面積と流出側通路156aの流路横断面積を狭める。
この流量調整装置によれば、エンジン2の吸気圧の大きさについて所定の条件が成立すれば、流入側通路154aと流出側通路156aの両方の流路横断面積とを絞る。流入側と流出側との流路絞りにより、キャニスタ13側の流路における圧力変動を抑制できるとともにエンジン2側の流路で発生する気流音を抑制できる。この流量調整装置によれば、気流音と圧力変動に伴う脈動音とを低減でき、車両における騒音低下に寄与する。
この流量調整装置は、大きなチャンバを有することなく圧力の変動幅を抑える構成を備えるため、装置の大型化を抑え車両搭載性を向上することができる。さらに流量調整装置は、パージバルブ15へ流入する蒸発燃料を絞る構成を有するので、大流量を制御可能範囲とするパージバルブ15に適用できる。流量調整装置は、大流量を制御可能であり、かつキャニスタ13側の配管内の圧力変動幅とエンジン2側の流路における気流音とを抑える蒸発燃料処理装置1を提供できる。
流量調整装置は、負圧感知用通路164aを横断するように設けられた負圧感知部を備えることが好ましい。この構成によれば、流量絞りユニット16を搭載するスペースを抑えることができ流量調整装置の小型化に寄与する。
負圧感知用通路164aは、流出側通路156aと流入側通路154aとを連絡する通路である。この構成によれば、流出側通路156aと流入側通路154aとの間に存在する空きスペースを有効活用した負圧感知用通路164aを提供できる。この流量調整装置は、負圧感知用通路164aのためのスペースを流出側通路156aの近傍に新たに確保する必要がないため、小型化を図ることができる。
負圧感知部は、負圧感知用通路164aを横断するように設けられた膜状体163である。流入側絞り部161と流出側絞り部165は、膜状体163が流出側通路156aの側へ撓む弾性変形状態であることに連動して、変位する。この動作により、流入側通路154aの流路横断面積と流出側通路156aの流路横断面積は狭められる。
この流量調整装置によれば、負圧感知部である膜状体163は負圧感知用通路164aを前後に仕切り、流出側通路156aの圧力によって動作する。この構成によれば、膜状体163は、負圧感知用通路164aを流入側通路154a側の通路と流出側通路156a側の通路とに分ける遮断部としても機能する。このように狭い通路において流出側通路156aの負圧を敏感に感知可能な負圧感知部を提供できる。したがって、流量絞りユニット16を搭載するスペースを抑えることができ、小型化に貢献できる流量調整装置を提供できる。両方の絞り部は、エンジン2の吸気圧に応じて動作するので、絞り弁などの開閉タイミングを制御するための装置を構築する必要がない、流量調整装置を提供できる。
流入側絞り部161には、流入側通路154aと同等以上の通路横断面積を有する流入側絞り通路161aが設けられている。流出側絞り部165には、流出側通路156aと同等以上の通路横断面積を有する流出側絞り通路165aが設けられている。流入側絞り通路161aが流入側通路154aに対して流入側絞り部161の変位方向に位置ずれしているときに、流入側絞り部161は流入側通路154aの流路横断面積を狭める。流出側絞り通路165aが流出側通路156aに対して流出側絞り部165の変位方向に位置ずれしているときに、流出側絞り部165は流出側通路156aの流路横断面積を狭める。
このように、流入側絞り通路161aは流入側通路154aと同等以上の通路横断面積を有し流出側絞り通路165aは流出側通路156aと同等以上の通路横断面積を有する。このため、パージバルブ15の開弁時に流入側通路154aおよび流出側通路156aを流通する蒸発燃料の流通抵抗を小さくできる。したがって、流量調整装置は、簡易な構成によってエンジン2の吸気圧を感知可能であり、かつ装置の大型化を抑えることに寄与する。
負圧感知用通路164aは、流出側通路156aと流入側通路154aとをつなぐ通路である。流出側通路156aは、流入側通路154aに沿うように延びている。この構成によれば、負圧感知用通路164aを短く構成することが可能であり、流量調整装置全体の体格を抑えることにも寄与している。
流量調整装置は、流入側絞り部161と流出側絞り部165とを連結する連結部材163aを備える。連結部材163aは、流出側通路156aと流入側通路154aとを連絡する負圧感知用通路164aに沿うように延びて負圧感知用通路164aに設けられている。連結部材163aは、負圧感知部と一体に変位し、または負圧感知部の動作に連動して変位する。この構成によれば、流入側絞り部161と流出側絞り部165とを連動させる連動機構を、負圧感知用通路164aを活用して設置することができる。この流量調整装置は、この連動機構を設置するためのスペースを抑えて、装置の小型化を図ることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態の流量調整装置について、図6および図7を参照して説明する。第2実施形態は、流量絞りユニット116の構成が第1実施形態と相違する。第2実施形態で特に説明しない構成、作用、効果については第1実施形態と同様である。以下、第1実施形態との相違点について説明する。
図6に示すように、第2実施形態の流量調整装置は、パージバルブ15と流量絞りユニット116とを備えている。流量絞りユニット116は、流入側絞り部1161と流出側絞り部1165とを備えている。流入側絞り部1161によって狭められる通路は、流入側通路154aを形成する通路壁と流入側絞り部1161との間に形成された通路である。この通路は、流入側絞り部1161の変位に伴って通路横断面積が変化するようになっている。流出側絞り部1165によって狭められる通路は、流出側通路156aを形成する通路壁と流出側絞り部1165との間に形成された通路である。この通路は、流出側絞り部1165の変位に伴って通路横断面積が変化するようになっている。流入側絞り部1161、流出側絞り部1165は、円形または角形の柱状部材や板状部材である。
流入側絞り部1161と流出側絞り部1165は、連結部材163aによって連結されている。膜状体163は、連結部材163aを介して、流入側絞り部1161と流出側絞り部1165をつないでいる。
流量絞りユニット116は、エンジン2の吸気圧に応じて、流入側通路154aおよび流出側通路156aについて、全開状態と絞り状態とに切り換えることができる。流量絞りユニット116は、絞り状態において、第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
(第3実施形態)
第3実施形態の流量調整装置について、図8を参照して説明する。第3実施形態は、流量絞りユニット216の構成が第1実施形態および第2実施形態と相違する。第3実施形態で特に説明しない構成、作用、効果については前述の実施形態と同様である。以下、前述の実施形態との相違点について説明する。
図8は、高負圧時における流量絞りユニット216の状態を示している。図8に示すように、第3実施形態の流量調整装置は、パージバルブ15と流量絞りユニット216とを備えている。流量絞りユニット216は、流入側通路1154aと流出側通路156aとを連通する負圧感知用通路1164aを備える。負圧感知用部材1164は、負圧感知用通路1164aを形成するダクト状の部材である。流量絞りユニット216は、互いに交差するように延びている入力ポート1154と出力ポート156とを備えている。入力ポート1154の内部に設けられた流入側通路1154aは、第1実施形態の流入側通路154aに相当する通路である。
負圧感知用部材1164は、キャニスタ側ポート169とエンジン側ポート168とを連結するダクト状の部材である。負圧感知用通路1164aは、流入側通路1154aと流出側通路156aとの間の途中において屈曲する通路である。連結部材163aは、流出側絞り部1165と流入側絞り部1161との間において負圧感知用通路1164aに沿うように負圧感知用部材1164内に設けられている。連結部材163aは、流出側絞り部1165と流入側絞り部1161との間において、向きが変化するように屈曲している。連結部材163aは、負圧感知用通路1164aに設けられた向き変更部167によって、向きが変化するように支持されている。向き変更部167は、例えば滑車部によって構成することができる。膜状体163は、流出側通路156aに連通する負圧感知用通路1164aに設けられている。膜状体163は、外縁部が負圧感知用部材1164の内壁面に固定されて、流量調整装置に設けられている。
流量絞りユニット216は、エンジン2の吸気圧に応じて、流入側通路1154aおよび流出側通路156aについて、全開状態と絞り状態とに切り換えることができる。流量絞りユニット216は、絞り状態において、第1実施形態や第2実施形態と同様の作用効果を奏する。
(第4実施形態)
第4実施形態について図9を参照して説明する。第4実施形態は、パージバルブ115における入力ポート154と出力ポート156に、流量絞りユニット316が接続されている構成が第2実施形態と相違する。第4実施形態で特に説明しない構成、作用、効果については第2実施形態と同様であり、以下、第2実施形態との相違点について説明する。
図9は、高負圧時における流量絞りユニット316の状態を示している。図9に示すように、流量絞りユニット316は、負圧感知用通路164a、負圧感知部、流入側絞り部1161および流出側絞り部1165を備える。流量絞りユニット316は、パージバルブ15を形成するハウジング150とは別体の装置である。流量絞りユニット316を形成するハウジングは、ハウジング150とは別部品である。流量調整装置は、流量絞りユニット316とハウジング150とが一体に結合されて構成されている。
流量絞りユニット316は、キャニスタ側ポート169とエンジン側ポート168と負圧感知用部材164とを備える。負圧感知用部材164は、キャニスタ側ポート169とエンジン側ポート168とを連結するダクト状の部材である。キャニスタ側ポート169は、内部にキャニスタ側通路169aを有し、入力ポート154に接続されている。キャニスタ側通路169aは、流量調整装置において、弁体152よりもキャニスタ13側に位置する流入側通路でもある。キャニスタ側通路169aは、パージ通路を構成する配管14を介してキャニスタ13に連通している。エンジン側ポート168は、内部にエンジン側通路168aを有し、出力ポート156に接続されている。エンジン側通路168aは、流量調整装置において、弁体152よりもエンジン2寄りに位置する流出側通路でもある。エンジン側通路168aは、吸気管21を介して吸気マニホールド20に連通している。
第4実施形態によれば、パージバルブ115と流量絞りユニット316とを別体の装置として構成しこれらを連結する。この構成によれば、既設のパージバルブに対して、圧力変動抑制機能および気流音抑制機能を持つ流量絞りユニット316を装備させた流量調整装置を提供できる。
(第5実施形態)
第5実施形態について図10を参照して説明する。第5実施形態は、第3実施形態の流量絞りユニット216に対して、流量絞りユニット416を備える点が相違する。第5実施形態で特に説明しない構成、作用、効果については第1実施形態および第3実施形態と同様であり、以下、これらの実施形態との相違点について説明する。
図10は、高負圧時における流量絞りユニット416の状態を示している。図10に示すように、流量絞りユニット416は、流入側絞り部161と流出側絞り部165とを備える。流入側絞り部161と流出側絞り部165は、第1実施形態の絞り部と同様の作用効果を奏する。
(第6実施形態)
第6実施形態について図11を参照して説明する。第6実施形態は、パージバルブ215における入力ポート1154と出力ポート156に、流量絞りユニット516が接続されている構成が第3実施形態と相違する。第6実施形態で特に説明しない構成、作用、効果については第3実施形態および第4実施形態と同様であり、以下、これらの実施形態との相違点について説明する。
図11は、高負圧時における流量絞りユニット516の状態を示している。図11に示すように、流量絞りユニット516は、負圧感知用通路1164a、負圧感知部、流入側絞り部1161および流出側絞り部1165を備える。流量絞りユニット516は、パージバルブ215を形成するハウジング150とは別体の装置である。流量絞りユニット516を形成するハウジングは、ハウジング150とは別部品である。流量調整装置は、流量絞りユニット516とハウジング150とが一体に結合されて構成されている。

負圧感知用部材1164は、キャニスタ側ポート1169とエンジン側ポート1168とを連結するダクト状の部材である。キャニスタ側ポート1169は、内部にキャニスタ側通路1169aを有し、入力ポート1154に接続されている。キャニスタ側通路1169aは、流量調整装置において、弁体152よりもキャニスタ13側に位置する流入側通路でもある。キャニスタ側通路1169aは、パージ通路を構成する配管14を介してキャニスタ13に連通している。エンジン側ポート1168は、内部にエンジン側通路1168aを有し、出力ポート156に接続されている。エンジン側通路1168aは、流量調整装置において、弁体152よりもエンジン2寄りに位置する流出側通路でもある。エンジン側通路1168aは、吸気管21を介して吸気マニホールド20に連通している。
第6実施形態によれば、パージバルブ215と流量絞りユニット516とを別体の装置として構成しこれらを連結する。この構成によれば、既設のパージバルブに対して、圧力変動抑制機能および気流音抑制機能を持つ流量絞りユニット516を装備させた流量調整装置を提供できる。
(他の実施形態)
この明細書の開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。例えば、開示は、実施形態において示された部品、要素の組み合わせに限定されず、種々変形して実施することが可能である。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示は、実施形態に追加可能な追加的な部分をもつことができる。開示は、実施形態の部品、要素が省略されたものを包含する。開示は、一つの実施形態と他の実施形態との間における部品、要素の置き換え、または組み合わせを包含する。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示される技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
明細書に開示の目的を達成可能な流量調整装置は、前述の実施形態に記載した装置に限定されない。この流量調整装置は流出側通路の負圧に応じて機械的に動作する負圧感知部を備えるものである。負圧感知部には、膜状体の他、圧力によって動作する固体物や液状物体を採用することができる。
前述の実施形態において、制御装置50は、通電のオン時間とオフ時間とによって形成される1周期の時間に対するオン時間の比率、すなわちデューティ比を制御してパージバルブ15に対して電力供給しているが、このような電力供給に限定されない。例えば、パージバルブ15は、所定の電圧値が供給されているオン状態と電力が供給されていないオフ状態とのいずれかを計測値に応じて選定するオンオフ制御によって制御される構成でもよい。
2…エンジン、 13…キャニスタ、 15,115,215…パージバルブ
150…ハウジング、 151…電磁ソレノイド部、 152…弁体
154a,1154a…流入側通路、 156a…流出側通路
161,1161…流入側絞り弁部、 161a…流入側絞り通路
163…膜状体(負圧感知部)、 163a…連結部材、 164a…負圧感知用通路
165,1165…流出側絞り部、 165a…流出側絞り通路
168a…エンジン側通路(流出側通路)
169a,1169a…キャニスタ側通路(流入側通路)、
316,516…流量絞りユニット、 1511…可動コア

Claims (7)

  1. エンジン(2)の吸気圧によってキャニスタ(13)から前記エンジンに向けて流れる蒸発燃料の流量を調整する流量調整装置であって、
    前記蒸発燃料の流通を許可する開状態と閉状態とに切り換えるように燃料流路(153)を開閉する弁体(152)と、
    前記開状態と前記閉状態とを切り換えるために、前記弁体とともに変位する可動コア(1511)を軸方向に駆動する駆動力を発生する電磁ソレノイド部(151)と、
    前記弁体よりも前記エンジン寄りに位置する流出側通路(156a;168a)に連通する負圧感知用通路(164a)と、
    前記負圧感知用通路にまたは前記負圧感知用通路に連通する部位に設けられて、前記流出側通路の負圧に応じて動作する負圧感知部(163)と、
    前記弁体よりも前記キャニスタ側に位置する流入側通路(154a;1154a;169a;1169a)に設けられて、前記流入側通路における流路横断面積を狭めることが可能な流入側絞り部(161;1161)と、
    前記流出側通路に設けられて、前記流出側通路における流路横断面積を狭めることが可能な流出側絞り部(165;1165)と、
    を備え、
    前記流入側絞り部と前記流出側絞り部は、前記負圧感知部の動作に連動して変位して、前記流入側通路の流路横断面積と前記流出側通路の流路横断面積を狭める流量調整装置。
  2. 前記負圧感知用通路は、前記流出側通路と前記流入側通路とを連絡する通路である請求項1に記載の流量調整装置。
  3. 前記流入側通路と前記流出側通路は、互いに沿うように延びている通路である請求項2に記載の流量調整装置。
  4. 前記負圧感知部は、前記負圧感知用通路を横断するように設けられた膜状体であり、
    前記流入側絞り部と前記流出側絞り部は、前記膜状体が前記流出側通路の側へ撓む弾性変形状態であることに連動して変位して、前記流入側通路の流路横断面積と前記流出側通路の流路横断面積を狭める請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の流量調整装置。
  5. 前記流入側絞り部には、前記流入側通路と同等以上の通路横断面積を有する流入側絞り通路(161a)が設けられており、
    前記流出側絞り部には、前記流出側通路と同等以上の通路横断面積を有する流出側絞り通路(165a)が設けられており、
    前記流入側絞り通路が前記流入側通路に対して前記流入側絞り部の変位方向に位置ずれしているときに、前記流入側絞り部は前記流入側通路の流路横断面積を狭め、
    前記流出側絞り通路が前記流出側通路に対して前記流出側絞り部の変位方向に位置ずれしているときに、前記流出側絞り部は前記流出側通路の流路横断面積を狭める請求項4に記載の流量調整装置。
  6. 前記負圧感知用通路に沿うように延びて前記負圧感知用通路に設けられて、前記流入側絞り部と前記流出側絞り部とを連結する連結部材(163a)を備え、
    前記連結部材は、前記負圧感知部と一体に変位し、または前記負圧感知部の動作に連動して変位する請求項2に記載の流量調整装置。
  7. 前記燃料流路を内部に有し、前記弁体および前記電磁ソレノイド部を収容するハウジング(150)を備え、
    流量絞りユニット(316;516)は、前記負圧感知用通路、前記負圧感知部、前記流入側絞り部および前記流出側絞り部を備え、前記ハウジングとは別体の装置であり、
    前記流量絞りユニットは、前記ハウジングと一体に結合されている請求項2に記載の流量調整装置。
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