JP2018204605A - 弁装置および燃料蒸発ガスパージシステム - Google Patents
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Abstract
Description
蒸発燃料が流入する流入通路を有する流入ポート(154)と、流入ポートからの蒸発燃料が許可状態で流入し阻止状態で流入しない内部通路(153)を有する筒状の流出ポートであって、吸気通路に通じるように通路形成部材に形成されているエンジン側ポート(220,221;220,1221;220,2221,2222)に内挿された流出ポート(155;1155;2155)と、許可状態と阻止状態とにかかわらずに流入ポートからの蒸発燃料が流入可能なリーク通路(41;141;241)を有し、エンジン側ポートに内挿された筒状のリーク用ポート(4;104;204)と、流出ポートとエンジン側ポートとの密封状態を提供する流出側シール部材(1550;1550A)と、リーク用ポートとエンジン側ポートとの密封状態を提供するリーク側シール部材(40;140;240)と、を備え、
流出ポートおよびリーク用ポートがエンジン側ポートに対して離間する方向に移動した場合に、流出側シール部材はリーク側シール部材よりも先に密封状態が解除されるように設けられている。
蒸発燃料が流入する流入通路を有する流入ポート(154)と、流入ポートからの蒸発燃料が許可状態で流入し阻止状態で流入しない内部通路(153)を有する筒状の流出ポートであって、吸気通路に通じるように通路形成部材に形成されている主エンジン側ポート(3221)に内挿された流出ポート(3155)と、許可状態と阻止状態とにかかわらずに流入ポートからの蒸発燃料が流入可能なリーク通路(241)を有する筒状のリーク用ポートであって、主エンジン側ポートとは独立して吸気通路に通じるように通路形成部材に形成されている副エンジン側ポート(3222)に内挿されたリーク用ポート(304)と、流出ポートと主エンジン側ポートとの密封状態を提供する流出側シール部材(1550)と、リーク用ポートと副エンジン側ポートとの密封状態を提供する第1のリーク側シール部材(340)と、リーク用ポートと副エンジン側ポートとの密封状態を提供する第2のリーク側シール部材(240)と、を備え、
流出ポートおよびリーク用ポートが主エンジン側ポートおよび副エンジン側ポートに対して離間する方向に移動した場合に、第1のリーク側シール部材は流出側シール部材および第2のリーク側シール部材よりも先に密封状態が解除されるように設けられている。
第1実施形態に係る燃料蒸発ガスパージシステム1について、図1〜図6を参照しながら説明する。燃料蒸発ガスパージシステム1は、キャニスタ13に吸着した燃料中のHCガス等をエンジンの吸気通路に供給するものであり、燃料タンク10からの燃料蒸発ガス(以下、蒸発燃料ともいう)が大気に放出されることを防止するシステムである。以下に燃料蒸発ガスパージシステム1は、システム1と記載する場合がある。システム1は、図1に示すように、エンジン2の吸気通路を構成するエンジン2の吸気系と、蒸発燃料をエンジン2の吸気系に供給する蒸発燃料パージ系とを備えて構成される。
パージバルブ15は、制御装置3によって通電状態、非通電状態に切り替えられることで、燃料供給用通路153の全開状態から全閉状態にわたって開度が制御される。パージバルブ15は、通電状態、非通電状態に切り替えられることで、蒸発燃料が吸気通路に流入することを許可する許可状態と阻止する阻止状態とに切り換えることができる。パージバルブ15は、電磁コイル151を有する電気回路に通電されたときに発生する電磁力とスプリングの付勢力との差に応じて弁体152を移動させ、本体150の第2の部材150bに形成される弁座157から弁体152を離間して燃料供給用通路153を開放する。
第1の部材150aは、一端側に底部と流入ポート154を有し、一端側とは反対側である他端側に開口部を備えるカップ状体である。この開口部はトラック形状である。第1の部材150aは、開口部の全周において径外方向に放射状に突出するフランジ部を有している。第2の部材150bは、第1の部材150aのフランジ部に重ね合わされた状態で一体に接合されるフランジ部を有している。第2の部材150bは、トラック状のフランジ部において厚さ方向の一方側の面から突出する、環状突出部と筒状部を備えている。第2の部材150bの環状突出部は、第1の部材150aにおける他端側の内周壁面と嵌め合う部分である。第1の部材150aと第2の部材150bが結合した状態において、環状突出部の内側は第1の部材150aの内部通路と通じており、第1の部材150aと第2の部材150bはフィルタを挟んで支持している。フィルタは、第1の部材150aの内部通路における、流入ポート154内と燃料供給用通路153との間に設けられている。
第2の部材150bは、環状突出部の内側に、リーク通路41と燃料供給用通路153を形成する筒状部を有している。筒状部は、先端側に弁体152が接触する弁座157を有している。筒状部は、第1の部材150aと第2の部材150bが結合した状態において、第1の部材150aの内部に突出する形状であり、弁体152が開弁状態であるときに蒸発燃料が流入ポート154側から流入する燃料供給用通路153を内部に有している。
第1の部材150aは、キャニスタ13からの蒸発燃料が流入する流入通路を構成する流入ポート154を備える。第2の部材150bは、第1の部材150aの内部通路を介して流入ポート154に通じるとともに吸気通路に通じる流出ポート155を備える。流出ポート155は、流入ポート154からの蒸発燃料が許可状態で流入し阻止状態で流入しない通路を有する筒状である。さらに第2の部材150bは、第1の部材150aの内部に設けられた内部通路を介して流入ポート154に通じるとともに本体150の外部にも通じているリーク用ポート4を備える。リーク用ポート4のリーク通路41は、弁体152が弁座157から離間したときの燃料供給用通路153にもつながっている。リーク用ポート4は、内部のリーク通路41が本体150内の内部通路につながっており、第2の部材150bにおいて流出ポート155と同様に突出する筒状である。
流出ポート155の先端部は、リーク用ポート4よりも吸気通路寄りに突出している。流出ポート155は、リーク用ポート4よりも吸気通路寄りに突出している部分であって、シール部材1550が外嵌めされたシール部位よりも弁体152寄りに位置するくびれ部158を有している。くびれ部158は、リーク用ポート4およびシール部材1550が外嵌めされたシール部位よりも外径が小さい形状の部分である。くびれ部158は、流出ポート155の先端部とリーク用ポート4との間に位置する流出ポート155の一部に相当する。このように流出ポート155は、エンジン側ポートに設けられた内部側孔部220に内接する先端側部分よりもリーク用ポート4に近い部分の方が細くなっている。この構成によれば、リーク用ポート4に近い部分において撓みやすい流出ポート155を提供できる。
流出ポート155は、流出側シール部材が設けられているシール部位よりも外径が小さく、シール部位よりも吸気通路から離間した位置に形成されたくびれ部158を備える。この構成によれば、流出ポート155をエンジン側ポートの内部側孔部220に挿入して設置する際にくびれ部158が撓みやすいことにより、流出ポート155とリーク用ポート4との同軸に関して必要な精度を緩和することができる。またこの構成によれば、エンジン側ポートに対する流出ポート155の設置作業性を向上することに貢献できる。
パージバルブ15は、弁体152を駆動する駆動部が収容された第1の部材150aと、流出ポート155およびリーク用ポート4を有するとともに、第1の部材150aに結合している第2の部材150bとを備える。この構成によれば、エンジン側ポートの仕様に合わせた流出ポート155やリーク用ポート4を有する第2の部材150bを準備するだけで、第1の部材150aを新作する必要がないパージバルブ15を提供できる。これにより、例えば、流出ポート155やリーク用ポート4に関する構成を変更可能なパージバルブ15を提供できる。またこのパージバルブ15は、様々な車両の製品仕様に対応可能な蒸発燃料処理システムに適用でき、蒸発燃料処理システムにおける部品管理工数を抑えることに貢献できる。
第2実施形態に係る異常検出制御について図5および図7を参照して説明する。第2実施形態で特に説明しない構成、作用、効果については、第1実施形態と同様であり、以下、第1実施形態と異なる点についてのみ説明する。
第3実施形態に係る異常検出制御について図8および図9を参照して説明する。第3実施形態で特に説明しない構成、作用、効果については、第1実施形態と同様であり、以下、第1実施形態と異なる点についてのみ説明する。
第4実施形態に係る異常検出制御について図8および図10を参照して説明する。第4実施形態で特に説明しない構成、作用、効果については、第3実施形態および第1実施形態と同様であり、以下、前述の実施形態と異なる点についてのみ説明する。
第5実施形態に係る燃料蒸発ガスパージシステムの弁装置について図11〜図13を参照して説明する。各図において、第1実施形態と同様の構成であるものは同一の符号を付し、同様の作用、効果を奏するものである。第5実施形態で特に説明しない構成、作用、効果については、前述の実施形態と同様であり、以下、前述の実施形態と異なる点についてのみ説明する。第5実施形態において前述の実施形態と同様の構成を有するものは、前述の実施形態で説明した同様の作用、効果を奏するものとする。
パージバルブ115は本体150を備える。本体150は、燃料供給用通路153、電磁コイル151等を内部に含む第1の部材150aと、第1の部材150aと結合している第2の部材1150bとを少なくとも備えている。第1の部材150aと第2の部材1150bのそれぞれは、樹脂材料によって形成されている。
第2の部材1150bは、第1の部材150aのフランジ部に重ね合わされた状態で一体に接合されるフランジ部を有している。第2の部材1150bは、トラック状のフランジ部において厚さ方向の一方側の面から突出する筒状部を備えている。第1の部材150aと第2の部材1150bが結合した状態において、第1の部材150aと第2の部材1150bはフィルタを挟んで支持している。
第2の部材1150bは、燃料供給用通路153を形成する筒状部を有している。筒状部は、第1の部材150aと第2の部材1150bが結合した状態において、第1の部材150aの内部に突出する形状であり、弁体152が開弁状態であるときに蒸発燃料が流入ポート154側から流入する燃料供給用通路153を内部に有している。
第2の部材1150bは、第1の部材150aの内部通路を介して流入ポート154に通じるとともに吸気通路に通じる流出ポート1155を備える。さらに第2の部材1150bは、第1の部材150aの内部に設けられた内部通路を介して流入ポート154に通じるとともに本体150の外部にも通じているリーク用ポート104を備える。リーク用ポート104のリーク通路141は、弁体152が弁座157から離間したときの燃料供給用通路153にもつながっている。リーク用ポート104は、内部のリーク通路141が本体150内の内部通路につながっており、第2の部材1150bにおいて流出ポート1155と同様に突出する筒状である。
流出ポート1155の先端部は、リーク用ポート104よりも吸気通路寄りに突出している。流出ポート1155は、リーク用ポート104よりも吸気通路寄りに突出している部分であって、シール部材1550が外嵌めされたシール部位よりも弁体152寄りに位置するくびれ部158を有している。くびれ部158は、リーク用ポート104およびシール部材1550が外嵌めされたシール部位よりも外径が小さい形状の部分である。くびれ部158は、流出ポート1155の先端部とリーク用ポート104との間に位置する流出ポート1155の一部に相当する。このように流出ポート1155は、エンジン側ポートに設けられた内部側孔部220に内接する先端側部分よりもリーク用ポート104に近い部分の方が細くなっている。この構成によれば、リーク用ポート104に近い部分において撓みやすい流出ポート1155を提供できる。
流出ポート1155は、流出側シール部材が設けられているシール部位よりも外径が小さく、シール部位よりも吸気通路から離間した位置に形成されたくびれ部158を備える。この構成によれば、流出ポート1155をエンジン側ポートの内部側孔部220に挿入して設置する際にくびれ部158が撓むことにより、流出ポート1155とリーク用ポート104とに関して必要な寸法精度を緩和することができる。またこの構成によれば、エンジン側ポートに対する流出ポート1155の設置作業性を向上することに貢献できる。
パージバルブ115は、弁体152を駆動する駆動部が収容された第1の部材150aと、流出ポート1155およびリーク用ポート104を有するとともに、第1の部材150aに結合している第2の部材1150bとを備える。この構成によれば、エンジン側ポートの仕様に合わせた流出ポート1155やリーク用ポート104を有する第2の部材1150bを準備するだけで、第1の部材150aを新作する必要がないパージバルブ115を提供できる。これにより、例えば、流出ポート1155やリーク用ポート104に関する構成を変更可能なパージバルブ115を提供できる。またこのパージバルブ115は、様々な車両の製品仕様に対応可能な蒸発燃料処理システムに適用でき、蒸発燃料処理システムにおける部品管理工数を抑えることに貢献できる。
第6実施形態に係る燃料蒸発ガスパージシステムの弁装置について図14〜図16を参照して説明する。図14〜図16の各図において、第1実施形態と同様の構成であるものは同一の符号を付し、同様の作用、効果を奏するものである。第6実施形態で特に説明しない構成、作用、効果については、前述の実施形態と同様であり、以下、前述の実施形態と異なる点についてのみ説明する。第6実施形態において前述の実施形態と同様の構成を有するものは、前述の実施形態で説明した同様の作用、効果を奏するものとする。
パージバルブ215は本体150を備える。本体150は、燃料供給用通路153、電磁コイル151等を内部に含む第1の部材150aと、第1の部材150aと結合している第2の部材2150bとを少なくとも備えている。第1の部材150aと第2の部材2150bのそれぞれは、樹脂材料によって形成されている。
第2の部材2150bは、第1の部材150aのフランジ部に重ね合わされた状態で一体に接合されるフランジ部を有している。第2の部材2150bは、トラック状のフランジ部において厚さ方向の一方側の面から突出する筒状部を備えている。第1の部材150aと第2の部材2150bが結合した状態において、第1の部材150aと第2の部材2150bはフィルタを挟んで支持している。
第2の部材2150bは、燃料供給用通路153を形成する筒状部を有している。筒状部は、第1の部材150aと第2の部材2150bが結合した状態において、第1の部材150aの内部に突出する形状であり、弁体152が開弁状態であるときに蒸発燃料が流入ポート154側から流入する燃料供給用通路153を内部に有している。
第2の部材2150bは、第1の部材150aの内部通路を介して流入ポート154に通じるとともに吸気通路に通じる流出ポート2155を備える。さらに第2の部材2150bは、第1の部材150aの内部に設けられた内部通路を介して流入ポート154に通じるとともに本体150の外部にも通じているリーク用ポート204を備える。リーク用ポート204のリーク通路241は、弁体152が弁座157から離間したときの燃料供給用通路153にもつながっている。リーク用ポート204は、内部のリーク通路241が本体150内の内部通路につながっており、第2の部材2150bにおいて流出ポート2155と同様に突出する筒状である。
流出ポート2155の先端部は、リーク用ポート204よりも吸気通路寄りに突出している。流出ポート2155は、リーク用ポート204よりも吸気通路寄りに突出している部分であって、シール部材1550Aが外嵌めされたシール部位よりも弁体152寄りに位置するくびれ部158を有している。くびれ部158は、シール部材1550Aが外嵌めされたシール部位よりも外径が小さい形状の部分である。くびれ部158は、流出ポート2155の先端部とシール部材1550Bが外嵌めされたシール部位との間に位置する流出ポート2155の一部に相当する。このように流出ポート2155は、エンジン側ポートに設けられた内部側孔部220に内接する先端側部分よりもシール部材1550Bが外嵌めされたシール部位に近い部分の方が細くなっている。この構成によれば、撓みやすい流出ポート2155を提供できる。
リーク用ポート204は、シール部材240が外嵌めされたシール部位よりも第1の部材150a寄りに位置するくびれ部159を有している。くびれ部159は、シール部材240が外嵌めされたシール部位よりも外径が小さい形状の部分である。くびれ部159は、リーク用ポート204の先端部と第2の部材2150bのフランジ部との間におけるリーク用ポート204の一部に相当する。
流出ポート2155は、流出側シール部材が設けられているシール部位よりも外径が小さく、シール部位よりも吸気通路から離間した位置に形成されたくびれ部158を備える。この構成によれば、流出ポート2155をエンジン側ポートの内部側孔部220に挿入して設置する際にくびれ部158が撓みやすいことにより、流出ポート2155とリーク用ポート204とに関して必要な寸法精度を緩和することができる。またこの構成によれば、エンジン側ポートに対する流出ポート2155の設置作業性を向上することに貢献できる。
パージバルブ215は、弁体152を駆動する駆動部が収容された第1の部材150aと、流出ポート2155およびリーク用ポート204を有するとともに、第1の部材150aに結合している第2の部材2150bとを備える。この構成によれば、エンジン側ポートの仕様に合わせた流出ポート2155やリーク用ポート204を有する第2の部材2150bを準備するだけで、第1の部材150aを新作する必要がないパージバルブ215を提供できる。これにより、例えば、流出ポート2155やリーク用ポート204に関する構成を変更可能なパージバルブ215を提供できる。またこのパージバルブ215は、様々な車両の製品仕様に対応可能な蒸発燃料処理システムに適用でき、蒸発燃料処理システムにおける部品管理工数を抑えることに貢献できる。
第7実施形態に係る燃料蒸発ガスパージシステムの弁装置について図17〜図19を参照して説明する。図17〜図19の各図において、第1実施形態と同様の構成であるものは同一の符号を付し、同様の作用、効果を奏するものである。第7実施形態で特に説明しない構成、作用、効果については、前述の実施形態と同様であり、以下、前述の実施形態と異なる点についてのみ説明する。第7実施形態において前述の実施形態と同様の構成を有するものは、前述の実施形態で説明した同様の作用、効果を奏するものとする。
パージバルブ315は本体150を備える。本体150は、燃料供給用通路153、電磁コイル151等を内部に含む第1の部材150aと、第1の部材150aと結合している第2の部材3150bとを少なくとも備えている。第1の部材150aと第2の部材3150bのそれぞれは、樹脂材料によって形成されている。
第2の部材3150bは、第1の部材150aのフランジ部に重ね合わされた状態で一体に接合されるフランジ部を有している。第2の部材3150bは、トラック状のフランジ部において厚さ方向の一方側の面から突出する筒状部を備えている。第1の部材150aと第2の部材3150bが結合した状態において、第1の部材150aと第2の部材3150bはフィルタを挟んで支持している。
第2の部材3150bは、燃料供給用通路153を形成する筒状部を有している。筒状部は、第1の部材150aと第2の部材3150bが結合した状態において、第1の部材150aの内部に突出する形状であり、弁体152が開弁状態であるときに蒸発燃料が流入ポート154側から流入する燃料供給用通路153を内部に有している。
第2の部材3150bは、第1の部材150aの内部通路を介して流入ポート154に通じるとともに吸気通路に通じる流出ポート3155を備える。さらに第2の部材3150bは、第1の部材150aの内部に設けられた内部通路を介して流入ポート154に通じるとともに本体150の外部にも通じているリーク用ポート304を備える。リーク用ポート304は、内部のリーク通路241が本体150内の内部通路につながっており、第2の部材3150bにおいて流出ポート3155と同様に突出する筒状である。
流出ポート3155の先端部は、リーク用ポート304よりも吸気通路寄りに突出している。流出ポート3155は、リーク用ポート304よりも吸気通路寄りに突出している部分であって、シール部材1550が外嵌めされたシール部位よりも第1の部材150a寄りに位置するくびれ部158を有している。このように流出ポート3155は、エンジン側ポートに設けられた貫通孔部3221に内接する先端側部分よりも第1の部材150aに近い部分の方が細くなっている。この構成によれば、撓みやすい流出ポート3155を提供できる。
リーク用ポート304は、シール部材240が外嵌めされたシール部位よりも第1の部材150a寄りに位置するくびれ部159を有している。くびれ部159は、リーク用ポート304の先端部と第2の部材2150bのフランジ部との間におけるリーク用ポート304の一部に相当する。
流出ポート3155は、流出側シール部材が設けられているシール部位よりも外径が小さく、シール部位よりも吸気通路から離間した位置に形成されたくびれ部158を備える。この構成によれば、流出ポート3155をエンジン側ポートの貫通孔部3221に挿入して設置する際にくびれ部158が撓みやすいことにより、流出ポート3155とリーク用ポート304とに関して必要な寸法精度を緩和することができる。またこの構成によれば、エンジン側ポートに対する流出ポート3155の設置作業性を向上することに貢献できる。
パージバルブ315は、弁体152を駆動する駆動部が収容された第1の部材150aと、流出ポート3155およびリーク用ポート304を有するとともに、第1の部材150aに結合している第2の部材3150bとを備える。この構成によれば、エンジン側ポートの仕様に合わせた流出ポート3155やリーク用ポート304を有する第2の部材3150bを準備するだけで、第1の部材150aを新作する必要がないパージバルブ315を提供できる。これにより、例えば、流出ポート3155やリーク用ポート304に関する構成を変更可能なパージバルブ315を提供できる。またこのパージバルブ315は、様々な車両の製品仕様に対応可能な蒸発燃料処理システムに適用でき、蒸発燃料処理システムにおける部品管理工数を抑えることに貢献できる。
この明細書の開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。例えば、開示は、実施形態において示された部品、要素の組み合わせに限定されず、種々変形して実施することが可能である。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示は、実施形態に追加可能な追加的な部分をもつことができる。開示は、実施形態の部品、要素が省略されたものを包含する。開示は、ひとつの実施形態と他の実施形態との間における部品、要素の置き換え、または組み合わせを包含する。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示される技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
10…燃料タンク、 15,115,215,315…パージバルブ(弁装置)
22…吸気管(通路形成部材)、 40,140…シール部材(リーク側シール部材)
41,141,241…リーク通路、 150a…第1の部材
150b…第2の部材、 152…弁体、 153…燃料供給用通路(内部通路)
1550,1550A…シール部材(流出側シール部材)
154…流入ポート、 155、1155,2155…流出ポート
220,1221…内部側孔部(エンジン側ポート)
221,2221…外部側孔部(エンジン側ポート)
240…シール部材(リーク側シール部材、第2のリーク側シール部材)
340…シール部材(第1のリーク側シール部材)
2222…リークポート用凹部(エンジン側ポート)
3221…貫通孔部(主エンジン側ポート)
3222…リークポート用凹部(副エンジン側ポート)
Claims (10)
- 燃料タンク(10)内から流出する蒸発燃料と燃焼用燃料とを混合して燃焼するエンジン(2)の吸気通路を形成する通路形成部材(22)に装着されて、前記蒸発燃料が前記吸気通路に流入することを許可する許可状態と阻止する阻止状態とに切り換える弁体(152)を有し、前記蒸発燃料の流れを制御する弁装置(15;115;215)であって、
前記蒸発燃料が流入する流入通路を有する流入ポート(154)と、
前記流入ポートからの前記蒸発燃料が前記許可状態で流入し前記阻止状態で流入しない内部通路(153)を有する筒状の流出ポートであって、前記吸気通路に通じるように前記通路形成部材に形成されているエンジン側ポート(220,221;220,1221;220,2221,2222)に内挿された流出ポート(155;1155;2155)と、
前記許可状態と前記阻止状態とにかかわらずに前記流入ポートからの前記蒸発燃料が流入可能なリーク通路(41;141;241)を有し、前記エンジン側ポートに内挿された筒状のリーク用ポート(4;104;204)と、
前記流出ポートと前記エンジン側ポートとの密封状態を提供する流出側シール部材(1550;1550A)と、
前記リーク用ポートと前記エンジン側ポートとの密封状態を提供するリーク側シール部材(40;140;240)と、
を備え、
前記流出ポートおよび前記リーク用ポートが前記エンジン側ポートに対して離間する方向に移動した場合に、前記流出側シール部材は前記リーク側シール部材よりも先に前記密封状態が解除されるように設けられている弁装置。 - 前記エンジン側ポートは、前記通路形成部材に形成された孔部であって前記流出ポートが内挿された状態で前記流出側シール部材によって前記流出ポートとの前記密封状態を提供する第1孔部(220)と、前記通路形成部材に形成された孔部であって前記リーク用ポートが内挿された状態で前記リーク側シール部材によって前記リーク用ポートとの前記密封状態を提供する第2孔部(221;1221;2222)と、を備え、
前記第2孔部における外部側の開口端部と前記リーク側シール部材との軸方向距離(L1)は、前記第1孔部における外部側の開口端部と前記流出側シール部材との軸方向距離(L2)よりも大きい請求項1に記載の弁装置。 - 前記流出ポートと前記リーク用ポート(4)は同軸状の位置関係であり、前記リーク通路(41)は、前記流出ポートの前記内部通路を囲む筒状通路である請求項1または請求項2に記載の弁装置。
- 前記流出ポートの前記内部通路と前記リーク通路(141)は、軸心が離間して並ぶように設置されており、
前記リーク側シール部材(140)は、前記内部通路と前記リーク通路の両方を囲む環状である請求項1または請求項2に記載の弁装置。 - 前記流出ポート(2155)の前記内部通路と前記リーク通路(241)は、軸心が離間して並ぶように設置されており、
前記エンジン側ポートは、前記通路形成部材に形成された孔部であって前記流出ポートが内挿された状態で前記流出側シール部材によって前記流出ポートとの前記密封状態を提供する第1孔部(220)と、前記流出側シール部材よりも外部側に設けられた外部側孔部(2221)と、を有し、
前記流出ポートは、前記流出側シール部材よりも外部側に設けられた外部側シール部材(1550B)によって前記外部側孔部との密封状態を形成し、
前記外部側孔部における外部側の開口端部と前記外部側シール部材との軸方向距離(L3)は、前記第1孔部における外部側の開口端部と前記流出側シール部材との軸方向距離(L2)よりも大きい請求項1または請求項2に記載の弁装置。 - 燃料タンク(10)内から流出する蒸発燃料と燃焼用燃料とを混合して燃焼するエンジン(2)の吸気通路を形成する通路形成部材(22)に装着されて、前記蒸発燃料が前記吸気通路に流入することを許可する許可状態と阻止する阻止状態とに切り換える弁体(152)を有し、前記蒸発燃料の流れを制御する弁装置(315)であって、
前記蒸発燃料が流入する流入通路を有する流入ポート(154)と、
前記流入ポートからの前記蒸発燃料が前記許可状態で流入し前記阻止状態で流入しない内部通路(153)を有する筒状の流出ポートであって、前記吸気通路に通じるように前記通路形成部材に形成されている主エンジン側ポート(3221)に内挿された流出ポート(3155)と、
前記許可状態と前記阻止状態とにかかわらずに前記流入ポートからの前記蒸発燃料が流入可能なリーク通路(241)を有する筒状のリーク用ポートであって、前記主エンジン側ポートとは独立して前記吸気通路に通じるように前記通路形成部材に形成されている副エンジン側ポート(3222)に内挿されたリーク用ポート(304)と、
前記流出ポートと前記主エンジン側ポートとの密封状態を提供する流出側シール部材(1550)と、
前記リーク用ポートと前記副エンジン側ポートとの密封状態を提供する第1のリーク側シール部材(340)と、
前記リーク用ポートと前記副エンジン側ポートとの密封状態を提供する第2のリーク側シール部材(240)と、
を備え、
前記流出ポートおよび前記リーク用ポートが前記主エンジン側ポートおよび前記副エンジン側ポートに対して離間する方向に移動した場合に、前記第1のリーク側シール部材は前記流出側シール部材および前記第2のリーク側シール部材よりも先に前記密封状態が解除されるように設けられている弁装置。 - 前記リーク通路と前記流出ポートの前記内部通路は、軸心が離間して並ぶように設置されており、
前記副エンジン側ポートは、前記第1のリーク側シール部材によって前記リーク用ポートの先端部との密封状態を構成するリークポート用凹部(3222)を有し、
前記第2のリーク側シール部材は、前記第1のリーク側シール部材よりも外部側に設けられた外部側シール部材(240)である請求項6に記載の弁装置。 - 前記流出ポートは、前記流出側シール部材が設けられているシール部位よりも外径が小さく、前記シール部位よりも前記吸気通路から離間した位置に形成されたくびれ部(158)を備える請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の弁装置。
- 前記弁体を駆動する駆動部が収容された第1の部材(150a)と、前記流出ポートおよび前記リーク用ポートを有するとともに、前記第1の部材に結合している第2の部材(150b)とを備える請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の弁装置。
- 燃料を貯留する燃料タンク(10)と、
前記燃料タンク内で発生する燃料蒸発ガスが取り込まれると蒸発燃料を吸着し、当該吸着した蒸発燃料を脱離可能なキャニスタ(13)と、
少なくとも前記キャニスタから脱離された蒸発燃料と燃焼用燃料とを混合して燃焼するエンジン(2)の吸気通路を形成する通路形成部材(22)と、
請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の弁装置(15,115,215,315)と、
を備える燃料蒸発ガスパージシステム。
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