JP2001317417A - インタンクキャニスタシステムのリーク診断装置 - Google Patents

インタンクキャニスタシステムのリーク診断装置

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JP2001317417A
JP2001317417A JP2000277968A JP2000277968A JP2001317417A JP 2001317417 A JP2001317417 A JP 2001317417A JP 2000277968 A JP2000277968 A JP 2000277968A JP 2000277968 A JP2000277968 A JP 2000277968A JP 2001317417 A JP2001317417 A JP 2001317417A
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fuel tank
canister
tank
leak
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JP2000277968A
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Takahiro Santo
考弘 山藤
Kenya Kosho
賢也 古性
Yuji Itakura
裕二 板倉
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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  • Supplying Secondary Fuel Or The Like To Fuel, Air Or Fuel-Air Mixtures (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リーク診断時の応答性を高め、タンク内圧を
正確に検出することのできるインタンクキャニスタシス
テムのリーク診断装置の提供を図る。 【解決手段】 パージ通路11の途中に三方切換弁47
を設けると共に、該三方切換弁47を介してリーク診断
時に内燃機関の吸気系33と燃料タンク1内とを直接連
通するリーク診断通路48を設け、該三方切換弁47に
よって、通常時のパージ経路と、リーク診断時のリーク
診断経路とを切換可能にしてあるため、内燃機関の負圧
を燃料タンク1内に導く際に、キャニスタ2,エバポ通
路13を介することがないため、圧力センサ49の検出
に、これら経路途中の配管圧損等が影響を与えることが
ないので、リーク診断時の応答性を高め、タンク内圧を
正確に検出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の蒸発燃
料処理装置、特にインタンクキャニスタシステムのリー
ク診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の蒸発燃料処理装置としては、燃料
成分を吸着保持可能な活性炭等の吸着剤を備えたキャニ
スタを用いて、燃料タンク内で発生した蒸発燃料を該キ
ャニスタに吸着させ、これを内燃機関作動時にその吸気
系にパージエアとして供給することにより、蒸発燃料の
大気放出を抑制するようにしたものが知られており、前
記キャニスタは燃料系の部品であることからエンジンル
ーム内、車両の床下等に配設されるのが一般的であっ
た。
【0003】また、最近ではキャニスタの容積拡大とそ
の配設レイアウトの容易性との両立化や、キャニスタの
充填吸着剤の燃料温度変化に対する吸着性能の向上等を
狙って、該キャニスタを燃料タンク内に配設することが
行われている(特開平10−183476号公報参
照)。
【0004】ところで、このようなインタンクキャニス
タシステムでは、燃料タンクやキャニスタ、又は配管等
に孔や亀裂が生じたり、シール不良が生じたりすると、
蒸発燃料のリークを生じ、本来の拡散防止効果を充分に
発揮させることができなくなってしまう。
【0005】そこで、燃料タンク及びキャニスタを含む
パージラインからの蒸発燃料のリークの有無を診断する
リーク診断装置として、一般的に以下に記すような負圧
診断方式が知られている(特開平5−195881号公
報参照)。
【0006】キャニスタへの外気を導入するドレーン通
路を遮断可能な遮断弁(ドレーンカットバルブ)を設け
ておき、機関運転中の所定の診断タイミングにて、まず
パージ制御弁を開いた状態でドレーン通路を遮断するこ
とにより、燃料タンク及びキャニスタを含むパージライ
ンを負圧状態にする。そして、パージ制御弁を閉じ、こ
れ以降の燃料タンクの圧力変化を圧力検出手段により測
定し、所定時間後の負圧状態によりリークの有無を診断
する。
【0007】即ち、燃料タンク及びキャニスタを含むパ
ージラインにリークを生じていない場合は、燃料タンク
内の負圧が維持され、リークを生じていれば、燃料タン
ク内の負圧がリーク(キャニスタよりリークする場合も
燃料タンク内の負圧がキャニスタ側にリーク)して、徐
々に大気圧に近づくので、所定時間後の燃料タンクの圧
力をスライスレベル(設定負圧)と比較し、スライスレ
ベル以下であれば、リーク無しと判断し、スライスレベ
ルを超えて大気圧に近づいていれば、リーク有りと診断
するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のようなリー
ク診断装置を適用する場合、一般的に例えば、燃料タン
クの上面に直接圧力検出手段を設けていた。
【0009】しかし、この構造によれば、内燃機関の負
圧を燃料タンク内に導く際に、パージ通路,キャニス
タ,エバポ通路を介しているため、圧力検出手段の検出
時に、これら経路途中の配管圧損等の影響を受けてしま
うという問題があり、特に、負圧導入開始時の検出応答
性の面で不利であった。
【0010】一方、パージ通路の途中、具体的にはパー
ジバルブとキャニスタとの間に圧力検出手段を設けたも
のもあるが、この場合では、内燃機関の負圧導入開始時
の応答性は得られるものの、キャニスタ等を介して燃料
タンク内に連通しているため、これらキャニスタ等の圧
損により、燃料タンク内のタンク内圧を正確に検出する
のが困難であるという問題があった。
【0011】そこで、本発明はリーク診断時の応答性を
高め、タンク内圧を正確に検出することのできるインタ
ンクキャニスタシステムのリーク診断装置を提供するも
のである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にあって
は、燃料タンク内に、該燃料タンク内で発生した蒸発燃
料を一時的に蓄えるための吸着剤を収容したキャニスタ
を配置し、該キャニスタに、燃料タンク内の上部空間内
に開口する蒸発燃料導入口からキャニスタ内に蒸発燃料
を導入するエバポ通路と、燃料タンク外の大気開放口か
らキャニスタ内に外気を導入するドレーン通路と、前記
キャニスタ内の蒸発燃料を外気と共に燃料タンク外のパ
ージ制御弁を介して内燃機関の吸気系へパージするパー
ジ通路と、を接続したインタンクキャニスタシステムに
おいて、該システムからの蒸発燃料のリークを診断する
リーク診断装置であって、前記パージ通路の途中に切換
弁を設けると共に、該切換弁を介してリーク診断時に前
記内燃機関の吸気系と燃料タンク内とを直接連通するリ
ーク診断通路を設け、該切換弁によって、通常時のパー
ジ経路と、リーク診断時のリーク診断経路とを切換可能
にする一方、リーク診断に用いる圧力検出手段を、燃料
タンク内に連通させたことを特徴としている。
【0013】請求項2の発明にあっては、請求項1に記
載の切換弁が正常に作動しているかどうかを診断する切
換弁診断機能を備えたことを特徴としている。
【0014】請求項3の発明にあっては、請求項2に記
載の切換弁診断機能は、通常時に前記切換弁をキャニス
タに連通するパージ経路側に連通した状態で、前記圧力
検出手段により燃料タンク内圧を検出し、前記切換弁が
正常に作動しているかどうかを診断することを特徴とし
ている。
【0015】請求項4の発明にあっては、請求項2また
は請求項3に記載の切換弁診断機能は、通常時に前記切
換弁を燃料タンク内に直接連通するリーク診断経路側に
切り換えた状態で、前記圧力検出手段により所定時間後
の燃料タンク内圧を検出し、前記切換弁が正常に作動し
ているかどうかを診断することを特徴としている。
【0016】請求項5の発明にあっては、請求項2〜4
に記載の切換弁診断機能により、切換弁に異常があると
診断された際、前記リーク診断を行わないことを特徴と
している。
【0017】請求項6の発明にあっては、請求項1〜5
に記載の圧力検出手段を、リーク診断通路途中に設けた
ことを特徴としている。
【0018】請求項7の発明にあっては、請求項6に記
載の圧力検出手段を、切換弁に一体に設けたことを特徴
としている。
【0019】請求項8の発明にあっては、請求項6又は
請求項7に記載のリーク診断通路の途中で、かつ、前記
圧力検出手段とタンク内への開放端部との間にオリフィ
スを設けたことを特徴としている。
【0020】請求項9の発明にあっては、請求項7に記
載の切換弁と一体に設けた圧力検出手段と、該切換弁の
リーク診断通路の接続部との間で、該切換弁にオリフィ
スを一体に設けたことを特徴としている。
【0021】請求項10の発明にあっては、請求項1〜
9の何れか一項に記載のリーク診断通路の端部を、エバ
ポ通路に連通したことを特徴としている。
【0022】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、パージ
通路の途中に切換弁を設けると共に、該切換弁を介して
リーク診断時に前記内燃機関の吸気系と燃料タンク内と
を直接連通するリーク診断通路を設け、該切換弁によっ
て、通常時のパージ経路と、リーク診断時のリーク診断
経路とを切換可能にしてあるため、内燃機関の負圧を燃
料タンク内に導く際に、キャニスタ,エバポ通路を介す
ることがないため、圧力検出手段の検出に、これら経路
途中の配管圧損等が影響を与えることがない。
【0023】特に、負圧導入開始時の検出応答性を飛躍
的に向上することができるため、パージコントロールバ
ルブ,切換弁,圧力センサ等が正常に作動したことを早
期に診断することができる。
【0024】しかも、このリーク診断に用いる圧力検出
手段を、燃料タンク内に連通させてあるため、キャニス
タ等の圧損の影響を受けることがなく、燃料タンク内の
タンク内圧を正確に検出することができる。
【0025】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の効果に加えて、前記切換弁が正常に作動しているかど
うかを診断する切換弁診断機能を備えているため、前記
切換弁が正常に作動しているかどうかを確認できるの
で、リーク診断を誤判定なく行うことができる。
【0026】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
の効果に加えて、前記切換弁診断機能は、通常時に前記
切換弁をキャニスタに連通するパージ経路側に連通した
状態で、前記圧力検出手段により燃料タンク内圧を検出
し、該燃料タンク内圧が判定値以下であるときは、切換
弁が燃料タンク側に連通した状態で固着した可能性があ
り、該切換弁に異常があると診断し、一方、該燃料タン
ク内圧が判定値以上であるときは、切換弁が正常に作動
していると診断する。
【0027】請求項4に記載の発明によれば、請求項2
または請求項3の効果に加えて、前記切換弁診断機能
は、通常時に前記切換弁を燃料タンク内に直接連通する
リーク診断経路側に切り換えた状態で、前記圧力検出手
段により所定時間後の燃料タンク内圧を検出し、該燃料
タンク内圧が判定値以上であるときは、切換弁がキャニ
スタ側に連通した状態で固着した可能性があり、該切換
弁に異常があると診断し、一方、該燃料タンク内圧が判
定値以下であるときは、切換弁が正常に作動していると
診断する。
【0028】請求項5に記載の発明によれば、請求項2
〜4の効果に加えて、前記切換弁診断機能により、切換
弁に異常があると診断された際、前記リーク診断を行わ
ないため、リーク診断を誤判定なく行うことができる。
【0029】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
〜5の効果に加えて、前記圧力検出手段を、リーク診断
通路途中に設けてあるため、燃料タンクに連通させる配
管部分を減らすことができ、構造を簡単化できるのは勿
論のこと、負圧導入部であるリーク診断通路途中にある
ことにより、負圧導入開始時の検出応答性を更に高める
ことができる。
【0030】請求項7に記載の発明によれば、請求項6
の効果に加えて、前記圧力検出手段を、切換弁に一体に
設けてあるため、構造を簡単化できると共に、一体化し
てあることにより組み立て作業性を高めることができ
る。
【0031】請求項8に記載の発明によれば、請求項6
又は請求項7の効果に加えて、前記リーク診断通路の途
中で、かつ、前記圧力検出手段とタンク内への開放端部
との間にオリフィスを設けてあるため、該オリフィスに
より、負圧導入時に燃料タンクへの急激な負圧導入を防
止し、不要な燃料タンクへの負担を減じることができ
る。また、負圧導入開始時の検出応答性を更に高めるこ
とができる。
【0032】請求項9に記載の発明によれば、請求項7
の効果に加えて、前記切換弁と一体に設けた圧力検出手
段と、該切換弁のリーク診断通路の接続部との間で、該
切換弁にオリフィスを一体に設けてあるため、該オリフ
ィスにより、負圧導入時に燃料タンクへの急激な負圧導
入を防止し、不要な燃料タンクへの負担を減じることが
できると共に、負圧導入開始時の検出応答性を更に高め
ることができ、また、構造を簡単化できるので、組み立
て作業性を高めることができる。
【0033】請求項10に記載の発明によれば、請求項
1〜9の効果に加えて、前記リーク診断通路の端部を、
エバポ通路に連通してあるため、蒸発燃料導入口に設け
られる燃料カット弁などを共用できる利点がある。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、図
面と共に詳述する。
【0035】図1は、本発明を適用した自動車の内燃機
関の燃料タンク1の一実施形態を示している。
【0036】先ず、蒸発燃料処理装置(インタンクキャ
ニスタシステム)の基本的構造を説明する。
【0037】この第1実施形態は燃料タンク1内にキャ
ニスタ2を縦置きに配置して、前記燃料タンク1内で発
生した蒸発燃料等の燃料成分(HC−ハイドロカーボ
ン、等)を吸着保持し、一時的に貯留可能としたもので
ある。
【0038】前記キャニスタ2は、そのケース体2Aを
樹脂材で形成して、該ケース体2Aに、大気に連通した
ドレーン室Aと、内燃機関の吸気通路33および燃料タ
ンク1内に連通したパージ室Bと、これらドレーン室A
とパージ室Bとの経路間に蒸発燃料を吸着保持する吸着
剤3を充填する吸着剤収容室Dとを設けて前記燃料タン
ク1と別体に形成してある。
【0039】前記キャニスタ2の構造は具体的には、そ
のケース体2Aの内部に、上壁から下壁近くに亘って隔
壁2aを垂設してある。また、このケース体2A内には
上壁から所要の間隔をおいてパンチングメタル等から成
る透孔板4を設けてあると共に、下壁から所要の間隔を
おいて、例えば隔壁2aの下端位置に、同じくパンチン
グメタル等から成る透孔板5を設けて、これら対向する
透孔板4,5の間に活性炭等の吸着剤3を充填して吸着
剤収容室Dとしてある。
【0040】前記透孔板4および隔壁2aによって仕切
られたケース体2Aの上部空間の一側には、例えば該ケ
ース体2Aの上壁に、後述するドレーン通路10を接続
するドレーンコネクタ6を突設して、該上部空間の一側
を前記ドレーン室Aとしてある。一方、該ケース体2A
の上部空間の他側には、例えば該ケース体2Aの上壁
に、後述するパージ通路11を接続するパージコネクタ
8を設けて、該上部空間の他側を前記パージ室Bとして
ある。また、前述の透孔板5によって仕切られた該ケー
ス体2Aの下部空間は前記吸着剤収容室を介して前記ド
レーン室Aとパージ室Bとを連通する連通室Cとしてあ
る。
【0041】すなわち、この実施形態では、ケース体2
Aの上壁側にこれらドレーン室Aとパージ室Bを区画し
て並列に設け、後述するようにドレーン通路10を介し
てドレーン室Aに吸入された清浄空気(外気)を、該ド
レーン室A側の吸着剤3aを通過させ、連通室Cを経由
してパージ室B側の吸着剤3bを経てパージ室Bに吸出
させるいわゆるUターンフロー式のキャニスタを構成し
ている。
【0042】ドレーン通路10は、燃料タンク1の上壁
を貫通し、一端を大気に開放したドレーンパイプ14
と、このドレーンパイプ14の燃料タンク1内に突出し
た他端と前記ドレーン室Aのドレーンコネクタ6とを接
続したドレーンホース15とにより構成してあり、この
実施形態では燃料タンク1の外側のドレーンパイプ14
を二分してホース16で接続してある。
【0043】一方、パージ通路11は、燃料タンク1の
上壁を貫通し、一端が内燃機関の吸気通路33の絞り弁
34近傍で、かつ、該絞り弁34の下流に連通したパー
ジパイプ17と、このパージパイプ17の燃料タンク1
内に突出した他端と前記パージ室Bのパージコネクタ8
とを接続したパージホース18とで構成してあり、この
実施形態では燃料タンク1の外側のパージパイプ17を
二分してホース19で接続してある。
【0044】46は、パージパイプ17の途中に設られ
けたパージコントロールバルブで、通常時は、機関運転
状況に応じて開度を調整して、内燃機関の吸気通路33
に送るパージエアを調整している。
【0045】前記ドレーンパイプ14およびパージパイ
プ17は何れも硬質の樹脂材で形成してあり、ドレーン
通路10のホース15,16およびパージ通路11のホ
ース18,19は何れも柔軟な樹脂材で形成して、車体
振動等を吸収できるようにしてある。
【0046】7は、前記パージ室Bの上壁に突設され
て、ベント通路12を接続するベントコネクタを示して
いる。
【0047】このベント通路12は、ベントコネクタ7
にホース20を介して接続したベントチューブ21と、
燃料タンク1を貫通して、一端が給油管38の給油口3
5近傍に連通したベントチューブ22と、これらベント
チューブ21,22との間に配置したリフューエリング
コントロールバルブ23とを備えている。
【0048】なお、前記ホース20も前記同様車体振動
等を吸収できるように柔軟な樹脂材で形成してあること
は言うまでもない。
【0049】このリフューエリングコントロールバルブ
23は、大気室とエバポ室、及びこれら大気室とエバポ
室とを隔成するダイヤフラム弁とを備えたダイヤフラム
式のコントロールバルブで、このダイヤフラム弁を開弁
することにより樹脂製のホース24を介して連通したベ
ントチューブ21の開放端を開放するようにしてある。
【0050】また、前記大気室は、コネクタ25とベン
トチューブ22とを樹脂製のホース26を介して給油管
38の給油口35の近傍に連通しており、エバポ室はコ
ネクタ27に樹脂製のホース28を介して満タン規制用
のベントバルブ29を接続して、該ベントバルブ29を
介して燃料タンク1内に連通している。
【0051】すなわち、このベント通路12は燃料給油
の際、前記ベントバルブ29によって満タン規制される
まで、リフューエリングコントロールバルブ23のダイ
ヤフラム弁が開弁し、ベントチューブ21とエバポ室と
を連通することによって、燃料タンク1内に発生する蒸
発燃料を前記ベントバルブ29からベント室,ベントチ
ューブ21を経由して、キャニスタ2のパージ室Bに導
き、該パージ室B側の吸着剤3bに吸着保持させるもの
であり、いわば、燃料給油中における燃料タンク1の蒸
発燃料を該燃料タンク1内においてキャニスタ2により
全て吸着保持するようにしたものである。
【0052】なお、36は給油口キャップ、39は図外
の給油ガンの給油停止用圧力検出パイプであり、40,
41,42は車体振動等、揺動吸収用の樹脂ホースを示
している。
【0053】また、13はエバポ通路を示している。該
エバポ通路13は、パージ室Bの上壁に設けたエバポコ
ネクタ9に樹脂製のホース30を介してエバポチューブ
31が接続してある。このエバポチューブ31を介して
上部空間S内に発生した蒸発燃料をパージ室Bに導いて
該パージ室B側の吸着剤3bに吸着させるようにしてあ
る。
【0054】このエバポチューブ31の開放端には、フ
ュエルカットバルブ32を設けてあり、燃料タンク1内
の燃料液面fの揺動によりエバポチューブ31の開放端
が燃料液面下に没した際には、該エバポチューブ31を
遮断して燃料がキャニスタ2のパージ室B内に侵入しな
いようにしてある。
【0055】43は図外の燃料ポンプにより燃料タンク
1内の燃料を内燃機関の燃料供給装置に送るフィードパ
イプで、該フィードパイプ43は燃料タンク1の上部に
設けた蓋部44で燃料タンク1に接続されている。45
は、蓋部44を装着する燃料タンク1の開口部をシール
するシール部材を示している。
【0056】更に、このような蒸発燃料処理装置(イン
タンクキャニスタシステム)の基本構成に加え、リーク
診断装置として以下の装置が設けられている。
【0057】燃料タンク負圧化手段として、前記パージ
通路11におけるキャニスタ2とパージバルブ46との
間で、燃料タンク外に三方切換弁(電磁式切換弁)47
が設けられる。該三方切換弁47は、通常時は、キャニ
スタ2のパージ室B側とパージバルブ46側とを連通
し、リーク診断時には、この連通を遮断して、燃料タン
ク内の上部空間Sとパージバルブ46側とを連通するよ
うにしている。
【0058】また、67は、キャニスタ2への外気を導
入するドレーン通路10をリーク診断時に遮断するな遮
断弁としてのドレーンカットバルブを示している。
【0059】前記三方切換弁47から分岐し、リーク診
断時に燃料タンク1の上部空間Sへのリーク診断通路4
8は、該燃料タンク1の上壁を貫通して設けられてい
る。
【0060】また、燃料タンク1内の上部空間Sの圧力
を検出する圧力検出手段として、圧力センサ49が燃料
タンク1の上壁である前記蓋部44に設けられており、
リーク診断時に圧力センサ49で検出した信号を図外の
コントロールユニットに送る。
【0061】図2は三方切換弁47の構造を示してい
る。
【0062】ここに示す本実施形態の三方切換弁47
は、図中左右に分割して形成された樹脂製のケース体5
0、51から成っている。
【0063】一方のケース体50には、前記パージパイ
プ17を介して内燃機関の吸気系33に連通するコネク
タ52と、前記リーク診断通路48を介して燃料タンク
1の上部空間Sに連通するコネクタ53とが形成されて
いる。
【0064】また、他方のケース体51には、前記(パ
ージ)ホース18を介してキャニスタ2のパージ室に連
通する金属製のコネクタ54と、後述する切換バルブ5
6を操作するアクチュエータとしての電磁石55が設け
られている。
【0065】56は金属製の切換バルブで、該切換バル
ブ56にはゴムなどの樹脂製パッキング57が取り付け
てある。
【0066】この三方切換弁47は、リターンスプリン
グ58の働きにより、通常時には図に示す位置で、コネ
クタ52とコネクタ54とを連通させ、内燃機関の吸気
系33とキャニスタ2とを連通させている。
【0067】このとき、燃料タンク1の上部空間Sに連
通するコネクタ53はバルブ56に設けられたゴム57
によってその端部を閉鎖されている。
【0068】一方、リーク診断時には、電磁石55に通
電することによって、コネクタ54をコアとしてバルブ
56を励磁し、前記リターンスプリング58に抗してバ
ルブ56を図中左方へ移動させ、コネクタ52とコネク
タ53とを連通させ、内燃機関の吸気系33と燃料タン
ク1の上部空間Sとを連通させ、燃料タンク1内を負圧
化する。
【0069】勿論、このときはキャニスタ2に連通する
コネクタ54はバルブ56に設けられたゴム57によっ
てその端部を閉鎖されている。
【0070】以下、図3〜5のフローチャートに従っ
て、三方切換弁47の診断及びリーク診断を説明する。
これらの診断は図外のコントローラによって、内蔵のマ
イクロコンピュータにより各フローチャートに従って診
断を行う。
【0071】図3は、切換弁診断及びリーク診断の全体
を示している。すなわち、ステップ100(図にはS1
00と示す。以下同様)において図4に示す三方切換弁
の診断を行った後、ステップ200に進み、図5に示す
リーク診断を行う。
【0072】図4と共に、三方切換弁の診断フローを説
明する。
【0073】ステップ101では、内燃機関運転中に所
定の切換弁診断条件が成立したか否かを判定し、不成立
時には本フローを終了し、成立時にはステップ102に
進む。
【0074】ここでの所定の切換弁診断条件とは、内燃
機関始動後、一度も三方切換弁の診断をしていないこ
と、パージコントロールバルブ46を開いた後、所定時
間を経過していること、及び、ドレーンカットバルブ6
7が開いていること等である。
【0075】ステップ102では、三方切換弁47をパ
ージ経路11のパージコントロールバルブ46側(ホー
ス17側)とキャニスタ2に連通するキャニスタ側(ホ
ース18側)とを連通した状態で、前記圧力センサ49
により燃料タンク1内の上部空間Sの内圧を検出し、判
定値SL1と比較する。
【0076】このとき、三方切換弁47が正常に作動し
ている(キャニスタ2と連通している)とすれば、燃料
タンク1内の上部空間Sは燃料の蒸発等により常に大気
圧以上であるため、前記圧力センサ49は、大気圧と同
等もしくはそれ以上の値を示す。すなわち、図6に示す
ように、判定値SL1以上の値(圧力センサ出力≧SL
1)が出力されれば、三方切換弁47が正常に作動して
いると診断してステップ103に進む。
【0077】ここで言う判定値SL1とは、大気圧より
もシステム圧損分を考慮し、若干低めに設定された所定
値である。
【0078】一方、図7に示すように、前記圧力センサ
49が判定値SL1よりも小さい値(圧力センサ出力<
SL1)を出力した場合は、ステップ104に進み、三
方切換弁47が開固着(燃料タンク1内に連通した側に
固着)した可能性があるとして、NG(三方切換弁開固
着)と診断する。
【0079】次に、ステップ105では、前記切換弁4
7を燃料タンク1の上部空間Sに直接連通するリーク診
断経路48側に切り換えると共に、この状態で、前記圧
力センサ49により所定時間T0経過したか否かを判定
し、所定時間T0を経過した段階でステップ106に進
む。
【0080】ステップ106では、三方切換弁47を燃
料タンク1内の上部空間Sに連通するリーク診断通路4
8側に連通した状態で、前記圧力センサ49により燃料
タンク1の内圧を検出し、判定値SL1と比較する。
【0081】このとき、三方切換弁47が正常に作動し
ている(燃料タンク1内の上部空間Sと連通している)
とすれば、燃料タンク1内の上部空間Sはパージ経路1
1の内燃機関の吸気通路33側により導かれた負圧を検
出するので、前記圧力センサ49は、大気圧より低い値
を示す。すなわち、図6に示すように、判定値SL1以
下の値(圧力センサ出力≦SL1)が出力されれば、ス
テップ107に進み、三方切換弁47が正常に作動して
いると診断され、次のリーク診断ステップ200に進
む。
【0082】一方、図8に示すように、前記圧力センサ
49が判定値SL1よりも大きい値(圧力センサ出力>
SL1)を出力した場合は、ステップ108に進み、三
方切換弁47が閉固着(キャニスタ2側に連通した側に
固着)した可能性があるとして、NG(三方切換弁閉固
着)と診断する。
【0083】また、前記ステップ106で前記圧力セン
サ49が負圧を検出することができれば、パージコント
ロールバルブ46が正常に作動していることも確認する
ことができる。
【0084】なお、図6〜8において、(a)は三方切
換弁47の時間経過による切り換え状態を示し、(b)
は(a)に対応した圧力センサ49の出力状態の例を示
している。また、各図(b)の縦軸は、大気圧との差が
正圧か負圧かを示し、0ラインは大気圧とほぼ同等であ
ることを示している。
【0085】次に図5と共にリーク診断フローを説明す
る。
【0086】ステップ201では、リーク診断条件が成
立したか否かを判定し、不成立時には本フローを終了
し、成立時にはステップ202へ進む。
【0087】ここでの所定のリーク診断条件とは、パー
ジコントロールバルブ46及び、ドレーンカットバルブ
67が閉じていること、そして、前述の切換弁診断によ
り、三方切換弁48が正常であること等である。
【0088】ステップ202では、リーク診断を開始す
るため、三方切換弁47を切り換えて、パージ経路11
のパージコントロールバルブ46側(ホース17側)と
キャニスタ2に連通するキャニスタ側(ホース18側)
とを遮断する一方、前記パージ経路11のパージコント
ロールバルブ46側(ホース17側)と燃料タンク1内
に連通したリーク診断通路48とを連通させる。
【0089】次にステップ203では、パージコントロ
ールバルブ46を開状態にし、プルダウンを開始する。
【0090】これにより、内燃機関の吸気通路33内の
吸入負圧がパージコントロールバルブ46及び三方切換
弁47を介して、リーク診断通路48から燃料タンク1
内の上部空間Sに導かれる結果、燃料タンク1の上部空
間Sが負圧化される。
【0091】プルダウン開始後は、ステップ204で圧
力センサ49により検出される燃料タンク1内の上部空
間Sの圧力を読み込んで、目標負圧に到達した(目標負
圧以下になった)か否かを判定する。
【0092】目標負圧に達する前は、ステップ205に
進んで、プルダウン開始後より所定時間T1を経過した
か否かを判定し、所定時間T1を経過していない場合
は、ステップ204へ戻る。
【0093】もし、所定時間T1を経過しても目標負圧
に到達しない場合は、ステップ205からステップ21
0へ進み、NG(リーク有り)と診断する。
【0094】所定時間T1内に目標負圧に到達した場合
は、ステップ204からステップ206へ進む。
【0095】ステップ206では、パージコントロール
バルブ46を閉じて、リークダウンを開始する。
【0096】すなわち、パージコントロールバルブ46
を閉じることで、燃料タンク1及びキャニスタ2等にリ
ークを生じていない場合は、燃料タンク1内の負圧が維
持されるが、リークを生じている場合は、燃料タンク1
内の負圧が徐々に減少する。
【0097】ステップ207では、リークダウン開始よ
り所定時間T2を経過したか否かを判定し、所定時間T
2を経過した段階でステップ208に進む。
【0098】ステップ208では、圧力センサ49によ
り燃料タンク1内の上部空間Sの圧力を検出して、判定
値(設定負圧)SLと比較する。
【0099】比較の結果、圧力センサ出力が判定値SL
以下(圧力センサ出力≦判定値SL)の場合、つまり、
燃料タンク1内の圧力が判定値SL以下の負圧に維持さ
れている場合は、ステップ209に進んでOK(リーク
無し)と診断する。
【0100】逆に、比較の結果、圧力センサ出力が判定
値SL以上(圧力センサ出力≧判定値SL)の場合、つ
まり、燃料タンク1内の圧力が判定値SLを超えて大気
圧に近づいている場合は、ステップ210へ進んでNG
(リーク有り)と診断する。
【0101】すなわち、図9に示すように、リークダウ
ン開始後の燃料タンク1内の負圧の減少率が小さい場合
は、OK(リーク無し)と診断し、負圧の減少率が大き
い場合は、該減少率に応じた径の孔等によるリークを生
じているとして、NG(リーク有り)と診断するのであ
る。
【0102】以上の実施形態の構造によれば、パージ通
路11の途中に三方切換弁47を設けると共に、該三方
切換弁47を介してリーク診断時に内燃機関の吸気系3
3と燃料タンク1内とを直接連通するリーク診断通路4
8を設け、該三方切換弁47によって、通常時のパージ
経路と、リーク診断時のリーク診断経路とを切換可能に
してあるため、内燃機関の負圧を燃料タンク1内に導く
際に、キャニスタ2,エバポ通路13を介することがな
いため、圧力センサ49の検出に、これら経路途中の配
管圧損等が影響を与えることがない。
【0103】特に、負圧導入開始時の検出応答性を飛躍
的に向上することができるため、診断時にパージコント
ロールバルブ47,圧力センサ49が正常に作動してい
ることを早期に診断することができる。
【0104】しかも、このリーク診断に用いる圧力セン
サ49を、燃料タンク1の上壁に設け、キャニスタ2,
エバポ通路13を介することなく、直接燃料タンク1の
上部空間Sに連通させてあるため、キャニスタ2等の圧
損の影響を受けることがなく、燃料タンク1内のタンク
内圧を正確に検出することができる。
【0105】また、前記三方切換弁47が正常に作動し
ているかどうかを診断する切換弁診断機能を備えている
ため、前記三方切換弁47が正常に作動しているかどう
かを確認できるので、その後に行うリーク診断を誤判定
なく行うことができる。
【0106】しかも、この切換弁診断機能は、通常時に
前記三方切換弁47をキャニスタ2に連通するホース1
8側に連通した状態で、前記圧力センサ49により燃料
タンク1内の圧力を検出し、該燃料タンク1内の圧力が
判定値SL1以下であるときは、三方切換弁47が燃料
タンク1側に連通した状態で固着した可能性があり、該
三方切換弁47に異常があると診断し、一方、該燃料タ
ンク内圧が判定値以上であるときは、切換弁が正常に作
動していると診断する。
【0107】また次に、この切換弁診断機能は、前記三
方切換弁47を燃料タンク1内に直接連通するリーク診
断経路48側に切り換えた状態で、前記圧力センサ49
により所定時間T0後の燃料タンク1内の圧力を検出
し、該燃料タンク1内の圧力が判定値SL1以上である
ときは、切換弁がキャニスタ2側に連通した状態で固着
した可能性があり、該三方切換弁47に異常があると診
断し、一方、該燃料タンク1内の圧力が判定値SL1以
下であるときは、三方切換弁47が正常に作動している
と診断する。
【0108】しかも、この実施形態によれば、前記切換
弁診断機能により、三方切換弁47に異常があると診断
された際、リーク診断を行わないため、リーク診断を誤
判定なく行うことができる。
【0109】なお、本実施形態の切換弁診断フローで
は、先ず、前記三方切換弁47をキャニスタ2に連通す
るホース18側に連通した状態で、前記圧力センサ49
により燃料タンク1内の圧力を検出し、該燃料タンク1
内の圧力を判定値SL1と比較して、三方切換弁47が
燃料タンク1側に連通した状態で固着したか否かを診断
する開固着診断(ステップ102,ステップ104)を
行った後、前記三方切換弁47を燃料タンク1内に直接
連通するリーク診断経路48側に切り換えた状態で、前
記圧力センサ49により所定時間T0後の燃料タンク1
内の圧力を検出し、該燃料タンク1内の圧力が判定値S
L1と比較して、三方切換弁47がキャニスタ2側に連
通した状態で固着したかか否かを診断する閉固着診断
(ステップ106〜ステップ108)を行った例を示し
たが、これらの順序には規定はなく、閉固着診断を行っ
た後に、開固着診断をしても良いことは言うまでもな
い。
【0110】図10は、本発明の第2実施形態を示して
いる。
【0111】この第2実施形態では、圧力検出手段であ
る圧力センサ49を、リーク診断通路48の途中に設け
たものである。
【0112】また、その他の構成については前述の第1
実施形態と全く同様の構成であるため、同一部分に同一
符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0113】この第2実施形態の構造によれば、前記第
1実施形態と同様の効果が得られるのに加え、前記圧力
センサ49を、リーク診断通路48の途中に設けてある
ため、燃料タンク1に連通させる配管部分を減らすこと
ができ、構造を簡単化できるのは勿論のこと、負圧導入
部であるリーク診断通路48の途中にあることにより、
検出応答性を更に高めることができる。
【0114】次に、本発明の第3実施形態を説明する。
【0115】この第3実施形態では、圧力検出手段であ
る圧力センサ49を、三方切換弁47に一体に設けたも
のであり、その他の構成については前述の第2実施形態
と全く同様の構成であるため、同一部分に同一符号を付
し、詳細な説明は省略する。
【0116】図11は、圧力センサ49を一体にした三
方切換弁47の構造を示す断面図で、圧力センサ49
は、燃料タンク1の上部空間Sに連通するコネクタ53
側のケース体50に設けてある。
【0117】具体的には、コネクタ53の管部53aと
連通した中空部59と、該中空部59に面して設けられ
たセンサ基板60と、該センサ基板60から図外のコン
トロールユニットに信号を送るボンディングワイヤ6
1、そしてこれらを閉塞するカバー62とから構成され
ている。
【0118】従って、この第3実施形態の構造によれ
ば、前記第2実施形態と同様の効果が得られるのに加
え、前記圧力センサ49を、三方切換弁47に一体に設
けてあるため、構造を簡単化できると共に、一体化して
あることにより組み立て作業性を高めることができる。
【0119】続いて、本発明の第4実施形態を説明す
る。
【0120】この第4実施形態では、図12に示すよう
に、前記リーク診断通路48の途中で、かつ、前記圧力
センサ49と燃料タンク1内への開放端部との間にオリ
フィス63を設けたものであり、その他の構成について
は前述の第2実施形態,第3実施形態と全く同様の構成
であるため、同一部分に同一符号を付し、詳細な説明は
省略する。
【0121】従って、この第4実施形態によれば、前述
の第2実施形態,第3実施形態の効果に加えて、該オリ
フィス63により、負圧導入時に燃料タンク1への急激
な負圧導入を防止し、不要な燃料タンクへの負担を減じ
ることができると共に、負圧導入開始時の検出応答性を
高めることができる。
【0122】続いて、本発明の第5実施形態を説明す
る。
【0123】この第5実施形態では、図13に示すよう
に、前記リーク診断通路48の開放端部を、エバポ通路
13に連通したものであり、その他の構成については前
述の第2実施形態,第3実施形態と全く同様の構成であ
るため、同一部分に同一符号を付し、詳細な説明は省略
する。
【0124】具体的には、連通パイプ64を樹脂製のホ
ース65,66を介してこれらリーク診断通路48と、
エバポ通路13のエバポチューブ31に連通接続してあ
る。
【0125】従って、この第5実施形態によれば、前述
の第2実施形態,第3実施形態の効果に加えて、エバポ
通路13の燃料タンク開放端には前述したようにフュエ
ルカットバルブ32が設けてあるので、蒸発燃料導入口
に設けられる燃料カット弁としてのフュエルカットバル
ブ32を共用できるという利点がある。
【0126】次に、本発明の第6実施形態を説明する。
【0127】この第6実施形態では、図14に示すよう
に、前述の第5実施形態に第4実施形態同様、リーク診
断通路48の途中で、かつ、前記圧力センサ49と燃料
タンク1内への開放端部との間にオリフィス63を設け
たものであり、その他の構成については前述の第5実施
形態と全く同様の構成であるため、同一部分に同一符号
を付し、詳細な説明は省略する。
【0128】従って、この第6実施形態によれば、前述
の第5実施形態の効果に加えて、第4実施形態同様、該
オリフィス63により、負圧導入時に燃料タンク1への
急激な負圧導入を防止し、不要な燃料タンクへの負担を
減じることができると共に、負圧導入開始時の検出応答
性を更に高めることができる。
【0129】そして、本発明の第7実施形態を説明す
る。
【0130】この第7実施形態では、前記三方切換弁4
7と一体に設けた圧力センサ49と、該三方切換弁47
のリーク診断通路11の接続部との間で、該三方切換弁
47にオリフィス63を一体に設けたものであり、その
他の構成については前述の第4実施形態又は第6実施形
態と全く同様の構成であるため、同一部分に同一符号を
付し、詳細な説明は省略する。
【0131】図15は、圧力センサ49、オリフィス6
3を一体にした三方切換弁47の構造を示す断面図で、
圧力センサ49は、第3実施形態同様、燃料タンク1の
上部空間Sに連通するコネクタ53側のケース体50に
設けてある。
【0132】つまり、コネクタ53の管部53aと連通
した中空部59と、該中空部59に面して設けられたセ
ンサ基板60と、該センサ基板60から図外のコントロ
ールユニットに信号を送るボンディングワイヤ61、そ
してこれらを閉塞するカバー62とから構成されてい
る。
【0133】そして、オリフィス63は、燃料タンク1
の上部空間Sに連通した前記コネクタ53の端部近傍に
設けてある。
【0134】この第7実施形態の構造によれば、前記第
4実施形態又は第6実施形態と同様、該オリフィス63
により、負圧導入時に燃料タンク1への急激な負圧導入
を防止し、不要な燃料タンクへの負担を減じることがで
きると共に、負圧導入開始時の検出応答性を更に高める
ことができ、また、前記圧力センサ49及びオリフィス
63を、三方切換弁47に一体に設けてあるため、構造
を簡単化できると共に、一体化してあることにより組み
立て作業性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるインタンクキャニ
スタシステムのリーク診断装置の構成図。
【図2】本発明の第1実施形態における三方切換弁の断
面図。
【図3】切換弁診断及びリーク診断の全体を示すフロー
チャート。
【図4】切換弁診断を示すフローチャート。
【図5】リーク診断を示すフローチャート。
【図6】切換弁診断を示す(a)三方切換弁の状態図、
及び(b)三方切換弁の正常作動時における圧力センサ
出力図。
【図7】切換弁診断を示す(a)三方切換弁の状態図、
及び(b)三方切換弁の開固着時における圧力センサ出
力図。
【図8】切換弁診断を示す(a)三方切換弁の状態図、
及び(b)三方切換弁の閉固着時における圧力センサ出
力図。
【図9】リーク診断時における圧力センサ出力図。
【図10】本発明の第2実施形態におけるインタンクキ
ャニスタシステムのリーク診断装置の構成図。
【図11】本発明の第3実施形態における三方切換弁の
断面図。
【図12】本発明の第4実施形態におけるインタンクキ
ャニスタシステムのリーク診断装置の構成図。
【図13】本発明の第5実施形態におけるインタンクキ
ャニスタシステムのリーク診断装置の構成図。
【図14】本発明の第6実施形態におけるインタンクキ
ャニスタシステムのリーク診断装置の構成図。
【図15】本発明の第7実施形態における三方切換弁の
断面図。
【符号の説明】
1 燃料タンク 2 キャニスタ 3 活性炭(吸着材) 10 ドレーン通路 11 パージ通路 13 エバポ通路 47 三方切換弁 48 リーク診断通路 49 圧力センサ(圧力検出手段) 63 オリフィス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 板倉 裕二 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3D038 CA15 CA22 CC02 CC05 3G044 BA22 DA02 FA04 FA39 GA02 GA08

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンク内に、該燃料タンク内で発生
    した蒸発燃料を一時的に蓄えるための吸着剤を収容した
    キャニスタを配置し、 該キャニスタに、燃料タンク内の上部空間内に開口する
    蒸発燃料導入口からキャニスタ内に蒸発燃料を導入する
    エバポ通路と、燃料タンク外の大気開放口からキャニス
    タ内に外気を導入するドレーン通路と、前記キャニスタ
    内の蒸発燃料を外気と共に燃料タンク外のパージ制御弁
    を介して内燃機関の吸気系へパージするパージ通路と、
    を接続したインタンクキャニスタシステムにおいて、 該システムからの蒸発燃料のリークを診断するリーク診
    断装置であって、 前記パージ通路の途中に切換弁を設けると共に、該切換
    弁を介してリーク診断時に前記内燃機関の吸気系と燃料
    タンク内とを直接連通するリーク診断通路を設け、 該切換弁によって、通常時のパージ経路と、リーク診断
    時のリーク診断経路とを切換可能にする一方、 リーク診断に用いる圧力検出手段を、燃料タンク内に連
    通させたことを特徴とするインタンクキャニスタシステ
    ムのリーク診断装置。
  2. 【請求項2】 前記切換弁が正常に作動しているかどう
    かを診断する切換弁診断機能を備えたことを特徴とする
    請求項1に記載のインタンクキャニスタシステムのリー
    ク診断装置。
  3. 【請求項3】 前記切換弁診断機能は、通常時に前記切
    換弁をキャニスタに連通するパージ経路側に連通した状
    態で、前記圧力検出手段により燃料タンク内圧を検出
    し、前記切換弁が正常に作動しているかどうかを診断す
    ることを特徴とする請求項2に記載のインタンクキャニ
    スタシステムのリーク診断装置。
  4. 【請求項4】 前記切換弁診断機能は、通常時に前記切
    換弁を燃料タンク内に直接連通するリーク診断経路側に
    切り換えた状態で、前記圧力検出手段により所定時間後
    の燃料タンク内圧を検出し、前記切換弁が正常に作動し
    ているかどうかを診断することを特徴とする請求項2又
    は請求項3に記載のインタンクキャニスタシステムのリ
    ーク診断装置。
  5. 【請求項5】 前記切換弁診断機能により、切換弁に異
    常があると診断された際、前記リーク診断を行わないこ
    とを特徴とする請求項2〜4の何れか一項に記載のイン
    タンクキャニスタシステムのリーク診断装置。
  6. 【請求項6】 前記圧力検出手段を、リーク診断通路途
    中に設けたことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項
    に記載のインタンクキャニスタシステムのリーク診断装
    置。
  7. 【請求項7】 前記圧力検出手段を、切換弁に一体に設
    けたことを特徴とする請求項6に記載のインタンクキャ
    ニスタシステムのリーク診断装置。
  8. 【請求項8】 前記リーク診断通路の途中で、かつ、前
    記圧力検出手段とタンク内への開放端部との間にオリフ
    ィスを設けたことを特徴とする請求項6又は請求項7に
    記載のインタンクキャニスタシステムのリーク診断装
    置。
  9. 【請求項9】 前記切換弁と一体に設けた圧力検出手段
    と、該切換弁のリーク診断通路の接続部との間で、該切
    換弁にオリフィスを一体に設けたことを特徴とする請求
    項7に記載のインタンクキャニスタシステムのリーク診
    断装置。
  10. 【請求項10】 前記リーク診断通路の端部を、エバポ
    通路に連通したことを特徴とする請求項1〜9の何れか
    一項に記載のインタンクキャニスタシステムのリーク診
    断装置。
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