JPH09303218A - 燃料蒸気処理装置 - Google Patents

燃料蒸気処理装置

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JPH09303218A
JPH09303218A JP8123502A JP12350296A JPH09303218A JP H09303218 A JPH09303218 A JP H09303218A JP 8123502 A JP8123502 A JP 8123502A JP 12350296 A JP12350296 A JP 12350296A JP H09303218 A JPH09303218 A JP H09303218A
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pressure
canister
port
valve
line
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克彦 寺岡
Masashi Miyamaru
正史 宮丸
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M25/00Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture
    • F02M25/08Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture adding fuel vapours drawn from engine fuel reservoir
    • F02M25/0809Judging failure of purge control system

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  • Testing Of Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】処理装置の気密診断に際し、装置内を閉鎖する
ためにキャニスタの大気弁を強制的に閉じ、装置内に導
入される圧力に基づき適正な診断を実現する。 【解決手段】キャニスタ13はタンク1で発生する燃料
蒸気をライン21を通じて捕集し、その燃料を必要に応
じライン30を通じて吸気通路31へパージさせる。両
部材1,13等は互いに一つの閉鎖空間を形成する。キ
ャニスタ13の大気孔38に設けられた大気弁35は、
ダイアフラム35aにより区画された圧力室35c,3
5dを含む。圧力室35cにはキャニスタ13の内圧が
導入され、圧力室35dは外圧を導入するための圧力ポ
ート35eを有する。制御弁32はパージライン30を
閉鎖する。パイプ42は二つの圧力ポート35e,41
を接続する。パイプ42に設けられた導入ポート43に
は、診断用の圧力が導入される。両ポート43,41の
間のパイプ42に設けられた逆止弁44は、導入ポート
43から圧力ポート41への圧力の導入を許容する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は燃料タンクで発生
する燃料蒸気(fuel vapor)を大気中に放出させることな
くキャニスタに捕集して適宜に処理するようにした燃料
蒸気処理装置に係る。詳しくは、本装置の気密性に係る
故障の簡易診断に適した燃料蒸気処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両に搭載される装置の一つとし
て、燃料タンクで発生する燃料蒸気を大気中へ放出させ
ることなくキャニスタに捕集し、必要に応じてエンジン
の吸気通路へパージして処理するようにした燃料蒸気処
理装置がある。
【0003】この種の処理装置において、万が一何らか
の理由でキャニスタや燃料タンクに微細な孔等が開いて
いるとき、処理装置内部の気密性が低下する。この結
果、燃料蒸気を所期の目的通り適正に処理できなくなる
おそれがある。
【0004】特開平4−362264号公報は上記のよ
うな故障を診断するための装置の一例を開示する。図4
に示すように、この診断装置が対象とする燃料蒸気処理
装置は燃料タンク61、キャニスタ62、ベーパライン
63及びパージライン64を有する。キャニスタ62は
タンク81で発生する燃料蒸気をベーパライン63を通
じて内部に導入する。キャニスタ62に内蔵された吸着
剤62aは、導入された燃料蒸気を吸着する。キャニス
タ62は大気に連通する大気孔62bを有する。この大
気孔62bは、キャニスタ62の内圧が高くなったとき
にその圧力を逃がしたり、キャニスタ62の内圧が低く
なったときに大気を導入したりする役目を果たす。大気
孔62bに接続された第1のバキューム・スイッチング
・バルブ(VSV)65は大気孔62bを選択的に開閉
する。キャニスタ62から延びるパージライン64はエ
ンジンの吸気通路65に接続される。パージライン64
に設けられたパージ制御用の第2のVSV67は、同ラ
イン64を選択的に開閉する。電子制御回路(ECU)
68は、エンジンの運転時に第2のVSV67を開く。
これにより、キャニスタ62に一旦捕集された燃料が、
吸気通路66で発生する負圧を受けてパージライン64
を通じて吸気通路66へパージされる。
【0005】診断装置はベーパライン63に設けられた
圧力センサ69を含む。故障の診断に際して、ECU6
8は第1のVSV65を閉じ、且つ第2のVSV67を
一旦開く。これにより、吸気通路66で発生する負圧を
パージライン64を通じてキャニスタ62及びタンク6
1等により形成される空間に一旦導入する。その後、E
CU68は第2のVSV67を一定時間だけ閉じ、キャ
ニスタ62及びタンク61等より形成される空間を密閉
する。この密閉状態で、ECU68は圧力センサ69の
検出値の変化に基づき処理装置の気密性に係る診断を実
行する。
【0006】ところで、上記の診断装置では、診断時に
処理装置内の空間を密閉するために、大気孔62bをV
SV65により閉じる。このVSV65は診断時に閉じ
られるだけであり、診断以外のときには開かれる。従っ
て、診断のためだけにVSV65を設けることは、VS
V65のための配管及び配線の必要性、VSV65のメ
ンテナンスの必要性を考慮した場合、構成の上で不利な
傾向にある。
【0007】一方、キャニスタ62の大気孔62bに逆
止弁よりなる大気弁を設けることは既に周知である。即
ち、キャニスタ62の内圧が負圧となったときに開かれ
てキャニスタ62に大気を導入する大気弁と、キャニス
タ62の内圧が大気圧よりも高い所定値となったときに
開かれてキャニスタ62の内圧を逃がす大気弁がそれで
ある。これらの大気弁を大気孔62bに設けることによ
り、大気孔62bを閉鎖することは可能になる。
【0008】上記公報の診断装置は、ECU68が司る
ものであり、ECU68を起動させない限り診断結果を
得ることはできない。これに対し、ECU68を介在さ
せることなく、処理装置の気密性に係る故障の診断を、
作業者が所定条件の下で簡易に行うことも考えられる。
この種の簡易診断の方法として、処理装置内の空間を一
旦密閉し、その密閉空間に正圧又は負圧を導入し、その
後の圧力変化を監視することが考えられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
にキャニスタ62の大気孔62bに大気弁を設けた処理
装置において、上記の簡易診断を実施しようとした場
合、次のような課題がある。即ち、その一つの課題は、
診断時にだけ機能して処理装置内の空間に正圧又は負圧
を導入することのできる簡易診断用の導入ポートを設け
ることである。別の課題は、処理装置内の空間に正圧又
は負圧が導入されたときに、その正圧又は負圧により大
気弁が開かないようにすることである。前述したよう
に、本来、大気弁はキャニスタ62の内圧変化に基づき
開く。このため、診断時に処理装置内の空間に導入され
た正圧又は負圧によって大気弁が開いたのでは、その空
間の密閉性を確保することができず、診断自体が成り立
たなくなる。
【0010】この発明は前述した事情に鑑みてなされた
ものであって、燃料タンクで発生する燃料蒸気をキャニ
スタに捕集して処理するようにした燃料蒸気処理装置で
あって、キャニスタの大気孔に逆止弁よりなる大気弁を
設けた装置を前提とする。その目的は、処理装置の気密
性に係る診断に際し、処理装置内の空間を閉鎖するため
に大気弁を強制的に閉じることを可能とし、その閉鎖空
間に導入される所定の圧力に基づき適正な診断を実施す
ることを可能とした燃料蒸気処理装置を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の第1の発明では、燃料を収容す
るための燃料タンクで発生する燃料蒸気をベーパライン
を通じてキャニスタに捕集し、その捕集された燃料をパ
ージラインを通じてキャニスタの外部へパージして処理
するように構成し、燃料タンク、キャニスタ、ベーパラ
イン及びパージラインを互いに連通させて一つの閉鎖空
間を形成可能とし、その閉鎖空間の気密性に係る診断が
行われる燃料蒸気処理装置であって、キャニスタは大気
へ通じる大気孔を有し、その大気孔にはキャニスタの内
圧の変化に基づいて開かれるダイアフラム式の逆止弁よ
りなる大気弁が設けられ、大気弁はダイアフラムにより
区画される第1及び第2の圧力室を含み、第1の圧力室
にはキャニスタの内圧が導入され、第2の圧力室は所定
の圧力を導入するための第1のポートを有し、パージラ
インには、同ラインを閉鎖すると共に、必要に応じて同
ラインを開くために制御される制御弁が設けられ、キャ
ニスタと制御弁との間のパージラインには、必要なとき
のみ開かれて所定の圧力を導入するための第2のポート
が設けられ、第1及び第2のポートを、閉鎖空間の気密
性に係る診断が行われるときに診断用の圧力を導入する
ために使われる導入ポートとしたことを趣旨とする。
【0012】上記の構成によれば、閉鎖空間の気密性に
係る診断を行うために、制御弁が閉じられているとき
に、第1及び第2のポートを導入ポートとし、同ポート
を通じて診断用の圧力を導入することにより、閉鎖空間
に診断用の圧力が導入される。このとき、大気弁の第2
の圧力室には、キャニスタの内部に導入される診断用の
圧力と同等の圧力が導入される。
【0013】従って、診断用の圧力が閉鎖空間に導入さ
れることによっては、大気弁が開かれることはない。こ
のため、閉鎖空間に気密性を低下させる原因がない限
り、閉鎖空間に導入された診断用圧力の変化は緩やかな
ものとなる。よって、その圧力変化を導入ポートを通じ
て監視することにより、閉鎖空間の気密性に係る診断が
可能になる。
【0014】上記の目的を達成するために、請求項2に
記載の第2の発明では、第1の発明の構成において、第
1及び第2のポートが管路により互いに接続され、管路
には、閉鎖空間の気密性に係る診断が行われるときに診
断用の圧力が導入される一つの導入ポートが設けられ、
その導入ポートと第2のポートとの間には、導入ポート
から導入された診断用の圧力が第2のポートへ導入され
ることを許容し、第2のポートに作用する圧力が導入ポ
ートを通じて外部へ導出されることを阻止するための逆
止弁を設けたことを趣旨とする。
【0015】上記の構成によれば、第1の発明の作用と
は異なり、診断時に、診断用の圧力が管路に設けられた
一つの導入ポートを通じて閉鎖空間及び大気弁の第2の
圧力室に導入される。このとき、導入ポートから導入さ
れた診断用の圧力は、管路に設けられた逆止弁により許
容されて第2のポートから密閉空間へ導入される。一
方、非診断時に、第2のポートに作用する圧力は、逆止
弁により阻止されて導入ポートから外部へ導出されるこ
とはない。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、上記第1及び第2の発明に
係る燃料蒸気処理装置を自動車に具体化した一つの実施
形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0017】図1はこの実施形態の燃料蒸気処理装置を
示す概略構成図である。この実施形態で自動車(図示し
ない)に搭載されたガソリンエンジンシステムは燃料を
収容するための燃料タンク1を備える。このタンク1は
その内部に燃料を給油するためのインレットパイプ2を
含む。タンク1の中に配置されたパイプ2の基端部は絞
り2aを含む。タンク1の外に配置されたパイプ2の先
端部は給油口2bを含む。給油の際には、給油口2bに
給油ノズル(図示しない)が挿入される。給油口2bに
装着されたキャップ3は取り外し可能である。パイプ2
の途中から延びるパイプ4はタンク1に連通する。
【0018】タンク1に内蔵されたポンプ5はタンク1
に収容された燃料を吸引・吐出する。ポンプ5から延び
るメインライン6はデリバリパイプ7に接続される。こ
のパイプ7に設けられた複数のインジェクタ8はエンジ
ン9の複数の気筒に対応して設けられる。このパイプ7
から延びるリターンライン10はタンク1に接続され
る。ポンプ5が作動することにより、ポンプ5から吐出
された燃料はメインライン6を介してデリバリパイプ7
へ圧送され、同パイプ7により各インジェクタ8へ分配
される。各インジェクタ8が作動することにより、分配
された燃料が吸気通路11へ噴射され、空気と共にエン
ジン9の各気筒へ供給され、燃焼に供される。エンジン
9で発生する既燃焼ガスは排気通路12を介して外部へ
排出される。デリバリパイプ7において各インジェクタ
8へ分配されることなく余った燃料は、リターンライン
10を通じてタンク1へ戻る。
【0019】燃料蒸気処理装置はタンク1で発生する燃
料蒸気を吸着して捕集するためのキャニスタ13を備え
る。図2に図1のキャニスタ13を拡大して示す。図
1,2に示すように、キャニスタ13は活性炭等よりな
る吸着剤14を内蔵し、タンク1で発生するベーパを導
入して吸着剤14に吸着させる。キャニスタ13の中で
垂直方向に延びる仕切板15はキャニスタ13の中を左
右に第1及び第2の部屋16,17に区画する。吸着剤
14は二つの部屋16,17のそれぞれに収容される。
両部屋16,17の上部は、吸着剤14を含まない第1
及び第2の空間18,19を形成する。両部屋16,1
7の下部は、同じく吸着剤14を含まず、両部屋16,
17を連通させる第3の空間20を形成する。
【0020】このキャニスタ13にタンク1からベーパ
を導入するために、タンク1から延びるベーパライン2
1はキャニスタ13に接続される。ベーパライン21の
一端は、キャニスタ13の第1の空間18に設けられた
ベーパ制御弁22に接続される。この制御弁22はタン
ク1の内圧が所定値以上となるときに開き、ベーパライ
ン21からキャニスタ13へ向かう燃料蒸気の流れを許
容する。即ち、この制御弁22は、キャニスタ13に設
けられたインレットポート23に対応して設けられる。
この制御弁22は、スプリング22aにより付勢される
ことによりインレットポート23を閉じるダイアフラム
22bを含む。この制御弁22の内部はダイアフラム2
2bにより上下に区画された大気室22c及び圧力室2
2dを含む。大気室22cに配置されたスプリング22
aはダイアフラム22bを下方へ付勢する。大気室22
cに設けられた大気ポート22eは大気に連通する。ベ
ーパライン21の一端は圧力室22dに接続される。圧
力室22dにおいてインレットポート23に隣接して設
けられたリリーフ弁24はチェックボール式のものであ
る。このリリーフ弁24はキャニスタ13からベーパラ
イン21へ向かう気体の流れを許容し、その反対方向の
流れを阻止する。
【0021】タンク1の中が所定値以上の正圧となり、
その圧力がベーパライン21を通じて制御弁22の圧力
室22dに作用する。これにより、ダイアフラム22b
がスプリング22aの付勢力に抗して押し上げられ、イ
ンレットポート23が開く。これにより、ベーパライン
21を通じてタンク1からキャニスタ13へ向かう燃料
蒸気の流れが許容される。一方、タンク1の内圧がキャ
ニスタ13の内圧よりも相対的に低くなることにより、
リリーフ弁24が開く。これにより、キャニスタ13か
らベーパライン21へ向かう気体の流れが許容される。
【0022】ベーパライン21は主に自動車の走行時や
停止時、つまりはエンジン9の運転時や停止時にタンク
1で発生する燃料蒸気をキャニスタ13に流すために使
われる。このときの燃料蒸気の発生量は比較的少なく、
その変化も少ない。このため、ベーパライン21の内
径、即ち通路面積は予め比較的に小さく設定される。一
方、タンク1に燃料を給油するときには、タンク1で大
量の燃料蒸気が一気に発生する。このため、給油時には
大量に発生する燃料蒸気を給油口2bから大気中へ洩ら
すことなくキャニスタ13に捕集する必要がある。
【0023】この実施形態の処理装置は、タンク1とキ
ャニスタ13との間に設けられたベーパライン21とは
別に、ブリーザライン25を備える。このブリーザライ
ン25は給油時にタンク1で大量に発生する燃料蒸気を
キャニスタ13へ流すために使われる。大量のベーパの
通過を許容するために、ブリーザライン25の内径、即
ち通路面積はベーパライン21のそれの約10倍に設定
される。ここで、キャニスタ13の第1の空間18から
延びるブリーザライン25はタンク1に設けられた差圧
弁26に接続される。差圧弁26は給油時に開き、それ
以外の時には閉じる。図3に図1の差圧弁26を拡大し
て示す。図1,3に示すように、この差圧弁26はタン
ク1の外側に位置するアウタ弁27とタンク1の内側に
位置するインナ弁28とを含む。この差圧弁26はタン
ク1に固定された有底筒状のハウジング26aを含み、
その一部がアウタ弁27を構成し、残りの部分がインナ
弁28を構成する。
【0024】アウタ弁27を構成するハウジング26a
の内部はダイアフラム27aにより上下に区画された第
1及び第2の圧力室27b,27cを含む。第1の圧力
室27bに配置されたスプリング27dは、ダイアフラ
ム27aを下方へ付勢する。第1の圧力室27bはパイ
プ29を介してインレットパイプ2に連通する。第2の
圧力室27にはブリーザライン25の一端が連通する。
【0025】インナ弁28はハウジング26aの中に収
容されたフロート28aと、そのフロート28aに対応
してハウジング26aに設けられた弁孔28bとを含
む。弁孔28bはフロート28aと第2の圧力室27c
との間を連通する。弁孔28bよりも下方においてハウ
ジング26aの側壁に設けられた複数の孔28cは、ハ
ウジング26aの中とタンク1の中とを連通する。タン
ク1の中の液面の位置が孔28cの位置よりも低くなる
ことにより、フロート28aが自重により下がり、弁孔
28bが開かれる。一方、タンク1の中の液面の位置が
孔28cの位置より高くなることにより、孔28cから
ハウジング26aの中に燃料が浸入し、フロート28a
が浮上して弁孔28bが閉じられる。
【0026】従って、インレットパイプ2の給油口2b
がキャップ3で閉じられているときであって、タンク1
の液面の位置が孔28cの位置よりも低い場合には、フ
ロート28aにより弁孔28bが開かれる。このとき、
アウタ弁27の第1の圧力室27bにはパイプ29を通
じてタンク1の内圧が作用し、第2の圧力室27cには
孔28c及び弁孔28bを通じて同じくタンク1の内圧
が作用する。このため、ダイアフラム27aの上下両側
に作用する圧力が均衡し、ダイアフラム27aがブリー
ザライン25の開口端25aを閉じる。
【0027】一方、給油時に給油口2bが開かれること
により、アウタ弁27の第1の圧力室27bにはパイプ
29を通じて大気圧が作用する。このとき、給油に伴い
タンク1の中で大量の燃料蒸気が発生することにより、
タンク1の内圧が上昇する。このため、ダイアフラム2
7aの上下両側に作用する圧力が不均衡となり、ダイア
フラム27aが上方へ変位してブリーザライン25の開
口端25aが開かれる。この結果、タンク1で発生する
燃料蒸気はブリーザライン25を通じてキャニスタ13
へ流れる。その後、タンク1の液面の位置が上がってフ
ロート28aが弁孔28bを閉じることにより、ダイア
フラム27aがスプリング27dの付勢力により下方へ
変位し、ブリーザライン25の開口端25aが閉じられ
る。
【0028】上記のようにベーパライン21及びブリー
ザライン25を通じてキャニスタ13に流れた燃料蒸気
は、キャニスタ21の吸着剤14に吸着されて捕集され
る。この実施形態の処理装置においては、キャニスタ1
3で捕集された燃料蒸気を吸気通路11へ適宜にパージ
し、そのパージ燃料をエンジン9の燃焼に供することに
より、燃料蒸気を処理するようになっている。
【0029】即ち、キャニスタ13の第1の空間18か
ら延びるパージライン30は吸気通路11に設けられた
サージタンク31に接続される。パージライン30の途
中に設けられたパージ制御弁32は、同ライン30を選
択的に開閉すると共に、同ライン30の開度を調整す
る。この制御弁32は供給される所定のデューティ信号
に基づいてその開閉がデューティ制御されることによ
り、開度が決定される。この制御弁32がエンジン9の
運転時に開かれることにより、サージタンク31で発生
する負圧がパージライン30を通じてキャニスタ13の
第1の空間18に作用する。その負圧の作用により、吸
着剤14に吸着されていた燃料が離脱し、その燃料がパ
ージライン30を通じてキャニスタ13からサージタン
ク31へパージされ、エンジン9の燃焼に供される。
【0030】キャニスタ13の第2の空間19に対応し
て設けられた弁機構33は、キャニスタ13の内圧の変
化に基づいて開かれる。この弁機構33は、ダイアフラ
ム式の逆止弁よりなる第1及び第2の大気弁34,35
と、両大気弁34,35に対応して設けられた二つのパ
イプ36,37とを含む。第1の大気弁34は、キャニ
スタ13に大気を導入するために開かれる。第2の大気
弁35は、キャニスタ13から外部へ気体を排出するた
めに開かれる。
【0031】第1の大気弁34はキャニスタ13からパ
ージライン30へ燃料蒸気が導出されるときに、同ライ
ン30を通じてキャニスタ13に作用する負圧により開
かれ、外部からキャニスタ13へ導入される大気の流れ
を許容する。即ち、図2に示すように、この大気弁34
はキャニスタ13の第2の空間19に設けられた大気孔
38に対応して配置される。この大気弁34は、スプリ
ング34aにより付勢されることにより、パイプ36の
開口端36aを閉じるダイアフラム34bを含む。この
大気弁34はダイアフラム34bにより区画された第1
及び第2の圧力室34c,34dを含む。第1の圧力室
34cは連通路39を介して第1の空間18に連通す
る。第2の圧力室34dは、大気孔38を通じて第2の
空間19に連通する。
【0032】キャニスタ13の中が所定値以下の負圧と
なり、その負圧が連通路39及び圧力室34cを介して
ダイアフラム34bに作用する。これにより、ダイアフ
ラム34bがスプリング34aの付勢力に抗して変位
し、パイプ36の開口端36aが開かれる。そして、パ
イプ36からキャニスタ13に導入される大気の流れが
許容され、その大気が大気孔38を通じてキャニスタ1
3に導入される。このようにキャニスタ13に対して大
気の導入が許容されることにより、キャニスタ13から
吸気通路11へ向かう燃料蒸気の流れが許容される。
【0033】第2の大気弁35はキャニスタ13の中が
所定値以上の正圧になったときに開かれ、キャニスタ1
3から大気孔38及びパイプ37を通じて外部へ排出さ
れる気体の流れを許容する。即ち、キャニスタ13の大
気孔38に対応して設けられた大気弁35は、スプリン
グ35aにより付勢されることによりパイプ37の開口
端37aを閉じるダイアフラム35bを含む。この大気
弁35はダイアフラム35bにより区画された第1及び
第2の圧力室35c,35dを含む。第2の圧力室35
dは所定の圧力を導入するための本発明の第1のポート
としての第1の圧力ポート35eを有する。第1の圧力
室35cは、第1の大気弁34の第2の圧力室34dを
兼用するものであり、大気孔38を通じてキャニスタ1
3の第2の空間19に連通する。
【0034】キャニスタ13の中が所定値以上の正圧と
なり、その圧力が大気孔38を通じてダイアフラム35
bに作用することより、ダイアフラム35bがスプリン
グ35aの付勢力に抗して変位し、パイプ37の開口端
37aが開く。これにより、キャニスタ13からパイプ
37へ向かう気体の流れが許容される。この気体の流れ
に伴い、吸着剤14に燃料成分が吸着された後に残った
清浄な気体だけがパイプ37を通じて外部へ排出され
る。
【0035】上記の処理装置は、タンク1、キャニスタ
13、ベーパライン21、ブリーザライン25及びパー
ジライン30を互いに連通させて一つの閉鎖空間を形成
可能としている。この実施形態の処理装置は、上記閉鎖
空間の気密性が正常に保たれているか否かを簡易に診断
するための構成を備える。簡易診断の方法は、上記閉鎖
空間に圧力を一旦導入し、その後の圧力変化を監視する
ことである。この圧力変化が急激である場合、閉鎖空間
の気密性が保たれていないことになり、気密性の点で故
障が存在するものと診断することができる。
【0036】図1,2に示すように、簡易診断用の構成
は第2の大気弁35に設けられた第1の圧力ポート35
eと、パージライン30に設けられた第2の圧力ポート
41と、サービスパイプ42とを含む。第2の圧力ポー
ト41は本発明の第2のポートを構成する。サービスパ
イプ42は、両圧力ポート35e,41を互いに接続
し、本発明の管路を構成する。サービスパイプ42は診
断時に診断用の圧力(正圧)が導入される本発明の一つ
の導入ポート43を含む。導入ポート43と第2の圧力
ポート41との間でサービスパイプ42に設けられた逆
止弁44は、同パイプ42における気体の流れを調整す
る。この逆止弁44は、導入ポート43から導入される
診断用の圧力が第2の圧力ポート41へ導入されること
を許容し、第2の圧力ポート41に作用する圧力が導入
ポート43を通じて外部へ導出されることを阻止する。
この実施形態において、逆止弁44を含むサービスパイ
プ42は予めユニット化されている。導入ポート43は
自動車のエンジンルームに配置されている。この実施形
態で、逆止弁44を開くのに必要な設定圧力は、診断用
の圧力よりも低く設定される。同じ逆止弁44は、パー
ジライン30を通じて燃料がパージされるときのキャニ
スタ13の圧力損失、パージ制御弁32がデューティ制
御されるときにパージライン30で発生する圧力脈動に
よっては開かれない。診断用の圧力は、ベーパ制御弁2
2におけるリリーフ弁24を開くのに必要な設定圧力よ
りも高く設定される。
【0037】図2に示すように、簡易診断のために使用
される診断装置45は、三方切換弁46と、表示器47
を含む圧力計48と、診断用の圧力(正圧)を供給する
ための圧力ポンプ49とを備える。三方切換弁46は第
1〜第3のポート46a,46b,46cを有し、第1
のポート46aが圧力ポンプ49に、第2のポート46
bが圧力計48にそれぞれ接続される。第3のポート4
6cは導入ポート43に対して接続可能である。三方切
換弁46を操作することにより、第3のポート46cの
連通先を圧力計48と圧力ポンプ49との間で選択的に
切り換え可能になっている。
【0038】上記の構成によれば、各部材1,13,2
1,30により形成される一つの閉鎖空間の気密性に係
る簡易診断は次のように行われる。エンジン9の停止時
であって、パージ制御弁32が閉じられているときに、
自動車のエンジンルームを開け、三方切換弁46の第3
のポート46cを導入ポート43に接続する。このと
き、三方切換弁46の第3のポート46cの連通先を圧
力ポンプ49に予め切り換える。
【0039】その後、圧力ポンプ49を作動させること
により、導入ポート43を通じてサービスパイプ42へ
診断用の圧力を導入する。このパイプ42に導入された
診断用の圧力は、第2の圧力ポート41及びパージライ
ン30を通じてキャニスタ13の内部に導入される。こ
のとき、導入ポート43からパイプ42に導入された診
断用の圧力は、逆止弁44により許容されて第2の圧力
ポート41からパージライン30へと導入される。キャ
ニスタ13に導入された圧力によってリリーフ弁24が
開かれると、診断用の圧力はベーパライン21を通じて
タンク1へ導入される。このように、各部材1,13,
21,30により形成される一つの閉鎖空間に、診断用
の圧力が導入される。同時に、第2の大気弁35の第2
の圧力室35dにも、キャニスタ13の内部に導入され
る圧力と同等の圧力が第1の圧力ポート35eを通じて
導入される。
【0040】従って、診断用の圧力がキャニスタ13の
内部に導入されることによっては、第2の大気弁35が
開かれることはない。このため、簡易診断に際しては、
閉鎖空間を密閉するために、特別なアクチュエータ(例
えば「バキューム・スイッチング・バルブ(VS
V)」)を用いることなく、第2の大気弁35を強制的
に閉じることができる。このため、閉鎖空間に気密性を
低下させる孔等がない限り、閉鎖空間に導入された診断
用の圧力の変化は緩やかなものとなる。
【0041】診断用の圧力導入が完了した後、三方切換
弁46の第3のポート46cの連通先を圧力計48へと
切り換える。このとき、表示器47に表示される圧力値
の変化を監視することにより、閉鎖空間の気密性が保た
れているか否かを診断することができる。即ち、表示器
47に示される圧力値の低下が緩やかである場合、閉鎖
空間の気密性が保たれていることになり、気密性が保た
れているものと診断することができる。表示器47に示
される圧力値の変化が急激である場合、閉鎖空間の気密
性が保たれていないことになり、気密性の点で故障が存
在するものと診断することができる。
【0042】上記一連の作業は「30秒」程度の短い時
間をもって行われる。上記のように第2の大気弁35は
キャニスタ13の内圧の増加によって開かれる。しか
し、この実施形態によれば、大気弁35を診断時に開か
せることなく、処理装置の閉鎖空間に診断用の正圧を導
入することができ、その導入された圧力に基づき気密性
に関する診断を適正、且つ簡易に行うことができる。
【0043】診断作業を終了した後、三方切換弁46の
第3のポート46cを導入ポート43から取り外す。開
放された導入ポート43と、第2の圧力ポート41との
間の連通は逆止弁44により遮断されることになる。
【0044】この実施形態の構成によれば、非診断時
に、パージライン30において第2の圧力ポート41に
作用する圧力が逆止弁44により阻止されて導入ポート
43から外部へ導出されることはない。従って、キャニ
スタ14からパージライン30を通じて燃料がパージさ
れるときには、その燃料が導入ポート43から外部へ洩
れるようなことはない。
【0045】この実施形態の構成によれば、気密性に関
する簡易診断時に、第2の大気弁35を閉じるためにV
SV等の特別なアクチュエータを使用していない。その
ため、アクチュエータのための配管及び配線の必要性、
アクチュエータのメンテナンスの必要性を排除すること
ができ、処理装置の構成が複雑化することはない。
【0046】尚、この発明は次のような別の実施形態に
具体化することもできる。以下の別の実施形態でも前記
実施形態と同等の作用及び効果を得ることができる。 (1)前記実施形態では、第1及び第2の圧力ポート3
5e,41をサービスパイプ42により互いに接続し、
同パイプ42に設けられた一つの導入ポート43から診
断用の圧力を導入するようにした。これに対し、サービ
スパイプ42を省略し、第1及び第2の圧力ポート35
e,41をそれぞれ導入ポートとして、両ポート35
e,41に診断用の圧力を導入するようにしてもよい。
この場合、非診断時に、第2の圧力ポート41は所定の
キャップにより閉鎖されることになる。
【0047】(2)前記実施形態では、診断用の構成部
品、即ち導入ポート43及び逆止弁44を含むサービス
パイプ42を処理装置に予め装備した。これに対し、上
記診断用の構成部品を、診断時にのみ処理装置に装着す
るようにしてもよい。
【0048】(3)前記実施形態では、本発明を図1に
示すように、給油時にタンク1で発生する大量のベーパ
をキャニスタ13に流すことのできるブリーザライン2
5及び差圧弁26を有する燃料蒸気処理装置に具体化し
た。これに対し、本発明を図1からブリーザライン25
及び差圧弁26を排除した燃料蒸気処理装置に具体化す
ることもできる。
【0049】更に、上記各実施形態には、特許請求の範
囲に記載した技術的思想に係る次のような実施態様が含
まれることを、以下にその効果と共に記載する。 (イ)請求項1又は2に記載された燃料蒸気処理装置に
おいて、給油時に前記燃料タンクで発生する燃料蒸気を
前記キャニスタに導入するためのブリーザラインと、そ
のブリーザラインを給油時に開くように構成した差圧弁
を設ける。
【0050】この構成によれば、給油時に燃料タンクで
大量に発生する燃料蒸気をキャニスタへ速やかに導入す
ることができる。 (ロ)請求項2に記載された燃料蒸気処理装置におい
て、前記診断に適用される診断装置は三つのポートを有
する三方切換弁と、その三方切換弁の異なる二つのポー
トにそれぞれ接続される圧力計及び圧力ポンプとを備
え、三方切換弁の残りの一つのポートは前記導入ポート
に接続可能になっている。
【0051】この構成によれば、処理装置の閉鎖空間の
気密性に係る診断を簡易に行うことができる。
【0052】
【発明の効果】請求項1に記載の第1の発明では、燃料
タンクで発生する燃料蒸気をキャニスタに捕集してパー
ジラインを通じて処理し、キャニスタの大気孔に逆止弁
よりなる大気弁を設けた燃料蒸気処理装置を前提とす
る。この装置において、パージラインが閉じられている
ときに、第1及び第2のポートを導入ポートとして両ポ
ートに診断用の圧力を導入することにより、その圧力を
装置内の閉鎖空間と大気弁の第2の圧力室とにそれぞれ
導入するようにしている。
【0053】従って、診断時に大気弁が開かれることは
なく、閉鎖空間に気密性を低下させる原因がない限り、
閉鎖空間に導入された圧力の変化は緩やかなものとな
る。このため、処理装置の気密性に係る診断に際し、そ
の閉鎖空間を密閉するために大気弁を強制的に閉じるこ
とができ、閉鎖空間に導入される診断用の圧力に基づき
適正な診断を実現することができるという効果を発揮す
る。
【0054】請求項2に記載の第2の発明では、第1の
発明の構成において、第1及び第2のポートを互いに管
路により接続し、その管路に診断用の圧力を導入するた
めの一つの導入ポートを設け、その導入ポートと第2の
ポートとの間に逆止弁を設けている。
【0055】従って、診断時には、一つの導入ポートを
通じて閉鎖空間及び大気弁の第2の圧力室に診断用の圧
力が導入される。導入ポートから導入される診断用の圧
力は、逆止弁により許容されて第2のポートへ導入され
る。非診断時に第2のポートに作用する圧力は、逆止弁
により阻止され、導入ポートから外部へ導出されること
はない。このため、処理装置の気密性に係る診断に際
し、その閉鎖空間を密閉するために大気弁を、診断用の
圧力を導入するのと同時に強制的に閉じることができ、
閉鎖空間に導入される診断用の圧力に基づき適正、且つ
簡易な診断を行うことができるという効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施形態に係る燃料蒸気処理装置を示す概
略構成図。
【図2】 図1のキャニスタ等を拡大して示す断面図。
【図3】 図1の差圧弁を拡大して示す断面図。
【図4】 従来技術の故障診断装置を示す概略構成図。
【符号の説明】
1…燃料タンク、13…キャニスタ、21…ベーパライ
ン、30…パージライン、32…パージ制御弁、35…
第2の大気弁、35c…第1の圧力室、35d…第2の
圧力室、35e…第1の圧力ポート、38…大気孔、4
1…第2の圧力ポート、42…管路としてのサービスパ
イプ、43…導入ポート。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料を収容するための燃料タンクで発生
    する燃料蒸気をベーパラインを通じてキャニスタに捕集
    し、その捕集された燃料をパージラインを通じて前記キ
    ャニスタの外部へパージして処理するように構成し、前
    記燃料タンク、前記キャニスタ、前記ベーパライン及び
    前記パージラインを互いに連通させて一つの閉鎖空間を
    形成可能とし、前記閉鎖空間の気密性に係る診断が行わ
    れる燃料蒸気処理装置であって、 前記キャニスタは大気へ通じる大気孔を有し、その大気
    孔には前記キャニスタの内圧の変化に基づいて開かれる
    ダイアフラム式の逆止弁よりなる大気弁が設けられ、 前記大気弁はダイアフラムにより区画される第1及び第
    2の圧力室を含み、第1の圧力室には前記キャニスタの
    内圧が導入され、前記第2の圧力室は所定の圧力を導入
    するための第1のポートを有し、 前記パージラインには、同ラインを閉鎖すると共に、必
    要に応じて同ラインを開くために制御される制御弁が設
    けられ、 前記キャニスタと前記制御弁との間の前記パージライン
    には、必要なときのみ開かれて所定の圧力を導入するた
    めの第2のポートが設けられ、 前記第1及び第2のポートを、前記閉鎖空間の気密性に
    係る診断が行われるときに診断用の圧力を導入するため
    に使われる導入ポートとしたことを特徴とする燃料蒸気
    処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の燃料蒸気処理装置にお
    いて、前記第1及び第2のポートが管路により互いに接
    続され、前記管路には、前記閉鎖空間の気密性に係る診
    断が行われるときに診断用の圧力が導入される一つの導
    入ポートが設けられ、その導入ポートと前記第2のポー
    トとの間には、前記導入ポートから導入された診断用の
    圧力が前記第2のポートへ導入されることを許容し、前
    記第2のポートに作用する圧力が前記導入ポートを通じ
    て外部へ導出されることを阻止するための逆止弁を設け
    たことを特徴とする燃料蒸気処理装置。
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