JP6506063B2 - 車両用給油制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等の給油口蓋の開放を制御する車両用給油制御装置に関し、特に、燃料タンクのフィラーキャップを開ける際の給油口からの燃料蒸気の漏れを抑制することができる車両用給油制御装置に関する。
従来、自動車等の車両において、燃料タンク内の蒸発燃料が大気中に漏れることを抑制するために蒸発燃料処理装置を備えることが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2)。
図4は、特許文献1に開示された内燃機関の蒸発燃料放出防止装置の構成を示す図である。図4に示すように、同文献の蒸発燃料放出防止装置は、燃料タンク109とキャニスタ133とをつなぐチャージ通路131に設けられるチャージ制御弁136と、キャニスタ133につながる大気開放通路137に設けられるベントシャット弁138と、燃料タンク109と吸気管102とをつなぐ蒸発燃料通路120に設けられるタンク圧制御弁130と、を有する。
エンジン101の停止時において、チャージ制御弁136、ベントシャット弁138及びタンク圧制御弁130は閉じられる。これにより、燃料タンク109が密閉され、燃料の蒸気が大気に漏れることが抑制される。
また、給油時においては、チャージ制御弁136及びベントシャット弁138が開かれる。これにより、燃料蒸気は、キャニスタ133に吸着され、燃料分が除去された空気がベントシャット弁138を介して大気中に放出される。
また、特許文献2に開示された燃料タンクのリッド開放制御装置では、燃料タンクとキャニスタとをつなぐ経路に設けられるベントバルブ(図4に示すチャージ制御弁136に相当)、及びキャニスタと大気部分とをつなぐ大気連通管に設けられるCCV(図4に示すベントシャット弁138に相当)は、給油に先だって開弁される。これにより、給油前に燃料タンク内のガスを外気に放出して、燃料タンク内の圧力を下げることができる。
また、同文献に記載されたリッド開放制御装置は、燃料タンク内の圧力を検出する圧力センサ(図4に示すタンク内圧センサ115に相当)を備え、該圧力センサで検出される燃料タンク内の圧力が所定の圧力に低下したとき、リッドを開放する。
また、同文献のリッド開放制御装置は、燃料タンク内の圧力が所定の圧力まで低下しない場合であっても、リッド開放スイッチがオンされた後、所定の時間が経過したら、リッドを開放する。
特開2001−41113号公報(第3−4頁、第1図) 特開2002−370553号公報(第3−4頁、第1図)
しかしながら、図4に示す特許文献1に記載された蒸発燃料放出防止装置のように、エンジン101の停止時に燃料タンク109を密閉する構成では、給油するために燃料タンク109のフィラーキャップ111を開ける際、燃料タンク109内の燃料蒸気が給油口110から噴出するおそれがあった。
これに対し特許文献2に開示されたリッド開放制御装置では、給油前にベントバルブ及びCCVを開弁し、燃料タンク内の圧力が所定の圧力に低下してからリッドを開放するので、フィラーキャップを取り外す際に給油口から燃料蒸気が漏れることを抑制できる。
しかし、大気連通管(図4に示す大気開放通路137に相当)等がダストや雪等によって閉塞した場合には、ベントバルブ及びCCVが開弁されても燃料タンク内の圧力を下げることができない。このような場合、同文献のリッド開放制御装置は、リッド開放スイッチがオンされた後、所定の時間が経過すれば、燃料タンク内の圧力が高くてもリッドを開放する。これにより、給油作業は可能になるが、燃料タンクの内圧が高い状態でフィラーキャップを開けることになるので、フィラーキャップを開放する際、給油口から燃料蒸気が噴出する可能性がある。
また、上記した従来技術では、図4に示す大気開放通路137等がダストや雪等によって閉塞した場合には、給油口の他には、燃料タンク内の空気が排出される経路がない。そのため、給油作業が困難になるという問題点もある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、キャニスタの大気開放経路が閉塞した場合であっても、フィラーキャップを取り外す際の給油口からの燃料蒸気の噴出を抑制することができ、且つ給油作業を円滑に行うことができる車両用給油制御装置を提供することにある。
本発明の車両用給油制御装置は、燃料タンク内の気体を外部に排出する蒸発燃料排出経路に設けられる密閉弁と、前記蒸発燃料排出経路とエンジンの吸気経路とをつなぐパージ経路に設けられるパージバルブと、前記燃料タンクの内圧を検出する圧力検出器と、操作者が給油口蓋の開放指示を入力するための給油スイッチと、を有し、前記給油スイッチの入力を検出したら前記密閉弁を開き、前記圧力検出器で検出される前記燃料タンクの内圧が所定の値よりも低ければ前記給油口蓋を開放し、前記給油スイッチの入力を検出して前記密閉弁を開いてから所定の時間が経過した後、前記圧力検出器で検出される前記燃料タンクの内圧が所定の値よりも高い場合、前記パージバルブを開き、その後に前記給油口蓋を開放することを特徴とする。
また、本発明の車両用給油制御装置は、前記給油スイッチの入力を検出して前記密閉弁を開いてから所定の時間が経過した後、前記圧力検出器で検出される前記燃料タンクの内圧が所定の値よりも高い場合、前記パージバルブを開き、前記燃料タンクの内圧が所定の値以下に低下したら前記給油口蓋を開放することを特徴とする。
また、本発明の車両用給油制御装置は、前記給油口蓋の開閉を検出する開閉検出器を有し、前記給油口蓋が閉じられたことを前記開閉検出器で検出するまで前記パージバルブの開状態を維持することを特徴とする。
また、本発明の車両用給油制御装置は、前記給油スイッチの入力を検出してから所定の時間が経過した後、前記燃料タンクの内圧が所定の値よりも高い場合、操作者に異常を報知することを特徴とする。
また、本発明の車両用給油制御装置は、前記蒸発燃料排出経路には、燃料蒸気を吸着及び脱離するキャニスタが設けられ、前記密閉弁は、前記燃料タンクと前記キャニスタとをつなぐ蒸発燃料吸着経路に介装され、前記パージ経路は、前記キャニスタと前記エンジンの吸気経路とをつなぐことを特徴とする。
本発明の車両用給油制御装置によれば、燃料タンク内の気体を外部に排出する蒸発燃料排出経路に設けられる密閉弁と、蒸発燃料排出経路とエンジンの吸気経路とをつなぐパージ経路に設けられるパージバルブと、燃料タンクの内圧を検出する圧力検出器と、給油口蓋の開放指示を入力するための給油スイッチと、を有し、給油スイッチの入力を検出してから所定の時間が経過した後、圧力検出器で検出される燃料タンクの内圧が所定の値よりも高ければ、給油口蓋が開放される前にパージバルブが開かれる。
これにより、燃料タンク内の気体は、パージ経路及び吸気経路を経由して外部に放出されるので、キャニスタの大気開放経路が閉塞した場合であっても、給油に先立ち燃料タンクの内圧を下げることができる。その結果、フィラーキャップを開放する際、給油口から燃料蒸気が噴出することを抑制することができる。
また、本発明の車両用給油制御装置によれば、給油スイッチの入力を検出してから所定の時間が経過した後、圧力検出器で検出される燃料タンクの内圧が所定の値よりも高い場合、パージバルブが開かれる。そして、燃料タンクの内圧が所定の値以下に低下したら給油口蓋が開放される。これにより、燃料タンクの内圧が高い状態でフィラーキャップが開放されることを回避して、給油口からの燃料蒸気の噴出を抑制できる。
また、本発明の車両用給油制御装置によれば、給油スイッチの入力を検出したら、先ず密閉弁が開かれ、所定の時間が経過した後、燃料タンクの内圧が所定の値よりも高ければ、パージバルブが開かれる。そのため、大気開放経路が閉塞していない正常な状態においては、給油に先立ち、蒸発燃料排出経路を介して燃料タンク内の気体を大気に放出して燃料タンクの内圧を素早く下げることができる。
また、本発明の車両用給油制御装置によれば、給油口蓋の開閉を検出する開閉検出器を有し、給油口蓋が閉じられたことを開閉検出器で検出するまでパージバルブの開状態が維持される。これにより、給油の際、燃料タンクからの気体の抜け道が確保される。即ち、給油時、燃料によって押し出される燃料タンク内の気体はパージ経路及び吸気経路を介して外部に排出されるので、給油作業を円滑に行うことができる。
また、本発明の車両用給油制御装置によれば、給油スイッチの入力を検出してから所定の時間が経過した後、燃料タンクの内圧が所定の値よりも高い場合、操作者に異常を報知する。これにより、操作者は、大気開放経路の閉塞等が発生していることを知ることができ、低速で給油する等、安全な給油を行うために適切に対処することができる。また、点検や修理等の迅速な対応をすることができる。
本発明の実施形態に係る車両用給油制御装置の概要を示す説明図である。 同上、給油時の制御の例を示すフローチャートである。 同上、給油時の制御の他の例を示すフローチャートである。 従来技術の蒸発燃料放出防止装着の構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態に係る車両用給油制御装置を図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る車両用給油制御装置1の概要を示す説明図である。図1に示すように、車両用給油制御装置1は、自動車等の車両に搭載されて、燃料蒸気の放出を抑制しつつ燃料タンク10の内圧を好適に制御すると共に、給油口蓋13(フラップ)の開放を制御するものである。
車両用給油制御装置1が搭載される車両は、燃料(ガソリンや軽油等)を貯留する燃料タンク10を有する。燃料タンク10内の燃料は、図示しない燃料ポンプによって送り出されて、図示しない燃料配管及び燃料噴射弁等を介してエンジン20に供給される。
燃料タンク10には、燃料タンク10内の気体を外部に排出するための蒸発燃料排出経路18が接続される。即ち、蒸発燃料排出経路18は、燃料タンク10の内部と外部(大気)とを連通させる経路である。
ここで、燃料タンク10内で蒸発した燃料が外部に漏れることに起因する大気汚染を防止するために、蒸発燃料排出経路18には、蒸発した燃料を一時的に吸着するキャニスタ14が介装される。具体的には、キャニスタ14は、その内部に活性炭等からなる吸着剤を有し、蒸発燃料排出経路18を構成する蒸発燃料吸着経路18aを介して燃料タンク10に接続される。また、キャニスタ14には、キャニスタ14の内部と外部とを連通させる大気開放経路18bが接続される。
大気開放経路18bには、リーク診断装置15及びフィルタ16が介装される。リーク診断装置15は、図示しない切替バルブ類、減圧ポンプ及び圧力センサ等を有し、燃料タンク10や蒸発燃料排出経路18等の燃料系統に対して空気の導入や排出を行い、燃料系統のリークを診断する。フィルタ16は、大気開放経路18bから外気を導入する際、ダスト等を捕捉するものである。
また、蒸発燃料排出経路18は、パージ経路19を介してエンジン20の吸気経路21に接続されている。具体的には、パージ経路19は、蒸発燃料排出経路18に設けられるキャニスタ14とエンジン20の吸気経路21とをつなぐ。
これにより、キャニスタ14の吸着剤に吸着された蒸発燃料は、大気開放経路18bから導入される外気によって脱離され、パージ経路19、吸気経路21等を介してエンジン20に供給される。
車両用給油制御装置1は、蒸発燃料排出経路18に設けられる密閉弁3と、パージ経路19に設けられるパージバルブ4(パージコントロールソレノイドバルブ)と、燃料タンク10の内圧を検出する圧力検出器としての圧力センサ7と、圧力センサ7で検出される燃料タンク10の内圧情報等に基づき所定の演算を実行して密閉弁3及びパージバルブ4の開閉を制御する制御装置2(コントロールユニット)と、を有する。
密閉弁3は、例えば、ソレノイドバルブであり、燃料タンク10とキャニスタ14とをつなぐ蒸発燃料吸着経路18aに介装される。密閉弁3を閉じることにより燃料タンク10は密閉され、燃料タンク10からの燃料蒸気の放出が抑制される。
他方、密閉弁3を開くことにより、燃料タンク10の内部と外部とが連通され、燃料タンク内の気体がキャニスタ14を介して大気に放出される。これにより、燃料タンク10内の圧力を下げることができる。
なお、蒸発燃料吸着経路18aには、密閉弁3と並列に、安全弁としてのメカニカルリリーフバルブ17が設けられる。メカニカルリリーフバルブ17は、燃料タンク10の内圧が所定の基準値を超えたら開弁して、燃料タンク10内の気体を外部に放出させ、燃料タンク10の内圧が異常に上昇することを防止する。
パージバルブ4は、パージ経路19に設けられて、エンジン20への燃料蒸気の供給を制御する。具体的には、パージバルブ4が開かれることにより、燃料タンク10内で蒸発してキャニスタ14によって一時的に吸着捕集された燃料蒸気は、大気開放経路18bから導入される外気によって脱離され、エンジン20に供給される。
なお、前述のとおり、密閉弁3及びパージバルブ4の開閉は制御装置2によって制御され、これにより、キャニスタ14による蒸発燃料の吸着及び脱離が好適に実行され、蒸発燃料の適切な処理が行われる。
燃料タンク10の給油筒11(フィラーチューブ)の末端に形成される給油口11aには、給油口11aを塞ぐフィラーキャップ12が装着される。そして、車体22には、フィラーキャップ12を取り外し可能に、給油口11aの近傍を露出させる凹部が形成されており、該凹部には、該凹部を開閉自在に塞ぎ車体22の外装面(意匠面)に略連続する外装面を構成する給油口蓋13が設けられる。
給油口蓋13の近傍には、給油口蓋13の開放を制御するフューエルリッドロックソレノイド5が設けられる。フューエルリッドロックソレノイド5は、図示しないソレノイドと、該ソレノイドによって駆動されるロックピンと、を有し、通常状態においては、給油口蓋13を閉状態にロックし、給油時等には、制御装置2からの信号を受けて給油口蓋13の開放を許容する。
また、給油口蓋13の近傍には、給油口蓋13の開閉を検出する開閉検出器として、フューエルリッドセンサ8が設けられる。フューエルリッドセンサ8によって検出される給油口蓋13の開閉情報の信号は、制御装置2に入力される。
また、車両用給油制御装置1は、操作者が給油口蓋13を開放するための指示を入力する給油スイッチ9と、操作者に給油可能であること若しくは異常等を知らせるための多機能表示装置6と、を備えている。給油スイッチ9及び多機能表示装置6は、制御装置2に通信可能に接続されている。
なお、操作者に給油状態や異常等を報知する手段は、多機能表示装置6に限定されるものではなく、計器パネル内の表示器やその他の警告灯または警報音や音声を発生させる装置等であっても良い。
次に、図2及び図3を参照して、給油時における車両用給油制御装置1の制御について詳細に説明する。
図2は、車両用給油制御装置1の給油時の制御を示すフローチャートである。前述のとおり、エンジン20(図1参照)が停止している状態において、密閉弁3及びパージバルブ4は閉じられており、これにより燃料タンク10(図1参照)は密閉されている。
図2に示すように、給油を行うために操作者が給油スイッチ9を押すと(ステップS0)、制御装置2(図1参照)は、密閉弁3を開く(ステップS10)。これにより、大気開放経路18b(図1参照)が閉塞していない正常な状態においては、給油に先立ち、蒸発燃料排出経路18(図1参照)を介して燃料タンク10内の気体を大気に放出して燃料タンク10の内圧を素早く下げることができる。
次に、制御装置2は、圧力センサ7(図1参照)によって検出される燃料タンク10の内圧Pと所定の基準圧力P1とを比較する(ステップS11)。燃料タンク10の内圧Pが基準圧力P1よりも低ければ(ステップS11のYES)、制御装置2は、フューエルリッドロックソレノイド5を駆動してロックを解除する(ステップS12)。これにより、給油口蓋13が開放される。なお、フューエルリッドロックソレノイド5のロックを解除したら、給油が可能であることを多機能表示装置6(図1参照)に表示等しても良い。
ここで、基準圧力P1は、フィラーキャップ12(図1参照)を開ける際に給油口11a(図1参照)からの燃料蒸気の噴出が少なく、フィラーキャップ12を安全に取り外すことができる所定の圧力値である。これにより、燃料タンク10の内圧が高い状態でフィラーキャップ12が開放されることを回避して、給油口11aからの燃料蒸気の噴出を抑制できる。
給油口蓋13が開放されると、フューエルリッドセンサ8によって給油口蓋13の開状態が検出される(ステップS13)。そして、操作者は、フィラーキャップ12を取り外して、給油作業を行うことができる。
給油中は、密閉弁の開弁状態が維持される。そのため、注入される燃料によって押し出される気体は、蒸発燃料排出経路18を通過して外部に放出される。これにより、円滑な給油作業を行うことができる。なお、前述のとおり、放出される気体中の燃料蒸気は、キャニスタ14(図1参照)の吸着剤によって吸着される。
給油作業が終了し、操作者が給油口蓋13を閉じると、給油口蓋13が閉じられたことがフューエルリッドセンサ8によって検出される(ステップS14)。そうすると、制御装置2は、密閉弁3を閉じる(ステップS15)。これにより、燃料タンク10が密閉される。
ステップS11において、燃料タンク10の内圧Pが基準圧力P1以上である場合(ステップS11のNO)、制御装置2は、給油スイッチ9の入力(ステップS0)からの経過時間Tが所定の基準時間T1を超えているか否かを判断する(ステップS20)。
ここで、基準時間T1は、燃料タンク10内の気体が蒸発燃料排出経路18を介して外部に放出されて燃料タンク10の内圧Pが基準圧力P1より低くなるまでに要する時間を考慮して設定される所定の値である。
経過時間Tが基準時間T1以下である場合(ステップS20のNO)、制御装置2は、燃料タンク10の内圧Pが基準圧力P1よりも低いか否かの判断を繰り返し行う(ステップS11)。前述のとおり、内圧Pが基準圧力P1よりも低くなれば(ステップS11のYES)、制御装置2は、給油口蓋13を開放する制御を実行する(ステップS12)。
他方、燃料タンク10の内圧Pが基準圧力P1以上であり(ステップS11のNO)、給油スイッチ9の入力(ステップS0)からの経過時間Tが所定の基準時間T1を超えている場合(ステップS20のYES)、大気開放経路18bがダスト等によって閉塞していることが想定される。この場合(ステップS20のYES)、制御装置2は、パージバルブ4を開いて多機能表示装置6に警報を表示等する(ステップS21)。
そして、制御装置2は、フューエルリッドロックソレノイド5を駆動してロックを解除する(ステップS24)。そうすると、給油口蓋13の開放が許容され、フューエルリッドセンサ8によって給油口蓋13の開状態が検出される(ステップS25)。これにより、操作者は、フィラーキャップ12を取り外して、給油作業を行うことができる。なお、フューエルリッドロックソレノイド5のロックを解除したら(ステップS24)、前述の警報の表示等と共に、給油が可能であることを多機能表示装置6に表示等しても良い。
このように、給油に先立ちパージバルブ4が開かれることにより(ステップS21)、燃料タンク10内の気体は、パージ経路19(図1参照)及び吸気経路21(図1参照)を経由して外部に放出される。
そのため、キャニスタ14につながる大気開放経路18bが閉塞した場合であっても、給油前に燃料タンク10の内圧Pを下げることができる。これにより、フィラーキャップ12を開放する際、給油口11aから燃料蒸気が噴出することを抑制することができる。
また、多機能表示装置6に警報を表示等することにより操作者に異常を報知するので(ステップS21)、操作者は、大気開放経路18bの閉塞等が発生していることを知ることができる。そのため、操作者は、低速で給油する等、給油作業を安全に行うために、適切に対処することができる。また、操作者は、点検や修理等の迅速な対応ができる。
給油中は、密閉弁3及びパージバルブ4の開弁状態が維持される。そのため、注入される燃料によって押し出される気体は、蒸発燃料吸着経路18a(図1参照)、パージ経路19及び吸気経路21を経由して外部に放出される。
即ち、大気開放経路18bの閉塞等が発生した場合であっても、給油の際、燃料タンク10内の気体を大気に放出する抜け道が確保される。これにより、円滑な給油作業を行うことができる。
給油作業が終了し、操作者が給油口蓋13を閉じると、給油口蓋13が閉じられたことがフューエルリッドセンサ8によって検出される(ステップS26)。そうすると、制御装置2は、密閉弁3及びパージバルブ4を閉じる(ステップS27)。これにより、燃料タンク10が密閉される。
また、給油口蓋13が閉じられたことを検出したら(ステップS26)、制御装置2は、多機能表示装置6の警報表示等をOFFにする(ステップS27)。なお、給油口蓋13が閉じられた後も、多機能表示装置6に継続して警報を表示等しても良い。また、警報の履歴等を記憶し、その警報の履歴情報を呼び出して多機能表示装置6に表示させても良い。
図3は、車両用給油制御装置1の給油時の制御の他の例を示すフローチャートである。図3において、図2を参照して既に説明した制御ステップと同一若しくは同等の制御ステップについては、同一の符号を付している。
図3に示すように、燃料タンク10(図1参照)の内圧Pが基準圧力P1以上であり(ステップS11のNO)、給油スイッチ9の入力(ステップS0)からの経過時間Tが所定の基準時間T1を超え(ステップS20のYES)、パージバルブ4が開弁された後(ステップS21)、制御装置2(図1参照)は、圧力センサ7(図1参照)で検出される燃料タンク10の内圧Pが所定の基準圧力P1より低いか否かを判定する(ステップS22)。
そして、制御装置2は、燃料タンク10の内圧Pが所定の基準圧力P1よりも低くなったら(ステップS22のYES)、フューエルリッドロックソレノイド5を駆動して給油口蓋13のロックを解除する(ステップS24)。これにより、燃料タンク10の内圧Pが高い状態でフィラーキャップ12(図1参照)が開放されることを回避して、給油口11a(図1参照)からの燃料蒸気の噴出を抑制できる。
なお、この例のように燃料タンク10の内圧Pを検出して給油口蓋13を開放するタイミングを判断する方法に代えて、パージバルブ4を開弁してからの経過時間に基づいて給油口蓋13を開放する方法を採用しても良い。具体的には、パージバルブ4を開放してからの経過時間が、燃料タンク10の内圧Pが低下するために必要な時間を考慮して予め設定される所定の基準時間を超えたら、フューエルリッドロックソレノイド5によるロックを解除して給油口蓋13を開放しても良い。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更実施が可能である。
1 車両用給油制御装置
2 制御装置
3 密閉弁
4 パージバルブ
5 フューエルリッドロックソレノイド
6 多機能表示装置
7 圧力センサ
8 フューエルリッドセンサ
9 給油スイッチ
10 燃料タンク
11 給油筒
11a 給油口
12 フィラーキャップ
13 給油口蓋
14 キャニスタ
15 リーク診断装置
16 フィルタ
17 メカニカルリリーフバルブ
18 蒸発燃料排出経路
18a 蒸発燃料吸着経路
18b 大気開放経路
19 パージ経路
20 エンジン
21 吸気経路

Claims (5)

  1. 燃料タンク内の気体を外部に排出する蒸発燃料排出経路に設けられる密閉弁と、
    前記蒸発燃料排出経路とエンジンの吸気経路とをつなぐパージ経路に設けられるパージバルブと、
    前記燃料タンクの内圧を検出する圧力検出器と、
    操作者が給油口蓋の開放指示を入力するための給油スイッチと、を有し、
    前記給油スイッチの入力を検出したら前記密閉弁を開き、前記圧力検出器で検出される前記燃料タンクの内圧が所定の値よりも低ければ前記給油口蓋を開放し、
    前記給油スイッチの入力を検出して前記密閉弁を開いてから所定の時間が経過した後、前記圧力検出器で検出される前記燃料タンクの内圧が所定の値よりも高い場合、前記パージバルブを開き、その後に前記給油口蓋を開放することを特徴とする車両用給油制御装置。
  2. 前記給油スイッチの入力を検出して前記密閉弁を開いてから所定の時間が経過した後、前記圧力検出器で検出される前記燃料タンクの内圧が所定の値よりも高い場合、前記パージバルブを開き、前記燃料タンクの内圧が所定の値以下に低下したら前記給油口蓋を開放することを特徴とする請求項1に記載の車両用給油制御装置。
  3. 前記給油口蓋の開閉を検出する開閉検出器を有し、
    前記給油口蓋が閉じられたことを前記開閉検出器で検出するまで前記パージバルブの開状態を維持することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用給油制御装置。
  4. 前記給油スイッチの入力を検出してから所定の時間が経過した後、前記燃料タンクの内圧が所定の値よりも高い場合、操作者に異常を報知することを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の車両用給油制御装置。
  5. 前記蒸発燃料排出経路には、燃料蒸気を吸着及び脱離するキャニスタが設けられ、
    前記密閉弁は、前記燃料タンクと前記キャニスタとをつなぐ蒸発燃料吸着経路に介装され、
    前記パージ経路は、前記キャニスタと前記エンジンの吸気経路とをつなぐことを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の車両用給油制御装置。
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