JP5234014B2 - 燃料タンクシステム - Google Patents

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本発明は、燃料タンクからエンジンに燃料を供給するための燃料タンクシステムに関する。
燃料タンク内に、エンジンで使用される種類ではない燃料(不適合燃料)が給油された場合(いわゆる誤給油)に対する技術として、特許文献1には、透過率センサにより、燃料タンクに軽油が混入したと判定された場合には、これに対応した退避走行用制御を実行し、エンジンの高負荷運転や高回転運転を防止するようにした車両の制御装置が記載されている。
しかし、特許文献1に記載の技術では、不適合燃料が給油された誤給油の場合でもエンジンが駆動されてしまうため、エンジンの不具合を招くおそれがある。
特開2009−24569号公報
本発明は上記事実を考慮し、燃料タンクに不適合燃料が誤給油された場合に、エンジンの不具合の発生を抑制可能な燃料タンクシステムを得ることを課題とする。
請求項1に記載の発明では、エンジンに供給される燃料を収容可能な燃料タンクと、前記燃料タンクに収容された燃料を供給配管を通じて前記エンジンに送出するための燃料ポンプと、前記燃料タンクの内部に配置され、前記燃料タンクへ給油された燃料の種別を検出する燃料種別検出手段と、前記エンジン及び前記燃料ポンプの駆動を制御し、前記誤給油時には前記エンジンの駆動を禁止する駆動制御手段と、上端から下端まで連続する筒状に形成されて下端が前記燃料タンクの内部に開口され、燃料タンクに給油するためのインレットパイプと、前記インレットパイプの前記下端に設けられ、前記燃料種別検出手段によって検出された燃料の種別がエンジンに適合しない不適合燃料であった誤給油時に、前記インレットパイプを閉塞して前記燃料タンクへの給油を阻止する開閉弁を含む給油阻止手段と、を有する。
この燃料タンクシステムでは、誤給油時、すなわち、燃料タンクの内部に配置された燃料種別検出手段によって検出された燃料の種別がエンジンに適合しない不適合燃料であった場合に、給油阻止手段が、燃料タンクへの給油を阻止する。このため、燃料タンク内へ給油されてしまう不適合燃料の量を少なくできる。特に、インレットパイプを開閉弁によって閉塞するので、燃料タンクへの不適合燃料の給油を確実に阻止できる。しかも、開閉弁は上端から下端まで連続する筒状に形成されたインレットパイプの下端に設けられているので、これ以外の部位に設けられた構成と比較して、閉弁状態で燃料がインレットパイプの上端から溢れる事態を抑制可能となる。
また、誤給油時には、駆動禁止手段が、エンジンの駆動を禁止する。この結果、不適合燃料によってエンジンが駆動されることによるエンジンの不具合の発生を抑制できる。
なお、ここでいうエンジンの駆動禁止には、エンジン自体の駆動(回転)を直接的に禁止するもの他、たとえばエンジンへの燃料供給を停止する等によって、エンジンの駆動を間接的に禁止するものも含む。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記駆動制御手段が、前記誤給油時に前記エンジンの始動を禁止する。
このように、誤給油時には、エンジンの始動を禁止することで、エンジンは駆動最初期段階から全く駆動されなくなる。このため、不適合燃料によりエンジンが駆動されることによるエンジンの不具合の発生をより確実に抑制できる。
請求項3に記載の発明では、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記駆動制御手段が、前記誤給油時に前記燃料ポンプの駆動を禁止する。
このように、誤給油時には、燃料ポンプの駆動を禁止することで、エンジンに不適合燃料が供給されなくなる。このため、不適合燃料によってエンジンが駆動されることによるエンジンの不具合の発生をより確実に抑制できる。しかも、燃料ポンプの内部にも不適合燃料が流入しない(若しくは流入量を少なくできる)ので、燃料ポンプの不具合の発生も抑制できる。
本発明は上記構成としたので、燃料タンクに誤給油された場合に、エンジンの不具合の発生を抑制可能となる。
本発明の第1実施形態の燃料タンクシステムを示す概略構成図である。 本発明の第1実施形態の燃料タンクシステムのブロック図である。 本発明の第2実施形態の燃料タンクシステムを示す概略構成図である。 本発明の第2実施形態の燃料タンクシステムのブロック図である。 本発明の第3実施形態の燃料タンクシステムを示す概略構成図である。 本発明の第1実施形態の変形例の燃料タンクシステムを示す概略構成図である。
図1には、本発明の一実施形態の燃料タンクシステム12が示されている。この燃料タンクシステム12は自動車に搭載され、燃料をエンジンに供給するために使用されるものである。
燃料タンクシステム12は、燃料が収容される燃料タンク14を有している。燃料タンク14の上部にはインレットパイプ16の下端が接続されており、図示しない給油装置の給油ガンをインレットパイプ16の上端に接続して、燃料タンク14に給油することができる。燃料タンク14内の燃料Lは、燃料ポンプ40が駆動されることで、燃料供給配管28を通じてエンジン50に供給される。
インレットパイプ16の下端には、フラッパバルブ32が取り付けられている。フラッパバルブ32は、インレットパイプ16から燃料タンク14への燃料の移動時は開弁されて燃料移動を許容するが、逆方向への燃料の移動時には閉弁されて、この逆方向への燃料移動を阻止するようになっている。さらにインレットパイプ16の下端には、電磁式インレット開閉バルブ36も取り付けられており、後述するECU44によって開閉される。第1実施形態では、この電磁式インレット開閉バルブ36が、本発明に係る開閉弁となっている。なお、電磁式インレット開閉バルブ36がフラッパバルブ32の機能も備えるようにECU44で制御される構成とし、フラッパバルブ32を省略してもよい。
燃料タンク14の上方には、内部に活性炭が充填されたキャニスタ18が備えられており、燃料タンク14とベーパ配管34で接続されている。キャニスタ18は、たとえば給油時に生じた蒸発燃料ガスを吸着し、車両走行時等には脱離させる。キャニスタ18の大気側ポート20には、導入される大気を浄化するためのフィルタ22を備えた大気開放配管24が接続されている。
また、キャニスタ18のパージポート21には、エンジン50へのパージ配管23が接続されている。キャニスタ18のパージ時には、脱離された蒸発燃料がパージ配管23を通じてエンジン50に送られるようになっている。また、キャニスタ18には大気開放配管24の一端がキャニスタクローズバルブ52を介して接続されている。大気開放配管24の他端は、インレットパイプ16の上端近傍において大気開放されている。燃料タンク14内の蒸発燃料を含む気体がベーパ配管34を通じてキャニスタ18に導入されると、蒸発燃料はキャニスタ18内の吸着剤(活性炭)で吸着されると共に、気体は大気開放配管24から大気開放される。また、キャニスタ18のパージ時には、大気開放配管24を通じて、大気がキャニスタ18に導入される。
ベーパ配管34の下端には、フロート状の弁体38Bを供えた満タン規制バルブ38が設けられている。給油時に燃料Lの液面LSが上昇した場合でも、液面LSが満タン規制バルブ38に達するまでは、弁体38Bはベーパ配管34を閉塞しておらず、燃料タンク14内の気体がベーパ配管34からキャニスタ18に移動する。キャニスタ18では、蒸発燃料が活性炭に吸着された後に、気体が大気開放配管24を通じて大気開放される。このため、給油が妨げられることはない。これに対し、液面LSが満タン規制バルブ38に達して弁体38Bが燃料に浮き、ベーパ配管34を閉塞すると、以降は燃料タンク14内の気体がキャニスタ18に移動できなくなる。
燃料タンク14とインレットパイプ16の上部とは、ブリーザパイプ26で接続されている。ブリーザパイプ26の下端は開口部30とされており、燃料タンク14内の上部(インレットパイプ16の下端よりも上方)に位置している。ブリーザパイプ26の上端はインレットパイプ16の上部に開放されている。
燃料タンク14内には、底面14B上にインタンクセンサ42が配置されている。インタンクセンサ42は、燃料タンク14内に存在する液体の特定の物性値を計測することで、その液体の種別や性状を検出することが可能なセンサとされている。たとえば、エンジン50がガソリンエンジンの場合には、燃料タンク14にも燃料としてガソリンが給油されるべきであるが、軽油やアルコール等が誤って給油される場合も想定し、これらの物性値の違いに基づいて、燃料の種別を的確に検出できるようになっている。なお、このよう的確に燃料種別を検出(判定)するためには、測定する物性値として1種類だけでなく、複数の物性値を測定するようにしてもよい。
図2に示すように、インタンクセンサ42で検出された燃料種別の情報は、ECU44に送られる。ECU44では、この情報を元に、給油された燃料が、エンジン50に適合する燃料(適合燃料)であるか、もしくは適合しない燃料(不適合燃料)であるかを判断する。そして、不適合燃料であると判断した場合には、車両に設けられた報知装置46により、乗員又は給油者に対し、給油された燃料が不適合燃料である旨を報知する。なお、報知装置46としては、たとえば、警報音や音声ガイド等を用いるものであってもよいし、ランプやディスプレイ表示を用いるものであってもよいが、給油者に確実に報知できるようにするためには、少なくとも音声を用いることが好ましい。
図2から分かるように、ECU44はエンジン50及び燃料ポンプ40にも接続されており、エンジン50及び燃料ポンプ40の駆動を制御する。また、ECU44は、後述するように、エンジン50が始動停止されたり、燃料ポンプ40が駆動停止されたりした状態を操作により解除するための解除操作ボタン(図示省略)を備えている。
次に、本実施形態の燃料タンクシステム12の作用を説明する。
通常状態では、ECU44は、電磁式インレット開閉バルブ36を開弁している。この状態で、インレットパイプ16を通じて、図示しない給油ガンから燃料を給油すると、燃料タンク14内で燃料Lの液面LSが上昇する。このとき、燃料タンク14内の蒸発燃料ガスはベーパ配管34を通じてキャニスタ18へと移動するので、燃料の給油が妨げられることはない。
また、給油時には燃料タンク14内の蒸発燃料の一部がブリーザパイプ26の内部を通って給油ガンの近傍に送られる。そして、インレットパイプ16内に送られた蒸発燃料ガスは、給油中の燃料といっしょに巻き込まれる空気に含ませて燃料タンク14に再度送られる(燃料が循環される)。これにより、給油時にキャニスタ18に送られる蒸発燃料ガスの量を少なくして、キャニスタ18の負荷を少なくすると共に、蒸発燃料ガスの大気への放出をより確実に防止可能となる。そして、燃料Lの液面LSが、満タン規制バルブ38に達すると、ベーパ配管34が満タン規制バルブ38によって閉塞されるので、燃料タンク14の気体はベーパ配管34を通じて排出されなくなる。燃料は、インレットパイプ16内を上昇して給油ガンの先端に達するので、給油ガンが到達した燃料を検知すると、図示しない給油装置の自動停止機構が作動し、給油が停止される。
本実施形態の燃料タンクシステム12では、燃料タンク14内に設けられたインタンクセンサ42が、給油された燃料の種別を検知し、その情報をECU44に送っている。ECU44では、給油燃料が、エンジン50に適合する燃料(適合燃料)であった場合には、引き続き電磁式インレット開閉バルブ36を開弁状態に維持する。これに対し、給油燃料が、エンジン50に適合し燃料(不適合燃料)であった場合は誤給油であると考えられるので、インタンクセンサ42からこの情報がECU44に送られると、ECU44は報知装置46を駆動する。給油者は、不適合燃料を給油していることを知ることにより、給油を停止(阻止)できる。
ここで、ECU44は、電磁式インレット開閉バルブ36を閉弁する。これにより、燃料タンク14内の燃料が満タン液位に達していない状態であっても、インレットパイプ16が閉塞されるので、不適合燃料は、以降は燃料タンク14内に給油されなくなる。すなわち、燃料タンク14内に流入してしまう不適合燃料の量を、このような電磁式インレット開閉バルブ36を閉弁しない構成と比較して、より少なくできる。たとえば、誤給油が発生した後の、燃料タンク14内の燃料の入れ替え作業の手間を少なくする(好ましくは、入れ替え作業が実質的に不要となる程度に、不適合燃料の流入量を少なくできる)。
しかも、電磁式インレット開閉バルブ36は、インレットパイプ16の下端に設けられているので、下端以外の位置に電磁式インレット開閉バルブ36が設けられた構成と比較して、インレットパイプ16の閉塞位置から上端までの距離が長くなっている。したがって、電磁式インレット開閉バルブ36の閉弁後にインレットパイプ16内を上昇した燃料(不適合燃料)の、インレットパイプ16からの溢出(吹き返す現象)を抑制できる。
さらに、ECU44は、エンジン50の始動を禁止する。具体的には、たとえば、エンジン50を始動させるためのスターターモーターへの通電を遮断する。これに加えて、エンジン50を機械的にロックすることにより、強制的に駆動を禁止してもよい。このように、誤給油時にエンジン50の始動を禁止することで、不適合燃料によってエンジン50が駆動されることによる、エンジン50の作動不良や不調の発生を抑制できる。
加えて、本実施形態では、誤給油時に、ECU44が燃料ポンプ40の駆動も禁止する。これにより、燃料ポンプ40内に不適合燃料が流入しなくなる(あるいは、流入量を少なくできる)ので、不適合燃料によって燃料ポンプ40が駆動されることによる燃料ポンプ40の作動不良や不調の発生を防止できる。しかも、燃料ポンプ40を駆動停止すると、以降は不適合燃料がエンジン50に送られなくなる。したがって、燃料ポンプ40を駆動停止しない構成と比較して、エンジン50に不適合燃料が供給されることに起因するエンジン50の不具合の発生を、より確実に防止可能となる。
なお、このようにして、誤給油時にエンジン50の始動が禁止されると共に、燃料ポンプ40が駆動が禁止された状態は、特殊な操作を行ったり、専用の工具を用いたりすることなく、所定の手順でECU44の解除操作ボタン(図示省略)等を操作することで解除して、通常の状態に復帰させることができる。この場合においても、電磁式インレット開閉バルブ36の閉弁状態は維持し、インレットパイプ16内に溜まった不適合燃料が燃料タンク14内に流入しないようにすることが好ましい。そして、通常状態に復帰した後は、誤給油が発生した場所から、車両の整備、修理等を行う場所まで、一時的にエンジン50を駆動して車両を移動させることが可能であり、他の車両を用いて牽引する必要がない。
上記第1実施形態において、電磁式インレット開閉バルブ36としては、単に開弁及び閉弁のみを行うものであってもよいが、開度の調整が可能な弁(任意の開度にできる構造のもの)を用い、開弁状態から閉弁状態に移行するときに、所定の閉じ速度で閉弁する構成とすれば、急激にインレットパイプ16が閉塞されなくなるので、より確実に、インレットパイプ16からの燃料の吹き返しを抑制できる。
図3には、本発明の第2実施形態の燃料タンクシステム62が示されている。以下、第2実施形態において、第1実施形態と同一の構成要素、部材等については同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
第2実施形態の燃料タンクシステム62では、第1実施形態の燃料タンクシステム12の電磁式インレット開閉バルブ36に代えて、電磁式満タン規制バルブ64が設けられている。この電磁式満タン規制バルブ64は、第1実施形態の満タン規制バルブ38と同様にベーパ配管34の下端に設けられている。そして、燃料タンク14内の液面が上昇すると弁体38Bが上昇してベーパ配管34を閉塞する点は、第1実施形態の満タン規制バルブ38と同様であるが、さらに、第2実施形態の電磁式満タン規制バルブ64では、弁体38Bを上下動させるアクチュエータ64Aが備えられている。図4にも示すように、電磁式満タン規制バルブ64はECU44によって制御されて閉弁され、ベーパ配管34を閉塞できるようになっている。
このような構成とされた第2実施形態の燃料タンクシステム62においても、通常状態では、ECU44は、電磁式満タン規制バルブ64を開弁しているので、インレットパイプ16を通じて、図示しない給油ガンから燃料を給油すると、燃料タンク14内の蒸発燃料ガスはベーパ配管34を通じてキャニスタ18へと移動し、さらに大気開放配管24を通じて大気に開放されるので、燃料の給油が妨げられることはない。そして、燃料タンク14内で燃料Lの液面LSが上昇し電磁式満タン規制バルブ64に達すると、ベーパ配管34が電磁式満タン規制バルブ64によって閉塞され、燃料タンク14の気体は排出されなくなるので、燃料がインレットパイプ16内を上昇して給油ガンの先端に達し、給油が停止される。
第2実施形態の燃料タンクシステム62において、誤給油時には、ECU44は報知装置46を駆動すると共に、エンジン50の始動を禁止し、さらに、燃料ポンプ40の駆動も禁止する。これらの点は、第1実施形態の燃料タンクシステム12と同様の動作である。
また、誤給油時には、ECU44は電磁式満タン規制バルブ64を閉弁する。これにより、燃料タンク14内の燃料が満タン液位に達していない状態であっても、燃料タンク14内から気体が外部に排出されなくなって、燃料タンク14の内圧が上昇する。内圧上昇によりインレットパイプ16の下端のフラッパバルブ32が閉弁されるので、不適合燃料は、インレットパイプ16内を上昇して給油ガンに達し、以降は燃料タンク14内に給油されなくなる。すなわち、不適合燃料の給油時にベーパ配管34を閉塞しない構成と比較して、燃料タンク14内に流入してしまう不適合燃料の量をより少なくできる。
しかも、フラッパバルブ32はインレットパイプ16の下端に設けられており、インレットパイプ16はその下端で閉塞される。したがって、インレットパイプ16が、下部以外の部位で閉塞される構成と比較して、フラッパバルブ32の閉弁後にインレットパイプ16内を上昇した燃料(不適合燃料)の、インレットパイプ16からの溢出(吹き返する現象)を抑制できる。
なお、上記説明から分かるように、第2実施形態では、フラッパバルブ32が、本発明に係る開閉弁となっている。
図5には、本発明の第3実施形態の燃料タンクシステム72が示されている。以下、第3実施形態において、第1実施形態又は請求項2実施形態と同一の構成要素、部材等については同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
第3実施形態の燃料タンクシステム72では、第1実施形態の燃料タンクシステム12と同様に、ベーパ配管34の下端には満タン規制バルブ38(電磁式である必要はない)が設けられている。また、大気開放配管24に備えられたキャニスタクローズバルブ52がECU44によって制御され、大気開放配管24を開閉できる点も、第1実施形態や第2実施形態と同様であるが、第3実施形態では特に、誤給油時に、キャニスタクローズバルブ52が大気開放配管24を閉塞するようにECU44で開閉制御される点が、第1実施形態や第2実施形態と異なる。
このような構成とされた第3実施形態の燃料タンクシステム72においても、通常状態では、ECU44は、キャニスタクローズバルブ52を開弁しているので、インレットパイプ16を通じて、図示しない給油ガンから燃料を給油すると、燃料タンク14内の蒸発燃料ガスはベーパ配管34を通じてキャニスタ18へと移動し、さらに大気開放配管24を通じて大気に開放されるので、燃料の給油が妨げられることはない。そして、燃料タンク14内で燃料Lの液面LSが上昇し満タン規制バルブ38に達すると、ベーパ配管34が満タン規制バルブ38によって閉塞され、燃料タンク14の気体は排出されなくなるので、燃料がインレットパイプ16内を上昇して給油ガンの先端に達し、給油が停止される。
第3実施形態の燃料タンクシステム62において、誤給油時には、ECU44は報知装置46を駆動すると共に、エンジン50の始動を禁止し、さらに、燃料ポンプ40の駆動も禁止する。これらの点は、第1実施形態の燃料タンクシステム12及び第2実施形態の燃料タンクシステム62と同様の動作である。
また、誤給油時には、ECU44はキャニスタクローズバルブ52を閉弁する。これにより、燃料タンク14内の燃料が満タン液位に達していない状態であっても、燃料タンク14内から気体が外部に排出されなくなって、燃料タンク14の内圧が上昇する。インレットパイプ16の下部のフラッパバルブ32が閉弁されるので、不適合燃料は、インレットパイプ16内を上昇して給油ガンに達し、以降は燃料タンク14内に給油されなくなる。すなわち、不適合燃料の給油時に大気開放配管24を閉塞しない構成と比較して、燃料タンク14内に流入してしまう不適合燃料の量をより少なくできる。
しかも、フラッパバルブ32はインレットパイプ16の下端に設けられており、インレットパイプ16はその下端で閉塞される。したがって、インレットパイプ16が、下部以外の部位で閉塞される構成と比較して、フラッパバルブ32の閉弁後にインレットパイプ16内を上昇した燃料(不適合燃料)の、インレットパイプ16からの溢出(吹き返す現象)を抑制できる。
なお、上記説明から分かるように、第3実施形態においても第2実施形態と同様、フラッパバルブ32が、本発明に係る開閉弁となっている。
このように、第2実施形態の燃料タンクシステム62及び第3実施形態の燃料タンクシステム72のいずれも、誤給油時には燃料タンク14内の気体を排出する経路を遮断するようにしている。すなわち、燃料タンク14の内の気体を排出する経路であれば、その経路の任意の位置に遮断のための部材を設ければよく、たとえば、上記した満タン規制バルブの位置(ベーパ配管34の下端)や、キャニスタクローズバルブ52の位置(大気側ポート20)でなくてもよい。さらに、誤給油時に、燃料タンク14内の気体の排出を遮断できればよく、たとえば、ブリーザパイプ26に設けてもよい。
図6には、本発明の第1実施形態の変形例の燃料タンクシステム82が示されている。この変形例の燃料タンクシステム82では、ベーパ配管34が燃料タンク14内において分岐されており、分岐配管84の先端にロールオーバーバルブ86が設けられている。ロールオーバーバルブ86も弁体86Bを備えており、通常状態では燃料タンク14の内圧を調整することが可能とされている。そして、車体が横転した場合等には閉弁されて、燃料タンク14からの燃料の流出を抑制する。すなわち、変形例の燃料タンクシステム82では、第1実施形態の燃料タンクシステム12の効果に加えて、車体横転時の燃料タンク14からの燃料流出の抑制という効果も奏する。
なお、第2実施形態の燃料タンクシステム62や、第3実施形態の燃料タンクシステム72において、上記変形例の燃料タンクシステム82と同様に、ベーパ配管34から分岐配管84を分岐し、この分岐配管84の先端にロールオーバーバルブ86を設けた構成としてもよい。
上記実施形態では、誤給油時に、エンジン50の始動を禁止すると共に、燃料ポンプ40の駆動を禁止する構成を挙げているが、要するに、エンジン50の駆動を禁止することが可能であれば、不適合燃料が供給されることに起因するエンジン50の不具合の発生を抑制できる。たとえば、エンジン50の始動を禁止するのみ(燃料ポンプ40の駆動は禁止しない)であってもよい。また、燃料ポンプ40の駆動を禁止するのみであっても、エンジン50の駆動の最初期にわずかに回転することがあるが、エンジン50に燃料が供給されなくなくので、結果的にエンジン50の駆動を禁止できる。エンジン50は、始動段階(駆動の最初期)から駆動を停止されることが好ましいが、このように一旦駆動された後に、駆動禁止されてもよい。
12 燃料タンクシステム
14 燃料タンク
16 インレットパイプ
18 キャニスタ
32 フラッパバルブ(開閉弁
34 ベーパ配管
36 電磁式インレット開閉バルブ(開閉弁
38 満タン規制バルブ
38B 弁体
40 燃料ポンプ
42 インタンクセンサ
46 報知装置
50 エンジン
52 キャニスタクローズバルブ
62 燃料タンクシステム
64 電磁式満タン規制バルブ
72 燃料タンクシステム
82 燃料タンクシステム
L 燃料
LS 液面

Claims (3)

  1. エンジンに供給される燃料を収容可能な燃料タンクと、
    前記燃料タンクに収容された燃料を供給配管を通じて前記エンジンに送出するための燃料ポンプと、
    前記燃料タンクの内部に配置され、前記燃料タンクへ給油された燃料の種別を検出する燃料種別検出手段と、
    前記エンジン及び前記燃料ポンプの駆動を制御し、前記誤給油時には前記エンジンの駆動を禁止する駆動制御手段と、
    上端から下端まで連続する筒状に形成されて下端が前記燃料タンクの内部に開口され、燃料タンクに給油するためのインレットパイプと、
    前記インレットパイプの前記下端に設けられ、前記燃料種別検出手段によって検出された燃料の種別がエンジンに適合しない不適合燃料であった誤給油時に、前記インレットパイプを閉塞して前記燃料タンクへの給油を阻止する開閉弁を含む給油阻止手段と、
    を有する燃料タンクシステム。
  2. 前記駆動制御手段が、前記誤給油時に前記エンジンの始動を禁止する請求項1に記載の燃料タンクシステム。
  3. 前記駆動制御手段が、前記誤給油時に前記燃料ポンプの駆動を禁止する請求項1又は請求項2に記載の燃料タンクシステム。
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