JP6237996B2 - 車両の燃料装置 - Google Patents
車両の燃料装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6237996B2 JP6237996B2 JP2013198507A JP2013198507A JP6237996B2 JP 6237996 B2 JP6237996 B2 JP 6237996B2 JP 2013198507 A JP2013198507 A JP 2013198507A JP 2013198507 A JP2013198507 A JP 2013198507A JP 6237996 B2 JP6237996 B2 JP 6237996B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- fuel tank
- fuel
- bypass
- electromagnetic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Supplying Secondary Fuel Or The Like To Fuel, Air Or Fuel-Air Mixtures (AREA)
Description
このような密閉システムでは、燃料タンク内の蒸散ガスは、エンジン運転の機会を利用して処理(燃焼)されるが、給油時に発生する蒸散ガスは給油中に処理が出来ないため、密閉システムの燃料装置では、給油時の対策として、専用(給油時用)のキャニスタを用い、さらに燃料タンクとキャニスタとを連通するベーパ通路、同ベーパ通路を開閉するノーマリークローズの密閉弁を用いて、常態のときは、密閉弁の封鎖により、燃料タンク内を密閉し、給油時は、密閉弁の開放により、燃料タンク内の蒸散ガスをキャニスタへ導いて、キャニスタに蒸散ガスを吸着させ、燃料タンクの給油口から蒸散ガスが大気中へ放出されるのを防いでいる(特許文献1など参照)。ちなみに、キャニスタに吸着された蒸散ガスは、エンジン運転時、エンジンの吸気側へパージされる。
例えば、燃料タンク内の圧力を検出する圧力センサや制御部などで構成されるリーク検出部を用いて、車両のIGオン時や、例えばユーザが不在な駐車時といったIGオフ時の適宜なタイミング(所定時間毎:例えば5h毎など)のとき、燃料タンク内の閉空間(燃料タンク内の液面から上の空間、密閉弁で閉じられる通路部分やフィラキャップで塞がれる給油口までの通路部分を含む閉空間)において、蒸散ガスのリークの有無を判定している(特許文献1など参照)。ちなみに蒸散ガスのリークが生じていると判定すると、車両の計器盤にインジケータなどで、ユーザにリークが有る旨を報知し、措置を促す。
請求項4に記載の発明は、更に、電磁開閉弁がロックされた後、電磁開閉弁を非通電状態にする通電制御部を有することとした。
それ故、たとえ蒸散ガスが燃料タンク外へリークする事態が生じたとしても、リーク箇所から放出される蒸散ガスを最小限に抑えることができる。
請求項3の発明によれば、簡単な構造ですむため、誤作動等を防止できる。
請求項4の発明によれば、車両に搭載されているバッテリの電力が、むやみに消費されずにすむ。
図1は、本発明を適用した車両、例えば走行用モータとエンジンとを組み合わせたハイブリッド自動車に用いられる燃料装置の概略の構成を示し、図2〜図6は同燃料装置の各部の構造や動作や制御などを示している。
図1に示される燃料装置を説明すると、1はレシプロエンジン(本願のエンジンに相当)、10は燃料(ガソリンなど液体燃料)を貯留する燃料タンク、30は同燃料タンク10内の蒸散ガスを処理する蒸散ガス処理部、50は同蒸散ガス処理部30に装備される専用(給油時)のキャニスタを示している。
燃料タンク10は、例えば扁平形タンクで形成される。燃料タンク10内の上部には、フュエルカットバルブ11(例えばフロートバルブで構成)や、同バルブ11に二ウェイバルブ12を介して接続されたレベリングバルブ13(例えばフロートバルブで構成)などが配設されている。そして、燃料の液面で塞がる、レベリングバルブ13の下部に有る開口の位置付近を、燃料タンク10の満タン位置と規定している。
また制御部38には、密閉システムの管理のため、燃料タンク10の密閉性をチェックするリークチェック機能が設定されている。このリークチェック機能は、例えば車両のIGオン時や、IGオフ時(駐車時など)の適宜な時期に、例えば負圧ポンプ52を作動、切換バルブ54を負圧ポンプ52側へ切換動、密閉弁35を開作動させて、負圧ポンプ52で発生した負圧で燃料タンク内10を所定の圧力値まで下げる機能、同圧力値で燃料タンク10内を密閉状態のまま放置する機能、圧力センサ24の圧力値を用いて、所定時間経過後の燃料タンク10内の圧力値の変化から燃料タンク10内の領域δ(燃料タンク10内の空間や、密閉弁35で閉じられた通路部分や、フュエルキャップ21で塞がれた給油口20までの通路部分を含む閉空間)における蒸散ガスのリークの有無を判定する機能などで構成される。ちなみに、リークが有ると判定されると、車両の計器盤などで、リークが有る旨を報知(インジケータなど)し、その措置を促すようにもしてある。こうしたリークチェック機能、リークチェックモジュール51、制御部38などから、燃料タンク10内からの蒸散ガスの漏出を検出するリーク検出部27を構成している。
バイパス構造45は、密閉弁35を挟んだベーパ通路31の上流部分と下流部分との間、例えば安全弁40の直前および直後となる上流部分と下流部分との間を連通するバイパス通路42(本願のバイパス路に相当)と、このバイパス通路42に介装されたバイパス弁43とを有して構成される。バイパス弁43の全体構造が図2および図3に示され、同バイパス弁43の主要部が図4に示されている。
詳しくは例えば電磁開閉弁60は、細長の有筒形のヨークで形成される筒部62の周りに環状のコイル63を設け、筒部62内に復帰用スプリング65およびプランジャ66を進退可能に収めて構成されるソレノイド67と、筒部62の先端部に設けた弁部68とを有して構成される。弁部68は、I形の弁室70aが内部に形成された弁本体70と、弁室70aの先端壁中央および側壁に設けた一対の出入口部71a,71bと、弁本体70の弁室70a内に摺動可能に収められた有底筒形の弁部材73とを有して構成され、弁部材73の動きで、出入口71a,71b間の流通路69を開閉可能としている。具体的には、弁部材73の周側壁73aは、弁室70aの内周面と摺接する。また弁部材73の前面壁73bは、図4に示されるように外周側に形成した複数の円弧形の通孔72aと、中央部に設けた円形のシート部72b(出入り口71aの開口よりも大)とを有している。出入口部71a,71bは、バイパス通路42の途中に介装されるものである。
図2、図3、図5および図6を参照して、この蒸散ガスの漏出を抑える技術を説明すると、図5中のステップS1のように、密閉システムでは、IGスイッチオンのときや、IGスイッチオフの適宜な時期のときに、燃料タンク10内のリークチェックが行われる。
しかも、バイパス弁43には、電磁開閉弁60の弁部材73を開状態にロックするロック手段61を用いたので、たとえ車両の駐車中、燃料タンク10内のリークが検出された場合でも、バイパス弁43を開状態に維持できる。特に電磁開閉弁60を非通電状態にする制御により、車両に搭載されているバッテリの電力が、むやみに消費されずにすむ。
図7および図8は、本発明の第2の実施形態を示す。
具体的には、例えば弁部材73の周側壁73aに、ホルダ89内に付勢スプリング90とピン部材91を収めてピン部材91を突没可能としたピンモジュール94を設け、弁室70aの内周面に、ピン部材91の先端部と係止可能な係止穴95を設けて、弁部材73が開位置まで変位(退避)したとき、ピン部材91が付き出て係止穴95と係止し、開状態の弁部材72をロックする(図8)。
また、図7および図8中の二点鎖線に示されるように係止穴95に、弁本体70を貫通する貫通孔を用い、弁室70aの側部に有る出入口70bを、閉状態の弁部材73の周側壁73aで塞がれる位置に変更してもよく、このようにすると、燃料タンクのリーク箇所の修理をした後、外部から貫通孔へ、工具、例えばドライバ工具の先端部を差し込んで、ピン部材91を押し込めば、再びバイパス43はノーマリークローズに戻り、何度でもバイパス43が再利用できる。むろん、貫通孔(係止穴95)の外部に開口する開口端は、蓋部材97で塞いで、防水やキャニスタからの透過を抑制している。
本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々可変して実施しても構わない。例えば上述した実施形態では、ピン部材を用いてバイパス弁を開状態にロックする構造を挙げたが、他の構造を用いて、蒸散ガスがリークしたときバイパス弁を開状態にロックして、バイパス通路を開放させ続けるようにしてもよい。また上述した実施形態では、キャニスタ弁を用いた密閉システムを挙げたが、これに限らず、キャニスタ弁を用いない密閉システムでも構わない。
27 リーク検出部
31 ベーパ通路
35 密閉弁
38 制御部(通電制御部)
42 バイパス通路(バイパス路)
43 バイパス弁
50 キャニスタ
60 電磁開閉弁
61 ロック手段
73a 周側壁(係止部)
80 ロック機構
82 ピン部材(ロック部材)
83 付勢スプリング(弾性部材)
Claims (4)
- 燃料を貯留する燃料タンクと、
前記燃料タンク内に発生する燃料の蒸発ガスを吸着するキャニスタと、
前記燃料タンク内と前記キャニスタとを連通し、前記燃料タンク内の蒸発ガスを前記キャニスタへ導くベーパ通路と、
前記ベーパ通路に設けられ、前記ベーパ通路を封鎖し前記燃料タンク内を密閉状態にする密閉弁と、
前記ベーパ通路に前記密閉弁と共に設けられる、双方向性の安全弁と、
前記密閉弁及び前記安全弁を挟んだ前記ベーパ通路の上流部分と下流部分とを連通し前記密閉弁をバイパスするバイパス通路と、
前記密閉状態の燃料タンク内の閉空間から外部へ燃料の蒸散ガスのリークを検出するリーク検出部と、
前記リーク検出部にて前記燃料タンク内から蒸散ガスのリークが検出されると、前記バイパス路を閉鎖状態から開放するバイパス弁と
を備える車両の燃料装置。 - 前記バイパス弁は、
非通電状態で前記バイパス路を閉じ通電状態では前記バイパス路を開くノーマリークローズの電磁開閉弁であり、
開状態の前記電磁開閉弁をロックするロック手段とを有する
請求項1に記載の車両の燃料装置 - 前記ロック手段は、
前記電磁開閉弁をロックするロック部材と、
前記ロック部材を付勢する弾性部材と、
前記電磁開閉弁が開状態になると、前記付勢されたロック部材と係止して前記電磁開閉弁をロックする係止部と
を有する請求項2に記載の車両の燃料装置。 - 更に、前記電磁開閉弁がロックされた後、前記電磁開閉弁を非通電状態にする通電制御部を有する請求項3に記載の車両の燃料装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013198507A JP6237996B2 (ja) | 2013-09-25 | 2013-09-25 | 車両の燃料装置 |
US14/472,563 US9670885B2 (en) | 2013-09-11 | 2014-08-29 | Fuel apparatus for vehicle |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013198507A JP6237996B2 (ja) | 2013-09-25 | 2013-09-25 | 車両の燃料装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015063950A JP2015063950A (ja) | 2015-04-09 |
JP6237996B2 true JP6237996B2 (ja) | 2017-11-29 |
Family
ID=52832035
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013198507A Active JP6237996B2 (ja) | 2013-09-11 | 2013-09-25 | 車両の燃料装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6237996B2 (ja) |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5654372U (ja) * | 1979-09-29 | 1981-05-12 | ||
JPS5782269U (ja) * | 1980-11-08 | 1982-05-21 | ||
JP2743238B2 (ja) * | 1992-12-18 | 1998-04-22 | 本田技研工業株式会社 | 蒸発燃料処理装置 |
JPH09268952A (ja) * | 1996-03-29 | 1997-10-14 | Suzuki Motor Corp | 内燃機関の蒸発燃料制御装置 |
JP3705398B2 (ja) * | 1997-12-26 | 2005-10-12 | スズキ株式会社 | 内燃機関の蒸発燃料制御装置 |
JP3706785B2 (ja) * | 2000-02-02 | 2005-10-19 | 本田技研工業株式会社 | 蒸発燃料処理装置 |
JP5538184B2 (ja) * | 2010-11-02 | 2014-07-02 | 本田技研工業株式会社 | 燃料タンクの蒸発燃料処理装置 |
JP5672454B2 (ja) * | 2011-07-07 | 2015-02-18 | 三菱自動車工業株式会社 | 内燃機関の燃料蒸発ガス排出抑止装置 |
-
2013
- 2013-09-25 JP JP2013198507A patent/JP6237996B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015063950A (ja) | 2015-04-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5749250B2 (ja) | 高圧流体リザーバ用バルブアセンブリ | |
JP5961026B2 (ja) | 蒸発燃料処理装置 | |
US8622088B2 (en) | Solenoid valves capable of controlling valve-opening area | |
US9097216B2 (en) | Fuel vapor purge device | |
JP6287581B2 (ja) | 蒸発燃料処理装置 | |
JP6287809B2 (ja) | 燃料タンクシステム | |
JP2016121791A (ja) | 流量制御弁及び蒸発燃料処理装置 | |
KR100986062B1 (ko) | 차량용 연료증발가스 재순환 장치 | |
JP6269929B2 (ja) | 車両の燃料装置 | |
JP5913024B2 (ja) | 蒸発燃料処理装置 | |
CN111448093A (zh) | 用于将燃料箱与净化罐隔离的蒸发排放物控制系统和方法 | |
US9670885B2 (en) | Fuel apparatus for vehicle | |
EP3575587B1 (en) | Evaporative emissions control system leak check module including first and second solenoid valves | |
CN107776397B (zh) | 燃油油气回收系统 | |
JP2016527145A (ja) | 燃料タンクのチェックバルブ | |
JP6399278B2 (ja) | 車両の燃料タンク装置 | |
JP5193352B2 (ja) | 自動車用燃料タンク | |
JP2008132989A (ja) | 車両用燃料タンク装置 | |
JP6237996B2 (ja) | 車両の燃料装置 | |
JP6089683B2 (ja) | 密閉式の燃料タンクシステム | |
JP6237994B2 (ja) | 車両の燃料装置 | |
JP4638319B2 (ja) | 燃料タンクの蒸発燃料放出抑制装置 | |
JP2010221886A (ja) | 車両用燃料タンク | |
JP4877172B2 (ja) | 燃料蒸気排出抑制装置 | |
KR101834215B1 (ko) | 활성탄 역류방지구조를 구비한 차량의 연료 공급 장치 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160729 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170419 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170420 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170619 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20171004 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20171017 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6237996 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |