JP6237996B2 - 車両の燃料装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の燃料装置に係り、詳しくは密閉した燃料タンク内から外部へリークする蒸発ガスを抑えるようにした燃料装置に関する。
車両、特に走行用モータとエンジンを組み合わせたハイブリッド車などエンジンの運転をする機会が少ない車両の燃料装置では、燃料タンク内の蒸散ガスが大気に放散されるのを抑えるため、燃料タンク内を密閉とする密閉システムを採用して、燃料タンク外へ蒸散燃料が漏出するのを防いでいる。
このような密閉システムでは、燃料タンク内の蒸散ガスは、エンジン運転の機会を利用して処理(燃焼)されるが、給油時に発生する蒸散ガスは給油中に処理が出来ないため、密閉システムの燃料装置では、給油時の対策として、専用(給油時用)のキャニスタを用い、さらに燃料タンクとキャニスタとを連通するベーパ通路、同ベーパ通路を開閉するノーマリークローズの密閉弁を用いて、常態のときは、密閉弁の封鎖により、燃料タンク内を密閉し、給油時は、密閉弁の開放により、燃料タンク内の蒸散ガスをキャニスタへ導いて、キャニスタに蒸散ガスを吸着させ、燃料タンクの給油口から蒸散ガスが大気中へ放出されるのを防いでいる(特許文献1など参照)。ちなみに、キャニスタに吸着された蒸散ガスは、エンジン運転時、エンジンの吸気側へパージされる。
ところで、こうした燃料装置では、燃料タンクの管理のため、密閉状態の燃料タンクから蒸散ガスがリークしているか否かを検出することが行われる。
例えば、燃料タンク内の圧力を検出する圧力センサや制御部などで構成されるリーク検出部を用いて、車両のIGオン時や、例えばユーザが不在な駐車時といったIGオフ時の適宜なタイミング(所定時間毎:例えば5h毎など)のとき、燃料タンク内の閉空間(燃料タンク内の液面から上の空間、密閉弁で閉じられる通路部分やフィラキャップで塞がれる給油口までの通路部分を含む閉空間)において、蒸散ガスのリークの有無を判定している(特許文献1など参照)。ちなみに蒸散ガスのリークが生じていると判定すると、車両の計器盤にインジケータなどで、ユーザにリークが有る旨を報知し、措置を促す。
特開2013− 19281号公報
しかしながら、密閉弁は、燃料タンク内のリーク検出判定を終えた後も封鎖状態が続いているため、リークが生じていた場合、燃料タンク内の蒸散ガスは、キャニスタへ行かず、リークの生じているリーク箇所から漏出し続ける。このため、駐車時などでは、燃料タンク内の蒸散ガスがユーザの気が付かない間に、全て大気中へ放出されてしまうことがある。
そこで、本発明の目的は、燃料タンク内から蒸散ガスのリークが検出されたとき、リーク箇所から大気中へ放出される蒸散ガスが最小限に抑えられる車両の燃料装置を提供する。
請求項1に記載の発明は、燃料を貯留する燃料タンクと、燃料タンク内に発生する燃料の蒸発ガスを吸着するキャニスタと、燃料タンク内とキャニスタとを連通し、燃料タンク内の蒸発ガスをキャニスタへ導くベーパ通路と、ベーパ通路に設けられ、ベーパ通路を封鎖し燃料タンク内を密閉状態にする密閉弁と、ベーパ通路に密閉弁と共に設けられる、双方向性の安全弁と、密閉弁及び安全弁を挟んだベーパ通路の上流部分と下流部分とを連通し密閉弁をバイパスするバイパス通路と、密閉状態の燃料タンク内の閉空間から外部へ燃料の蒸散ガスのリークを検出するリーク検出部と、リーク検出部にて燃料タンク内から蒸散ガスのリークが検出されると、バイパス路を閉鎖状態から開放するバイパス弁とを有するものとした。
請求項3に記載の発明は、ロック手段が、電磁開閉弁をロックするロック部材と、ロック部材を付勢する弾性部材と、電磁開閉弁が開状態になると、付勢されたロック部材と係止して電磁開閉弁をロックする係止部とを有して構成されることとした。
請求項4に記載の発明は、更に、電磁開閉弁がロックされた後、電磁開閉弁を非通電状態にする通電制御部を有することとした。
請求項1の発明によれば、燃料タンク内の閉空間において蒸散ガスのリークが検出されると、密閉弁(閉)および安全弁はそのままに、バイパス路が開放されるため、漏れる蒸散ガスの大部分は、バイパス通路を経て、微細なリーク箇所よりも通路面積の大きいベーパ通路(通路抵抗:小)へ導かれ、キャニスタへ至る。
それ故、たとえ蒸散ガスが燃料タンク外へリークする事態が生じたとしても、リーク箇所から放出される蒸散ガスを最小限に抑えることができる。
請求項2の発明によれば、たとえ車両の駐車中、燃料タンク内のリークが検出されたとしても、バイパス弁を開放状態に維持できる。
請求項3の発明によれば、簡単な構造ですむため、誤作動等を防止できる。
請求項4の発明によれば、車両に搭載されているバッテリの電力が、むやみに消費されずにすむ。
本発明の第1の実施形態に係る車両の燃料装置の概略的な構成を、バイパス路およびバイパス弁と共に示す図。 同バイパス弁の構成を、閉状態と共に示す断面図。 同バイパス弁が開いた状態を示す断面図。 同バイパス弁の要部の構造を示す斜視図。 燃料タンク内の閉空間にリークが生じるに伴いバイパス路が開放されるまでの制御を示すフローチャート。 同制御における各部の状況を示すタイムチャート。 本発明の第2の実施形態の要部となるバイパス弁を示す断面図。 同バイパス弁が開いた状態を示す断面図。
以下、本発明を図1から図6に示す第1の実施形態にもとづいて説明する。
図1は、本発明を適用した車両、例えば走行用モータとエンジンとを組み合わせたハイブリッド自動車に用いられる燃料装置の概略の構成を示し、図2〜図6は同燃料装置の各部の構造や動作や制御などを示している。
図1に示される燃料装置を説明すると、1はレシプロエンジン(本願のエンジンに相当)、10は燃料(ガソリンなど液体燃料)を貯留する燃料タンク、30は同燃料タンク10内の蒸散ガスを処理する蒸散ガス処理部、50は同蒸散ガス処理部30に装備される専用(給油時)のキャニスタを示している。
各部を説明すると、走行用モータと組み合うエンジン1は、吸気側に吸気マニホルド2、サージタンク3、スロットルバルブ4、エアクリーナ5などを有している(いずれもエンジン1の吸気通路を構成するもの)。吸気マニホルド2には、フュエルインジェクタ6が付いている。
燃料タンク10は、例えば扁平形タンクで形成される。燃料タンク10内の上部には、フュエルカットバルブ11(例えばフロートバルブで構成)や、同バルブ11に二ウェイバルブ12を介して接続されたレベリングバルブ13(例えばフロートバルブで構成)などが配設されている。そして、燃料の液面で塞がる、レベリングバルブ13の下部に有る開口の位置付近を、燃料タンク10の満タン位置と規定している。
燃料タンク10内の底部にはフュエルポンプ15が設置されている。このフュエルポンプ15の吐出部から延びるフュエル通路14は、フュエルインジェクタ6に接続され、燃料タンク10内の燃料が、フュエルインジェクタ6からエンジン1の燃焼室(図示しない)へ供給される構造になっている。なお、フュエルインジェクタ6から燃料タンク10へ戻るリターン通路は、図示していない。または燃料タンク10内で供給圧を調圧し、リターンさせてもよい(図示しない)。
また燃料タンク10の側壁には、給油用のフュエルパイプ17やリサーキュレーションパイプ18が設けられている。フュエルパイプ17の出口側は、例えば燃料タンク10の側壁の中段に接続され、フュエルパイプ17の入口側は、燃料タンク10位置よりも上方の地点、例えば同地点に設けてあるフュエルボックス19に連通接続され、給油口20を構成している。給油口20は、フュエルキャップ21で開閉可能に閉塞され、またフュエルボックス19の開口は、回動式のフュエルリッド23にて塞がれている。フュエルリッド23は、リッドアクチュエータ22で解除可能にロックしてあり、同ロックを解除して、フュエルキャップ21を開けると、給油装置の給油ガン(いずれも図示しない)により、給油口20から燃料タンク10へ給油が行えるようになっている。ちなみに、燃料タンク10の上壁には、燃料タンク10の内圧を検出するための圧力センサ24が設けられている。または燃料タンク10の上部と後述する密閉弁35との間のベーパ通路31に圧力センサが設けられてもよい(図示しない)。
リサーキュレーションパイプ18の一方の端部は、フュエルパイプ17の給油口20付近に連通接続される。またリサーキュレーションパイプ18の他方の端部は、燃料タンク10の側壁の上段を貫通している。そして、先端の開口がレベリングバルブ13で規定される満タン位置付近、例えば満タン位置よりも若干、下側の位置に配置され、給油が満タン位置になるまでスムーズに行えるようにしている。
キャニスタ50には、燃料タンク10内のリークチェックで使用される機器、詳しくはリークチェックモジュール51の付いた構造が用いられている。具体的には、キャニスタ50は、活性炭(図示しない)を収容した容器で構成される。この容器は、図示はしないが蒸散ガス側の出入口と大気側の出入口との二つの出入口をもつ。蒸散ガスの出入口については燃料タンク10側とエンジン1側の2つの出入口で構成されていてもよい(図示しない)。このうちの大気側の出入口に、リークチェックモジュール51が設けられている。リークチェックモジュール51は、例えば、負圧ポンプ52、負圧ポンプ52およびベントパイプ53側の連通切換えを行う切換バルブ54、キャニスタ50内の圧力を検出する圧力センサ(図示しない)など、燃料タンク10内のリークチェックで用いられる機器を集めてモジュール化したものである。ちなみに、ベントパイプ53にはフィルタ55が設けられている。
蒸散ガス処理部30は、例えば、レベリングバルブ13とキャニスタ50の蒸散ガス側の出入口との間を連通するベーパ通路31と、同ベーパ通路31の出入口側の端部とエンジン1の吸気通路、例えばサージタンク3とスロットルバルブ4間の吸気通路部分とを連通するパージ通路32と、これら各通路31,32の各部に設けたノーマリークローズの密閉弁35およびバージ弁36、ノーマリーオープンのキャニスタ弁37と、これら各弁を制御する制御部38(例えばCPU,ROM,RAMなどで構成される電子ユニット)を組み合わせた構造が用いられる。
具体的には、密閉弁35は、ベーパ通路31の途中に、双方向性の安全弁40と共に設けられる。パージ弁36はパージ通路32の途中に設けられ、キャニスタ弁37はキャニスタ50の蒸散ガス側の出入口に設けられる。そして、各弁の特性により、常態下で燃料タンク10内を密閉する密閉システムを構成している。具体的には、常態のとき図1中の一点鎖線で囲まれた領域δ、すなわち燃料タンク10内の液面から上部の空間や、密閉弁35で閉じられたパージ通路部分や、フュエルキャップ21で塞がれたフュエルパイプ部分まで空間を含む燃料タンク10内の閉空間を密閉状態に保ち、燃料タンク10内の蒸散ガス(燃料が蒸発したガス)が、燃料タンク10外へ漏出しないようにしている。
制御部38には、この燃料タンク10内の蒸散ガスの処理が行うために、例えばエンジン1が所定条件下で運転されたとき、バージ弁36や密閉弁35を開作動させ、キャニスタ弁37を閉作動させる機能が設定されている。この機能により、燃料タンク1内の蒸散ガスが、フュエルカットバルブ11、レベリングバルブ13、ベーパ通路31、パージ通路32を通じて、運転中のエンジン1の吸気通路へパージされ、エンジン1で処理(燃焼)される。
また制御部38には、給油の際、給油口20から燃料タンク1内の蒸散ガスが大気中に放出されないようにする機能が設定されている。これは、例えば、給油を行うため、フュエルリッド23のロックを解除すべくリッドスイッチ39を操作すると、密閉弁35を開動作、リークチェックモジュール51の切換バルブ54を大気開放側に切換動作させる機能で構成される。これにより、燃料タンク10は、給油時になると、密閉状態が解かれ、燃料タンク1内の蒸散ガスが、フュエルカットバルブ11、レベリングバルブ13、ベーパ通路31、キャニスタ弁37を通じて、キャニスタ50へ導かれ、給油口20からの蒸散ガスの放出を防ぐ(活性炭で蒸散ガスを吸着)。
ちなみに、制御部38は、給油時、給油口20から燃料の流出(タンク内圧の上昇による)を防ぐため、密閉弁35の開動作によって燃料タンク10内の圧力が十分に低下されてから、フュエルリッド23が開けられるようにする機能(リッドアクチュエータ22によるロック解除)が設定されている。
また制御部38には、密閉システムの管理のため、燃料タンク10の密閉性をチェックするリークチェック機能が設定されている。このリークチェック機能は、例えば車両のIGオン時や、IGオフ時(駐車時など)の適宜な時期に、例えば負圧ポンプ52を作動、切換バルブ54を負圧ポンプ52側へ切換動、密閉弁35を開作動させて、負圧ポンプ52で発生した負圧で燃料タンク内10を所定の圧力値まで下げる機能、同圧力値で燃料タンク10内を密閉状態のまま放置する機能、圧力センサ24の圧力値を用いて、所定時間経過後の燃料タンク10内の圧力値の変化から燃料タンク10内の領域δ(燃料タンク10内の空間や、密閉弁35で閉じられた通路部分や、フュエルキャップ21で塞がれた給油口20までの通路部分を含む閉空間)における蒸散ガスのリークの有無を判定する機能などで構成される。ちなみに、リークが有ると判定されると、車両の計器盤などで、リークが有る旨を報知(インジケータなど)し、その措置を促すようにもしてある。こうしたリークチェック機能、リークチェックモジュール51、制御部38などから、燃料タンク10内からの蒸散ガスの漏出を検出するリーク検出部27を構成している。
ところで、密閉システムを構成する密閉弁35は、リークチェックが行われた後も封鎖状態が続くため、燃料タンク10内から蒸散ガスのリークが生じている場合、蒸散ガスは、リーク箇所のみからリークし続けるので、燃料タンク10内の蒸散ガスの全てが大気中へ放出される。特に駐車時などユーザが不在な場合、燃料タンク10内の蒸散ガスは、ユーザの気が付かない間に、全てリーク箇所から大気中へ放出される。
そこで、このリークの対策としてベーパ通路31には、リークチェックで、蒸散ガスのリークが生じていると判定されたとき(リーク検出)、燃料タンク10内とキャニスタ50との間をバイパスさせるバイパス構造45が設けられている。
バイパス構造45は、密閉弁35を挟んだベーパ通路31の上流部分と下流部分との間、例えば安全弁40の直前および直後となる上流部分と下流部分との間を連通するバイパス通路42(本願のバイパス路に相当)と、このバイパス通路42に介装されたバイパス弁43とを有して構成される。バイパス弁43の全体構造が図2および図3に示され、同バイパス弁43の主要部が図4に示されている。
バイパス弁43は、図2,3に示されるようにノーマリークローズの電磁開閉弁60に、ノーマリーオープン状態への変更を可能にしたロック手段61を組み合わせた構造が用いられている。
詳しくは例えば電磁開閉弁60は、細長の有筒形のヨークで形成される筒部62の周りに環状のコイル63を設け、筒部62内に復帰用スプリング65およびプランジャ66を進退可能に収めて構成されるソレノイド67と、筒部62の先端部に設けた弁部68とを有して構成される。弁部68は、I形の弁室70aが内部に形成された弁本体70と、弁室70aの先端壁中央および側壁に設けた一対の出入口部71a,71bと、弁本体70の弁室70a内に摺動可能に収められた有底筒形の弁部材73とを有して構成され、弁部材73の動きで、出入口71a,71b間の流通路69を開閉可能としている。具体的には、弁部材73の周側壁73aは、弁室70aの内周面と摺接する。また弁部材73の前面壁73bは、図4に示されるように外周側に形成した複数の円弧形の通孔72aと、中央部に設けた円形のシート部72b(出入り口71aの開口よりも大)とを有している。出入口部71a,71bは、バイパス通路42の途中に介装されるものである。
そして、プランジャ66と、弁部材73、ここでは前面壁73bの中央部とが、連結杆74を介して連結され、ソレノイド67の非通電状態、通電状態により、弁部材73の変位で、前面側の出入口71aを開閉する構造にしている。つまり、前面側の出入口71aは、コイル63が非通電時(非励磁)のときには、復帰用スプリング65で付勢される弁部材73のシート部72bで塞がれ(図2)、コイル63が通電されると(励磁)、弁部材73の退避動に伴うシート部72bの退避により開放され、出入口71a、71b間を連通する(図3)。これにより、電磁開閉弁60は、非通電状態のとき、バイパス通路42を閉じ、通電状態のとき、バイパス通路42を開放させるノーマリークローズとしてある。
またロック手段61は、例えば図2〜図4に示されるように弁本体70の側壁に設けたロック機構80と、制御部38に設定されたソレノイド通電制御機能(本願の通電制御部に相当)とを有して構成される。ロック機構80は、例えば図2〜図4に示されるように弁本体70の側壁に設けた、直径方向に貫通するピン孔81と、このピン孔81内に摺動自在に挿入されたピン部材82(本願のロック部材に相当)と、同ピン部材82を弁本体70内へ向かって付勢する付勢スプリング83(本願の弾性部材に相当)と、付勢されたピン部材82で開状態の弁部材73を係止させる係止構造とを組み合わせた構造が用いられる。また付勢スプリング83が支持されるよう、弁本体70外の付勢スプリング83やピン部材82は、カバー部材85で覆ってある。
すなわち、ピン孔81の位置は、図2および図3に示されるように弁部材73が閉位置にあるとき、弁部材73の周側壁73aでピン孔82端が塞がれ、弁部材73が開位置にあるとき、ピン孔82端が開放される位置に設定されている。これにより、コイル63が非通電のとき、すなわち弁部材73が閉状態にあるとき、ピン部材82は、弁部材73の周側壁73a上で待機し、コイル63が通電され、弁部材73が開状態になると、ピン部材82は、弁室70aへ突き出る。このピン部材82の先端部が、開状態の弁部材73に形成された係止部(本願の係止部に相当)、ここでは弁部材73の周側壁73a端(含む前面壁73b)と係止して、弁部材73を開状態でロックするようにしてある。
ソレノイド通電制御機能は、燃料タンク10のリークチェックを行い、燃料タンク10内から蒸散ガスが外部へ漏出していることが検出されると、一旦、ソレノイド67を通電し、その後、ソレノイド67を非通電にする設定でなる。つまり、蒸散ガスのリークが生じると、ソレノイド67の通電により、弁部材73を開状態させる。これにより、弁部材73は、突出するピン部材82によって、開状態にロックされる。そして、その後の非通電の制御により、弁部材73は、付勢スプリング83の弾性力や復帰用スプリング65の弾性力による係止状態の継続によって、開状態で保持され続けられる(ノーマリーオープン状態)。この制御により、リーク箇所からの蒸散ガスの漏出が抑えられる。
この蒸散ガスの漏出を抑える制御が図5のフローチャートや図6のチャートタイムに示されている。
図2、図3、図5および図6を参照して、この蒸散ガスの漏出を抑える技術を説明すると、図5中のステップS1のように、密閉システムでは、IGスイッチオンのときや、IGスイッチオフの適宜な時期のときに、燃料タンク10内のリークチェックが行われる。
リークチェックは、負圧ポンプ52の作動、切換バルブ54の切換動、密閉弁35の開作動により、負圧ポンプ52で発生した負圧を燃料タンク10内へ供給して、燃料タンク内10を所定の圧力値まで下げ、同圧力値で燃料タンク10内を密閉状態にして放置し、所定時間経過後の燃料タンク10内の圧力値の変化から燃料タンク10内の領域δでの蒸散ガスのリークの有無を判定することで行われる。
このとき、燃料タンク10内の圧力の変化が見られると、図6中の「リーク検出」で見られるように、燃料タンク10の領域δで、蒸散ガスが外部に漏出している箇所が有ると判定する。すると、ステップS2からステップS3へ進み、ソレノイド67の通電が行われる。すると、プランジャ66は退避動し、弁部材73を開位置まで退避動させ、シート部72bを出入口71aから離す(図3)。すると、出入口71aは開放され、出入口71bと連通する。これにより、バイパス路42を開放される。
このとき、ピン孔81は、弁部材73が開位置まで変位するにしたがい開放されるから、待機していたピン部材82が、弁部材73の前面壁73aの前方へ突き出て、弁部材73を遮り、弁部材73が閉じられるのを規制する。つまり、弁部材73は開状態でロックされる。ついで、ステップS4へ進み、ソレノイド67を非通電にする。これにより、弁部材73は、常態下で開状態にロックされ続ける。つまり、バイパス弁43は、ノーマリークローズからノーマリーオープン状態へ変更される。このノーマリーオープン状態となったバイパス弁43にて、バイパス通路42は開放し続ける。
これにより、燃料タンク10内から漏れる蒸散ガスの大部分は、密閉弁35をバイパスするバイパス通路42から、微細なリーク箇所よりも通路面積の大きいベーパ通路31(通路抵抗:小)へ導かれ、キャニスタ50へ至る。すなわち蒸散ガスは、キャニスタ50の活性炭に吸着される。なお、蒸散ガスが吸着されやすいよう、リークチェックモジュール51の切換バルブ54は、大気開放側に切り換えてある。
それ故、たとえ蒸散ガスが燃料タンク10外へリークする事態が生じたとしても、蒸散ガスの大部分はキャニスタで吸着されるから、燃料タンク10のリーク箇所から放出される蒸散ガスを最小限に抑えることができる。
しかも、バイパス弁43には、電磁開閉弁60の弁部材73を開状態にロックするロック手段61を用いたので、たとえ車両の駐車中、燃料タンク10内のリークが検出された場合でも、バイパス弁43を開状態に維持できる。特に電磁開閉弁60を非通電状態にする制御により、車両に搭載されているバッテリの電力が、むやみに消費されずにすむ。
そのうえ、ロック手段61は、ピン部材82、付勢スプリング83、付勢されたピン部材82と係止する係止部(周側壁73端)を組合わせたり、ソレノイド67を非通電とする制御を組み合わせるだけでよく、簡単な構造ですむ。しかも、簡素なので誤作動等が防げる。
図7および図8は、本発明の第2の実施形態を示す。
本実施形態は、第1の実施形態の変形例で、第1の実施形態のようにロック機構80を弁本体70に設けたのではなく、弁部材73に設けたものである。
具体的には、例えば弁部材73の周側壁73aに、ホルダ89内に付勢スプリング90とピン部材91を収めてピン部材91を突没可能としたピンモジュール94を設け、弁室70aの内周面に、ピン部材91の先端部と係止可能な係止穴95を設けて、弁部材73が開位置まで変位(退避)したとき、ピン部材91が付き出て係止穴95と係止し、開状態の弁部材72をロックする(図8)。
このようなロック機構80を用いても第1の実施形態と同様、簡単な構造で、燃料タンクのリーク箇所からの蒸散ガスを最小限に抑えることができる。
また、図7および図8中の二点鎖線に示されるように係止穴95に、弁本体70を貫通する貫通孔を用い、弁室70aの側部に有る出入口70bを、閉状態の弁部材73の周側壁73aで塞がれる位置に変更してもよく、このようにすると、燃料タンクのリーク箇所の修理をした後、外部から貫通孔へ、工具、例えばドライバ工具の先端部を差し込んで、ピン部材91を押し込めば、再びバイパス43はノーマリークローズに戻り、何度でもバイパス43が再利用できる。むろん、貫通孔(係止穴95)の外部に開口する開口端は、蓋部材97で塞いで、防水やキャニスタからの透過を抑制している。
但し、図7および図8において、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して、その説明を省略した。
本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々可変して実施しても構わない。例えば上述した実施形態では、ピン部材を用いてバイパス弁を開状態にロックする構造を挙げたが、他の構造を用いて、蒸散ガスがリークしたときバイパス弁を開状態にロックして、バイパス通路を開放させ続けるようにしてもよい。また上述した実施形態では、キャニスタ弁を用いた密閉システムを挙げたが、これに限らず、キャニスタ弁を用いない密閉システムでも構わない。
10 燃料タンク
27 リーク検出部
31 ベーパ通路
35 密閉弁
38 制御部(通電制御部)
42 バイパス通路(バイパス路)
43 バイパス弁
50 キャニスタ
60 電磁開閉弁
61 ロック手段
73a 周側壁(係止部)
80 ロック機構
82 ピン部材(ロック部材)
83 付勢スプリング(弾性部材)

Claims (4)

  1. 燃料を貯留する燃料タンクと、
    前記燃料タンク内に発生する燃料の蒸発ガスを吸着するキャニスタと、
    前記燃料タンク内と前記キャニスタとを連通し、前記燃料タンク内の蒸発ガスを前記キャニスタへ導くベーパ通路と、
    前記ベーパ通路に設けられ、前記ベーパ通路を封鎖し前記燃料タンク内を密閉状態にする密閉弁と、
    前記ベーパ通路に前記密閉弁と共に設けられる、双方向性の安全弁と、
    前記密閉弁及び前記安全弁を挟んだ前記ベーパ通路の上流部分と下流部分とを連通し前記密閉弁をバイパスするバイパス通路と、
    前記密閉状態の燃料タンク内の閉空間から外部へ燃料の蒸散ガスのリークを検出するリーク検出部と、
    前記リーク検出部にて前記燃料タンク内から蒸散ガスのリークが検出されると、前記バイパス路を閉鎖状態から開放するバイパス弁と
    を備える車両の燃料装置。
  2. 前記バイパス弁は、
    非通電状態で前記バイパス路を閉じ通電状態では前記バイパス路を開くノーマリークローズの電磁開閉弁であり、
    開状態の前記電磁開閉弁をロックするロック手段とを有する
    請求項1に記載の車両の燃料装置
  3. 前記ロック手段は、
    前記電磁開閉弁をロックするロック部材と、
    前記ロック部材を付勢する弾性部材と、
    前記電磁開閉弁が開状態になると、前記付勢されたロック部材と係止して前記電磁開閉弁をロックする係止部と
    を有する請求項2に記載の車両の燃料装置。
  4. 更に、前記電磁開閉弁がロックされた後、前記電磁開閉弁を非通電状態にする通電制御部を有する請求項3に記載の車両の燃料装置。
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