JP5538184B2 - 燃料タンクの蒸発燃料処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料タンクの蒸発燃料処理装置に関し、特に、燃料タンク内に発生する蒸発燃料の大気放出を防止するための燃料タンクの蒸発燃料処理装置に関するものである。
走行状況に応じてエンジン(内燃機関)とモータ(電動機)との少なくとも一方を動力源として走行するハイブリッド車が公知であり、さらに、そのモータの電源となるバッテリの充電を駐車状態でも可能とするプラグインハイブリッド車が知られている。そのようなプラグインハイブリッド車では、バッテリの充電量が十分な場合にはモータだけで走行可能であることから、近距離を走行して充電することを繰り返す場合には燃料を使用しない状態が続く。
一方、プラグインハイブリッド車における内燃機関の燃料として揮発性液体燃料(例えばガソリン)を使用する場合には公知の燃料タンクを用いることができるが、燃料が使用されないまま長期に放置された場合には燃料タンク内に溜まる蒸発燃料が増大することになる。蒸発燃料が溜まり過ぎて燃料タンク内が高圧になった場合には、常時閉弁しているが高圧で開弁する調圧弁を介して蒸発燃料をキャニスタに吸着させることができる。
調圧弁としては、燃料タンク側の圧力がキャニスタ側の圧力に比して十分に高圧となった場合に開弁する正方向リリーフ弁と、その逆の場合に開弁する逆方向リリーフ弁とからなるものがあり、さらに電磁弁からなる常時閉弁状態の封鎖弁(電磁弁)を並設した蒸発燃料処理装置を設けたものがある(例えば特許文献1参照)。
特開2004−156499号公報
例えば市販の乗用車では、給油口にねじ構造により着脱可能に設けられたフィラーキャップを外部からアクセスできないように覆うフィラーリッドが設けられており、上記特許文献1のものでは、フィラーリッドにロック機構及びリッドオープンスイッチを設け、リッドオープンスイッチが操作されかつタンク内圧が判定圧力以下でロック解除し、タンク内圧が判定圧力以上の場合には封鎖弁を開弁して燃料タンク内の蒸発燃料をキャニスタに吸着させると共にタンク内圧を低下させてからロック解除するようにしている。
しかしながら、タンク内圧が小さい場合や大きい場合等において圧抜きがされない状態でフィラーキャップが開けられた場合には多少なりとも蒸発燃料が大気に排出されてしまう。また、フィラーリッドのロック解除系が故障している場合やフィラーリッドを閉め忘れた状態でフィラーキャップを開けた場合等においても、フィラーキャップが開けられると蒸発燃料が大気に排出されてしまうという問題がある。
このような課題を解決して、蒸発燃料の大気への排出をできるだけ無くすことを実現するために、本発明に於いては、燃料を貯留する燃料タンク(2)と、前記燃料タンク内に発生する蒸発燃料を吸着させるためのキャニスタ(6a)と、前記燃料タンクと前記キャニスタとを連通するベーパ通路(5)を選択的に開閉する制御弁(7)とを有する燃料タンクの蒸発燃料処理装置であって、前記燃料タンクのタンク内圧(P)を検出するタンク内圧センサ(14)と、前記タンク内圧の変化を監視すると共に前記制御弁の開閉を制御する制御手段(19)とを有し、前記制御手段は、前記タンク内圧の低下開始時点からの変化量が給油口(3a)の大気開放による変化を判定し得る所定判定量(Pd)以上になった場合には給油と判定し、該給油と判定した場合には前記制御弁を開弁すると共に、前記所定判定量を、前記タンク内圧の低下開始時点の前記タンク内圧に応じて変え、かつ前記タンク内圧の低下開始時点の前記タンク内圧が大気圧に近いほど前記所定判定量を小さくするものとした。
これによれば、フィラーキャップを外して給油口を大気開放しようとする場合のタンク内圧の低下の変化により給油口が大気開放されることを判定できるため、その判定に応じて制御弁を開弁して、フィラーキャップが完全に外されるまでにタンク内の蒸発燃料をできるだけ多くキャニスタに吸着させて蒸発燃料の大気への排出量を抑制し得ることから、例えば、フィラーリッドのロック機構解除検出により制御弁を開弁してタンク内圧の低減を行うような制御を行わなくても良く、故障可能性の部位を低減でき、装置の安定化を向上し得る。
特に、前記制御手段は、前記タンク内圧の低下開始時点の前記タンク内圧が大気圧に近いほど前記所定判定量を小さくすると良い。これによれば、フィラーキャップが外された時点のタンク内圧が大気圧に近く、タンク内圧の変化が少ない場合でもフィラーキャップが外された場合のタンク内圧の変化を検出して給油判定をすることができるため、より一層正確な給油判定を行うことができる。
また、前記制御手段は、前記小さくされた前記所定判定量よりも前記タンク内圧の変化量の方が小さい状態が所定時間継続した場合には前記燃料タンクにリークがあると判定すると良い。これによれば、タンク内圧が低下する場合の変化量をΔPとして、所定判定量をΔPdとすると、ΔP>ΔPdとなったらフィラーキャップが外されてタンク内圧が低下したと判定できるが、リークがある場合にはΔPtがリーク分小さくなるため、ΔP<ΔPdの状態が長く続くことになり、それによりリークの有無を判定できる。
また、前記燃料タンクの給油口(3a)に設けられたフィラーキャップ4と、選択的に前記フィラーキャップの開閉操作を不可とするべくロック状態になるフィラーリッド(16)と、前記フィラーリッドの前記ロック状態をリッドスイッチ(21)の操作に基づいて解除するフィラーリッドロック解除手段(17)とを有し、前記制御手段は、前記タンク内圧の低下開始時点からの変化量が前記所定判定量以上になったと判定したときに前記フィラーリッドロック解除手段により前記ロック状態が解除されていなかった場合には、前記フィラーリッドロック解除手段または前記リッドスイッチが異常であると判定すると良い。これによれば、給油口に例えばねじ構造により取り付けられたフィラーキャップを外部からアクセスすることを防止するフィラーリッドおよびそのロック機構を設けたものにおいて、そのロック解除を行うための装置等が故障した場合に、タンク内圧の低下の変化の状態により容易にその故障を検知することができ、装置の信頼性を高めることができる。
また、前記燃料タンクの燃料は内燃機関の燃料として供給され、前記制御手段は、前記内燃機関の運転中に前記制御弁を開弁制御する場合には前記給油の判定を行うことを禁止すると良い。これによれば、内燃機関の運転中に制御弁を開弁制御する場合には蒸発燃料のキャニスタへの吸着やパージ処理等を行う通常制御であることから、この場合には給油の判定を行わないようにして誤動作を防止することができる。
このように本発明によれば、フィラーキャップを外した場合のタンク内圧の変化により給油を判定することから、給油開始状態を直接的に判定することができ、例えば給油スイッチやフィラーリッドロック解除検出等の信号に応じて判断する場合におけるそれらの故障対策が不要になり、異常状態でも給油時の確実な蒸発燃料の処理を行うことができるため、より一層好適な蒸発燃料処理を行うことができる。
本発明が適用された燃料タンクの蒸発燃料処理装置の構成を示す図である。 本発明に基づく制御フロー図である。 本発明に基づくタイムチャートである。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明が適用された燃料タンクの蒸発燃料処理装置の構成を示す図である。なお、内燃機関としてガソリンを燃料とするエンジンを自動車に用いた例について説明するが、燃料としては、ガソリンに限られるものではなく、燃料タンク内で蒸発燃料が発生し得るものが対象となり、また自動車に限定されるものではない。
図1に示されるようにエンジン1に供給する燃料を貯留しておく燃料タンク2が設けられており、その燃料タンク2には燃料を給油するための給油管3が接続されている。給油管3の給油口3aにはフィラーキャップ4が例えばねじ構造により着脱自在に取り付けられており、フィラーキャップ4の取り付け状態では給油口3aは外部に対して完全に閉じられている。
燃料タンク2にはベーパ通路としての第1通路5を介してキャニスタ装置6が接続されている。第1通路5には、その中間部に例えばソレノイド弁からなる常閉の制御弁7が設けられていると共に、制御弁7をバイパスするバイパス通路8が接続され、そのバイパス通路8の中間部にはタンク保護用に2方向リリーフ弁9が設けられている。2方向リリーフ弁9は、燃料タンク2のタンク内圧がキャニスタ装置6側に比して所定圧以上の高圧になった場合に開弁する正方向リリーフ弁と、その逆の場合で所定圧以上になった場合に開弁する逆方向リリーフ弁とからなる。制御弁7は下記のように給油時やリーク判定時、エンジン(内燃機関)1の作動時、具体的にはパージされているときに開くものである。また、制御弁7は開度を制御できる開度制御弁であってもよい。
キャニスタ装置6には、蒸発燃料を吸着する活性炭が充填されたキャニスタ6aが内蔵されており、キャニスタ装置6のキャニスタ6aを挟んで第1通路5とは反対側には、負圧発生装置10が接続されている。負圧発生装置10には、エンジン吸気負圧相当の負圧を擬似的に発生させて蒸発燃料処理系のリーク判定するための負圧ポンプ(図示省略)と、通常時に大気と連通させるための大気開放弁10aとが設けられている。負圧発生装置10の負圧ポンプは正圧を発生させる正圧ポンプであってもよい。
キャニスタ装置6は、第2通路11を介してエンジン1の吸気管13に接続されており、第2通路11の中間部には例えばソレノイド弁からなるパージバルブ12が設けられている。エンジン1の運転時には、大気開放弁10aを大気連通状態にすると共にパージバルブ12を開弁制御することにより、キャニスタ6aに吸着されている蒸発燃料が吸気管13に入り、蒸発燃料のパージが行われる。
また、第1通路5における制御弁7の上流側(燃料タンク2側)には燃料タンク2のタンク内圧(絶対圧)を検出するための第1圧力センサ14が設けられ、キャニスタ装置6の第1通路5に連通する部分には第1通路5における制御弁7および2方向リリーフ弁9の下流側の圧力を検出するための第2圧力センサ15が設けられている。
また、吸気管3の吸気口3aの外側には、フィラーキャップ4を外部からアクセス(着脱のために回す)できないように、フィラーキャップ4を覆う大きさのフィラーリッド16が設けられている。フィラーリッド16は、本実施形態の自動車の場合にはボディのアウタパネルと同一面をなすように形成されており、また開方向のばね付勢力に抗して、ソレノイド17のプランジャをロックピンとして閉状態にロックされるようになっている。また、フィラーリッド16の開状態を検出するリッド開センサ18が設けられている。このようにしてフィラーリッドロック解除手段が構成されている。
そして、本蒸発燃料処理装置は、制御手段としての制御ユニット19を備えている。制御ユニット19には、第1圧力センサ14と第2圧力センサ15とリッド開センサ18との各検出値信号、および例えば運転席近傍に配設されたリッド開スイッチ21からの操作信号の入力を処理し、制御弁7と負圧発生装置10とソレノイド17とに対する各制御を行うためのインターフェースやCPU及び必要な回路が設けられている。
次に、制御ユニット19による本発明に基づく制御を図2のフロー図を参照して説明する。制御フローの実行は、制御ユニット19内でCPUを用いたプログラムによる制御であって良い。また、この制御は、エンジン1の運転中に限られず、停止後の所定時間(給油の場合を判定するために必要な時間)が対象となる。
先ず、ステップST1ではリッド開スイッチ21がオンしたか否かを判別する。これは、ユーザの給油を行う意志の確認ためである。ユーザは、給油を行う時には、フィラーキャップ4を外す操作を行うためにフィラーリッド16を開く必要があり、本実施形態ではリッド開スイッチ21をオンして、ソレノイド17を駆動してフィラーリッド16のロック状態を解除する。なお、フィラーリッド16が開方向ばね付勢力により開いたことをリッド開センサ18により検出されたか否かによりステップST1の判別を行っても良い。
ステップST1でリッド開スイッチ21がオンしたと判定された場合にはステップST2に進み、制御弁7を開弁する制御を行う。図3では、リッド開スイッチ21が正常な場合を二点鎖線で示している。その場合には、リッド開スイッチ21のオン信号出力により、制御弁7を開いて燃料タンク2内の蒸発燃料をキャニスタ6aに吸着させ、それによりタンク内圧Pが低下して大気圧になると共に、ソレノイド17を駆動してフィラーリッド16のロックが解除され、それによりフィラーリッド16が開いたことがリッド開センサ18により検出される。その後、給油者は、フィラーキャップ4を外して給油を行い、終了したらフィラーキャップ4を閉めて、フィラーリッド16を手動でロック位置に戻し、フィラーリッド16がロック状態になる。そして、例えば車速検出等により走行開始したと判断したら制御弁7を閉じる。
これにより、燃料タンク2のタンク内圧が蒸発燃料の増大により高くなっていた場合にその蒸発燃料をフィラーキャップ4が外される前にキャニスタ装置6のキャニスタ6aに吸着させることができる。通常、運転席近傍のリッド開スイッチ21を操作してから、フィラーリッド16が開いたのを確認してフィラーキャップ4を回して外すまでに多少なりとも時間を要するため、フィラーキャップ4を外すまでには制御弁7を開弁して燃料タンク2内の蒸発燃料を何等問題なくキャニスタ6aに吸着させることができる。ステップST2を実行したら本ルーチンを終了する。
ステップST1でリッド開スイッチ21がオンしていない(オフ)と判定された場合にはステップST1aに進み、エンジン1が運転中における制御弁7の開弁制御中であるか否かを判別する。エンジン運転中には蒸発燃料のキャニスタ6aへの吸着やパージ処理等を行うための通常の制御弁7の開弁制御を行うことから、そのような場合には給油の判定を行わないようにするために、ステップST1aでエンジン1が運転中における制御弁7の開弁制御中であると判定された場合にはステップST1に戻る。ステップST1aでエンジン1が運転中における制御弁7の開弁制御中ではないと判定された場合にはステップST3に進む。この場合には、何等かの原因によりリッド開スイッチ21やリッド開センサ18の故障等の異常状態で給油する場合が該当し得る。この異常状態での制御を図3の実線で示し、以下に説明する。
ステップST3では、第1圧力センサ14の検出によりタンク内圧Pの低下開始時点からの変化量ΔPが給油口3aの大気開放による変化を判定し得る所定判定量ΔPd以上(ΔP≧ΔPd)になったか否かを判別する。タンク内圧Pが変化せず低下していないと判定された場合にはステップST1に戻り、タンク内圧Pが低下したと判定された場合にはステップST4に進む。ステップST4では低下開始時のタンク内圧Pを記憶して、ステップST5に進む。
ステップST5では単位時間当たりのタンク内圧の変化(ΔP/Δt)が所定値dPより小さい(変化が小さい)か否かを判別する。変化が小さいと判定された場合には、タンク内圧Pが低い(大気圧に近い)ことが推定される。その場合にはステップST6に進み、そこでは後で使用する高圧閾値Pdh及び低圧閾値Pdlをタンク内圧Pが大気圧に近いほど小さな値になるように設定する。例えば、ステップST4で記憶されたタンク内圧Pが大気圧に近いほど各閾値Pdh・Pdlが小さくなるようにマップ化しておき、そのマップから読み取る。
ここで、タンク内圧Pが高い場合の変化量をΔPとすると、(ΔP=P−Pdh)となり、変化量ΔPが上記所定判定量ΔPd以上になったことを検出するために、高圧閾値Pdhを(Pdh=P−ΔPd)より少し低い値に設定すると良い。また、低圧閾値Pdlも同様であるが、タンク内圧Pが低い場合には変化が小さいため、所定判定量ΔPdを、タンク内圧Pが大気圧に近付くほど小さくなるように設定する。これは、タンク内圧Pの大小に応じて所定判定量ΔPdの大小を変えた設定をマップ化しておくことにより対応可能である。
ステップST5で変化が大きいと判定された場合またはステップST6を経た場合にはステップST7進む。ステップST7では記憶されたタンク内圧Pが高圧か否かを判別する。高圧である(P>Ph)と判定された場合にはステップST8に進み、そこで、さらに高圧閾値Pdh未満か否かを判別する。ステップST8で高圧閾値Pdh未満である(P<Pdh)と判定された場合にはステップST9に進み、そこで異常である旨を知らせる警報(例えば運転席で警報ランプ点灯)の処理を行う。そしてステップST2に進み、上記と同じく制御弁7を開弁することにより、異常時でも何等問題なく給油に対応し得る。
この場合には上記リッド開スイッチ21等の異常状態で給油する場合になるが、このような場合には、フィラーキャップ4を外す前に制御弁7を開弁して燃料タンク2内の蒸発燃料をキャニスタ6aに吸着させることができない。しかしながら、フィラーキャップ4を外すために回し始めることによりタンク内圧が低下し始めるため、その低下を検出することによりフィラーキャップ4が外されて給油をすると判断できる。ここで、高圧閾値Pdhは、給油時に、タンク内圧が高い場合にフィラーキャップ4が外された時のタンク内圧の低下を判定し得る閾値である。そして、上記したようにステップST8からステップST2に進み、制御弁7を開弁することにより、フィラーキャップ4が完全に外されて給油口3aから蒸発燃料が排出される前に、燃料タンク2内の蒸発燃料をキャニスタ6aに吸着させることができる。
ステップST8で、高圧閾値Pdh以上である(P≧Pdh)と判定された場合には、ステップST8からステップST2に進む場合の給油の判定に伴う制御弁の開弁制御を行わずに、本ルーチンを終了する。この場合は、タンク内圧が低下したが、十分な高圧状態を保っていることから、フィラーリッド16関係の故障時における給油作業ではないと判断できる。これにより、不必要に制御弁7を開弁してキャニスタ6aによる蒸発燃料の吸着量を増大させてしまうことを防止でき、キャニスタ6aに吸着の余裕を持たせることができる。
また、ステップST7でタンク内圧Pが高圧ではない(P≦Ph)と判定された場合にはステップST10に進み、そこで、さらに低圧閾値Pdlより低いか否かを判別する。ステップST10で低圧閾値Pdlより低い(P<Pdl)と判定された場合には、ステップST9に進み、そして上記と同じように処理する。
この場合は、給油時にタンク内圧Pが低い場合の対応である。この場合には開始時のタンク内圧が低い(大気圧に近い)ため、それに応じて所定変化量ΔPdを高圧閾値Pdhを設定する値よりも小さくした値を用いて設定された低圧閾値Pdlを用いる。これにより、タンク内圧が低い場合にも上記と同様に給油を判定でき、給油口3aから蒸発燃料が排出される前に、燃料タンク2内の蒸発燃料をキャニスタ6aに吸着させることができる。
ステップST10で低圧閾値Pdl以上である(P≧Pdl)と判定された場合にはリーク判定を行うべくステップST11に進む。ステップST11ではタイマのカウントアップ処理(T←T+1)を行い、ステップST12に進む。ステップST12ではタイマがタイムアップした(T≧Td)か否かを判別し、タイムアップしていない場合にはステップST11に戻り、タイムアップしたと判定された場合にはステップST13に進む。
ステップST13では本装置のリーク判定を行う。このリーク判定では、燃料タンク2が密閉状態でタンク内圧が大気圧近傍にある場合にリークありと判定する。他のリーク判定ではエンジン1の吸気負圧や前述の負圧発生装置10による負圧または正圧を燃料タンク2やキャニスタ6aに導入して、燃料タンク2やキャニスタ6aが所定の正圧または負圧から所定圧力変化があれば燃料タンク2またはキャニスタ6aにリークがあると判定することができる。上記のように燃料タンク2のリーク判定を行う際に正圧または負圧を導入するために制御弁7を開いたり、制御弁7自体の故障診断のために制御弁7を開く必要があるが、この制御弁7を開いた場合にはタンク内圧が低下してしまい、給油であると誤判定してしまう恐れがあるため、燃料タンク2のリーク判定時や制御弁7の故障診断時には給油判定を行うことを禁止する。
リーク判定においては、タンク内圧が環境(主に温度)によって影響を受けて変化するため、十分な温度変化があるのに、タンク内圧変化が小さい場合にリーク有りと判定することができる。例えば1日における変化の判定の場合には季節を考慮した1日における最低温度と最高温度となり得る各時間帯の任意の時刻を設定してタンク内圧を検出して、両者のタンク内圧の差が所定値以上大きいか否かで判別することができる。なお、これは制御ユニット19内のコンピュータをスリープ状態にしておき、時刻検出により検出および判定に必要な時間だけ動作させることで可能である。リーク判定を行った後には本ルーチンを終了する。
2 燃料タンク
3a 給油口
5 第1通路(ベーパ通路)
6a キャニスタ
7 制御弁
14 第1圧力センサ(タンク内圧センサ)
16 フィラーリッド
17 ソレノイド(フィラーリッドロック解除手段)
19 制御ユニット(制御手段)
21 リッド開スイッチ(リッドスイッチ)

Claims (4)

  1. 燃料を貯留する燃料タンクと、前記燃料タンク内に発生する蒸発燃料を吸着させるためのキャニスタと、前記燃料タンクと前記キャニスタとを連通するベーパ通路を選択的に開閉する制御弁とを有する燃料タンクの蒸発燃料処理装置であって、
    前記燃料タンクのタンク内圧を検出するタンク内圧センサと、前記タンク内圧の変化を監視すると共に前記制御弁の開閉を制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、前記タンク内圧の低下開始時点からの変化量が給油口の大気開放による変化を判定し得る所定判定量以上になった場合には給油と判定し、該給油と判定した場合には前記制御弁を開弁すると共に、前記所定判定量を、前記タンク内圧の低下開始時点の前記タンク内圧に応じて変え、かつ前記タンク内圧の低下開始時点の前記タンク内圧が大気圧に近いほど前記所定判定量を小さくすることを特徴とする燃料タンクの蒸発燃料処理装置。
  2. 前記制御手段は、前記小さくされた前記所定判定量よりも前記タンク内圧の変化量の方が小さい状態が所定時間継続した場合には前記燃料タンクにリークがあると判定することを特徴とする請求項1に記載の燃料タンクの蒸発燃料処理装置。
  3. 前記燃料タンクの給油口に設けられたフィラーキャップと、選択的に前記フィラーキャップの開閉操作を不可とするべくロック状態になるフィラーリッドと、前記フィラーリッドの前記ロック状態をリッドスイッチの操作に基づいて解除するフィラーリッドロック解除手段とを有し、
    前記制御手段は、前記タンク内圧の低下開始時点からの変化量が前記所定判定量以上になったと判定したときに前記フィラーリッドロック解除手段により前記ロック状態が解除されていなかった場合には、前記フィラーリッドロック解除手段または前記リッドスイッチが異常であると判定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料タンクの蒸発燃料処理装置。
  4. 前記燃料タンクの燃料は内燃機関の燃料として供給され、
    前記制御手段は、前記内燃機関の運転中に前記制御弁を開弁制御する場合には前記給油の判定を行うことを禁止することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の燃料タンクの蒸発燃料処理装置。
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