JP6237994B2 - 車両の燃料装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の燃料装置に係り、詳しくは密閉した燃料タンク内から外部へリークする蒸発ガスを抑えるようにした燃料装置に関する。
車両、特に走行用モータとエンジンを組み合わせたハイブリッド車などエンジンの運転をする機会が少ない車両の燃料装置では、燃料タンク内の蒸散ガスが大気に放散されるのを抑えるため、燃料タンク内を密閉とする密閉システムを採用して、燃料タンク外へ蒸散ガスが漏出するのを防いでいる。
このような密閉システムでは、燃料タンク内の蒸散ガスは、エンジン運転の機会を利用して処理(燃焼)されるが、給油時に発生する蒸散ガスは給油中に処理出来ないため、密閉システムの燃料装置では、給油時の対策として、専用(給油時用)のキャニスタを用い、さらに燃料タンクとキャニスタとを連通するベーパ通路、同ベーパ通路を開閉するノーマリークローズの密閉弁を用いて、常態のときは、密閉弁の封鎖により、燃料タンク内を密閉し、給油時は、密閉弁の開放により、燃料タンク内の蒸散ガスをキャニスタへ導いて、キャニスタに蒸散ガスを吸着させ、燃料タンクの給油口から蒸散ガスが大気中へ放出されるのを防いでいる(特許文献1など参照)。ちなみに、キャニスタに吸着された蒸散ガスは、エンジン運転時、エンジンの吸気側へパージされる。
ところで、こうした燃料装置では、燃料タンクの管理のため、密閉状態の燃料タンクから蒸散ガスがリークしているか否かを検出することが行われる。
例えば、燃料タンク内の圧力を検出する圧力センサや制御部などで構成されるリーク検出部を用いて、車両のIGオン時や、例えばユーザが不在な駐車時といったIGオフ時の適宜なタイミング(所定時間毎:例えば5h毎など)のとき、燃料タンク内の閉空間(燃料タンク内の液面から上の空間や、密閉弁で閉じられた通路部分や、フィラキャップで塞がれる給油口までの通路を含む閉空間)において、蒸散ガスのリークの有無を判定している(特許文献1など参照)。ちなみに蒸散ガスのリークが生じていると判定すると、車両の計器盤にインジケータなどで、ユーザにリークが有る旨を報知し、措置を促す。
特開2013− 19281号公報
しかしながら、密閉弁は、燃料タンク内のリーク検出判定を終えた後も封鎖状態が続いているため、リークが生じていた場合、燃料タンク内の蒸散ガスは、キャニスタへ行かず、リークの生じているリーク箇所から漏出し続ける。このため、駐車時などでは、燃料タンク内の蒸散ガスがユーザの気が付かない間に、全て大気中へ放出されてしまうことが想定される。
そこで、本発明の目的は、燃料タンク内から蒸散ガスのリークが検出されたとき、リーク箇所から大気中へ放出される蒸散ガスが最小限に抑えられる車両の燃料装置を提供する。
請求項1に記載の発明は、燃料を貯留する燃料タンクと、燃料タンク内に発生する燃料の蒸発ガスを吸着するキャニスタと、燃料タンク内と前記キャニスタを連通し、燃料タンク内の蒸発ガスをキャニスタへ導くベーパ通路と、ベーパ通路に設けられ、ベーパ通路を常態では封鎖し燃料タンク内を密閉状態にするノーマリークローズの密閉弁と、密閉状態の燃料タンク内の閉空間から外部へ燃料の蒸散ガスがリークするのを検出するリーク検出部と、リーク検出部にて燃料タンクからの蒸散ガスのリークが検出されると、密閉弁を開放する開放部とを有し、開放部は、蒸散ガスのリークが検出されるにしたがい密閉弁をノーマリーオープンへ変更するものとした。
請求項2に記載の発明は、開放部を、ベーパ通路を開閉可能な弁部材と、非通電状態のときを常態として弁部材を閉動作、通電状態のとき弁部材を開動作するソレノイドとを有する、密閉弁をなすノーマリークローズの電磁開閉弁と、蒸散ガスのリークが検出されるにしたがい弁部材を開状態にしてロックし弁部材を非通電状態において開状態で保持するノーマリーオープンへ変更し、ソレノイドを非通電状態にする変更部とを有するものとした。
請求項3に記載の発明は、変更部を、開状態の弁部材のロックが可能なロック部と、ロック部をロック操作するアクチュエータとを有するものとした。
請求項4に記載の発明は、ノーマリークローズの電磁開閉弁を、ソレノイドに加わる励磁電圧により、弁部材を、ベーパ通路を開放する通常使用の第1開位置と、第1開位置よりも開き側に位置するリーク時使用の第2開位置とに切換可能な電磁開閉弁とし、変更部を、蒸散ガスのリークが検出されると、弁部材を第2開位置に切り換える切換部と、第2開位置に切り換えた前記弁部材の動きを規制する係止部とを有するものとした。
請求項1の発明によれば、燃料タンク内の閉空間において蒸散ガスのリークが検出されると、ベーパ通路を封鎖していた密閉弁が開放され続けるため、漏れる蒸散ガスの大部分は、微細なリーク箇所よりも通路面積の大きいベーパ通路(通路抵抗:小)を通じて、キャニスタへ導かれる。
それ故、たとえ蒸散ガスが燃料タンク外へリークする事態が生じたとしても、リーク箇所から放出される蒸散ガスを最小限に抑えることができる。
請求項2の発明によれば、開放部は、密閉弁をなすノーマリークローズの電磁開閉弁に、開状態の弁部材をロックし非通電状態とする変更部を組み合わせただけの構造で、ノーマリーオープンに変更できるため、容易にベーパ通路の開放が行える。特に電磁開閉弁は、ノーマリークローズからノーマリーオープンへ変更されるため、たとえ車両の駐車中(ユーザ不在)、燃料タンク内のリークが検出されたとしても、車両に搭載されているバッテリの電力が、むやみに消費されずにすむ。
請求項3の発明によれば、変更部に、開状態の弁部材をロックするロック部と、同ロック部をロック操作するアクチェータとを組み合わせた構造を用いたことにより、当初のノーマリークローズの電磁開閉弁をそのまま活用して、ベーパ通路の開放が行える。
請求項4の発明によれば、ノーマリークローズの電磁開閉弁の弁部材の動きを利用して、ノーマリーオープンへ変更が行われるので、ノーマリークローズからノーマリーオープンへ変更する構造は、部品点数が少なく、簡単な構造ですむ。
本発明の第1の実施形態に係る車両の燃料装置の概略的な構成を示す図。 同燃料装置の密閉弁の構造を示す断面図。 ノーマリークローズの密閉弁をノーマリーオープンの密閉弁に変更する変更部の主要構造を説明するための斜視図。 燃料タンク内の閉空間にリークが生じるに伴い、密閉弁がノーマリークローズからノーマリーオープンへ変更されるまでの制御を示すフローチャート。 同制御における各部の状況を示すタイムチャート。 同制御により、密閉弁がノーマリークローズからノーマリーオープンへ変更されるまでのロック部の動きを説明する断面図。 同じく開状態の弁部材がロックされるまでを説明する断面図。 本発明の第2の実施形態の要部となるロック部の構造を示す斜視図。 同ロック部の動きを説明するための断面図。 本発明の第3の実施形態の要部となる密閉弁の構造を、ノーマリークローズからノーマリーオープンへ変更されるまでの状態と共に示す断面図。 図10中のA部の係止部を拡大して示す断面図。 同係止部で弁部材が係止された状態を示す断面図。
以下、本発明を図1から図7に示す第1の実施形態にもとづいて説明する。
図1は、本発明を適用した車両、例えば走行用モータとエンジンとを組み合わせたハイブリッド自動車に用いられる燃料装置の概略の構成を示し、図2〜図7は同燃料装置の各部の構造や動作や制御などを示している。
図1に示される燃料装置を説明すると、1はレシプロエンジン(本願のエンジンに相当)、10は燃料(ガソリンなど液体燃料)を貯留する燃料タンク、30は同燃料タンク10内の蒸散ガスを処理する蒸散ガス処理部、50は同蒸散ガス処理部30に装備される専用(給油時)のキャニスタを示している。
各部を説明すると、走行用モータと組み合うエンジン1は、吸気側に吸気マニホルド2、サージタンク3、スロットルバルブ4、エアクリーナ5などを有している(いずれもエンジン1の吸気通路を構成するもの)。吸気マニホルド2には、フュエルインジェクタ6が付いている。
燃料タンク10は、例えば扁平形タンクで形成される。燃料タンク10内の上部には、フュエルカットバルブ11(例えばフロートバルブで構成)や、同バルブ11に二ウェイバルブ12を介して接続されたレベリングバルブ13(例えばフロートバルブで構成)などが配設されている。そして、燃料の液面で塞がる、レベリングバルブ13の下部に有る開口の位置付近を、燃料タンク10の満タン位置と規定している。
燃料タンク10内の底部にはフュエルポンプ15が設置されている。このフュエルポンプ15の吐出部から延びるフュエル通路14は、フュエルインジェクタ6に接続され、燃料タンク10内の燃料が、フュエルインジェクタ6からエンジン1の燃焼室(図示しない)へ供給される構造になっている。なお、フュエルインジェクタ6から燃料タンク10へ戻るリターン通路は、図示していない。または燃料タンク10内で供給圧を調圧し、リターンさせてもよい(図示しない)。
また燃料タンク10の側壁には、給油用のフュエルパイプ17やリサーキュレーションパイプ18が設けられている。フュエルパイプ17の出口側は、例えば燃料タンク10の側壁の中段に接続され、フュエルパイプ17の入口側は、燃料タンク10位置よりも上方の地点、例えば同地点に設けてあるフュエルボックス19に連通接続され、給油口20を構成している。給油口20は、フュエルキャップ21で開閉可能に閉塞され、またフュエルボックス19の開口は、回動式のフュエルリッド23にて塞がれている。フュエルリッド23は、リッドアクチュエータ22で解除可能にロックしてあり、同ロックを解除して、フュエルキャップ21を開けると、給油装置の給油ガン(いずれも図示しない)により、給油口20から燃料タンク10へ給油が行えるようになっている。ちなみに、燃料タンク10の上壁には、燃料タンク10の内圧を検出するための圧力センサ24が設けられている。または後述する燃料タンク10の上部と密閉弁35との間のベーパ通路31部分に圧力センサが設けられてもよい(図示しない)。
リサーキュレーションパイプ18の一方の端部は、フュエルパイプ17の給油口20付近に連通接続される。またリサーキュレーションパイプ18の他方の端部は、燃料タンク10の側壁の上段を貫通している。そして、先端の開口がレベリングバルブ13で規定される満タン位置付近、例えば満タン位置よりも若干、下側の位置に配置され、給油が満タン位置になるまでスムーズに行えるようにしている。
キャニスタ50には、燃料タンク10内のリークチェックで使用される機器、詳しくはリークチェックモジュール51の付いた構造が用いられている。具体的には、キャニスタ50は、活性炭(図示しない)を収容した容器で構成される。この容器は、図示はしないが蒸散ガス側の出入口と大気側の出入口との二つの出入口をもつ。蒸散ガスの出入口については燃料タンク10側とエンジン1側の2つの出入口で構成されていてもよい(図示しない)。このうちの大気側の出入口に、リークチェックモジュール51が設けられている。リークチェックモジュール51は、例えば、負圧ポンプ52、負圧ポンプ52およびベントパイプ53側の連通切換えを行う切換バルブ54、キャニスタ50内の圧力を検出する圧力センサー(図示しない)など、燃料タンク10内のリークチェック(リーク検出)で用いられる機器を集めてモジュール化したものである。ちなみに、ベントパイプ53にはフィルタ55が設けられている。
蒸散ガス処理部30は、例えば、レベリングバルブ13とキャニスタ50の蒸散ガス側の出入口との間を連通するベーパ通路31と、同ベーパ通路31の出入口側の端部とエンジン1の吸気通路、例えばサージタンク3とスロットルバルブ4間の吸気通路部分とを連通するパージ通路32と、これら各通路31,32の各部に設けたノーマリークローズの密閉弁35およびバージ弁36、ノーマリーオープンのキャニスタ弁37と、これら各弁を制御する制御部38(例えばCPU,ROM,RAMなどで構成される電子ユニット)を組み合わせた構造が用いられる。
具体的には、密閉弁35は、ベーパ通路31の途中に、双方向性の安全弁40と共に設けられる。パージ弁36はパージ通路32の途中に設けられ、キャニスタ弁37はキャニスタ50の蒸散ガス側の出入口に設けられる。そして、各弁の特性により、常態下で燃料タンク10内を密閉する密閉システムを構成している。具体的には、常態のとき図1中の一点鎖線で囲まれた領域δ、すなわち燃料タンク10内の液面から上部の空間や、密閉弁35で閉じられたパージ通路部分や、フュエルキャップ21で塞がれたフュエルパイプ部分まで空間を含む燃料タンク10内の閉空間を密閉状態に保ち、燃料タンク10内の蒸散ガス(燃料が蒸発したガス)が、燃料タンク10外へ漏出しないようにしている。
制御部38には、この燃料タンク10内の蒸散ガスの処理が行うために、例えばエンジン1が所定条件下で運転されたとき、バージ弁36や密閉弁35を開作動させ、キャニスタ弁37を閉作動させる機能が設定されている。この機能により、燃料タンク1内の蒸散ガスが、フュエルカットバルブ11、レベリングバルブ13、ベーパ通路31、パージ通路32を通じて、運転中のエンジン1の吸気通路へパージされ、エンジン1で処理(燃焼)されるようにしている。
また制御部38には、給油の際、給油口20から燃料タンク1内の蒸散ガスが大気中に放出されないようにする機能が設定されている。これは、例えば、給油を行うため、フュエルリッド23のロックを解除すべくリッドスイッチ39を操作すると、密閉弁35を開動作、リークチェックモジュール51の切換バルブ54を大気開放側に切換動作させる機能で構成される(負圧ポンプ51を作動させてもよい)。これにより、燃料タンク10は、給油時になると、密閉状態が解かれ、燃料タンク1内の蒸散ガスが、フュエルカットバルブ11、レベリングバルブ13、ベーパ通路31、キャニスタ弁37を通じて、キャニスタ50へ導かれ(活性炭で蒸散ガスが吸着)、給油口20からの蒸散ガスの放出を防ぐ。
ちなみに、制御部38は、給油時、給油口20から燃料の流出(タンク内圧の上昇による)を防ぐため、密閉弁35の開動作によって燃料タンク10内の圧力が十分に低下されてから、フュエルリッド23が開けられるようにする機能(リッドアクチュエータ22によるロック解除)が設定されている。
また制御部38には、密閉システムの管理のため、燃料タンク10の密閉性をチェックするリークチェック機能が設定されている。このリークチェック機能は、例えば車両のIGオン時や、IGオフ時(駐車時など)の適宜な時期に、例えば負圧ポンプ52を作動、切換バルブ54を負圧ポンプ52側へ切換動、密閉弁35を開作動させて、負圧ポンプ52で発生した負圧で燃料タンク内10を所定の圧力値まで下げる機能、同圧力値で燃料タンク10内を密閉状態のまま放置する機能、圧力センサ24の圧力値を用いて、所定時間経過後の燃料タンク10内の圧力値の変化から燃料タンク10内の領域δ(燃料タンク10内の空間や、密閉弁35で閉じられた通路部分や、フュエルキャップ21で塞がれた給油口20までの通路部分を含む閉空間)における蒸散ガスのリークの有無を判定する機能などで構成される。ちなみに、リークが有ると判定されると、車両の計器盤などで、リークが有る旨を報知(インジケータなど)し、その措置を促すようにもしてある。こうしたリークチェック機能、リークチェックモジュール51、制御部38などから、燃料タンク10内からの蒸散ガスの漏出を検出するリーク検出部27を構成している。
ところで、密閉システムを構成する密閉弁35は、リークチェックが行われた後も封鎖状態が続くため、燃料タンク10内から蒸散ガスのリークが生じている場合、蒸散ガスは、リーク箇所のみからリークし続けるので、燃料タンク10内の蒸散ガスの全てが大気中へ放出される。特に駐車時などユーザが不在な場合、燃料タンク10内の蒸散ガスは、ユーザの気が付かない間に、全てリーク箇所から大気中へ放出される。
そこで、密閉弁35には、リークチェックで、蒸散ガスのリークが生じていると判定(検出)されたとき、ベーパ通路31を開放、すなわち密閉弁35を封鎖状態から開放状態に変更させる開放部34が用いられている。
ところで、燃料タンク10は、駐車時など長期の間、密閉状態を保つことが求められる。このため、通常、密閉弁35は、ノーマリークローズの電磁開閉弁60が用いられる。
そこで、図1に示されるように密閉弁35は、ノーマリークローズの電磁開閉弁60に、ノーマリーオープン状態へ変更する構造が組合わせられている。ここでは、例えば開放部34として、別途、専用の変更機構61(本願の変更部に相当)を上記電磁開閉弁60に組み合わせる構造が用いられている。電磁開閉弁60、変更機構61の全体構造が図2や図6(a)〜(c)に示され、同構造の主要部の構造が図3や図7(a)〜(c)に示されている。
これら各図を参照して電磁開閉弁60や変更機構61の構造を説明すると、電磁開閉弁60は、例えば細長の有筒形のヨークで形成される内筒部62の周りに、環状のコイル63、内筒部62よりも大きい筒形のヨークで構成される外筒部64を設け、内筒部62内に、復帰用スプリング65と共にプランジャ66を進退可能に収めて構成されるソレノイド67と、内筒部62の先端部に設けた弁部68とを有して構成される。また弁部68には、流通路69が内部に形成されたL形の弁本体70と、弁本体70の各端部に設けた一対の出入口部71a,71bと、片側の出入口部71aに設けた弁座72と、同弁座72と接離可能な弁部材73とを有した構造が用いられている。出入口部71a,71bは、ベーパ通路31の途中に介装されるものである。
そして、プランジャ66と弁部材73とが、連結杆74を介して連結され、ソレノイド67の非通電状態、通電状態により、弁部材73が駆動(開閉動)される構造にしている。つまり、弁座72は、ソレノイド67、詳しくはコイル63が非通電時(非励磁)のとき、復帰用スプリング65の弾性力で付勢される弁部材73にて塞がれ、コイル63が通電(励磁)されると、退避側へ変位する弁部材73にて開放される(図6(a))。すなわち、電磁開閉弁60は、コイル63の非通電状態のときにベーパ通路31を閉じ、通電状態になると、ベーパ通路31を開く、ノーマリークローズとしてある。
変更機構61は、ソレノイド67に設けたロック部75と、電磁開閉弁60の基端側に設けたアクチュエータ76と、後述する制御部38とを有して構成されている。
すなわち、ロック部75は、開状態の弁部材73のロックを可能にするものである。同ロック部75には、例えば、図3に示されるように内筒部62の基端部の周りに装着されている環状のヨーク部77と内筒部62の周壁部分に渡り設けた直径方向に貫通する通孔、ここでは一対の通孔78(例えば二個)と、各通孔78内に摺動可能に収めたロック部材、例えば一対のロックピン79(例えば二個)と、プランジャ66の基端側の外周面に設けた一対のロック穴80(例えば二個)と、ヨーク部77の外周面に軸方向に摺動可能に配置したリテーナ81とを組み合わせた構造が用いられている。
具体的には、一対のロック穴80は、例えば180°ずらして、プランジャ66の外周面に配置され、一対の通孔78は、弁部材73が開状態になるとき、ロック穴80と互いに向き合う位置に配置されている。ロック穴80と通孔78は、いずれも同一の開口で形成され、弁部材73が開動作すると、開口端が互いに連通する。
ロックピン79は、例えば、摩擦力で通孔78の周面で支えられ、外力が加わると、軸方向に変位する部品で構成される。そして、ロックピン79は、プランジャ66側の端が、例えば内筒部62の内周面から若干に退避した位置に配置(干渉しなければ、内筒部62の内周面と面一でもよい)され、反対側の端が、ヨーク部77の外周面から若干、突き出て配置される。突き出た各ロックピン79の端部には、図2、図3および図6(a)にも示されるように内筒部62の基端側から先端側へ向かうにしたがい切り欠くよう斜めに傾斜した受け面83が形成されている。
またリテーナ81は、例えばC形をなしている。このリテーナ81は、ヨーク部77を挟み込むように配置され、先端となる一対の端部を各ロックピン79の受け面83と向き合う位置に配置している。リテーナ81の各端部の内面部には、図2、図3および図6(a)にも示されるように内筒部62の基端側から先端側へ向かう方向にしたがい切り欠くよう斜めに傾斜した押し面84が形成されている。
つまり、ロック部75は、リテーナ81が前進方向へ変位すると(弁部材73:開状態)、押し面84が受け面83と当接して、ロックピン79を通孔78内に押し込み(没入)、反対側の端部をロック穴80内へ入り込ませて、プランジャ66の動きを規制、すなわち開状態の弁部材13をロックする構造となっている。
アクチュエータ76は、ロック部75のロック操作を行う部品で、専用のソレノイド90から構成される。具体的にはソレノイド90は、例えば図2、図3および図6(a)にも示されるように外筒部64の基端部に連結した有底筒形のヨーク85と、このヨーク85内に収めた環状のコイル91と、コイル91内に収めたプランジャ92および復帰用スプリング93とから構成される。プランジャ92は、連結杆94を介してリテーナ81に連結され、コイル91が非通電のとき、リテーナ81をロックピン79から離れた地点で待機させ、コイル91が通電されると、プランジャ92をヨーク部77側へ変位(リテーナ81の各端部がロックピン79を通過するまで)させる構造としている。
このソレノイド90が、電磁開閉弁60のソレノイド67と共に、制御部38に接続され、蒸散ガスのリークが生じたとき、密閉弁35を開状態、さらに述べればノーマリーオープンに変更できるようにしている。すなわち、制御部38には、リークチェックを行い、燃料タンク10内から蒸散ガスが外部へ漏出していることが検出されると、ソレノイド67の通電により、電磁開閉弁60を開動作させ、その後、ソレノイド90の通電により、ロックピン79がロック状態になるまでリテーナ81を前進させ、その後、ソレノイド67およびソレノイド90を非通電にする制御が設定されている。つまり、蒸散ガスのリークが生じた場合、弁部材73の開状態を利用して、通孔78とロック穴80とを合致させる。その後、励磁されるソレノイド90で開状態の弁部材73をロックさせ、その後の非通電制御にて、弁部材73が開状態で保持され続ける。すなわちノーマリーオープンへ変わり、リーク箇所からの蒸散ガスの漏出が抑えられるようにしている。
この蒸散ガスの漏出を抑える制御が図4のフローチャートや図5のチャートタイムに示され、同制御にしたがい密閉弁35がノーマリークローズからノーマリーオープンへ変わるまでの工程が図6(a)〜(c)や図7(a)〜(c)に詳しく示されている。
図4〜図7を参照して、この蒸散ガスの漏出を抑える技術を説明すると、図4中のステップS1のように、密閉システムでは、IGスイッチオンのときや、IGスイッチオフの適宜な時期(例えば所定時間毎)のときなどで、燃料タンク10内のリークチェックが行われる。
リークチェックは、負圧ポンプ52の作動、切換バルブ54の切換動、密閉弁35の開作動により、負圧ポンプ52で発生した負圧を燃料タンク10内へ供給して、燃料タンク内10を所定の圧力値まで下げ、同圧力値で燃料タンク10内を密閉状態にして放置し、所定時間経過後の燃料タンク10内の圧力値の変化から燃料タンク10内の領域δでの蒸散ガスのリークの有無を判定することで行われる。
このとき、燃料タンク10内の圧力の変化が見られると、図5中の「リーク検出」で見られるように、燃料タンク10の領域δで、蒸散ガスが外部に漏出している箇所が有ると判定する。すると、ステップS2からステップS3へ進み、一旦、ソレノイド67の通電が行われる。これで、プランジャ66が退避動し、弁部材73を弁座72から離す。これにより、ベーパ通路31は開放される。この弁部材73の開動作に伴い、図6(a)および図7(a)に示されるようにプランジャ66のロック穴80は、ロックピン79と向き合う位置に配置される。
その後、ステップS4へ進み、ソレノイド90の通電が行われる。すると、プランジャ92が前進動して、リテーナ81を、ヨーク部77の外周面から突き出ているロックピン79端へ向かい前進させる。
ここで、リテーナ81の各先端部には、傾斜した押し面84が形成され、ロックピン79の端部には、同方向に傾斜した受け面83が形成されているから、図7(b),(c)に示されるようにロックピン79は、押し面84と受け面83との当接にしたがい、ヨーク部77内に押し込まれる。すると、ロックピン79の反対側の端部は、プランジャ66のロック穴88内へ押し込まれる。これにより、プランジャ66はロックされる。ついで、ステップS5へ進み、ソレノイド67,90を非通電にする。これにより、プランジャ92およびリテーナ81は、待機位置へ戻る。
すると、図6(c)に示されるようにロックピン79は、復帰用スプリング65から加わる剪断方向の力により、ロック穴80に嵌ったままでロックされ続ける。つまり、開状態の弁部材13は、非通電状態でロックされ続ける。これで、ノーマリークローズからノーマリーオープンへの変更が終了し、密閉弁35はベーパ通路31を開放し続ける。
このように燃料タンク10内の蒸散ガスのリークが検出されると、密閉弁35の開状態により、ベーパ通路31を開放し続けるようにすると、漏れる蒸散ガスの大部分は、微細なリーク箇所よりも通路面積の大きいベーパ通路31(通路抵抗:小)を通じて、キャニスタ50へ導かれ、キャニスタ50の活性炭で吸着される。ちなみに、蒸散ガスが吸着されやすいよう、リークチェックモジュール51の切換バルブ54は、大気開放側に切り換えてある。
それ故、たとえ蒸散ガスが燃料タンク10外へリークする事態が生じたとしても、蒸散ガスの大部分はキャニスタで吸着されるから、燃料タンク10のリーク箇所から放出される蒸散ガスを最小限に抑えることができる。
しかも、密閉弁35をなすノーマリークローズの電磁開閉弁60に、開状態の弁部材73をロックし非励磁とする変更機構61(制御部38、ロック部75、アクチュエータ76)を組み合わせるだけの構造で、ノーマリーオープンに変更できるから、ベーパ通路31の開放が容易に行える。
特に電磁開閉弁60は、ノーマリーオープンへ変更されるようにしてあるので、たとえ車両の駐車中、燃料タンク10内のリークが検出された場合でも、車両に搭載されているバッテリの電力が、むやみに消費せずにすむ。
そのうえ、変更機構61は、弁部材73をロックするロック部75と、同ロック部75を操作するアクチュエータ76(ソレノイド90)とを組み合わせた構造を用いたので、当初のノーマリークローズの電磁開閉弁35をそのまま活用して、ベーパ通路31の開放が行える。
図8〜図9(a)〜(d)は、本発明の第2の実施形態を示す。
本実施形態は、第1の実施形態の変形例で、手動操作で、弁部材73のロックが解除できるようにしたものである。
具体的にはロック部100として、例えば図8および図9に示されるようなロックピン101の外周部に、弾性を有する突起部102、ここでは例えば複数個の突起部102を、ロックピン101の周方向に沿って設け、ロックピン101の突出側の端部、ここでは受け面103の一部(ロックした状態でも外部から視認できる部分)に、ロック解除操作を行うための溝部、ここでは工具の端(例えばドライバ工具109の先端)と係止可能な復帰用の溝部104を設け、通孔105の内周面に、二段で、突起部102と係合可能なアンロック用(復帰用)の環状溝106と、ロック用の環状溝107を設けた構造が用いられている。なお、ロックピン101の基端側の外周面には、通孔105の内周面との間をシールするリング108が組み付けてある。
同ロック部100のロックピン101は、当初、図9(a)に示されるように突起部102が上段のアンロック用溝部103に弾性係合され、ロックピン101端をロック穴80から離れた位置で保持させている。そして、蒸散ガスのリークが検出され、弁部材73が開状態になると、通孔105とロック穴80とが合致する。ついで、ロックピン101がリテーナ81で押し込まれると、図9(c)に示されるようにロックピン101端がロック穴80に入り込む。このロックピン101で弁部材73がロックされるにしたがい突起部102は、下段のロック用溝部107と弾性係合され、開状態の弁部材73を保持する。この状態は、その後のソレノイド90の非通電、すなわちリテーナ81が退避動した後も続く。これにより、密閉弁35はノーマリーオープン状態となる。
この密閉弁35により燃料タンク内の蒸散ガスは、キャニスタ50へ導かれ、リーク箇所からの蒸散ガスの漏出を抑える。この場合、修理工場などで、燃料タンク10のリーク箇所の修理をすることになる。ここで、密閉弁35は、ノーマリーオープンでロックされているため、修理した後は、ノーマリーオープンに戻すことは難しい。
このとき、外部に露出しているロックピン101の受け面103には、復帰のための溝部104が形成されているため、図9(d)中の二点鎖線に示されるように工具、例えばドライバ109の先端を溝部104内に差込み、ロックピン101を、再びアンロック用溝部106と弾性係合する位置まで、引き出すと、ロック穴80内からロックピン101の端部が抜け出される。すなわち、ロック部100のロックが解除され、再び密閉弁35は、当初のノーマリークローズ状態に復帰する(図9(a))。
これにより、密閉弁35は、蒸散ガスのリークを止める処置を行うと、何度でも再利用できる。
しかも、ロック部100のロックが手動操作で解除される構造にしてあると、車両を組み立てる工場のライン中、半完成状態の車両に給油をする場合、弁部材73を開状態でロックさせておくと(ノーマリーオープン)、燃料タンク10の密閉が解かれた状態から給油作業が行えるので、面倒なライン中における燃料タンク10の給油が容易にできる。給油後、ロックを解除する操作を行えば、再び密閉弁35は、ノーマリークローズに戻るので、問題はない。
図10〜図12は、本発明の第3の実施形態を示す。
本実施形態の密閉弁35は、第1、2の実施形態のように別途、アクチチュエータを用いて、ノーマリーオープンに変更するのではなく、密閉弁35をなすノーマリークローズの電磁開閉弁110の弁部材73の動きそのものを利用して、ノーマリーオープンへ変更するようにしたものである。
具体的にはノーマリークローズの電磁開閉弁110として、励磁電圧の切換えにより、弁部材73を、図10(a)に示すベーパ通路31を開閉する通常使用の第1開位置αと、第1開位置αよりも開き側に位置するリーク時使用の第2開位置βとに切換可能な二段スライド式のソレノイド111を用いる。
ノーマリーオープンに変更する変更機構115(本願の変更部に相当)には、制御部38に設定された、励磁電圧の切り換え行う切換機能(本願の切換部に相当)と、電磁開閉弁110の設けた、弁部材73の動きを規制する係止部116とを有した構造が用いられる。具体的には切換機能は、通常使用時は第1開位置αに変位されるのに要する励磁電圧をソレノイド111のコイル63に印加し、蒸散ガスのリークが検出されると、第2開位置βに変位させるのに要する励磁電圧をソレノイド111のコイル63に印加する機能で構成される。係止部116は、図10中のA部に示されるように第2開位置βへ変位した弁部材73の動きを規制する構造、ここではプランジャ66の外周部に、弾性部材117で付勢されるピン部材118を突没可能に収め、内筒部62の内周面にロック孔119を設けて、弁部材73が第2開位置βまで変位すると、ピン部材118が、弾性部材117の弾性力により、ロック孔119へ差し込まれる構造が用いられている。
すなわち、通常時、密閉弁35は、図10(a),(b)に示されるようにソレノイド111が非通電状態で使用されたり、第1開閉位置αまで弁部材73を変位させる励磁電圧を印加したりして使用される。つまり、通常時は、ピン部材118は図11に示されるように没入させたままで使用される。リークチェックにより燃料タンク10内の蒸散ガスが漏出するリークが生じたときは、図10(c)に示されるようにソレノイド111のコイル63に、第2開閉位置βまで弁部材73を変位させる励磁電圧(第1開閉位置αのときより大)が印加される。すると、図12に示されるように弁部材73が第2開閉位置βに配置されるに伴い、ピン部材118とロック孔119とは合致し、ピン部材118がロック孔119へ進入する。これにより、プランジャ66はロックされ、弁部材73の動きを規制する。その後、上述した実施形態と同様、ソレノイド116は非励磁に制御され、密閉弁35はノーマリーオープン状態になる。
こうしたノーマリーオープンに変更する構造でも、第1の実施形態と同様の効果を奏する。特に同構造は、弁部材73の動きだけで弁部材73のロックまで至るため、アクチュエータのような別途部品は必要でない。このため、部品点数は少なく、簡単な構造ですむ。
また本実施形態でも、手動操作で、弁部材73の規制が解除されるよう、ロック孔119は、ヨーク部77を突き抜けて外部に開口する直線状の孔で形成してあり、図10(c)および図12中の二点鎖線で示されるように工具、例えばドライバ120の先端部をヨーク部77外から、ロック孔119へ差し込み、ピン部材118を没入させると、弁部材73の規制が解ける。つまり、第2の実施形態と同様の効果も奏する。ちなみにロック孔119と連通する、ヨーク部77に設けられた通孔部119aの外部に開口端は、通孔部119a内に差し込まれる構造の蓋部材あるいはヨーク部77の表面に貼り付くシール部材など脱着式の蓋119bにより塞いでシールするといった防水処置が施してある。
但し、図8〜図12において、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して、その説明を省略した。
本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々可変して実施しても構わない。上述した実施形態では、一個や二個のロックピンやピン部材を用いた例を挙げたが、本発明は、ロックピン、ピン部材の数量には限定されるものではない。また上述した実施形態では、リテーナをアクチェータで駆動したり、二段スライド式の電磁開閉弁を用いたりする構造で、ロック部や係止部の作動させる例を挙げたが、本発明は、同構造に限定されるものではなく、他の構造を用いて、密閉弁を開放させても構わない。また上述した実施形態では、キャニスタ弁を用いた密閉システムを挙げたが、これに限らず、キャニスタ弁を用いない密閉システムでも構わない。
10 燃料タンク
31 ベーパ通路
27 リーク検出部
34 開放部
35 密閉弁
50 キャニスタ
60 電磁開閉弁
61 変更機構(変更部)
67 ソレノイド
73 弁部材
75 ロック部
76 アクチュエータ

Claims (4)

  1. 燃料を貯留する燃料タンクと、
    前記燃料タンク内に発生する燃料の蒸発ガスを吸着するキャニスタと、
    前記燃料タンク内と前記キャニスタを連通し、前記燃料タンク内の蒸発ガスを前記キャニスタへ導くベーパ通路と、
    前記ベーパ通路に設けられ、前記ベーパ通路を常態では封鎖し前記燃料タンク内を密閉状態にするノーマリークローズの密閉弁と、
    前記密閉状態の燃料タンク内の閉空間から外部へ燃料の蒸散ガスがリークするのを検出するリーク検出部と、
    前記リーク検出部にて前記燃料タンクからの蒸散ガスのリークが検出されると、前記密閉弁を開放する開放部と、
    を有し、
    前記開放部は、前記蒸散ガスのリークが検出されるにしたがい前記密閉弁をノーマリーオープンへ変更する
    ことを特徴とする車両の燃料装置。
  2. 前記開放部は、
    前記ベーパ通路を開閉可能な弁部材と、非通電状態のときを常態として前記弁部材を閉動作、通電状態のとき前記弁部材を開動作するソレノイドとを有する、前記密閉弁をなすノーマリークローズの電磁開閉弁と、
    前記蒸散ガスのリークが検出されるにしたがい前記弁部材を開状態にしてロックし前記弁部材を非通電状態において開状態で保持するノーマリーオープンへ変更し、前記ソレノイドを非通電状態にする変更部と
    を有することを特徴とする請求項1に記載の車両の燃料装置。
  3. 前記変更部は、
    前記開状態の弁部材のロックが可能なロック部と、
    前記ロック部をロック操作するアクチュエータと
    を有することを特徴とする請求項2に記載の車両の燃料装置。
  4. 前記ノーマリークローズの電磁開閉弁は、前記ソレノイドに加わる励磁電圧により、前記弁部材を、前記ベーパ通路を開放する通常使用の第1開位置と、前記第1開位置よりも開き側に位置するリーク時使用の第2開位置とに切換可能な電磁開閉弁であり、
    前記変更部は、前記蒸散ガスのリークが検出されると、前記弁部材を前記第2開位置に切り換える切換部と、前記第2開位置に切り換えた前記弁部材の動きを規制する係止部とを有する
    ことを特徴とする請求項2に記載の車両の燃料装置。
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