JP5473877B2 - 蒸発燃料処理装置の故障検知装置 - Google Patents

蒸発燃料処理装置の故障検知装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5473877B2
JP5473877B2 JP2010261781A JP2010261781A JP5473877B2 JP 5473877 B2 JP5473877 B2 JP 5473877B2 JP 2010261781 A JP2010261781 A JP 2010261781A JP 2010261781 A JP2010261781 A JP 2010261781A JP 5473877 B2 JP5473877 B2 JP 5473877B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
canister
pressure
internal pressure
tank
fuel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010261781A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012112305A (ja
Inventor
歩 堀場
昌一 北本
真人 四竈
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2010261781A priority Critical patent/JP5473877B2/ja
Publication of JP2012112305A publication Critical patent/JP2012112305A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5473877B2 publication Critical patent/JP5473877B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Supplying Secondary Fuel Or The Like To Fuel, Air Or Fuel-Air Mixtures (AREA)

Description

本発明は、蒸発燃料処理装置の故障検知装置に関し、特に、密閉構造の燃料タンクのリーク箇所を容易に検知するための蒸発燃料処理装置の故障検知装置に関するものである。
走行状況に応じてエンジン(内燃機関)とモータ(電動機)との少なくとも一方を動力源として走行するハイブリッド車が公知であり、さらに、そのモータの電源となるバッテリの充電を駐車状態でも可能とするプラグインハイブリッド車が知られている。そのようなプラグインハイブリッド車では、バッテリの充電量が十分な場合にはモータだけで走行可能であることから、近距離を走行して充電することを繰り返す場合には燃料を使用しない状態が続く。
プラグインハイブリッド車における内燃機関の燃料として揮発性液体燃料(例えばガソリン)を使用する場合には公知の燃料タンクを用いることができるが、燃料が使用されないまま長期に放置された場合には燃料タンク内に溜まる蒸発燃料が増大することになる。蒸発燃料が溜まり過ぎて燃料タンク内が高圧になった場合には、常時閉弁しているが高圧で開弁する調圧弁を介して蒸発燃料をキャニスタに吸着させることができる。
また、蒸発燃料をキャニスタに吸着させたり吸気管に導入する蒸発燃料処理系路(エバポ系路)におけるリーク状態が放置されるのを防止するためにリーク検知装置を設けたものがある。例えば、蒸発燃料処理系路の内圧と外圧との間に差圧を生じさせた後にその系路を密閉して測定した内圧の挙動と、蒸発燃料の発生に基づく蒸発燃料処理系路の内圧変化量とに基づいてリークの有無を検知することができる。
しかしながら、上記リーク検知装置ではリークが検知されたとしても蒸発燃料処理系路のどこにリークがあるか分からない。例えば、燃料タンクとキャニスタとの間に設けられた給油弁(強制開閉弁)を隔てて、燃料タンクとキャニスタ系路群とのそれぞれの漏れ異常の診断を独立して行うようにしたものがある(例えば特許文献1参照)。
特開2002−4958号公報
上記特許文献1によれば燃料タンクの漏れとキャニスタ系路群の漏れとをそれぞれ独立して診断可能であるが、その診断においては、吸気負圧を利用して、それぞれの系での大気圧への近付き方が急速な場合には漏れがあったと判断している。
しかしながら、吸気負圧を利用していることから、エンジンを運転しない状態が長期に亘って続くプラグインハイブリッド車には用いることはできない。また、燃料タンク内を負圧にして、蒸発燃料を発生させて大気圧に至る状態で判断していることから、不必要に燃料タンク内に蒸発燃料を発生させることから、キャニスタによる吸着処理能力を高めるために、キャニスタが大型化するという問題がある。
このような課題を解決して、プラグインハイブリッド車にも適用可能でありかつ異常箇所を容易に検出可能な蒸発燃料処理装置の故障検知装置を実現するために、本発明に於いては、燃料を貯留する燃料タンク(2)と、前記燃料タンク内に発生する蒸発燃料を吸着させるためのキャニスタ(6a)と、前記燃料タンクと前記キャニスタとを連通するベーパ通路(5)を選択的に開閉する制御弁(7)と、前記キャニスタと吸気管(13)とを連通するパージ通路(11)を選択的に開閉するパージバルブ(12)と、前記キャニスタの前記ベーパ通路側とは反対側を選択的に大気開放する大気開放弁(10a)と、前記燃料タンクのタンク内圧を検出するタンク内圧センサ(14)と、前記キャニスタのキャニスタ内圧を検出するキャニスタ内圧センサ(15)と、少なくとも前記制御弁と前記パージバルブと前記大気開放弁との各開閉を制御する制御手段(19)とを有する蒸発燃料処理装置の故障検知装置であって、前記制御手段は、エンジンの停止状態で、前記タンク内圧がゲージ圧として大気圧に対して所定値以上の診断可能圧力よりも大きい正圧または負圧である場合に前記パージバルブと前記大気開放弁とを閉じた状態で前記制御弁を開き、それにより前記キャニスタに前記燃料タンク内の圧力が導入された後に、前記キャニスタ内圧の変化によりリークの有無を診断するものとした。
これによれば、燃料タンク内の圧力が大気圧に対して相対的に高い圧力(正圧や負圧)である場合にその圧力をもってリーク診断用の圧力として用いることから、燃料タンクからキャニスタに至る系路にリークが有るか無いかを大きな圧力差で判定することができる。このように燃料タンク内の高圧分を用いることから、別途高圧発生装置を設ける必要もなく、またプラグインハイブリッド車に適用した場合に、長期間燃料を使用しないで燃料タンク内の蒸発燃料が増大しても、リーク診断のサイクルで燃料タンク内の蒸発燃料をキャニスタに吸着させることができ、燃料タンクに蒸発燃料が溜まり続けてしまうことを好適に抑制し得る。
特に、前記制御手段は、前記制御弁を開く場合には前記タンク内圧がゲージ圧として大気圧よりも大きい正圧または負圧である場合に行うと良く、これによれば、確実に大気圧に対して相対的に高いタンク内圧をキャニスタに導入することができ、リークがある場合には大気圧まで低下するためリーク診断が容易となる。
また、前記制御手段は、前記キャニスタに前記燃料タンク内の圧力が導入された場合に、前記キャニスタ圧力がリーク検出可能な所定圧力(Pd)になったら前記制御弁を閉じると良く、これによれば、キャニスタ内圧をリーク診断可能な圧力まで高めたことが確認されてから制御弁を閉じることから、キャニスタ側のリーク診断を確実に行うことができると共に、制御弁を閉じることによりタンク側とキャニスタ側とに分離でき、それぞれ独立してリーク診断を行うことができる。
また、前記制御手段は、前記制御弁を閉じた後に、前記タンク内圧と前記キャニスタ内圧とがそれぞれ安定したと判定した時点から前記燃料タンク及び前記キャニスタの前記リークの有無を診断すると良く、これによれば、より一層確実なリーク診断を行うことができる。また、前記制御手段は、前記制御弁を開いている状態で前記タンク内圧と前記キャニスタ内圧とが略同じになったと判定した時点から前記リークの有無を診断すると良く、これによれば、燃料タンクからキャニスタに至る系路全体が診断可能な圧力に達した状態になってからリーク診断を行うことになり、より一層確実なリーク診断を行うことができる。
また、前記制御手段は、前記制御弁を開いている状態で前記タンク内圧と前記キャニスタ内圧とが所定時間経過後に所定範囲を越えて互いに異なる値となった場合には、前記タンク内圧センサと前記キャニスタ内圧センサとのいずれかが故障であると判定すると良く、これによれば、制御弁が開いている所定時間を例えばリーク診断可能なタンク内圧の圧力がキャニスタにも確実に導入され得る時間として設定しておくことにより、正常であれば両センサの検出値が略一致するのに対して、センサの個体差による誤差範囲(所定範囲)を越えて異なる値となった場合にはいずれかのセンサが故障としていると推定でき、リーク診断前にセンサの故障を検出でき、故障検出しない場合のリーク診断の誤判定を防止できる。
このように本発明によれば、燃料タンク内の大気圧に対して大きな差圧分を用いてリーク診断を行うことから、別途高圧発生装置を設けることなく、蒸発燃料処理装置の故障検知を行うことができ、またプラグインハイブリッド車に適用した場合に、長期間燃料を使用しないで燃料タンク内の蒸発燃料が増大しても、リーク診断のサイクルで燃料タンク内の蒸発燃料をキャニスタに吸着させることができ、燃料タンクに蒸発燃料が溜まり続けてしまうことを好適に抑制し得る。
本発明が適用された燃料タンクの蒸発燃料処理装置の構成を示す図である。 本発明に基づく制御フロー図である。 図2の制御によるリーク診断容量を示すタイムチャートである。 本発明に基づく第2の制御フロー図である。 図4の制御によるリーク診断容量を示すタイムチャートである。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明が適用された燃料タンクの蒸発燃料処理装置の構成を示す図である。なお、内燃機関としてガソリンを燃料とするエンジンを自動車に用いた例について説明するが、燃料としては、ガソリンに限られるものではなく、燃料タンク内で蒸発燃料が発生し得るものが対象となり、また自動車に限定されるものではない。
図1に示されるようにエンジン1に供給する燃料を貯留しておく燃料タンク2が設けられており、その燃料タンク2には燃料を給油するための給油管3が接続されている。給油管3の給油口3aにはフィラーキャップ4が例えばねじ構造により着脱自在に取り付けられており、フィラーキャップ4の取り付け状態では給油口3aは外部に対して完全に閉じられている。
燃料タンク2にはベーパ通路としての第1通路5を介してキャニスタ装置6が接続されている。第1通路5には、その中間部に例えばソレノイド弁からなる制御弁7が設けられていると共に、制御弁7をバイパスするバイパス通路8が接続され、そのバイパス通路8の中間部にはタンク保護用に2方向リリーフ弁9が設けられている。2方向リリーフ弁9は、燃料タンク2のタンク内圧がキャニスタ装置6側に比して所定圧以上の高圧になった場合に開弁する正方向リリーフ弁と、その逆の場合で所定圧以上になった場合に開弁する逆方向リリーフ弁とからなる。
キャニスタ装置6には、蒸発燃料を吸着する活性炭が充填されたキャニスタ6aが内蔵されており、キャニスタ装置6のキャニスタ6aを挟んで第1通路5とは反対側には、負圧発生装置10が接続されている。また、通常時に大気と連通させるための大気開放弁10aが設けられている。
キャニスタ装置6は、パージ通路としての第2通路11を介してエンジン1の吸気管13に接続されており、第2通路11の中間部には例えばソレノイド弁からなるパージバルブ12が設けられている。エンジン1の運転時には、大気開放弁10aを大気連通状態にすると共にパージバルブ12を開弁制御することにより、キャニスタ6aに吸着されている蒸発燃料が吸気管13に入り、蒸発燃料のパージが行われる。
また、第1通路5における制御弁7の上流側(燃料タンク2側)には燃料タンク2のタンク内圧(絶対圧)を検出するためのタンク内圧センサとしての第1圧力センサ14が設けられ、キャニスタ装置6の第1通路5に連通する部分には第1通路5における制御弁7及び2方向リリーフ弁9の下流側の圧力(キャニスタ内圧)を検出するためのキャニスタ内圧センサとしての第2圧力センサ15が設けられている。
また、吸気管3の吸気口3aの外側には、フィラーキャップ4を外部からアクセス(着脱のために回す)できないように、フィラーキャップ4を覆う大きさのフィラーリッド16が設けられている。フィラーリッド16は、本実施形態の自動車の場合にはボディのアウタパネルと同一面をなすように形成されており、また開方向のばね付勢力に抗して、ソレノイド17のプランジャをロックピンとして閉状態にロックされるようになっている。また、フィラーリッド16の開状態を検出するリッド開センサ18が設けられている。このようにしてフィラーリッドロック解除手段が構成されている。
そして、本蒸発燃料処理装置の制御を行う制御手段としての制御ユニット19が設けられている。制御ユニット19には、第1圧力センサ14と第2圧力センサ15とリッド開センサ18との各検出値信号、及び例えば運転席近傍に配設されたリッド開スイッチ21からの操作信号の入力を処理し、制御弁7と負圧発生装置10とソレノイド17とに対する各制御を行うためのインターフェースやCPU及び必要な回路が設けられている。
次に、制御ユニット19による本発明に基づくリーク診断を図2のフロー図を参照して説明する。この制御は、制御ユニット19内でCPUを用いたプログラムによる制御であって良い。また、エンジン1の運転中に限られず、停止後の所定時間(給油の場合を判定するために必要な時間)が対象となる。なお、図2ではタンク側及びキャニスタ側のリーク診断を行う。ここで、キャニスタ側とタンク側とは、燃料タンク2内から大気開放弁10aに至る系路の制御弁7から見てキャニスタ6a側か燃料タンク2側かとするものである。
先ず、ステップST1ではゲージ圧として検出されるタンク内圧Pが制御弁7よりキャニスタ6a側となる系路(キャニスタ側)のリーク診断可能な圧力(診断可能圧力Pd)より大きいか否かを判別し、タンク内圧Pの絶対値(|P|)が診断可能圧力Pdより小さい場合(|P|≦Pd)にはステップST1を繰り返し、タンク内圧Pの絶対値(|P|)が診断可能圧力Pdより大きい場合(|P|>Pd)にはステップST2に進む。
ステップST2では、図3に併せて示されるように、大気開放弁10a及びパージバルブ12を閉じ、それらが全閉になるのに十分な時間経過後に速やかに制御弁7を所定時間t1だけ開いてから閉じる。これにより所定時間t1の間に、燃料タンク2内の正負いずれかに高められている圧力がキャニスタ6aに導入され、タンク内圧Pが所定時間t1開始前の圧力から大気圧(=0気圧)に近付くように低下し、それに対してキャニスタ内圧Pcは大気圧から増大する。なお、図3の圧力波形は正圧の場合を示しており、以下、図3の波形を用いた説明では正圧の場合とする。
次のステップST3では、ゲージ圧として検出されるキャニスタ内圧Pcの絶対値(|Pc|)がリーク診断可能圧力Pdより高いか否かを判別し、低い場合(|Pc|≦Pd)にはタンク内圧Pの導入によりキャニスタ内圧Pcが大気圧に対して正負いずれかに高まるまでステップST3を繰り返し、キャニスタ内圧Pcの絶対値(|P|)が診断可能圧力Pdより大きい場合(|Pc|>Pd)にはステップST4に進む。ステップST4では制御弁7を閉じて、ステップST5に進む。
ステップST5ではタンク内圧Pの変化とキャニスタ内圧Pcの変化とを監視し、キャニスタ内圧Pcが圧力Pdから所定時間t1経過後に所定範囲ΔPcより低下していない場合にはステップST6に進み、ステップST6では図示されないリーク診断表示部にキャニスタ側のリーク無しの表示を行う。同様に、タンク内圧P(=Pd)に対しても所定範囲ΔPより低下していない場合にはステップST6に進み、タンク側のリーク無しの表示を行って、本ルーチンを終了する。
ステップST5で、キャニスタ内圧PcがPdから所定時間t1経過後に所定範囲ΔPcより低下した場合(図3の二点鎖線)にはステップST7に進み、ステップST7ではキャニスタ側のリーク有りの表示を行う。同様にタンク内圧Pに対しても圧力Pdから所定範囲ΔPより低下した場合(図3の二点鎖線)にはステップST7に進み、タンク側のリーク有りの表示を行う。
これにより、燃料タンク2内の高圧を利用してリーク診断を行うことができ、リークが有る場合には大きな圧力変化により診断が容易となる。また、制御弁7を閉じてリーク診断を行うことから、キャニスタ6a側と燃料タンク2側とをそれぞれ独立してリーク診断を行うことができ、リーク有りの場合の問題箇所を抽出し易い。なお、ステップST1で燃料タンク2の内圧にリーク診断を行える程度の圧力が発生していれば燃料タンク2にはリークが無いと判定できるので、制御弁7を開いてリーク診断を行う場合に再度タンク内圧Pを検出することなく、キャニスタ内圧Pcのみを検出してリーク診断を行うようにしても良い。
次に図4のフロー図により装置全体の診断を行う場合の制御を説明する。なお、参照する図5の圧力波形は正圧の場合を示しており、以下、図5の波形を用いた説明では正圧の場合とする。先ずステップST11では上記ステップST1と同様にタンク内圧Pの絶対値(|P|)が診断可能圧力Pdより大きいか否かを判別し、タンク内圧Pが診断可能圧力Pdより小さい場合(|P|≦Pd)にはステップST11を繰り返し、タンク内圧の絶対値(|P|)が診断可能圧力Pdより大きい場合(|P|>Pd)にはステップST12に進む。ステップST12では、大気開放弁10a及びパージバルブ12を閉じ、それらが全閉になったとみなせる任意の時間経過後に制御弁7を開き続ける。
次のステップST13では所定時間(例えば図5のt2)経過したか否かを判別し、経過していない場合にはステップST14に進む。ステップST14では、タンク内圧Pとキャニスタ内圧Pcとが略一致しているか否かを判別し、略一致していると判定できない場合にはステップST13に戻る。この場合の圧力(図3のP1)は、上記診断可能圧力Pdである必要はなく、例えば大気圧に近い低圧状態であっても良い。
そして、ステップST13で所定時間t2が経過したと判定された場合、この場合にはステップST14でタンク内圧Pとキャニスタ内圧Pcとが略一致状態になったと判定されないままタイムアップしたことになり、タンク内圧Pを検出する第1圧力センサ14か、キャニスタ内圧Pcを検出する第2圧力センサ15の少なくとも一方が故障していると判定できる。そしてステップST15に進み、そこでセンサ異常の警報を行って、本ルーチンを終了する。例えば、第1圧力センサ14が故障していてその出力変化が図5の一点鎖線で示されるようになると、第2圧力センサ15が正常の場合には所定時間t2経過時に不一致となり、上記故障判定となる。
ステップST14でタンク内圧Pとキャニスタ内圧Pcとが略一致していると判定された場合にはステップST16に進み、そこでは上記ステップST5と同様に、タンク内圧Pの変化とキャニスタ内圧Pcの変化とを監視し、キャニスタ内圧Pc(=P1)が例えば内圧センサ14・15のOK判定から所定時間t3経過後に所定範囲ΔPcより低下した(図5の二点鎖線)か否かを判別する。
ステップST16でキャニスタ内圧Pcが圧力P1から所定時間t3経過後に所定範囲ΔPcより低下していない場合にはステップST17に進み、ステップST17では図示されないリーク診断表示部にキャニスタ側のリーク無しの表示を行う。同様に、タンク内圧P(=P1)に対しても所定範囲ΔPより低下していない場合にはステップST17に進み、タンク側のリーク無しの表示を行って、本ルーチンを終了する。
ステップST16で、キャニスタ内圧Pc(=P1)が図5の二点鎖線で示されるように所定範囲ΔPcより低下したと判定された場合にはステップST18に進み、ステップST18ではキャニスタ側のリーク有りの表示を行う。同様にタンク内圧Pに対しても所定範囲ΔPより低下した場合(図5の二点鎖線)にはステップST18に進み、タンク側のリーク有りの表示を行う。なお、大きなリークが生じている場合にはキャニスタ内圧Pcが図5の点線により示されるように大気圧となり、この場合も所定範囲ΔPcより低下しており、リーク有りとなる。
これにより、上記と同様に、燃料タンク2内の高圧を利用したリーク診断を行い、大きな圧力変化によるリーク診断ができるばかりでなく、各圧力センサ14・15の所定時間での変化を検出してセンサの異常の有無を診断でき、リークの有無と合わせたシステム全体を診断することができる。なお、このシステム全体の診断においても、ステップST11で燃料タンク2の内圧にリーク診断を行える程度の圧力が発生していれば燃料タンク2にはリークが無いと判定できるので、制御弁7を開いてリーク診断を行う場合に再度タンク内圧Pを検出することなく、キャニスタ内圧Pcのみを検出してリーク診断を行うようにしても良い。
2 燃料タンク
5 第1通路(ベーパ通路)
6a キャニスタ
7 制御弁
10a 大気開放弁
12 パージバルブ
11 パージ通路
13 吸気管
14 第1圧力センサ(タンク内圧センサ)
15 第2圧力センサ(キャニスタ内圧センサ)
19 制御手段

Claims (5)

  1. 燃料を貯留する燃料タンクと、前記燃料タンク内に発生する蒸発燃料を吸着させるためのキャニスタと、前記燃料タンクと前記キャニスタとを連通するベーパ通路を選択的に開閉する制御弁と、前記キャニスタと吸気管とを連通するパージ通路を選択的に開閉するパージバルブと、前記キャニスタの前記ベーパ通路側とは反対側を選択的に大気開放する大気開放弁と、前記燃料タンクのタンク内圧を検出するタンク内圧センサと、前記キャニスタのキャニスタ内圧を検出するキャニスタ内圧センサと、少なくとも前記制御弁と前記パージバルブと前記大気開放弁との各開閉を制御する制御手段とを有する蒸発燃料処理装置の故障検知装置であって、
    前記制御手段は、エンジンの停止状態で、前記タンク内圧がゲージ圧として大気圧に対して所定値以上の診断可能圧力よりも大きい正圧または負圧である場合に前記パージバルブと前記大気開放弁とを閉じた状態で前記制御弁を開き、それにより前記キャニスタに前記燃料タンク内の圧力が導入された後に、前記キャニスタ内圧の変化によりリークの有無を診断することを特徴とする蒸発燃料処理装置の故障検知装置。
  2. 前記制御手段は、前記キャニスタに前記燃料タンク内の圧力が導入された場合に、前記キャニスタ圧力がリーク検出可能な所定圧力になったら前記制御弁を閉じることを特徴とする請求項1に記載の蒸発燃料処理装置の故障検知装置。
  3. 前記制御手段は、前記制御弁を閉じた後に、前記タンク内圧と前記キャニスタ内圧とがそれぞれ安定したと判定した時点から前記燃料タンク及び前記キャニスタの前記リークの有無を診断することを特徴とする請求項に記載の蒸発燃料処理装置の故障検知装置。
  4. 前記制御手段は、前記制御弁を開いている状態で前記タンク内圧と前記キャニスタ内圧とが略同じになったと判定した時点から前記リークの有無を診断することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の蒸発燃料処理装置の故障検知装置。
  5. 前記制御手段は、前記制御弁を開いている状態で前記タンク内圧と前記キャニスタ内圧とが所定時間経過後に所定範囲を越えて互いに異なる値となった場合には、前記タンク内圧センサと前記キャニスタ内圧センサとのいずれかが故障であると判定することを特徴とする請求項に記載の蒸発燃料処理装置の故障検知装置。
JP2010261781A 2010-11-24 2010-11-24 蒸発燃料処理装置の故障検知装置 Expired - Fee Related JP5473877B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010261781A JP5473877B2 (ja) 2010-11-24 2010-11-24 蒸発燃料処理装置の故障検知装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010261781A JP5473877B2 (ja) 2010-11-24 2010-11-24 蒸発燃料処理装置の故障検知装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012112305A JP2012112305A (ja) 2012-06-14
JP5473877B2 true JP5473877B2 (ja) 2014-04-16

Family

ID=46496785

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010261781A Expired - Fee Related JP5473877B2 (ja) 2010-11-24 2010-11-24 蒸発燃料処理装置の故障検知装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5473877B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6053456B2 (ja) * 2012-10-30 2016-12-27 本田技研工業株式会社 蒸発燃料処理装置
US9376989B2 (en) 2013-07-17 2016-06-28 Ford Global Technologies, Llc Fuel tank pressure relief valve cleaning
JP6183605B2 (ja) * 2013-11-15 2017-08-23 三菱自動車工業株式会社 車両の燃料装置
JP6348043B2 (ja) * 2014-10-15 2018-06-27 愛三工業株式会社 蒸発燃料処理装置
JP6742865B2 (ja) * 2016-09-06 2020-08-19 愛三工業株式会社 蒸発燃料処理装置
JP7139880B2 (ja) * 2018-10-26 2022-09-21 株式会社デンソー 蒸発燃料処理装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3291905B2 (ja) * 1994-05-09 2002-06-17 日産自動車株式会社 蒸発燃料処理装置の診断装置
JP2002004958A (ja) * 2000-06-22 2002-01-09 Toyota Motor Corp 燃料蒸気パージシステムの異常診断方法及び異常診断装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012112305A (ja) 2012-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9341538B2 (en) Evaporated fuel processing device and method for diagnosing evaporated fuel processing device
US9422895B2 (en) System for evaporative and refueling emission control for a vehicle
US10151265B2 (en) Methods and system for a hydrocarbon sensor rationality check
US9255553B2 (en) Leak detection for canister purge valve
JP5473877B2 (ja) 蒸発燃料処理装置の故障検知装置
US8630786B2 (en) Low purge flow vehicle diagnostic tool
US9097216B2 (en) Fuel vapor purge device
JP6316285B2 (ja) 衝突時に燃料システム内の圧力を解放するための方法
JP6631229B2 (ja) 車両の制御装置
CN111692021A (zh) 诊断双路径抽取发动机系统喷射器系统劣化的系统和方法
US9879638B2 (en) Evaporated fuel treatment device
US9802478B2 (en) Fuel tank depressurization before refueling a plug-in hybrid vehicle
US9109548B2 (en) Internal orifice characterization in leak check module
US10514010B2 (en) Fuel level estimation device and abnormality diagnostic apparatus for closed fuel vapor system
JP5913024B2 (ja) 蒸発燃料処理装置
JP5538184B2 (ja) 燃料タンクの蒸発燃料処理装置
JP5509046B2 (ja) 燃料タンクのリーク検知装置
US20070079650A1 (en) Method and apparatus for checking the tightness of a tank system, in particular of a motor vehicle
JP5950279B2 (ja) 蒸発燃料処理装置
JP5963142B2 (ja) 蒸発燃料処理装置
JP5975847B2 (ja) 蒸発燃料処理装置、および、蒸発燃料処理装置の診断方法
JP2004156497A (ja) 内燃機関の蒸発燃料処理装置
KR102663204B1 (ko) 차량용 연료계통의 리크진단시스템 및 리크진단방법
JP4877172B2 (ja) 燃料蒸気排出抑制装置
JP6053456B2 (ja) 蒸発燃料処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131029

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140204

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5473877

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees