JPH04366942A - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

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JPH04366942A
JPH04366942A JP16904591A JP16904591A JPH04366942A JP H04366942 A JPH04366942 A JP H04366942A JP 16904591 A JP16904591 A JP 16904591A JP 16904591 A JP16904591 A JP 16904591A JP H04366942 A JPH04366942 A JP H04366942A
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JP
Japan
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silver halide
gelatin
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emulsion
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Application number
JP16904591A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Ishizaka
達也 石坂
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高速処理可能なハロゲ
ン化銀写真感光材料に関する。特に超迅速処理に供した
場合でも、ローラーマークの発生が少ないハロゲン化銀
写真感光材料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、写真感光材料(以下、感材と記す
)の現像工程は高温迅速処理が急速に普及し、各種感材
の自動現像機処理においても、その処理時間は大幅に短
縮されてきた。迅速処理が達成されるためには、短時間
で十分な感度を達成するための現像液および現像進行性
に優れ短時間で十分な黒化度を与える感材、そして水洗
後短時間で乾燥する特性が必要である。感材の乾燥性を
改良するために一般的によく用いられる方法として、感
材の塗布工程で予め十分な量の硬膜剤(ゼラチン架橋剤
)を添加しておき現像−定着−水洗工程での乳剤層や親
水性コロイド層の膨潤量を小さくすることで乾燥開始前
の感材中の含水量を減少させる方法がある。この方法は
硬膜剤を多量に使用すれば、それだけ乾燥時間を短縮で
きるが、膨潤量が小さくなることにより、現像がおくれ
低感化や軟調化したり、カバーリングパワーが低下する
ことになる。また、かりに現像進行性が改良できたとし
ても高硬膜による定着速度の遅れは残留銀や残留ハイポ
などの問題を引き起こし処理時間短縮の障害となってい
た。
【0003】一方、処理液の現像活性を高める方法も知
られており、現像液中の主薬や補助現像主薬の量を増や
したり、現像液のpHを高めたり、処理する温度を上げ
たりできる。しかし、これらの方法はいずれも処理液の
保恒性を損なったり、感度はあげられても軟調化したり
被りやすいなどという欠点があった。
【0004】以上述べてきたような観点を改良する目的
で、平板状粒子を利用する技術が米国特許第4,439
,520、第4,425,425等に記載されている。 また、特開昭63−305343、特開平1−7704
7には(111)面をもちハロゲン化銀粒子の現像開始
点を粒子の頂点および/または陵とその近傍に制御する
ことにより現像進行性と感度/カブリ比を改良する技術
が開示されている。さらに特開昭58−111933に
は平板状粒子を用い親水性コロイド層の膨潤を200%
以下にすることで高いカバーリングパワーを有し、処理
時に硬膜を追加する必要のないラジオグラフィー用写真
要素が開示されている。これらの公知の技術は感材の現
像進行性を改良するうえでそれぞれに優れた技術であり
利用価値の高いものである。しかし、現像・定着・水洗
の各工程の処理時間を短縮していくと写真感度の低下の
他に、定着性の悪化から残留銀や残留ハイポの悪化が起
こってくる。これらの写真性以外の問題はハロゲン化銀
粒子の改質による改良には限度があり、最終的には膜質
の問題に帰着してしまう。すなわち親水性コロイド層の
厚みが定着を律してしまう状態になり迅速化の障害にな
ってしまう。
【0005】この点に関しては、特開昭64−7333
3、特開昭64−86133、特開平1−105244
、特開平1−158435、特開平1−158436な
どにはハロゲン化銀乳剤層を含む親水性コロイド層を有
する側のゼラチン量を2.00〜3.50g/m2の範
囲に調製し、他の技術要素と組み合わせることで全処理
時間が20秒以上60秒未満の超迅速処理を達成する手
段が開示されている。また、特開平2−68537には
乳剤層に塗設された感光性ハロゲン化銀の銀とゼラチン
のみの5倍以上である平板状粒子からなり、ゼラチン量
を2.00〜3.20g/m2としメルティング・タイ
ムを8分以上45分以下にすることで全処理時間が20
秒以上60秒未満の超迅速処理を達成する手段が開示さ
れている。
【0006】本発明者らはこれらの先行技術を検討した
結果、ゼラチン量を減量したり銀/ゼラチン比を塗布銀
量を一定に保ちながら高めていくとローラーマークが著
しく悪化していくことを確かめた。ローラーマークとは
感材を自動現像機処理したさいに搬送ローラー表面の微
細な凹凸により感材に圧力が加わり結果的に黒斑点状の
濃度ムラを生じる現象をいう。全処理時間を60秒以下
、特に40秒以下に設定した場合、現像・定着・水洗工
程の適性時間配分を行った結果、ゼラチン塗布量は2.
5g/m2以下でないと、自動現像機の設置環境が高湿
度だったりした場合、乾燥性に支障のある場合があった
【0007】また本発明者らは、分光増感色素や写真性
能安定剤等のハロゲン化銀吸着性物質をハロゲン化銀1
モルに対して1ミリモル程度乳剤調製時または塗布前ま
でに添加すると、乳剤膜の水中膨潤した状態での弾性率
が低下してローラーマークが悪化し、実用的なレヴェル
に耐えない事を確認した。本発明者らが超迅速処理可能
なゼラチン塗布量2.5g/m2以下でローラーマーク
を改良する手段を検討した結果、分光増感色素や写真性
能安定剤等のハロゲン化銀吸着性物質の量を減らすこと
により乳剤膜の水膨潤状態での弾性率が高くなり、問題
が解決方向に向かう傾向にあることを見出した。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、超迅
速処理に供した場合でも乾燥性、定着性にはまったく支
障がなく、かつローラーマークが十分実用レヴェルの写
真感光材料を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の前記目的は以下
の方法により達成された。支持体上に少なくとも一層の
ハロゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料
において、支持体の片面に塗布されたゼラチンの総塗布
量が1.7g/m2以上2.5g/m2以下であり、か
つ該乳剤層の水中膨潤した状態での弾性率が2.9×1
05 N/m2以上であることを特徴とするハロゲン化
銀写真感光材料。
【0010】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
感光材料においては、感光性ハロゲン化銀乳剤層が支持
体の一方の側に少なくとも1層設けられるのでもよく、
支持体の両方の側に各々少なくとも1層設けられるので
もよい。本発明の感光材料は、必要があれば感光性ハロ
ゲン化銀乳剤層以外にも親水性コロイド層を有すること
ができ、例えば好ましくは保護層が設けられる。本発明
の感光材料は、感光性ハロゲン化銀乳剤層を含む親水性
コロイド層を有する側のゼラチン量が、1.70〜2.
50g/m2の範囲にある。感光性乳剤層が支持体の一
方の側にのみ存在すれば、その側のゼラチン量が上記範
囲にあることを要し、感光性乳剤層が支持体の両側に存
在すれば、双方の側のゼラチン量が各々上記範囲にある
ことを要する。感光性乳剤層以外に親水性コロイド層を
有さない場合は、感光性乳剤層のゼラチン量が上記の範
囲にあることになる。
【0011】本発明でいう水中膨潤した状態での乳剤膜
の弾性率は以下の方法により測定される。即ち、乳剤層
を下塗層を設けない支持体上に厚さ4μmに塗布、乾燥
して得た試料から10mm×5mmの大きさに切り出し
、支持体から剥して得た乳剤膜を1分間25℃の純水に
浸した後、引張試験機を用いて引張って得たときの応力
−歪み曲線の傾き(a)から乳剤膜の弾性率を求める。 弾性率は上の傾き(a)を500,000倍した値(N
/m2)である。
【0012】この弾性率を2.9×105 N/m2以
上にする手段としては、化学増感時、あるいは塗布まで
の間に添加することのできるハロゲン化銀1モル当りの
ハロゲン化銀吸着性物質の添加量を少なくすることによ
って達成することができる。
【0013】本発明でいうハロゲン化銀吸着性物質とは
増感色素、もしくは写真性能安定化剤の類を意味する。 即ち、増感色素として、シアニン色素、メロシアニン色
素、コンプレックスシアニン色素、コンプレックスメロ
シアニン色素、ホロホーラーシアニン色素、スチリル色
素、ヘミシアニン色素、オキソノール色素、ヘミオキソ
ノール色素等があり、以下に増感色素の具体例を示す。
【0014】
【化1】
【0015】
【化2】
【0016】また、写真性能安定化剤としては、アゾー
ル類{例えばベンゾチアゾリウム塩、ベンゾイミダゾウ
ム塩、イミダゾール類、ベンズイミダゾール類、ニトロ
インダゾール類、トリアゾール類、ベンゾトリアゾール
類、テトラゾール類、トリアジン類など};メルカプト
化合物類{例えばメルカプトチアゾール類、メルカプト
ベンゾチアゾール類、メルカプトイミダゾール類、メル
カプトベンズイミダゾール類、メルカプトベンゾオキサ
ゾール類、メルカプトチアジアゾール類、メルカプトオ
キサジアゾール類、メルカプトテトラゾール類、メルカ
プトトリアゾール類、メルカプトピリミジン類、メルカ
プトトリアジン類など};例えばオキサドリンチオンの
ようなチオケト化合物;アザインデン類{例えばトリア
ザインデン類、テトラアザインデン類(特に4−ヒドロ
キシ置換(1,3,3a,7)テトラアザインデン類)
、ペンタアザインデン類など);のようなカブリ防止剤
または安定剤として知られた、多くの化合物をハロゲン
化銀吸着物質として挙げることができる。
【0017】本発明で用いる乳剤粒子の組成としては沃
臭化銀、臭化銀、塩臭化銀、塩化銀のいずれでもよく、
形状としては立方体、八面体のような規則的(regu
lar)な結晶形を有するものでもよく、また球状、板
状、じゃがいも状などのような変則的(irregul
ar) な結晶形を有するものでもよい。種々の結晶形
の粒子の混合から成ってもよい。本発明で用いるハロゲ
ン化銀乳剤はコア・シェル型乳剤であってもよく、これ
らコア・シェル乳剤は特開昭54−48521号等によ
って公知である。
【0018】本発明で用いるハロゲン化銀乳剤は、化学
増感を行うことができる。化学増感の方法としては硫黄
増感法、セレン増感法、還元増感法、金増感法などの知
られている方法は用いることができ、単独または組合せ
て用いられる。貴金属増感法のうち金増感法はその代表
的なもので金化合物、主として金錯塩を用いる。金以外
の貴金属、たとえば白金、パラジウム、イリジウム等の
錯塩を含有しても差し支えない。その具体例は米国特許
2,448,060号、英国特許618,061号など
に記載されている。硫黄増感剤としては、ゼラチン中に
含まれる硫黄化合物のほか、種々の硫黄化合物、たとえ
ばチオ硫酸塩、チオ尿素類、チアゾール類、ローダニン
類等を用いることができる。具体例は米国特許1,57
4,944号、同2,278,947号、同2,410
,689号、同2,728,668号、同3,501,
313号、同3,656,955号に記載されたもので
ある。還元増感剤としては第一すず塩、アミン類、ホル
ムアミジンスルフィン酸、シラン化合物などを用いるこ
とができる。
【0019】本発明の感光材料の乳剤層や中間層および
表面保護層に用いることのできる結合剤または保護コロ
イドとして、ゼラチン以外の親水性コロイドも用いるこ
とができる。例えばゼラチン誘導体、ゼラチンと他の高
分子とのグラフトポリマー、アルブミン、カゼイン等の
蛋白質;ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロース、セルロース硫酸エステル類等の如き誘導
体、アルギン酸ソーダ、デキストラン、澱粉誘導体など
の糖誘導体;ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコ
ール部分アセタール、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポ
リアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリルアミド
、ポリビニルイミダゾール、ポリビニルピラゾール等の
単一あるいは共重合体の如き多種の合成親水性高分子物
質を用いることができる。
【0020】本発明の写真乳剤及び非感光性の親水性コ
ロイドには無機または有機の硬膜剤を含有してよい。例
えばクロム塩(クロム明ばん、酢酸クロムなど)、アル
デヒド類(ホルムアルデヒド、グリオキサール、グリタ
ールアルデヒドなど)、N−メチロール化合物(ジメチ
ロール尿素、メチロールジメチルヒダントインなど)、
ジオキサン誘導体(2,3−ジヒドロキシジオキサンな
ど)、活性ビニル化合物(1,3,5−トリアクリロイ
ル−ヘキサヒドロ−s−トリアジン、ビス(ビニルスル
ホニル)メチルエーテル、N,N’−メチレンビス−〔
β−(ビニルスルホニル)プロピオンアミド〕など、活
性ハロゲン化合物(2,4−ジクロル−6−ヒドロキシ
−s−トリアジンなど)、ムコハロゲン酸類(ムコクロ
ル酸、ムコフェノキシクロル酸など)イソオキサゾール
類、ジアルデヒドでん粉、2−クロル−6−ヒドロキシ
トリアジニル化ゼラチンなどを、単独または組合せて用
いることができる。なかでも、特開昭53−41221
、同53−57257、同59−162546、同60
−80846に記載の活性ビニル化合物および米国特許
3,325,287号に記載の活性ハロゲン化物が好ま
しい。
【0021】本発明の硬膜剤として、高分子硬膜剤も有
効に利用しうる。本発明に用いられる高分子硬膜剤とし
ては例えばジアルデヒド澱粉、ポリアクロレイン、米国
特許3,396,029号記載のアクロレイン共重合体
のようなアルデヒド基を有するポリマー、米国特許第3
,623,878号記載のエポキシ基を有するポリマー
、米国特許第3,362,827号、リサーチ・ディス
クロージャー誌17333(1978)などに記載され
ているジクロロトリアジン基を有するポリマー、特開昭
56−66841に記載されている活性エステル基を有
するポリマー、特開昭56−142524、米国特許第
4,161,407号、特開昭54−65033、リサ
ーチ・ディスクロージャー誌16725(1978)な
どに記載されている活性ビニル基、あるいはその前駆体
となる基を有するポリマーなどが挙げられ、活性ビニル
基、あるいはその前駆体となる基を有するポリマーが好
ましく、中でも特開昭56−142524に記載されて
いる様な、長いスペーサーによって活性ビニル基、ある
いはその前駆体となる基がポリマー主鎖に結合されてい
るようなポリマーが特に好ましい。
【0022】本発明の写真感光材料中の親水性コロイド
層はこれらの硬膜剤により水中での膨潤率が280%以
下、特に200〜280%になるように硬膜されている
ことが好ましい。本発明における水中での膨潤率は凍結
乾燥法により測定される。即ち、写真材料を25℃60
%RH条件下で7日経時した時点で親水性コロイド層の
膨潤率を測定する。乾燥厚(b)は切片の走査型電子顕
微鏡により求める。膨潤膜層(c)は、写真材料を21
℃の蒸留水に3分間浸漬した状態を液体窒素により凍結
乾燥したのち走査型電子顕微鏡で観察することで求める
。膨潤率は{(c)−(b)}の値を(b)で除して1
00倍した値(%)である。以下、実施例にて本発明を
具体的に説明する。
【0023】
【実施例】
実施例1 (乳剤A−1の調製)水1リットル中に臭化カリウム4
.5g、ゼラチン20.6g、チオエーテルHO(CH
2)2S(CH2)2S(CH2)2OHの5%水溶液
2.5ccを添加し60℃に保った容器中へ攪拌しなが
ら硝酸銀水溶液37cc(硝酸銀3.43g)と臭化カ
リウム2.97gと沃化カリウム0.363gを含む水
溶液33ccをダブルジェット法により37秒間で添加
した。つぎに臭化カリウム0.9gの水溶液を添加した
後70℃に昇温して硝酸銀水溶液53cc(硝酸銀4.
90g)を13分間かけて添加した。ここで25%のア
ンモニア水溶液15ccを添加、そのままの温度で20
分間物理熟成したのち100%酢酸溶液を14cc添加
した。引き続いて硝酸銀133.3gの水溶液と臭化カ
リウムの水溶液をpAg8.5に保ちながらコントロー
ルダブルジェット法で35分間かけて添加した。次に2
Nのチオシアン酸カリウム溶液10ccと直径0.07
μmのAgI微粒子を全銀量にたいして0.05モル%
添加した。5分間そのままの温度で物理熟成したのち3
5℃に温度を下げた。こうしてトータル沃化銀含量0.
31モル%、平均投影面積直径1.10μm、厚み0.
165μm、直径の変動係数18.5%の単分散平板状
粒子をえた。
【0024】この後、沈降法により可溶性塩類を除去し
た。再び40℃に昇温してゼラチン30gとフェノキシ
エタノール2.35gおよび増粘剤としてポリスチレン
スルホン酸ナトリウム0.8gを添加し、苛性ソーダと
硝酸銀溶液でpH5.90、pAg8.25に調整した
。この乳剤を攪拌しながら56℃に保った状態で化学増
感を施した。まず二酸化チオ尿素0.043mgを添加
し22分間そのまま保持して還元増感を施した。つぎに
4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テト
ラザインデン20mgと増感色素I−4を500mg添
加した。引き続きチオ硫酸ナトリウム3.3mgと塩化
金酸2.6mgおよびチオシアン酸カリウム90mgを
添加し40分後に35℃に冷却した。こうして乳剤A−
1を調製完了した。
【0025】(乳剤A−2、3、4の調製)A−1と以
下の点を除いてはまったく同様に調製した。A−1で添
加した増感色素I−4の添加量をそれぞれ400mg、
300mg、200mgとした。 (乳剤A−5、6、7、8の調製)A−1と以下の点を
除いてまったく同様に調製した。A−1で添加した増感
色素I−4をI−3に変更し、その添加量をそれぞれ5
80mg、470mg、350mg、230mgとした
【0026】(塗布試料の調製)A−1〜A−8のハロ
ゲン化銀1モルあたり下記の薬品を添加して塗布液とし
た。 ・2,6−ビス(ヒドロキシアミノ)−4−ジエチルア
ミノ    −1,3,5−トリアジン       
                         
      72mg・ゼラチン          
                         
 後述の表面保護層で使用した           
                         
          ゼラチンとの合計塗布量が表  
                         
                   −1の値とな
る量を添加・トリメチロールプロパン        
                         
           9g・デキストラン(平均分子
量3.9万)                   
       18.5g・ポリスチレンスルホン酸ナ
トリウム(平均分子量60万)          1
.8g・硬膜剤     1,2−ビス(ビニルスルホニルアセトアミド
)エタン          1.6g
【0027】
【化3】
【0028】表面保護層塗布液の調製 表面保護層は各成分が下記の塗布量となるように調製準
備した。   表面保護層の内容               
                         
    塗布量・ゼラチン             
                         
        0.966g/m2・ポリアクリル酸
ナトリウム(平均分子量40万)          
0.023・4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3
a,7                      
        −テトラザインデン        
                         
 0.015
【0029】
【化4】
【0030】 ・ポリメチルメタクリレート(平均粒径3.7μm) 
       0.087g/m2・プロキセル   
                         
              0.0005g/m2 
 (NaOHでpH7.4に調整) 支持体の調製 (1) 下塗層用染料D−1の調製 下記の染料を特開昭63−197943号に記載の方法
でボールミル処理した。
【0031】
【化5】
【0032】水434mlおよび Triton X−
200界面活性剤(TX−200)の6.7%水溶液7
91mlとを2リットルのボールミルに入れた。染料2
0gをこの溶液に添加した。酸化ジルコニウム(ZrO
)のビーズ400ml(2mm径)を添加し内容物を4
日間粉砕した。この後、12.5%ゼラチン160gを
添加した。脱泡したのち、濾過によりZrOビーズを除
去した。得られた染料分散物を観察したところ、粉砕さ
れた染料の粒径は直径0.05〜1.15μmにかけて
の広い分野を有していて、平均粒径は0.37μmであ
った。さらに、遠心分離操作をおこなうことで0.9μ
m以上の大きさの染料粒子を除去した。こうして染料分
散物D−1を得た。 (2) 支持体の調製 二軸延伸された厚さ183μmのポリエチレンテレフタ
レートフィルム上にコロナ放電処理をおこない、下記の
組成より成る第1下塗液を塗布量が5.1cc/m2と
なるようにワイヤーバーコーターにより塗布し、175
℃にて1分間乾燥した。使用したポリエチレンテレフタ
レートには下記構造の染料が0.04wt%含有されて
いるものを用いた。
【0033】
【化6】
【0034】   ブタジエン−スチレン共重合体ラテックス溶液  
  (固型分40%ブタジエン/スチレン重量比   
   =31/69)               
                         
      79cc  2,4−ジクロロ−6−ヒド
ロキシ−s−トリアジン    ナトリウム塩4%溶液
                         
             20.5cc  蒸留水 
                         
                         
 900.5cc*ラテックス溶液中には、乳化分散剤
として下記の化合物をラテックス固形分に対し0.4w
t%含有した。
【0035】
【化7】
【0036】上記の片面の第1下塗層上に下記の組成か
らなる第2の下塗層を塗布量が下記に記載の量となるよ
うに片面にワイヤー・バーコーター方式により150℃
で塗布・乾燥した。 ・ゼラチン                    
                         
     160mg/m2・染料分散物D−1(染料
固形分として26mg/m2)
【0037】
【化8】
【0038】・マット剤     平均粒径2.5μmのポリメチルメタクリレー
ト            2.5mg/m2
【003
9】写真材料の調整 準備した支持体上に先の乳剤層と表面保護層を同時押し
出し法により片面に塗布した。片面当りの塗布銀量は1
.75g/m2とした。塗布ゼラチン量と液体窒素法に
よる凍結乾燥法によりもとめる膨潤率は乳剤層に添加す
るゼラチンと硬膜剤量とで調整し、200%〜280%
の間におさまるようにした。ローラーマーク評価用の写
真材料1〜8を調整した。
【0040】(ローラーマークの評価)写真材料1〜8
を30.5cm×25.4cmに裁断し、色温度540
0°Kの光源で片側から露光をおこなった。このとき、
露光時間を増減することでローラーマーク評価処理にお
ける濃度がペース濃度を含めて一様に1.0となるよう
に調整した。こうして処理した感材に観察される黒斑点
状のローラーマークを評価した。評価基準は以下の官能
評価によった。 ◎  …  ほとんどローラーマークの発生がない○ 
 …  微かにローラーマークが発生しているが気にな
らない △  …  ローラーマークが発生しているが実用的に
許容される ×  …  ローラーマークが多発、濃度ムラもおおき
く不可
【0041】 <現像液>   亜硫酸カリウム                
                         
         40g  ヒドロキシエチルエチレ
ンジアミン三酢酸三ナトリウム           
     8g  1,4−ジヒドロキシベンゼン  
                         
         28g  硼酸         
                         
                         
 10g  5−メチルベンゾトリアゾール     
                         
  0.04g  1−フェニル−5−メルカプトテト
ラゾール                    0
.01g  メタ重亜硫酸ナトリウム        
                         
           5g  酢酸(90%)   
                         
                      13g
  トリエチレングリコール            
                         
     15g  1−フェニル−3−ピラゾリドン
                         
       1.2g  S−ニトロインダゾール 
                         
              0.2g  グルタルア
ルデヒド                     
                         
  2g
【0042】
【化9】
【0043】   エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム      
                      2.0
g  臭化カリウム                
                         
         4.0g  5−ニトロベンゾイミ
ダゾール                     
             1.0g  以上を1リッ
トルの水溶液にし、水酸化カリウムでpH10.50と
する<定着液>   チオ硫酸ナトリウム−5水塩          
                         
   45g  エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム
                         
   0.5g  チオ硫酸アンモニウム      
                         
           150g  無水亜硫酸ナトリ
ウム                       
                       8g
  酢酸カリウム                 
                         
          16g  硫酸アルミニウム10
〜18水塩                    
              27g  硫酸(50w
t%)                      
                         
 6g  クエン酸                
                         
                 1g  硼酸  
                         
                         
          7g  氷酢酸        
                         
                         
  5g以上を1リットルの水溶液にし、氷酢酸でpH
4.0とする
【0044】現像液および定着液の処理温度は以下の状
況であった。 現    像        35℃ 定    着        33℃ 水    洗        25℃ 乾    燥        45℃ 自動現像機としては富士写真フイルム(株)社製のRN
を使用し、Dry to Dryの処理時間を90秒と
した。
【0045】(弾性率測定用試料の作成及び測定方法)
上記の如く調製した乳剤A−1〜A−8を下塗りしてい
ない二軸延伸された厚さ183μmのポリエチレンテレ
フタレートフィルム上に厚さ4μmに塗布、乾燥して調
製したフィルムから10mm×5mmの大きさに切り出
し、支持体から剥がして取り出した弾性率測定用の試料
を、25℃の純水に1分間浸して膨潤が十分平衡に達し
た時点で、ORIENTEC社製UTM−II型万能引
張試験機を用いて十分ゆっくりな速度で引張り、応力−
歪み曲線を測定した。その曲線の傾きから乳剤膜の弾性
率を求めた。結果を(表−1)にまとめた。
【0046】
【表1】
【0047】表−1の結果の中で、写真材料1、2、5
、6、7をみると、測定した乳剤膜の弾性率は2.8×
105 N/m2以下となっており、ローラーマークは
もはや実用に耐えない。写真材料3、4、8では、弾性
率は2.9×105 N/m2以上であり、ローラーマ
ークは許容したレヴェルであった。
【0048】実施例2 (乳剤T−1の調製)実施例−1で調製した乳剤A−1
から増感色素I−4を除き、他はまったく同様に調製し
た。 (塗布試料の調製)実施例−1で添加した薬品に加えて
、下記の化合物Aを添加して写真材料9を調製した。
【0049】
【化10】
【0050】写真材料10〜12では、上記の化合物B
をそれぞれ8mg、6mg、3mg添加して調製した。 写真材料13〜16では、実施例−1で添加した薬品に
加えて、下記の化合物をそれぞれ16mg、13mg、
10mg、6mg添加して調製した。
【0051】
【化11】
【0052】表面保護層塗布液、支持体は実施例−1と
同様に調製したものを使用した。弾性率の測定、ローラ
ーマークの評価は実施例−1と同様に行った。結果を表
−2にまとめた。
【0053】
【表2】
【0054】表−2の結果を見ると、弾性率2.9×1
05 N/m2以上の写真材料のローラーマークはすべ
て許容レヴェルであり、本発明の効果は明らかである。
【0055】
【発明の効果】本発明は、乳剤膜の水中膨潤した状態で
の弾性率が2.9×105 N/m2以上である感材に
より、自現機で処理したときに発生するローラーマーク
の改良された感材を提供することができた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  支持体上に少なくとも一層のハロゲン
    化銀乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料において
    、支持体の片面に塗布されたゼラチンの総塗布量が1.
    7g/m2以上2.5g/m2以下であり、かつ該乳剤
    層の水中膨潤した状態での弾性率が2.9×105 N
    /m2以上であることを特徴とするハロゲン化銀写真感
    光材料。
JP16904591A 1991-06-14 1991-06-14 ハロゲン化銀写真感光材料 Pending JPH04366942A (ja)

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