JPH04366330A

JPH04366330A - 誘引型吹き出し装置

Info

Publication number: JPH04366330A
Application number: JP14008591A
Authority: JP
Inventors: Shoichi Kashima; 加嶋　正一
Original assignee: Taikisha Ltd
Current assignee: Taikisha Ltd
Priority date: 1991-06-12
Filing date: 1991-06-12
Publication date: 1992-12-18

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、空調対象空間に対する
吸い込み口に連通する吸入室、下流側開口を前記空調対
象空間への吹き出し口とし、かつ、上流側開口が前記吸
入室に開口する混合風路、並びに、前記混合風路へその
下流側に向けて空調用空気を吹き込むノズルを設け、前
記ノズルによる空調用空気の吹き込みに伴い前記吸入室
における前記空調対象空間からの導入空気を前記混合風
路へ誘引吸入して、その吸入空気と吹き込み空調用空気
との混合空気を前記吹き出し口から吹き出させる構成と
した誘引型吹き出し装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】上記の如き誘引型吹き出し装置は、空調
対象空間の空気を空調用空気に誘引混合して、その混合
空気を吹き出し口から空調対象空間へ吹き出すことによ
り、空気吹き出しに伴う空調対象空間での空気攪拌を促
進して空調効果を高め、また、吹き出し空気に当たる人
が違和感を感じることを防止するようにしたものである
が、従来、この種の誘引型吹き出し装置においては、図
５に示すように、一つのノズル１７をもって混合風路Ｆ
へ空調用空気Ａｓを吹き込む構成としていた。

【０００３】図５において、１２は空調対象空間１に対
する吸い込み口、Ｓはその吸い込み口１２に連通して空
調対象空間１内の空気Ａｒを導入する吸入室である。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来構成では
、吹き出し口１１に至るまでに吹き込み空調用空気Ａｓ
と吸入室Ｓからの誘引吸入空気Ａｒとの攪拌混合が充分
に達成され難く、このため、吹き出し口１１からの吹き
出し空気Ａｍに温度ムラが生じる等、吹き出し空気Ａｍ
における気流各部の状態が不均一となって空調性が低下
する問題があった。

【０００５】また、この問題を抑制すべく混合風路Ｆを
長くすると装置全体が大型となって、空調対象空間１の
天井内等への設置性、及び、設置施工性が大巾に低下す
る問題があった。

【０００６】本発明の目的は、ノズル部に対する合理的
な改良により上記問題の解決を図る点にある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明による誘引型吹き
出し装置の特徴構成は、空調対象空間に対する吸い込み
口に連通する吸入室、下流側開口を前記空調対象空間へ
の吹き出し口とし、かつ、上流側開口が前記吸入室に開
口する混合風路、並びに、前記混合風路へその下流側に
向けて空調用空気を吹き込むノズルを設け、前記ノズル
による空調用空気の吹き込みに伴い前記吸入室における
前記空調対象空間からの導入空気を前記混合風路へ誘引
吸入して、その吸入空気と吹き込み空調用空気との混合
空気を前記吹き出し口から吹き出させる構成において、
前記ノズルの複数を、それらノズルからの空調用空気噴
出流どうしの間に前記吸入室における空気の誘引流動経
路が形成されるように並べてあることにあり、その作用
・効果は次の通りである。

【０００８】

【作用】つまり、一つのノズルのみにより混合風路へ空
調用空気を吹き込む従来の形態では、その一つのノズル
からの空調用空気吹き出しにより形成される一つの空調
用空気噴出流の周部にしか吸入室空気の誘引流動経路が
形成されないのに対し、上記の特徴構成においては、並
べた複数ノズルからの空調用空気噴出流の群の周部に加
えて、個々のノズルからの空調用空気噴出流どうしの間
にも吸入室空気の誘引流動経路が形成されることで、吸
入室空気、すなわち、吸入室における空調対象空間から
の導入空気を混合風路への誘引吸入に伴い細分流化した
状態でノズルからの吹き込み空調用空気に合流させるこ
とができる。

【０００９】

【発明の効果】上記作用の結果、吹き込み空調用空気と
吸入室からの誘引吸入空気との混合風路通過過程におけ
る攪拌混合性を従来に比べ効果的に向上でき、これによ
って、吹き出し口からの吹き出し空気における気流各部
の温度等状態を均一にできて、空調性を向上でき、また
、混合風路の必要長さを短くできて装置の小型化でき、
その設置性並びに設置施工性を向上し得るに至った。

【００１０】

【実施例】次に実施例を説明する。

【００１１】図１は恒温恒湿が要求される空調対象室１
に対する空調設備構成を示し、フィルタ２、温度調整器
３、及び湿度調整器４を備える空調機５を設け、対象室
１の室内気Ａｒを還気口６から還気路７を介し空調機５
へ導いて温湿度調整し、この温湿度調整空気Ａｓを空調
用空気として対象室１天井部に分散配置の吹き出し装置
８へ給気路９を介し分配供給して、各吹き出し装置８か
ら対象室１へ吹き出すことで、対象室１内を所定の温湿
度状態に維持するようにしてある。

【００１２】各吹き出し装置８には、給気路９から供給
される上記空調用空気Ａｓに対し対象室１から誘引吸入
した室内気Ａｒを混合して、その混合空気Ａｍを対象室
１に吹き出す誘引型吹き出し装置を用いてあり、これに
よって、空気吹き出しに伴う対象室１での室内気攪拌を
促進して室内各部の温湿度の均一性を高めるとともに、
吹き出し空気Ａｍと室内気Ａｒとの温湿度差を小さくし
て吹き出し空気Ａｍに当たる人が違和感を感じることが
ないようにしてある。

【００１３】誘引型とした上記吹き出し装置８の具体構
造については、図２ないし図４に示すように、天井面部
分に設けるフェイス板１０に図２に示す如く、夫々ルー
バ付きの吹き出し口１１と吸い込み口１２とを形成する
とともに、そのフェイス板１０に、吹き出し口１１を下
流側開口とする混合風路Ｆを形成する逆ホッパ型部材１
３を付設し、そして、装置ボックス１４の下面側開口を
閉塞する状態にフェイス板１０を装置ボックス１４に取
り付けた状態において、混合風路Ｆの上流側開口が装置
ボックス１４内の中央部に位置し、かつ、逆ホッパ型部
材１３周りの装置ボックス１４内空間が吸い込み口１２
を介し対象室１内に連通する吸入室Ｓとなるようにして
ある。

【００１４】また、装置ボックス１４内には、接続給気
路９から空調用空気Ａｓの供給を受ける給気チャンバ１
６を、その下端部が混合風路Ｆの上流側開口に対向位置
するように形成してあり、そして、その給気チャンバ１
６の下端には、供給された空調用空気Ａｓを混合風路Ｆ
へその下流側へ向けて高速で吹き込むノズル１７を設け
てある。

【００１５】つまり、ノズル１７による混合風路Ｆへの
空調用空気Ａｓの高速吹き込みに伴い、吸入室Ｓにおけ
る対象室１の室内気Ａｒをエゼクタ作用により混合風路
Ｆへ誘引吸入させ、これによって、その吸入空気Ａｓと
吹き込み空調用空気Ａｓとの混合空気Ａｍを吹き出し口
１１から対象室１内へ吹き出させるように、また、それ
に伴い対象室１内の室内気Ａｒを吸い込み口１２を介し
装置ボックス１４内の吸入室Ｓへ吸入させるようにして
ある。

【００１６】尚、本例においては、空調用空気Ａｓの吹
き込み量に対し１倍〜３倍程度の量の室内気Ａｒを誘引
吸入させる。

【００１７】同図３及び図４に示す如く、上記ノズル１
７は給気チャンバ１６の下端部に複数個設けてあり、そ
れらノズル１７は、複数のノズル１７からの空調用空気
Ａｓ噴出流の群の周部が吸入室Ｓにおける空気Ａｒの誘
引流動経路となることに加えて、各ノズル１７からの空
調用空気Ａｓ噴出流どうしの間夫々にも吸入室Ｓにおけ
る空気Ａｒの誘引流動経路が形成されるように、所定の
間隔ｄで混合風路Ｆの長辺巾方向に多数並設し、また、
混合風路Ｆの短辺巾方向に２列設けてある。

【００１８】つまり、上記のノズル並設構造により、誘
引吸入する室内気Ａｒを細分流化した状態でノズル１７
からの吹き込み空調用空気Ａｓに合流させて、吹き込み
空調用空気Ａｓと誘引吸入空気Ａｒとの混合風路Ｆ通過
過程における攪拌混合性を効果的に向上し、これによっ
て、吹き出し口１１からの吹き出し空気Ａｍにおける気
流各部の温湿度状態を均一にして、所期目的である対象
室１各部の温湿度の均一化や、吹き出し空気Ａｍが当た
ることの違和感防止といったことを一層効果的に達成で
きるように、また、混合風路Ｆの必要長さを短くして装
置を小型化できるようにしてある。

【００１９】吹き出し口１１、及び、吸い込み口１２を
フェイス板１０に形成するにあたっては、フェイス板１
０における長辺方向の両端部夫々に吸い込み口１２を形
成するとともに、それら吸い込み口１２どうしの間に吹
き出し口１１を形成し、そして、その吹き出し口１１を
フェイス板１０の短辺方向において二分するとともに、
それら二分吹き出し口１１夫々の空気吹き出し向きがフ
ェイス板１０の短辺方向で外側向き（すなわち、吸い込
み口１２が存在しない側で吹き出し空気Ａｍを対象室１
に対し広く拡散できる向き）となるように、各吹き出し
口１１のルーバ１１ａを配置してある。

【００２０】つまり、吹き出し口１１、及び、吸い込み
口１２を上記の如く形成することにより、吹き出し空気
Ａｍの一部が短絡的に吸い込み口１２へ吸入されること
を防止して、誘引型吹き出し装置の所期機能を高度に達
成できるようにしてある。

【００２１】〔別実施例〕次に別実施例を列記する。

【００２２】各ノズル１７を、その噴出口部分やノズル
全体が混合風路Ｆ内に位置するように配設してもよい。

【００２３】各ノズル１７からの空調用空気Ａｓ噴出流
どうしの間に吸入室Ｓにおける空気Ａｒの誘引流動経路
が形成されるように複数のノズル１７を並設するに、前
述実施例の如く直線列状に並べるに代えて、環状に並べ
たり、蛇行列状に並べたりしてもよく、並べ形態は種々
の構成変更が可能である。

【００２４】また、ノズル１７間隔は、各ノズル１７か
らの空調用空気Ａｓ噴出流どうしの間に吸入室Ｓにおけ
る空気Ａｒの誘引流動経路が形成される寸法範囲内で適
宜決定すればよいが、各ノズル１７からの空調用空気Ａ
ｓ噴出流どうしの間の中央部にまで誘引吸入効果が充分
に及ぶ間隔寸法とするのがよい。

【００２５】ノズル１７の空調用空気Ａｓ噴出向きは、
混合風路Ｆの下流側向きであれば下向き、上向き、横向
き、斜め向きのいずれであってもよく、また、吹き出し
口１１、及び、吸い込み口１２の夫々も下向き開口に限
定されるものではない。

【００２６】本発明による誘引型吹き出し装置は、恒温
恒湿室に限らず、種々の用途の空調対象空間に対して適
用できる。

【００２７】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】空調設備の設備構成図

【図２】装置底面図

【図３】正面視断面図

【図４】側面視断面図

【図５】従来装置の断面図

【符号の説明】

１　　　　空調対象空間１１　　吹き出し口１２　　吸い込み口１７　　ノズルＳ　　　　吸入室Ｆ　　　　混合風路Ａｓ　　空調用空気Ａｒ　　吸入空気Ａｍ　　混合空気

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】　　空調対象空間（１）に対する吸い込み
口（１２）に連通する吸入室（Ｓ）、下流側開口を前記
空調対象空間（１）への吹き出し口（１１）とし、かつ
、上流側開口が前記吸入室（Ｓ）に開口する混合風路（
Ｆ）、並びに、前記混合風路（Ｆ）へその下流側に向け
て空調用空気（Ａｓ）を吹き込むノズル（１７）を設け
、前記ノズル（１７）による空調用空気（Ａｓ）の吹き
込みに伴い前記吸入室（Ｓ）における前記空調対象空間
（１）からの導入空気（Ａｒ）を前記混合風路（Ｆ）へ
誘引吸入して、その吸入空気（Ａｒ）と吹き込み空調用
空気（Ａｓ）との混合空気（Ａｍ）を前記吹き出し口（
１１）から吹き出させる構成とした誘引型吹き出し装置
であって、前記ノズル（１７）の複数を、それらノズル
（１７）からの空調用空気（Ａｓ）噴出流どうしの間に
前記吸入室（Ｓ）における空気（Ａｒ）の誘引流動経路
が形成されるように並べてある誘引型吹き出し装置。