JPH0666439A - クリーンルーム及びエアサプライユニット - Google Patents

クリーンルーム及びエアサプライユニット

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JPH0666439A
JPH0666439A JP21612492A JP21612492A JPH0666439A JP H0666439 A JPH0666439 A JP H0666439A JP 21612492 A JP21612492 A JP 21612492A JP 21612492 A JP21612492 A JP 21612492A JP H0666439 A JPH0666439 A JP H0666439A
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JP
Japan
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air
clean room
air supply
supply unit
room
Prior art date
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Pending
Application number
JP21612492A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Sueda
明 末田
Tsutomu Fujita
藤田  勉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Priority to JP21612492A priority Critical patent/JPH0666439A/ja
Publication of JPH0666439A publication Critical patent/JPH0666439A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】均一な空気流れをもつ安価で高性能のクリーン
ルームを実現する。 【構成】室の大きさ(6.5m×3.8m×2.7m)
のクリーンルームの天井に直線状に長い多孔板から成る
多孔板開口率20%、空気流入速度6.5m/s、空気
吹出し速度0.4m/sのエアサプライユニット3体
を、一体あたり流入空気流量40cm3 /minの条件
で設置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な方式のクリーン
ルーム及びこれに用いるエアサプライユニットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】温度、湿度制御された空気を導風ダクト
により室内へ導き、室内に設けられた吹出口より室内へ
供給するクリーンルームが知られている。従来のクリー
ンルームは導風ダクトを天井裏あるいは壁内部に配設
し、かつ天井の一部や壁面の一部に空気吹出口を分散配
置し、導風ダクトおよび吹出口を通して室内に空気を送
り出すものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のシ
ステムにおいては、空気吹出口が天井面あるいは壁面に
分散されるため、室内の気流が乱れたものになり、室内
の清浄度を向上させるのに効率が悪いという問題があっ
た。本発明は、上記事情に鑑み、室内気流の乱れがない
クリーンルームシステム及びそのシステムに用いるエア
サプライユニットを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、本発明のクリーンルームシステムは以下のような
構成とした。すなわち、クリーンルーム外に設けた空調
機によって温度及び湿度を制御された空気は導風ダクト
を通ってHEPAフィルタ(高性能脱塵清浄化フィル
タ)へと導かれる。そこで清浄化された空気は、室内に
直線状に延びる多孔板からなる複数のエアサプライユニ
ットへ送られる。そしてこのエアサプライユニットから
室内へ供給される。室内へ供給された空気は室の床面又
は壁面下端に設けられた吸い込み口より吸い込まれ、空
調機へと戻される。
【0005】なお、ここで用いられるエアサプライユニ
ットはクリーンルームの天井に配設される空気供給ダク
トであって、室内の長手方向に延びる多孔板、例えばパ
ンチメタルからなり、多孔板の孔径が板厚以下であるこ
とを特徴とする。このエアサプライユニットは、上流側
から下流側に向かって、空気の流れる流路断面積を徐々
に減少した形状とし、またエアサプライユニットの空気
流入口に流入空気の流れの方向を調整する流路調整体を
備えた構造とすることが望ましい。
【0006】
【作用】上記構造のエアサプライユニットを有する本発
明のクリーンルームシステムにおいては、吹出口からの
吹出し気流が均一に下向に吹出すため、従来のクリーン
ルームシステムで問題であった室内空気流の渦や拡散流
が消滅し、室内清浄に非常に有効な流れを実現すること
ができる。
【0007】多孔板からなるエアサプライユニットの吹
出し口の孔径aが板厚dより小さい、すなわち、a/d
が1:1以下であるような構造とすることにより、空気
の流れが吹出し口の孔の中で整流され吹き出し気流は垂
直下向きになる。一方、孔径と板厚の比a/dが1:1
を越えると、吹出し口から流出する流れにエアサプライ
ユニットの長手方向速度成分が現れ、流出方向に偏りを
生じるため、室内塵挨の発生位置によっては拡散を引き
起こしたり、ある程度以上の清浄空間の実現が困難とな
る。
【0008】これに対し、本発明のエアサプライユニッ
トを用いると、気流が垂直下方へ吹き出されるので、室
内発生塵挨等の外乱に強く、高清浄空間を達成すること
ができる。なお、吹出し気流分布の均一化のために、エ
アサプライユニット内の流路断面積を先端側に行くにし
たがって徐々に減少させると、整流型クリーンルームの
室内気流分布に近い、室内全域に均一な垂直下方気流分
布を実現することができ、より高い清浄空間を有するク
リーンルームを提供することができる。
【0009】
【実施例】本発明の実施例のクリーンルームの全体シス
テムを図2に示した。空調機2はクリーンルーム1外に
設けられ、循環空気3と外気4とを適切に混合しながら
所望の温度及び湿度の空気5を整え、これを導風ダクト
6を通ってHEPAフィルタ7へ導き、清浄化する。清
浄化された空気8は、クリーンルーム1の室内に直線状
に延びる多孔板からなる複数のエアサプライユニット9
へ送られエアサプライユニット9から室内へ供給され
る。室内へ供給された空気は室の床面又は壁面下端に設
けられた吸込口10より吸い込まれ、ダクト11を経
て、循環空気3として空調機2に戻される。
【0010】実施例のエアサプライユニット9はクリー
ンルーム1の天井に複数列平行に配設されている。エア
サプライユニット9は長手方向に延びる鋼板製のパンチ
メタルから構成されている。このエアサプライユニット
9は、各孔から流出する空気の速度が一定になるよう
に、上流側から下流側に向かって、空気の流れる流路断
面積を徐々に減少した形状とした。
【0011】また、室内に配置された複数本のエアサプ
ライユニット9に均一な風量で清浄化された空気8を送
るためにHEPAフィルタ7とエアサプライユニット9
の間に流量調整用ルーバー12、及びバタフライ弁13
を設けている。これによりエアサプライユニット9から
室内へ吹き出す気流の速度はどのエアサプライユニット
においても均一になる。
【0012】実施例のエアサプライユニット9の詳細を
図1に示した。図1(a)は、部分縦断面図、図1
(b)は横断面図である。実施例のエアサプライユニッ
ト9は長手方向に延びる鋼板製のパンチメタル22をU
型に成形したダクト21から構成されている。鋼板の厚
さ23は12mmとした。パンチメタル22は多数の孔
24を備え、空気吹き出し孔を形成する、この孔径25
は10mmとした。このエアサプライユニット9は、各
孔から流出する空気の速度が一定になるように、上流側
から下流側に向かって、空気の流れるダクト21の流路
断面積を奥行側が徐々に減少した形状とした。
【0013】本発明のクリーンルームシステムでは、ク
リーンルーム内の空気の気流を図5に示すように非常に
均一な流れにすることができ、図6に示す従来の気流の
ように旋回流や渦流を生じない。図3は本発明のクリー
ンルームシステムと従来のクリーンルームシステムを用
いて場合の0.5μmの粒子の1ft3 中の個数と時間
との関係を調べたグラフである。室内清浄度クラス10
0を達成するのに本発明の装置では従来に比し約5分時
間短縮することができた。また、従来のクリーンルーム
システムに比べより高清浄な空調を実現することができ
る。
【0014】本発明のクリーンルームシステムには天井
裏ダクト配管工事が不要である。このため製造コストを
低く押さえることができる。また、天井裏スペースが不
要であるためクリーンルーム建造も簡易であり、工期を
短縮することができる。一般の室をクリーンルームに改
造する場合も容易に改造することができる。室の大きさ
(6.5m×3.8m×2.7m)のクリーンルームに
本発明のシステムを適用した。エアサプライユニット3
体、多孔板開口率20%、空気流入速度6.5m/s、
空気吹出し速度0.4m/s、装置一体あたり流入空気
流量40cm3 /minの条件で+0.5μm以上の塵
挨は速やかに1立方フィートあたり10個以下となるこ
とが期待された。また構造上、ダクトが多孔板であるの
で、ダクトの空気吹き出し部全面をHEPAフィルタ等
の高性能フィルタとするよりもはるかに安価である。
【0015】図4に垂直整流型エアサプライユニットを
用いた場合の数値シミュレーション結果を示した。これ
を見ると垂直整流型クリーンルームに近い気流分布が得
られていることがわかる。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、室内気流の乱れがない
クリーンルームを得ることができるので、高度の清浄空
間を容易に達成することができる。また、天井裏ダクト
配管工事が不要となり、天井裏スペースが不要であるた
めクリーンルーム建造も簡易であり、工期を短縮するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エアサプライユニットの(a)縦断面図、
(b)横断面図である。
【図2】実施例のクリーンルームの説明図である。
【図3】本発明の効果を示すグラフである。
【図4】シミュレーションの図である。
【図5】実施例の気流分布を示す模式図である。
【図6】従来例の気流分布を示す模式図である。
【符号の説明】
1 クリーンルーム 2 空調機 3 循環空気 4 外気 5 空気 6 ダクト 7 HEPAフィルタ 8 空気 9 エアサプライユニット 10 吸入口 11 ダクト 12 ルーバー 13 バタフライ弁 21 ダクト 22 パンチメタル 23 厚さ 24 孔 25 孔径

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気の温度・湿度を調節する空調機をク
    リーンルーム外に設け、天井面に直線状に長い多孔板か
    らなるエアサプライユニットを備え、室内壁の下部また
    は床面に排気取出し部を設けたことを特徴とするクリー
    ンルーム。
  2. 【請求項2】 多孔板の孔径が板厚以下であることを特
    徴とするエアサプライユニット。
JP21612492A 1992-08-13 1992-08-13 クリーンルーム及びエアサプライユニット Pending JPH0666439A (ja)

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A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19970909