JP2012072976A - 変風量吹出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクトでコールドドラフトと結露を防止できる変風量吹出装置を得る。
【解決手段】供給空気で被空調空間Sの空気を誘引混合してその混合空気を被空調空間Sへ吹出す本体1と、供給空気と誘引空気の混合比率と混合空気の吹出風量を制御する風量調節手段Vと、を備える。本体1内に間隔部2を形成し、その風下に、供給空気を噴出する空気噴出口4を、間隔部2に沿ってその周方向に複数分割配置する。空気噴出口4の風下に、誘引口5を、空気噴出口4から噴出する供給空気が吹き込まれることで被空調空間Sの空気を誘引するように空気噴出口4毎に分割配置して、誘引口5と誘引口5の間に誘引空気を誘引口5の全周に周り込ませる誘導案内路19を、設ける。誘引口5の風下に、供給空気と誘引空気の混合空気を被空調空間Sへ誘導案内する混合空気吹出風路6を、形成する。誘引空気を被空調空間Sから誘引口5へ誘導案内する誘引風路7を、形成する。
【選択図】図2

Description

本発明は変風量吹出装置に関するものである。
空調システムの一つとして変風量単一ダクト方式がある。変風量単一ダクト方式は、空調機からダクトおよび吹出口を介して被空調空間へ供給空気を吹出して空調するものである。ダクトの途中には特許文献1のような変風量装置(VAVユニット)が設けられている。この変風量装置ごとに供給空気の風量を増減することで被空調空間の温度を個別制御する。このような方式では、吹出口とは別に変風量装置が必要で、天井内に変風量装置を設置するため設備コストがかかりメンテナンス性が悪いという問題がある。さらに、吹出しを停止する場合、風量を絞る機構が単一のため風切り音が漏れて騒音が発生する問題もある。
特開平8−28946号公報 実開平7−41345号公報
また、一般的なふく流吹出口を用いて供給空気の温度を通常よりも低温化し風量を少なくして送風する低温送風を変風量単一ダクト方式で行った場合、供給空気が低温少風量のために吹出口で気流が拡散せずコールドドラフトと結露が発生する問題がある。これを防ぐために特許文献2のようなの吹出口が提案されている。この吹出口には、拡散性の低下を防ぐために旋回羽根を設けているが、構造が複雑で圧力損失が大きく騒音発生の問題がある。さらに、吹出口の最下面である室内開口部で室内空気を誘引するので吹出口内部で結露が発生する。そのため吹出口全体の断熱処理が必要となる。しかも、低温の供給空気と誘引空気は偏って混合されるためにドラフトが発生しやすくなる。
本発明は上記課題を解決するため、外部から送り込まれた供給空気で被空調空間の空気を誘引混合してその混合空気を前記被空調空間へ吹出す本体と、前記供給空気と前記誘引空気の混合比率と前記混合空気の吹出風量を制御する風量調節手段と、を備え、この本体内に環状の間隔部を形成し、前記間隔部の風下に、前記供給空気を噴出する空気噴出口を、前記間隔部に沿ってその周方向に複数分割配置し、前記空気噴出口の風下に、誘引口を、前記空気噴出口から噴出する前記供給空気が吹き込まれることで前記被空調空間の空気を誘引するように前記空気噴出口毎に分割配置して、前記誘引口と前記誘引口の間に前記誘引空気を前記誘引口の全周に周り込ませる誘導案内路を、設け、前記誘引口の風下に、前記供給空気と前記誘引空気の前記混合空気を前記被空調空間へ誘導案内する混合空気吹出風路を、形成し、前記誘引空気を前記被空調空間から前記誘引口へ誘導案内する誘引風路を、形成したことを最も主要な特徴とする。
請求項1、2の発明によれば、
(1)変風量装置と吹出口が一体となっているので施工およびメンテナンスが容易で、設備コストを削減でき、変風量単一ダクト方式の構築が容易となる。
(2)被空調空間の空気を誘引して供給空気に混合させるので、冷房時には再熱作用が働いてコールドドラフトと結露を防止でき、変風量単一ダクト方式での低温送風空調を容易に行える。そのため、ダクトなどの設備費や、送風動力費などを大幅にコストダウンできる。また、暖房時には、吹出した混合空気と被空調空間との温度差が少なくなるので天井近くに滞留せず温度ムラのない快適空調を行える。
(3)再熱のための機器を別個に設ける必要が無くて設備の簡略化が図れ、施工が容易となる。
(4)供給空気と誘引空気の混合比率と混合空気の吹出風量を制御できるので、被空調空間の空気条件の変化に応じたきめ細かな空調を行える。
(5)本体内部で低温の供給空気とそれよりも高温の誘引空気を混合して吹出すので空気噴出口より風下での結露発生を防止できる。そのため、誘引口と混合空気吹出風路の断熱が不要となって断熱処理範囲が少なくて済み、製作が容易となる。
(6)誘引空気を誘引口の全周から誘引できるので圧力損失が少なく、供給空気風量に対する誘引空気の風量(混合比)を多く確保できる。そのため、混合空気の吹出風量の増加を図れて、拡散性が良好となり温度ムラがなくなる。
(7)空気噴出口及び誘引口を周方向に分割又は周方向の一部のみとしているので静圧が小さくなって気流到達距離が延び拡散性が良好となる。
(8)被空調空間の間取りやスペースに応じて、空気噴出口及び誘引口の周方向の分割数を変更するだけで簡単に、1方向、2方向、3方向、4方向など自由に吹き出し方向を選択できる。
請求項3の発明によれば、
(1)供給空気の風量を減少させても供給空気と誘引空気の混合比率が一定となるので、低温少風量でも混合空気の吹出風速と吹出温度が安定し、確実にコールドドラフトと結露を無くすことができ、常時安定した拡散性を発揮し得る。
(2)混合空気の吹出しを停止する場合、第1調節部材で空気噴出口の風量を僅かにし減圧して第2調節部材で混合空気吹出風路を全閉するので、風切り音による騒音発生を防止できる。
(3)簡単な構造なので、コンパクト化を図れてスペースをとらず、設置が容易である。
請求項4の発明によれば、
(1)アクチュエータとネジ部材だけの簡単な構造なので、部品点数が少なく製作が容易となり、コンパクト化を図れ、安価製作できる。
請求項5の発明によれば、
(1)本体の径方向外方から空気を誘引して、本体の径方向内方から吹出すので、コアンダ効果による天井面の汚れが発生しない。そのため、天井面が美しくメンテナンスフリーとなる。
請求項6の発明によれば、
(1)本体の間隔部に沿って供給空気が渦巻き状に旋回して全周に行き渡るので、混合空気を被空調空間に均等に吹出すことができ拡散性が低下しない。簡単な構造でコンパクト化を図れてスペースをとらず、圧力損失が少なく乱流を防止してスムースに吹出しでき、低騒音となる。
(2)仕切体によって、アクチュエータに対する供給空気による温度影響からの保護と、間隙部の誘導案内による供給空気の拡散促進に兼用でき、部品点数の減少とコンパクト化を図れる。そのため、設置スペースをとらず、設置が容易となる。
請求項7の発明によれば、
(1)変風量吹出装置を設置したまま、供給空気導入部から吹出部を取外して内部の風量調節手段などのメンテナンスを簡単にでき、作業性が向上する。
図1〜図4は、本発明の変風量吹出装置の一実施例を示しており、この変風量吹出装置は、外部から送り込まれた供給空気で被空調空間Sの空気を誘引混合してその混合空気を被空調空間Sへ吹出す本体1と、供給空気と誘引空気の混合比率と混合空気の吹出風量を制御する風量調節手段Vと、を、備えている。本体1は、間隔部2を有する供給空気導入部8と、空気噴出口4と誘引口5と混合空気吹出風路6と誘引風路7とを有する吹出部9と、で構成する。被空調空間Sは、オフィスビルや病院、ホテルなどの各種建物の室内やホールなどの空間である。この被空調空間Sの天井等に変風量吹出装置を設ける。変風量吹出装置には、図示省略の空調機からダクト等を介して調和用空気等が供給される。なお、各図における点線の太矢印は風向を示す。
本体1内の風上側には環状の間隔部2を形成する。この間隔部2の周方向へ供給空気が送り込まれるように送気口3を、設ける。間隔部2の軸方向の風下には、通過断面積を減少させ風速を高めて供給空気を噴出する空気噴出口4を、間隔部2に沿ってその周方向に複数分割配置する。空気噴出口4の風下には、誘引口5を、空気噴出口4から噴出する供給空気が吹き込まれることで被空調空間の空気を誘引するように空気噴出口4毎に分割配置して、隣り合う誘引口5と誘引口5の周方向端部の間に誘引空気を径方向に横切らせて誘引口5の全周に周り込ませる誘導案内路19を、設ける。誘引口5の風下には、供給空気と誘引空気の混合空気を被空調空間Sへ誘導案内する混合空気吹出風路6を、風上から風下に向かって拡大する丸形の環状に形成し、誘引空気を被空調空間Sから誘引口5へ誘導案内する誘引風路7を、混合空気吹出風路6の外周に沿って環状に形成する。なお、本発明において環状とはリング状、筒状、フレア状など各種形状を全て含むものとする。
吹出部9は、被空調空間S側が開口する笠状の外壁体11、内壁体12及び短筒状部18と、笠状の第2調節部材21bと、を有している。第2調節部材21bは内壁体12の内部に所定間隔を隔てて設け、内壁体12及び短筒状部18は外壁体11の内部に所定間隔を隔てて設ける。この外壁体11の内面と内壁体12の外面にて誘引風路7を形成し、内壁体12の内面と短筒状部18と第2調節部材21bの外面にて混合空気吹出風路6を形成する。混合空気吹出風路6の風上部は本体1の軸方向内方に設けて風路を長くする。
供給空気導入部8は、被空調空間S側が開口する筐体16と、有底筒状の仕切体17と、送気口3と、を有している。仕切体17は筐体16の内部に所定間隔を隔てて設ける。この筐体16の内面と仕切体17の外面にて間隔部2を形成する。送気口3は筐体16に、間隔部2の周方向へ供給空気が螺旋状に流れるように内接線状に設ける。供給空気導入部8の内周面は丸形となっているが多角形でも良い。
風量調節手段Vは、空気噴出口4から吹出す供給空気の風量を調節する第1の調節部材21aと、混合空気吹出風路6から噴出する供給空気と誘引空気との混合比率を調節する第2の調節部材21bと、第1と第2の調節部材21a、21bを連動又は個別に駆動させて風量(空気噴出口4と混合空気吹出風路6の通風断面積)を増減させる駆動手段Dと、を備えている。第1調節部材21aと第2調節部材21bは各々中心部に雌螺子部を有している。
駆動手段Dの動作を制御する制御器10は、被空調空間の空調負荷(例えば温度)に応じて空気噴出口4又は/及び混合空気吹出風路6の風量を増減させる第1のシーケンスを有している。さらに制御器10は、空気噴出口4の風量増減に応じて混合空気吹出風路6の風量を調節して供給空気と誘引空気とを一定の混合比率で吹出す第2のシーケンス、又は/及び、第1調節部材21aにより空気噴出口4の風量を僅かにした状態に移行させて第2調節部材21bにより混合空気吹出風路6を全閉にして吹出しを停止させる第3のシーケンス(図5参照)を、有している。前記第2のシーケンスは、例えば空気噴出口4の風量が増減しても混合空気吹出風路6の風速が増減しないように風量調節して供給空気と誘引空気を所定の混合比率にする。制御器10は、本体1と別個又は一体に設けるも自由である。
駆動手段Dは、アクチュエータ22と、アクチュエータ22の動力によって第1と第2の調節部材21a、21bを動かす伝動機構Lと、備えている。伝動機構Lは、アクチュエータ22の動力により第1と第2の調節部材21a、21bを連動させながら螺進退させて空気噴出口4と混合空気吹出風路6の風量(通風断面積)を同時に増減させるネジ部材23を、有している。ネジ部材23は、第1調節部材21aの雌螺子部に螺合する雄螺子部と、第2調節部材21bの雌螺子部に螺合する雄螺子部と、を有しており、一方の雄螺子部に対して他方の雄螺子部を逆螺子に形成してある。このネジ部材23はアクチュエータ22の動力で回転して第1調節部材21aと第2調節部材21bが反対方向へ移動し、互いに接近・離間する。図示省略するが、ネジ部材23と第1と第2の調節部材21a、21bが共回りしないような機構を設けるも自由であり、伝動機構Lはギヤ、ベルト、カム、リンク、その他で構成するも自由である。また、第1と第2の調節部材21a、21b毎にアクチュエータ22を設けて動かしても良い。アクチュエータ22は、電動、油圧又は空圧等で動くモータとしているが、シリンダーとしても良い。
仕切体17の内部にはアクチュエータ22を収納する。第2調節部材21bの内部には、照明器具14、又は/及び、被空調空間Sの人体を検出して信号を出力する検出器15を、設ける。この検出器15の信号に応じて吹出風量と照明器具調光の一方又は両方を制御するように構成する。図例では第2調節部材21bは中空状となっているが、被空調空間S側を開口させた構造とするも自由で、図例に限定されるものではない。風量調節手段Vは本体1の内部に設ける。図6に示すように、吹出部9と供給空気導入部8とは、適宜部位を連結・分離自在に構成しネジ等の連結具を用いて、取付け・取外し自在に構成する。この吹出部9を取外して露出する供給空気導入部8の開口部から風量調節手段Vが臨めるように構成する。
この供給空気導入部8に送り込まれた供給空気は、間隔部2に沿って回りながら拡散して空気噴出口4を通過し、誘引口5に向かって噴出する。その際、空気噴出口4と誘引口5との間隙部が負圧となって、被空調空間Sの空気を誘引風路7を介して誘引する。誘引空気は誘導案内路19を介して周り込み誘引口5の全周から吸込まれて供給空気と混合する。そのため混合空気吹出風量に対する供給空気風量:誘引空気風量の比率を例えば6:4のように多くできる。混合空気は、混合空気吹出風路6を通り被空調空間Sに向かって4方向に吹出す。例えば、冷房時、混合空気吹出風路6では13℃の低温の供給空気と、それよりも高温の27℃の誘引空気を混合するので結露は生じない。なお、供給空気は誘引混合された時点で被空調空間Sの露点温度より高温で絶対湿度が低くなるように設定するが変更は自由である。
なお、本発明は上述の実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で設計変更自由である。例えば、空気噴出口4と誘引口5の分割数の増減は自由で、図7は3分割、図8は2分割した例を示している。図9は、空気噴出口4を、間隔部2に沿ってその周方向の一部に配置し、空気噴出口4の風下に、誘引口5を、空気噴出口4から噴出する供給空気が吹き込まれることで被空調空間Sの空気を誘引するように空気噴出口4に沿って配置して、誘引口5の周方向両端部の間に誘引空気を誘引口5の全周に周り込ませる誘導案内路19を、設けた例を示している。さらに、図10に示すように、誘引風路7及び混合空気吹出風路6は、風上から風下に向かって拡大する四角を含む多角形の環状に形成しても良い。図示省略するが、第1調節部材21aと第2調節部材21bの一方を省略して供給空気の吹出風量のみを制御する風量調節手段Vとしても良い。また、仕切体17を省略するも自由である。
変風量吹出装置を供給空気導入部側から見た全体図である。 図1のA−A断面図である。 図2のB−B断面図である。 吹出部側から見た全体図である。 動作を説明する要部縦断面図である。 分解例を示す縦断面図である。 一部を省略した吹出部の変形例を示す断面図である。 一部を省略した吹出部の他の変形例を示す断面図である。 一部を省略した吹出部の別の変形例を示す断面図である。 他の変形例を示す吹出部側から見た全体図である。
1 本体
2 間隔部
3 送気口
4 空気噴出口
5 誘引口
6 混合空気吹出風路
7 誘引風路
8 供給空気導入部
9 吹出部
10 制御器
19 誘導案内路
21a 第1調節部材
21b 第2調節部材
22 アクチュエータ
23 ネジ部材
S 被空調空間
V 風量調節手段
D 駆動手段
本発明は上記課題を解決するため、外部から送り込まれた供給空気で被空調空間の空気を誘引混合してその混合空気を前記被空調空間へ吹出す本体と、前記供給空気と前記誘引空気の混合比率と前記混合空気の吹出風量を制御する風量調節手段と、を備え、この本体内に、前記供給空気を噴出する空気噴出口を、環状に複数分割配置し、前記空気噴出口の風下に、誘引口を、前記空気噴出口から噴出する前記供給空気が吹き込まれることで前記被空調空間の空気を誘引するように前記空気噴出口毎に分割配置して、前記誘引口と前記誘引口の間に前記誘引空気を前記誘引口の全周に周り込ませる誘導案内路を、設け、前記誘引口の風下に、前記供給空気と前記誘引空気の前記混合空気を前記被空調空間へ誘導案内する混合空気吹出風路を、形成し、前記誘引空気を前記被空調空間から前記誘引口へ誘導案内する誘引風路を、形成したことを最も主要な特徴とする。
請求項1、2の発明によれば、
(1)変風量装置と吹出口が一体となっているので施工およびメンテナンスが容易で、設備コストを削減でき、変風量単一ダクト方式の構築が容易となる。
(2)被空調空間の空気を誘引して供給空気に混合させるので、冷房時には再熱作用が働いてコールドドラフトと結露を防止でき、変風量単一ダクト方式での低温送風空調を容易に行える。そのため、ダクトなどの設備費や、送風動力費などを大幅にコストダウンできる。また、暖房時には、吹出した混合空気と被空調空間との温度差が少なくなるので天井近くに滞留せず温度ムラのない快適空調を行える。
(3)再熱のための機器を別個に設ける必要が無くて設備の簡略化が図れ、施工が容易となる。
(4)供給空気と誘引空気の混合比率と混合空気の吹出風量を制御できるので、被空調空間の空気条件の変化に応じたきめ細かな空調を行える。
(5)本体内部で低温の供給空気とそれよりも高温の誘引空気を混合して吹出すので空気噴出口より風下での結露発生を防止できる。そのため、誘引口と混合空気吹出風路の断熱が不要となって断熱処理範囲が少なくて済み、製作が容易となる。
(6)誘引空気を誘引口の全周から誘引できるので圧力損失が少なく、供給空気風量に対する誘引空気の風量(混合比)を多く確保できる。そのため、混合空気の吹出風量の増加を図れて、拡散性が良好となり温度ムラがなくなる。
(7)空気噴出口及び誘引口を環状(周方向)に分割又は環状(周方向)一部のみとしているので静圧が小さくなって気流到達距離が延び拡散性が良好となる。
(8)被空調空間の間取りやスペースに応じて、空気噴出口及び誘引口の分割数を変更するだけで簡単に、1方向、2方向、3方向、4方向など自由に吹き出し方向を選択できる。
本体1内の風上側には環状の間隔部2を形成する。この間隔部2の周方向へ供給空気が送り込まれるように送気口3を、設ける。間隔部2の軸方向の風下には、通過断面積を減少させ風速を高めて供給空気を噴出する空気噴出口4を、間隔部2に沿ってその周方向に複数分割配置する。即ち、本体1内に空気噴出口4を環状に複数分割配置し、本体1内の空気噴出口4の風上に、空気噴出口4に沿って環状の間隔部2を形成する。空気噴出口4の風下には、誘引口5を、空気噴出口4から噴出する供給空気が吹き込まれることで被空調空間の空気を誘引するように空気噴出口4毎に分割配置して、隣り合う誘引口5と誘引口5の周方向端部の間に誘引空気を径方向に横切らせて誘引口5の全周に周り込ませる誘導案内路19を、設ける。誘引口5の風下には、供給空気と誘引空気の混合空気を被空調空間Sへ誘導案内する混合空気吹出風路6を、風上から風下に向かって拡大する丸形の環状に形成し、誘引空気を被空調空間Sから誘引口5へ誘導案内する誘引風路7を、混合空気吹出風路6の外周に沿って環状に形成する。なお、本発明において環状とはリング状、筒状、フレア状など各種形状を全て含むものとする。
なお、本発明は上述の実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で設計変更自由である。例えば、空気噴出口4と誘引口5の分割数の増減は自由で、図7は3分割、図8は2分割した例を示している。図9は、空気噴出口4を、間隔部2に沿ってその周方向の一部に配置(即ち、本体1内に、空気噴出口4を、環状の一部に配置し、本体1内の空気噴出口4の風上に、環状の間隔部2を形成)し、空気噴出口4の風下に、誘引口5を、空気噴出口4から噴出する供給空気が吹き込まれることで被空調空間Sの空気を誘引するように空気噴出口4に沿って配置して、誘引口5の周方向両端部の間に誘引空気を誘引口5の全周に周り込ませる誘導案内路19を、設けた例を示している。さらに、図10に示すように、誘引風路7及び混合空気吹出風路6は、風上から風下に向かって拡大する四角を含む多角形の環状に形成しても良い。図示省略するが、第1調節部材21aと第2調節部材21bの一方を省略して供給空気の吹出風量のみを制御する風量調節手段Vとしても良い。また、仕切体17を省略するも自由である。

Claims (7)

  1. 外部から送り込まれた供給空気で被空調空間(S)の空気を誘引混合してその混合空気を前記被空調空間(S)へ吹出す本体(1)と、前記供給空気と前記誘引空気の混合比率と前記混合空気の吹出風量を制御する風量調節手段(V)と、を備え、この本体(1)内に環状の間隔部(2)を形成し、前記間隔部(2)の風下に、前記供給空気を噴出する空気噴出口(4)を、前記間隔部(2)に沿ってその周方向に複数分割配置し、前記空気噴出口(4)の風下に、誘引口(5)を、前記空気噴出口(4)から噴出する前記供給空気が吹き込まれることで前記被空調空間(S)の空気を誘引するように前記空気噴出口(4)毎に分割配置して、前記誘引口(5)と前記誘引口(5)の間に前記誘引空気を前記誘引口(5)の全周に周り込ませる誘導案内路(19)を、設け、前記誘引口(5)の風下に、前記供給空気と前記誘引空気の前記混合空気を前記被空調空間(S)へ誘導案内する混合空気吹出風路(6)を、形成し、前記誘引空気を前記被空調空間(S)から前記誘引口(5)へ誘導案内する誘引風路(7)を、形成したことを特徴とする変風量吹出装置。
  2. 外部から送り込まれた供給空気で被空調空間(S)の空気を誘引混合してその混合空気を前記被空調空間(S)へ吹出す本体(1)と、前記供給空気と前記誘引空気の混合比率と前記混合空気の吹出風量を制御する風量調節手段(V)と、を備え、この本体(1)内に環状の間隔部(2)を形成し、前記間隔部(2)の風下に、前記供給空気を噴出する空気噴出口(4)を、前記間隔部(2)に沿ってその周方向の一部に配置し、前記空気噴出口(4)の風下に、誘引口(5)を、前記空気噴出口(4)から噴出する前記供給空気が吹き込まれることで前記被空調空間(S)の空気を誘引するように前記空気噴出口(4)に沿って配置して、前記誘引口(5)の両端部の間に誘引空気を前記誘引口(5)の全周に周り込ませる誘導案内路(19)を、設け、前記誘引口(5)の風下に、前記供給空気と前記誘引空気の前記混合空気を前記被空調空間(S)へ誘導案内する混合空気吹出風路(6)を、形成し、前記誘引空気を前記被空調空間(S)から前記誘引口(5)へ誘導案内する誘引風路(7)を、形成したことを特徴とする変風量吹出装置。
  3. 風量調節手段(V)が、空気噴出口(4)から吹出す供給空気の風量を調節する第1の調節部材(21a)と、混合空気吹出風路(6)から噴出する前記供給空気と前記誘引空気との混合比率を調節する第2の調節部材(21b)と、第1と第2の前記調節部材(21a)、(21b)を連動又は個別に駆動させて風量を増減させる駆動手段(D)と、を備え、この駆動手段(D)の動作を制御する制御器(10)が、前記空気噴出口(4)の風量増減に応じて前記混合空気吹出風路(6)の風量を調節して前記供給空気と前記誘引空気とを一定の混合比率で吹出すシーケンス、又は/及び、前記第1調節部材(21a)により前記空気噴出口(4)の風量を僅かにした状態に移行させて前記第2調節部材(21b)により前記混合空気吹出風路(6)を全閉にして吹出しを停止させるシーケンスを、有する請求項1又は2記載の変風量吹出装置。
  4. 駆動手段(D)が、アクチュエータ(22)と、このアクチュエータ(22)の動力により第1と第2の調節部材(21a)、(21b)を連動させながら螺進退させて空気噴出口(4)と混合空気吹出風路(6)の風量を同時に増減させるネジ部材(23)と、を備えた請求項3記載の変風量吹出装置。
  5. 混合空気吹出風路(6)を、風上から風下に向かって拡大する丸形又は多角形の環状に形成し、誘引風路(7)を、前記混合空気吹出風路(6)の外周に沿って環状に形成した請求項1、2、3又は4記載の変風量吹出装置。
  6. 本体(1)の一部を構成する中空状の供給空気導入部(8)の内部に仕切体(17)を設けて環状の間隔部(2)を形成し、この環状の間隔部(2)に沿って周方向へ供給空気が送り込まれるように前記供給空気導入部(8)に送気口(3)を設け、前記仕切体(17)の内部に風量調節手段(V)の一部を構成するアクチュエータ(22)を収納した請求項1、2、3、4又は5記載の変風量吹出装置。
  7. 本体(1)の内部に風量調節手段(V)を設け、前記本体(1)を構成する供給空気導入部(8)と吹出部(9)とを取付け・取外し自在に構成し、前記吹出部(9)を取外して露出する前記供給空気導入部(8)の開口部から前記風量調節手段(V)が臨めるように構成した請求項1、2、3、4、5又は6記載の変風量吹出装置。
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