JP7065274B2 - 送風装置および送風機能付空気清浄装置 - Google Patents

送風装置および送風機能付空気清浄装置 Download PDF

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Description

本発明は、居室内や屋外に設置され、直接気流による体感温度の減少や室内の空気の循環に使用される扇風機などの送風装置、および送風装置内に取り込む空気を浄化し、浄化された空気を気流として吹出すことで室内の空気を浄化、および直接気流による体感温度の減少や室内の空気の循環に使用される送風機能付空気清浄装置に関するものである。
従来、この種の送風装置は、羽根車とモータを台座となる基部に内包して、基部上部に備えられた円環形状の送風部から床面と水平方向に吹出すようにして空気の循環及び空気の流れを生じさせる家庭用送風装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、その送風装置について図および図を参照しながら説明する。
図7は、従来の送風機組立体の一例を示す正面図を示し、図8は、X-X’線に沿って取った図7の送風機組立体の部分の側面断面図を示している。送風機組立体100は、中央開口部102を画定する環状ノズル101を有している。送風機組立体100の基部116内部には、環状ノズル101を通る空気流を生じさせる送風装置が配置されている。送風装置は、インペラ(羽根車)130が、モータハウジング126と共に配置されたモータ122から外方に延びる回転シャフトに連結され、ディフューザ132が、インペラ130の下流側に位置決めされている。モータ122は、図示しない電気接続部及び電源に接続され、図に示す複数個の選択ボタン120により、ユーザは、送風機組立体100を操作することができる。
上記構成で、送風機組立体100は、以下のように動作する。
ユーザが図に示す複数個の選択ボタン120の中から好みのボタンを選択してモータ122が起動されると、空気が空気入口124を介して送風機組立体100内に吸い込まれる。空気は、外側ケーシング118を通り、インペラ130の入口134まで流れる。ディフューザ132の出口136及びインペラ130の排気部を出た空気流は、内部通路110を通って互いに逆の方向に進む2つの空気流に分けられる。
空気流は、口112に入る際に絞られ、口112の出口144で更に絞られる。この絞りにより、環状ノズル101内に圧力が生じる。
このように作られた空気流は、絞りにより生じる圧力に打ち勝ち、一次空気流として出口144を通って出る。一次空気流は、ガイド部分148の配置により、ユーザに向かって集中または集束して向けられる。二次空気流は、外部環境、特に出口144周りの領域及び環状ノズル101の外縁部周りからの空気の吸引によって生じる。この二次空気流は、中央開口部102を通り、ここで、一次空気流と混ざり合って送風機組立体100から前方に放出される全空気流が生じる。
特開2010-077969号公報
このような従来の送風装置では、送風風路は常に変化することなく一定であるため、吹出す風の範囲および風速は固定されたものであり、使用者がその時々に望む風の範囲および風速に変更できないという課題を有していた。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、使用者が風の範囲および風速を可変できる送風装置、および送風機能付空気清浄装置を提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明に係る送風装置は、空気を吸い込む第一吸込口および第二吸込口を備えた筐体と、筐体の内部に設けられ、高圧空気を発生する高圧空気発生部と、筐体の一面から起立させた複数のピラーとピラー前方側の側部に設けられ、ピラーを起立させた方向に対して垂直方向に高圧空気発生部で発生した高圧空気を筐体の外部に吹出気流として吹き出す吹出口と、を備える。複数のピラーは、吹出口が同一面となるように間隙を設けて備えられ、隣接する吹出口との間には、吹出気流に誘引されることで生じる誘引気流が流れる誘引気流領域が形成されている。第一吸込口は、吹出
口よりも送風方向の上流側に係らない位置に設けられ、第二吸込口は、吹出口よりも送風方向の上流側の位置に設けられる。そして、第一吸込口から空気を吸い込む第1気流制御と第二吸込口から空気を吸い込む第2気流制御とを切り替え可能に構成されていることを特徴とするものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明に係る送風装置によれば、第1気流制御を選択した際は、第2気流制御を選択した場合よりも、送風範囲が広い低風速の気流が創出されるため、大人数の使用者が涼感を得ることが可能になる。その一方で、第2気流制御を選択した際は、第1気流制御を選択した場合よりも、送風範囲が狭い高風速の気流が創出されるため、少人数の使用者が強い涼感を得ることや空気循環の効率を高めることが可能になる。使用者が風の範囲および風速を適宜変更することが可能になる。
(a)本発明の実施の形態1の第1気流制御における送風装置の前方斜視図、(b)本発明の実施の形態1の第2気流制御における送風装置の前方斜視図 (a)同実施の形態1の第1気流制御における送風装置の正面図、(b)同実施の形態1の第2気流制御における送風装置の正面図 (a)同実施の形態1の第1気流制御における送風装置の各遮蔽板脱着時の後方斜視図、(b)同実施の形態1の第2気流制御における送風装置の各遮蔽板脱着時の後方斜視図 (a)図2の第1気流制御におけるA-A´断面の形状を示す断面図と気流の模式図、(b)図2の第2気流制御におけるA-A´断面の形状を示す断面図と気流の模式図 (a)図2の第1気流制御におけるB-B´断面の形状を示す断面図と流れの模式図、(b)図2の第2気流制御におけるB-B´断面の形状を示す断面図と流れの模式図 (a)図2の第1気流制御におけるA-A´断面の形状を示す断面図と気流の模式図、(b)図2の第2気流制御におけるA-A´断面の形状を示す断面図と気流の模式図 従来送風機組立体の一例を示す正面図 図7のX-X’線に沿って取った送風機組立体の部分の側面断面図
本発明に係る送風装置は、空気を吸い込む第一吸込口および第二吸込口を備えた筐体と、筐体の内部に設けられ、高圧空気を発生する高圧空気発生部と、筐体の一面から起立させた複数のピラーと、を備え、ピラーは、前方側の側部に、ピラーを起立させた方向に対して垂直方向に高圧空気発生部で発生した高圧空気を筐体の外部に吹出気流として吹き出す吹出口を備え、複数のピラーは、吹出口が同一面となるように間隙を設けて備えられ、隣接する吹出口との間には、吹出気流に誘引されることで生じる誘引気流が流れる誘引気流領域が形成されており、第一吸込口は、吹出口よりも送風方向の上流側に係らない位置に設けられ、第二吸込口は、吹出口よりも送風方向の上流側の位置に設けられ、第一吸込口から空気を吸い込む第1気流制御と第二吸込口から空気を吸い込む第2気流制御とを切り替え可能に構成されていることを特徴とするものである。
これにより、吸込口の変更に伴う誘引気流の流量の変化によって、吹出気流に誘引されることで生じる誘引気流の誘引気流領域の圧力が変化し、この誘引気流領域の圧力に影響を受ける吹出気流の流れを変化させることができるという効果を備えている。
まず、第1気流制御を選択した際は、第一吸込口は、吹出口よりも送風方向の上流側に係らない位置に設けられているので、誘引気流領域は第一吸込口に流れる吸込気流の影響を受けないため、最外部のピラーの外側の領域の室内気圧と誘引気流領域の気圧との差が小さい状態となる。このため、最外周のピラーの吹出口から送風される吹出気流を含む各吹出口から送風される吹出気流は直進し、各吹出口からの吹出気流が収束することなく、分散した状態で送風される。一方、第2気流制御を選択した際は、第二吸込口は、吹出口よりも送風方向の上流側の位置に設けられているので、誘引気流領域は第二吸込口に流れる吸込気流の影響を受けるため、誘引気流領域の気圧が低くなる。このため、最外部のピラーの外側の領域の室内気圧と誘引気流領域の気圧との間に気圧差が生じ、最外部のピラーの吹出口からの吹出気流は室内気圧よりも低い気圧の誘引気流領域側に偏向する。最外部のピラーの内側の各ピラーも同様に中央領域側の誘引気流領域側に偏向する。その結果、各ピラーの吹出口から吹出される吹出気流が中央領域側に収束する。したがって、第1気流制御による送風は、第2気流制御による送風よりも、各吹出気流が収束しないため、送風範囲が広くかつ風速が遅く、均一になる。さらに、第2気流制御による送風は、第1気流制御による送風よりも、各吹出気流が収束するため、送風範囲が狭くかつ風速が速く、送風距離が長くなる。
その結果、第1気流制御を選択した際は、第2気流制御を選択した場合よりも、送風範囲が広い低風速の気流が創出されるため、大人数の使用者が涼感を得ることが可能になる。その一方で、第2気流制御を選択した際は、第1気流制御を選択した場合よりも、送風範囲が狭い高風速の気流が創出されるため、少人数の使用者が強い涼感を得ることや空気循環の効率を高めることが可能になる。
また、送風装置の制御部は、第一吸込口および第二吸込口の両方から空気を吸い込む第3気流制御を備えることを特徴とするものである。
これにより、誘引気流領域の気圧が第1気流制御よりも低く、第2気流制御よりも高い第3気流制御を選択することが可能になる。
その結果、第1気流制御よりも風速が速く、第2気流制御よりも送風範囲が広い、第3気流制御の送風を創出することができる。
また、送風装置は、各吸込口からの吸気の切り替えを遮蔽板で行うことを特徴とするものである。これにより、単純な平板で、第1気流制御と第2気流制御とを選択することが可能になる。その結果、部品点数を抑制することで、組立工数およびコストを削減することが可能になる。
また、送風装置は、遮蔽板が筐体の内部に設けられていることを特徴とするものである。これにより、送風装置の外観を構成する部品を稼働させる必要がなく、第1気流制御と第2気流制御を選択することが可能になる。その結果、送風装置の高いデザイン性を維持し、第2気流制御と第1気流制御を有することが可能になる。
また、送風装置は、遮蔽板が筐体の外部に設けられていることを特徴とするものである。これにより、視認性を有する遮蔽板を稼働させることで、第1気流制御と第2気流制御とを選択することが可能になる。その結果、使用者が送風モードの設定状況を送風装置の外観から認識することが可能になる。
また、送風機能付空気清浄装置は、送風装置の第一吸込口又は第二吸込口に空気浄化フィルタを備えたことを特徴とする送風機能付空気清浄装置とするものである。これにより、吸込口から取り込まれた空気は空気浄化フィルタにより浄化され吹出口から吹出されるため、使用者に浄化された空気を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。また、重複を避けるため、全図面を通して、同一の部位については同一の符号を付して二度目以降の説明を省略している。
(実施の形態1)
図1に本実施の形態1の送風装置の前方斜視図、図2に送風装置の正面図、及び図3に本実施の形態1の送風装置の各遮蔽板脱着時の後方斜視図を示す。詳しくは後述するが、各図の(a)は送風装置の第1気流制御の状態であり、各図の(b)は送風装置の第2気流制御の状態である。
本実施の形態1の送風装置1は、図1に示すように、筐体2と、筐体2に空気を取り入れる第一吸込口3および第二吸込口4と、高圧(大気圧より高い圧力)空気を発生する高圧空気発生部5と、筐体2の一面から起立させた複数の等しい長さのピラー6(本実施の形態1では6本)とを備えている。全てのピラー6は、筐体2の前方側の上面から起立させている。
第一吸込口3は、筐体2の前面に設けられ、筐体2の前面から空気を筐体2の内部に取り入れる。第一吸込口3は、左右方向に延びる複数のスリットを有する格子状に設けられている。詳細は後述するが、第一吸込口3部分には、第一吸込口3を閉塞する第一遮蔽板12を挿入するための第一遮蔽板差込口13が設けられている。
第二吸込口4は、筐体2の後方側の上面(ピラー6が形成されていない残りの部分の上面)に設けられ、筐体2の後方側の上面から空気を筐体2の内部に取り入れる。第二吸込口4は、左右方向に延びる複数のスリットを有する格子状に設けられている。詳細は後述するが、第二吸込口4部分には、第二吸込口4を閉塞する第二遮蔽板11を挿入するための第二遮蔽板差込口14が設けられている。
高圧空気発生部5は、筐体2の内部に設けられ、高圧空気を発生させるための羽根車23(図4参照)および羽根車23を駆動するためのモータ(図示せず)で構成される。
複数のピラー6は、筐体2と一体的に設けられ、筐体2の前方側の上面において、左右方向に一列に並んで配置されている。
それぞれのピラー6の前方側の側部7には、ピラー6を起立させた方向に対して垂直方向である一方向(送風装置1の前方)に高圧空気発生部5で発生した高圧空気を吹出す吹出口8を備えている。複数のピラー6は、それぞれの吹出口8が同一面となるように間隙9を設けて備えられ、この間隙9によって、吹出口8から吹出す気流に誘引される空気の誘引風路が形成されている。つまり、図2に示すように、本実施の形態1の送風装置1ではピラー6を6本設けているので、ピラー6に挟まれた間隙9にそれぞれ誘引風路がピラー6の数より1つ少ない5個形成されている。以下、この誘引風路が形成される領域を誘引気流領域10とする。
図3に示すように、第一遮蔽板差込口13には第一遮蔽板12を挿入することが可能になっており、第二遮蔽板差込口14には第二遮蔽板11を挿入することが可能になっている。各遮蔽板の挿入の有無によって、第1気流制御の状態と第2気流制御の状態とを切り替えることができる。具体的には、図1(a)および図3(a)に示すように、第二遮蔽板差込口14に第二遮蔽板11が差し込まれ、第一遮蔽板差込口13から第一遮蔽板12が取り外された状態、すなわち、第二吸込口4が閉塞され、第一吸込口3が開口した状態が第1気流制御の状態となる。一方、図1(b)および図3(b)に示すように、第一遮蔽板差込口13に第一遮蔽板12が差し込まれ、第二遮蔽板差込口14から第二遮蔽板11が取り外された状態、すなわち、第一吸込口3が閉塞され、第二吸込口4が開口した状態が第2気流制御の状態となる。
また、図3に示すように、第1気流制御の場合には、第二吸込口4を閉塞する第二遮蔽板11が送風装置1の内部に差し込まれ、第2気流制御の場合には、第一吸込口3を閉塞する第一遮蔽板12が送風装置1の内部に差し込まれる。これらの第一遮蔽板12および第二遮蔽板11は、手動で脱着ができるように、第一遮蔽板差込口13および第二遮蔽板差込口14が送風装置1の側面15にそれぞれ2個形成されている。第一遮蔽板差込口13は、第一吸込口3を覆う位置である、筐体2の吹出口8が設けられた前面に設けられており、第一遮蔽板差込口13に第一遮蔽板12が差し込まれることで、図1(b)および図3(b)に示すように、第一吸込口3は閉塞される。また、第二遮蔽板差込口14は、第二吸込口4を覆う位置に設けられており、第二遮蔽板差込口14に第二遮蔽板11が差し込まれることで、図1(a)および図3(a)に示すように、第二吸込口4は閉塞される。なお、図3(a)および図3(b)における第二遮蔽板11、第一遮蔽板12は、それぞれ差込み途中であり、使用時においては、図1(a)および図1(b)に示すように、第二遮蔽板11は、第二遮蔽板差込口14に差し込まれ、第一遮蔽板12は、第一遮蔽板差込口13に差し込まれる。
第一遮蔽板12の短手幅を206mm、第二遮蔽板11の短手幅を105mmとしているが、第一遮蔽板12の短手幅と第二遮蔽板11の短手幅を同一にしてもよい。これにより、一枚の板を第一遮蔽板12および第二遮蔽板11として兼用することが可能になる。部品点数を抑制することで、コストを削減することが可能になる。
図4に図2におけるA-A´断面における送風装置1の内部形状を示す断面図及び気流の模式図を示す。なお、図4(a)は送風装置1の第1気流制御の状態であり、図4(b)は送風装置1の第2気流制御の状態である。
図4に示すように、ピラー6の内部には、高圧空気を吹出口8に導くためのダクト16を備えている。ダクト16は、ピラー6と同数備えている。そして、高圧空気発生部5と複数のダクト16との間には高圧空気をそれぞれのピラー6に分流するチャンバー空間17が備えられている。
このような構成によれば、図4に示すように、高圧空気発生部5を構成するモータ(図示せず)が駆動し、羽根車23が回転することにより、内部流れ18に示すように、室内空気は、第一吸込口3または第二吸込口4から送風装置1(筐体2)の内部に吸込気流19となって取り込まれ、羽根車23を通過しチャンバー空間17に至る。羽根車23を通過することで形成された高圧空気は、チャンバー空間17で6本のダクト16に分流され、それぞれのダクト16を通過し、吹出口8近傍に設けられた風向調整リブ20でピラー6起立方向に送風される風が偏向され、吹出口8から吹出されることで吹出気流21を形成している。
図4(a)に示すように、第1気流制御の状態では、吸込気流19は筐体2の前面から取り込まれる。一方、図4(b)に示すように、第2気流制御の状態では、吸込気流19は、筐体2の後方側の上面から取り込まれる。
図5に、図2におけるB-B´断面における送風装置1の内部形状を示す断面図および流れの模式図を示す。なお、図5に示すように、ピラー6の断面形状は、長方形形状であるが、吹出し方向にむかって延在する形状であればよく、楕円等の他の形状でもよい。
空気の粘性という性質上、一定の風速を有して流れている気流に、その気流周辺の静止している空気が誘引されることで別の気流が発生する。本構成においても、吹出口から吹き出された吹出気流に誘引されることで生じる別の気流が生じることになり、この2種類の気流が合わさって送風されることになる。
本実施の形態1では、図5に示すように、吹出口8から吹き出される吹出気流21に誘引されることにより、隣接する誘引気流領域10の空気(最外部のピラー6では、隣接する誘引気流領域10の空気と最外部のピラー6の外側の空気)が誘引され、吹出気流21による誘引気流22(最外部のピラー6の外側の誘引気流は図示せず)が発生する。これら吹出気流21と誘引気流22とが送風装置1の吹出口8の下流で合流し、広範囲に略均一な気流を創出することが可能になる。
詳細は後述するが、このとき、室内空気を送風装置1(筐体2)の内部に取り込む吸気の位置が第一吸込口3もしくは第二吸込口4のいずれかによって、誘引気流領域10の気圧が変化する。吹出気流21は、この誘引気流領域10の気圧の影響を受けることで、流れが変化する。その結果、吹出気流21と誘引気流22とが合流した合流気流の風向が変化する。
以下に、送風装置1の第1気流制御および第2気流制御のそれぞれの場合における各気流の流れ方を説明する。
図6に、図2におけるA-A´断面における送風装置1の内部形状を示す断面図及び気流の模式図を示す。
第1気流制御を選択した際は、第一吸込口3から筐体2の内部に空気が取り込まれる。第一吸込口3は、筐体2の前面に設けられており、この第一吸込口3の位置は、吹出口8よりも送風方向の上流側に係らない位置である。吹出口8よりも送風方向の上流側に係らない位置とは、吹出気流21および誘引気流22において、吹出口8よりも下流側に位置することである。この場合、図5(a)および図6(a)に示すように、誘引気流領域10は第一吸込口3に流れる吸込気流19の影響を受けないため、最外部のピラー6の外側の領域の室内気圧と誘引気流領域10の気圧との差が小さい状態となる。このため、図5(a)に示すように、最外周のピラー6の吹出口8から送風される吹出気流を含むぞれぞれの吹出口8から送風される吹出気流21は直進し、それぞれの吹出口8からの吹出気流21が収束することなく、分散した状態で送風される。
一方、第2気流制御を選択した際は、第二吸込口4から筐体2の内部に空気が取り込まれる。第二吸込口4は、筐体2の後方側の上面に設けられており、この第二吸込口4の位置は、吹出口8よりも送風方向の上流側の位置である。この場合、図5(b)および図6(b)に示すように、誘引気流領域10は第二吸込口4に流れる吸込気流19の影響を受けるため、誘引気流領域10の気圧が低くなる。このため、最外部のピラー6の外側の領域の室内気圧と誘引気流領域10の気圧との間に気圧差が生じ、最外部のピラー6の吹出口8からの吹出気流21は室内気圧よりも低い気圧の誘引気流領域10側に偏向する。最外部のピラー6の内側のそれぞれのピラー6も同様に中央領域側の誘引気流領域側に偏向する。その結果、それぞれのピラー6の吹出口から吹出される吹出気流が中央領域側に収束する。
したがって、第1気流制御による送風は、第2気流制御による送風よりも、それぞれの吹出気流21が収束しないため、送風範囲が広くかつ風速が遅く、均一になる。さらに、第2気流制御による送風は、第1気流制御による送風よりも、それぞれの吹出気流21が収束するため、送風範囲が狭くかつ風速が速く、送風距離が長くなる。
その結果、第1気流制御を選択した際は、第2気流制御を選択した場合よりも、送風範囲が広い低風速の気流が創出されるため、大人数の使用者が涼感を得ることが可能になる。その一方で、第2気流制御を選択した際は、第1気流制御を選択した場合よりも、送風範囲が狭い高風速の気流が創出されるため、少人数の使用者が強い涼感を得ることや空気循環の効率を高めることが可能になる。
本実施の形態1の送風装置1では、筐体2の内部への空気の取り込み位置を変更するだけで、第1気流制御の状態と第2気流制御の状態とを容易に切り替えることが可能である。また、送風装置1の使用者が風の範囲および風速を適宜変更することができるようになる。
以上、本開示に関して実施の形態をもとに説明した。これらの実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本開示の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本実施の形態1において、高圧空気発生部5は筐体2内に内包されているため、使用者が外部から接触できない構造となっており、接触による不安感をなくすことも可能になるが、高圧空気発生部5が筐体2外に設置されていてもよい。
また、本実施の形態1において、図4に示すように、ピラー6内の吹出口8近傍にはピラー6の起立方向に沿う風を偏向する風向調整リブ20が備えられている。これによって、高圧空気発生部5から送出された高圧空気が、ピラー6の起立方向から偏向されて吹出口8から送風される。しかしながら、こうした風向調整リブ20を備えなくてもよい。
また、本実施の形態1において、第一遮蔽板12および第二遮蔽板11のそれぞれを手動で使用者が送風装置1の内部に脱着できるようにしている。これにより、第一遮蔽板12および第二遮蔽板11を送風装置1内で稼動させるための複雑な送風装置1の構造やリモコンを必要としないため、組立工数およびコストを削減することが可能になる。さらに、視認性を有する送風装置1の構成部品を稼働させることがないので、送風装置1の外観を維持したまま第2気流制御と第1気流制御を有することができる。
しかしながら、ステッピングモータなどによって第一遮蔽板12および第二遮蔽板11が稼動するような機構を採用することによって、使用者がステッピングモータなどを稼動させるリモコンを用いることで、自動で各遮蔽板の脱着が可能になるようにしてもよい。これにより、使用者に労力や時間を強いることなく、風の範囲および風速を適宜変更することが可能になる。
また、本実施の形態1において、室内空気を送風装置1内部に取り込む場所が第一吸込口3もしくは第二吸込口4のいずれかであることを明記したが、第一吸込口3および第二吸込口4の両方を吸込口として使用してもよい。これにより、誘引気流領域10の圧力が第1気流制御よりも低く第2気流制御よりも高い第3気流制御が選択される。その結果、第1気流制御よりも風速が高く、第2気流制御よりも受風範囲が大きい第3気流制御を有することができ、風の範囲および風速をより適切に変更できるようになる。
また、本実施の形態1において、ピラー6は全て吹出方向と平行に備えられているが、ピラー6の向きや本数に特に制限は無い。ただし、筐体2の中央から外側に設けられたピラー6に向かうにつれて、中央部のピラー6に対して空気の吹出方向が離れていくように広角に備えるようにしてもよい。これにより、送風装置1から一定の距離までは送風装置1中央部に気流が集まる現象を抑制することになり、風の範囲を広くすることが可能になる。ただし、この現象の強弱の程度は、ピラー6に挟まれた間隙9の広さに大きく依存するため、大幅な効果は期待できない。
また、本実施の形態1において、ピラー6の本数を6本、送風装置1の幅を620mm、ピラー6の幅を45mm、間隙9の長さを100mmとしているが、これらの設計値に特に制限は無い。ただし、使用者がスペースやデザインによって、送風装置1の幅およびピラー6の本数等を適宜変更することができる。
また、本実施の形態1において、送風装置1の第一吸込口3と第二吸込口4の少なくとも一方に対して浄化フィルタを備えるようにしてもよい。これにより、各吸込口から取り入れた空気をフィルタによって浄化することにより、高圧空気発生部5への汚れ付着を抑制でき、送風性能が低下しにくい送風装置1を提供できる。
また、本実施の形態1において、送風装置1の第一吸込口3と第二吸込口4の少なくとも一方に対して空気浄化フィルタを備えるようにしてもよい。これにより、浄化された空気を送風することが可能となり、送風装置1を送風機能付空気清浄装置として提供することができる
本発明にかかる送風装置および送風機能付空気清浄装置は、使用者が風の範囲および風速を適宜変更することができる送風装置として有用である。
1 送風装置
2 筐体
3 第一吸込口
4 第二吸込口
5 高圧空気発生部
6 ピラー
7 側部
8 吹出口
9 間隙
10 誘引気流領域
11 第二遮蔽板
12 第一遮蔽板
13 第一遮蔽板差込口
14 第二遮蔽板差込口
15 側面
16 ダクト
17 チャンバー空間
18 内部流れ
19 吸込気流
20 風向調整リブ
21 吹出気流
22 誘引気流
23 羽根車

Claims (6)

  1. 空気を吸い込む第一吸込口および第二吸込口を備えた筐体と、
    前記筐体の内部に設けられ、高圧空気を発生する高圧空気発生部と、
    前記筐体の一面から起立させた複数のピラーと
    前記ピラー前方側の側部に設けられ、前記ピラーを起立させた方向に対して垂直方向に前記高圧空気発生部で発生した前記高圧空気を前記筐体の外部に吹出気流として吹き出す吹出口と、を備え、
    複数の前記ピラーは、前記吹出口が同一面となるように間隙を設けて備えられ、
    隣接する前記吹出口との間には、前記吹出気流に誘引されることで生じる誘引気流が流れる誘引気流領域が形成されており、
    前記第一吸込口は、前記吹出口よりも送風方向の上流側に係らない位置に設けられ、
    記第二吸込口は、前記吹出口よりも送風方向の上流側の位置に設けられ、
    前記第一吸込口から空気を吸い込む第1気流制御と前記第二吸込口から空気を吸い込む第2気流制御とを切り替え可能に構成されていることを特徴とする送風装置。
  2. 複数の前記ピラーは、前記筐体の前方側の上面に設けられ、
    前記第一吸込口は、前記筐体の前面に設けられ、
    記第二吸込口は前記筐体の後方側の前記上面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の送風装置。
  3. 前記第一吸込口からの空気の吸い込む状態と前記第二吸込口からの空気の吸い込む状態との切り替えを遮蔽板によって行うことを特徴とする請求項1または2に記載の送風装置。
  4. 前記第1気流制御は、前記第二吸込口を前記遮蔽板により閉塞して行い、
    前記第2気流制御は、前記第一吸込口を前記遮蔽板により閉塞して行うことを特徴とする請求項3に記載の送風装置。
  5. 前記第一吸込口および前記第二吸込口の両方から空気を吸い込む第3気流制御に切り替え可能に構成されていることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の送風装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の送風装置と、
    該送風装置の前記第一吸込口又は前記第二吸込口に、空気浄化フィルタを備えたことを特徴とする送風機能付空気清浄装置。
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