JPH08110108A - 冷凍・冷蔵庫 - Google Patents

冷凍・冷蔵庫

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JPH08110108A
JPH08110108A JP26441794A JP26441794A JPH08110108A JP H08110108 A JPH08110108 A JP H08110108A JP 26441794 A JP26441794 A JP 26441794A JP 26441794 A JP26441794 A JP 26441794A JP H08110108 A JPH08110108 A JP H08110108A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フロン等の冷媒を使用することなく,食品等
の保存や冷凍に必要な低温環境を必要に応じて作り出す
ことのできる冷凍・冷蔵庫を構築する。 【構成】 空気圧縮機,空気冷却器,空気対空気熱交換
器および空気膨張機が空気の流れの順に接続され且つこ
れらが一つのケーシング内に収納されたコールドエアサ
プライユニットと,冷凍庫または冷蔵庫の室内空間との
間に空気配管を施し,該ユニットから室内空間に低温空
気を送気する空気配管の吐出端にエジエクタを取付け,
このエジエクタから該低温空気を室内空間に噴流として
吹き出すようにした冷凍・冷蔵庫。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は,パッケージ化された
コールドエアサプライユニットによって低温空気を製造
し,このユニットの低温空気を用いて低温環境を形成す
るようにした冷凍・冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】食品類を冷凍したり保存する冷凍・冷蔵
庫の歴史は古く,比較的小型のものから大規模のものま
で様々なものが普及しているが,その原理は冷凍機を用
いる点で共通している。
【0003】すなわち,冷凍機で作られた低温のブライ
ンを熱交換器に通液し,この熱交換器で低温の空気を作
り出すか,冷凍サイクル(冷凍機)の蒸発器を空気との
熱交換器として作用させて低温の空気を作り出す方式が
一般的である。したがって,冷凍・冷蔵庫の低温環境を
形成するには,空気を冷却する熱交換器が設置されてい
る。
【0004】かような冷凍機で製造されたブラインや冷
凍サイクルを形成している冷媒を用いた冷凍・冷蔵庫の
分野において,冷凍機運転の成績係数の向上,省エネ・
省動力運転,庫内の空気流れの改善,熱交換器の改善,
冷凍機自身の機械的な改善,冷媒の質の向上など,あら
ゆる角度から様々な改良がなされ,その技術も成熟した
状態にある。だが,これらの改善提案は,いずれもフロ
ンやアンモニア等の冷媒を用いた冷凍サイクルを形成す
ることによって低温(冷熱)を得るという基本原理に立
脚したものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】フロンを冷媒とした冷
凍サイクルは地球環境保全の観点から見直しが迫られる
ようになった。フロンに代替できる冷媒の開発も成され
ているが,今だの感がある。また仮に新規な冷媒が開発
されても,既存の冷凍設備や機械との兼ね合いで普及す
るには数々の問題が予想される。
【0006】また冷凍庫や冷蔵庫の分野においては,露
点以下にまで冷却することが行われることが多く,この
ため従来の冷凍サイクルを利用する場合には,その熱交
換器の表面に着霜して熱交換効率が低下するという問題
があり,このために,冷凍サイクルの蒸発器を凝縮器に
逆運転する除霜運転を適宜挿入したり,別途加熱源を設
けて除霜することが行われている。この除霜は空気を冷
却するという本来の目的とは逆の操作であり,冷凍・冷
蔵庫では避けられないやっかいな問題となっている。
【0007】一方,空気を圧縮して高圧高温空気とし,
これを冷却してから膨張させることによって,低温空気
を製造する方法が知られているが,冷凍サイクルに比べ
ると処理空気の量が多くなり,装置も大掛かりとなるこ
とから,実際に冷凍・冷蔵庫等に適用された例は見な
い。
【0008】本発明は,かような課題の解決を目的とし
たものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば,空気圧
縮機,空気冷却器,空気対空気熱交換器および空気膨張
機が空気の流れの順に接続され且つこれらが一つのケー
シング内に収納されたコールドエアサプライユニット
と,冷凍庫または冷蔵庫の室内空間との間に空気配管を
施し,該ユニットから室内空間に低温空気を送気する空
気配管の吐出端にエジエクタを取付け,このエジエクタ
から該低温空気を室内空間に噴流として吹き出すように
した冷凍・冷蔵庫を提供する。
【0010】本発明に従うコールドエアサプライユニッ
トは,例えば電動モータ, 空気圧縮機および空気膨張機
を一体的に組合せてなる空気圧縮膨張装置と,水対空気
熱交換器と,空気対空気熱交換器とを一つのケーシング
内に収納し,該ケーシング内においてこれらの機器の間
で空気圧5kg/cm2以下の空気配管が施され,コールドエ
ア取出し用接続口,レタンエア取入れ用接続口,冷却水
取出し用接続口および冷却水取入れ用接続口を備えたも
のである。
【0011】この該ユニットの空気冷却器として水対空
気熱交換器を使用し,この熱交換器に冷却水を通水させ
る。またこの熱交換器を通過した冷却水を,冷凍庫また
は冷蔵庫の出入口近傍の床面に設置された融氷用熱交換
器に通水し,出入口床面の氷結を防止するのに供するこ
とができる。
【0012】
【作用】本発明によれば,フロン等の冷媒を用いなくて
も,冷凍・冷蔵庫の低温環境を形成することができる。
このため環境に悪影響を与えない。また従来の冷凍方式
のように庫内空気を低温に冷却するための熱交換器を庫
内で使用しないので,庫内での熱交換器表面での着霜の
問題もない。
【0013】本発明に従うコールドエアサプライユニッ
トは,空気圧縮機,空気冷却器,空気対空気熱交換器お
よび空気膨張機が空気の流れの順に接続され且つこれら
が一つのケーシング内に収納され,移動可能にパッケー
ジ化されている。このため,冷凍・冷蔵庫の規模や設置
位置に拘わらず,本ユニットを現場に据付ければ簡単に
冷凍・冷蔵庫を構築することができる。
【0014】本ユニット内に設置される空気対空気熱交
換器は熱回収機能と除湿機能を有する。この除湿機能の
ために系内の凍結を防止できる。他方,圧縮機では膨張
機の動力回収を行なうことによって,省エネルギー省動
力運転ができる。
【0015】本ユニットで作られる低温空気は,室内空
間にエジエクタから噴流として少量づつ吹き出される。
この低温空気の噴流は,そのエジエクタ作用によって,
噴流周囲の室内空気を誘引しながら移動するので,少量
の吹出によっても,室内空気と混合して室内全体を低温
にすることができる。
【0016】本ユニットと室内空間とは空気配管(ダク
ト配管)されるだけであり,冷凍サイクルのように,高
圧の冷媒配管を必要としないから,施工が極めて容易
で,仮に漏洩が起きても空気の漏洩であるから,環境を
悪化させない。
【0017】
【実施例】図1は本発明に従う冷凍・冷蔵庫の機器配置
を図解的に示したものである。低温環境を形成しようと
する冷凍・冷蔵庫1(以下,単に冷凍室1と呼ぶ)の室
外にコールドエアサプライユニット2(以下,CASユ
ニット2と略称する)を据付け,このCASユニット2
と冷凍室1の室内空間との間で,空気往管3と空気還管
4を施設する。
【0018】空気往管3は,CASユニット2で作られ
た低温空気を冷凍室1内に供給する管路であり,その空
気吹出端にはエジエクタ5を取付ける。空気還管4は冷
凍室1内の空気をCASユニット2に戻す管路であり,
空気還管4の吸込側端は室内の吸込口6に連結してい
る。図示の例ではエジエクタ5は冷凍室1の天井部近く
の上部に設置され,吸込口6は冷凍室1の下部に設置さ
れている。
【0019】CASユニット2の詳細は後述するが,こ
れはケーシング内に空気圧縮膨張装置の一体品7,空気
冷却器(水対空気熱交換器)8および空気対空気熱交換
器9が収納されたパッケージである。
【0020】CASユニット2の水対空気熱交換器8に
は冷却水が通水される。この冷却水は冷却塔10で冷却
される。すなわち,ポンプ11によって,冷却塔10と
熱交換器8との間を冷却水が循環するようになってい
る。この冷却水の一部は,熱交換器8を通過したあと,
制御弁12を経て冷凍室の前室13の床下に設置された
融氷用熱交換器14に循環されるようになっている。こ
の水対空気熱交換器8を経た冷却水を融氷用熱交換器1
4に通水すると,該熱交換器8で昇温した水により前室
床面の結氷を融解することができる。
【0021】このような設備構成により,CASユニッ
ト2で製造された例えば−20℃の空気は,冷凍室1の
上部空間にエジエクタ5を経て噴流として吹き出される
と,この噴流の周囲に存在する空気を誘引しながら室内
に流れ込む。この周囲空気の誘引作用によって,−20
℃の空気と周囲空気とが混合した気流となって室内に放
出され,冷凍室1の上部空間に冷気の集塊が次々と連続
的に形成され,この冷気の集塊が順次下降して室内全体
が低温環境となる。一方,エジエクタ5から吹き出され
る空気量にほぼ対応する量の空気が吸込口6からCAS
ユニット2に還管4を通じて戻り,その戻り空気が有す
る冷熱が空気対空気熱交換器9で回収されると同時に,
この熱交換器9において空気循環系内を凍結から防止す
るための除湿がなされる。
【0022】この空気往管3を通じての低温空気の送気
エネルギーと,空気還管4を通じての戻り空気の送気エ
ネルギーは,図示の例ではすべてCASユニット2の圧
縮膨張装置の駆動エネルギーが用いられているが,送気
路が長い場合や,エジエクタ等での空気抵抗が大きいと
きは,これら管路に送風機を介在させ,必要な送気エネ
ルギーを別途に調達することも自由に行い得る。
【0023】空気往管3の先端に取付けられるエジエク
タ5は,低温空気を噴流として吹き出すような空気ノズ
ルであれば,とくにその形式は限定されない。一般に口
径が絞られた空気ノズルから空気を噴流(ジエット流)
として大気圧下の空間に吹き出すと,この噴流の近傍に
存在する空気は,噴流に誘引されて遠くにまで運ばれ
る。本発明ではこの原理を利用して,少量の低温空気で
あっても,これを周囲空気と拡散混合して室内を低温に
するのであり,また,この拡散混合を庫内の上部で起こ
させることによって低温空気を自然に下降させ,これに
よる対流現象で庫内全体を低温環境に形成するものであ
る。
【0024】このエジエクタ5としては,空気ノズルの
先端に誘引ノズルを取り付ける形式のものも使用でき
る。図1において,この誘引ノズルを5aで示す。この
ような誘引ノズルとしては,空気ノズルから吹き出され
る噴流を取り巻くように,中空の筒体を該ノズルの先端
に同軸的に取付けたものが知られている。この筒体の空
気入口側に周囲空気を案内するためのラッパ状のカウリ
ングを設けると,一層,誘引作用が助成されるとされて
いる。
【0025】図2は本発明に従うCASユニット2の実
施例を示した透視斜視図である。図示のように,このユ
ニットは,直方体形状の一つのケーシング16内におい
て,電動モータ17,二台の圧縮機18と19,ギャボ
ックス20および膨張機21を一体的に組み合わせた空
気圧縮膨張装置7を,ケーシング底盤22の上に据付
け,ケーシング16内の上部空間に水対空気熱交換器8
と空気対空気熱交換器9を配置してなり,これらの機器
の間で空気圧5kg/cm2以下の空気配管(図2には破線で
示す)が施され,コールドエア取出し用接続口23,レ
タンエア取入れ用接続口24,冷却水取出し用接続口2
5および冷却水取入れ用接続口26を備えている。
【0026】このユニットの側方に設置されるボックス
17は制御盤を収納するためのものであり,本ユニット
を適用する冷凍庫の容量や等級に応じてオプションで付
設される。この制御盤には図示しないが,例えば空気圧
縮膨張装置のインバータ制御を行なうための制御機器類
や,温度調節計,湿度調節計,圧力調節計,風量調節
計,電源装置等が備えられる。
【0027】図例のユニットは,冷凍能力が10冷凍ト
ン,コールドエア取出し用接続口23から取り出される
コールドエアの温度が−20℃で風量が1.5kg/secの
容量のものであり,ケーシングの高さは2.4m,奥行
き1.5m,幅3.5mを標準寸法としており,トラック
輸送ができるものである。
【0028】図3は,図2のユニットの略断面図であり
ケーシング内に収納される機器間の接続状態を示してい
る。また図4はその機器配置のシステム図であり,これ
ら図3と4の符号は,図1や図2で説明したものと同じ
ものを表している。
【0029】図3および図4に示したように,冷凍室1
の吸込口6から,レタンエア取入れ用接続口24を通じ
て機内に取入れられた空気は,管路イを経て空気対空気
熱交換器9に入り,この熱交換器9を出たあとは管路ロ
を経て圧縮機18と19に入る。圧縮機18と19から
は管路ハを経て水対空気熱交換器8に入り,次いで管路
ニを経て空気対空気熱交換器9に入り,管路ホを経て膨
張機21に導かれ,管路ヘを経てコールドエア取出し用
接続口23に導かれ,往管3を経て冷凍室1のエジエク
タ5に導かれる。
【0030】これらの管路イ〜ヘのうち最も高圧になる
のは,圧縮機から膨張機に至る管路ハ,ニおよびホであ
るが,それでも,本ユニットの場合には高々2気圧程度
であるので,これらの管路も樹脂管で構成してある。そ
れ以外の管路イ,ロおよびヘは1気圧〜1.2気圧程度
であり,やはり樹脂管で構成してある。
【0031】また図3に示したように,一体化された空
気圧縮膨張装置7は基板27の上に防振盤28を介して
組立てられており,ケーシング16の内面は吸音板29
が一面に張り渡してある。なお図には見えないが,ケー
シング16には点検用扉が設けられ,またケーシング1
6内で発生する熱を放出するためのガラリが設けてあ
る。
【0032】本発明ユニットの心臓部である空気圧縮膨
張装置7において,電動モータ17はかご型三相誘導電
動機が用いられており,その軸動力は圧縮機18と19
に伝達される。
【0033】圧縮機はターボ式の圧縮機二台が使用され
ており,各圧縮機18と19はギヤボッククス20を介
して動力が伝達される。図例では圧縮機18と19にギ
ヤボッククス20を介して電動モータ17の軸動力と膨
張機21の回転動力が伝達されるようになっている。す
なわち,圧縮機18と19は動力回収機として機能す
る。ギヤボックス20内には,膨張機21の回転数を変
速して圧縮機18と19に伝達する変速機が設置され,
そのギヤ比の選定により最も効率よく動力回収できるよ
うにしてある。膨張機21はタービン型のものが使用さ
れている。
【0034】なお,図示の実施例では圧縮機18と19
はギヤボッククス20を介して並列的に配置されたもの
が使用されているが,必ずしも並列的に連結されている
必要はない。また極端な例では一台の圧縮機で100%
圧縮機能を果たす構成としてもよく,この場合も膨張機
から動力回収ができるようにしておくのがよい。なお圧
縮機と膨張機は図示のターボ式やタービン式のものに限
られる訳ではなく,従来より空気圧縮機・膨張機として
知られているもの例えばスクリュー式のものも使用可能
である。いずれにしても,本発明ユニットでは,電動モ
ータ,圧縮機,ギヤボックスおよび膨張機を一台の装置
として一体的に組み合わせたものを用いる。
【0035】水対空気熱交換器8は通常のフインチュー
ブ型の熱交換器が使用されており,チューブ側に冷却水
が通水される。
【0036】空気対空気熱交換器9は樹脂素材を熱伝達
板とした直交流型のものが使用されている。すなわち,
図5にその原理を示したように,樹脂製のコルゲート板
31と32をそれらの波線が直交するように交互に積層
すると共に,各コルゲート板の間に隔壁板33を介在さ
せたブロックを構成することによって直交する多数の空
気通路34と35を形成したものであり,2系統の空気
をこれら直交する空気通路34と35に流すことによっ
て互いに混合することなく効率よく熱交換することがで
きる。かようなブロック型の空気対空気熱交換器の構造
自体は良く知られており,本発明ユニットでは,その熱
交換素材は必ずしも金属製ではなくてもよく,樹脂製の
ものでも使用することができる。また,必ずしも直交流
型でなくても向流型や傾斜流型に熱交換するものであっ
てもよい。
【0037】本発明ユニットにおいて,この空気対空気
熱交換器9の作用は極めて重要である。すなわち,冷凍
室1の吸込口6を経て本ユニットに戻ってくる還気は外
気温度よりも低い低温である。したがって,この還気と
膨張機21に入る前の高圧空気とをこの9で熱交換する
ことにより,効率よくコールドエアを作り出すことがで
きる。
【0038】冷却能力が10冷凍トンの本発明ユニット
の場合,外気温度が30℃の時,本ユニットから取り出
されるコールドエアの温度=−20℃,風量=1.5kg/
secのときの各機器で処理される温度状態の例を挙げる
と下記のとおりである。ただし,負荷側から戻る還気温
度を−5℃とする。
【0039】 機内通流空気の位置 空気温度(℃) 圧力(気圧) 管路イ −5 1.02 管路ロ +35 1.0 管路ハ +128 2.06 管路ニ +40 2.05 管路ホ 0 2.04 管路ヘ −20 1.05
【0040】
【発明の効果】以上説明したように,本発明の冷凍・冷
蔵庫は,フロン等の冷媒を使用することなく低温環境を
形成するものであるから,有害ガスによる環境破壊のお
それがない。また空気そのものを圧縮・冷却・膨張処理
するものであり,仮に漏洩しても環境を汚染することが
ない。そして漏洩に細心の注意を払らわなくても済むこ
とから配管作業は非常に簡易となり,必要な低温環境を
備えた冷凍・冷蔵庫を簡単に形成できるという効果を奏
する。
【0041】加えて,冷凍機ブラインを通液する熱交換
器やヒートポンプ蒸発器に庫内空気を循環して冷却する
従来方式のように,フインチューブで空気を冷却する場
合の着霜の問題がないから,除霜のための余分のエネル
ギーは不要である。
【0042】そして,従来の冷凍・冷蔵庫の構築には,
専門的な特殊技術を必要としたが,本発明のコールドエ
アサプライユニットを用いれば,これを据え付けて空気
配管し,これを稼動すれば直ちに低温環境を形成するこ
とができるし,また撤去もできる。このため,これまで
の冷凍・冷蔵庫技術の概念を変えた新しい冷凍・冷蔵シ
ステムを市場に提供できる。
【0043】とくに,エジエクタによる低温空気の噴流
吹出しを採用したことによって,庫内の空気の循環が自
然に行われることから,従来のように設置位置が固定さ
れた熱交換器による空気冷却方式に比べると庫内での空
気の滞留域が少なくなり,また庫内上下温度差も少なく
なるので,庫内を全体的に均一な低温環境に形成でき
る。これによって,庫内の保存・冷凍のための有効空間
が増大するという効果がもたらされるし,庫内在庫の増
減に応じて冷熱供給量の増減も簡単に行えることから,
冷凍・冷蔵庫の効率が従来方式に比べて格段に向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う冷凍・冷蔵庫の構成例を示す略断
面図である。
【図2】図1のコールドエアサプライユニットの例を示
す透視斜視図である。
【図3】図1のコールドエアサプライユニットの機器配
置を説明するための略断面図である。
【図4】図1のコールドエアサプライユニットの空気の
流れ系統を説明するためのシステム図である。
【図5】図1のコールドエアサプライユニットで用いる
空気対空気熱交換器の原理を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 冷凍室 2 コールドエアサプライユニット 3 低温空気の往管 4 庫内空気の還管 5 エジエクタ 6 吸込口 7 空気圧縮膨張装置 8 空気冷却器(水対空気熱交換器) 9 空気対空気熱交換器 10 冷却塔 14 前室床下の熱交換器 16 ケーシング 17 電動モータ 18,19 圧縮機 20 ギャボックス 21 膨張機

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気圧縮機,空気冷却器,空気対空気熱
    交換器および空気膨張機が空気の流れの順に接続され且
    つこれらが一つのケーシング内に収納されたコールドエ
    アサプライユニットと,冷凍庫または冷蔵庫の室内空間
    との間に空気配管を施し,該ユニットから室内空間に低
    温空気を送気する空気配管の吐出端にエジエクタを取付
    け,このエジエクタから該低温空気を室内空間に噴流と
    して吹き出すようにした冷凍・冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 コールドエアサプライユニットは,電動
    モータ, 空気圧縮機および空気膨張機を一体的に組合せ
    てなる空気圧縮膨張装置と,水対空気熱交換器と,空気
    対空気熱交換器とを一つのケーシング内に収納し,該ケ
    ーシング内においてこれらの機器の間で空気圧5kg/cm2
    以下の空気配管が施され,コールドエア取出し用接続
    口,レタンエア取入れ用接続口,冷却水取出し用接続口
    および冷却水取入れ用接続口を備えてなるパッケージ化
    されたユニットである請求項1に記載の冷凍・冷蔵庫。
  3. 【請求項3】 水対空気熱交換器を通過した冷却水は,
    冷凍庫または冷蔵庫の出入口近傍の床面に設置された融
    氷用熱交換器に通水される請求項2に記載の冷凍・冷蔵
    庫。
  4. 【請求項4】 コールドエアサプライユニットの圧縮機
    は二台からなり,いずれの圧縮機も電動モータの動力と
    膨張機の動力がギヤボックスを介して伝達されるように
    設置されている請求項1,2または3に記載のコールド
    エアサプライユニット。
  5. 【請求項5】 コールドエアサプライユニットの空気対
    空気熱交換器は,空気膨張機に入る前の空気と冷凍庫ま
    たは冷蔵庫の室内空間からの戻り空気とを熱交換するも
    のである請求項1,2,3または4に記載の冷凍・冷蔵
    庫。
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