JPH04364013A - 積層セラミックインダクタの製造法 - Google Patents
積層セラミックインダクタの製造法Info
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
クタの製造法に関する。
般に次のような方法で製造されてきた。まず、Ni・Z
n系のフェライト磁性原料粉末と有機バインダとを混合
して得たスラリーを、ドクターブレード法等によって均
一な厚みの長尺なシートに成形する。次いで、このシー
トを例えば 110mm角の正方形に裁断し、 100
mm角の窓を15mm幅の枠で囲んだ額縁状のステンレ
ス製フレームに張り付ける。なお、該フレームの角部に
は、フレーム上のシートにスルーホールやコイル導体パ
ターンを形成する際に用いられる印刷機等に装備された
位置決め用ピンが挿入される位置決め用の小孔が設けら
れている。次いで、所定の位置に複数のピンが立植され
た2〜4種類程度の異なるスルーホールパターンを持つ
スルーホール用金型を用意し、これらの金型に設けられ
た位置決め用ピンを上記フレームの位置決め用小孔に挿
入して固定し、フレームに張り付けられたシートに2〜
4種類程度の異なるスルーホールパターンを打ち抜く。
きに、らせん状のコイルとなるコイル各部形成用導体パ
ターンを、4〜6種類程度の異なるパターンのスクリー
ン印刷用ステンシルを用いて上記スルーホールを打ち抜
いたシート上に、スルーホールが適切な位置にくるよう
に位置合わせしてスクリーン印刷する。印刷に際しては
、シートに打ち抜かれた上記2〜4種類程度のスルーホ
ールパターンに該当するパターンのステンシルを選択し
、印刷機に設けられた位置決め用ピンをフレームの位置
決め用小孔に挿入して位置合わせが行われる。コイル各
部形成用導体パターンの印刷後、該フレームの位置決め
用の小孔に打ち抜き機の位置決め用ピンを挿入して所定
の位置に固定し、フレームに張り付けられたシートを所
定の寸法に打ち抜く。打ち抜いたシートは所定の順序で
積層して圧着し、チップサイズに裁断する。このように
して得られたチップ素体を 800〜1100℃程度で
焼成し、内設されたコイルの末端が導出された1対の対
向する端面に外部電極用導電ペーストをそれぞれ塗布し
、これを 700〜900 ℃程度で焼き付けることに
よって外部電極を形成することにより、積層セラミック
インダクタが製造される。
来の製造法によると、スルーホール用金型およびスクリ
ーン印刷用ステンシルをそれぞれ複数種類用いているた
め、製造される積層セラミックインダクタの精度のバラ
ツキが大きいという問題点があった。すなわち、スルー
ホール用金型を用いたスルーホール打ち抜き工程、およ
びスクリーン印刷用ステンシルを用いたコイル導体パタ
ーン印刷工程においては、フレームと金型、フレームと
印刷機との位置合わせが行われるため、位置合わせ誤差
の発生が避けられなかった。したがって、用いられるス
ルーホール用金型やスクリーン印刷用ステンシルの数が
多いほど位置合わせ誤差は累積され、製造される積層セ
ラミックインダクタの精度のバラツキが大きくなってし
まうのである。
を解決し、スルーホール打ち抜き工程およびコイル導体
パターン印刷工程において使用するスルーホール用金型
およびスクリーン印刷用ステンシルの数を減少させ、精
度のバラツキの少ない積層セラミックインダクタの製造
法を提供することを目的とする。
を達成するために鋭意研究の結果、1種類のスルーホー
ル金型のみでスルーホールの打ち抜きを行い、所定のコ
イル導体パターンをスルーホールに合わせて印刷した後
、該パターンが打ち抜き後のシートの中央部所定位置に
配置されるようにシートを所定寸法で打ち抜くことによ
り、上記課題が解決されることを見い出し、本発明に到
達した。
リーンシートに1種類のスルーホール用金型によって同
様のスルーホールを打ち抜いた後、これらのシートに、
積層してスルーホールで接続することによってらせん状
のコイルが構成されるコイル導体パターンをスルーホー
ルに合わせて印刷し、それぞれのシートに印刷されたコ
イル導体パターンが、所定寸法に打ち抜かれた後のシー
トの中央部所定位置に配置されるように該シートを前後
左右に移動させて打ち抜き、得られたシートを所定の順
序で積層した後圧着し、内設されたコイルの末端が導出
された1対の端面に外部電極を形成することを特徴とす
る積層セラミックインダクタの製造法を提供するもので
ある。
ーンを印刷する際に用いられるステンシルの数を減らす
こともできる。すなわち、シート上に印刷するコイル導
体パターンを、2つ一組で線対称に配置された対のパタ
ーンとし(図5(a))、このようなコイル導体パター
ンが印刷されたシートを、1つは上記と同様に打ち抜き
(図7(a))、もう1つは対称パターンの配列方向に
1パターンずらしてから上記と同様に打ち抜くことによ
り(図7(a′))、パターンの異なる2種類のシート
を得ることができるのである。したがって、図7に示す
ような6種類のシートを得るためには、図7(a)、(
b)、(c)および(d)のパターンを印刷する4種類
のステンシルがあれば良いのである。
に印刷したコイル導体パターンが打ち抜き後のシートの
中央部所定位置にくるように、該シートを前後左右に移
動させて打ち抜きが行われるため、使用されるスルーホ
ール用金型が1種類で済むようになる。そのため、スル
ーホール打ち抜きの際における位置合わせ工程数が減少
し、製造される積層セラミックインダクタの精度のバラ
ツキが減少するようになる。
体パターンを対称に配置して対のパターンとすることに
より、コイル導電パターンを印刷する際に使用されるス
テンシルの数を減らすことができる。このようにコイル
導体パターン印刷用ステンシルの数を減少させ、印刷工
程数を減らすことにより生産コストの低減化が可能にな
る。
説明する。しかし本発明の範囲は以下の実施例により制
限されるものではない。
よびCuOを秤量し、水と共にボールミルに投入して混
合・分散を行い、ボールミルから取り出して乾燥した後
、大気中において 800℃で2時間加熱し仮焼した。 仮焼後、仮焼物を再び水と共にボールミルに投入して1
5時間解砕し、ボールミルから取り出して乾燥すること
によってフェライト粉末を得た。さらにこのフェライト
粉末に、ポリブチラールを主成分とする有機バインダー
と有機溶剤を加えて混練し、粘度4200cpのフェラ
イトスラリーを得た。次いで、得られたスラリーをドク
ターブレード法によって、水平に搬送されるポリエチレ
ンテレフタレートのベースフィルム上に塗布し、乾燥し
た後ベースフィルムから剥して 110mm角の正方形
に切断し、厚さ40μmのフェライトグリーンシート1
を得た。
で囲んだ額縁状のステンレス製フレーム4を用意し、こ
のフレームに上記フェライトグリーンシート1を張り付
けた。一方、金属製の平板に直径0.25mm、長さ2
0mmのステンレス製ピン6が2.11mm間隔、およ
び3.85mm間隔で立植されたスルーホール用金型5
を用意し(図3)、上記シートを張り付けたフレームの
端面を用意したスルーホール用金型5の位置決め用ピン
に突きあてて所定位置に固定し、スルーホール2を打ち
抜いた。次いで、該フレーム4の端面をスクリーン印刷
機の位置決め用ピンに突きあてて所定位置に固定した。 続いてこのシートに、6種類のスクリーン印刷用ステン
シルと、Ag粉末、エチルセルロース、α−ターピネオ
ールおよびブチルカルビトールアセテートを混練して得
たAgペーストとを用い、スルーホール打ち抜き時と同
様の位置関係で各種のコイル導体パターン3をそれぞれ
異なるシートに印刷し、図1に示す6種類のシートを得
た。
ち抜き機7を用意し(図4)、コイル導体パターン3を
印刷したシート1をフレーム4から85mm角の寸法に
打ち抜いた。この打ち抜き機7は、図4中8、9および
10でそれぞれ表わす付き当て群A、付き当て群B、お
よび付き当て群Cなる位置に、フレーム4を配置する場
所を決定する固定ピン立植孔11が設けられており、上
記のそれぞれの付き当て群A、B、C内における左上、
左下、右上または右下の4か所のうち互いに対応するい
ずれか1か所ずつに固定ピンを立植し、立植したピンに
該フレーム4を付き当てて固定し、フレーム4に張り付
けたシート1をそれぞれ異なる位置で所定の寸法に打ち
抜くというものである。
Cそれぞれの付き当て群における左上の孔に固定ピンを
立植し、立植したピンに図1(a)に示すパターンを得
るためのシートを付き当てて打ち抜き、シート中央部の
所定位置に、印刷したコイル導体パターンが位置した図
2(a)に示すシートを得た。同様に、それぞれの付き
当て群内における左下の孔に固定ピンを立植し、図1(
b)に示すパターンを得るためのシートを付き当てて打
ち抜いて図2(b)に示すシートを得、各群内の右下の
孔に固定ピンを立植し、図1(c)、(d)および(e
)に示すパターンを得るためのシートをそれぞれ付き当
てて打ち抜いて、図2(c)、(d)および(e)に示
すシートを得、各群内の右上の孔に固定ピンを立植し、
図1(f)に示すパターンを得るためのシートを付き当
てて打ち抜いて図2(f)に示すシートを得た。
、さらにコイル導体パターンおよびスルーホールが形成
されていないシートを、最上層に3層および最下層に2
層積層して圧着した後、 3.4mm×1.7mm の
チップサイズに裁断し、 870℃で焼成した。焼成後
、コイル末端が導出している1対の端面に外部電極を形
成し、3ターン周回したコイルが内設された積層セラミ
ックインダクタを得た。
クインダクタのインンダクタンス値の平均値は 0.1
52μHであり(測定周波数10MHzk)、50個製
造した際のインダクタンス値のバラツキは 9.0%と
小さいものであった。
ているスルーホール用金型5を用いたこと以外は実施例
1と同様にしてフレーム4に張り付けられたシート1に
スルーホール2を打ち抜いた。次いで、4種類のスクリ
ーン印刷用ステンシルを用いてコイル導体パターン3を
印刷した(図5)。印刷されたパターン3のうち図5(
a)および(b)に示すパターンは、2つ一組で線対称
に配置された対のパターンに形成されている。印刷後、
実施例1と同様にしてシート1の打ち抜きを行い、図5
(a)に示すシートから図7(a)に示すシートを得、
図5(b)に示すシートから図7(b)に示すシートを
得、図5(c)に示すシートから図7(c)に示すシー
トを得、図5(d)に示すシートから図7(d)に示す
シートを得た。また、図5(a)に示すシートを1パタ
ーンずらして上記同様に打ち抜いて図7(a′)に示す
シートを得、同様にして図5(b)に示すシートから図
7(b′)に示すシートを得た。
順序で積層し、さらにコイル導電パターンおよびスルー
ホールが形成されていないシートを、最上層に3層およ
び最下層に2層積層して積層体12を得(図8(a))
、この積層体12を圧着した後 3.4mm×1.7m
m のチップサイズに裁断してチップ素体13を得(図
8(b))、この素体13を 870℃で焼成した。焼
成後、コイル末端14が導出している1対の端面に外部
電極を形成し、3ターン周回したコイルが内設された積
層セラミックインダクタ16を得た(図8(c))。
クインダクタのインンダクタンス値の平均値は 0.1
53μHであり(測定周波数10MHzk)、50個製
造した際のインダクタンス値のバラツキは 8.6%と
小さいものであった。
用いたこと以外は実施例1と同様にしてフレーム4に張
り付けられたシート1にスルーホール2を打ち抜いた。 次いで、6種類のスクリーン印刷用ステンシルを用いて
コイル導体パターン3を印刷し、所定の位置に固定して
該シート1の打ち抜きを行い、図10に示すような6種
類のシートを得た。
順序で積層し、さらにコイル導体パターンおよびスルー
ホールが形成されていないシートを、最上層に3層およ
び最下層に2層積層し、圧着した後、 3.4mm×1
.7mm のチップサイズに裁断し、 870℃で焼成
した。焼成後、コイル末端が導出された1対の端面に外
部電極を形成し、3ターン周回したコイルが内設された
積層セラミックインダクタを得た。
クインダクタのインンダクタンス値の平均値は 0.1
50μHであり(測定周波数10MHzk)、50個製
造した際のインダクタンス値のバラツキは12.2%と
大きかった。
ールを形成する際に用いられるスルーホール用金型が1
種類になったため、スルーホール打ち抜き工程が簡略化
され、位置合わせ精度および生産性が向上した。また、
本発明によるとコイル導体パターンの印刷時に用いられ
るステンシルの数を減らすことができるため、生産コス
トを低減させることが可能である。
コイル電極パターンが形成されたシートの一例を示した
上面図である。
を示した上面図である。
いられるスルーホール用金型を示した上面図である。
られる打ち抜き機を示した上面図である。
コイル電極パターンが形成されたシートの別の一例を示
した上面図である。
いられるスルーホール用金型を示した上面図である。
を示した上面図である。
形成するまでの工程を段階的に示した斜視図であって、
(a)は積層体、(b)はチップ素体、(c)は積層セ
ラミックインダクタを示した図である。
る従来のスルーホール用金型の一例を示した上面図であ
る。
ールを形成し、コイル電極パターンが印刷された後打ち
抜いて得た従来のシートを示す上面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 複数のフェライトグリーンシートの各
々に1種類のスルーホール用金型によって同一パターン
のスルーホールを打ち抜き、これらのシートに、積層し
てスルーホールで接続することによってらせん状のコイ
ルを構成させるために必要なコイル各部の導体パターン
をスルーホールが各印刷パターンの所定位置にくるよう
にパターンごとに印刷位置を変えて印刷し、さらに、印
刷されたコイル導体パターンが打ち抜き後にシート中央
部の所定位置に配置されるようにパターンごとに該シー
トの打ち抜き位置を変えて打ち抜き、これらのシートを
所定に態様に積層した後圧着し、内設されたコイルの末
端が導出された1対の端面に外部電極を形成することか
らなる積層セラミックインダクタの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16400591A JP2907354B2 (ja) | 1991-06-08 | 1991-06-08 | 積層セラミックインダクタの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP16400591A JP2907354B2 (ja) | 1991-06-08 | 1991-06-08 | 積層セラミックインダクタの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04364013A true JPH04364013A (ja) | 1992-12-16 |
JP2907354B2 JP2907354B2 (ja) | 1999-06-21 |
Family
ID=15784955
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP16400591A Expired - Lifetime JP2907354B2 (ja) | 1991-06-08 | 1991-06-08 | 積層セラミックインダクタの製造法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2907354B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6607620B2 (en) * | 2001-01-08 | 2003-08-19 | International Business Machines Corporation | Greensheet carriers and processing thereof |
KR100440438B1 (ko) * | 2001-12-22 | 2004-07-14 | 주식회사 쎄라텍 | 표면 실장형 칩 인덕터 및 그 제조 방법 |
-
1991
- 1991-06-08 JP JP16400591A patent/JP2907354B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US6607620B2 (en) * | 2001-01-08 | 2003-08-19 | International Business Machines Corporation | Greensheet carriers and processing thereof |
US6790515B2 (en) | 2001-01-08 | 2004-09-14 | International Business Machines Corporation | Greensheet carriers and processing thereof |
KR100440438B1 (ko) * | 2001-12-22 | 2004-07-14 | 주식회사 쎄라텍 | 표면 실장형 칩 인덕터 및 그 제조 방법 |
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JP2907354B2 (ja) | 1999-06-21 |
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