JPH10223467A - 積層部品の製造装置および製造方法 - Google Patents

積層部品の製造装置および製造方法

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JPH10223467A
JPH10223467A JP2861397A JP2861397A JPH10223467A JP H10223467 A JPH10223467 A JP H10223467A JP 2861397 A JP2861397 A JP 2861397A JP 2861397 A JP2861397 A JP 2861397A JP H10223467 A JPH10223467 A JP H10223467A
Authority
JP
Japan
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pins
green sheet
conductor
holes
hole
Prior art date
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Pending
Application number
JP2861397A
Other languages
English (en)
Inventor
Hironobu Chiba
博伸 千葉
Osamu Makino
治 牧野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2861397A priority Critical patent/JPH10223467A/ja
Publication of JPH10223467A publication Critical patent/JPH10223467A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)
  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷導体パターン数の低減および印刷、積層
および印刷時の組み合わせのミス、スルーホール穿孔時
のグリーンシートへのダメージの低減を目的とするもの
である。 【解決手段】 積層ステージ41の第1、第2の位置合
わせピン51,52が上下することにより、歩留まりを
向上させ、コストを抑えた積層部品の製造装置および製
造方法を提供できるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型デジタル電子
機器やOA機器等の電機製品に広く用いられている積層
インダクタやセラミック複合部品等の積層部品の製造装
置および製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の積層部品の製造方法は特開平4−
790号公報に記載されたものが知られている。
【0003】図23〜図25は従来の積層部品の製造方
法を示す図である。図23(a)において、101は所
定の大きさに切り出されたグリーンシートに一定間隔で
スルーホール111を多数形成したグリーンシートであ
り、121はグリーンシート101の中心点である。ま
た、図23(b)の102はグリーンシート101の中
心点121を中心に180°回転させたグリーンシート
である。図24(a)においてグリーンシート104は
導体パターン131を形成した導体形成グリーンシー
ト、図24(b)においてグリーンシート105は導体
パターン132を形成した導体形成グリーンシート、図
24(c)においてグリーンシート106は導体パター
ン133を形成した導体形成グリーンシート、図24
(d)においてグリーンシート107は導体パターン1
34を形成した導体形成グリーンシートである。
【0004】以上のように構成された従来の積層部品に
ついて、以下にその製造方法を説明する。
【0005】まず、厚さ100μmの方形のグリーンシ
ートを穴あけ金型にセットし、図23(a)に示すよう
なスルーホール111を形成し、グリーンシート101
を用意する。
【0006】次に図23(b)に示すように、グリーン
シート101を中心121を回転中心点として180°
回転したグリーンシート102を用意する。
【0007】次に、スルーホールが形成されたグリーン
シート101には図24(a),(c)に示すように導
体パターン131,133を形成し、導体形成グリーン
シート104,106を用意する。
【0008】次に、グリーンシート102には図24
(b)に示すように導体パターン132を形成し、導体
形成グリーンシート105を用意する。これとは別に図
24(d)に示すように、スルーホールのないグリーン
シート103に導体パターン134を形成し、導体形成
グリーンシート107を用意する。
【0009】このようにして得られたそれぞれのグリー
ンシートを使用し、まずスルーホールのないグリーンシ
ート103を所定の厚みに積層し、その上に導体形成グ
リーンシート107を積層する。その上部に導体形成グ
リーンシート105、次に導体形成グリーンシート10
4を所定のコイルターン数になるまで積層を繰り返し、
その後導体形成グリーンシート106を積層し、最後に
スルーホールのないグリーンシート103を所定の厚み
になるまで積層し、図25に示すようなシート状の積層
体を得る。その後個片に切断してチップ状にして、90
0℃、1時間で焼成し、端面電極を800℃でAgを焼
き付け積層部品を得ている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この積層部品の製造方
法では、スルーホール金型1台でグリーンシートにスル
ーホールを形成し、このグリーンシートを180°回転
させて導体パターンを印刷により形成するが、巻始め、
巻終わりの導体パターンを除く中間の繰り返し導体パタ
ーンを2種類以上必要とし、また、180°回転したグ
リーンシートと回転していないグリーンシートそれぞれ
にはスルーホールが多数単純に規則正しく配列されてい
るため、導体パターンを印刷形成する際にパターンとグ
リーンシートの組み合わせを間違えやすい。また、形状
寸法が小さくなるとそれに合わせてスルーホール間隔も
縮まり、グリーンシートに穿孔する際にスルーホールの
周囲にヒビ割れが発生しやすくなり、極端な場合にはグ
リーンシートが破れるという原因などから製品歩留まり
を低下させ、製造コストを押し上げるという課題を有し
ていた。
【0011】本発明は、これら印刷導体パターン数の低
減および印刷、積層時の組み合わせの単純ミス、スルー
ホール穿孔時のグリーンシートへのダメージの低減した
積層部品の製造装置および製造方法を提供することを目
的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、位置合わせピンを有する積層ステージが少
なくとも位置合わせピンを4ピン以上有し、その中で2
組以上にピンを分け、位置合わせピンが各組毎に上下す
る積層装置、あるいは位置合わせピンを有する印刷ステ
ージが少なくとも前記位置合わせピンを4ピン以上有
し、その中で2組以上にピンを分け、前記位置合わせピ
ンが各組毎に上下する印刷装置と、この装置を用い支持
体と前記支持体上に形成された磁性体あるいは誘電体を
主成分とするセラミックグリーンシートを貫通するよう
に一つの金型で少なくとも4つの大径の第1のスルーホ
ールと小径の第2のスルーホールを形成し、前記第2の
スルーホールが前記第1のスルーホールの内側に配置さ
れて、かつ千鳥に配列されるセラミックグリーンシート
を用い、前記第2のスルーホールにコイル構成用の導体
パターンの端部が重なるように導体パターンを形成した
セラミックグリーンシートを少なくとも2孔の前記第1
のスルーホールの前記位置合わせピンに合わせ積層・熱
圧着して支持体を剥がし、次に前記と同様の導体パター
ンが形成されたセラミックグリーンシートの他の少なく
とも2孔の前記第1のスルーホールを前記他の位置合わ
せピンに合わせ積層・熱圧着して支持体を剥がし、これ
を繰り返して積層体とし、個片に分割して焼成し、端面
電極を形成するものである。これにより、製品歩留まり
を向上させ、製造コストを抑えるという製造面で優れた
インダクタ等の積層部品が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、位置合わせピンを有する積層ステージが少なくとも
前記位置合わせピンを4ピン以上有し、その中で2組以
上にピンを分け、前記各組毎のピン配置がステージ上で
相対的に横方向に1素子分あるいはその整数倍分ズレて
配置され、かつ前記位置合わせピンが各組毎に交互に上
下するものであり、これによりスルーホールを形成する
金型が一つで済み、繰り返しパターンを相対的に横方向
に1素子分あるいはその整数倍分ズレて配置された位置
合わせピンを交互に上下させて積層することで単純な積
層ミスを低減するという製造面で優れた作用を有するも
のである。
【0014】また、本発明の請求項2に記載の発明は、
位置合わせピンを有する積層ステージが少なくとも前記
位置合わせピンを4ピン以上有し、その中で2組以上に
ピンを分け、前記各組毎のピン配置がステージ上で相対
的に横方向と縦方向に同時に1素子分あるいはその整数
倍ずつズレて配置され、かつ前記位置合わせピンが各組
毎に交互に上下するものであり、これによりスルーホー
ルを形成する金型が一つで済み、繰り返しパターンを相
対的に短辺方向と長辺方向に1ピッチあるいはその整数
倍ずつズレて配置された位置合わせピンを交互に上下さ
せて積層することで単純な積層ミスを低減するという製
造面で優れた作用を有するものである。
【0015】また、本発明の請求項3に記載の発明は、
位置合わせピンを有する印刷ステージが少なくとも前記
位置合わせピンを4ピン以上有し、その中で2組以上に
ピンを分け、前記各組毎のピン配置がステージ上で相対
的に横方向に1素子分あるいはその整数倍分ズレて配置
され、かつ前記位置合わせピンが各組毎に交互に上下す
るものであり、これによりスルーホールを形成する金型
が一つで済み、繰り返しパターンを相対的に短辺方向に
1ピッチ分あるいはその整数倍分ズレて配置された位置
合わせピンを交互に上下させて印刷することで単純な印
刷ミスを低減するという製造面で優れた作用を有するも
のである。
【0016】また、本発明の請求項4に記載の発明は、
位置合わせピンを有する印刷ステージが少なくとも前記
位置合わせピンを4ピン以上有し、その中で2組以上に
ピンを分け、前記各組毎のピン配置がステージ上で相対
的に横方向と縦方向に同時に1素子分あるいはその整数
倍ずつズレて配置され、かつ前記位置合わせピンが各組
毎に交互に上下するものであり、これによりスルーホー
ルを形成する金型が一つで済み、繰り返しパターンを相
対的に短辺方向と長辺方向に1ピッチあるいはその整数
倍ずつズレて配置された位置合わせピンを交互に上下さ
せて印刷することで単純な印刷ミスを低減するという製
造面で優れた作用を有するものである。
【0017】また、本発明の請求項5に記載の発明は、
支持体と前記支持体上に形成された磁性体あるいは誘電
体を主成分とするセラミックグリーンシートを貫通する
ように少なくとも4孔の大径の第1の位置合わせ用スル
ーホールと小径の多数の第2の導体接続用スルーホール
を一つの金型で穿孔し、前記第2のスルーホールにコイ
ル構成用の導体パターンの端部が重なるように導体パタ
ーンを形成し、上記位置合わせピンの1組が上昇し、前
記位置合わせピンと前記セラミックグリーンシートの少
なくとも2孔の第1のスルーホールを合わせ、積層・熱
圧着して支持体を剥がし、次に上記位置合わせピンの1
組が降下し、換わって他の1組の位置合わせピンが上昇
し、前記位置合わせピンと前記セラミックグリーンシー
トの他の少なくとも2孔の第1のスルーホールを合わせ
て積層・熱圧着して支持体を剥がし、これを繰り返して
積層体とし、個片に分割して焼成し、端面電極を形成し
て得られるものであり、最もコストのかかる工程の一つ
であるスルーホール形成が一つの金型で済み、加えて積
層が済むまでセラミックグリーンシートが支持体と一緒
になっているため薄いグリーンシートでも積層あるいは
印刷時にシート破損などのダメージを与えず、高ターン
数を実現できるという特性面および製造面で優れた作用
を有するものである。
【0018】また、本発明の請求項6に記載の発明は、
請求項5に記載の第2のスルーホールは、第1のスルー
ホールの内側に配置されかつ千鳥に配列されるセラミッ
クグリーンシートであるものであり、第2のスルーホー
ルが千鳥に配置されていることで単純な素子分の繰り返
しピッチ間隔よりも広いピッチ間隔が得られ、グリーン
シートへの穿孔時のストレスが抑制されスルーホール周
辺のひび割れやシート破損が低減されるという製造面で
優れた作用を有するものである。
【0019】また、本発明の請求項7に記載の発明は、
請求項5に記載のコイル構成用の導体パターンが隣合う
4個片の共通の端点を中心として点対称になるような導
体パターンであるものであり、コイル構成用の繰り返し
導体パターンを一つの導体パターンで形成することがで
きるという製造面で優れた作用を有するものである。
【0020】また、本発明の請求項8に記載の発明は、
請求項5に記載のコイル構成用の導体パターン数が第2
のスルーホール数より少なくとも1列多いものであり、
1個片分ズレて印刷する際にもスルーホールを無駄にし
ないという製造面で優れた作用を有するものである。
【0021】(実施の形態1)以下、本発明の実施の形
態1について図面を参照しながら説明する。
【0022】図1〜図12は本発明の実施の形態1にお
ける積層インダクタ部品の製造方法の工程図である。
【0023】図1〜図12において12は所定の大きさ
に切り出されたセラミックグリーンシートに穿孔したス
ルーホールを有するグリーンシートである。13は第1
の導体パターンを印刷形成した第1の導体印刷グリーン
シートである。14は第2の導体パターンを印刷形成し
た第2の導体印刷グリーンシートである。15は第3の
導体パターンを印刷形成した第3の導体印刷グリーンシ
ートである。21は積層あるいは印刷時に所定の位置に
固定するための位置合わせ用第1のスルーホールであ
る。22は導体同士を内部で接続するための導体接続用
第2のスルーホールである。31はコイルの巻始めの導
体パターンである。32はコイルの中間の導体パターン
である。33はコイルの巻終わりの導体パターンであ
る。41はシートを積層するための積層ステージであ
る。51は積層ステージ41に取り付けられて上下する
第1の位置合わせピンである。52は積層ステージ41
の第1の位置合わせピンと相対的に個片の短辺方向へP
a、長辺方向にPbと1ピッチずつズレて取り付けられ
て上下する第2の位置合わせピンである。61は内部に
導体印刷グリーンシートを積層したシート状積層体であ
る。71は積層インダクタ部品の内部導体である。72
は積層したシート状積層体を個片に切断して焼成した焼
結体である。73は焼結体の両端部に形成された端面電
極である。以上のように構成された積層インダクタ部品
について、以下にその製造方法を説明する。
【0024】まず、磁性体の原料として、NiO、Zn
O、CuOおよびFe23の粒径が0.1〜1.0μm
の粉末を用意し、それぞれ所定の量を秤量し、ボールミ
ルで所定時間湿式混合して乾燥した後、これを仮焼成し
て粉砕し、粉末状にしたあとボールミルにより湿式粉砕
する。このあとスプレードライヤーで乾燥し、磁性体粉
を作製する。
【0025】次に、これらの粉体をポリビニルブチラー
ル樹脂を主成分とするバインダーと有機溶剤とを混練す
ることにより磁性体スラリーを作製する。
【0026】次に、セラミックグリーンシートを作製す
る工程として、片面に離型処理した支持体上に磁性体ス
ラリーをドクターブレード法等により塗布して乾燥し、
これを磁性体グリーンシートとし、得られた磁性体グリ
ーンシートを支持体ごと所定の大きさに切り出して積層
用グリーンシートを得る。
【0027】次に、スルーホールを有するグリーンシー
トを作製する工程として、図1に示すように積層用グリ
ーンシートに位置合わせ用第1のスルーホール21およ
び導体接続用第2のスルーホール22を穿孔する金型に
よりスルーホールを有するグリーンシート12を形成す
る。以後用いるスルーホールパターンは第1のスルーホ
ールが第2のスルーホールの少なくとも外側に位置し、
第2のスルーホールパターンが千鳥に配列されているス
ルーホール穿孔金型1種類を用いて形成する。これによ
りスルーホールパターンはスルーホールを有するグリー
ンシート12のみとなる。
【0028】次に、導体印刷工程として、図2に示すよ
うにコイル導体の巻始めとなる導体パターン31をスル
ーホール22とパターンの端部が重なるように印刷形成
し、導体印刷グリーンシート13を得る。
【0029】次に、図3に示すように繰り返し中間導体
パターン32をスルーホール22とパターンの端部が重
なるように印刷形成し、導体印刷グリーンシート14を
得る。
【0030】次に、図4に示すように、コイル導体の巻
終わりとなる導体パターン33をスルーホール22とパ
ターンの端部が重なるように印刷形成し、導体印刷グリ
ーンシート15を得る。
【0031】次に、3種類の導体印刷グリーンシートを
用いて積層する工程として、図5に示すように、第1の
位置合わせピン51と第2の位置合わせピン52の相対
的位置が1個片の短辺方向にPa、長辺方向にPb1ピ
ッチずつズレて配置されて第1のピン同士、第2のピン
同士がそれぞれ同時に上下するような装置を具備した積
層ステージを用い、まず初めにスルーホールが穿孔され
ず、位置合わせピンよりが配置された面積より小さい積
層用グリーンシートを積層・熱圧着して支持体を剥が
し、所定の厚みまでこれを繰り返す。
【0032】次に、図6に示すように、積層ステージの
第1の位置合わせピン51が上昇し、このピンに導体印
刷グリーンシート13の位置合わせ用第1のスルーホー
ルを合わせ、前記所定厚みの積層体の上部に積層・熱圧
着して支持体を剥がす。
【0033】次に、図7に示すように、積層ステージの
第2の位置合わせピン52が上昇し、このピンに導体印
刷グリーンシート14の位置合わせ用第1のスルーホー
ルを合わせ、積層体の上部の導体接続用第2のスルーホ
ールと接続されるように積層・熱圧着して支持体を剥が
す。
【0034】次に、図8に示すように、積層ステージの
第1の位置合わせピン51が上昇し、このピンに導体印
刷グリーンシート14の位置合わせ用第1のスルーホー
ルを合わせ、前記積層体の上部の導体接続用第2のスル
ーホールと接続されるように積層・熱圧着して支持体を
剥がす。図7の積層工程と図8の積層工程とを交互に繰
り返して所定のコイルターン数になるまで繰り返す。
【0035】次に、図9に示すように、積層ステージの
第2の位置合わせピン52が上昇し、このピンに導体印
刷グリーンシート15の位置合わせ用第1のスルーホー
ルを合わせ、積層体の上部の導体接続用第2のスルーホ
ールと接続されるように積層・熱圧着して支持体を剥が
す。
【0036】最後に、スルーホールが穿孔されず、位置
決めピンが配置された面積より小さい積層用グリーンシ
ートを積層・熱圧着して支持体を剥がし、所定の厚みま
でこれを繰り返す。
【0037】このようにして得られた図10に示すシー
ト状積層体61を個片に切断し、これを約900℃、1
時間で焼成し、図11に示すような焼結体72を得、内
部導体71の取り出し用電極と接続するように端面電極
73を形成し、図12に示すような積層インダクタ部品
を得るものである。
【0038】(実施の形態2)以下、本発明の実施の形
態2について、図面を参照しながら説明する。
【0039】図13〜図22は本発明の実施の形態2に
おける積層インダクタ部品の製造方法の工程図である。
【0040】図13〜図22において、12は所定の大
きさに切り出されたセラミックグリーンシートにスルー
ホール加工したスルーホールを有するグリーンシート、
16は第4の導体パターンを印刷形成した導体印刷グリ
ーンシートである。17は第5の導体パターンを印刷形
成した導体印刷グリーンシートである。18は第6の導
体パターンを印刷形成した導体印刷グリーンシートであ
る。19は第7の導体パターンを印刷形成した導体印刷
グリーンシートである。21は積層あるいは印刷時に所
定の位置に固定するための位置合わせ用第1のスルーホ
ールである。22は導体同士を内部で接続するための導
体接続用第2のスルーホールである。31はコイルの巻
始めの導体パターンである。32はコイルの中間の導体
パターンである。33はコイルの巻終わりの導体パター
ンである。42はシートを積層するための積層ステージ
である。46はシートに印刷するための印刷ステージで
ある。53は印刷ステージで上下する第1の印刷位置合
わせピンである。54は印刷ステージ46の第1の印刷
位置合わせピン53と相対的に個片の短辺方向へ1ピッ
チPaズレて取り付けられて上下する第2の印刷位置合
わせピンである。55は積層装置に取り付けられた積層
位置合わせピンである。
【0041】以上のように構成された積層インダクタ部
品の製造方法について説明する。まず、実施の形態1と
同様にグリーンシートの支持体となる片面に離型処理し
た支持体上に磁性体スラリーをドクターブレード法等に
より塗布して乾燥し、これを磁性体グリーンシートと
し、得られた磁性体グリーンシートを支持体ごと所定の
大きさに切り出して積層用グリーンシートを得る。
【0042】次に、スルーホールを有するグリーンシー
トを作製する工程として、図13に示すように図1と同
様に位置合わせ用第1のスルーホール21および導体接
続用第2のスルーホール22を穿孔する金型によりスル
ーホールを有するグリーンシート12を形成する。以後
用いるスルーホールパターンは第1のスルーホールが第
2のスルーホールの少なくとも外側に位置し、第2のス
ルーホールパターンが千鳥に配列されているスルーホー
ル穿孔金型1種類を用いる。これによりスルーホールパ
ターンは前記スルーホールを有するグリーンシート12
のみとなる。
【0043】次に、導体印刷工程として、図15に示す
ように印刷ステージ46の第1の印刷位置合わせピン5
3を上昇させ、このピンにスルーホールを有するグリー
ンシート12の位置合わせ用第1のスルーホール21を
合わせ、コイル導体の巻始めとなる導体パターン34と
パターンの端部が重なるように印刷形成し、導体印刷グ
リーンシート16を得る。
【0044】次に、図16に示すように、第1の印刷位
置合わせピン53と相対的位置が1個片の短辺方向に1
ピッチPaズレて配置された第2の印刷位置合わせピン
54を上昇させ、これにスルーホールを有するグリーン
シート12の位置合わせ用第1のスルーホール21を合
わせ、コイル導体の巻終わりとなる導体パターン36を
スルーホールとパターンの端部が重なるように印刷形成
し、導体印刷グリーンシート19を得る。
【0045】次に、図17に示すように、第1の印刷位
置合わせピン53を上昇させ、このピンにスルーホール
を有するグリーンシート12の位置合わせ用第1のスル
ーホール21を合わせ、繰り返し中間導体パターン35
をスルーホールとパターンの端部が重なるように印刷形
成し、導体印刷グリーンシート18を得る。これと同様
に、図18に示すように第2の印刷位置合わせピン54
を上昇させ、このピンにスルーホールを有するグリーン
シート12の位置合わせ用第1のスルーホール21を合
わせ、繰り返し中間導体パターン35をスルーホールと
パターンの端部が重なるように印刷形成し、導体印刷グ
リーンシート17を得る。
【0046】次に、4種類の導体印刷グリーンシートを
用いて積層する工程として、図19に示すような積層位
置合わせピン55を具備した積層ステージ42を用い、
初めにスルーホールを穿孔せず、位置合わせピンが配置
された面積より小さい積層用グリーンシートを積層・熱
圧着して支持体を剥がし、所定の厚みまでこれを繰り返
す。
【0047】次に、積層ステージ42の積層位置合わせ
ピン55に導体印刷グリーンシート16の位置合わせ用
第1のスルーホール21を合わせ、前記所定厚みの積層
体の上部に積層・熱圧着して支持体を剥がす。
【0048】次に、図20に示すように、積層ステージ
の積層位置合わせピン55に導体印刷グリーンシート1
7の位置合わせ用第1のスルーホールを合わせ、積層体
の上部の導体接続用第2のスルーホールと接続されるよ
うに積層・熱圧着して支持体を剥がす。
【0049】次に、図21に示すように、積層ステージ
の積層位置合わせピン55に導体印刷グリーンシート1
8の位置合わせ用第1のスルーホールを合わせ、積層体
の上部の導体接続用第2のスルーホールと接続されるよ
うに積層・熱圧着して支持体を剥がす。図20の積層と
図21の積層を交互に繰り返して所定のコイルターン数
になるまで繰り返す。
【0050】次に、図22に示すように、積層ステージ
の積層位置合わせピン55に導体印刷グリーンシート1
9の位置合わせ用第1のスルーホールを合わせ、前記積
層体の上部の導体接続用第2のスルーホールと接続され
るように積層・熱圧着して支持体を剥がす。
【0051】最後に、スルーホールが穿孔されず、位置
合わせピンが配置された面積より小さい積層用グリーン
シートを積層・熱圧着して支持体を剥がし、所定の厚み
までこれを繰り返す。
【0052】このようにして得られた図10のシート状
積層体61を個片に切断し、これを約900℃、1時間
で焼成し、図11に示すような焼結体72を得、内部導
体71の取り出し用電極と接続するように端面電極73
を形成し、図12に示すような積層インダクタ部品を得
るものである。
【0053】
【発明の効果】以上のように本発明は、スルーホールパ
ターンが1種類しかないため高価なスルーホール穿孔用
金型が1組で済むことになり設備費用を大幅に抑制する
ことができ、これにより安価で、量産性に優れた積層部
品の製造装置および製造方法を提供できるものである。
【0054】また、導体接続用スルーホールが千鳥配置
されていることから個片のピッチ間隔より間隔が広くな
り、スルーホール穿孔時にグリーンシートへの応力が緩
和され、スルーホール周辺のひび割れがなくなり材料ロ
スが格段に低減され、製品歩留まりが向上し、量産性を
高めることができることから、より小さい製品を製造す
る上では有利な積層部品の製造装置および製造方法を提
供できるものである。
【0055】また、グリーンシートと支持体を同時に穿
孔することで薄いグリーンシートにも対応できることか
ら、高積層、高ターンの積層部品を製造することができ
ることを併せもった積層部品の製造装置および製造方法
が実現できる。また、コイル構成用の繰り返し導体パタ
ーンが1種類、即ちコイルを形成する上で最も使用頻度
の高い導体パターンが1種類で済むことでめんどうな版
の切り替えがなくなることから量産性に優れた積層部品
の製造装置および製造方法を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における積層インダクタ
部品の製造方法の工程図
【図2】同工程図
【図3】同工程図
【図4】同工程図
【図5】同工程図
【図6】同工程図
【図7】同工程図
【図8】同工程図
【図9】同工程図
【図10】同斜視図
【図11】同透過した斜視図
【図12】同斜視図
【図13】本発明の実施の形態2における積層インダク
タ部品の製造方法の工程図
【図14】同工程図
【図15】同工程図
【図16】同工程図
【図17】同工程図
【図18】同工程図
【図19】同工程図
【図20】同工程図
【図21】同工程図
【図22】同工程図
【図23】従来の積層インダクタ部品の工程図
【図24】同工程図
【図25】同分解斜視図
【符号の説明】
41,42 積層ステージ 46 印刷ステージ 51 第1の位置合わせピン 52 第2の位置合わせピン 53 第1の印刷位置合わせピン 54 第2の印刷位置合わせピン 55 積層位置合わせピン

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位置合わせピンを有する積層ステージが
    少なくとも前記位置合わせピンを4ピン以上有し、その
    中で2組以上にピンを分け、前記各組毎のピン配置がス
    テージ上で相対的に横方向に1素子分あるいはその整数
    倍の素子分ズレて配置され、かつ前記位置合わせピンが
    各組毎に交互に上下する積層部品の製造装置。
  2. 【請求項2】 位置合わせピンを有する積層ステージが
    少なくとも前記位置合わせピンを4ピン以上有し、その
    中で2組以上にピンを分け、前記各組毎のピン配置がス
    テージ上で相対的に横方向と縦方向に同時に1素子分あ
    るいはその整数倍の素子分ズレて配置され、かつ前記位
    置合わせピンが各組毎に交互に上下する積層部品の製造
    装置。
  3. 【請求項3】 位置合わせピンを有する印刷ステージが
    少なくとも前記位置合わせピンを4ピン以上有し、その
    中で2組以上にピンを分け、前記各組毎のピン配置がス
    テージ上で相対的に横方向に1素子分あるいはその整数
    倍の素子分ズレて配置され、かつ前記位置合わせピンが
    各組毎に交互に上下する積層部品の製造装置。
  4. 【請求項4】 位置合わせピンを有する印刷ステージが
    少なくとも前記位置合わせピンを4ピン以上有し、その
    中で2組以上にピンを分け、前記各組毎のピン配置がス
    テージ上で相対的に横方向と縦方向に同時に1素子分あ
    るいはその整数倍の素子分ズレて配置され、かつ前記位
    置合わせピンが各組毎に交互に上下する積層部品の製造
    装置。
  5. 【請求項5】 支持体と、前記支持体上に形成された磁
    性体あるいは誘電体を主成分とするセラミックグリーン
    シートを貫通するように少なくとも4孔の大径の第1の
    位置合わせ用スルーホールと小径の多数の第2の導体接
    続用スルーホールを一つの金型で穿孔し、前記第2のス
    ルーホールにコイル構成用の導体パターンの端部が重な
    るように導体パターンを形成し、上記位置合わせピンの
    1組が上昇し、前記位置合わせピンと前記セラミックグ
    リーンシートの少なくとも2孔の第1のスルーホールを
    合わせ、積層・熱圧着して支持体を剥がし、次に上記位
    置合わせピンの1組が降下し、換わって他の1組の位置
    合わせピンが上昇し、前記位置合わせピンと前記セラミ
    ックグリーンシートの他の少なくとも2孔の第1のスル
    ーホールを合わせて積層・熱圧着して支持体を剥がし、
    これを繰り返して積層体とし、個片に分割して焼成し、
    端面電極を形成して得られる積層部品の製造方法。
  6. 【請求項6】 第2のスルーホールは、第1のスルーホ
    ールの内側に配置されかつ千鳥に配列されるセラミック
    グリーンシートである請求項5記載の積層部品の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 コイル構成用の導体パターンが隣合う4
    個片の共通の端点を中心として点対称になるような導体
    パターンである請求項5記載の積層部品の製造方法。
  8. 【請求項8】 コイル構成用の導体パターン数が第2の
    スルーホール数より少なくとも1列多い請求項5記載の
    積層部品の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011159955A (ja) * 2009-12-23 2011-08-18 Soi Tec Silicon On Insulator Technologies 最小化された応力を備えたヘテロ構造を製造するためのプロセス
JP2014187106A (ja) * 2013-03-22 2014-10-02 Murata Mfg Co Ltd 電子部品の製造方法
JP2015005632A (ja) * 2013-06-21 2015-01-08 株式会社村田製作所 積層コイルの製造方法
WO2023127873A1 (ja) * 2021-12-27 2023-07-06 株式会社ダイセル シート

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