JPH04363159A - 天井埋込形空気清浄機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は天井埋込形空気清浄機に
関し、より詳細には、枠状の吸込グリルと、吸込グリル
に着脱自在に嵌め込まれるフィルタ部材とを備えたもの
に関する。

【０００２】

【従来技術】一般にこの種の空気清浄機は、天井空間内
に下向きに配置される清浄機本体を備えている。清浄機
本体の開口面は、枠状の吸込グリルによって開閉される
ようになっている。そして清浄機本体の内部には、高圧
部を有する電気集塵エレメントが収容されており、この
電気集塵エレメントの空気吸引口は、上記吸込グリルま
たは清浄機本体に装着されるフィルタ部材によって覆わ
れている。

【０００３】このような空気清浄機のメンテナンス作業
を行なう際に、電源を切り忘れた状態で吸込グリルを開
放して作業を行なうと、高電圧がかけられている電気集
塵エレメントに触れる等の事故が発生するおそれがある
。また作業を終了するにあたって、フィルタ部材を装着
し忘れることもしばしば発生する。かかる事故やフィル
タ部材の装着不備を防止するために、吸込グリルの開放
時、あるいはフィルタ部材の未装着時に電気集塵エレメ
ントへの給電を遮断する安全スイッチが、例えば特開昭
６３−１５６５５３号公報や実開昭６３−８２４４８号
公報等に開示されている。

【０００４】その構造では、吸込グリルの開閉に伴って
リミットスイッチの姿勢を変化させることにより、リミ
ットスイッチを操作する構成を採用している。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】このように上記従来の
構成においては、吸込グリルの開閉に伴ってリミットス
イッチの姿勢を変化させることにより、電気集塵エレメ
ントに対する給電制御を行なっていたので、リミットス
イッチの保持機構やアクチュエータ等の構造が複雑にな
り、製造コストが高くなるという不具合があった。

【０００６】本発明は、上記問題点にかんがみてなされ
たもので、簡易な構造で吸込グリルの開閉状態やフィル
タ部材の装着状態を検出することができる安全な天井埋
込形空気清浄機を提供することを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の天井埋込形空気清浄機は、天井空間内に、下
向きに開口する姿勢で配置されると共に、電気集塵エレ
メントを内部に収容する清浄機本体と、清浄機本体の開
口面に開閉自在に支持される枠状の吸込グリルと、吸込
グリルに着脱自在に装着されると共に、上記電気集塵エ
レメントの空気吸引口に対向するフィルタ部材とを備え
た天井埋込形空気清浄機において、上記清浄機本体に、
上記電気集塵エレメントへの給電を制御する安全スイッ
チを設け、上記フィルタ部材に、吸込グリルの閉塞時に
電気集塵エレメントの電源が接続するように、上記安全
スイッチを操作する突出部材を一体的に設け、上記吸込
グリルまたは清浄機本体に、突出部材のみが上記安全ス
イッチを操作することを許容する邪魔板を設けているこ
とを特徴としている。

【０００８】

【作用】以上の構成によれば、吸込グリルにフィルタ部
材を装着した状態で、吸込グリルを閉塞したときに、フ
ィルタ部材に一体的に成形された突出部材が安全スイッ
チを操作して電気集塵エレメントに給電することができ
る。他方、吸込グリルを開放した場合、或いはフィルタ
部材が装着されていない状態で吸込グリルを閉じた場合
には、吸込グリルを閉じても安全スイッチが操作されな
いので、電気集塵エレメントには給電されなくなる。

【０００９】さらに上記構成によると、突出部材のみが
上記安全スイッチを操作することを許容する邪魔板を設
けているので、フィルタ部材を装着していない状態で吸
込グリルを閉じている場合、誤って指等が安全スイッチ
に触れることはない。特に邪魔板を清浄機本体に設けた
場合には、吸込グリルを開放した状態でも、指等が安全
スイッチに触れることはない。

【００１０】

【実施例】以下、実施例を示す添付図面によって詳細に
説明する。図１に示すように本発明の一実施例を示す空
気清浄機は、天井空間１内に、下向きに開口する姿勢で
配置される清浄機本体１００を備えている。清浄機本体
１００は、平面が八角形のハウジング１０と、ハウジン
グ１０内に収容されるケーシング１６と、天井空間１を
区画する天井板２の開口縁と清浄機本体１００の下部と
の間の隙間を覆うための化粧板３とを備えている。

【００１１】化粧板３は、平面が概ね矩形の枠材で、周
縁に吹出口４を備えており、中央部には吸込口５を備え
ている。吸込口５には、吸込グリル６が配置されている
。吸込グリル６の一端部はヒンジ７を介して、化粧板３
の吸込口５を区画する一端縁に矢印Ａ方向に開閉自在に
支持されており、他端部が止具８を介して吸込口５の他
端縁に支持されている。上記吸込グリル６の孔６ａには
、フィルタ部材６ｂが着脱自在に装着されており、図示
しない止具によって固定されている。

【００１２】化粧板３の吹出口４を区画する外周縁上部
には、シール９を介して上記ハウジング１０が載置され
ている。ハウジング１０はステー１１により、天井板２
と共に天井空間１を区画する図示しない天井に吊り下げ
られている。ハウジング１０の天板部１２の下面は、補
強板１３によって補強されている。そしてこの補強板１
３の中央部にはファン１４のモータ１５が固定されてお
り、このファン１４が、ハウジング１０の内部に収容さ
れている下向きに開放された上記ケーシング１６の天窓
１７を介して吸込グリル６に対向している。

【００１３】ケーシング１６は、シール１８を介して化
粧板３の吸込口５を区画する周縁上端部に載置されてい
る。そしてケーシング１６の内部には、エレメントフレ
ーム１９が着脱自在に収容されており、このエレメント
フレーム１９内には、電気集塵エレメント２０が例えば
３個（図１に１個のみ図示）個別に着脱自在に収容され
ている。なおケーシング１６は碍子２１に固定された陽
極用電源端子２２及びイオン化用電源端子２３を対応す
る電気集塵エレメント２０の個数だけ備えており、これ
ら各電源端子２２、２３には、各電気集塵エレメント２
０の陽極用接続端子２４とイオン化用接続端子２５が係
合している。そして図示しない電源より各電源端子２２
、２３に供給された電気が各接続端子２４、２５を介し
て電気集塵エレメント２０に供給されることにより、各
電気集塵エレメント２０は、集塵機能を奏するように構
成されている。

【００１４】上記電源端子２２、２３やモータ１５には
、図示しない電源回路を介して電源が供給されるように
なっており、この電源回路には、安全スイッチとしての
リミットスイッチＳが接続している。リミットスイッチ
Ｓには、本体Ｓ１と、本体Ｓ１の端子を閉成して電源を
ＯＮにするボタンＳ２と、ボタンＳ２を駆動するアクチ
ュエータＳ３とを備えており、上記本体Ｓ１は、ケーシ
ング１６に固定されている。なお本体Ｓ１は、ケーシン
グ１６に固定されている取付け板１６ａに固定されてい
る。

【００１５】上記アクチュエータＳ３の自由端は、上記
フィルタ部材６ｂの一端部に向かって対向しており、上
記フィルタ部材６ｂの、上記アクチュエータＳ３に対向
する部位には、突出部材６０が一体的に固定されている
。図３を参照して、突出部材６０は、フィルタ部材６ｂ
の枠材６ｃと一体に成形されて上方に突出している。 この突出部材６０の位置決めを行なうために、吸込グリ
ル６の上面内周側の所定位置には、金具６１が固定され
ている。金具６１は、吸込グリル６に固定される底板部
６１ａと、底板部６１ａから垂直に屈曲して延びる起立
部６１ｂと、起立部６１ｂの上端からフィルタ部材６ｂ
側へ屈曲して上記アクチュエータＳ３（図１、図２参照
）の下面に対向する天板部６１ｃとを備えている。天板
部６１ｃの中央部には、突出部材６０を嵌挿するための
スリット６１ｄが形成されており、このスリット６１ｄ
を介して突出部材６０のみが上記アクチュエータＳ３を
駆動できるように構成されている。このためフィルタ部
材６ｂを装着していない状態で吸込グリル６を閉じてい
るときには、上記金具６１が邪魔板として作用するので
、誤って指等がアクチュエータＳ３に触れることはない
。

【００１６】図１に戻って、エレメントフレーム１９は
平面が長方形の矩形の枠材で、その内部は図示しない仕
切板により等分されている。そして上記仕切板によって
等分された空間内には、電気集塵エレメント２０が複数
個（図１および図２に１個のみ図示）配置されている。 各電気集塵エレメント２０を個別に着脱自在にするため
に、エレメントフレーム１９の下端縁の所定部位には、
長手方向に対し直角に向かい合う第１の止具２８ａと第
２の止具２８ｂが配設されている。

【００１７】エレメントフレーム１９を回動自在に支持
するために、エレメントフレーム１９の一端部上面には
、長手方向に対をなす突起３７（１個のみ図示）が固定
されており、各突起３７にはスライダ３８の基端部が、
回動軸としての段付ボルト３９により回動自在に支持さ
れる。スライダ３８は、図示の通り組立状態においてエ
レメントフレーム１９の長手方向に対し直角に延びる長
尺の板金部材で、その自由端部には、下方へ突出する張
出し部４０が一体に形成されている。そしてスライダ３
８には長手方向に延びる摺動溝４１と、摺動溝４１に連
続して張出し部４０内に穿設される離脱孔４２とが形成
されている。そしてこの摺動溝４１には支点軸としての
段付ボルト４３が摺動自在に嵌合しており、この段付ボ
ルト４３は、ケーシング１６に固定されている。

【００１８】段付ボルト４３はフランジ状頭部４４を一
体に備えており、このフランジ状頭部４４は、スライダ
３８の離脱孔４２を介してのみ着脱できる寸法に設定さ
れている。さらにエレメントフレーム１９を回動自在に
支持するために、エレメントフレーム１９の他側部両端
には、掛金４５が、長手方向に対をなして（図１および
図２に１個のみ図示）固定されている。掛金４５はＬ字
形の板金部材で、その他端部には、支持軸としての頭付
ボルト４７の先端部が固定されている。そしてこの頭付
ボルト４７と、段付ボルト３９及び段付ボルト４３とが
それぞれ支点を構成することにより、エレメントフレー
ム１９をロックするためのトグル機構を構成している。

【００１９】エレメントフレーム１９の上側には、アン
グル枠構造のフィルタ枠５０がボルトにより固定されて
おり、フィルタ枠５０には脱臭フィルタ５２がエレメン
トフレーム１９に対向する姿勢で収容されている。フィ
ルタ枠５０には、下方へ延びる脚部５３が四隅に一体に
設けられており、この脚部５３が上記ボルトによりエレ
メントフレーム１９に一体的に固定されている。そして
その結果、脱臭フィルタ５２と上記電気集塵エレメント
２０とは、上記電気集塵エレメント２０を通過した空気
が拡散するための空間５４を両者の間に形成した状態で
、一体枠組構造を構成している。

【００２０】フィルタ枠５０の幅は、脱臭フィルタ５２
の幅よりも若干広く形成されており、脱臭フィルタ５２
の側端面とフィルタ枠５０の内側面との間には、例えば
ポリウレタン等の弾性クッション５６が介装されている
。これにより脱臭フィルタ５２の装着状態においては、
弾性クッション５６の弾性力により脱臭フィルタ５２は
フィルタ枠５０の内側面との間で挾持される。

【００２１】脱臭フィルタ５２を交換する場合には、脱
臭フィルタ５２を反弾性クッション５２側から弾性クッ
ション５６側へ向かい押圧し、次に下方へ落とすことに
より、脱臭フィルタ５２を傾けて取り出すことができる
。次に動作を説明する。図１に示すように、吸込グリル
６の孔６ａにフィルタ部材６ｂが装着されている状態で
は、フィルタ部材６ｂの突出部材６０がアクチュエータ
Ｓ３を上方へ付勢することにより、ボタンＳ２がＯＮさ
れてリミットスイッチＳが閉じている。そしてこの状態
では、図示しない電源スイッチをＯＮすることにより、
モータ１５が回転し、電源端子２２、２３を介して各電
気集塵エレメント２０に電気が供給される。

【００２２】そして図１に示す通常の使用状態において
は、モータ１５がファン１４を回転させることにより、
吸込グリル６の吸込口５から空気が内部へ吸引される。 さらに内部へ吸引された空気は、電気集塵エレメント２
０から空間５４を介して脱臭フィルタ５２を通り、ファ
ン１４によってケーシング１６の天窓１７からハウジン
グ１０内に至り、さらに化粧板３の吹出口４から室内に
戻される。

【００２３】次にメンテナンス作業において、吸込グリ
ル６を開放した場合、安全スイッチＳが開成されてしま
うので、電源スイッチを切り忘れていても、電気集塵エ
レメント２０に給電されることはない。また、図２に示
すように、フィルタ部材６ｂを未装着のまま吸込グリル
６を閉じると、アクチュエータＳ３は、自由状態となる
結果、上記電源スイッチをＯＮにしても、モータ１５や
、電気集塵エレメント２０に給電されることはない。

【００２４】なお本発明を具体化するに当たり、安全ス
イッチとしてフォトスイッチを採用してもよい。また図
４に示すように、突状に屈曲された針金を止具６ｄで固
定することにより突出部材６０を構成してもよい。さら
に金具６１とは別の邪魔板をケーシング１６に固定して
もよく、その他この発明の要旨を変更しない範囲内で種
々の設計変更が認められることは云うまでもない。

【００２５】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、フ
ィルタ部材自身に突出部材を設けるだけで吸込グリルの
開放した場合や、フィルタ部材の未装着状態で吸込グリ
ルを閉じた場合に、電気集塵エレメントに対する給電を
遮断することができるので、スイッチの姿勢を変化させ
る場合に比べて構造が簡素化し、製造コストを低く抑え
ることができるという利点がある。

【００２６】さらに本発明によると、突出部材のみが上
記安全スイッチを操作することを許容する邪魔板を設け
ているので、フィルタ部材を装着していない状態で吸込
グリルを閉じている場合、誤って指等が安全スイッチに
触れることはない。特に邪魔板を清浄機本体に設けた場
合には、吸込グリルを開放した状態でも、指等が安全ス
イッチに触れることはない。従って本発明によれば、安
全スイッチの誤動作を防止することができるという利点
がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例において、フィルタ部材を装
着している状態を示す断面略図である。

【図２】図１の実施例において、フィルタ部材が未装着
の状態を示す断面略図である。

【図３】図１の実施例における突出部材と邪魔板として
の金具の要部斜視図である。

【図４】本発明の別の実施例における突出部材と上記金
具の要部斜視図である。

【符号の説明】

１　　　　　　天井空間 ６　　　　　　吸込グリル ６ｂ　　　　フィルタ部材 ２０　　　　　　電気集塵エレメント ６０　　　　　　突出部材 ６１　　　　　　邪魔板 １００　　　　　　清浄機本体

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】天井空間（１）内に、下向きに開口する姿
   勢で配置されると共に、電気集塵エレメント（２０）を
   内部に収容する清浄機本体（１００）　と、清浄機本体
   （１００）　の開口面に開閉自在に支持される枠状の吸
   込グリル（６）と、吸込グリル（６）に着脱自在に装着
   されると共に、上記電気集塵エレメント（２０）の空気
   吸引口に対向するフィルタ部材（６ｂ）とを備えた天井
   埋込形空気清浄機において、上記清浄機本体（１００）
   　に、上記電気集塵エレメント（２０）への給電を制御
   する安全スイッチ（Ｓ）を設け、上記フィルタ部材（６
   ｂ）に、吸込グリル（６）の閉塞時に電気集塵エレメン
   ト（２０）の電源が接続するように、上記安全スイッチ
   （Ｓ）を操作する突出部材（６０）を一体的に設け、上
   記吸込グリル（６）または清浄機本体（１００）　に、
   突出部材（６０）のみが上記安全スイッチ（Ｓ）を操作
   することを許容する邪魔板（６１）を設けていることを
   特徴とする天井埋込形空気清浄機。