JPH0620017Y2 - 天井埋込式空気調和機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、空気清浄機ユニットを組み込むようにした天
井埋込式空気調和機に関するものである。

（従来の技術） 近年、居住空間における空気清浄化の要望が大きいとこ
ろから、空気調和機に空気清浄機ユニットを組み込むこ
とが行なわれてきつつある。このような要求に対応すべ
く天井埋込式空気調和機においても、空気調和機本体と
該空気調和機本体下面に結合される化粧パネルとの間に
空気清浄機ユニットを組み込むことが行なわれるように
なってきている（例えば、実開昭６２−２０４２１６号
公報参照）。

（考案が解決しようとする課題） 上記の如き構成の天井埋込式空気調和機の場合、空気清
浄機ユニットを構成する集塵エレメントへ高圧電源を供
給するための部品（例えば、接触子等）は、キットケー
シングの一部に碍子とともに取り付けられる場合が多い
が、前記集塵エレメントは、脱着自在な構造とされるの
が一般的であるところから、次のような不具合を生ずる
おそれがある。

即ち、集塵エレメントの脱着に対応させるためには、接
触子の部品構造が複雑となるとともに、集塵エレメント
と接触子部品との接触不良を招き易くなるという問題が
発生するおそれがある。

本考案は、上記の点に鑑みてなされたもので、極めて簡
易な構成により、集塵エレメントへの高圧電源供給の安
定化を図ることを目的とするものである。

（課題を解決するための手段） 請求項１の考案では、上記課題を解決するための手段と
して、図面に示すように、ファン、空気熱交換器等を内
蔵してなる空気調和機本体１と、該空気調和機本体１下
面に結合される空気清浄機ユニット２と、該空気清浄機
ユニット２下面に結合される化粧パネル３とを備えた天
井埋込式空気調和機において、前記空気清浄機ユニット
２を、外周部を構成する枠体８と、該枠体８に対して着
脱自在に装着される集塵エレメント11とにより構成する
とともに、前記枠体８に、前記集塵エレメント11側面に
突設された受電用接触子18に対して集塵エレメント装着
時に圧接される給電用接触子17と、集塵エレメント装着
時において前記受電用接触子18を給電用接触子17側に圧
接すべく作用する弾性部材19とを付設している。

請求項２の考案では、上記課題を解決するための手段と
して、図面に示すように、請求項１記載の天井埋込式空
気調和機において、前記枠体８に、複数個の集塵エレメ
ント11,11の装着を可能ならしめるべく仕切板13を設け
るとともに、該仕切板13に、隣合って装着される集塵エ
レメント11,11の受電用接触子18,18に対して圧接される
給電用接触子17,17を設けている。

（作用） 請求項１の考案では、上記手段によって次のような作用
が得られる。

即ち、枠体８に、集塵エレメント11側面に突設された受
電用接触子18に対して集塵エレメント装着時に圧接され
る給電用接触子17と、集塵エレメント装着時において前
記受電用接触子18を給電用接触子17側に圧接すべく作用
する弾性部材19とを付設したことにより、枠体８に対し
て集塵エレメント11を装着するだけで、集塵エレメント
11側の受電用接触子18と枠体８側の給電用接触子17とが
互いに圧接せしめられることとなる。

請求項２の考案では、上記手段によって次のような作用
が得られる。

即ち、枠体８に、複数個の集塵エレメント11,11の装着
を可能ならしめるべく仕切板13を設けるとともに、該仕
切板13に、隣合って装着される集塵エレメント11,11の
受電用接触子18,18に対して圧接される給電用接触子17,
17を設けるようにしたことにより、複数個の集塵エレメ
ント11,11であっても、枠体８に対して集塵エレメント1
1,11を装着するだけで、集塵エレメント11,11側の受電
用接触子18,18と枠体８側の給電用接触子17,17とが互い
に圧接せしめられることとなる。

（考案の効果） 請求項１の考案によれば、ファン、空気熱交換器等を内
蔵してなる空気調和機本体１と、該空気調和機本体１下
面に結合される空気清浄機ユニット２と、該空気清浄機
ユニット２下面に結合される化粧パネル３とを備えた天
井埋込式空気調和機において、前記空気清浄機ユニット
２を、外周部を構成する枠体８と、該枠体８に対して着
脱自在に装着される集塵エレメント11とにより構成する
とともに、前記枠体８に、前記集塵エレメント11側面に
突設された受電用接触子18に対して集塵エレメント装着
時に圧接される給電用接触子17と、集塵エレメント装着
時において前記受電用接触子18を給電用接触子17側に圧
接すべく作用する弾性部材19とを付設して、枠体８に対
して集塵エレメント11を装着するだけで、集塵エレメン
ト11側の受電用接触子18と枠体８側の給電用接触子17と
が互いに圧接せしめられ得るようにしたので、極めて簡
単な構成により集塵エレメント11への高圧電源供給の安
定化を図り得るとともに、枠体８への集塵エレメント11
の組立作業性の向上をも図り得るという実用的な効果が
ある。

請求項２の考案によれば、請求項１記載の天井埋込式空
気調和機において、前記枠体８に、複数個の集塵エレメ
ント11,11の装着を可能ならしめるべく仕切板13を設け
るとともに、該仕切板13に、隣合って装着される集塵エ
レメント11,11の受電用接触子18,18に対して圧接される
給電用接触子17,17を設けるようにしたので、複数個の
集塵エレメント11,11であっても、枠体８に対して集塵
エレメント11,11を装着するだけで、集塵エレメント11,
11側の受電用接触子18,18と枠体８側の給電用接触子17,
17とが互いに圧接せしめられることとなり、空気清浄機
ユニット２を複数個の集塵エレメント11,11で構成する
場合においても、接触子部分の構成の簡略化を図り得る
とともに、集塵エレメント11,11の組付作業性を著しく
向上させることが可能となるという実用的な効果があ
る。

（実施例） 以下、添付の図面を参照して、本考案の好適な実施例を
説明する。

本実施例の天井埋込式空気調和機は、第１図および第４
図図示の如く、ファン、空気熱交換器等（図示省略）を
内蔵してなる空気調和機本体１と、該空気調和機本体１
下面に結合される空気清浄機ユニット２と、該空気清浄
機ユニット２下面に結合され、空気吸込口４を挟んで両
側に空気吹出口5,5を有する化粧パネル３とからなって
おり、前記空気調和機本体１および空気清浄機ユニット
２を天井Ｃの上方に吊りボルト6,6・・により吊持し、
前記化粧パネル３によって天井Ｃに形成された開口部７
を閉塞するようにして設置される。

前記空気清浄機ユニット２は、前記化粧パネル３におけ
る空気吸込口４および空気吹出口5,5にそれぞれ対応す
る吸込空気用開口９および吹出空気用開口10,10を有す
る枠体８と、該枠体８における吸込空気用開口９に装着
される２個の集塵エレメント11,11とによって構成され
ている。そして、この空気清浄機ユニット２は、その枠
体８を前記空気調和機本体１の外周面を構成するケーシ
ング1a下面に対して適宜の結合用ビス（図示省略）によ
り固着せしめることにより空気調和機本体１と結合され
るとともに、該空気清浄機ユニット２の枠体８下面に対
しては、化粧パネル３が結合用ビス12,12・・により結
合せしめられる。

また、前記枠体８における吸込空気用開口９は、前記集
塵エレメント11,11の装着が可能な如く仕切板13により
二つの開口9a,9bに分割せしめられている。なお、前記
吸込空気用開口９の一側は盲板20により閉塞されてい
る。

そして、前記仕切板13には、第２図図示の如く、前記開
口9a,9bにそれぞれ対面し、集塵エレメント11,11の装着
時においてその端面がそれぞれ摺接されるガイド部14a,
14bと、該ガイド部14b,14aのそれぞれの背面側にあっ
て、それぞれ前記開口9b,9a側に向って凹陥せしめられ
ている接触子固定部15a,15bとが形成されている。該接
触子固定部15a,15bには、碍子16,16を介して略Ｌ字状の
給電用接触子17,17・・が設けられている。

一方、前記集塵エレメント11において前記接触子固定部
15a（あるいは15b）と対向する端面には、第３図図示の
如く、集塵エレメント11の装着時において前記給電用接
触子17に圧接される受電用接触子18が突設されている。

さらに、前記枠体８において前記接触子固定部15a（あ
るいは15b）と対向する壁面８ａ（あるいは８ｂ）に
は、集塵エレメント11,11の装着時において前記受電用
接触子18を給電用接触子17側に圧接すべく作用する弾性
部材19が設けられている。

図面中、符号21は空気調和機本体１の一側面に付設され
たスイッチボックス、22は化粧パネル３に対して開閉自
在に枢支された吸込グリルである。

上記の如く構成したことにより、枠体８における開口9
a,9bに対して集塵エレメント11,11を下方から装着する
だけで、集塵エレメント11,11側の受電用接触子18,18と
枠体８側の給電用接触子17,17とが互いに圧接せしめら
れることとなり、極めて簡単な構成により、集塵エレメ
ント11,11への高圧電源供給の安定化および集塵エレメ
ント11,11の組付作業性の向上を図り得ることとなって
いるのである。

本考案は、上記実施例の構成に限定されるものではな
く、考案の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計変更
可能なことは勿論である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例にかかる天井埋込式空気調和機
の分解斜視図、第２図は第１図図示の天井埋込式空気調
和機における仕切板の斜視図、第３図は枠体への集塵エ
レメントの組付途中の状態を示す断面図、第４図は第１
図図示の天井埋込式空気調和機の側面図である。 １……空気調和機本体 ２……空気清浄機ユニット ３……化粧パネル ８……枠体 11……集塵エレメント 13……仕切板 17……給電用接触子 18……受電用接触子 19……弾性部材

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ファン、空気熱交換器等を内蔵してなる空
   気調和機本体(1)と、該空気調和機本体(1)下面に結合さ
   れる空気清浄機ユニット(2)と、該空気清浄機ユニット
   (2)下面に結合される化粧パネル(3)とを備えた天井埋込
   式空気調和機において、前記空気清浄機ユニット(2)
   を、外周部を構成する枠体(8)と、該枠体(8)に対して着
   脱自在に装着される集塵エレメント(11)とにより構成す
   るとともに、前記枠体(8)には、前記集塵エレメント(1
   1)側面に突設された受電用接触子(18)に対して集塵エレ
   メント装着時に圧接される給電用接触子(17)と、集塵エ
   レメント装着時において前記受電用接触子(18)を給電用
   接触子(17)側に圧接すべく作用する弾性部材(19)とを付
   設したことを特徴とする天井埋込式空気調和機。
2. 【請求項２】前記枠体(8)には、複数個の集塵エレメン
   ト(11),(11)の装着を可能ならしめるべく仕切板(13)を
   設けるとともに、該仕切板(13)には、隣合って装着され
   る集塵エレメント(11),(11)の受電用接触子(18),(18)に
   対して圧接される給電用接触子(17),(17)を設けたこと
   を特徴とする前記請求項１記載の天井埋込式空気調和
   機。