JPS5829367Y2 - 空気調和機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は上パネルと下パネルとを組合せて偏平な筐体
を構成する空気調和機の組立構造に関するものである。

室内の空間を有効に使うため、最近天井面付近の空間を
利用する空気調和機が考えられている。

この考案はこのような天井面付近に据付けられる空気調
和機の上パネルと下パネルの結合を、斜め下方からネジ
締めすることによってサービス性を向上した空気調和機
を得んとするものである。

以下図面により詳細に説明する。

第１図はこの種の空気調和機の外観を示す斜視図であり
、筐体は上パネル１、下パネル２、及び上記両パネル間
に保持されるグリル部３から構成されている。

このグリル部３の左右には吸込口３ａが、前面には吹出
口３ｂが設けられている。

また、上パネル１には、前面を除く３面にコの字状に配
置された冷却器４、ドレン受皿５、ファン６、ファンモ
ータ７、ファンケーシング８等が固着されており、下パ
ネル２には主要部品を固着せず、下パネル２をはずして
簡単にサービス、点検等ができるようになっている。

上パネル１と下パネル２の固着は両パネル１，２から各
々突出して設けたボスｌａ、２ａを利用して行なうが、
一般には、ボス１ａと２ａを重ね合わせ、水平方向から
ネジ９により締め付けることが考えられる。

しかし、このような取付は手段だと、サービス時等に下
パネルをはずすのにドライバーを水平方向に使わなけれ
ばならず、特に側面の吸込口３ａが壁面と近接して据え
付けられている場合には着脱が非常に困難となる欠点が
ある。

この考案は、このような欠点を除去するためになされた
もので、第３図に示すように、両パネル１．２から突出
させたボス１ａ、２ａの先端を斜めに傾斜させて突き合
わせ、ネジ９が斜め下方から操作できるようにしている
。

第４図は上パネル１と下パネル２との突き合わせ部の拡
大図であり、ネジ９は下パネル２のボス２ａ側から上パ
ネル１のボス１ａに形成したネジ孔に締め付けられる。

このようなボス１ａ、２ａを複数個所設け、上パネル１
と下パネルの結合を行なう。

従って、この考案によれば、下パネル２の着脱が斜め下
方からドライバーを差し込んで行なえるので、サービス
、点検時に下パネル２の着脱が容易であり、特に天井面
近くに据え付けられるこの種の空気調和機においてはそ
の効果は大きなものである。

また、ネジ９の頭が直接下パネルに現れないので、意匠
的にも優れたものとなっている。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る空気調和機の外観を示す斜視図
、第２図は従来の上パネルと下パネルの固着手段を示す
断面図、第３図はこの考案の上パネルと下パネルの固着
手段を示す第１図のＩＩ −ＩＩ線断面図、第４図は第
３図の要部を示す拡大図である。 なお、図中同一符号は同一あるいは相当部分を示してお
り、１は上パネル、２は下パネル、ｌａ、２ａはボス、
９はネジである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上パネルと下パネルとを組合せて偏平な筐体となし、天
   井面付近の空間に設置される空気調和機において、上パ
   ネル、下パネルの各々に内方へ突出したボスを形成し、
   該ボスに傾斜したネジ孔を設け、斜め下方からネジの着
   脱を行なうようにしたことを特徴とする空気調和機。