JPH0450901Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、空気清浄機の荷電部と集塵部の装填
装置に関するものである。

空気清浄機は一般に含塵空気の吸込口と清浄空
気の吐出口とを有するケーシング内の吸込口側
に、含塵空気をイオン化する荷電部を設け、荷電
部の下流側には、荷電部でイオン化された塵埃を
静電気的に捕集する集塵部を結合し、集塵部の下
流側にはフアンを設けるようにして組立てられて
いる。

しかし、この従来の空気清浄機では、荷電部及
び集塵部の清掃や交換をする際に、それらをケー
シングから別々に取り出したり、別々にケーシン
グ内へ装填していたため、それらの出し入れが面
倒であるという欠点があつた。

また、空気清浄機を室内等の壁に掛けて使用す
る場合に、床設置の場合と天地を逆にして掛ける
方が、荷電部及び集塵部を天井方向と逆の床方向
に向けて取り出せるので取り出し易いが、従来の
空気清浄機では天地を逆転すると荷電部及び集塵
部が正しい位置からずれたり、外れたりする欠点
があつた。

本考案の目的は、上記従来の欠点を解消し得る
空気清浄機の荷電部と集塵部の装填装置を提供す
ることにある。

上述の目的を達成するための本考案に係る空気
清浄機の荷電部と集塵部の装填装置は、含塵空気
をイオン化する荷電部と、該荷電部の下流側に接
合し該荷電部でイオン化された塵埃を捕集する集
塵部とを備えた空気清浄機において、前記集塵部
を前記荷電部の下流側に接合した状態で連結し、
前記荷電部又は前記電化部又は前記集塵部の左右
両側部の上部と下部からそれぞれ突出るする計４
個の突起を設け、前記荷電部及び前記集塵部を収
容するケーシングの左右両側壁の内面にそれぞれ
前記突起を案内するための第１、第２のガイド溝
を設け、該第１のガイド溝は上部寄りに正面側か
ら背面側に向かいかつ前記上部の突起を弾性的に
挟持する受止部を有し、前記第２のガイド溝は前
記第１のガイド溝の稍々下側において正面側から
底部側に向かいかつ前記下部の突起に対する受止
部を奥に有し、前記下部の突起が前記第２のガイ
ド溝の受止部に係止して回動中心とした状態で、
前記上部の突起が前記第１のガイド溝に挿脱する
ようにしたことを特徴とするものである。

以下に、図示の実施例に基づいて本考案を説明
する。

図面において、１はケーシング、２はケーシン
グ１の正面に設けた含塵空気の吸込口、３はケー
シング１の正面上部に設けた清浄空気の吐出口、
４は複数の接地電極と複数の放電電極とが交互に
配設されて成る荷電部、５は荷電部４の下流側に
荷電部４に対し取り外し自在に接合した集塵部で
あり、この集塵部５には複数の高圧電極板と複数
の接地電極板とが間隔をおいて交互に配設されて
いる。６は荷電部４の上流側に取り外し自在に取
り付けたプレフイルタ、７は荷電部４の上両側の
上部に取り付けた把手。８，９は集塵部５の右側
面の上部と下部から突出した突起であり、集塵部
５の左側面の上部と下部にも同様の突起が設けら
れている。なお、これらの突起８，９は、荷電部
４の左右両側面に設けるともある。

１０，１１はケーシング１の左右両側壁であ
り、これらの内面には第５図に示すように、上部
寄りにケーシング１の正面側から背面側に向かう
第１のガイド溝１２と、この第１のガイド溝１２
の稍々下側においてケーシング１の正面側から底
部側に向かう第２のガイド溝１３とを設け、第１
のガイド溝１２，１３の奥には、突起８，９をそ
れぞれ受け止める突起受止部１４，１５を設け、
突起受止部１４の近傍には、突起８を挟持する板
ばね１６を設けてある。即ち、突起受止部１４と
板ばね１６により上部の突起８を弾性的に挟持す
る係止部が構成されている。１７はケーシング１
の正面を開閉する扉であり、引き倒して開くよう
に取り付けられている。１８は集塵部５の下流側
に設けたフアン、１９は荷電部４及び集塵部５に
高電圧を給電する高圧電源を内蔵したボツクス、
２０はフアン１８の回転速度切換スイツチであ
る。

荷電部４及び集塵部５をケーシング１に取り付
ける場合には、把手７で荷電部４及び集塵部５を
持ち上げ、先ず下側の各突起９を左右両側１０，
１１の第２のガイド溝１３へそれぞれ挿入し、突
起９を第２のガイド溝１３に沿つてケーシング１
の底部側に摺動させてゆくと、突起９が突起受止
部１５でそれぞれ受け止められる。次に、突起９
を中心にして回動することにより、上側の各突起
８を左右両側壁１０，１１の第１のガイド溝１２
にそれぞれ挿入し、突起８をケーシング１の背面
側に摺動させてゆき、各突起受止部１４と板ばね
１６とで挟持させることにより、荷電部４及び集
塵部５のケーシング１内への装填を完了する。

この状態において、上下の突起８，９が突起受
止部１４，１５によつて受け止められているか
ら、第６図に示すように空気清浄機の天地を逆転
して壁２２に掛けても、荷電部４及び集塵部５
は、床設置で使用する時に装填される位置と同じ
位置に安定に支持される。

また、荷電部４及び集塵部５をケーシング１取
り外す場合には、把手７を手前に引けば板ばね１
６の弾性変形によつて突起８を第１のガイド溝１
２の係止部から開放できるので、後は突起９を中
心に若干回動し、突起９を第２のガイド溝１３か
ら脱出させればよい。

壁掛にした場合にも、荷電部４及び集塵部５の
装填、取り外しは床置きの場合と同様に行うこと
ができる。

以上説明したように本考案は上述のように構成
としたため、荷電部及び集塵部のケーシング内へ
の完全な装填が容易に行える。また、床設置、壁
掛の何れにも安心して使用できる等の利点を有す
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る空気清浄機の荷電部と集塵
部の装填装置の実施例を示し、第１図は空気清浄
機の正面図、第２図は側面図、第３図は断面図、
第４図は分解斜視図、第５図はガイド溝の正面
図、第６図は壁掛の使用例の説明図である。 符号、１はケーシング、２は吸込口、３は吐出
口、４は荷電部、５は集塵部、７は把手、８，９
は突起、１０，１１は側壁、１２，１３はガイド
溝、１４，１５は突起受止部、１６は板ばねであ
る。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 含塵空気をイオン化する荷電部と、該荷電部の
   下流側に接合し該荷電部でイオン化された塵埃を
   捕集する集塵部とを備えた空気清浄機において、
   前記集塵部を前記荷電部の下流側に接合した状態
   で連結し、前記荷電部又は前記集塵部の左右両側
   面の上部と下部からそれぞれ突出する計４個の突
   起を設け、前記荷電部及び前記集塵部を収容する
   ケーシングの左右両側壁の内面にそれぞれ前記突
   起を案内するための第１、第２のガイド溝を設
   け、該第１のガイド溝は上部寄りに正面側から背
   面側に向かいかつ前記上部の突起を弾性的に挟持
   する受止部を有し、前記第２のガイド溝は前記第
   １のガイド溝の稍々下側において正面側から底部
   側に向かいかつ前記下部の突起に対する受止部を
   奥に有し、前記下部の突起が前記第２のガイド溝
   の受止部に係止して回動中心とした状態で、前記
   上部の突起が前記第１のガイド溝に挿脱するよう
   にしたことを特徴とする空気清浄機の荷電部と集
   塵部の装填装置。