JP3596802B2 - 固定ばね及びその取付構造並びに空気清浄装置 - Google Patents

固定ばね及びその取付構造並びに空気清浄装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固定ばね及び固定ばねの取付構造に関し、特に、かかる固定ばねを空気中に浮遊する塵埃、細菌、臭気成分等の粒子を電気的に、濾過により、又はイオン化して集塵する捕集部を着脱自在に固定するために用いた空気清浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の空気清浄装置としては、例えば、実公平4−050901号に開示されたものがあり、図12はその正面図、図13は分解斜視図、図14は帯電捕集部の取付け状態を説明する断面図である。
【0003】
これらの図面に示すように、この空気清浄装置01は、全体が略直方体形状であり、前面が開口部となるケーシング02と、ケーシング02の開口部を開閉する蓋体03とを具備する。蓋体03には吸込口04が形成され、ケーシング02の上部には吐出口05が形成されている。ケーシング02の内部にはファン06が設けられ、その前方には含塵空気をイオン化する荷電部07と該荷電部07の下流側に接合して当該荷電部07でイオン化された塵埃を捕集する集塵部08とが一体となった帯電捕集部09が内蔵されている。
【0004】
ここで、帯電捕集部09の両側面には、下部に設けられた第1の係止突起010と、上部に設けられた第2の係止突起011とが設けられている。一方、ケーシング02の開口部内の側壁には、第1の係止突起010を受ける縦長の第1の係止溝012と、第2の係止突起011が挿入される第2の係止溝013とが設けられている。帯電捕集部09を装着する場合には、その下部の第1の係止突起010を第1の係止溝012の上部開口から挿入して突起受止部012aに保持し、次いで、帯電捕集部09を回動させ、第2の係止突起011を第2の係止溝013に挿入する。第2の係止溝013内には、固定用板ばね014が設けられており、第2の係止溝013内に設けられた保持凸部013aと固定用板ばね014とで第2の係止突起011を保持固定するようにする。なお、帯電捕集部09には、取っ手015が設けられている。
【0005】
また、このように帯電捕集部09を装着した場合には、ケーシング02内に設けられた高圧印加手段と帯電捕集部09に設けられた接点部とが接続されるようになっている。すなわち、図示しない接点部は、帯電捕集部09の底部に設けられ、一方、ケーシング02の開口部内の底部には、各接点部に対応する位置に接点ばね016が開口02aから突出するように設けられており、帯電捕集部09が装着された際に、接点ばね016が接点部を付勢するようになっている。なお、各接点ばね016には、図示しない高圧印加手段から高電圧が給電されるため、接点ばね016の取付け部まで完全にモールドされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した空気清浄装置01では、帯電捕集部09の着脱を容易にし且つ脱落し難いものとするために、上述したような固定用板ばね014を用いている。かかる板ばね014は、例えば、図15に示すような形状をしている。すなわち、略中央部に円弧状の凹部である受け面014aを有し、一端の係止部014bを係止した状態で他端の締結孔014cでねじ止めされる。
【0007】
従って、取付け作業に手間がかかるという問題がある。また、締結孔014cが、開放されたケーシング011の開口部に向くように形成されているので、両側で異なる固定用板ばねを用いなければならないとう問題があり、部品点数の増大を招来していた。また、ねじ止めの際に、固定用板ばね014が変形した状態で固定されないようにしなければならないので、さらに手間がかかり、逆に、変形された状態で固定されてしまうと、固定ばねとしての働きをしない場合がある。さらに、ねじ止めされた端部近傍には、長期間の使用によりストレスが蓄積し易いので、耐久性不良という問題も招来する。
【0008】
また、製造コスト低減のために、同形状に打ち抜いた部材を逆方向に曲げ加工することにより、両側用の二種類の固定用板ばねを製造した場合、一方の表面にはバリが出てしまうという問題がある。この場合、帯電捕集部09の係止突起011を傷つけてしまい、脱落し易いものとなってしまう虞がある。
【0009】
本発明はこのような事情に鑑み、取付けが容易で、製造コストの低下を図ることができ、耐久性の面でも良好な固定ばね及びその取付構造並びにこれらを用いた空気清浄装置を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決する本発明の第1の態様は、中央部に円柱棒状体を受ける略円弧状の凹部となる受け部を有すると共に当該受け部と対向する部材との間に前記円柱棒状体を着脱可能に保持する固定ばねであって、前記受け部の両側に一体的に延設される腕部と、該腕部の先端に設けられて前記受け部の受け面側に屈曲する係止部とを具備して前記受け部を中心とした対称形状を有し、前記腕部を前記受け部の受け面側とは反対方向に弾性変形させた状態で前記腕部の裏面を支持すると共に前記係止部のそれぞれを被係止部に係合することにより組み付けられることを特徴とする固定ばねにある。
【0011】
かかる第1の態様では、締結作業を行うことなく容易に組み付けることができ、且つ脱落の虞がない。
【0012】
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記腕部の少なくとも幅方向一方側には当該腕部の幅を狭くする切欠き部を有することを特徴とする固定ばねにある。
【0013】
かかる第2の態様では、切欠き部の幅方向端部を支える側壁を設けることにより、円柱棒状体が受け部に確実に載置される。
【0014】
本発明の第3の態様は、第1又は2の態様において、前記腕部は、前記受け部の受け面側とは反対方向に湾曲していることを特徴とする固定ばねにある。
【0015】
かかる第3の態様では、固定ばねが確実に組み付けられ、且つ受け部の弾性変形も確実となる。
【0016】
本発明の第4の態様は、中央部に円柱棒状体を受ける略円弧状の凹部となる受け部を有すると共に当該受け部と対向する部材との間に前記円柱棒状体を着脱可能に保持する固定ばねの取付構造であって、前記固定ばねは、前記受け部の両側に一体的に延設される腕部と、該腕部の先端に設けられて前記受け部の受け面側に屈曲する係止部とを具備して前記受け部を中心とした対称形状を有し、該固定ばねを保持する保持部は、前記腕部の裏面側に当接する当接部と、前記係止部の表面側に当接して当該係止部と係合する端部支持部と、前記腕部及び前記係止部の少なくとも一方の幅方向端部に当接して幅方向への移動を規制する幅方向移動規制部とを具備し、前記固定ばねは、前記腕部が前記受け部の受け面側とは反対方向に弾性変形された状態で保持されていることを特徴とする固定ばねの取付構造にある。
【0017】
かかる第4の態様では、固定ばねを締結作業等することなく確実に且つ簡便に組み付けることができる。
【0018】
本発明の第5の態様は、第4の態様において、前記受け部の少なくとも幅方向一方側が開放された開放部となり、該開放部側に前記円柱棒状体が延びていることを特徴とする固定ばねの取付構造にある。
【0019】
かかる第5の態様では、受け部は開放部側に延びた円柱棒状体を支持する。
【0020】
本発明の第6の態様は、第4の又は5の態様において、前記腕部の少なくとも幅方向一方側には当該腕部の幅を狭くする切欠き部を有し、前記幅方向移動規制部が前記切欠き部に位置することを特徴とする固定ばねの取付構造にある。
【0021】
かかる第6の態様では、幅方向移動規制部の外側面と受け部の幅方向端部との間に隙間が低減され、円柱棒状体を確実に保持できる。
【0022】
本発明の第7の態様は、第6の態様において、前記切欠き部に位置する幅方向移動規制部の前記切欠き部とは反対側の面が、前記受け部の幅方向端部と面一となっていることを特徴とする固定ばねの取付構造にある。
【0023】
かかる第7の態様では、幅方向移動規制部の外側面と受け部の幅方向端部とが面一となり、円柱棒状体を確実に保持できる。
【0024】
本発明の第8の態様は、第4〜7の何れかの態様において、前記固定ばねは、空気中の粒子を集塵する捕集部を格納する空気清浄装置のケーシングに取付けられており、前記円柱棒状体は、前記帯電捕集部の側壁に設けられた係止突起であることを特徴とする固定ばねの取付構造にある。
【0025】
かかる第8の態様では、帯電捕集部は固定ばねにより確実に固定される。
【0026】
本発明の第9の態様は、空気中の粒子を捕集する捕集部と、前記捕集部を格納すると共に開口部を有するケーシングとを具備する空気清浄装置において、前記開口部内の側壁には、第1の係止溝及び第2の係止溝がそれぞれ設けられていると共に、前記捕集部の外側面には、前記第1の係止溝及び第2の係止溝とそれぞれ係合する第1の係止突起及び第2の係止突起が設けられ、前記第1及び第2の係止溝の何れかには、中央部に円柱棒状体を受ける略円弧状の凹部となる受け部を有すると共に当該受け部と対向する部材との間に前記円柱棒状体を着脱可能に保持する固定ばねが取付けられ、該固定ばねは、前記受け部の両側に一体的に延設される腕部と、該腕部の先端に設けられて前記受け部の受け面側に屈曲する係止部とを具備して前記受け部を中心とした対称形状を有することを特徴とする空気清浄装置にある。
【0027】
かかる第9の態様では、両側の固定ばねを共通部品化し、且つ組み付け作業を簡便にすることができる。
【0028】
本発明の第10の態様は、第9の態様において、前記固定ばねを保持する前記第1及び第2の係止溝の何れかは、前記腕部の裏面側に当接する当接部と、前記係止部の表面側に当接して当該係止部と係合する端部支持部と、前記腕部及び前記係合部の少なくとも一方の幅方向端部に当接して幅方向への移動を規制する幅方向移動規制部とを具備し、前記固定ばねは、前記腕部が前記受け部の受け面側とは反対方向に弾性変形された状態で保持されていることを特徴とする空気清浄装置にある。
【0029】
かかる第10の態様は、固定ばねは締結作業等することなく組み付けることができ、脱落等の虞もない。
【0030】
【発明の実施の形態】
本発明を一実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0031】
図1は一実施形態の空気清浄装置の分解斜視図、図2はその横断面図、図3は装置本体の正面図、図4はそのA−A線矢視断面図である。
【0032】
これらの図面に示すように、空気清浄装置1は、全体として略かまぼこ状の形状を有し、前面に開口部を有する装置本体10と、装置本体10に着脱自在に装着されるカートリッジタイプの帯電捕集部30と、装置本体10の開口部を開閉する横断面が略円弧状の蓋体50とを具備する。
【0033】
装置本体10の全体形状を画成する全体としてかまぼこ形状のケーシング11は、前面に開口部12を有する。また、ケーシング11の開口部12の内方に図示しない駆動モータを含むファン13(本実施形態では、クロスフローファンを使用)が設けられ、ケーシング11の図中上部には吐出口14が形成されている。さらに、開口部12内には、後述する帯電捕集部30のアイオナイザ及びコレクタに電圧を供給するための三つの接点ばね15が設けられており、ケーシング11内にはこれら接点ばね15に接続される図示しない電圧印加手段が内蔵されている。
【0034】
また、ケーシング11の開口部12内の幅方向(図3で左右方向)両側壁には、帯電捕集部30を装着保持するための第1の係止溝16及び第2の係止溝17が設けられ、第2の係止溝17内には、装着された帯電捕集部30を保持するための固定ばね18が設けられている。さらに、開口部12の図中下部の幅方向両側には、蓋体50を装着するための装着溝19が設けられている。装着溝19の図中下部には蓋体50を回転自在に支持する支持バー20が設けられており、装着溝19内の幅方向外側の側壁には、二本の係止突条21が設けられている。また、開口部12の図中上部の幅方向両側、第2の係止溝17の外側には、蓋体50を係合保持するための係止孔22が設けられている。
【0035】
ここで、固定ばね18及びその取付構造を図5〜図8を参照しながら詳細に説明する。図5は本実施形態の固定ばね18の斜視図、図6はその取付け状態を示す要部斜視図、図7はその要部断面図、図8は取付け途中の状態を示す断面図である。
【0036】
これらの図面に示すように、固定ばね18は、長手方向略中心に略円弧状の凹部である受け部18aを有し、その凹部となる面が受け面となる。受け部18aの長手方向両側には腕部18bが延設され、腕部18bの先端部領域は受け部18aとは反対側に湾曲し、さらに、端部には受け部18aの受け面側に屈曲した係止部18cが設けられている。また、腕部18bの係止部側及び係止部18cの幅方向一端部には切欠き部18dが設けられ、幅狭となっている。
【0037】
一方、固定ばね18の取付け部となる第2の係止溝17内には、固定ばね18の両端部を係止するための第1及び第2の係止孔71及び72が設けられている。そして、第1及び第2の係止孔71及び72に係止部18cを挿入し、第1及び第2の係止孔71及び72の相対向する縁部の一方の表面側で腕部18bの裏面側を支持すると共に他方の裏面側に係止部18cを係止することにより、固定ばね18を固定するようになっている。すなわち、まず、図8に示すように、第1の係止孔71に一方の係止部18cを挿入して縁部71aの裏側に係止部18cを係合させる。次いで、第2の係止孔72に他方の係止部18cを挿入し、弾性変形させながら他方の係止部18cを縁部72aに係合させる。これにより、第1の係止孔71の縁部71aに対向する縁部71bと、第2の係止孔72の縁部72aに対向する縁部72bとがそれぞれ腕部18bの裏面に当接し、固定ばね18は固定される。
【0038】
また、この状態で、腕部18b及び係止部18cの幅方向両端は、第1及び第2の係止孔71及び72を画成する側壁に当接して位置決めされるが、幅方向一方側の側壁71c及び72cは、固定ばね18の切欠き部18d内に位置する。従って、側壁71の固定ばね18との当接側とは反対側の面が受け部18aの幅方向端面と面一となっている。さらに、第2の係止溝17の受け部18aに対向する位置には、受け部18aとの間で後述する第2の係止突起33を保持するための保持部73が突設されている。
【0039】
一方、帯電捕集部30は、全体として略かまぼこ形状をなしてケーシング11の開口部12内にファン13を囲むように装着できる形状を有する。詳細は省略するが、湾曲した前面には吸込口31を有し、その内方には、順次、プレフィルタ、帯電部であるアイオナイザ、及び捕集部であるコレクタが内蔵され、さらに、裏面側にはオゾン分解タイプの脱臭フィルタが取り付けられている。従って、吸込口31から含塵空気等を送り込むと、塵埃が除去された清浄空気が裏面側から吐出するようになっている。また、図示は省略するが、帯電捕集部30の外周面には、上述したアイオナイザ及びコレクタと、装置本体10の電極15との接続を図るための接点部が設けられている。さらに、帯電捕集部30の両側壁には、ケーシング11の開口部12内に装着するための第1の係止突起32及び第2の係止突起33が突設されている。
【0040】
ここで、アイオナイザ及びコレクタは、放電電極部材、対向電極部材及び高圧電極部材の組み合わせにより形成し、対向電極部材は体積固有抵抗値が10Ωcm以下の導電性樹脂材料で形成し、高圧電極部材は体積固有抵抗値が1010〜1013Ωcmの半導電性樹脂材料で形成するのが好ましい。この場合、アイオナイザは、放電電極部材と対向電極部材との組み合わせにより構成され、コレクタは、対向電極部材と高圧電極部材との組み合わせにより構成される。また、好適には、各放電電極部材、対向電極部材及び高圧電極部材は、それぞれの材料で、複数の略円弧状の櫛歯を有する形状に一体成形したものとし、これらを組み合わせることによりアイオナイザ及びコレクタを構成するようにするのが好ましい。
【0041】
ここで、各対向電極部材及び高圧電極部材は、お互いが平行平板状であって、それぞれが平行且つ等間隔に交互に並ぶことが必要である。電気式集塵方式の場合は、対向電極部材と高圧電極部材は、集塵効率を確保するために電界の強度を均一に(気流の上流位置と下流位置での電極間距離を均一に)するために平行・等間隔であることが必要であり、また、通気抵抗の関係から本発明のようなクロスフローファンを用いた場合には、略円弧状の各電極板は、ファン13の軸方向に対し直交するように配置すると都合がいい。これにより、各電極板間の空気流量を同じ程度にし、通気抵抗を少なくすると共に、各電極板の集塵性能を有効に使うことができる。
【0042】
このように構成したアイオナイザ及びコレクタでは、アイオナイザにより荷電された粒子の中に導電性粉塵が混在していても、高圧電極部材の電荷の移動が半導電性樹脂材料の抵抗で制限されるため、集塵部の高圧電極部材と対向電極部材との間でのスパーク発生が防止できる。
【0043】
このような帯電捕集部30を装置本体10への取付ける場合には、図2に示すように、まず、帯電捕集部30の側壁の第1の係止突起32を第1の係止溝16の突起受け部16aまでに挿入し、突起受け部16aを中心として帯電捕集部30を回動する。これにより、第2の係止突起33が第2の係止溝17内に挿入され、固定ばね18を弾性変形させながら受け部18aと保持部73との間に固定保持される。また、これにより、帯電捕集部30の接点部が接点ばね15に当接して接点ばね15を押し込み、装着後は、接点ばね15が弾性変形した状態で接点部35に付勢された状態となる。
【0044】
一方、蓋体50は、ケーシング11に対して着脱自在であり且つ開口部12を開閉するもので、全面に帯電捕集部30の吸込口31と対向する吸込口51が形成されている。蓋体50の図中下部の幅方向両側には、ケーシング11の支持バー20を回転自在に把持する把持部52が設けられている。また、把持部52の近傍上側には、ケーシング11の装着溝19に挿入される薄板状のステー部53が突設されており、ステー部53の先端部外側には装着溝19内の係止突条21と係合可能な円柱状の係止凸部54が設けられている。また、ステー部53の外側には、係止凸部54と係止突条21との係止状態を解除するために当該ステー部53を厚さ方向に弾性変形させる際に指置きの指標となる指置き部55が設けられている。
【0045】
また、蓋体50の図中上部の裏面側には、ケーシング11を貫通する係止孔22に挿入されて係合する係止つめ56が突設されている。従って、蓋体50の着脱及び開閉する場合には、把持部52に支持バー20を挿入した状態で蓋体50を回動すると、把持部52は支持バー20を回動自在に把持し、脱離できなくなる。この状態で、蓋体50を閉める方向に回動すると、ステー部53の係止凸部54が一本目の突条21に当接する。ここでステー部53を内側に弾性変形させて係止凸部54を一本目の係止突条21を乗り越えさせると、係止凸部54は、二本の係止突条21の間に位置決めされ、この状態は保持される。また、この状態からステー部53を内側に弾性変形させながら蓋体50を閉方向に回動すると、係止凸部54は二本目の係止突条21を乗り越え、位置決め保持状態が解除される。
【0046】
ここで、二本の係止突条21のそれぞれの外側面は、高さが外側ほど低い傾斜面21aとなっており、内側は垂直面21bとなっている。また、係止凸部54は、蓋体50の回動に伴って円弧状の軌跡を移動するので、円筒形状となっている。従って、係止凸部54が係止突条21間に入る方向への移動の場合には、円筒形状の係止凸部54が傾斜面21aを容易に乗り越え可能であり、ステー部53を必ずしも弾性変形させる必要はない。一方、係止凸部54が係止突条21間から抜け出す方向への移動は垂直面21bにより規制され、ステー部53を弾性変形することなしに位置決め保持状態を解除することはできず、この状態は確実に保持される。また、係止凸部54が二本の係止突条21を乗り越えた後は、蓋体50が完全に閉じる状態まで自由に回動可能であり、係止つめ56を係止孔22(図3参照)に挿入し、蓋体50の開閉端部、好適には両側の押圧部57又はこの近傍を押すことにより、蓋体50が湾曲方向に沿って僅かに弾性変形し、係止つめ56が係止孔22と係合する。
【0047】
以上説明した本実施形態の空気清浄装置は、略かまぼこ形状のケーシング11内のデッドスペースを最大限に減少させてコンパクト化を図ると共に含塵空気等の吸込面積を最大限にでき且つ気流ロスを減少させることができるという効果を奏する。
【0048】
また、特に、固定ばね18及び固定ばね18の取付構造に以下のような特長がある。
【0049】
まず、固定ばね18を、例えば、図5に示すような構造とすることにより、帯電捕集部50の両側の固定ばね18は180°回転させるだけで共通部品として使用することができるので、コストの低減となり、また、表面にバリがでることもなくなる。
【0050】
また、固定ばね18の取り付けは、上述したように締結作業等を行うことがないので簡便であり、且つ脱落の虞のないものである。しかも、取り付け時の変形等の心配もないので、脱落事故等の虞もない。また、固定ばね18の両端部は係合されているだけで固定端ではなく自由端であるので、繰り返しの弾性変形による耐久性も優れている。
【0051】
さらに、固定ばね18の幅方向一端部に切欠き18dを設けて受け部18aと切欠き部18dに位置する側壁とを面一になるようにしたので、帯電捕集部50とケーシング11の開口部12との間に多少の寸法誤差があっても、第2の係止突起33が確実に固定ばね18の受け部18a上に確実に載置される。
【0052】
以上説明した実施形態の空気清浄装置1は、例えば、図9(a)に示すように、ロッカ111の上面111aの空きスペースに安定設置でき、又は図9(b)に示すように、脚1aを装着して起こし置きが可能であり、スペースの有効利用が可能となる。この場合、高めのロッカの上面に配置しても、安定性を確保できると共に、室内空気の流通を妨げることなく清浄空気を広い範囲に拡散させることができる。
【0053】
また、図10(a)に示すように、脚1aを有する空気清浄装置1を床上に起こして置くこともでき、図10(b)に示すように幅方向一端部にフランジ1bを取り付けて縦置きもでき、図10(c)に示すように前面だけのフランジ1cを取り付けることにより室内のコーナ部に設置することもでき、また、図10(d)に示すようにタンス112の脇などの狭所に設置することができる。さらに、図11(a)に示すように、例えば、窓113の上などに横向きに壁掛け設置することができ、図11(b)に示すように、窓113の脇に縦に壁掛け設置できる。なお、図11(a)のように横向き設置する場合には、天地逆にも設置可能である。
【0054】
本実施形態の空気清浄装置は、上述した何れの設置態様においても、蓋体50の開閉動作及び帯電捕集部30の着脱作業は、上述したように行うことができ、固定ばね18は何れの態様においても帯電捕集部30を確実に保持する。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の固定ばね及び固定ばねの取付構造によると、取付作業を大幅に低減できると共に製造コストの低減を図ることができ、しかも耐久性に優れたものとなり、空気清浄装置の帯電捕集部の固定用に好適なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の空気清浄装置の分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態の空気清浄装置の横断面図である。
【図3】本発明の一実施形態の装置本体の正面図である。
【図4】本発明の一実施形態の装置本体のA−A線矢視断面図である。
【図5】本発明の一実施形態の固定ばねの斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態の固定ばねの取り付け状態を示す要部斜視図である。
【図7】本発明の一実施形態の固定ばねの取り付け状態を示す要部断面図である。
【図8】本発明の一実施形態の固定ばねの取り付け途中の状態を示す要部断面図である。
【図9】本発明の一実施形態の空気清浄装置の使用状態を説明する斜視図である。
【図10】本発明の一実施形態の空気清浄装置の使用状態を説明する斜視図である。
【図11】本発明の一実施形態の空気清浄装置の使用状態を説明する斜視図である。
【図12】従来技術に係る空気清浄装置の正面図である。
【図13】従来技術に係る空気清浄装置の分解斜視図である。
【図14】従来技術に係る空気清浄装置の帯電捕集部の保持状態を示す断面図である。
【図15】従来技術に係る固定ばねの斜視図である。
【符号の説明】
1 空気清浄装置
10 装置本体
11 ケーシング
12 開口部
13 ファン
14 吐出口
15 電極
16 第1の係止溝
17 第2の係止溝
18 固定ばね
18a 受け部
18b 腕部
18c 係止部
18d 切欠き部
19 装着溝
20 支持バー
21 係止突条
22 係止孔
30 帯電捕集部
31 吸込口
32 第1の係止突起
33 第2の係止突起
50 蓋体
51 吸込口
52 把持部
53 ステー部
54 係止凸部

Claims (10)

  1. 中央部に円柱棒状体を受ける略円弧状の凹部となる受け部を有すると共に当該受け部と対向する部材との間に前記円柱棒状体を着脱可能に保持する固定ばねであって、前記受け部の両側に一体的に延設される腕部と、該腕部の先端に設けられて前記受け部の受け面側に屈曲する係止部とを具備して前記受け部を中心とした対称形状を有し、前記腕部を前記受け部の受け面側とは反対方向に弾性変形させた状態で前記腕部の裏面を支持すると共に前記係止部のそれぞれを被係止部に係合することにより組み付けられることを特徴とする固定ばね。
  2. 請求項1において、前記腕部の少なくとも幅方向一方側には当該腕部の幅を狭くする切欠き部を有することを特徴とする固定ばね。
  3. 請求項1又は2において、前記腕部は、前記受け部の受け面側とは反対方向に湾曲していることを特徴とする固定ばね。
  4. 中央部に円柱棒状体を受ける略円弧状の凹部となる受け部を有すると共に当該受け部と対向する部材との間に前記円柱棒状体を着脱可能に保持する固定ばねの取付構造であって、前記固定ばねは、前記受け部の両側に一体的に延設される腕部と、該腕部の先端に設けられて前記受け部の受け面側に屈曲する係止部とを具備して前記受け部を中心とした対称形状を有し、該固定ばねを保持する保持部は、前記腕部の裏面側に当接する当接部と、前記係止部の表面側に当接して当該係止部と係合する端部支持部と、前記腕部及び前記係止部の少なくとも一方の幅方向端部に当接して幅方向への移動を規制する幅方向移動規制部とを具備し、前記固定ばねは、前記腕部が前記受け部の受け面側とは反対方向に弾性変形された状態で保持されていることを特徴とする固定ばねの取付構造。
  5. 請求項4において、前記受け部の少なくとも幅方向一方側が開放された開放部となり、該開放部側に前記円柱棒状体が延びていることを特徴とする固定ばねの取付構造。
  6. 請求項4又は5において、前記腕部の少なくとも幅方向一方側には当該腕部の幅を狭くする切欠き部を有し、前記幅方向移動規制部が前記切欠き部に位置することを特徴とする固定ばねの取付構造。
  7. 請求項6において、前記切欠き部に位置する幅方向移動規制部の前記切欠き部とは反対側の面が、前記受け部の幅方向端部と面一となっていることを特徴とする固定ばねの取付構造。
  8. 請求項4〜7の何れかにおいて、前記固定ばねは、空気中の粒子を集塵する捕集部を格納する空気清浄装置のケーシングに取付けられており、前記円柱棒状体は、前記帯電捕集部の側壁に設けられた係止突起であることを特徴とする固定ばねの取付構造。
  9. 空気中の粒子を捕集する捕集部と、前記捕集部を格納すると共に開口部を有するケーシングとを具備する空気清浄装置において、
    前記開口部内の側壁には、第1の係止溝及び第2の係止溝がそれぞれ設けられていると共に、前記捕集部の外側面には、前記第1の係止溝及び第2の係止溝とそれぞれ係合する第1の係止突起及び第2の係止突起が設けられ、前記第1及び第2の係止溝の何れかには、中央部に円柱棒状体を受ける略円弧状の凹部となる受け部を有すると共に当該受け部と対向する部材との間に前記円柱棒状体を着脱可能に保持する固定ばねが取付けられ、該固定ばねは、前記受け部の両側に一体的に延設される腕部と、該腕部の先端に設けられて前記受け部の受け面側に屈曲する係止部とを具備して前記受け部を中心とした対称形状を有することを特徴とする空気清浄装置。
  10. 請求項9において、前記固定ばねを保持する前記第1及び第2の係止溝の何れかは、前記腕部の裏面側に当接する当接部と、前記係止部の表面側に当接して当該係止部と係合する端部支持部と、前記腕部及び前記係合部の少なくとも一方の幅方向端部に当接して幅方向への移動を規制する幅方向移動規制部とを具備し、前記固定ばねは、前記腕部が前記受け部の受け面側とは反対方向に弾性変形された状態で保持されていることを特徴とする空気清浄装置。
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