JP2013007552A - 空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】放電ユニットを備える空気清浄機100。放電ユニット200は、電位差のある正負2つの電極であるイオン化線及び電極板を有し、前記電極間で放電させる。放電ユニット200は、放電部200aと、接点部である第1接点端子及び第2接点端子とを有する。放電部200aは、空気の流路500に配置され、上記電極を保持する。接点部は、上記電極を高電圧電源に接続する。接点部は、上記流路500の外に配置される。
【選択図】図12
Description
本発明の一実施形態に係る空気調和機は、空気清浄機100である。空気清浄機100は、本体100aと当該本体100aを覆う複数のケーシング部材から構成されている。本体100aには、後述する放電ユニット200、フィルタ部310、加湿部320、シロッコファン350、及びストリーマ放電ユニット340等が収納されている。
図1は、当該空気清浄機100の正面斜視における外観正面斜視図である。空気清浄機100の正面は、ケーシング部材の1つである合成樹脂製の前パネル102に覆われている。正面の下方には、前パネル102に覆われていない部分があり、当該部分に下吸込口113が設けられている。図2は、空気清浄機100の側面視における外観側面視図である。図2において、空気清浄機100の側面の一部は、ケーシング部材の1つである合成樹脂製の側方吸込口形成部材103により覆われている。側方吸込口形成部材103には、空気を取り込む第1側方吸込口111が縦方向に延びるように形成されている。つまり、第1側方吸込口111は、縦の寸法の方が、横の寸法よりも大きい。また、図示されていないが、空気清浄機100の反対側の側面の一部も同様に側方吸込口形成部材103により覆われている。側方吸込口形成部材103には、第1側方吸込口111に対向する位置に第2側方吸込口112が縦方向に延びるように形成されている。第2側方吸込口112の縦横の寸法は、第1側方吸込口111の寸法と同じである。以下、第1側方吸込口111及び第2側方吸込口112を指す場合は、側方吸込口110とし、側方吸込口110及び下吸込口113の全てを指す場合は、単に吸込口とする。
図3は、空気清浄機100における塵埃の除去および分解の概念を説明するための概念図である。図3において、シロッコファン350によって吸込口から吹出口114に至る空気の流れ501が発生する。吸込口から吸込まれた室内空気は、フィルタ部310で塵埃や臭い成分などが取り除かれ、シロッコファン350から清浄な空気が吹き出される。
(2−1)放電ユニット
図4は、空気清浄機100から前パネル102等のケーシング部材の一部を取り外した分解図である。この図に示されているように、放電ユニット200は、横よりも縦が長い筒状の形状をしており、第1側方吸込口111及び第2側方吸込口112の近傍に1つずつ、それぞれの側方吸込口110に沿って立てた状態で、着脱可能に設置されている。放電ユニット200の縦横それぞれの寸法は、側方吸込口110の縦横それぞれの寸法よりも大きく、放電ユニット200は側方吸込口形成部材103と、その間になるべく隙間ができないように接しているので、側方吸込口110から吸い込まれる空気は、全て放電ユニット200を通るように構成されている。放電ユニット200は、吸い込まれた空気の中に浮遊している比較的小さな塵埃を帯電させる。
図5〜図8を参照しながら、第1放電ユニット201について説明する。なお、以下、上とは、第1放電ユニット201が空気清浄機100に装着された状態での上であり、下とは、装着された状態での下である。
ケーシング第1部211及びケーシング第2部212のうち放電部200aを覆う部位の上に位置する部位は、把持部200bと呼ばれる。把持部200bにおいては、ケーシング第1部211及びケーシング第2部212は、格子状になっておらず、ケーシング第1部211は、手で掴みやすいように少し凹んでいる。即ち、ケーシング第1部211は、把持部200bにおいて、その半円形状をした横断面の半径が、上記放電部200aを覆う部位よりも小さくなっている。把持部200bは、側方吸込口形成部材103の外側から観た場合、側方吸込口形成部材103の後方に重なって位置しており、第1側方吸込口111から流入する空気に直接あたらない。このため、把持部200bには、塵埃が付着しにくく、汚れにくくなっている。したがって、利用者は、把持部200bを掴むことにより手を汚さずに第1放電ユニット201を着脱できるようになっている。
次に、図6を参照しながらイオン化線231及び電極板232からなる電極と高電圧電源を有する回路との接点について説明する。
第2放電ユニット202は、次の点を除いては、第1放電ユニット201と同じ構成を有している。すなわち、ケーシング第1部211とケーシング第2部212とは、第2放電ユニット202では、第1放電ユニット201とは反対側(ケーシング第1部211の右側及びケーシング第2部212の左側)でヒンジ213により繋がれている。また、第1接点部材214及び第2接点部材215がついている位置も第1放電ユニット201とは、反対側(ケーシング第1部211の縦方向の中心線よりも左側、ケーシング第2部212の縦方向の中心線よりも右側)よりである。第1接点端子233は第1接点部材本体214aの右側に突出している。第1接点部材214及び第2接点部材215のフランジ部216a、216bもそれぞれ第1接点部材本体214aの左側及び第2接点部材本体215aの右側に設けられている。
再び図4に戻ると、空気清浄機100の本体の正面の上部には、接点ユニット301が配置されている。図9は、上を覆うカバーを外した状態の接点ユニット301の正面斜視図である。接点ユニット301には、放電ユニット200を高電圧電源に接続する回路を構成するハーネスが収納されている。接点ユニット301の前面には、縦スリット302が当該前面の左右両側に2つずつ計4つ設けられている。放電ユニット200は、第1接点端子233及び第2接点端子234が、接点ユニット301の前面に設けられた各縦スリット302に挿入され、取り付けられる。当該縦スリット302内には、クリップ状のハーネス端子303が設けられている。第1接点端子233及び第2接点端子234が縦スリット302に挿入されると、当該ハーネス端子303に挟まれるようになっている。これにより、放電ユニット200の電極、即ちイオン化線231及び電極板232が高電圧電源を含む回路と接続される。
図11は、放電ユニット200が空気清浄機100に装着された状態における空気清浄機100の接点ユニット301が設置されている部位における横断面の前方部分の図である。第1接点端子233及び第2接点端子234が、接点ユニット301の前面に設けられた縦スリット302に挿入され、放電ユニット200が接点ユニット301に取り付けられた状態では、縦スリット302と放電ユニット200の第1接点端子233或いは第2接点端子234との間の隙間は、図11に示すとおり放電ユニット200のフランジ216により覆われる。これにより、第1接点端子233及び第2接点端子234は、縦スリット302の中にほぼシールされ、汚れが付きにくくなる。
空気清浄機100の他の構成要素を以下に説明する。
図3に示されているように、フィルタ部310は、プレフィルタ311とHEPA(High Efficiency Particulate Air Filter)フィルタ312と脱臭エレメント313とで構成されている。まず、プレフィルタ311によって大きな塵埃が取り除かれる。次に、HEPAフィルタ312によってさらに微細な塵埃が取り除かれる。さらに、HEPAフィルタ312を通過した空気は、活性炭などを含む脱臭エレメント313によってホルムアルデヒドや臭い成分などが分解され、或いは吸着される。
シロッコファン350から吹き出される空気のうちの一部が、図3に示す支流502としてストリーマ放電ユニット(図4及び図9において接点ユニット301に装着されている340)に送られる。この支流502がストリーマ放電ユニット340を通過するときに、ストリーマ放電によって活性種が供給される。活性種の供給された支流502は、複数の分流となって放出口331からプレフィルタ311の前に吹き出される。
加湿部320は、加湿ロータ321や水トレイ322などを備えている。脱臭エレメント313を通過した空気は、加湿部320の加湿ロータ321を通過する。加湿ロータ321を空気が通過する際に、加湿ロータ321から空気中に水分が放出される。放出されることによって減少する水分を補うため、加湿ロータ321は、水トレイ322から水の供給を受ける。水トレイ322には、鉛直通風路部材330に設けられた上記放出口331の1つから活性種を含む空気が導入される。
図3を参照しながら、空気清浄機100による空気清浄作用について説明する。第1側方吸込口111及び第2側方吸込口112から吸い込まれた空気は、放電ユニット200に到達する。そこで、放電ユニット200のケーシング第1部211の外側に設けられたプレフィルタにより比較的大きなホコリや塵が空気中から除去される。次に、空気は放電ユニット200の放電部を通過する。その際、空気に含まれる塵埃等がプラス電荷に帯電する。そして、空気は、フィルタ部310に到達する。他方、下吸込口113から吸い込まれた空気は、フィルタ部310に到達する。
(4−1)
上記実施形態では、放電ユニット200の第1接点端子233及び第2接点端子234は、接点ユニット301の前面に設けられた縦スリット302に挿入されており、空気の流路500の外に位置している。したがって、放電ユニット200の接点が汚れにくい構成を備えた空気清浄機100を提供することができている。
上記実施形態では、第1接点端子233及び第2接点端子234が接点ユニット301の縦スリット302に挿入され、放電ユニット200が装着された状態では、縦スリット302と第1接点端子233或いは第2接点端子234との間の隙間は、フランジ216により覆われている。また、フランジ216は、第1接点端子233及び第2接点端子234と一体化されている。これにより、吸い込まれた空気がなるべく接点に触れないようにできている。
上記実施形態では、フランジ216が前パネル102の内側に設けられた突起部102aにより押圧されている。これにより、吸い込まれた空気が接点になるべく触れないようにできている。
上記実施形態では、放電ユニット200は、手で掴みやすいように少し凹んだ把持部200bを有する。把持部200bは、側方吸込口110から流入する空気に直接あたらない位置にあり、塵埃が付着しにくく、汚れにくくなっている。これにより、把持部200bを持つことにより放電ユニットを手で掴むことができ、放電ユニットを取り扱い易くなっている。
上記実施形態では、放電部を覆うケーシング第2部212には、底に水抜き穴218が形成されている。これにより、放電ユニット200内に水がたまりにくくなっている。
(5−1)変形例1A
上記実施形態では、空気調和機は、空気清浄機100であった。しかし、他の実施形態においては、空気調和機は、ルームエアコン、業務用エアコン等、どのような空気調和機でもよい。
上記実施形態では、放電ユニット200は、電気集塵機能を発揮するものであった。しかし、他の実施形態においては、他の機能を発揮するものでも良い。例えば、放電ユニット200は、ストリーマ放電ユニット340のようにストリーマ放電を発生させ、強酸化物である活性種を生成するものでもよい。また、マイナスイオンを生成するものでもよい。
100a 本体
102 前パネル
200 放電ユニット
200a 放電部
200b 把持部
210 ケーシング
211 ケーシング第1部
212 ケーシング第2部
216 フランジ(フランジ部)
218 水抜き穴
231 イオン化線(電極)
232 電極板(電極)
233 第1接点端子(接点部)
234 第2接点端子(接点部)
301 接点ユニット(本体側接点)
302 縦スリット(挿入孔)
500 空気の流路
Claims (6)
- 電位差のある正負2つの電極(231,232)を有し、前記電極(231,232)間で放電させる放電ユニット(200)、
を備え、
前記放電ユニット(200)は、
空気の流路(500)に配置され、前記電極(231,232)を保持する放電部(200a)と、
前記電極(231,232)を電源に接続する接点部(233,234)と、
を有し、
前記接点部(233,234)が、前記流路(500)の外に配置された、
空気調和機(100)。 - 前記電極(231,232)を電源に接続するために前記接点部(233,234)が挿入される挿入孔を有する本体側接点と、
前記接点部(233,234)が前記挿入孔に挿入された状態において前記接点部(233,234)と前記挿入孔との間の隙間を覆うフランジ部(216)と、
をさらに備えた、
請求項1に記載の空気調和機(100)。 - 前記接点部(233,234)と前記フランジ部(216)とが、一体化された、
請求項2に記載の空気調和機(100)。 - 前記放電ユニット(200)を収納する本体(100a)と、
前記本体(100a)の正面を覆う板状の前パネル(102)と、
をさらに備え、
前記前パネル(102)は、前記フランジ部(216)を押圧する、
請求項2又は3に記載の空気調和機(100)。 - 前記放電ユニット(200)は、前記放電部(200a)と前記接点部(233,234)との間に、前記放電ユニット(200)を手で掴むための把持部(200b)をさらに有する、
請求項1〜4のいずれかに記載の空気調和機(100)。 - 前記放電ユニット(200)は、前記放電部(200a)を覆うケーシング(210)をさらに有し、
前記ケーシング(210)には、水抜き穴(218)が形成された、
請求項1〜5のいずれかに記載の空気調和機(100)。
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