JP2015017739A - 空気清浄ユニット - Google Patents

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Toshio Tanaka
利夫 田中
竜司 秋山
Ryuji Akiyama
竜司 秋山
茂木 完治
Kanji Mogi
完治 茂木
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Abstract

【課題】線状電極にバネ部材を設けることに起因して集塵性能が低下してしまうことを防止する。【解決手段】荷電部(40)は、線状の線状電極(41)と、線状電極(41)に対向する荷電用電極(42)と、線状電極(41)の端部に連結されるバネ部材(44)とを有し、ケーシング(31)の第1内壁部(38)側に設けられ、線状電極(41)の一端がバネ部材(44)を介して固定される第1固定部(46)と、収容部(55)側に設けられ、線状電極(41)の他端が固定される第2固定部(47)とを備えている。【選択図】図14

Description

本発明は、荷電部で荷電した塵埃を集塵部で電気的に捕集する空気清浄ユニットに係り、特に荷電部の線状電極の配置構造に係るものである。
従来より、空気を浄化する空気清浄ユニットが知られている。例えば特許文献1に開示された空気清浄ユニットは、空気中の塵埃を帯電させる荷電部と、荷電部で帯電した塵埃を電気的に捕捉する集塵部とを備えている。
具体的に、荷電部は、線状の線状電極(イオン化線)と、該線状電極に対向する板状の電極(荷電用電極)とを備えている。電源から両者の電極に電位差が付与されると、線状電極と荷電用電極の間に塵埃を捕集するための電界が形成される。空気が線状電極と荷電用電極の間を流れると、空気中の塵埃がプラス又はマイナスに帯電する。帯電した塵埃は、荷電部の下流側の集塵部によって電気的に捕集される。この結果、この空気が浄化される。
特開2008−023364号公報
ところで、荷電部の線状電極は、ケーシング内の空気流路に跨がるように両端が所定部位に固定される。この線状電極は、撓んだり伸びたりしないように、適正な張力を付与することが好ましい。このため、線状電極の端部にバネ部材を設けることで、線状電極の張力を最適に調節することがある。
一方、このように線状電極の端部にバネ部材を連結する構造では、バネ部材の近傍において有効な電界を形成できない。つまり、荷電部では、バネ部材の近傍が実質的には塵埃の帯電に寄与しない領域となる。このため、単純にバネ部材を空気流路内に配置すると、バネ部材の近傍を通過した空気中の塵埃がほとんど荷電されないまま、下流側へ流れてしまうことがある。この場合、荷電されなかった塵埃は、塵埃部によって電気的に捕集されず、塵埃部を通過してしまう。この結果、塵埃を含んだ空気が室内等へ供給されてしまい、空気清浄ユニットの集塵性能が低下してしまうという問題が生じる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、線状電極にバネ部材を設けることに起因して集塵性能が低下してしまうことを防止することである。
第1の発明は、対向する第1と第2の内壁部(38,39)を有し、空気が流れる空気流路(P1)を内部に形成するケーシング(31)と、上記空気流路(P1)に配置され、該空気流路(P1)の空気中の塵埃を帯電させる荷電部(40)と、上記荷電部(40)と隣接するように上記第2内壁部(39)寄りに配置され、所定の機能部品(50)を収容する収容部(55)と、帯電した塵埃を捕集する集塵部(60)とを備えた空気清浄ユニットを対象とし、上記荷電部(40)は、線状の線状電極(41)と、上記線状電極(41)に対向する荷電用電極(42)と、該線状電極(41)の端部に連結されるバネ部材(44)とを有し、上記ケーシング(31)の第1内壁部(38)側に設けられ、上記線状電極(41)の一端が上記バネ部材(44)を介して固定される第1固定部(46)と、上記収容部(55)側に設けられ、上記線状電極(41)の他端が固定される第2固定部(47)とを備えていることを特徴とする。
第1の発明では、ケーシング(31)内の空気流路(P1)に荷電部(40)が配置され、第2内壁部(39)寄りに荷電部(40)と隣接して収容部(55)が配置される。つまり、荷電部(40)と収容部(55)とは空気流れと直交する同一平面上に位置する。この結果、例えば荷電部(40)及び収容部(55)を空気流れ方向に配列する構成と比較して、空気清浄ユニット(30)の薄型化が図れる。
一方、このように荷電部(40)及び収容部(55)を同一平面上に配置すると、ケーシング(31)の空気流路(P1)では、空気流れと直交する平面において空気の流量にムラが生じる。具体的に、本発明では、第1内壁部(38)と収容部(55)の間に主な空気流路が形成される。収容部(55)における空気流路に面する側面は、第2内壁部(39)よりもケーシング(31)の中央部に近い位置にある。このため、第1内壁部(38)と収容部(55)との間の空気流路(P1)では、ケーシング(31)の中央部に近い収容部(55)側の空気の流量の方が、該ケーシング(31)の中央部に遠い第1内壁部(38)側の空気の流量よりも相対的に大きくなり易い。
そこで、本発明では、比較的空気の流量が少ない第1内壁部(38)側に線状電極(41)のバネ部材(44)を配置している。具体的に、本発明では、第1内壁部(38)側に第1固定部(46)が設けられ、この第1固定部(46)に線状電極(41)の一端がバネ部材(44)を介して固定される。バネ部材(44)の近傍では、塵埃を捕集するための所望の電界を形成できない。しかし、バネ部材(44)の近傍の空気の流量は、比較的少ないため、帯電せずにバネ部材(44)の近傍を通過してしまう塵埃の量も少なくなる。一方、本発明では、収容部(55)側に第2固定部(47)が設けられ、この第2固定部(47)に線状電極(41)の他端が固定される。このため、線状電極(41)の他端部では、収容部(55)の側面に亘って所望の電界を形成できる。収容部(55)の側面の近傍では、上述したように空気の流量が比較的多くなる。しかし、この領域では、所望の電界を形成できるため、これらの空気中の塵埃を確実に荷電させることができる。
このように、本発明では、空気流路(P1)に荷電部(40)と他の機能部品(50)の収容部(55)とを同一平面上に配置することで、空気の流量の分布ムラを形成し、流量の少ない側にバネ部材(44)を配置している。この結果、帯電せずにバネ部材(44)の近傍を通過してしまう塵埃の量を減らすことができる。
第2の発明は、第1の発明において、上記線状電極(41)の一端には、第1取付端子(43)を介して、上記第1固定部(46)に固定される上記バネ部材(44)が取り付けられ、上記線状電極(41)の他端には、上記第2固定部(47)に固定される第2取付端子(49)が取り付けられることを特徴とする。
第2の発明では、線状電極(41)の一端が、第1取付端子(43)及びバネ部材(44)を介して第1固定部(46)に固定される一方、線状電極(41)の他端が第2取付端子(49)を介して第2固定部(47)に固定される。このため、線状電極(41)では、その一端側における第1取付端子(43)及びバネ部材(44)の近傍において、塵埃を捕集するための電界が形成できなくなる。しかし、第1取付端子(43)及びバネ部材(44)の空気の流量は、上述したように比較的少ないため、帯電せずに第1取付端子(43)及びバネ部材(44)の近傍を通過してしまう塵埃の量は少なくなる。
第3の発明は、第2の発明において、上記線状電極(41)の一端と上記第1固定部(46)までの距離L1が、上記線状電極(41)の他端と上記第2固定部(47)までの距離L2よりも大きいことを特徴とする。
第3の発明では、線状電極(41)の一端と第1固定部(46)までの距離L1が、線状電極(41)の他端と上記第2固定部(47)までの距離L2よりも大きい。このため、線状電極(41)の一端と第1固定部(46)までの間では、塵埃の捕集に寄与しない領域が比較的大きくなる。しかし、線状電極(41)の一端と第1固定部(46)との間では、空気の流量が比較的少ないため、線状電極(41)の一端と第1固定部(46)との間を帯電せずに通過する空気の流量は少なくなる。
第4の発明は、第1乃至第3のいずれか1つの発明において、上記機能部品(50)は、収容部(55)の内部の空気中へ活性種を生成する放電部(50)で構成され、上記収容部(55)で生成された活性種を上記空気流路(P1)へ供給する供給部(36)を備えていることを特徴とする。
第4の発明では、収容部(55)の内部に機能部品としての放電部(50)が配置される。放電部(50)で放電が行われると、空気中へ活性種が生成される。この活性種は、供給部(36)によってケーシング(31)内の空気流路(P1)へ供給される。この結果、空気流路(P1)を流れる空気中の臭気成分や有害成分が活性種によって分解される。
第5の発明は、第1乃至第4のいずれか1つの発明において、上記バネ部材(44)を上流側から覆う遮蔽板(48)を備えていることを特徴とする。
第5の発明では、バネ部材(44)が上流側から遮蔽板(48)で覆われるため、バネ部材(44)の近傍を流れる空気の流量が更に少なくなる。この結果、帯電せずにバネ部材(44)の近傍を通過してしまう塵埃の量を更に減らすことができる。
第1の発明では、荷電部(40)と、所定の機能部品(50)が収容される収容部(55)とを同一平面上に配置しているため、空気清浄ユニット(30)を空気流れ方向に薄型化できる。また、ケーシング(31)の空気流路(P1)において、第1内壁部(38)と収容部(55)との間に空気の流量のムラを形成できる。そして、第1の発明では、空気の流量が比較的少ない第1内壁部(38)側にバネ部材(44)を設けている。このため、帯電せずにバネ部材(4)を通過してしまう塵埃の量を減らすことができ、集塵性能の低下を抑制できる。また、線状電極(41)に所望の張力を付与することができ、線状電極(41)の撓みや伸びを防止できる。
第2の発明では、空気の流量が比較的少ない第1内壁部(38)側に第1取付端子(43)及びバネ部材(44)を設けている。このため、帯電せずに第1取付端子(43)及びバネ部材(44)を通過してしまう塵埃の量を減らすことができ、集塵性能の低下を抑制できる。
第3の発明では、空気の流量が比較的少ない第1内壁部(38)側において、線状電極(41)と第1固定部(46)までの距離L1を比較的長くしている。このため、線状電極(41)と第1固定部(46)との間を帯電せずに通過してしまう塵埃の量を減らすことができ、集塵性能の低下を抑制できる。
第4の発明では、放電部(50)で発生した活性種を空気流路(P1)へ供給している。このため、空気流路(P1)の空気中の有害成分や臭気成分、更には空気中に含まれる菌を活性種により分解でき、空気浄化効率を向上できる。また、放電部(50)や収容部(55)は、荷電部(40)と同一平面上に配置されるため、空気清浄ユニットの薄型化を図ることができる。
第5の発明では、バネ部材(44)の上流部を覆う遮蔽板(48)を設けたため、バネ部材(44)の近傍を通過する空気の流量を低減でき、集塵性能の低下を更に抑制できる。
図1は、実施形態に係る空気調和装置の室内ユニットの概略構成を示す縦断面図である。 図2は、空気清浄ユニットの外観を示す斜視図である。 図3は、空気清浄ユニットの下面図である。 図4は、空気清浄ユニットの内部構造を示す概略の縦断面図であり、図2のX−X断面に相当するものである。 図5は、ストリーマ放電部の近傍を拡大した平面図である。 図6は、ストリーマ放電部の概略の構成図である。 図7は、空気清浄ユニットの内部構造(集塵部の構造)を示す斜視図である。 図8は、集塵部を上流側から視た平面図である。 図9は、集塵部を下流側から視た平面図である。 図10は、集塵ユニットの分解斜視図である。 図11は、集塵電極の一部を拡大した分解斜視図である。 図12は、集塵ユニットの高圧電極の基台部の一部を上流側から視た平面図である。 図13は、集塵ユニットの集塵電極の基台部の一部の横断面図である。 図14は、集塵ユニットの内部構造を示す概略の縦断面図であり、図2のY−Y断面に相当するものである。 図15は、イオン化線の一端部の取付構造を表した概略の構成図であり、図15(A)はイオン化線の一端部の取付構造を上側から見た図であり、図15(B)はイオン化線の一端部の取付構造の縦断面図である。 図16は、イオン化線の他端部の取付構造を表した概略の構成図であり、図16(A)はイオン化線の他端部の取付構造を上側から見た図であり、図16(B)はイオン化線の他端部の取付構造の縦断面図である。 図17は、変形例に係る空気清浄ユニットの図4に相当する図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
本発明の実施形態は、室内の冷房や暖房を行う空気調和装置(10)である。図1に示すように、空気調和装置(10)は、室内ユニット(11)と室外ユニット(図示省略)とを有している。室内ユニット(11)は、室内の天井に設置される、いわゆる天井埋込型に構成される。室内ユニット(11)は、例えば天井に吊り下げられる天井吊下型であってもよいし、室内の壁に設置される壁掛型であってもよい。
〈室内ユニットの構成〉
図1に示すように、室内ユニット(11)は、天井の内部に埋め込まれる室内ケーシング(12)を備えている。室内ケーシング(12)は、下側が開放された箱状のケーシング本体(13)と、該ケーシング本体(13)の下側の開口部に取り付けられる化粧パネル(14)とを有している。
化粧パネル(14)は、上下に扁平な矩形の板状に形成されており、室内空間に面している。化粧パネル(14)の中央部には、1つの矩形状の吸込口(14a)が形成されている。この吸込口(14a)には、吸込グリル(15)が嵌め込まれている。吸込グリル(15)は、その中央部に複数の吸込孔を有する格子板状に形成されている。化粧パネル(14)には、吸込口(14a)を囲むように4つの吹出口(14b)が形成される。各吹出口(14b)は、吸込口(14a)の4つの側辺に沿って延びる縦長の矩形状に形成されている。各吹出口(14b)の内部には、吹出空気の風向を調節する風向調節板(14c)(フラップ)が設けられる。
ケーシング本体(13)の内部には、ベルマウス(16)と、室内ファン(17)と、室内熱交換器(18)と、ドレンパン(19)とが収容されている。ベルマウス(16)は、吸込グリル(15)の上方に配置されている。吸込グリル(15)とベルマウス(16)の間には、空気清浄部(20)が収容される収容空間(S)が形成される。空気清浄部(20)は、プレフィルタ(21)、空気清浄ユニット(30)、及び脱臭分解部(22)によって構成される(詳細は後述する)。
室内ファン(17)は、ベルマウス(16)の上方に配置され、ターボファンで構成される。室内ファン(17)は、ベルマウス(16)の中央部から吸い込んだ空気を径方向外方へ搬送する。室内熱交換器(18)は、室内ファン(17)を囲むように配置される。室内熱交換器(18)では、その内部を流れる冷媒と、室内ファン(17)が搬送した空気とが熱交換する。ドレンパン(19)は、室内熱交換器(18)の下方に配置される。ドレンパン(19)の内部には、室内熱交換器(18)の近傍で発生した結露水が回収される。
室内ユニット(11)では、吸込グリル(15)に吸い込まれた空気が、空気清浄部(20)、ベルマウス(16)、及び室内熱交換器(18)を順に通過する。室内熱交換器(18)で冷却又は加熱された空気は、各吹出口(14b)から室内空間へ供給される。
〈空気清浄部の全体構成〉
図1に示すように、空気清浄部(20)は、室内ユニット(11)の収容空間(S)に配置される。収容空間(S)では、上流側から下流側に向かって順に、プレフィルタ(21)、空気清浄ユニット(30)、及び脱臭分解部(22)が配置される。
プレフィルタ(21)は、吸込口(14a)から吸い込まれた空気中の比較的大きな塵埃を物理的に捕集する。
空気清浄ユニット(30)は、イオン化部(40)(荷電部)と、ストリーマ放電部(50)(放電部)と、集塵部(60)とを有している。イオン化部(40)は、例えばコロナ放電を行うことにより、空気中の塵埃や菌を正又は負の電荷に帯電させる。ストリーマ放電部(50)は、ストリーマ放電を行うことにより、空気を浄化するための活性種(ラジカル、イオン、高速電子、オゾン等)を生成する。集塵部(60)は、イオン化部(40)で帯電した塵埃や菌を電気的に捕集する。空気清浄ユニット(30)の詳細な構成は後述する。
脱臭分解部(22)は、空気中の臭気成分や有害成分を吸着して除去する触媒フィルタで構成されている。具体的に、脱臭分解部(22)は、多数の通風孔を有する基材の表面に触媒や吸着剤等の機能性材料が担持されて構成されている。脱臭分解部(22)の基材は、例えばメッシュ状、ハニカム状、格子状に形成されている。脱臭分解部(22)の触媒としては、マンガン系や貴金属系の触媒が用いられる。また、脱臭分解部(22)の吸着剤としては、ゼオライトや活性炭等が用いられる。脱臭分解部(22)では、臭気成分や有害成分が吸着されて除去される。脱臭分解部(22)に吸着された臭気成分や有害成分は、ストリーマ放電部(50)で発生した活性種によって徐々に分解される。また、脱臭分解部(22)では、ストリーマ放電部(50)で発生した活性種も分解される。
〈空気清浄ユニットの構成〉
空気清浄ユニット(30)の構成について、図2〜図13を参照しながら詳細に説明する。
−ユニットケース、及びその周辺構造の構成−
図2〜図4に示すように、空気清浄ユニット(30)は、上下に扁平な直方体状のユニットケース(31)(ケーシング)を備えている。ユニットケース(31)は、下面パネル(31a)と、上面パネル(31b)と、4枚の側面パネル(31c,31d,31e,31f)とを有している。4枚の側面パネル(31c,31d,31e,31f)は、ユニットケース(31)の長手方向の両端側にそれぞれ形成される第1と第2の側面パネル(31c,31d)と、ユニットケース(31)の幅方向の両端側にそれぞれ形成される第3と第4の側面パネル(31e,31f)とで構成される。ユニットケース(31)は、下面パネル(31a)が吸込グリル(15)に対向し且つ上面パネル(31b)がベルマウス(16)に対向する状態で、収容空間(S)に設置されている。
図2及び図3に示すように、下面パネル(31a)には、複数(本実施形態の例では8つ)の主流入口(32)と、1つの副流入口(33)とが形成されている。また、図4に示すように、上面パネル(31b)には、流出口(34)が形成される。ユニットケース(31)では、主流入口(32)から流出口(34)に亘って空気が流れる主空気流路(P1)が形成される。また、副流入口(33)は、詳細は後述する副空気流路(P2)を介して主空気流路(P1)と連通している。
複数の主流入口(32)は、下面パネル(31a)のうち第1側面パネル(31c)寄りに形成され、副流入口(33)は、下面パネル(31a)のうち第2側面パネル(31d)寄りに形成される。各主流入口(32)は、第1側面パネル(31c)の近傍から副流入口(33)に亘って延びる縦長の開口で構成される。各主流入口(32)は、互いに平行となるように等間隔を置いてユニットケース(31)の幅方向に配列される。副流入口(33)は第2側面パネル(31d)に沿うようにユニットケース(31)の幅方向に延びている。副流入口(33)は、ユニットケース(31)の幅方向の中間部に位置している。
下面パネル(31a)では、副流入口(33)の全体の開口面積が、主流入口(32)の全体の開口面積(全ての主流入口(32)の開口面積を合計した面積)よりも極めて小さくなっている(図3を参照)。従って、空気清浄ユニット(30)に流入した空気のほとんどが主流入口(32)に流入し、残りの空気が副流入口(33)に流入する。
−イオン化部、及びその周辺構造の構成−
図2〜図4に示すように、主空気流路(P1)の上流部には、イオン化部(40)が配置される。イオン化部(40)は、複数のイオン化線(41)と、該イオン化線(41)に対向して配置される複数の荷電用電極(42)とを備えている。
イオン化線(41)は、各主流入口(32)に対応する位置に1本ずつ配置されている。イオン化線(41)は、導電性を有する金属材料(例えばタングステン線)であり、線状の線状電極を構成している。イオン化線(41)は、主流入口(32)の長手方向に真っ直ぐに延びている。イオン化線(41)は、主流入口(32)の長手方向の両端に亘るように張架されている。
荷電用電極(42)は、各主流入口(32)に対応する位置に配置されている。イオン化部(40)では、一対の荷電用電極(42)の間にイオン化線(41)が介在する。荷電用電極(42)は、導電性を有する金属材料で構成される。荷電用電極(42)は、主流入口(32)やイオン化線(41)の長手方向に真っ直ぐに伸びた板状に形成され、その板厚方向の端面がイオン化線(41)に対向している。
図4に示すように、空気清浄ユニット(30)は、イオン化線(41)及び荷電用電極(42)に電位差を付与するための荷電用電源部(45)を備えている。荷電用電源部(45)は、高圧電源で構成され、プラス側が各イオン化線(41)と接続し、マイナス側が各荷電用電極(42)と接続している。荷電用電源部(45)のマイナス側は接地されるため、各荷電用電極(42)は実質的にゼロ電位となる。荷電用電源部(45)のプラス側は、詳細は後述する第1固定部(46)及び第2固定部(47)(荷電用給電部材)を介してイオン化線(41)と電気的に接続される。
−ストリーマ放電部、及びその周辺構造の構成−
図2及び図3に示すように、副流入口(33)の奥側には、ストリーマ放電部(50)が収容される放電用流路(35)が形成されている。ストリーマ放電部(50)及び放電用流路(35)とは、空気流れと直交する同一の平面上に配置されている。
放電用流路(35)は、第2側面パネル(31d)に沿ってユニットケース(31)の幅方向に延びている。また、上述した主流入口(32)の内部には、2本のダクト(36)が配置されている。ダクト(36)は、ストリーマ放電部(50)で生成した活性種を主空気流路(P1)へ供給するための供給部を構成する。各ダクト(36)は、主流入口(32)の長手方向に真っ直ぐ延びており、隣接する2つの荷電用電極(42)の内部に保持されている。各ダクト(36)の内部流路(36a)は、各々の内部流路(36a)に対応する連通路(37)を介して放電用流路(35)と連通している。また、各ダクト(36)の下流側の面には、多数の円形状の空気流出孔(36b)が形成される。これらの空気流出孔(36b)は、ダクト(36)の長手方向に等間隔を置いて配列される。このように、空気清浄ユニット(30)では、副流入口(33)、連通路(37)、ダクト(36)の内部流路(36a)、及び空気流出孔(36b)が、副空気流路(P2)を構成している。
図5及び図6に示すように、ストリーマ放電部(50)は、棒状の3つの放電電極(51)と、これらの放電電極(51)に対向する1つの対向電極(52)と、各放電電極(51)を支持する支持部材(53)とを備えている。支持部材(53)は、1つの基板部(53a)と、該基板部(53a)に支持される3つの支持部(53b)とを備えている。基板部(53a)は、副流入口(33)の長手方向に沿って延びる板状に形成されている。3つの支持部(53b)は、基板部(53a)から上方(上面パネル(31b)側)に向かって突出している。各支持部(53b)は、基板部(53a)の長手方向に等間隔を置いて配列される。各支持部(53b)の突端には、棒状の放電電極(51)が支持されている。
放電電極(51)は、副流入口(33)の長手方向に沿って延びる棒状に形成される。放電電極(51)は、導電性の金属材料(例えばタングステン線)で構成される。対向電極(52)は、各放電電極(51)の両端部にそれぞれ対向するように、該放電電極(51)の長手方向に沿って延びる板状に形成される。対向電極(52)は、導電性の金属材料で構成される。
図6に示すように、空気清浄ユニット(30)は、放電電極(51)及び対向電極(52)に電位差を付与するための放電用電源部(54)を備えている。放電用電源部(54)は、高圧電源で構成され、マイナス側が対向電極(52)と接続し、プラス側が放電電極(51)と接続している。放電用電源部(54)のマイナス側は接地されるため、対向電極(52)は実質的にゼロ電位となる。なお、ストリーマ放電部(50)では、例えば対向電極(52)をプラス側に接続し、放電電極(51)を接地して放電を行うようにしてもよい。
−集塵部、及びその周辺構造の構成−
図7〜図9に示すように、本実施形態の集塵部(60)は、6つの集塵ユニット(70)が組み合わされて構成される。各集塵ユニット(70)は、4本の縦ステー(61)、1本の横ステー(62)と、1本の接地用ステー(63)とによって主空気流路(P1)に保持されている。各縦ステー(61)及び横ステー(62)は、集塵ユニット(70)の一方の電極(高圧電極(71))にプラスの電位を付与するための給電部材として機能する。また、接地用ステー(63)は、集塵ユニット(70)の他方の電極(集塵電極)を接地するための接地部材として機能する。縦ステー(61)及び横ステー(62)は、集塵部(60)の上流部に配置され、接地用ステー(63)は、集塵部(60)の下流部に配置される。
図7及び図8に示すように、4本の縦ステー(61)は、ユニットケース(31)の第3及び第4側面パネル(31e,31f)の間に支持されている。各縦ステー(61)は、ユニットケース(31)の幅方向に延びる棒状に形成され、互いに平行となるようにユニットケース(31)の長手方向に等間隔を置いて配置される。具体的に、これらの縦ステー(61)は、第1側面パネル(31c)に隣接する第1縦ステー(61a)と、第2側面パネル(31d)に隣接する第2縦ステー(61b)と、第1縦ステー(61a)と第2縦ステー(61b)の間に配列される第3及び第4縦ステー(61c,61d)とで構成される。各縦ステー(61)の長手方向の一端は、第1連結部材(64a)を介して第3側面パネル(31e)に連結している。各縦ステー(61)の長手方向の他端は、第2連結部材(64b)を介して第4側面パネル(31f)に連結している。これらの連結部材(64a,64b)は、絶縁性の樹脂材料で構成される。これにより、ユニットケース(31)と各縦ステー(61)とは、互いに電気的に絶縁状態となる。
横ステー(62)は、第1側面パネル(31c)及び第2側面パネル(31d)の各近傍に亘って、ユニットケース(31)の長手方向に延びる棒状に形成される。横ステー(62)は、各縦ステー(61)と直交するように、該各縦ステー(61)の下面における長手方向の中間部に固定される。これにより、横ステー(62)と各縦ステー(61)とが電気的に接続される。
図9に示すように、接地用ステー(63)は、集塵部(60)の下流端に配置され、第1側面パネル(31c)及び第2側面パネル(31d)に亘って、ユニットケース(31)の長手方向に延びている。接地用ステー(63)の長手方向の一端は、第1側面パネル(31c)の幅方向の中間部に固定される。接地用ステー(63)の長手方向の他端は、第2側面パネル(31d)の幅方向の中間部に固定される。つまり、接地用ステー(63)は、上述した横ステー(62)と空気流れ方向にオーバーラップしている。接地用ステー(63)は、接地状態となっている。
図4及び図10に示すように、各集塵ユニット(70)は、高圧電極(71)と集塵電極(81)と枠部材(90)とを備えている。集塵ユニット(70)では、高圧電極(71)と集塵電極(81)の一方が第1電極を構成し、他方が第2電極を構成する。また、枠部材(90)は、高圧電極(71)と集塵電極(81)との相対的な位置を決定するように、両者の電極(71,81)を支持する。
高圧電極(71)は、導電性の樹脂材料で構成される。より詳細には、高圧電極(71)は、体積抵抗率が10Ω・cm以上1013Ω・cm未満に設定され、いわゆる微導電性の樹脂材料で構成される。集塵電極(81)は、導電性の金属材料で構成される。より詳細には、集塵電極(81)は、薄板状のステンレスバネ鋼によって構成される。
枠部材(90)は、集塵電極(81)を囲む矩形状に形成されている。枠部材(90)は、互いに対向する板状の2つの樹脂枠部(91)と、互いに対向する板状の2つの金属枠部(100)とが組み合わされて構成される。樹脂枠部(91)は、絶縁性の樹脂材料で構成され、金属枠部(100)は、導電性の金属材料で構成される。
空気清浄ユニット(30)は、高圧電極(71)と集塵電極(81)とに電位差を付与するための集塵用電源部(65)を備えている(図4を参照)。集塵用電源部(65)は、高圧電源で構成される。集塵用電源部(65)のプラス側は、給電部材(縦ステー(61)及び横ステー(62))を介して高圧電極(71)と接続している。また、集塵用電源部(65)のマイナス側は、接地用ステー(63)及び金属枠部(100)を介して集塵電極(81)と接続している。集塵用電源部(65)のマイナス側は接地されるため、集塵電極(81)は実質的にゼロ電位となる。
−集塵ユニットの詳細な構成−
集塵ユニット(70)の詳細な構成について、図10から図14を参照しながら更に詳細に説明する。高圧電極(71)と集塵電極(81)とは、多数の通風孔(72,82)を有する格子構造の基台部(73,83)と、該基台部(73,83)から通風孔(72,82)の軸方向に突出する多数の突起部(74,84)とをそれぞれ有している。
高圧電極(71)の基台部(73)は、縦ステー(61)に沿って延びる3つの縦壁部(75)と、該縦壁部(75)に直交する多数の横壁部(76)とを有し、これらの壁部(75,76)が組み合わされて四角格子状に形成される(図12を参照)。高圧電極(71)の基台部(73)には、縦長の多数の通風孔(72)が形成される。これらの通風孔(72)は、横ステー(62)に沿った方向に延びる長穴によって構成される。
高圧電極(71)の各突起部(74)は、各横壁部(76)から空気の下流側(集塵電極(81)の基台部(83)側)に向かってそれぞれ突出した板状に形成される。高圧電極(71)では、各突起部(74)が横壁部(76)に沿うように所定の間隔で配列される。また、高圧電極(71)では、複数の突起部(74)が、該突起部(74)の板厚方向に沿って等間隔置きに配列される。高圧電極(71)の各突起部(74)は、集塵電極(81)の各通風孔(82)にそれぞれ挿通される(図13を参照)。
高圧電極(71)には、基台部(73)から上流側に突出する複数の上流側突起部(77)が形成されている。各上流側突起部(77)は、高圧電極(71)の突起部(74)及び横壁部(76)と概ね同じ厚みの板状に形成される。また、各上流側突起部(77)は、高圧電極(71)の各通風孔(72)の長辺部に沿うように延びており、高圧電極(71)の突起部(74)よりも幅広に形成される。
図10に示すように、高圧電極(71)の基台部(73)には、縦ステー(61)に隣接する一対の外側面にそれぞれ第1と第2の取付板(78,79)が設けられる。第1取付板(78)及び第2取付板(79)は、ビスを介して各縦ステー(61)に固定される。これにより、高圧電極(71)は、縦ステー(61)と電気的に接続される。第1取付板(78)は、高圧電極(71)の基台部(73)の外側面のうち集塵ユニット(70)の隅部に対応する位置に配置されている。第1取付板(78)は、上下に扁平な板状に形成されている。第1取付板(78)には、ビス穴(78a)が板厚方向に貫通して形成される。
第2取付板(79)は、高圧電極(71)の基台部(73)の外側面の長手方向の中間部に配置されている。第2取付板(79)は、上下に扁平且つ縦ステー(61)に沿って延びる長板状に形成されている。第2取付板(79)の長手方向の一端部寄りには、ビス穴(79a)が板厚方向に貫通して形成される。第2取付板(79)の長手方向の他端部寄りには、凸部(79b)が形成される。凸部(79b)は、第2取付板(79)の下流面から枠部材(90)に向かって突出している。凸部(79b)は、上下方向に延びる円柱状に形成される。
集塵電極(81)の基台部(83)は、縦ステー(61)に沿って延びる複数枚の縦板部(85)と、該縦板部(85)に直交する多数の横板部(86)とを有し、これらの板部(85,86)が格子状に組み合わされて構成される(図11を参照)。
複数の縦板部(85)は、横ステー(62)に沿う方向に等間隔を置いて配列される。図11に示すように、複数の縦板部(85)は、交互に配列される第1縦板部(85a)と第2縦板部(85b)とで構成される。第1縦板部(85a)の上下の高さは、第2縦板部(85b)の上下の高さよりも大きい。各縦板部(85)における空気の上流側の端部には、複数のスリット(87)が形成される。このスリット(87)は、縦板部(85)の長手方向に等間隔を置いて配列される。
複数の横板部(86)は、縦ステー(61)に沿う方向に等間隔を置いて配列される。図11に示すように、複数の横板部(86)の空気の下流側の端部には、複数のスリット(88)が形成される。横板部(86)のスリット(88)は、該横板部(86)の長手方向に等間隔を置いて配列される。横板部(86)の複数のスリット(88)は、交互に配列される第1スリット(88a)と第2スリット(88b)とで構成される。第1スリット(88a)の上下の高さは、第2スリット(88b)の上下の高さよりも大きい。
集塵電極(81)の基台部(83)では、横板部(86)の第1スリット(88a)に第1縦板部(85a)が差し込まれ、横板部(86)の第2スリット(88b)に第2縦板部(85b)が差し込まれる。換言すると、集塵電極(81)の基台部(83)では、第1縦板部(85a)のスリット(87)と、第2縦板部(85b)のスリット(87)とにそれぞれ横板部(86)が差し込まれる。これにより、集塵電極(81)では、四角格子構造の基台部(83)が構成される。つまり、集塵電極(81)の基台部(83)は、複数の金属板(縦板部(85)及び横板部(86))が格子状に組み合わされた金属格子部を構成する。
集塵電極(81)の各突起部(84)は、横板部(86)から空気の上流側(高圧電極(71)の基台部(73)側)に向かってそれぞれ突出した板状に形成される。集塵電極(81)では、各突起部(84)が横板部(86)に沿うように所定の間隔で配列される。また、集塵電極(81)では、複数の突起部(84)が、該突起部(84)の板厚方向に沿って等間隔置きに配列される。集塵電極(81)の各突起部(84)は、高圧電極(71)の各通風孔(72)にそれぞれ挿通される(例えば図12を参照)。
図12に示すように、集塵ユニット(70)の上流端では、高圧電極(71)の各上流側突起部(77)と集塵電極(81)の各突起部(84)とが対向する。これにより、高圧電極(71)の各上流側突起部(77)と集塵電極(81)の各突起部(84)との間には、空気中の塵埃や菌を捕集するための電界が形成される。また、集塵ユニット(70)の上流部では、高圧電極(71)の各通風孔(72)と、集塵電極(81)の各突起部(84)の外周面との間に空気中の塵埃や菌を捕集するための電界が形成される。更に、図13に示すように、集塵ユニット(70)の下流部では、集塵電極(81)の各通風孔(82)と、高圧電極(71)の各突起部(74)の外周面との間に空気中の塵埃や菌を捕集するための電界が形成される。
図10に示すように、枠部材(90)は、矩形状に形成され、集塵電極(81)の基台部(83)の周囲に配置されている。枠部材(90)は、互いに対向する一対の樹脂枠部(91)と、互いに対向する一対の金属枠部(100)とが互いに連結されて構成される。
一対の樹脂枠部(91)は、集塵電極(81)の基台部(83)のうち縦板部(85)に沿った外側面に隣接するように配置される。つまり、樹脂枠部(91)は、各電極(71,81)の各突起部(74,84)の板厚方向に伸びている。樹脂枠部(91)は、樹脂枠本体(92)と、一対の締結部(93)と、第1から第3までの取付部(94,95,96)と、一対の突出板部(97)とを有している。樹脂枠部(91)は、射出成型によって一体に成型される。
各樹脂枠本体(92)は、縦ステー(61)に沿って延びる略板状に形成され、集塵電極(81)の最も端の列の縦板部(85)にそれぞれ対向して配置される。締結部(93)は、樹脂枠本体(92)の長手方向の両端に一体に形成される。各締結部(93)には、該樹脂枠本体(92)の長手方向の外方に露出するようにネジ穴(93a)がそれぞれ形成される。
第1から第3までの取付部(94,95,96)は、樹脂枠本体(92)の外側面に一体に形成される。第1取付部(94)は、樹脂枠本体(92)の長手方向の一端部の近傍に位置している。第1取付部(94)は、空気の上流側に向かって開口するネジ穴(94a)を有する円柱状に形成される。第1取付部(94)のネジ穴(94a)は、高圧電極(71)の第1取付板(78)のビス穴(78a)と同軸となっている。第2取付部(95)は、樹脂枠本体(92)の長手方向の他端部寄りに位置している。第2取付部(95)は、空気の上流側に向かって開口するネジ穴(95a)を有する円柱状に形成される。第2取付部(95)のネジ穴(95a)は、高圧電極(71)の第2取付板(79)のビス穴(79a)と同軸となっている。
第3取付部(96)は、第1取付部(94)と第2取付部(95)の間のうち該第2取付部(95)寄りに位置している。第3取付部(96)は、空気の上流側に向かって開口する嵌合穴(96a)を有する円柱状に形成される。第3取付部(96)の嵌合穴(96a)は、円柱状の空間を構成しており、高圧電極(71)の第2取付板(79)の凸部(79b)と同軸となっている。第3取付部(96)の嵌合穴(96a)の内径は、凸部(79b)の外径と概ね等しくなっている。
樹脂枠部(91)と高圧電極(71)との取付状態では、第3取付部(96)の嵌合穴(96a)に高圧電極(71)の凸部(79b)が嵌合する。この結果、枠部材(90)に対する高圧電極(71)の相対的な位置が決定される。つまり、枠部材(90)の第3取付部(96)は、高圧電極(71)の位置決め部を構成する。この状態において、枠部材(90)の第1取付部(94)にビスを介して第1取付板(78)を固定する。同時に、枠部材(90)の第2取付部(95)にビスを介して第2取付板(79)を固定する。この結果、所望の位置に設定された高圧電極(71)が枠部材(90)に保持される。
図10及び図13に示すように、一対の突出板部(97)は、各樹脂枠本体(92)の内側面にそれぞれ形成されている。突出板部(97)は、樹脂枠本体(92)を挟んで第3取付部(96)の嵌合穴(96a)と反対側に位置している。突出板部(97)は、上下に延びる長板状に形成され、樹脂枠本体(92)から集塵電極(81)の基台部(83)に向かって内方へ突出している。
一方、集塵電極(81)の基台部(83)では、突出板部(97)に対応する位置に横板部(86)の突端部(86a)が突出する。具体的には、図13に示すように、集塵電極(81)の基台部(83)では、最も端の縦板部(85)から各横板部(86)の突端部(86a)が外方へ突出する。樹脂枠本体(92)の突出板部(97)は、これらの横板部(86)の所定の2枚の突端部(86a.86a)の間に嵌まり込むように位置及び形状が決定されている。つまり、集塵電極(81)の基台部(83)では、所定の2枚の突端部(86a,86a)の間に突出板部(97)が内嵌する凹部(89a)が構成されている。樹脂枠部(91)と集塵電極(81)との取付状態では、この凹部(89a)の内部に樹脂枠部(91)の突出板部(97)が嵌合する。この結果、枠部材(90)に対応する集塵電極(81)の相対的な位置が決定される。つまり、樹脂枠部(91)の突出板部(97)は、集塵電極(81)の位置決め部を構成する。
一対の金属枠部(100)は、集塵電極(81)の基台部(83)のうち横壁部(76)に沿った外側面に隣接するように配置される。一対の金属枠部(100)は、各樹脂枠部(91)の長手方向の端部に亘るように基台部(73)の横壁部(76)に沿って延びている。金属枠部(100)は、金属枠本体(101)と、金属枠本体(101)から内側に曲げられた曲げ部(102)とを有している。
金属枠本体(101)は、横ステー(62)に沿って延びる略板状に形成され、最も端の横板部(86)にそれぞれ対向して配置される。金属枠本体(101)の長手方向の両端部には、樹脂枠本体(92)の締結部(93)に対応する位置に締結穴(101a)がそれぞれ形成される。また、金属枠本体(101)には、長手方向の両端部寄りに一対の切起部(101b)が形成される。これらの切起部(101b)は、金属枠本体(101)にU字状(コ字状)の切れ目を形成した後、この切れ目の内部を枠部材(90)の外側に向かって折り返すことで形成されている。
空気清浄ユニット(30)では、一対の金属枠部(100)のうちの一方の金属枠部(100)の各切起部(101b)が、上述したユニットケース(31)の第3側面パネル(31e)また第4側面パネル(31f)にビスを介して固定される。また、空気清浄ユニット(30)では、他方の金属枠部(100)の各切起部(101b)が、上述した接地用ステー(63)にビスを介して固定される。これにより、一対の金属枠部(100)は接地状態となる。
金属枠部(100)の曲げ部(102)は、金属枠本体(101)における空気流れの下流側の端部に形成される。曲げ部(102)は、金属枠本体(101)の端部を枠部材(90)の内側へ折り返すことで形成される。曲げ部(102)は、金属枠本体(101)の長手方向の両端に亘って水平に延びている。曲げ部(102)は、集塵電極(81)の基板部(53a)と当接することで、該集塵電極(81)が空気の下流側へ移動するのを禁止する規制部として機能する。また、曲げ部(102)は、金属枠部(100)の板厚方向の曲げ強度を増大させる補強リブとして機能する。
−イオン化線の取付構造、及びその周辺構造の構成−
上述したイオン化部(40)のイオン化線(41)の取付構造、及びその周辺構造について図3、図14〜図16を参照しながら詳細に説明する。
上述したように、空気清浄ユニット(30)のユニットケース(31)には、第1側面パネル(31c)と第2側面パネル(31d)とが設けられる。図14に示すように、第1側面パネル(31c)の内側には、第1内壁部(38)が形成され、第2側面パネル(31d)の内側には、第2内壁部(39)が形成される。イオン化部(40)は、第1内壁部(38)寄りに配置されている。一方、機能部品であるストリーマ放電部(50)は、直方体状の箱形の収容部(55)の内部に収容されており、この収容部(55)が第2内壁部(39)寄りに配置されている。
収容部(55)は、縦仕切部(56)と横仕切部(57)とを有している。縦仕切部(56)は、イオン化部(40)と対向するように第2側面パネル(31d)と平行に配置される。横仕切部(57)は、集塵部(60)と対向するように下面パネル(31a)と平行に配置される。縦仕切部(56)の上端は下面パネル(31a)に連結し、縦仕切部(56)の下端は横仕切部(57)に連結する。横仕切部(57)の内側端部は、縦仕切部(56)に連結し、横仕切部(57)の外側端部は、第2側面パネル(31d)と連結する。ユニットケース(31)では、下面パネル(31a)、第2〜第4側面パネル(31d,31e,31f)、縦仕切部(56)、及び横仕切部(57)により、ストリーマ放電部(50)を収容する収容部(55)が構成される。
また、主空気流路(P1)は、収容部(55)の縦仕切部(56)に面する上流側流路(58)と、横仕切部(57)の下流側に形成される下流側流路(59)とで構成される。上流側流路(58)には、イオン化部(40)が配置され、下流側流路(59)には、集塵部(60)が配置される。上流側流路(58)は、下流側流路(59)と比べると、流路面積(空気流れと直交する通路断面積)が小さくなっている。
イオン化部(40)には、第1固定部(46)と第2固定部(47)とが設けられる。第1固定部(46)は第1内壁部(38)に支持され、第2固定部(47)は収容部(55)の縦仕切部(56)に支持される。複数のイオン化線(41)は、第1固定部(46)と第2固定部(47)とに亘って延びており、第1固定部(46)と第2固定部(47)との間に支持される。第1固定部(46)及び第2固定部(47)は、導電性の板状の金属板で構成されており、荷電用電源部(45)のプラス側に電気的に接続している。つまり、第1固定部(46)及び第2固定部(47)は、複数のイオン化線(41)に正の電位を付与するための荷電用給電部材を兼ねている。
第1固定部(46)は、第1内壁面(38)に沿ってイオン化線(41)の配列方向に延びている。第1固定部(46)の上面の内側寄り(上流側流路(58)寄り)には、上方に向かって突出する複数の第1突起部(46a)が形成されている。複数の第1突起部(46a)は、第1固定部(46)の長手方向に等間隔置きに配列される。複数の第1突起部(46a)は、複数のイオン化線(41)と同数であり、各イオン化線(41)の一端部に対応する位置に配置される。
第2固定部(47)は、収容部(55)の縦仕切部(56)に沿ってイオン化線(41)の配列方向に延びている。第2固定部(47)の上面の内側寄り(上流側流路(58)寄り)には、上方に向かって突出する複数の第2突起部(47a)が形成されている。複数の第2突起部(47a)は、第2固定部(47)の長手方向に等間隔置きに配列される。複数の第2突起部(47a)は、複数のイオン化線(41)と同数であり、各イオン化線(41)の他端部に対応する位置に配置される。
イオン化線(41)は、第1側面パネル(31c)と収容部(55)とに亘るように、主流入口(32)の奥側に配置される。図14〜図16に示すように、各イオン化線(41)の一端部(第1内壁部(38)側の端部)には、その内側から外側へ向かって順に、第1取付端子(43)とバネ部材(44)とがそれぞれ取り付けられる。各第1取付端子(43)には、円形の取付穴(43a)がそれぞれ形成される。各バネ部材(44)の一端部には、各第1取付端子(43)の取付穴(43a)に引っ掛かる円形の第1フック(44a)がそれぞれ形成される。また、各バネ部材(44)の他端部には、第1固定部(46)の各第1突起部(46a)に引っ掛かる円形の第2フック(44b)が形成される。このように第1突起部(46a)と第1取付端子(43)の間にバネ部材(44)が介設されることで、イオン化線(41)の一端側が第1固定部(46)に固定される。バネ部材(44)は、イオン化線(41)の長手方向に伸縮変形が可能な弾性部材で構成されている。このバネ部材(44)により、イオン化線(41)の長手方向の張力が適正に調節される。
一方、各イオン化線(41)の他端部には、第2取付端子(49)がそれぞれ取り付けられる。各第2取付端子(49)には、円形の取付穴(49a)がそれぞれ形成される。各第2取付端子(49)の取付穴(49a)には、各第2突起部(47a)が嵌まり込んでいる。これにより、イオン化線(41)の他端側が第2固定部(47)に固定される。つまり、イオン化線(41)の他端部は、バネ部材を介さずに第2固定部(47)に固定される。
以上のようにして、本実施形態では、イオン化線(41)の両端のうち、バネ部材(44)が取り付けられた一端部が第1内壁部(38)側に固定され、イオン化線(41)の他端が収容部(55)側に固定される。
図15及び図16に示すように、イオン化部(40)では、イオン化線(41)の一端と、第1固定部(46)のうちイオン化線(41)が固定される第1突起部(46a)までの距離L1が、イオン化線(41)の他端と、第2固定部(47)のうちイオン化線(41)が固定される第2突起部(47a)までの距離L2よりも大きくなっている。イオン化線(41)の一端には、第1取付端子(43)及びバネ部材(44)が設けられており、第1取付端子(43)及びバネ部材(44)の周囲には塵埃を捕集するための電界が実質的に形成されない。また、イオン化線(41)の他端には、第2取付端子(49)が設けられており、第2取付端子(49)の周囲には塵埃を捕集するための電界が実質的に形成されない。イオン化部(40)では、イオン化線(41)の一端側において実質的に電界が形成されない領域のイオン化線(41)の長手方向の距離(即ち、上記L1に相当)が、イオン化線の他端側において実質的に電界が形成されない領域のイオン化線(41)の長手方向の距離(即ち、上記L2に相当)よりも大きくなっている。
−空気を浄化する動作−
空気調和装置(10)の冷房運転や暖房運転時において空気を浄化する動作について説明する。図1に示す空気調和装置(10)の室内ファン(17)が運転されると、室内の空気が吸込口(14a)から収容空間(S)へ吸い込まれる。収容空間(S)では、まず、空気がプレフィルタ(21)を通過する。プレフィルタ(21)では、空気中の比較的大きな塵埃が捕捉される。プレフィルタ(21)を通過した空気は、空気清浄ユニット(30)に流入する。
空気清浄ユニット(30)では、荷電用電源部(45)からイオン化部(40)へ電位差が付与される。また、放電用電源部(54)からストリーマ放電部(50)へ電位差が付与される。また、集塵用電源部(65)から集塵部(60)へ電位差が付与される。
空気清浄ユニット(30)に流入した空気の多くは、主流入口(32)を通じてイオン化部(40)へ供給される。イオン化部(40)では、イオン化線(41)と荷電用電極(42)との間で放電(例えばコロナ放電)が行われ、イオン化線(41)と荷電用電極(42)の間に塵埃や菌を帯電させるための電界が形成される。この結果、イオン化線(41)から荷電用電極(42)に向かってプラスイオンが発生し、このプラスイオンが荷電用電極(42)に衝突する。この結果、イオン化線(41)と荷電用電極(42)の間を流れる空気中の塵埃や菌がプラスに帯電される。
また、空気清浄ユニット(30)に流入した空気の残りは、副流入口(33)を通じて放電用流路(35)へ送られる。放電用流路(35)のストリーマ放電部(50)では、放電電極(51)と対向電極(52)との間でストリーマ放電が行われ、この放電に伴い活性種が発生する。この活性種により、空気中の臭気成分や有害成分が分解・除去される。放電用流路(35)の空気は、残存する活性種とともに連通路(37)、ダクト(36)の内部流路(36a)を順に流れ、空気流出孔(36b)から集塵部(60)の上流側へ流出する。つまり、空気流出孔(36b)を流出した空気は、イオン化部(40)を通過した空気と合流する。この際、空気中に含まれる活性種は、イオン化部(40)を通過した空気の流れにより、集塵部(60)の上流側の全域に拡散する。
合流した空気は、集塵部(60)の各集塵ユニット(70)へ流入する。この空気は、まず、高圧電極(71)の各上流側突起部(77)と、集塵電極(81)の各突起部(84)の間を通過する。この結果、プラスに帯電した塵埃や菌が、集塵電極(81)の各突起部(84)の上流部の外周面に付着する。次いで、この空気は、高圧電極(71)の基台部(73)の各通風孔(72)と、集塵電極(81)の各突起部(84)の間を通過する。この結果、プラスに帯電した塵埃や菌が、集塵電極(81)の各突起部(84)の下流部の外周面に付着する。次いで、この空気は、集塵電極(81)の基台部(83)の各通風孔(82)と、高圧電極(71)の各突起部(74)の間を通過する。この結果、プラスに帯電した塵埃や菌が、集塵電極(81)の各通風孔(82)の内周面に付着する。このように、集塵ユニット(70)では、接地状態である集塵電極(81)の表面に塵埃や菌が捕捉される。また、集塵ユニット(70)には、ストリーマ放電部(50)で発生した活性種が供給される。このため、集塵電極(81)の表面に付着した菌が、この活性種により分解・除去される。
集塵部(60)を通過した空気は、脱臭分解部(22)を流れる。脱臭分解部(22)では、空気中の臭気成分や有害成分が触媒フィルタに吸着されて除去される。脱臭分解部(22)に吸着された臭気成分や有害成分は、空気中に含まれる活性種によって徐々に分解されていく。この結果、脱臭分解部(22)での臭気成分や有害成分の吸着能力が回復する。
脱臭分解部(22)を通過した空気は、上述したように、室内熱交換器(18)で冷却又は加熱された後、室内空間へ供給される。この結果、空気調和装置(10)では、室内の冷房や暖房とともに室内の空気の浄化が行われる。
〈イオン化部の帯電性能について〉
ところで、図14に示すように、イオン化部(40)及びストリーマ放電部(50)の収容部(55)を同一平面上に配置すると、上流側流路(58)では、空気の流量にムラが生じやすい。具体的には、収容部(55)の縦仕切部(56)は、例えば第1内壁部(38)と比べると、ケーシング(31)の内部に近くに位置している。このため、上流側流路(58)では、第1内壁部(38)の近傍を流れる空気の流量が、縦仕切部(56)の近傍を流れる空気の流量よりも相対的に小さくなり易い。そこで、本実施形態のイオン化部(40)では、空気中の塵埃の荷電に寄与しないバネ部材(44)を比較的流量の小さい第1内壁部(38)側に配置している。
より詳細には、イオン化線(41)に接続するバネ部材(44)の近傍では、空気中の塵埃を荷電させるための電界を実質的に形成できない。このため、空気の流量が比較的大きい位置にバネ部材(44)を配置すると、帯電せずにイオン化部(40)を通過してしまう空気の流量も多くなる。この結果、集塵部(60)で捕集できない塵埃の量も増えてしまい、集塵性能の低下を招いてしまう。これに対し、本実施形態では、空気の流量が比較的小さい第1内壁部(38)の近傍にバネ部材(44)を配置しているため、帯電せずにイオン化部(40)を通過してしまう塵埃の量を低減できる。
一方、収容部(55)の縦仕切部(56)の近傍は、空気の流量が比較的大きくなる。しかし、縦仕切部(56)に固定されるイオン化線(41)の他端部には、バネ部材(44)が設けられていない。従って、縦仕切部(56)の近傍では、所望とする電界を形成でき、空気中の塵埃を確実に帯電させることができる。
このように、本実施形態のイオン化部(40)では、空気の流量が比較的小さくなる第1内壁部(38)の近傍にイオン化線(41)のバネ部材(44)を配置する一方、空気の流量が比較的大きくなる縦仕切部(56)の近傍にはバネ部材(44)を設けていない。この結果、帯電せずにイオン化部(40)を通過してしまう塵埃の量を低減でき、安定した集塵性能を得ることができる。
−実施形態の効果−
上記実施形態では、イオン化部(40)と、ストリーマ放電部(50)が収容される収容部(55)とを同一平面上に配置しているため、空気清浄ユニット(30)を空気流れ方向に薄型化できる。また、主空気流路(P1)において、第1内壁部(38)と収容部(55)との間に空気の流量のムラを形成できる。そして、本実施形態では、空気の流量が比較的少ない第1内壁部(38)側にバネ部材(44)を設けている。このため、帯電せずにバネ部材(44)を通過してしまう塵埃の量を減らすことができ、集塵性能の低下を抑制できる。また、イオン化線(41)に所望の張力を付与することができ、イオン化線(41)の撓みや伸びを防止できる。
上記実施形態では、ストリーマ放電部(50)で生成した活性種を主空気流路(P1)へ供給している。このため、主空気流路(P1)の空気中の有害成分や臭気成分、更には空気中に含まれる菌を活性種により分解でき、空気浄化効率を向上できる。
〈実施形態の変形例〉
図17に示す変形例は、上述した実施形態の空気清浄ユニット(30)において、バネ部材(44)を上流側から覆う遮蔽板(48)を設けたものである。
具体的に、遮蔽板(48)は、ユニットケース(31)の幅方向に延びる矩形板状に形成され、下面パネル(31a)に固定される。遮蔽板(48)は、全ての主流入口(32)の第1側面パネル(31c)寄りの部位に亘るように、各主流入口(32)の配列方向に延びている。遮蔽板(48)は、各イオン化線(41)の一端部に固定される各第1取付端子(43)及び各バネ部材(44)を上流側から覆っている。
この変形例では、各バネ部材(44)の上流側に遮蔽板(48)が配置されることで、バネ部材(44)の近傍を流れる空気の流量が少なくなる。この結果、帯電されずにバネ部材(44)を通過してしまう塵埃の量を更に低減でき、集塵性能の向上を図ることができる。なお、この変形例の遮蔽板(48)は、ユニットケース(31)の外側に配置されるが、この遮蔽板(48)をユニットケース(31)の内部における各バネ部材(44)の上流側に配置してもよい。
また、変形例において、下面パネル(31a)の一部が各第1取付端子(43)及び各バネ部材(44)を上流側から覆うように主流入口(32)のサイズ及び位置を設定するようにしてもよい。
〈その他の実施形態〉
上記実施形態では、イオン化部(40)と同一平面上に配置される収容部(55)に、機能部品としてのストリーマ放電部(放電部(50))を配置している。しかし、例えば収容部(55)に他の機能部品(例えばイオン化部(40)、ストリーマ放電部、集塵部(60)等の電源や、制御部品)を配置してもよい。
また、上記実施形態では、イオン化線(41)の一端側を第1内壁部(38)に支持される第1固定部(46)に固定し、イオン化線(41)の他端側を収容部(55)に支持される第2固定部(47)に固定している。しかし、例えばイオン化線(41)の一端側を下面パネル(31a)のうち第1内壁部(38)の近傍の部位に固定してもよいし、イオン化線(41)の他端側を下面パネル(31a)のうち収容部(55)の近傍の部位に固定してもよい。
また、上記実施形態の空気清浄ユニット(30)は、室内の冷房や暖房を行う空気調和装置(10)に搭載されている。しかし、空気清浄ユニット(30)は、例えば室内を清浄する空気清浄機や、室内の加湿や除湿を行う調湿装置に搭載されてもよい。
以上のように、本発明は、荷電部及び集塵部を備えた空気清浄ユニットに関し有用である。
30 空気清浄ユニット
31 ユニットケース(ケーシング)
36 ダクト(供給部)
38 第1内壁部
39 第2内壁部
41 イオン化線(線状電極)
42 荷電用電極
44 バネ部材
46 第1固定部
47 第2固定部
50 ストリーマ放電部(放電部、機能部品)
55 収容部
P1 主空気流路(空気流路)

Claims (5)

  1. 対向する第1と第2の内壁部(38,39)を有し、空気が流れる空気流路(P1)を内部に形成するケーシング(31)と、上記空気流路(P1)に配置され、該空気流路(P1)の空気中の塵埃を帯電させる荷電部(40)と、上記荷電部(40)と隣接するように上記第2内壁部(39)寄りに配置され、所定の機能部品(50)を収容する収容部(55)と、帯電した塵埃を捕集する集塵部(60)とを備えた空気清浄ユニットであって、
    上記荷電部(40)は、線状の線状電極(41)と、上記線状電極(41)に対向する荷電用電極(42)と、該線状電極(41)の端部に連結されるバネ部材(44)とを有し、
    上記ケーシング(31)の第1内壁部(38)側に設けられ、上記線状電極(41)の一端が上記バネ部材(44)を介して固定される第1固定部(46)と、上記収容部(55)側に設けられ、上記線状電極(41)の他端が固定される第2固定部(47)とを備えている
    ことを特徴とする空気清浄ユニット。
  2. 請求項1において、
    上記線状電極(41)の一端には、第1取付端子(43)を介して、上記第1固定部(46)に固定される上記バネ部材(44)が取り付けられ、
    上記線状電極(41)の他端には、上記第2固定部(47)に固定される第2取付端子(49)が取り付けられる
    ことを特徴とする空気清浄ユニット。
  3. 請求項2において、
    上記線状電極(41)の一端と上記第1固定部(46)までの距離L1が、上記線状電極(41)の他端と上記第2固定部(47)までの距離L2よりも大きい
    ことを特徴とする空気清浄ユニット。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1つにおいて、
    上記機能部品(50)は、収容部(55)の内部の空気中へ活性種を生成する放電部(50)で構成され、
    上記収容部(55)で生成された活性種を上記空気流路(P1)へ供給する供給部(36)を備えている
    ことを特徴とする空気清浄ユニット。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1つにおいて、
    上記バネ部材(44)を上流側から覆う遮蔽板(48)を備えている
    ことを特徴とする空気清浄ユニット。
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