JP2015196107A - 集塵ユニット - Google Patents

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Toshio Tanaka
利夫 田中
竜司 秋山
Ryuji Akiyama
竜司 秋山
茂木 完治
Kanji Mogi
完治 茂木
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Abstract

【課題】枠部材の強度を確保しつつ、枠部材の製造コストを低減できる集塵ユニットを提供する。【解決手段】枠部材(90)には、基台部(83)の対向する一対の外側面に沿ってそれぞれ延び、第1電極(71)と第2電極(81)とが固定される2つの位置決め部(96,97)をそれぞれ有する絶縁性の樹脂材料からなる2つの樹脂枠部(91)と、2つの樹脂枠部(91)の長手方向の端部に亘るように基台部(83)の他の外側面に沿って延びる金属製の少なくとも1つの金属枠部(100)とが設けられる。【選択図】図10

Description

本発明は、空気中の塵埃を捕集する集塵ユニットに関し、特に集塵ユニットの一対の電極が保持される枠部材の構造に係るものである。
従来より、塵埃を電気的に捕集する集塵ユニットが知られている。例えば特許文献1には、格子構造の第1及び第2の電極を有する集塵ユニットが開示されている。この集塵ユニットの各電極は、多数の通風孔が形成された格子状の基台部と、該基台部から通風孔の軸方向に突出する突出部とを有している。第1電極の突出部は、第2電極の通風孔の内部に挿通され、第2電極の突出部は、第1電極の通風孔の内部に挿通される。
この集塵ユニットは、一対の電極の相対的な位置を決定するための枠部材が設けられる。枠部材は、矩形枠状に形成され、その内部に第1電極の基台部が嵌め込まれる。また、保持部材には、第2電極の基台部側に向かって突出する絶縁性の柱部材が設けられる。この柱部材には、第2電極の基台部が固定される。以上のように、集塵ユニットでは、第1電極と第2電極とが枠部材に固定されることで、これらの電極の相対的な位置が決定される。この結果、一対の電極の間に所望とする距離が確保され、集塵性能の安定化が図られる。
特開2010−119950号公報
上述した特許文献1に開示のような集塵ユニットにおいて、枠部材を樹脂成型した場合、枠部材の強度を十分に確保できず、枠部材が変形し易くなる。この結果、一対の電極の距離を所望とする距離に維持できず、集塵性能が低下してしまう虞がある。また、枠部材の強度を確保するために枠部材の肉厚を大きくする必要があり、枠部材の大型化を招いてしまう。加えて、枠部材の樹脂によって一体成型する場合、枠部材を成型するための金型が比較的大きくなってしまう。このため、金型の大型化に伴い、製造コストの増大を招いてしまう。
一方、このような課題を解決するために枠部材の全体を金属材料で構成することも考えられる。しかし、枠部材を金属材料で構成すると、2つの電極と枠部材とを固定する位置決め部の構造が複雑となってしまう。また、この構成では、2つの電極を互いに絶縁するための絶縁構造を別途設ける必要がある。従って、枠部材の製造コストの増大を招いてしまう。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、枠部材の強度を確保しつつ、枠部材の製造コストを低減できる集塵ユニットを提供することである。
第1の発明は、多数の通風孔(72)が形成される格子構造の基台部(73)を有する第1電極(71)と、多数の通風孔(82)が形成される格子構造の基台部(83)と、該基台部(83)から通風孔(82)の軸方向に突出し、上記第1電極(71)の通風孔(72)の内部に挿通される突起部(84)とを有する第2電極(81)と、上記第1電極(71)と第2電極(81)の少なくとも一方の基台部(83)を囲むように配置され、該第1電極(71)及び第2電極(81)の相対的な位置を決定するように該第1電極(71)及び第2電極(81)が固定される枠部材(90)とを備え、電源部(65)から上記第1電極(71)及び第2電極(81)に電位差が付与されることで、第1電極(71)と第2電極(81)との間に空気中の塵埃を捕集する電界を形成する集塵ユニットを対象とし、上記枠部材(90)は、上記基台部(83)の対向する一対の外側面に沿ってそれぞれ延び、上記第1電極(71)と第2電極(81)とが固定される2つの位置決め部(96,97)をそれぞれ有する絶縁性の樹脂材料からなる2つの樹脂枠部(91)と、上記2つの樹脂枠部(91)の長手方向の端部に亘るように上記基台部(83)の他の外側面に沿って延びる金属製の少なくとも1つの金属枠部(100)とを有していることを特徴とする。
第1の発明では、電源部(65)から2つの電極(71,81)に電位差が付与されることで、2つの電極(71,81)の間に空気中の塵埃を捕集するための電界が形成される。具体的には、第1電極(71)の基台部(73)の通風孔(72)には、第2電極(81)の突起部(84)が挿通されている。このため、第2電極(81)の突起部(84)の外周面と、第1電極(71)の通風孔(72)の内周面との間に電界が形成される。従って、空気が第1電極(71)の通風孔(72)を通過すると、この空気中の塵埃が一方の電極(71)の表面に誘引され、空気中の塵埃が除去される。
第1電極(71)と第2電極(81)とは、いずれも枠部材(90)に固定される。この結果、第1電極(71)と第2電極(81)の相対的な位置が所望の位置に保持される。ここで、本発明の枠部材(90)は、2つの樹脂枠部(91)と、少なくとも1つの金属枠部(100)とが組み合わされて構成される。2つの樹脂枠部(91)の間に金属枠部(100)が介設されることで、枠部材(90)の強度が向上する。
また、枠部材(90)では、2つの樹脂枠部(91)に各電極(71,81)の位置決め部(96,97)が設けられる。このため、樹脂枠部(91)では、位置決め部(96,97)を樹脂成形により容易に製造することができる。また、樹脂枠部(91)は、絶縁性の樹脂で構成されているため、2つの電極を互いに絶縁するための絶縁構造を別途設ける必要もない。
第2の発明は、第1の発明において、上記突起部(84)は、板状に形成され、上記樹脂枠部(91)は、上記突起部(84)の板厚方向に延びていることを特徴とする。
第2の発明では、第1電極(71)の通風孔(72)の内部に、第2電極(81)の板状の突起部(84)が挿通される。この結果、集塵ユニットでは、突起部(84)の板厚方向の端面と、この端面に対向する通風孔(72)の内面との間に、塵埃を捕集するための主な電界が形成される。従って、集塵ユニットでは、突起部(84)の板厚方向における第1電極(71)と第2電極(81)の距離を精度良く管理する必要がある。
本発明では、2つの樹脂枠部(91)が突起部(84)の板厚方向に沿って延び、これらの樹脂枠部(91)に位置決め部(96,97)が設けられる。つまり、樹脂枠部(91)の位置決め部(96,97)は、2つの電極(71,81)のうち突起部(84)の板厚方向の相対的な位置を決定するように機能する。この結果、集塵ユニットでは、突起部(84)の板厚方向における第1電極(71)と第2電極(81)の距離を所望の距離に設定でき、所望の集塵性能を得ることができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、上記金属枠部(100)には、上記第1電極(71)と第2電極(81)の一方が固定される固定部(102)が設けられている。
第3の発明では、第1電極(71)及び第2電極(81)の双方が樹脂枠部(91)の位置決め部(96,97)に固定されるとともに、これらの電極(71,81)の一方が金属枠部(100)の固定部(102)に固定される。
第4の発明は、第3の発明において、上記金属枠部(100)は、上記基台部(83)の外側面に対向する金属枠本体(101)と、該金属枠本体(101)の幅方向の端部と連続し、上記基台部(83)の軸方向の移動を規制するように上記金属枠本体(101)から内方へ屈曲した上記固定部(102)としての曲げ部(102)とを有していることを特徴とする。
第4の発明の金属枠部(100)では、金属枠本体(101)から内方へ屈曲した曲げ部(102)が固定部として形成される。この曲げ部(102)は、基台部(83)における通風孔(82)の軸方向の移動を規制する規制部(抜け止め)として機能する。この結果、枠部材(90)の内部に基台部(83)を保持でき、基台部(83)が枠部材(90)から外れてしまうことを防止できる。
また、金属枠部(100)の幅方向の端部に曲げ部(102)を形成することで、金属枠部(100)の板厚方向の曲げ強度が増大し、ひいては枠部材(90)の強度が増大する。つまり、曲げ部(102)は、基台部(83)の抜け止めの機能だけでなく、金属枠部(100)の補強リブとしても機能する。
第5の発明は、第4の発明において、上記基台部(83)の外側面には、上記金属枠部(100)の曲げ部(102)が嵌まる段差(89b)が形成されることを特徴とする。
第5の発明では、基台部(83)の外側面に形成された段差(89b)に、金属枠部(100)の曲げ部(102)が嵌まり込むことで、基台部(83)の移動が規制される。ここで、基台部(83)に段差を形成せずに、曲げ部(102)の内部に基台部(83)を保持しようとすると、基台部(83)と曲げ部(102)とが同一平面上に位置せず、集塵ユニットが基台部(83)の軸方向に大きくなる。これに対し、本発明では、基台部(83)の段差(89b)に曲げ部(102)を嵌め込むことで、基台部(83)と曲げ部(102)とが同一平面上に位置する。この結果、集塵ユニットを基台部(83)の軸方向に小型化できる。
第6の発明は、第1乃至第5のいずれか1つの発明において、上記第1電極(71)及び第2電極(81)の少なくとも一方の基台部(83)は、複数の金属板(85,86)が格子状に交わるように組み合わされた金属格子部(83)で構成され、上記2つの位置決め部(96,97)の少なくとも一方は、上記金属格子部(83)に向かって突出し、該金属格子部(83)の隣接する2枚の金属板(85,86)の突端部(86a,86a)の間に嵌合する凸部(97)であることを特徴とする。
第6の発明では、2つの電極(71,81)の少なくとも一方が金属格子部(83)で構成される。金属格子部(83)では、複数の金属板(86)が格子状に交わるように組み合わされる。このため、金属格子部(83)の外周面には、複数の金属板(86)の突端が外方に向かって突出する構成となる。
本発明の樹脂枠部(91)には、これらの金属板(86)のうちの隣接する所定の2枚の金属板(86)の突端部(86a)に嵌合するように凸部(97)が形成され、この凸部(97)が位置決め部を構成する。つまり、金属格子部(83)の2つの金属板(86)の突端部(86a)間に凸部(97)が嵌まり込むことで、金属格子部(83)を有する電極(81)と樹脂枠部(91)の相対的な位置が決定される。
第7の発明は、第1乃至第6のいずれか1つの発明において、上記金属枠部(100)は、上記第1電極(71)及び第2電極(81)の一方と接触し且つ接地されており、上記電源部(65)は、上記第1電極(71)及び第2電極(81)のうち他方にプラス又はマイナスの電位を付与することを特徴とする。
第7の発明では、2つの電極(71,81)の一方と接触する金属枠部(100)が接地状態となる。つまり、金属枠部(100)は、一方の電極(71,81)を実質的にゼロ電位とするための接地用の部材として機能する。電源部(65)から他方の電極(71,81)にプラス又はマイナスの電位が付与されることで、2つの電極(71,81)の間に電位差が付与され、これらの電極(71,81)の間に塵埃を捕集するための電界が形成される。
第8の発明は、第1乃至第7のいずれか1つの発明において、上記枠部材(90)は、対向する上記2つの上記樹脂枠部(91)と、対向する2つの上記金属枠部(100)とが矩形状に組み合わされて構成されることを特徴とする。
第8の発明では、枠部材(90)が矩形状に組み合わされることで、枠部材(90)の強度が更に向上する。
第1の発明では、2つの樹脂枠部(91)の間に少なくとも1つの金属枠部(100)を設けることで、枠部材(90)の強度が向上する。この結果、枠部材(90)の変形を防止でき、2つの電極(71,81)の相対的な位置を確実に保持できる。
また、枠部材(90)の全体を樹脂により一体成型する場合には、枠部材(90)を成型するための金型が大きくなるのに対し、本発明では、各樹脂枠部(91)を個別に一体成型すればよい。従って、枠部材(90)を製造するための金型を小型化でき、製造コストを低減できる。
また、枠部材(90)では、樹脂枠部(91)に2つの電極(71,81)の位置決め部(96,97)を設けている。このため、位置決め部(96,97)を容易に製造でき、枠部材(90)の製造コストを低減できる。
また、樹脂枠部(91)は、絶縁性の樹脂で構成されているため、2つの電極(71,81)を絶縁するための絶縁構造を別途設ける必要もない。従って、枠部材(90)の製造コストを更に低減できる。
第2の発明によれば、第2電極(81)の板状の突起部(84)の板厚方向の端面と、第1電極(71)の基台部(73)の内周面との間の距離を所望の設計距離に近づけることができるため、所望とする集塵性能を得ることができる。
第3の発明によれば、第1電極(71)と第2電極(81)の双方を樹脂枠部(91)に固定するとともに、第1電極(71)と第2電極(81)の一方を金属枠部(100)に固定している。これにより、樹脂枠部(91)と金属枠部(100)との双方が電極(71,81)の固定部材として機能するため、枠部材(90)の内部に両者の電極(71,81)を確実に保持できる。この結果、各電極(71,81)の組み付け強度が向上し、各電極(71,81)の相対的な位置関係がずれてしまうことも防止できる。
第4の発明によれば、金属枠部(100)の曲げ部(102)により、基台部(83)が軸方向に移動してしまうことを規制できる。この結果、2つの電極(71,81)における基台部(83)の軸方向の相対的な位置を所望の位置に確保でき、所望とする集塵性能を得ることができる。
また、金属枠部(100)に曲げ部(102)を形成することにより、金属枠部(100)の板厚方向の曲げ強度を向上できる。この結果、枠部材(90)の変形を一層確実に防止でき、2つの電極(71,81)の相対的な位置を所望とする位置に保持できる。
第5の発明によれば、基台部(83)の段差(89b)に曲げ部(102)を嵌め込む構造とすることで、集塵ユニットを通風孔(72)の軸方向(即ち、集塵ユニットを通過する空気の流れ方向)に小型化できる。この結果、この集塵ユニットを搭載する装置を空気の通過方向に薄型化できる。
第6の発明によれば、基台部(83)である金属格子部(83)の2つの金属板(86)の突端部(86a)の間に樹脂枠部(91)の凸部(97)を嵌合させることで、金属格子部(83)と樹脂枠部(91)とを固定するようにしている。このため、基台部(83)には、樹脂枠部(91)の凸部(97)に嵌合する嵌合構造を別途設ける必要がないため、電極(81)と樹脂枠部(91)の取付構造の簡素化を図ることができる。
第7の発明によれば、金属枠部(100)が、電極(81)の接地用の部材を兼用しているため、部品点数の削減を図ることができる。
第8の発明によれば、枠部材(90)を矩形状に構成することで、枠部材(90)の強度が更に向上する。この結果、枠部材(90)の変形を一層確実に防止できる。
図1は、実施形態に係る空気調和装置の室内ユニットの概略構成を示す縦断面図である。 図2は、空気清浄ユニットの外観を示す斜視図である。 図3は、空気清浄ユニットの下面図である。 図4は、空気清浄ユニットの内部構造を示す概略の縦断面図であり、図3のX−X断面に相当するものである。 図5は、ストリーマ放電部の近傍を拡大した平面図である。 図6は、ストリーマ放電部の概略の構成図である。 図7は、空気清浄ユニットの内部構造(集塵部の構造)を示す斜視図である。 図8は、集塵部を上流側(下側)から視た平面図である。 図9は、集塵部を下流側(上側)から視た平面図である。 図10は、集塵ユニットの分解斜視図である。 図11は、集塵電極の一部を拡大した分解斜視図である。 図12は、集塵ユニットの高圧電極の基台部の一部を上流側から視た平面図である。 図13は、集塵ユニットの集塵電極の基台部の一部の横断面図である。 図14は、集塵ユニットの集塵電極の基台部、及び金属枠部の取り付け構造を示す概略の縦断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
本発明の実施形態は、室内の冷房や暖房を行う空気調和装置(10)である。図1に示すように、空気調和装置(10)は、室内ユニット(11)と室外ユニット(図示省略)とを有している。室内ユニット(11)は、室内の天井に設置される、いわゆる天井埋込型に構成される。室内ユニット(11)は、例えば天井に吊り下げられる天井吊下型であってもよいし、室内の壁に設置される壁掛型であってもよい。
〈室内ユニットの構成〉
図1に示すように、室内ユニット(11)は、天井の内部に埋め込まれる室内ケーシング(12)を備えている。室内ケーシング(12)は、下側が開放された箱状のケーシング本体(13)と、該ケーシング本体(13)の下側の開口部に取り付けられる化粧パネル(14)とを有している。
化粧パネル(14)は、上下に扁平な矩形の板状に形成されており、室内空間に面している。化粧パネル(14)の中央部には、1つの矩形状の吸込口(14a)が形成されている。この吸込口(14a)には、吸込グリル(15)が嵌め込まれている。吸込グリル(15)は、その中央部に複数の吸込孔を有する格子板状に形成されている。化粧パネル(14)には、吸込口(14a)を囲むように4つの吹出口(14b)が形成される。各吹出口(14b)は、吸込口(14a)の4つの側辺に沿って延びる縦長の矩形状に形成されている。各吹出口(14b)の内部には、吹出空気の風向を調節する風向調節板(14c)(フラップ)が設けられる。
ケーシング本体(13)の内部には、ベルマウス(16)と、室内ファン(17)と、室内熱交換器(18)と、ドレンパン(19)とが収容されている。ベルマウス(16)は、吸込グリル(15)の上方に配置されている。吸込グリル(15)とベルマウス(16)の間には、空気清浄部(20)が収容される収容空間(S)が形成される。空気清浄部(20)は、プレフィルタ(21)、空気清浄ユニット(30)、及び脱臭分解部(22)によって構成される(詳細は後述する)。
室内ファン(17)は、ベルマウス(16)の上方に配置され、ターボファンで構成される。室内ファン(17)は、ベルマウス(16)の中央部から吸い込んだ空気を径方向外方へ搬送する。室内熱交換器(18)は、室内ファン(17)を囲むように配置される。室内熱交換器(18)では、その内部を流れる冷媒と、室内ファン(17)が搬送した空気とが熱交換する。ドレンパン(19)は、室内熱交換器(18)の下方に配置される。ドレンパン(19)の内部には、室内熱交換器(18)の近傍で発生した結露水が回収される。
室内ユニット(11)では、吸込グリル(15)に吸い込まれた空気が、空気清浄部(20)、ベルマウス(16)、及び室内熱交換器(18)を順に通過する。室内熱交換器(18)で冷却又は加熱された空気は、各吹出口(14b)から室内空間へ供給される。
〈空気清浄部の全体構成〉
図1に示すように、空気清浄部(20)は、室内ユニット(11)の収容空間(S)に配置される。収容空間(S)では、上流側から下流側に向かって順に、プレフィルタ(21)、空気清浄ユニット(30)、及び脱臭分解部(22)が配置される。
プレフィルタ(21)は、吸込口(14a)から吸い込まれた空気中の比較的大きな塵埃を物理的に捕集する。
空気清浄ユニット(30)は、イオン化部(40)(荷電部)と、ストリーマ放電部(50)(放電部)と、集塵部(60)とを有している。イオン化部(40)は、例えばコロナ放電を行うことにより、空気中の塵埃や菌を正又は負の電荷に帯電させる。ストリーマ放電部(50)は、ストリーマ放電を行うことにより、空気を浄化するための活性種(ラジカル、イオン、高速電子、オゾン等)を生成する。集塵部(60)は、イオン化部(40)で帯電した塵埃や菌を電気的に捕集する。空気清浄ユニット(30)の詳細な構成は後述する。
脱臭分解部(22)は、空気中の臭気成分や有害成分を吸着して除去する触媒フィルタで構成されている。具体的に、脱臭分解部(22)は、多数の通風孔を有する基材の表面に触媒や吸着剤等の機能性材料が担持されて構成されている。脱臭分解部(22)の基材は、例えばメッシュ状、ハニカム状、格子状に形成されている。脱臭分解部(22)の触媒としては、マンガン系や貴金属系の触媒が用いられる。また、脱臭分解部(22)の吸着剤としては、ゼオライトや活性炭等が用いられる。脱臭分解部(22)では、臭気成分や有害成分が吸着されて除去される。脱臭分解部(22)に吸着された臭気成分や有害成分は、ストリーマ放電部(50)で発生した活性種によって徐々に分解される。また、脱臭分解部(22)では、ストリーマ放電部(50)で発生した活性種も分解される。
〈空気清浄ユニットの構成〉
空気清浄ユニット(30)の構成について、図2〜図13を参照しながら詳細に説明する。
−ユニットケース、及びその周辺構造の構成−
図2〜図4に示すように、空気清浄ユニット(30)は、上下に扁平な直方体状のユニットケース(31)を備えている。ユニットケース(31)は、下面パネル(31a)と、上面パネル(31b)と、4枚の側面パネル(31c,31d,31e,31f)とを有している。4枚の側面パネル(31c,31d,31e,31f)は、ユニットケース(31)の長手方向の両端側にそれぞれ形成される第1と第2の側面パネル(31c,31d)と、ユニットケース(31)の幅方向の両端側にそれぞれ形成される第3と第4の側面パネル(31e,31f)とで構成される。ユニットケース(31)は、下面パネル(31a)が吸込グリル(15)に対向し且つ上面パネル(31b)がベルマウス(16)に対向する状態で、収容空間(S)に設置されている。
図2及び図3に示すように、下面パネル(31a)には、複数(本実施形態の例では8つ)の主流入口(32)と、1つの副流入口(33)とが形成されている。また、図4に示すように、上面パネル(31b)には、流出口(34)が形成される。ユニットケース(31)では、主流入口(32)から流出口(34)に亘って空気が流れる主空気流路(P1)が形成される。また、副流入口(33)は、詳細は後述する副空気流路(P2)を介して主空気流路(P1)と連通している。
複数の主流入口(32)は、下面パネル(31a)のうち第1側面パネル(31c)寄りに形成され、副流入口(33)は、下面パネル(31a)のうち第2側面パネル(31d)寄りに形成される。各主流入口(32)は、第1側面パネル(31c)の近傍から副流入口(33)に亘って延びる縦長の開口で構成される。各主流入口(32)は、互いに平行となるように等間隔を置いてユニットケース(31)の幅方向に配列される。副流入口(33)は第2側面パネル(31d)に沿うようにユニットケース(31)の幅方向に延びている。副流入口(33)は、ユニットケース(31)の幅方向の中間部に位置している。
下面パネル(31a)では、副流入口(33)の全体の開口面積が、主流入口(32)の全体の開口面積(全ての主流入口(32)の開口面積を合計した面積)よりも極めて小さくなっている(図3を参照)。従って、空気清浄ユニット(30)に流入した空気のほとんどが主流入口(32)に流入し、残りの空気が副流入口(33)に流入する。
−イオン化部、及びその周辺構造の構成−
図2〜図4に示すように、主空気流路(P1)の上流部には、イオン化部(40)が配置される。イオン化部(40)は、複数のイオン化線(41)と、該イオン化線(41)に対向して配置される複数の荷電用電極(42)とを備えている。
イオン化線(41)は、各主流入口(32)に対応する位置に1本ずつ配置されている。イオン化線(41)は、導電性を有する金属材料(例えばタングステン線)であり、線状の線状電極を構成している。イオン化線(41)は、主流入口(32)の長手方向に真っ直ぐに延びている。イオン化線(41)は、主流入口(32)の長手方向の両端に亘るように張架されている。具体的に、イオン化線(41)の一端は、主流入口(32)のうち第2側面パネル(31d)側の内縁の近傍に固定されている。また、イオン化線(41)の他端は、取付端子(43)及びバネ部材(44)を介して、主流入口(32)のうち第1側面パネル(31c)側の内縁の近傍に固定されている。バネ部材(44)は、イオン化線(41)の長手方向に伸縮変形が可能な弾性部材で構成されている。このバネ部材(44)により、イオン化線(41)の長手方向の張力が適正に調節される。
荷電用電極(42)は、各主流入口(32)に対応する位置に配置されている。イオン化部(40)では、一対の荷電用電極(42)の間にイオン化線(41)が介在する。荷電用電極(42)は、導電性を有する金属材料で構成される。荷電用電極(42)は、主流入口(32)やイオン化線(41)の長手方向に真っ直ぐに伸びた板状に形成され、その板厚方向の端面がイオン化線(41)に対向している。
図4に示すように、空気清浄ユニット(30)は、イオン化線(41)及び荷電用電極(42)に電位差を付与するための荷電用電源部(45)を備えている。荷電用電源部(45)は、高圧電源で構成され、プラス側が各イオン化線(41)と接続し、マイナス側が各荷電用電極(42)と接続している。荷電用電源部(45)のマイナス側は接地されるため、各荷電用電極(42)は実質的にゼロ電位となる。
−ストリーマ放電部、及びその周辺構造の構成−
図2及び図3に示すように、副流入口(33)の奥側には、ストリーマ放電部(50)が収容される放電用流路(35)が形成されている。ストリーマ放電部(50)及び放電用流路(35)とは、空気流れと直交する同一の平面上に配置されている。
放電用流路(35)は、第2側面パネル(31d)に沿ってユニットケース(31)の幅方向に延びている。また、上述した主流入口(32)の内部には、2本のダクト(36)が配置されている。ダクト(36)は、ストリーマ放電部(50)で生成した活性種を主空気流路(P1)へ供給するための供給部を構成する。各ダクト(36)は、主流入口(32)の長手方向に真っ直ぐ延びており、隣接する2つの荷電用電極(42)の内部に保持されている。各ダクト(36)の内部流路(36a)は、各々の内部流路(36a)に対応する連通路(37)を介して放電用流路(35)と連通している。また、各ダクト(36)の下流側の面には、多数の円形状の空気流出孔(36b)が形成される。これらの空気流出孔(36b)は、ダクト(36)の長手方向に等間隔を置いて配列される。このように、空気清浄ユニット(30)では、副流入口(33)、連通路(37)、ダクト(36)の内部流路(36a)、及び空気流出孔(36b)が、副空気流路(P2)を構成している。
図5及び図6に示すように、ストリーマ放電部(50)は、棒状の3つの放電電極(51)と、これらの放電電極(51)に対向する1つの対向電極(52)と、各放電電極(51)を支持する支持部材(53)とを備えている。支持部材(53)は、1つの基板部(53a)と、該基板部(53a)に支持される3つの支持部(53b)とを備えている。基板部(53a)は、副流入口(33)の長手方向に沿って延びる板状に形成されている。3つの支持部(53b)は、基板部(53a)から上方(上面パネル(31b)側)に向かって突出している。各支持部(53b)は、基板部(53a)の長手方向に等間隔を置いて配列される。各支持部(53b)の突端には、棒状の放電電極(51)が支持されている。
放電電極(51)は、副流入口(33)の長手方向に沿って延びる棒状に形成される。放電電極(51)は、導電性の金属材料(例えばタングステン線)で構成される。対向電極(52)は、各放電電極(51)の両端部にそれぞれ対向するように、該放電電極(51)の長手方向に沿って延びる板状に形成される。対向電極(52)は、導電性の金属材料で構成される。
図6に示すように、空気清浄ユニット(30)は、放電電極(51)及び対向電極(52)に電位差を付与するための放電用電源部(54)を備えている。放電用電源部(54)は、高圧電源で構成され、マイナス側が対向電極(52)と接続し、プラス側が放電電極(51)と接続している。放電用電源部(54)のマイナス側は接地されるため、対向電極(52)は実質的にゼロ電位となる。なお、ストリーマ放電部(50)では、例えば対向電極(52)をプラス側に接続し、放電電極(51)を接地して放電を行うようにしてもよい。
−集塵部、及びその周辺構造の構成−
図7〜図9に示すように、本実施形態の集塵部(60)は、6つの集塵ユニット(70)が組み合わされて構成される。各集塵ユニット(70)は、4本の縦ステー(61)、1本の横ステー(62)と、1本の接地用ステー(63)とによって主空気流路(P1)に保持されている。各縦ステー(61)及び横ステー(62)は、集塵ユニット(70)の一方の電極(高圧電極(71))にプラスの電位を付与するための給電部材として機能する。また、接地用ステー(63)は、集塵ユニット(70)の他方の電極(集塵電極)を接地するための接地部材として機能する。縦ステー(61)及び横ステー(62)は、集塵部(60)の上流部に配置され、接地用ステー(63)は、集塵部(60)の下流部に配置される。
図7及び図8に示すように、4本の縦ステー(61)は、ユニットケース(31)の第3及び第4側面パネル(31e,31f)の間に支持されている。各縦ステー(61)は、ユニットケース(31)の幅方向に延びる棒状に形成され、互いに平行となるようにユニットケース(31)の長手方向に等間隔を置いて配置される。具体的に、これらの縦ステー(61)は、第1側面パネル(31c)に隣接する第1縦ステー(61a)と、第2側面パネル(31d)に隣接する第2縦ステー(61b)と、第1縦ステー(61a)と第2縦ステー(61b)の間に配列される第3及び第4縦ステー(61c,61d)とで構成される。各縦ステー(61)の長手方向の一端は、第1連結部材(64a)を介して第3側面パネル(31e)に連結している。各縦ステー(61)の長手方向の他端は、第2連結部材(64b)を介して第4側面パネル(31f)に連結している。これらの連結部材(64a,64b)は、絶縁性の樹脂材料で構成される。これにより、ユニットケース(31)と各縦ステー(61)とは、互いに電気的に絶縁状態となる。
横ステー(62)は、第1側面パネル(31c)及び第2側面パネル(31d)の各近傍に亘って、ユニットケース(31)の長手方向に延びる棒状に形成される。横ステー(62)は、各縦ステー(61)と直交するように、該各縦ステー(61)の下面における長手方向の中間部に固定される。これにより、横ステー(62)と各縦ステー(61)とが電気的に接続される。
図9に示すように、接地用ステー(63)は、集塵部(60)の下流端に配置され、第1側面パネル(31c)及び第2側面パネル(31d)に亘って、ユニットケース(31)の長手方向に延びている。接地用ステー(63)の長手方向の一端は、第1側面パネル(31c)の幅方向の中間部に固定される。接地用ステー(63)の長手方向の他端は、第2側面パネル(31d)の幅方向の中間部に固定される。つまり、接地用ステー(63)は、上述した横ステー(62)と空気流れ方向にオーバーラップしている。接地用ステー(63)は、接地状態となっている。
図4及び図10に示すように、各集塵ユニット(70)は、高圧電極(71)と集塵電極(81)と枠部材(90)とを備えている。集塵ユニット(70)では、高圧電極(71)と集塵電極(81)の一方が第1電極を構成し、他方が第2電極を構成する。また、枠部材(90)は、高圧電極(71)と集塵電極(81)との相対的な位置を決定するように、両者の電極(71,81)を支持する。
高圧電極(71)は、導電性の樹脂材料で構成される。より詳細には、高圧電極(71)は、体積抵抗率が10Ω・cm以上1013Ω・cm未満に設定され、いわゆる微導電性の樹脂材料で構成される。集塵電極(81)は、導電性の金属材料で構成される。より詳細には、集塵電極(81)は、薄板状のステンレスバネ鋼によって構成される。
枠部材(90)は、集塵電極(81)を囲む矩形状に形成されている。枠部材(90)は、互いに対向する板状の2つの樹脂枠部(91)と、互いに対向する板状の2つの金属枠部(100)とが組み合わされて構成される。樹脂枠部(91)は、絶縁性の樹脂材料で構成され、金属枠部(100)は、導電性の金属材料で構成される。
空気清浄ユニット(30)は、高圧電極(71)と集塵電極(81)とに電位差を付与するための集塵用電源部(65)を備えている(図4を参照)。集塵用電源部(65)は、高圧電源で構成される。集塵用電源部(65)のプラス側は、給電部材(縦ステー(61)及び横ステー(62))を介して高圧電極(71)と接続している。また、集塵用電源部(65)のマイナス側は、接地用ステー(63)及び金属枠部(100)を介して集塵電極(81)と接続している。集塵用電源部(65)のマイナス側は接地されるため、集塵電極(81)は実質的にゼロ電位となる。
−集塵ユニットの詳細な構成−
集塵ユニット(70)の詳細な構成について、図10から図14を参照しながら更に詳細に説明する。高圧電極(71)と集塵電極(81)とは、多数の通風孔(72,82)を有する格子構造の基台部(73,83)と、該基台部(73,83)から通風孔(72,82)の軸方向に突出する多数の突起部(74,84)とをそれぞれ有している。
高圧電極(71)の基台部(73)は、縦ステー(61)に沿って延びる3つの縦壁部(75)と、該縦壁部(75)に直交する多数の横壁部(76)とを有し、これらの壁部(75,76)が組み合わされて四角格子状に形成される(図12を参照)。高圧電極(71)の基台部(73)には、縦長の多数の通風孔(72)が形成される。これらの通風孔(72)は、横ステー(62)に沿った方向に延びる長穴によって構成される。
高圧電極(71)の各突起部(74)は、各横壁部(76)から空気の下流側(集塵電極(81)の基台部(83)側)に向かってそれぞれ突出した板状に形成される。高圧電極(71)では、各突起部(74)が横壁部(76)に沿うように所定の間隔で配列される。また、高圧電極(71)では、複数の突起部(74)が、該突起部(74)の板厚方向に沿って等間隔置きに配列される。高圧電極(71)の各突起部(74)は、集塵電極(81)の各通風孔(82)にそれぞれ挿通される(図13を参照)。
高圧電極(71)には、基台部(73)から上流側に突出する複数の上流側突起部(77)が形成されている。各上流側突起部(77)は、高圧電極(71)の突起部(74)及び横壁部(76)と概ね同じ厚みの板状に形成される。また、各上流側突起部(77)は、高圧電極(71)の各通風孔(72)の長辺部に沿うように延びており、高圧電極(71)の突起部(74)よりも幅広に形成される。
図10に示すように、高圧電極(71)の基台部(73)には、縦ステー(61)に隣接する一対の外側面にそれぞれ第1と第2の取付板(78,79)が設けられる。第1取付板(78)及び第2取付板(79)は、ビスを介して各縦ステー(61)に固定される。これにより、高圧電極(71)は、縦ステー(61)と電気的に接続される。第1取付板(78)は、高圧電極(71)の基台部(73)の外側面のうち集塵ユニット(70)の隅部に対応する位置に配置されている。第1取付板(78)は、上下に扁平な板状に形成されている。第1取付板(78)には、ビス穴(78a)が板厚方向に貫通して形成される。
第2取付板(79)は、高圧電極(71)の基台部(73)の外側面の長手方向の中間部に配置されている。第2取付板(79)は、上下に扁平且つ縦ステー(61)に沿って延びる長板状に形成されている。第2取付板(79)の長手方向の一端部寄りには、ビス穴(79a)が板厚方向に貫通して形成される。第2取付板(79)の長手方向の他端部寄りには、凸部(79b)が形成される。凸部(79b)は、第2取付板(79)の下流面から枠部材(90)に向かって突出している。凸部(79b)は、上下方向に延びる円柱状に形成される。
集塵電極(81)の基台部(83)は、縦ステー(61)に沿って延びる複数枚の縦板部(85)と、該縦板部(85)に直交する多数の横板部(86)とを有し、これらの板部(85,86)が格子状に組み合わされて構成される(図11を参照)。
複数の縦板部(85)は、横ステー(62)に沿う方向に等間隔を置いて配列される。図11に示すように、複数の縦板部(85)は、交互に配列される第1縦板部(85a)と第2縦板部(85b)とで構成される。第1縦板部(85a)の上下の高さは、第2縦板部(85b)の上下の高さよりも大きい。各縦板部(85)における空気の上流側の端部には、複数のスリット(87)が形成される。このスリット(87)は、縦板部(85)の長手方向に等間隔を置いて配列される。
複数の横板部(86)は、縦ステー(61)に沿う方向に等間隔を置いて配列される。図11に示すように、複数の横板部(86)の空気の下流側の端部には、複数のスリット(88)が形成される。横板部(86)のスリット(88)は、該横板部(86)の長手方向に等間隔を置いて配列される。横板部(86)の複数のスリット(88)は、交互に配列される第1スリット(88a)と第2スリット(88b)とで構成される。第1スリット(88a)の上下の高さは、第2スリット(88b)の上下の高さよりも大きい。
集塵電極(81)の基台部(83)では、横板部(86)の第1スリット(88a)に第1縦板部(85a)が差し込まれ、横板部(86)の第2スリット(88b)に第2縦板部(85b)が差し込まれる。換言すると、集塵電極(81)の基台部(83)では、第1縦板部(85a)のスリット(87)と、第2縦板部(85b)のスリット(87)とにそれぞれ横板部(86)が差し込まれる。これにより、集塵電極(81)では、四角格子構造の基台部(83)が構成される。つまり、集塵電極(81)の基台部(83)は、複数の金属板(縦板部(85)及び横板部(86))が格子状に組み合わされた金属格子部を構成する。
集塵電極(81)の各突起部(84)は、横板部(86)から空気の上流側(高圧電極(71)の基台部(73)側)に向かってそれぞれ突出した板状に形成される。集塵電極(81)では、各突起部(84)が横板部(86)に沿うように所定の間隔で配列される。また、集塵電極(81)では、複数の突起部(84)が、該突起部(84)の板厚方向に沿って等間隔置きに配列される。集塵電極(81)の各突起部(84)は、高圧電極(71)の各通風孔(72)にそれぞれ挿通される(例えば図12を参照)。
図12に示すように、集塵ユニット(70)の上流端では、高圧電極(71)の各上流側突起部(77)と集塵電極(81)の各突起部(84)とが対向する。これにより、高圧電極(71)の各上流側突起部(77)と集塵電極(81)の各突起部(84)との間には、空気中の塵埃や菌を捕集するための電界が形成される。また、集塵ユニット(70)の上流部では、高圧電極(71)の各通風孔(72)と、集塵電極(81)の各突起部(84)の外周面との間に空気中の塵埃や菌を捕集するための電界が形成される。更に、図13に示すように、集塵ユニット(70)の下流部では、集塵電極(81)の各通風孔(82)と、高圧電極(71)の各突起部(74)の外周面との間に空気中の塵埃や菌を捕集するための電界が形成される。
図10に示すように、枠部材(90)は、矩形状に形成され、集塵電極(81)の基台部(83)の周囲に配置されている。枠部材(90)は、互いに対向する一対の樹脂枠部(91)と、互いに対向する一対の金属枠部(100)とが互いに連結されて構成される。
一対の樹脂枠部(91)は、集塵電極(81)の基台部(83)のうち縦板部(85)に沿った外側面に隣接するように配置される。つまり、樹脂枠部(91)は、各電極(71,81)の各突起部(74,84)の板厚方向に伸びている。樹脂枠部(91)は、樹脂枠本体(92)と、一対の締結部(93)と、第1から第3までの取付部(94,95,96)と、一対の突出板部(97)とを有している。樹脂枠部(91)は、射出成型によって一体に成型される。
各樹脂枠本体(92)は、縦ステー(61)に沿って延びる略板状に形成され、集塵電極(81)の最も端の列の縦板部(85)にそれぞれ対向して配置される。締結部(93)は、樹脂枠本体(92)の長手方向の両端に一体に形成される。各締結部(93)には、該樹脂枠本体(92)の長手方向の外方に露出するようにネジ穴(93a)がそれぞれ形成される。
第1から第3までの取付部(94,95,96)は、樹脂枠本体(92)の外側面に一体に形成される。第1取付部(94)は、樹脂枠本体(92)の長手方向の一端部の近傍に位置している。第1取付部(94)は、空気の上流側に向かって開口するネジ穴(94a)を有する円柱状に形成される。第1取付部(94)のネジ穴(94a)は、高圧電極(71)の第1取付板(78)のビス穴(78a)と同軸となっている。第2取付部(95)は、樹脂枠本体(92)の長手方向の他端部寄りに位置している。第2取付部(95)は、空気の上流側に向かって開口するネジ穴(95a)を有する円柱状に形成される。第2取付部(95)のネジ穴(95a)は、高圧電極(71)の第2取付板(79)のビス穴(79a)と同軸となっている。
第3取付部(96)は、第1取付部(94)と第2取付部(95)の間のうち該第2取付部(95)寄りに位置している。第3取付部(96)は、空気の上流側に向かって開口する嵌合穴(96a)を有する円柱状に形成される。第3取付部(96)の嵌合穴(96a)は、円柱状の空間を構成しており、高圧電極(71)の第2取付板(79)の凸部(79b)と同軸となっている。第3取付部(96)の嵌合穴(96a)の内径は、凸部(79b)の外径と概ね等しくなっている。
樹脂枠部(91)と高圧電極(71)との取付状態では、第3取付部(96)の嵌合穴(96a)に高圧電極(71)の凸部(79b)が嵌合する。この結果、枠部材(90)に対する高圧電極(71)の相対的な位置が決定される。つまり、枠部材(90)の第3取付部(96)は、高圧電極(71)の位置決め部を構成する。この状態において、枠部材(90)の第1取付部(94)にビスを介して第1取付板(78)を固定する。同時に、枠部材(90)の第2取付部(95)にビスを介して第2取付板(79)を固定する。この結果、所望の位置に設定された高圧電極(71)が枠部材(90)に保持される。
図10及び図13に示すように、一対の突出板部(97)は、各樹脂枠本体(92)の内側面にそれぞれ形成されている。突出板部(97)は、樹脂枠本体(92)を挟んで第3取付部(96)の嵌合穴(96a)と反対側に位置している。突出板部(97)は、上下に延びる長板状に形成され、樹脂枠本体(92)から集塵電極(81)の基台部(83)に向かって内方へ突出している。
一方、集塵電極(81)の基台部(83)では、突出板部(97)に対応する位置に横板部(86)の突端部(86a)が突出する。具体的には、図13に示すように、集塵電極(81)の基台部(83)では、最も端の縦板部(85)から各横板部(86)の突端部(86a)が外方へ突出する。樹脂枠本体(92)の突出板部(97)は、これらの横板部(86)の所定の2枚の突端部(86a.86a)の間に嵌まり込むように位置及び形状が決定されている。つまり、集塵電極(81)の基台部(83)では、所定の2枚の突端部(86a,86a)の間に突出板部(97)が内嵌する凹部(89a)が構成されている。樹脂枠部(91)と集塵電極(81)との取付状態では、この凹部(89a)の内部に樹脂枠部(91)の突出板部(97)が嵌合する。この結果、枠部材(90)に対応する集塵電極(81)の相対的な位置が決定される。つまり、樹脂枠部(91)の突出板部(97)は、集塵電極(81)の位置決め部を構成する。
一対の金属枠部(100)は、集塵電極(81)の基台部(83)のうち横壁部(76)に沿った外側面に隣接するように配置される。一対の金属枠部(100)は、各樹脂枠部(91)の長手方向の端部に亘るように基台部(73)の横壁部(76)に沿って延びている。金属枠部(100)は、金属枠本体(101)と、金属枠本体(101)から内側に曲げられた曲げ部(102)とを有している。
金属枠本体(101)は、横ステー(62)に沿って延びる略板状に形成され、最も端の横板部(86)にそれぞれ対向して配置される。金属枠本体(101)の長手方向の両端部には、樹脂枠本体(92)の締結部(93)に対応する位置に締結穴(101a)がそれぞれ形成される。また、金属枠本体(101)には、長手方向の両端部寄りに一対の切起部(101b)が形成される。これらの切起部(101b)は、金属枠本体(101)にU字状(コ字状)の切れ目を形成した後、この切れ目の内部を枠部材(90)の外側に向かって折り返すことで形成されている。
空気清浄ユニット(30)では、一対の金属枠部(100)のうちの一方の金属枠部(100)の各切起部(101b)が、上述したユニットケース(31)の第3側面パネル(31e)また第4側面パネル(31f)にビスを介して固定される。また、空気清浄ユニット(30)では、他方の金属枠部(100)の各切起部(101b)が、上述した接地用ステー(63)にビスを介して固定される。これにより、一対の金属枠部(100)は接地状態となる。
金属枠部(100)の曲げ部(102)は、金属枠本体(101)における空気流れの下流側の端部に形成される。曲げ部(102)は、金属枠本体(101)の端部を枠部材(90)の内側へ折り返すことで形成される。曲げ部(102)は、金属枠本体(101)の長手方向の両端に亘って水平に延びている。曲げ部(102)は、集塵電極(81)の基板部(53a)と当接することで、該集塵電極(81)が空気の下流側へ移動するのを禁止する規制部として機能する。また、曲げ部(102)は、金属枠部(100)の板厚方向の曲げ強度を増大させる補強リブとして機能する。
より詳細には、本実施形態の曲げ部(102)は、集塵電極(81)の基台部(83)のうち複数の縦板部(85)の突端部(85c)に沿うように屈曲している。図14に示すように、集塵電極(81)の各縦板部(85)は、最も端の横板部(86)から金属枠本体(101)に向かって外方へ突出しており、この突出した部位が突端部(85c)を構成している。縦板部(85)の各突端部(85c)の下流側端部は、横板部(86)の下流側端部よりも上流寄りに位置し、各突端部(85c)と横板部(86)との間に僅かな段差(89b)が形成される。枠部材(90)と集塵電極(81)の取付状態では、金属枠部(100)の曲げ部(102)が、この段差(89b)の内部に嵌まり込む。これにより、集塵電極(81)の基台部(83)が枠部材(90)の内部から外れることが曲げ部(102)によって規制される。また、曲げ部(102)を段差(89b)に嵌め込むことで、枠部材(90)を空気流れ方向に小型化できる。
このように、曲げ部(102)は、集塵電極(81)の基台部(83)が固定される固定部を構成している。なお、曲げ部(102)は、2つの電極(71,81)のいずれか一方が固定されるものであり、例えば高圧電極(71)のみが固定されていてもよい。
−空気を浄化する動作−
空気調和装置(10)の冷房運転や暖房運転時において空気を浄化する動作について説明する。図1に示す空気調和装置(10)の室内ファン(17)が運転されると、室内の空気が吸込口(14a)から収容空間(S)へ吸い込まれる。収容空間(S)では、まず、空気がプレフィルタ(21)を通過する。プレフィルタ(21)では、空気中の比較的大きな塵埃が捕捉される。プレフィルタ(21)を通過した空気は、空気清浄ユニット(30)に流入する。
空気清浄ユニット(30)では、荷電用電源部(45)からイオン化部(40)へ電位差が付与される。また、放電用電源部(54)からストリーマ放電部(50)へ電位差が付与される。また、集塵用電源部(65)から集塵部(60)へ電位差が付与される。
空気清浄ユニット(30)に流入した空気の多くは、主流入口(32)を通じてイオン化部(40)へ供給される。イオン化部(40)では、イオン化線(41)と荷電用電極(42)との間で放電(例えばコロナ放電)が行われ、イオン化線(41)と荷電用電極(42)の間に塵埃や菌を帯電させるための電界が形成される。この結果、イオン化線(41)から荷電用電極(42)に向かってプラスイオンが発生し、このプラスイオンが荷電用電極(42)に衝突する。この結果、イオン化線(41)と荷電用電極(42)の間を流れる空気中の塵埃や菌がプラスに帯電される。
また、空気清浄ユニット(30)に流入した空気の残りは、副流入口(33)を通じて放電用流路(35)へ送られる。放電用流路(35)のストリーマ放電部(50)では、放電電極(51)と対向電極(52)との間でストリーマ放電が行われ、この放電に伴い活性種が発生する。この活性種により、空気中の臭気成分や有害成分が分解・除去される。放電用流路(35)の空気は、残存する活性種とともに連通路(37)、ダクト(36)の内部流路(36a)を順に流れ、空気流出孔(36b)から集塵部(60)の上流側へ流出する。つまり、空気流出孔(36b)を流出した空気は、イオン化部(40)を通過した空気と合流する。この際、空気中に含まれる活性種は、イオン化部(40)を通過した空気の流れにより、集塵部(60)の上流側の全域に拡散する。
合流した空気は、集塵部(60)の各集塵ユニット(70)へ流入する。この空気は、まず、高圧電極(71)の各上流側突起部(77)と、集塵電極(81)の各突起部(84)の間を通過する。この結果、プラスに帯電した塵埃や菌が、集塵電極(81)の各突起部(84)の上流部の外周面に付着する。次いで、この空気は、高圧電極(71)の基台部(73)の各通風孔(72)と、集塵電極(81)の各突起部(84)の間を通過する。この結果、プラスに帯電した塵埃や菌が、集塵電極(81)の各突起部(84)の下流部の外周面に付着する。次いで、この空気は、集塵電極(81)の基台部(83)の各通風孔(82)と、高圧電極(71)の各突起部(74)の間を通過する。この結果、プラスに帯電した塵埃や菌が、集塵電極(81)の各通風孔(82)の内周面に付着する。このように、集塵ユニット(70)では、接地状態である集塵電極(81)の表面に塵埃や菌が捕捉される。また、集塵ユニット(70)には、ストリーマ放電部(50)で発生した活性種が供給される。このため、集塵電極(81)の表面に付着した菌が、この活性種により分解・除去される。
集塵部(60)を通過した空気は、脱臭分解部(22)を流れる。脱臭分解部(22)では、空気中の臭気成分や有害成分が触媒フィルタに吸着されて除去される。脱臭分解部(22)に吸着された臭気成分や有害成分は、空気中に含まれる活性種によって徐々に分解されていく。この結果、脱臭分解部(22)での臭気成分や有害成分の吸着能力が回復する。
脱臭分解部(22)を通過した空気は、上述したように、室内熱交換器(18)で冷却又は加熱された後、室内空間へ供給される。この結果、空気調和装置(10)では、室内の冷房や暖房とともに室内の空気の浄化が行われる。
−実施形態の効果−
上述した実施形態では、枠部材(90)の一対の樹脂枠部(91)に高圧電極(71)と集塵電極(81)の位置決め部(96,97)を設けている。このため、枠部材(90)では、樹脂枠部(91)とともに位置決め部(96,97)を一体成型でき、位置決め構造を容易に形成できる。また、枠部材(90)は、絶縁性の樹脂材料で構成されるため、樹脂枠部(91)に高圧電極(71)と集塵電極(81)との双方を固定しても、両者の電極(71,81)が樹脂枠部(91)を介して導通してしまうことがない。従って、枠部材(90)では、両者の電極(71,81)の絶縁構造を別途設ける必要もなく、枠部材(90)の簡素化、低コスト化を図ることができる。
上記実施形態では、一対の樹脂枠部(91)は、各電極(71,81)の突起部(74,84)の板厚方向に延びている。このため、これらの樹脂枠部(91)に両者の電極(71,81)の位置決め部(96,97)を形成することで、各突起部(74,84)の板厚方向の端面と各通風孔(72,82)の内周面との距離を最適に管理できる。この結果、集塵ユニット(70)の集塵性能を十分に確保できる。
上記実施形態の枠部材(90)では、高圧電極(71)に対応する一対の位置決め部(第3取付部(96))と、集塵電極(81)に対応する一対の位置決め部(突出板部(97))とが同一平面上に位置している。このようにすると、これらの位置決め部(96,97)が突起部(74,84)の板厚方向に互いにずれる構成と比較して、それぞれの位置決め部(96,97)の寸法管理が容易となり、各位置決め部(96,97)の位置公差を低減できる。この結果、高圧電極(71)と集塵電極(81)の寸法管理の精度が向上し、集塵ユニット(70)の集塵性能を十分に確保できる。
上記実施形態の枠部材(90)では、一対の樹脂枠部(91)の間に金属枠部(100)を介設している。これにより、枠部材(90)の強度を向上でき、枠部材(90)の変形を防止できる。この結果、枠部材(90)による両者の電極(71,81)の位置決めの精度が向上する。また、このように枠部材(90)の強度を向上することで、樹脂枠部(91)や金属枠部(100)の厚みを低減でき、枠部材(90)の小型化を図ることができる。また、枠部材(90)の全体を樹脂材料で一体に成型する場合、枠部材(90)を成型するための金型が大型化してしまう。これに対し、本実施形態では、各樹脂枠部(91)を一体に成型すればよいため、金型も小さくなり、製造コストを低減できる。
上記実施形態の集塵ユニット(70)では、図13に示すように、集塵電極(81)の2枚の突端部(86a,86a)の間に突出板部(97)が嵌まり込む凹部(89a)を形成している。このため、集塵電極(81)の基台部(83)に特別な加工を施すことなく、集塵電極(81)を樹脂枠部(91)に固定することができる。
上記実施形態の金属枠部(100)では、金属枠部(100)の長手方向の延びる曲げ部(102)を形成している。これにより、金属枠部(100)の板厚方向の強度が向上し、枠部材(90)の変形を防止できる。この曲げ部(102)は、集塵電極(81)の基台部(83)に形成された段差(89b)に嵌まり込む。このため、集塵電極(81)の基台部(83)が枠部材(90)から抜け落ちてしまうことも防止できる。つまり、金属枠部(100)の曲げ部(102)は、枠部材(90)の補強リブと集塵電極(81)の抜け止めとして機能する。更に、曲げ部(102)は、基台部(83)の段差(89b)に嵌まり込むため、段差(89b)がない基台部(83)を曲げ部(102)によって保持する場合と比較して、金属枠部(100)が幅方向に小さくなる。よって、枠部材(90)を空気流れ方向に小型化でき、ひいて集塵ユニット(70)を空気流れ方向に小型化できる。
また、本実施形態の枠部材(90)では、各樹脂枠部(91)に双方の電極(71,81)が固定されるとともに、各金属枠部(100)の曲げ部(102)に集塵電極(81)が固定される。これにより、枠部材(90)では、各電極(71,81)の取り付け強度が増大するため、両者の電極(71,81)の相対位置がずれてしまうことを確実に防止できる。
上記実施形態では、金属枠部(100)に集塵電極(81)を接触させるとともに、この金属枠部(100)を接地用ステー(63)に固定している。これにより、金属枠部(100)を、集塵電極(81)を接地するための接地部材として機能させることができる。
〈その他の実施形態〉
上記実施形態の枠部材(90)は、一対の樹脂枠部(91)と一対の金属枠部(100)とを組み合わせて矩形状に形成されている。しかし、例えば対向する一対の樹脂枠部(91)の片側の端部の間に1つの金属枠部(100)を連結することで、U字(コ字)状の枠部を形成してもよい。
上記実施形態では、金属枠部(100)に曲げ部(102)を形成する一方、集塵電極(81)の基台部(83)に曲げ部(102)が嵌まり込む段差(89b)を形成している。しかし、集塵電極(81)の基台部(83)に段差を形成せず、金属枠部(100)を基台部(83)の角部に沿うように折り曲げて基台部(83)を内部に保持するようにしてもよい。また、金属枠部(100)には、必ずしも曲げ部(102)を形成しなくてもよい。
上記実施形態の枠部材(90)は、集塵電極(81)の基台部(83)を囲むように配置されているが、高圧電極(71)の基台部(73)を囲むように配置されてもよいし、両者の基台部(73,83)を囲むように配置されてもよい。
また、上記実施形態の集塵ユニット(70)は、室内の冷房や暖房を行う空気調和装置(10)に搭載されている。しかし、集塵ユニット(70)は、例えば室内を清浄する空気清浄機や、室内の加湿や除湿を行う調湿装置に搭載されてもよい。
以上のように、本発明は、空気中の塵埃を捕集する集塵ユニットに関し有用である。
65 電源部(集塵用電源部)
70 集塵ユニット
71 高圧電極(第1電極)
72 通風孔
73 基台部
74 突起部
81 集塵電極(第2電極)
82 通風孔
83 基台部
84 突起部
85 縦板部(金属板)
86 横板部(金属板)
86a 突端部
89a 段差
90 枠部材
91 樹脂枠部
96 第3取付部(位置決め部)
97 突出板部(位置決め部、凸部)
100 金属枠部
101 金属枠本体
102 曲げ部(固定部)

Claims (8)

  1. 多数の通風孔(72)が形成される格子構造の基台部(73)を有する第1電極(71)と、
    多数の通風孔(82)が形成される格子構造の基台部(83)と、該基台部(83)から通風孔(82)の軸方向に突出し、上記第1電極(71)の通風孔(72)の内部に挿通される突起部(84)とを有する第2電極(81)と、
    上記第1電極(71)と第2電極(81)の少なくとも一方の基台部(83)を囲むように配置され、該第1電極(71)及び第2電極(81)の相対的な位置を決定するように該第1電極(71)及び第2電極(81)が固定される枠部材(90)とを備え、
    電源部(65)から上記第1電極(71)及び第2電極(81)に電位差が付与されることで、第1電極(71)と第2電極(81)との間に空気中の塵埃を捕集する電界を形成する集塵ユニットであって、
    上記枠部材(90)は、
    上記基台部(83)の対向する一対の外側面に沿ってそれぞれ延び、上記第1電極(71)と第2電極(81)とが固定される2つの位置決め部(96,97)をそれぞれ有する絶縁性の樹脂材料からなる2つの樹脂枠部(91)と、
    上記2つの樹脂枠部(91)の長手方向の端部に亘るように上記基台部(83)の他の外側面に沿って延びる金属製の少なくとも1つの金属枠部(100)とを有している
    ことを特徴とする集塵ユニット。
  2. 請求項1において、
    上記突起部(84)は、板状に形成され、
    上記樹脂枠部(91)は、上記突起部(84)の板厚方向に延びている
    ことを特徴とする集塵ユニット。
  3. 請求項1又は2において、
    上記金属枠部(100)には、上記第1電極(71)と第2電極(81)の一方が固定される固定部(102)が設けられている
    ことを特徴とする集塵ユニット。
  4. 請求項3において、
    上記金属枠部(100)は、
    上記基台部(83)の外側面に対向する金属枠本体(101)と、
    上記金属枠本体(101)の幅方向の端部と連続し、上記基台部(83)の軸方向の移動を規制するように上記金属枠本体(101)から内方へ屈曲した上記固定部(102)としての曲げ部(102)とを有している
    ことを特徴とする集塵ユニット。
  5. 請求項4において、
    上記基台部(83)の外側面には、上記金属枠部(100)の曲げ部(102)が嵌まる段差(89b)が形成される
    ことを特徴とする集塵ユニット。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1つにおいて、
    上記第1電極(71)及び第2電極(81)の少なくとも一方の基台部(83)は、複数の金属板(85,86)が格子状に交わるように組み合わされた金属格子部(83)で構成され、
    上記2つの位置決め部(96,97)の少なくとも一方は、上記金属格子部(83)に向かって突出し、該金属格子部(83)の隣接する2枚の金属板(86)の突端部(86a)の間に嵌合する凸部(97)である
    ことを特徴とする集塵ユニット。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1つにおいて、
    上記金属枠部(100)は、上記第1電極(71)及び第2電極(81)の一方と接触し且つ接地されており、
    上記電源部(65)は、上記第1電極(71)及び第2電極(81)のうち他方にプラス又はマイナスの電位を付与する
    ことを特徴とする集塵ユニット。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1つにおいて、
    上記枠部材(90)は、対向する上記2つの上記樹脂枠部(91)と、対向する2つの上記金属枠部(100)とが矩形状に組み合わされて構成される
    ことを特徴とする集塵ユニット。
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