JP5267431B2 - 放電ユニット及び空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和機本体に装着可能な放電ユニット及び空気調和機に関するものである。
従来、室内の空気に含まれるウィルス、細菌、カビなどの有害物質を分解する機能を備えた種々の空気調和機が提案されている。例えば、特許文献1には、吹出口から吹出し方向1mの距離で1,000,000個/cc以上のマイナスイオンが検出されるマイナスイオン発生器を備えた空気調和機が開示されている。また、特許文献2には、通風路を有するケーシングと、この通風路内に配設されたシロッコファンと、前記通風路内において前記シロッコファンの吹出側に配置され、空気中に正イオン又は負イオンを放出する放出面を有するイオン発生装置とを備えた空気調節装置が開示されている。
有害物質を分解するイオン、ラジカル、オゾンなどの活性種は、グロー放電、バリア放電、ストリーマ放電などの放電を生起させることにより放出される。この活性種を放出可能な放電装置は、空気調和機の吸込口から吹出口に至る空気流路内に配設される。
ところで、空気調和機には、天吊り形、天井埋込ダクト形、天井埋込ダブルフロー形、壁掛け形などの種々のタイプがある。これらの空気調和機は、ケーシング内に空気を吸い込む吸込口を有しており、この吸込口は、通常、ケーシングの幅方向に沿って、例えば扁平な形状で開口している。この吸込口から吸い込まれた空気に対して活性種を前記幅方向にできるだけ行き渡らせるように放出するためには、放電装置は、前記吸込口に沿って設けられるのが好ましい。したがって、放電装置は、前記吸込口に沿って配置可能な長尺状の形状であるのがよい。
特開2007−107809号公報 特開2005−76906号公報
しかしながら、前述したように空気調和機には種々のタイプがあるので、放電装置を各タイプに合わせて設計すると、放電装置も多くの品種が必要になり、コストアップの要因となる。
そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、多品種に適用可能な放電装置を備えた放電ユニット、及び多品種に適用可能な放電装置を備えた空気調和機を提供することにある。
本発明は、ケーシング(21)を有する空気調和機本体(13)に装着可能であり、前記空気調和機本体(13)に装着された装着状態において、前記ケーシング(21)の幅方向に沿って前記ケーシング(21)に設けられた吸込口(21a)を通じて前記空気調和機本体(13)に、有害物質の少なくとも一部を不活化した空気を供給可能な放電ユニットに関するものである。この放電ユニットは、空気の吸い込み側となる上流側開口部(15a)、及び前記空気を吹き出して前記空気調和機本体(13)に供給する側となる下流側開口部(15b)を有する枠体(15)と、放電を生起させることにより、前記上流側開口部(15a)から前記下流側開口部(15b)に至る前記枠体(15)内の空気流路(15c)を流れる空気に活性種を放出可能な少なくとも2つの放電装置(17)と、を備えている。各放電装置(17)は、放電電極(70)を含む長尺状の放電装置本体(60)と、この放電装置本体(60)の長手方向の一方の端部に設けられ、前記放電装置本体(60)に電圧を印加するための端子部(61)とを有し、その放電装置(17)以外の放電装置(17)とは別体として構成されている。前記枠体(15)は、前記2つの放電装置(17)を取り付ける取付部材(155)を有する。前記装着状態において、前記ケーシング(21)の前記幅方向に沿った方向を第1方向(D1)とし、この第1方向(D1)に垂直な方向を第2方向(D2)とするときに、各放電装置(17)は、前記空気流路(15c)内において、前記第1方向(D1)に沿って配置され、一方の前記放電装置(17)は、他方の前記放電装置(17)に対して前記第2方向(D2)にずれた位置に配置されており、前記2つの放電装置(17)を前記第2方向(D2)に向かってみたときに、前記放電装置本体(60)同士が前記第1方向(D1)にずれ、かつ、前記端子部(61)同士が前記第2方向(D2)に重なるように、前記2つの放電装置(17)それぞれの前記端子部(61)が前記取付部材(155)に取り付けられている。
この構成では、少なくとも2つに分けられた複数の放電装置(17)を備えている。このように放電装置(17)を複数に分けて1つあたりの長手方向にサイズを小さくし、この小さな放電装置(17)を、空気調和機のタイプに合わせて複数個用いるようにすることによって、この放電装置(17)を多品種の空気調和機に適用することができる。
ところで、放電装置(17)は、長尺状の放電装置本体(60)と、この放電装置本体(60)の長手方向の一方の端部に設けられた端子部(61)とを有している。この端子部(61)は、前記放電装置本体(60)に電圧を印加するためのものであるので、各放電装置(17)が備えている必要がある。この端子部(61)は、放電装置本体(60)の前記一方の端部に設けられているので、例えば2つの放電装置(17)をそれぞれの長手方向を揃えて直列に配置すると、端子部(61)が1つ増えた分だけ、複数の放電装置全体の長さが大きくなる。このように全長が大きくなると、放電ユニットのサイズも大きくなる。
そこで、本構成では、各放電装置(17)は、前記空気流路(15c)内において、前記第1方向(D1)に沿って配置され、一方の前記放電装置(17)は、他方の前記放電装置(17)に対して前記第2方向(D2)にずれた位置に配置されており、前記2つの放電装置(17)を前記第2方向(D2)に向かってみたときに、前記放電装置本体(60)同士が前記第1方向(D1)にずれ、かつ、前記端子部(61)同士が前記第2方向(D2)に重なるように、前記2つの放電装置(17)がそれぞれ配置されている。これにより、端子部(61)が増加したことに起因する全長の増大を抑制することができる。
また、前記第2方向(D2)は、前記下流側開口部(15b)の開口領域に沿った方向であるのが好ましい。
この構成では、前記端子部(61)同士が重なる方向である前記第2方向(D2)が、前記下流側開口部(15b)の開口領域に沿った方向である。したがって、前記端子部(61)同士が枠体(15)の厚み方向に重なる場合と比較して、枠体(15)の厚みを小さくすることができる。これにより、放電ユニット全体のサイズをコンパクトにすることができる。
また、前記放電ユニットは、前記空気流路(15c)内において前記下流側開口部(15b)の開口領域に沿って配置され、前記被分解物を捕集可能なフィルタ(23)をさらに備え、前記放電装置(17)は、前記活性種を前記フィルタ(23)に供給可能なように前記フィルタ(23)に対向して配置されているのが好ましい。
この構成では、被分解物を捕集したフィルタ(23)に放電装置(17)から活性種を供給可能であるので、フィルタ(23)が設けられていない場合と比較して、被分解物を分解する効率を高めることができる。
本発明の空気調和機は、吸込口(21a)及び吹出口を有するケーシング(21)と、前記吸込口(21a)から前記吹出口に至る前記ケーシング(21)内の空気流路(21c)において空気の流れをつくるファンと、放電を生起させることにより、前記空気流路(21c)を流れる空気に活性種を放出可能な少なくとも2つの放電装置(17)と、前記2つの放電装置(17)を取り付ける取付部材(155)と、を備えている。各放電装置(17)は、放電電極(70)を含む長尺状の放電装置本体(60)と、この放電装置本体(60)の長手方向の一方の端部に設けられ、前記放電装置本体(60)に電圧を印加するための端子部(61)とを有し、その放電装置(17)以外の放電装置(17)とは別体として構成されている。前記ケーシング(21)の幅方向に沿った方向を第1方向(D1)とし、この第1方向(D1)に垂直な方向を第2方向(D2)とするときに、各放電装置(17)は、前記空気流路(21c)内において、前記第1方向(D1)に沿って配置され、一方の前記放電装置(17)は、他方の前記放電装置(17)に対して前記第2方向(D2)にずれた位置に配置されており、前記2つの放電装置(17)を前記第2方向(D2)に向かってみたときに、前記放電装置本体(60)同士が前記第1方向(D1)にずれ、かつ、前記端子部(61)同士が前記第2方向(D2)に重なるように、前記2つの放電装置(17)それぞれの前記端子部(61)が前記取付部材(155)に取り付けられている。
この構成では、前述と同様に、少なくとも2つに分けられた複数の放電装置(17)を備えている。このように放電装置(17)を複数に分けて1つあたりの長手方向にサイズを小さくし、この小さな放電装置(17)を、空気調和機のタイプに合わせて複数個用いるようにすることによって、この放電装置(17)を多品種の空気調和機に適用することができる。
また、本構成では、各放電装置(17)は、前記空気流路(21c)内において、前記第1方向(D1)に沿って配置され、一方の前記放電装置(17)は、他方の前記放電装置(17)に対して前記第2方向(D2)にずれた位置に配置されており、前記2つの放電装置(17)を前記第2方向(D2)に向かってみたときに、前記放電装置本体(60)同士が前記第1方向(D1)にずれ、かつ、前記端子部(61)同士が前記第2方向(D2)に重なるように、前記2つの放電装置(17)がそれぞれ配置されている。これにより、端子部(61)が増加したことに起因する全長の増大を抑制することができる。
また、前記第2方向(D2)は、前記吸込口(21a)の開口領域に沿った方向であるのが好ましい。
この構成では、前記端子部(61)同士が重なる方向である前記第2方向(D2)が、前記吸込口(21a)の開口領域に沿った方向である。したがって、前記端子部(61)同士が 〜 方向に重なる場合と比較して、放電装置(17)が占める厚みを小さくすることができる。これにより、空気調和機全体のサイズをコンパクトにすることができる。
また、前記空気調和機は、前記空気流路(21c)内において前記吸込口(21a)の開口領域に沿って配置され、前記被分解物を捕集可能なフィルタ(23)をさらに備え、前記放電装置(17)は、前記活性種を前記フィルタ(23)に供給可能なように前記フィルタ(23)に対向して配置されているのが好ましい。
この構成では、被分解物を捕集したフィルタ(23)に放電装置(17)から活性種を供給可能であるので、フィルタ(23)が設けられていない場合と比較して、被分解物を分解する効率を高めることができる。
以上説明したように、本発明によれば、多品種に適用可能な放電装置を備えた放電ユニット、及び多品種に適用可能な放電装置を備えた空気調和機を提供することができる。
本発明の第1実施形態にかかる空気調和機を示す分解斜視図である。 前記空気調和機において、2つの放電装置の位置関係を説明するための底面図である。 図2のIII-III線断面図である。 (a)はカバーを取り外した状態の前記放電装置を示す分解斜視図であり、(b)はその平面図であり、(c)は、カバーが取り付けられた前記放電装置を示す断面図である。 (a)は、前記放電装置におけるストリーマ放電電極、アース板及び絶縁板の側面図であり、(b)はこれらの部材の正面図である。 前記放電装置の端部付近を拡大した斜視図である。 本発明の第2実施形態にかかる空気調和機を示す底面図である。 第2実施形態の空気調和機において、2つの放電装置の位置関係を説明するための背面図である。 本発明の第3実施形態にかかる空気調和機を示す断面図である。 第3実施形態の空気調和機において、2つの放電装置の位置関係を説明するための底面図である。 本発明の第4実施形態にかかる空気調和機を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態にかかる空気調和機について図面を参照しながら詳細に説明する。
<第1実施形態>
(空気調和機の全体構成)
図1〜3に示すように、第1実施形態にかかる空気調和機31は、冷暖房に用いられ、室内の天井に吊り下げられて設置される天吊り形の室内機である。この空気調和機31は、空気調和機本体13と、この空気調和機本体13に装着される放電ユニット33とを備えている。なお、図2においては、2つの放電装置17の位置関係を説明するために、フィルタ23,41などの一部の部材の図示を省略している。
放電ユニット33は、製造時点で空気調和機本体13に装着された状態で出荷されもよく、設置現場において空気調和機本体13に装着されてもよい。後者の場合には、放電ユニット33は、住宅、ビルなどに設置済みの既存の空気調和機本体13に対して装着する(後付けする)こともできる。
なお、この第1実施形態では、放電ユニット33は空気調和機本体13に対して着脱可能であるが、後述する第4実施形態のように放電ユニット33と空気調和機本体13が一体で着脱できない形態であってもよい。
(空気調和機本体)
図1〜3に示すように、空気調和機本体13は、本体ケーシング21、4つのファン11、熱交換器45などを有している。
本体ケーシング21は、底板21d、天板21e、背板21f、及び一対の側板21gを有している。底板21dの背面側の部分には空気の吸込口21aが設けられている。この吸込口21aには、後述する放電ユニット33の枠体15の下流側開口部15bの周縁部が嵌合する。また、本体ケーシング21の前面側の部分には空気の吹出口21bが設けられている。
図1に示すように、吸込口21aは、幅方向の長さが奥行き方向の長さよりも大きく、空気調和機本体13の幅方向のほぼ全域にわたって形成されている。吹出口21bは、幅方向の長さが高さ方向の長さよりも大きく、空気調和機本体13の幅方向のほぼ全域にわたって形成されている。吹出口21bには、この吹出口21bから吹き出される空気の向きを調節するフラップ21hが取り付けられている。フラップ21hは、その回動軸21jに回動可能に支持されている。回動軸21jは、本体ケーシング21の両側の側板21gに支持されている。
本実施形態では、ファン11としては、遠心ファンの一種であるシロッコファンを用いている。各ファン11は、本体ケーシング21の背面側の空間に配置されており、吸込口21aの上方(真上)に位置している。これらのファン11は、上流側開口部15aから下流側開口部15bに至る枠体15内の空気流路15c、及び吸込口21aから吹出口21bに至る本体ケーシング21内の空気流路21cにおいて空気の流れをつくる。
各ファン11は、回転軸11cを有する羽根車11bと、この羽根車11bを収容する渦巻形状のファンケース11dとを有している。羽根車11bは、その回転軸11cの周方向に沿って設けられた複数の羽根11eを有している。ファンケース11dは、回転軸11cの軸方向の両側の位置に略円形に開口するファン吸引口11aと、羽根車11bの半径方向外側の位置に開口するファン吐出口11fとを有している。ファン吐出口11fは、本体ケーシング21の吹出口21b側に向いて開口している。回転軸11cは図略のモータに接続されている。
図1及び図2に示すように、4つのファン11(111〜114)は、空気調和機本体13の吸込口21aに沿って本体ケーシング21の幅方向である第1方向D1に一列に配列されている。4つのファン11の各ファン吸引口11aは、ファン11の第1方向D1に向いて開口している。隣り合うファン11のファン吸引口11aは、第1方向D1に沿って対向している。なお、図2の一点鎖線Bは、各ファン11の回転軸11cの位置を示すための補助線である。
各ファン11は、回転軸11cに接続された図略のモータが駆動すると、ファン吸引口11aを通じて空気をファンケース11d内に吸い込む。吸い込まれた空気は、渦巻形状のファンケース11d内をその周方向に沿って送られ、ファン吐出口11fから吐出される。
熱交換器45は、本体ケーシング21の前面側の空間(ファン11と吹出口21bの間の空間)に配置されている。熱交換器45の下方にはドレンパン49が設けられている。熱交換器45は、本体ケーシング21の幅方向および高さ方向に延び、幅および高さよりも厚みが小さい扁平な形状を有している。熱交換器45は、その下縁部が上縁部よりも背板21f側(ファン11側)に位置するように鉛直方向に対して傾斜して配置されている。
(放電ユニット)
次に、放電ユニット33について説明する。この放電ユニット33は、ストリーマ放電を生起させて放出した活性種により空気流路15cを流れる空気中の有害物質を分解することができる。ストリーマ放電は、放電空間の広い領域にわたって強い放電を生起させることのできる放電形態であり、他の放電形態に比べると有害物質の分解効果も高いという特徴を有している。
放出される活性種としては、電子、イオン、ラジカル、オゾンなどが挙げられる。この活性種は、空気に含まれるウィルス、細菌、カビなどの有害物質(被分解物)に接触してこれらの有害物質を分解する。
図1に示すように、放電ユニット33は、枠体15と、一対の静電フィルタ23と、一対の放電装置17と、各放電装置17をそれぞれ支持する一対の支持枠51と、一対のプレフィルタ41とを備えている。
枠体15は、内部に後述する空気流路15cが形成されるように、四角形状に組み合わされた4本の長尺状の枠部材151〜154を有している。枠体15は、空気調和機本体13の吸込口21aと同程度の開口領域を有する上流側開口部15a及び下流側開口部15bを有している。上流側開口部15aは、空気を吸い込む空気の入口となり、下流側開口部15bは、空気を吹き出して空気調和機本体13に供給する空気の出口となる。
枠体15は、前後方向に延びて空気流路15cを幅方向に二分する支柱部材155を有している。この支柱部材155は、枠部材151と枠部材153との間に架け渡されている。支柱部材155には、後述する各放電装置17の端子部61が接続される(図2)。
枠部材151〜154によって囲まれた空間の幅方向の一方側の端部(図2においては幅方向の左側の端部)には、放電装置17に電力を供給する高圧電源ユニットを内蔵する電装品ボックス53が配設されている。枠体15内には、プレフィルタ41、放電装置17を支持する支持枠51、及び静電フィルタ23が、上流側開口部15aから下流側開口部15bに向かってこの順に配置されている。
各プレフィルタ41は、後述する静電フィルタ23よりも目が粗く、空気流路15cを流れる空気に含まれる塵埃などを捕捉する役割を担う。このプレフィルタ41としては、例えば高分子材料などにより形成された網状の部材が挙げられる。枠体15の下側には、プレフィルタ41を覆う図略のカバーが取り付けられる。このカバーは、空気が通る図略の複数のスリットを有している。
各静電フィルタ23は、四角形状のフィルタ枠23aに支持されている。各フィルタ枠23aは、各静電フィルタ23が支柱部材155により二分された空気流路15cのそれぞれを塞ぐように、枠部材151〜155により支持されている。
各静電フィルタ23は、プレフィルタ41よりも目が細かく、空気流路15cを流れる空気に含まれるウィルス、細菌、カビなどの有害物質を補足する。また、静電フィルタ23は、プレフィルタ41を通過した塵埃の一部も捕捉する。この静電フィルタ23としては、例えば高分子材料の繊維などから形成されたシート(例えば不織布)をプリーツ状に折り曲げ加工したものが挙げられる。
各放電装置17をそれぞれ支持する一対の支持枠51は、プレフィルタ41と静電フィルタ23との間に配置されている。具体的には、図1の左側に位置する支持枠51は、左側に位置するプレフィルタ41と静電フィルタ23との間に配置され、右側に位置する支持枠51は、右側に位置するプレフィルタ41と静電フィルタ23との間に配置されている。
各支持枠51は、四角形状に組み合わされた4本の枠部材51a〜51dと、奥行き方向に延びて枠部材51aと51cの間に架け渡された支柱部材51eとを有している。この支柱部材51eは、後述する放電装置17の一端を支持するためのものであり、放電装置17の長さに合わせて取り付け位置が調整される。
(放電装置)
各放電装置17は、底面側からみて細長い長方形状を有する放電装置本体60と、この放電装置本体60の長手方向の一方の端部に設けられた端子部61とを有している。端子部61は、図略の金具とこの金具を覆う碍子とを含む。
各放電装置17は、その長手方向が放電ユニット33の幅方向(図1の左右方向)に向くように、空気流路15c中に配置されている。すなわち、各放電装置17は、本体ケーシング21の幅方向である第1方向D1に沿って配置されている。
本実施形態において、第1方向D1に垂直で、かつ、下流側開口部15bの開口領域に沿った方向を第2方向D2とする。この第2方向D2は、第1方向D1に垂直で、かつ、静電フィルタ23及びプレフィルタ41に略平行な方向である。言い換えると、第2方向D2は、空気調和機31の前後方向である。
図1〜3に示すように、一方の放電装置17は、他方の放電装置17に対して第2方向D2にずれた位置に配置されている。一方の放電装置17aは、空気調和機本体33の吸込口21aの開口領域のうち背面側の端部近傍に配置され、他方の放電装置17bは、吸込口21aの開口領域のうち前面側の端部近傍に配置されている。一方の放電装置17aは、図2の左から2つ目のファン112に対向する位置に配置され、他方の放電装置17bは、左から3つ目のファン113に対向する位置に配置されている。
2つの放電装置17を第2方向D2に向かってみたときに、放電装置本体60同士は、第1方向D1にずれて配置されている。本実施形態では、放電装置本体60同士は、互いの端部を除いて第1方向D1にはほぼ重ならないようにそれぞれ配置されているが、放電装置本体60同士は、一部(例えば、放電装置本体60の長手方向の半分程度の部分)が互いに重なっていてもよい。
また、2つの放電装置17を第2方向D2に向かってみたときに、端子部61同士は、第2方向D2に重なるように、2つの放電装置17がそれぞれ配置されている。本実施形態では、図6に示すように、端子部61同士は、その一部が第2方向D2に重なっているのみであるが、端子部61の全体が第2方向D2に重なっていてもよい。図6の場合、端子部61同士は、重なり領域Kにおいて重なっている。
一方の放電装置17(図1の右側の放電装置17a)の一端は、右側の支柱部材51eにねじ止めされて支持され、他端は、枠部材51bにねじ止めされて支持されている。他方の放電装置17(図1の左側の放電装置17b)の一端は、左側の支柱部材51eにねじ止めされて支持され、他端は、枠部材51dにねじ止めされて支持されている。
各放電装置17は、ストリーマ放電を生起させることにより、静電フィルタ23に供給する活性種を生成し空気流路15c中に放出する。各放電装置17において活性種が空気流路15cに放出される部位は、後述する放出部7である。この放出部7は、各放電装置17の長手方向のほぼ中央付近に位置し、各放電装置17のファン11に対向している(図2に破線の丸で囲まれた位置の反対側の面)。
(a)〜図(b)に示すように、各放電装置17は、放電装置ケース69と、放電部83と、放電装置側接触子71と、接触子取付部材72とを有する。
放電装置ケース69には、放電部83と接触子取付部材72とが取り付けられる。放電装置ケース69は、樹脂から形成された箱状の部材である。放電装置ケース69は、前面全体が開口しており、放電部83の後方、両側方、上方、下方を覆っている。以下、放電装置ケース69の前面の開口を「前面開口69a」と呼ぶ。なお、この前面開口69aは、放電装置17が空気調和機31に取り付けられた状態においては下方に向く。
(c)に示すように、前面開口69aは、カバー64によって閉じられている。これにより、放電部83と接触子取付部材72とが、放電装置ケース69とカバー64との間に形成される内部空間S1に収納されている。放電装置ケース69は、カバー64と共に放電部83の周囲を覆い、放電部83を空気流から隔離する。
放電装置ケース69の背面の長手方向すなわち鉛直方向におけるほぼ中央部分には、活性種を放出する複数の微少な放出孔77が設けられている。複数の放出孔77は、放電装置ケース69においてその長手方向の前記中央部分に集合して設けられ、放出孔群(放出部)7を構成している。
放電部83は、ストリーマ放電を生起させる主要部であり、ストリーマ放電電極70と、アース板73と、絶縁板74とを有する。
ストリーマ放電電極70は、金属板から形成されており、放電電圧が印加されることによってアース板73との間にストリーマ放電を生じさせる。ストリーマ放電電極70は、図(a),(b)に示すように、略長方形の外形を有する板状部78と、板状部78に垂直に立設された複数の突起部79と、各突起部79の先端に設けられた放電針80とを有する。
突起部79は、舌状に切り欠かれた板状部78の一部が垂直に折り曲げられることによって形成されており、板状部78の長手方向に2つ並んで配置されている。ストリーマ放電電極70は、絶縁板74の長手方向における中間部分に接続されており、絶縁板74を介してアース板73に取り付けられている。
アース板73は、金属板から形成されており、ストリーマ放電電極70よりも大きな略長方形の外形を有する。アース板73は、ストリーマ放電電極70に対して平行に配置されており、ストリーマ放電電極70に近接して配置されている。アース板73は、ストリーマ放電電極70と放電装置ケース69の背面との間に位置している。アース板73は、放電装置ケース69に固定されており、金属製のアース接触子81が取り付けられる。
アース板73は、ストリーマ放電電極70の放電針80に対向する部分近傍に、複数の微少な孔73aを有している。これらの孔73aは、放電装置ケース69の複数の微少な放出孔77と対向するように配置されており、放電針80からの放電により発生した活性種が、孔73a及び放出孔77を通って放電装置17の外部に放出されるように構成されている。
絶縁板74は、ストリーマ放電電極70とアース板73とが取り付けられる部材であり、ストリーマ放電電極70とアース板73とを微少な距離を隔てて保持するスペーサーとして機能する。絶縁板74は、絶縁性の高い樹脂から形成されており、これにより、ストリーマ放電電極70とアース板73との間の絶縁が確保される。
絶縁板74は、図(a)に示すように、側面視において、両端がアース板73側に折り返された形状を有しており、折り返された両端においてアース板73と接続されている。より詳細には、絶縁板74は、ストリーマ放電電極70とアース板73とを最短距離で結ぶ第3方向に概ね直交する第4方向に沿ってストリーマ放電電極70から延びた後に折り返されてアース板73と接続されている。ここで、第3方向は、ストリーマ放電電極70の板状部78およびアース板73に対して垂直な方向であり、第4方向は、ストリーマ放電電極70の板状部78およびアース板73に対して平行であり、且つ、ストリーマ放電電極70の板状部78およびアース板73の長手方向に沿った方向である。
絶縁板74は、第1直線部74aと、第2直線部74bと、第1U字部74cと、第3直線部74dと、第2U字部74eとを有している。
第1直線部74aは、側面視において直線形状を有しており、第4方向に平行に配置されている。第1直線部74aの長手方向における中間部分は、ストリーマ放電電極70と対向しており、ストリーマ放電電極70が接続されている。第1直線部74aは、正面視においては、3段階に屈曲した階段状の形状となっている。
第2直線部74bは、側面視において直線形状を有しており、第4方向に平行に配置されている。第2直線部74bは、側面視において第1直線部74aよりもアース板73に近接して配置されており、一端がアース板73の端部に接続されている。第2直線部74bの他端は、第1U字部74cを介して第1直線部74aに接続されている。
第1U字部74cは、U字型の形状を有し、一端が第1直線部74aと接続され他端が第2直線部74bと接続されることにより、第1直線部74aと第2直線部74bとを繋いでいる。
第3直線部74dは、側面視において直線形状を有しており、第4方向に平行に配置されている。第3直線部74dは、側面視において第1直線部74aよりもアース板73に近接して配置されており、その一端がアース板73の第2直線部74bが接続されている端部とは反対側の端部に接続されている。第3直線部74dは、第2U字部74eを介して第1直線部74aに接続されている。
第2U字部74eは、U字型の形状を有し、一端が第1直線部74aと接続され他端が第3直線部74dと接続されることにより、第1直線部74aと第3直線部74dとを繋いでいる。
放電装置側接触子71は、図5(a)及び(b)に示すように、接触子取付部材72に支持されており、接触子取付部材72の長手方向に沿って設けられている。放電装置側接触子71の下端は、後述する端子部61と接触する接点となっている。放電装置側接触子71は、接触子取付部材72を介してストリーマ放電電極70の下端と接触している。放電装置側接触子71は、電源側接触子からストリーマ放電電極70に放電電圧を伝達する。
接触子取付部材72は、放電装置側接触子71が取り付けられる部材であり、鉛直方向に長い棒状部72aと、棒状部72aに垂直に交差する仕切板部72bとを有している。棒状部72aは、一端にストリーマ放電電極70が差し込まれる切り欠き72cが設けられており、他端に放電装置側接触子71の接点が設けられている。
仕切板部72bは、棒状部72aの一端と他端との間に設けられており、放電装置ケース69の内部において、ストリーマ放電電極70、アース板73および絶縁板74が配置される空間と、放電装置側接触子71の接点が配置される空間との間を仕切っている。これにより、放電装置側接触子71の接点は、ストリーマ放電電極70、アース板73および絶縁板74が配置された空間から仕切られた空間に配置される。なお、仕切板部72bは、放電装置ケース69の内側面に設けられた溝69cに差し込まれて固定される。
図7に示すように、各放電装置17は、その端部に前述した端子部61を有している。この端子部61は、放電装置17の両端のうち放電装置側接触子71が配置されている側の端部に取り付けられている。各端子部61は、図2に示すように、支柱部材155にそれぞれ取り付けられる。
(空気調和機の動作)
以下、空気調和機31の動作について説明する。
空気調和機本体13のファン11が駆動すると、室内の空気が放電ユニット33の上流側開口部15aから枠体15内に吸い込まれる。枠体15内に吸い込まれた空気は、まずプレフィルタ41を通過する。この際に、比較的大きなホコリや塵が空気中から除去される。
プレフィルタ41を通過した空気は、支持枠51で囲まれた領域を通過して静電フィルタ23に達する。空気がこの静電フィルタ23を通過する際には、プレフィルタ41を通過した小さなホコリや塵とともに、ウィルス、細菌、カビなどの有害物質が静電フィルタ23に捕捉される。
一方、放電装置17においては、ストリーマ放電電極70に放電電圧が印加されることによってアース板73との間にストリーマ放電が生じる。ストリーマ放電が生じると、放電場に低温プラズマが生成され、活性種が放電装置ケース69に設けられた複数の放出孔77を通って空気流路15cに放出される。放出された活性種は、空気流路15cの空気の流れに乗って、下流側に位置する静電フィルタ23に供給される。
活性種が静電フィルタ23に供給されると、静電フィルタ23に捕捉された有害物質は前記活性種によって分解され、死滅又は不活化される。空気調和機31では、放電装置17においてストリーマ放電を生起させることにより、グロー放電器やバリア放電器等の他のプラズマ放電よりも強い放電場が形成され、エネルギーレベルの高い活性種を生成することができる。よって、ウィルスなどの有害物質を効率よく分解することができる。
静電フィルタ23を通過した空気は、枠体15の下流側開口部15b及び本体ケーシング21の吸込口21aを通じて本体ケーシング21内に入り、各ファン11のファン吸引口11aからファンケース11d内に吸い込まれる。この空気は、ファンケース11d内をその周方向に沿って進み、ファン吐出口11fから吐出される。吐出された空気は、熱交換器45を通過する際に冷媒との間で熱交換された後、本体ケーシング21の吹出口21bから室内に吹き出される。
以上説明したように、本実施形態では、各放電装置17は、空気流路15c内において、第1方向D1に沿って配置され、一方の放電装置17は、他方の放電装置17に対して第2方向D2にずれた位置に配置されており、2つの放電装置17を第2方向D2に向かってみたときに、放電装置本体60同士が第1方向D1にずれ、かつ、端子部61同士が第2方向D2に重なるように、2つの放電装置17がそれぞれ配置されている。
この実施形態では、2つの放電装置17を備えている。このように放電装置17を2つに分けて1つあたりの長手方向にサイズを小さくし、この小さな放電装置17を、空気調和機のタイプに合わせて複数個用いるようにすることによって、この放電装置17を多品種の空気調和機に適用することができる。
また、本実施形態では、各放電装置17は、空気流路15c内において、第1方向D1に沿って配置され、一方の放電装置17は、他方の放電装置17に対して第2方向D2にずれた位置に配置されており、2つの放電装置17を第2方向D2に向かってみたときに、放電装置本体60同士が第1方向D1にずれ、かつ、端子部61同士が第2方向D2に重なるように、2つの放電装置17がそれぞれ配置されている。これにより、端子部61が増加したことに起因する全長の増大を抑制することができる。
また、本実施形態では、第2方向D2は、下流側開口部15bの開口領域に沿った方向である。したがって、端子部61同士が枠体15の厚み方向に重なる場合と比較して、枠体15の厚みを小さくすることができる。これにより、放電ユニット全体のサイズをコンパクトにすることができる。
また、本実施形態では、被分解物を捕集したフィルタ23に放電装置17から活性種を供給可能であるので、フィルタ23が設けられていない場合と比較して、被分解物を分解する効率を高めることができる。
<第2実施形態>
図7は、本発明の第2実施形態にかかる空気調和機31を示す断面図である。図8は、この第2実施形態の空気調和機において、2つの放電装置の位置関係を説明するための背面図である。なお、図8では、位置関係の説明がしやすいように、フィルタ23,41などの一部の部材の図示を省略している。この第2実施形態の空気調和機31は、天井に埋め込まれて使用される天井埋込ダクト形の室内機である点が第1実施形態と異なっている。尚、ここでは第1実施形態と同じ構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
この第2実施形態の空気調和機31は、空気調和機本体13と、放電ユニット33とを備えている。空気調和機本体13は、直方体形状の本体ケーシング21と、この本体ケーシング21内に配設された2つのファン11と、熱交換器45とを有している。本体ケーシング21の背板21fには、吸込口21aが形成されている。本体ケーシング21の前面側の部分には吹出口21bが形成されている。
2つのファン11は、本体ケーシング21の背面側の空間にそれぞれ配置されている。各ファン11は、シロッコファンであり、その回転軸11cの軸方向が本体ケーシング21の幅方向に略平行となるように配置されている。これらのファン11は、互いのファン吸引口11aが対向している。
放電ユニット33は、第1実施形態のものとほぼ同じ構成を有している。この第2実施形態では、放電ユニット33は本体ケーシング21の背板21fに取り付けられている。すなわち、背板21fに設けられた吸込口21aには、放電ユニット33の枠体15の下流側開口部15bの周縁部が嵌合している。
図7,8に示すように、この第2実施形態では、第1方向D1は、本体ケーシング21の幅方向(左右方向)である。また、第2方向D2は、第1方向D1に垂直で、かつ、静電フィルタ23及びプレフィルタ41に略平行な方向である。言い換えると、第2方向D2は、空気調和機31の上下方向である。
図7,8に示すように、一方の放電装置17は、他方の放電装置17に対して第2方向D2にずれた位置に配置されている。一方の放電装置17aは、空気調和機本体33の吸込口21aの開口領域のうち上側の端部近傍に配置され、他方の放電装置17bは、吸込口21aの開口領域のうち下側の端部近傍に配置されている。一方の放電装置17aは、図8の左側のファン11に対向する位置に配置され、他方の放電装置17bは、右側のファン11に対向する位置に配置されている。
2つの放電装置17を第2方向D2に向かってみたときに、放電装置本体60同士は、第1方向D1にずれて配置されている。この第2実施形態では、放電装置本体60同士は、互いの端部を除いて第1方向D1にはほぼ重ならないようにそれぞれ配置されている。また、2つの放電装置17を第2方向D2に向かってみたときに、端子部61同士は、第2方向D2に重なるように、2つの放電装置17がそれぞれ配置されている。
なお、その他の構成、作用及び効果はその説明を省略するが前記第1実施形態と同様である。
<第3実施形態>
図9は、本発明の第3実施形態にかかる空気調和機31を示す底面図であり、図10は、第3実施形態の空気調和機において、2つの放電装置の位置関係を説明するための底面図である。なお、図10においては、位置関係を説明しやすいように、プレフィルタ41、静電フィルタ23などの部材の図示は省略している。
この第3実施形態の空気調和機31は、天井に埋め込まれて使用され、異なる方向に吹出可能な天井埋込タイプのダブルフロー形の室内機である点が第1実施形態と異なっている。尚、ここでは第1実施形態と同じ構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
この第3実施形態の空気調和機31は、空気調和機本体13と、放電ユニット33とを備えている。空気調和機本体13は、直方体形状の本体ケーシング21と、この本体ケーシング21内に配設された2つのファン11(111,112)と、2つの熱交換器45とを有している。
図9に示すように、ファン111及びファン112は、シロッコファンであり、吸込口21aの長手方向に沿って配列されており、各回転軸11cは、一つのモータ91に接続されている。ファン111のファン吸引口11aとファン112のファン吸引口11aは回転軸11cの軸方向に対向している。
本体ケーシング21の底板21dには、ファン111,112の下方に吸込口21aが形成されている。この吸込口21aには、放電ユニット33が装着されている。また、本体ケーシング21の底板21dには、放電ユニット33を挟んだ両側の位置に吹出口21bがそれぞれ形成されている。
ファン111のファン吐出口21fは、一方の吹出口21b(図15では左側の吹出口21b)側に向かって開口している。ファン112のファン吐出口21fは、他方の吹出口21b(図15では右側の吹出口21b)側に向かって開口している。
放電ユニット33は、2つの放電装置17(17a,17b)を有している。一方の放電装置17aは、ファン111に対向する位置に配設されており、他方の放電装置17bは、ファン112に対向する位置に配設されている。各放電装置17の放出部7は、放電装置17の長手方向の中央付近に設けられている。
放電装置17aは、ファン111の回転軸11cに対してファン111のファン吐出口11fとは反対側の位置に回転軸11cの軸方向に沿って配置されている。放電装置17bは、ファン111の回転軸11cに対してファン112のファン吐出口11fとは反対側の位置に回転軸11cの軸方向に沿って配置されている。
図9,10に示すように、この第3実施形態では、第1方向D1は、本体ケーシング21の幅方向(長手方向)である。また、第2方向D2は、第1方向D1に垂直で、かつ、静電フィルタ23及びプレフィルタ41に略平行な方向である。言い換えると、第2方向D2は、本体ケーシング21の短尺方向である。
図9,10に示すように、一方の放電装置17は、他方の放電装置17に対して第2方向D2にずれた位置に配置されている。一方の放電装置17aは、空気調和機本体33の吸込口21aの開口領域のうち短尺方向の一方側の端部近傍に配置され、他方の放電装置17bは、吸込口21aの開口領域のうち短尺方向の他方側の端部近傍に配置されている。
2つの放電装置17を第2方向D2に向かってみたときに、放電装置本体60同士は、第1方向D1にずれて配置されている。この第2実施形態では、放電装置本体60同士は、互いの端部を除いて第1方向D1にはほぼ重ならないようにそれぞれ配置されている。また、2つの放電装置17を第2方向D2に向かってみたときに、端子部61同士は、第2方向D2に重なるように、2つの放電装置17がそれぞれ配置されている。
なお、その他の構成、作用及び効果はその説明を省略するが前記第1実施形態と同様である。
<第4実施形態>
図11は、本発明の第4実施形態にかかる空気調和機31を示す断面図である。この第4実施形態の空気調和機31は、第1実施形態のように放電ユニット33が空気調和機本体13に対して着脱可能な構造ではなく、放電装置17、フィルタ23,41などの構成が本体ケーシング21内に収容されている点で第1実施形態と異なっている。尚、ここでは第1実施形態と同じ構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図11に示すように、この第4実施形態の空気調和機31では、本体ケーシング21は、ファン11の下方に放電装置17などを収容する収容空間を有している。この収容空間には、プレフィルタ41、放電装置17を支持する支持枠51、及び静電フィルタ23が、上流側から下流側に向かってこの順に配置されている。
このように第4実施形態では、放電装置17、各フィルタ41,23などが本体ケーシング21内に収容された一体構造であるので、設置現場での放電ユニット33の設置にかかる手間を省くことができる。また、放電ユニット33の枠体15の分だけ部品点数を削減することができる。
なお、その他の構成、作用及び効果はその説明を省略するが前記第1実施形態と同様である。
<その他の実施形態>
なお、本発明は、前記実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更、改良等が可能である。例えば、前記実施形態では、冷暖房を行う空気調和機の室内機に本発明を適用した場合を例に挙げて説明したが、本発明は空気清浄機などの他の空気調和機に適用することもできる。
また、前記実施形態では、ストリーマ放電を生起させることにより活性種を生成する場合を例に挙げて説明したが、放電の種類はこれに限定されない。例えば、グロー放電、バリア放電などの他のプラズマ放電を利用して活性種を生成してもよい。
また、前記実施形態では、空気調和機本体がシロッコファンを備えている場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。ファンとしては、例えばターボファン、クロスフローファンなどの他のファンを用いることもできる。
また、前記実施形態では、空気調和機が天吊り形、天井埋込ダクト形、天井埋込ダブルフロー形などの室内機を例に挙げて説明したが、これに限定されない。本発明は、例えば、壁掛け形などの他の室内機に適用することもできる。
また、前記実施形態では、第2方向が下流側開口部の開口領域に沿った方向である場合、すなわち静電フィルタ23に略平行な方向である場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、第2方向が枠体内においてプレフィルタ、静電フィルタなどが積層される積層方向に沿った方向などの他の方向であってもよい。そして、一方の放電装置は、他方の放電装置に対して前記第2方向にずれた位置に配置され、2つの放電装置を前記第2方向に向かってみたときに、放電装置本体同士が前記第1方向にずれ、かつ、端子部同士が前記第2方向に重なるように、2つの放電装置がそれぞれ配置されていてもよい。
7 放出孔群(放出部)
11 シロッコファン
11a ファン吸引口
11b ファン吐出口
13 空気調和機本体
15 枠体
15a 上流側開口部
15b 下流側開口部
15c 空気流路
17 放電装置
21 本体ケーシング
21a 吸込口
21b 吹出口
21c 空気流路
23 フィルタ
31 空気調和機
33 放電ユニット
D1 第1方向
D2 第2方向

Claims (6)

  1. ケーシング(21)を有する空気調和機本体(13)に装着可能であり、前記空気調和機本体(13)に装着された装着状態において、前記ケーシング(21)の幅方向に沿って前記ケーシング(21)に設けられた吸込口(21a)を通じて前記空気調和機本体(13)に、有害物質の少なくとも一部を不活化した空気を供給可能な放電ユニットであって、
    空気の吸い込み側となる上流側開口部(15a)、及び前記空気を吹き出して前記空気調和機本体(13)に供給する側となる下流側開口部(15b)を有し、これらの上流側開口部(15a)及び下流側開口部(15b)が前記吸込口(21a)に対向するように配置される枠体(15)と、
    放電を生起させることにより、前記上流側開口部(15a)から前記下流側開口部(15b)に至る前記枠体(15)内の空気流路(15c)を流れる空気に活性種を放出可能な少なくとも2つの放電装置(17)と、を備え、
    各放電装置(17)は、放電電極(70)を含む長尺状の放電装置本体(60)と、この放電装置本体(60)の長手方向の一方の端部に設けられ、前記放電装置本体(60)に電圧を印加するための端子部(61)とを有し、その放電装置(17)以外の放電装置(17)とは別体として構成されており、
    前記枠体(15)は、前記2つの放電装置(17)を取り付ける取付部材(155)を有し、
    前記装着状態において、前記ケーシング(21)の前記幅方向に沿った方向を第1方向(D1)とし、この第1方向(D1)に垂直な方向を第2方向(D2)とするときに、
    各放電装置(17)は、前記空気流路(15c)内において、前記第1方向(D1)に沿って配置され、
    一方の前記放電装置(17)は、他方の前記放電装置(17)に対して前記第2方向(D2)にずれた位置に配置されており、
    前記2つの放電装置(17)を前記第2方向(D2)に向かってみたときに、前記放電装置本体(60)同士が前記第1方向(D1)にずれ、かつ、前記端子部(61)同士が前記第2方向(D2)に重なるように、前記2つの放電装置(17)それぞれの前記端子部(61)が前記取付部材(155)に取り付けられている、放電ユニット。
  2. 前記第2方向(D2)は、前記下流側開口部(15b)の開口領域に沿った方向である、請求項1に記載の放電ユニット。
  3. 前記空気流路(15c)内において前記下流側開口部(15b)の開口領域に沿って配置され、前記被分解物を捕集可能なフィルタ(23)をさらに備え、
    前記放電装置(17)は、前記活性種を前記フィルタ(23)に供給可能なように前記フィルタ(23)に対向して配置されている、請求項1又は2に記載の放電ユニット。
  4. 吸込口(21a)及び吹出口を有するケーシング(21)と、
    前記吸込口(21a)から前記吹出口に至る前記ケーシング(21)内の空気流路(21c)において空気の流れをつくるファンと、
    放電を生起させることにより、前記空気流路(21c)を流れる空気に活性種を放出可能な少なくとも2つの放電装置(17)と、
    前記2つの放電装置(17)を取り付ける取付部材(155)と、を備え、
    各放電装置(17)は、放電電極(70)を含む長尺状の放電装置本体(60)と、この放電装置本体(60)の長手方向の一方の端部に設けられ、前記放電装置本体(60)に電圧を印加するための端子部(61)とを有し、その放電装置(17)以外の放電装置(17)とは別体として構成されており、
    前記ケーシング(21)の幅方向に沿った方向を第1方向(D1)とし、この第1方向(D1)に垂直な方向を第2方向(D2)とするときに、
    各放電装置(17)は、前記空気流路(21c)内において、前記第1方向(D1)に沿って配置され、
    一方の前記放電装置(17)は、他方の前記放電装置(17)に対して前記第2方向(D2)にずれた位置に配置されており、
    前記2つの放電装置(17)を前記第2方向(D2)に向かってみたときに、前記放電装置本体(60)同士が前記第1方向(D1)にずれ、かつ、前記端子部(61)同士が前記第2方向(D2)に重なるように、前記2つの放電装置(17)それぞれの前記端子部(61)が前記取付部材(155)に取り付けられている、空気調和機。
  5. 前記第2方向(D2)は、前記吸込口(21a)の開口領域に沿った方向である、請求項4に記載の空気調和機。
  6. 前記空気流路(21c)内において前記吸込口(21a)の開口領域に沿って配置され、前記被分解物を捕集可能なフィルタ(23)をさらに備え、
    前記放電装置(17)は、前記活性種を前記フィルタ(23)に供給可能なように前記フィルタ(23)に対向して配置されている、請求項4又は5に記載の空気調和機。
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